JP6700116B2 - 自動変速機の制御装置及び自動変速機の制御方法 - Google Patents

自動変速機の制御装置及び自動変速機の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動変速機の制御装置及び自動変速機の制御方法に関する。
シフトレバーの操作に応じて、締結要素を締結・解放させるレンジ切替バルブを備える自動変速機が知られている。特許文献1では、シフトレバーとレンジ切替バルブとが機械的にリンクしない態様、つまり機械的に独立した態様でレンジ切替バルブのバルブ位置を移動可能にする技術が開示されている。
特開2004−316862号公報
特許文献1が開示する技術では、走行レンジから非走行レンジへのレンジ変更の際に、レンジ切替バルブを即座に動かすことで、レンジ変更指示に応じてレンジ切替バルブを忠実に動作させることができる。ところが、締結要素解放の際の締結要素の油圧低下度合いには、自動変速機の油温、入力側回転速度等に応じてばらつきが生じる。このためこの場合には、締結要素が適切に解放されずに解放ショックが生じる虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、走行レンジから非走行レンジへのレンジ変更の際に、締結要素の解放によって解放ショックが発生することを改善可能な自動変速機の制御装置及び自動変速機の制御方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様の自動変速機の制御装置は、油圧アクチュエータ、レンジ切替バルブ、及び前記油圧アクチュエータ及び前記レンジ切替バルブを介して油圧が供給される締結要素、を有する自動変速機の制御装置であって、前記自動変速機のレンジが走行レンジから非走行レンジに変更された際に、前記油圧アクチュエータにより前記締結要素へ供給される油圧を漸減させて前記締結要素を前記油圧アクチュエータへの前記締結要素の解放指示圧に応じて解放した後に、前記レンジ切替バルブのバルブ位置を前記非走行レンジに対応する非走行レンジ位置に変更する制御部、を有する。
本発明の別の態様によれば、油圧アクチュエータ、レンジ切替バルブ、及び前記油圧アクチュエータ及び前記レンジ切替バルブを介して油圧が供給される締結要素、を有する自動変速機の制御方法であって、前記自動変速機のレンジが走行レンジから非走行レンジに変更された際に、前記油圧アクチュエータにより前記締結要素へ供給される油圧を漸減させて前記締結要素を前記油圧アクチュエータへの前記締結要素の解放指示圧に応じて解放した後に、前記レンジ切替バルブのバルブ位置を前記非走行レンジに対応する非走行レンジ位置に変更すること、を含む自動変速機の制御方法が提供される。
これらの態様によれば、シフト操作と機械的に独立した態様でレンジ切替バルブを動作させることができることに着目し、上記のように制御するようにしたので、締結要素の解放によって解放ショックが発生することを改善できる。
変速機の要部を示す断面図である。 第1実施形態の制御の一例をフローチャートで示す図である。 第1実施形態の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。 第2実施形態の制御の一例をフローチャートで示す図である。 第2実施形態の制御に対応するタイミングチャートの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、変速機TMの要部を示す概略構成図である。
変速機TMは自動変速機であり、具体的にはベルト式無段変速機である。変速機TMは、Dレンジすなわちドライブレンジ、Rレンジすなわちリバースレンジ、Nレンジすなわちニュートラルレンジ、Pレンジすなわち駐車レンジ等のレンジを有する。変速機TMのレンジは、運転者がレンジ選択の際に操作するシフターを構成するシフトレバーによって選択される。DレンジとRレンジとは走行レンジを構成し、NレンジとPレンジとは、非走行レンジを構成する。変速機TMは、トロイダル型無段変速機や有段自動変速機であってもよい。
変速機TMは、前進クラッチ11及び後進ブレーキ12と、レンジ切替機構20と、パークロック機構30と、シフターコントロールユニット40と、コントローラ50と、を備える。変速機TMは、パイロット圧Pに調圧されるパイロット油圧部80を含む油圧回路を有する。パイロット圧Pは、ライン圧をもとに調圧することができる。パイロット圧Pは、ライン圧であってもよい。
前進クラッチ11及び後進ブレーキ12はともに締結要素であり、油圧に応じて締結・解放される油圧式のクラッチで構成される。前進クラッチ11及び後進ブレーキ12は、変速機TMの前後進切替機構や副変速機構に設けることができる。
レンジ切替機構20は、レンジ切替バルブ21と、レンジ切替アクチュエータ22と、ディテント機構23と、セレクトソレノイド24と、を備える。レンジ切替機構20は、選択レンジすなわちシフトレバーで選択されたレンジに応じたレンジ要求信号に基づき、変速機TMのレンジを切り替えるシフトバイワイヤ式の切替機構となっている。
レンジ切替バルブ21は、変速機TMのレンジに対応するバルブ位置として、Dレンジに対応するDレンジ位置と、Rレンジに対応するRレンジ位置と、Nレンジに対応するNレンジ位置と、を有する。バルブ位置は、レンジ切替バルブ21のスプールの位置によって決定される。
レンジ切替バルブ21では、Dレンジ位置で前進クラッチ11への油圧供給が許可され、後進ブレーキ12の油圧が解放される。これにより、後進ブレーキ12を解放しつつ、前進クラッチ11を締結することが可能になる。Rレンジ位置では、前進クラッチ11の油圧が解放され、後進ブレーキ12への油圧供給が許可される。これにより、前進クラッチ11を解放しつつ、後進ブレーキ12を締結することが可能になる。Nレンジ位置では、前進クラッチ11及び後進ブレーキ12それぞれの油圧が解放される。これにより、前進クラッチ11及び後進ブレーキ12を解放することが可能になる。
Nレンジ位置は、Pレンジ位置を兼ねる。換言すれば、Nレンジ位置は、Pレンジにも対応する。前進クラッチ11、後進ブレーキ12の油圧の解放は、前進クラッチ11、後進ブレーキ12から油をドレンすることで行うことができる。
レンジ切替アクチュエータ22は、シフトレバー操作に応じて、レンジ切替バルブ21を駆動してバルブ位置を変更する。レンジ切替アクチュエータ22は、油圧アクチュエータであり、レンジ切替アクチュエータ22には、パイロット油圧部80からパイロット圧Pが供給される。
レンジ切替アクチュエータ22は、油圧アクチュエータのほか、当該油圧アクチュエータへのパイロット圧Pの給排態様を切り替えることで、当該油圧アクチュエータの制御位置を切り替える電磁バルブをさらに含む構成とされる。つまり、レンジ切替アクチュエータ22は、電磁バルブ一体型の油圧アクチュエータとして構成される。
レンジ切替アクチュエータ22は、レンジ切替バルブ21のバルブ位置をPレンジ位置に設定する場合にPレンジ制御位置とされる。Nレンジ、Dレンジについても同様である。レンジ切替アクチュエータ22は、電動アクチュエータであってもよい。
ディテント機構23は、レンジ切替バルブ21のバルブ位置を保持する。ディテント機構23は、レンジ切替バルブ21のスプールからレンジ切替バルブ21外に延伸する軸部に設けることができる。
セレクトソレノイド24は、前進クラッチ11、後進ブレーキ12への供給油圧系統81において、レンジ切替バルブ21の上流側でレンジ切替バルブ21と直列に設けられる。セレクトソレノイド24にはパイロット油圧部80からパイロット圧Pが供給される。
セレクトソレノイド24は、前進クラッチ11、後進ブレーキ12への供給油圧を調整する。セレクトソレノイド24は、リニアソレノイド部とバルブ部とを有して構成される。リニアソレノイド部は、指示圧に基づき、供給されるパイロット圧Pをもとにパイロット圧を生成する。バルブ部は、リニアソレノイド部が生成したパイロット圧によって動作し前進クラッチ11、後進ブレーキ12への供給油圧が指示圧になるように調整する。
このため、セレクトソレノイド24は、リニアソレノイド部によって駆動されるバルブ部を含むバルブ一体型の油圧アクチュエータとして構成される。セレクトソレノイド24は、バルブ部を含まない構成とされてもよい。この場合でも、リニアソレノイド部と、リニアソレノイド部と別体とされたバルブ部とで、油圧アクチュエータが構成されると把握することができる。
パークロック機構30は、パーキングギヤ31と、パーキングポール32と、パークロッド33と、カム34と、パークアクチュエータ35と、ロック機構36と、ロックアクチュエータ37と、を備える。
パーキングギヤ31は、変速機TMの出力軸に固定され、出力軸と共に回転または停止する。パーキングギヤ31には、パーキングポール32が係合する。
パーキングポール32は、パークロッド33の動きに応じて揺動する。パーキングポール32が揺動すると、パーキングギヤ31とパーキングポール32との係合状態が変更される。
パーキングギヤ31とパーキングポール32とが係合した状態では、パーキングギヤ31が機械的にロックされ、出力軸もロックされる。これにより、パークロック機構30がパークロック状態になり、車両の移動が規制される。
パーキングギヤ31とパーキングポール32との係合が解除された状態では、パーキングギヤ31及び出力軸のロックが解除され、パーキングギヤ31及び出力軸が回転可能となる。これにより、パークロック機構30がパークロック解除状態になり、車両の移動規制が解除される。
パークロッド33は、一方の端部側でパークアクチュエータ35に接続される。パークロッド33の他方の端部には、カム34が取り付けられる。パークロッド33は、パークアクチュエータ35によって、第1位置である前進位置と、第2位置である後退位置と、に駆動される。パークロッド33の位置は、前進位置及び後退位置間で変化する。
カム34は、パーキングポール32に当接する。カム34は、パークロッド33の動きに応じてパーキングポール32を揺動させる。カム34は、パークロッド33が前進位置にある場合に、パーキングギヤ31とパーキングポール32とを係合させ、パークロッド33が後退位置にある場合に、パーキングギヤ31とパーキングポール32との係合を解除する。
パークアクチュエータ35は、パークロッド33を駆動する。パークアクチュエータ35は、Pレンジが選択された場合に、パークロッド33を前進位置に駆動する前進駆動を行い、Pレンジ以外のレンジが選択された場合に、パークロッド33を後退位置に駆動する後退駆動を行う。
パークアクチュエータ35は、油圧シリンダで構成され、パークアクチュエータ35にはパイロット油圧部80からパイロット圧Pが供給される。パークアクチュエータ35は、パイロット圧Pの給排を切り替える電磁バルブをさらに含む構成とされる。パークアクチュエータ35では、OFFの場合すなわち非通電時に、パイロット圧Pが解放され、ばね等の付勢力によって前進駆動が行われる。また、ONの場合すなわち通電時に、パイロット圧Pが供給され、パイロット圧Pによって後退駆動が行われる。
ロック機構36は、パークロック機構30をパークロック状態及びパークロック解除状態でロックする。ロック機構36は、これらの状態でパークロッド33に係合することで、パークロック機構30をロックする。ロック機構36は、パークロッド33と一体的に動作する動作部材に係合することで、パークロッド33に係合する構成とすることができる。
ロックアクチュエータ37は、ロック機構36を作動させてパークロック機構30のロック・ロック解除を行う。ロックアクチュエータ37は、電磁アクチュエータで構成され、OFFの場合すなわち非通電時に、ロック機構36がパークロック機構30をロックするようにし、ONの場合すなわち通電時に、ロック機構36がパークロック機構30のロックを解除するようにする。ロックアクチュエータ37は、油圧アクチュエータ等であってもよい。
このように構成されたパークロック機構30は、レンジ切替バルブ21及びディテント機構23と独立して作動可能な独立作動式パークロック機構となっている。パークロック機構30は、前進位置と後退位置とを逆にした構成とされてもよい。
シフターコントロールユニット40は、選択レンジを検出する検出スイッチからの信号に基づき、選択レンジに応じたレンジ要求信号を生成してコントローラ50に出力する。
コントローラ50は、ATCUすなわち自動変速機のコントロールユニットであり、コントローラ50には、シフターコントロールユニット40からのレンジ要求信号のほか、レンジ切替バルブ21のバルブ位置を検知するバルブポジションセンサ61や、パークロッド33の位置を検知するパーキングポジションセンサ62や、変速機TMの正逆転を検知するリバースセンサ63や、車体部の動作を制御するBCMすなわちボディコントロールモジュール70からの信号が入力される。
車体部は例えば、パワーウインドウやリクライニング機構等である。ボディコントロールモジュール70からコントローラ50には、イグニッションスイッチのON・OFF、ドアロックのON・OFF等についての信号が入力される。パーキングポジションセンサ62は、ストロークセンサで構成することができる。パーキングポジションセンサ62は、前進位置、後退位置など必要な位置を検知する1以上のセンサであってもよい。
コントローラ50は、これらの信号に基づき変速機TMを制御する。例えばコントローラ50は、少なくともレンジ要求信号に基づき、レンジ切替アクチュエータ22、パークアクチュエータ35、ロックアクチュエータ37を制御する。レンジ切替アクチュエータ22を制御するにあたり、コントローラ50は、レンジ要求信号に応じたレンジ指示を行う。コントローラ50は、さらにパーキングポジションセンサ62からの信号に基づき、パークアクチュエータ35、ロックアクチュエータ37を制御することができる。
コントローラ50は、前進クラッチ11、後進ブレーキ12への供給油圧の指示圧を算出し、算出した指示圧に基づき、セレクトソレノイド24を制御する。コントローラ50は、レンジ要求信号に基づき、算出する指示圧を前進クラッチ11及び後進ブレーキ12のうちいずれかへの供給油圧の指示圧に決定することができる。
ところで、DレンジからNレンジへのレンジ変更の際には、レンジ切替バルブ21を即座に動かすことで、レンジ変更指示に応じてレンジ切替バルブ21を忠実に動作させることができる。ところが、前進クラッチ11解放の際の前進クラッチ11の油圧低下度合いには、変速機TMの油温、入力側回転速度等に応じてばらつきが生じる。このためこの場合は、前進クラッチ11が適切に解放されずに解放ショックが生じることが懸念される。
このような事情に鑑み、コントローラ50は次に説明する制御を行う。
図2は、コントローラ50が行う制御の一例を示すフローチャートである。図3は、図2に示すフローチャートに対応するタイミングチャートの一例を示す図である。図2に示すフローチャートの処理は例えば微小時間毎に繰り返し実行することができる。
ステップS1で、コントローラ50は、DレンジからNレンジへのレンジ変更指示があったか否かを判定する。このような判定は、シフターコントロールユニット40からのレンジ要求信号に基づき行うことができる。ステップS1で否定判定であれば、本フローチャートの処理は一旦終了する。ステップS1で肯定判定であれば、処理はステップS2に進む。図3では、タイミングT1がステップS1で肯定判定の場合に対応する。
ステップS2で、コントローラ50は、セレクトソレノイド24に前進クラッチ11への供給油圧の漸減指示を行う。これにより、指示に応じたセレクトソレノイド24の制御が行われる。ステップS2で、前進クラッチ11への供給油圧は、セレクトソレノイド24で指示圧に応じたドレンが行われることで漸減される。
ステップS3で、コントローラ50は、前進クラッチ11が解放されたか否かを判定する。ステップS3で否定判定であれば、処理はステップS2に戻る。ステップS3で肯定判定であれば、処理はステップS4に進む。図3では、タイミングT1からタイミングT2までが、ステップS2、ステップS3間で処理が繰り返される場合に対応する。
ステップS4で、コントローラ50は、レンジ切替アクチュエータ22にNレンジ位置へのバルブ位置の変更指示を行う。これにより、前進クラッチ11が解放された後に、レンジ切替バルブ21がNレンジ位置に駆動され、バルブ位置がNレンジ位置に変更される。ステップS4の後には、本フローチャートの処理は一旦終了する。
図3では、タイミングT3がステップS4に対応する。タイミングT2、タイミングT3間の時間は例えば、予め設定した時間とすることができる。タイミングT3は、前進クラッチ11の回転速度変化に基づき設定されてもよい。
本実施形態では、コントローラ50が変速機TMの制御装置を構成するとともに、ステップS2からステップS4の処理を含む本フローチャートの処理を実行することで制御部を有した構成とされる。
次に、本実施形態の主な作用効果について説明する。
コントローラ50は、セレクトソレノイド24と、レンジ切替バルブ21と、セレクトソレノイド24及びレンジ切替バルブ21を介して油圧が供給される前進クラッチ11と、を有する変速機TMの制御装置を構成する。コントローラ50は、変速機TMのレンジがDレンジからNレンジに変更された際に、セレクトソレノイド24により前進クラッチ11へ供給される油圧を漸減させて前進クラッチ11を解放した後に、レンジ切替バルブ21のバルブ位置をNレンジ位置に変更する。
このような構成のコントローラ50によれば、シフト操作と機械的に独立した態様でレンジ切替バルブ21を動作させることができることに着目し、上記のように制御するようにしたので、前進クラッチ11の解放によって解放ショックが発生することを改善できる(請求項1、3に対応する効果)。
(第2実施形態)
本実施形態では、コントローラ50がさらに次に説明する制御を行うように構成される。この点以外、変速機TMは第1実施形態と同様に構成される。
図4は、本実施形態の制御の一例をフローチャートで示す図である。図5は、図4に示すフローチャートに対応するタイミングチャートの一例を示す図である。
ステップS11で、コントローラ50は、所定条件が成立したか否かを判定する。所定条件は、前進クラッチ11の緊急的な解放が必要な場合であることと、低油温時を含む。低油温時の油温範囲は、実験等により予め設定することができる。所定条件は具体的には例えば、駆動輪への駆動力の伝達を遮断するフェールセーフが必要な場合であること、車軸側からの入力に対してパワートレインの保護が必要な場合であること、エンジンを駆動源とする車両においてエンジンストールの回避が必要な場合であること、油温が低く油のドレン性が悪化する場合であること、を含む。
所定条件が成立した場合、コントローラ50からシフターコントロールユニット40に所定条件が成立したことを示す信号が入力され、これに応じて、シフターコントロールユニット40がコントローラ50にNレンジ要求信号を入力する。ステップS11の処理は例えば、シフターコントロールユニット40が行うように構成されてもよい。ステップS11で肯定判定であれば、処理はステップS12に進む。
ステップS12で、コントローラ50は、レンジ切替アクチュエータ22にNレンジ指示を行う。これにより、レンジ切替バルブ21がNレンジ位置に駆動され、バルブ位置がNレンジに変更される。図5では、タイミングT11がステップS11で肯定判定であった場合、及びステップS12に対応する。
ステップS13で、コントローラ50は、セレクトソレノイド24に前進クラッチ11の解放指示を行う。これにより、指示に応じたセレクトソレノイド24の制御が行われる。ステップS13の処理は、ステップS12の処理以降に行うことができる。図3では、タイミングT12がステップS13に対応する。タイミングT12では、前進クラッチ11の指示圧が締結指示から解放指示になる。この例では、タイミングT12は、予め設定された所定時間が経過したタイミングとされている。ステップS13の後には、本フローチャートの処理は一旦終了する。
ステップS11で否定判定であれば、処理はステップS14に進む。ステップS14で、コントローラ50は、所定制御を実行する。ステップS14では、第1実施形態で図2を用いて説明したフローチャートの処理が所定制御として、サブルーチンで実行される。ステップS14の後には、本フローチャートの処理は一旦終了する。
次に、本実施形態のコントローラ50の主な作用効果について説明する。
コントローラ50は、所定条件が成立したことによりレンジをDレンジからNレンジに変更する際には、Nレンジ位置へのバルブ位置の変更指示以降に、セレクトソレノイド24への前進クラッチ11の解放指示を行う。
このように構成されたコントローラ50によれば、所定条件が成立し緊急的に前進クラッチ11を解放するシーンや低油温時においては、セレクトソレノイド24の制御よりもレンジ切替バルブ21の駆動を優先させることができる。つまり、このような場合に、解放ショックの改善よりも、応答性の良い前進クラッチ11の解放を優先させることができる(請求項2に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、コントローラ50は、締結要素として前進クラッチ11の代わりに後進ブレーキ12を締結してもよい。前進クラッチ11や後進ブレーキ12には、油圧式のクラッチのほか電磁クラッチ等が用いられてもよい。
セレクトソレノイド24は例えば、供給油圧系統81において、レンジ切替バルブ21の下流側で前進クラッチ11及び後進ブレーキ12それぞれに対して設けられた複数のソレノイドで構成されてもよい。
変速機TMの制御装置及び制御部は例えば、複数のコントローラで実現されてもよい。
11 前進クラッチ(締結要素)
12 後進ブレーキ(締結要素)
20 レンジ切替機構
21 レンジ切替バルブ
24 セレクトソレノイド(油圧アクチュエータ)
30 パークロック機構
40 シフターコントロールユニット
50 コントローラ(制御部)
TM 変速機

Claims (3)

  1. 油圧アクチュエータと、レンジ切替バルブと、前記油圧アクチュエータ及び前記レンジ切替バルブを介して油圧が供給される締結要素と、を有する自動変速機の制御装置であって、
    前記自動変速機のレンジが走行レンジから非走行レンジに変更された際に、前記油圧アクチュエータにより前記締結要素へ供給される油圧を漸減させて前記締結要素を前記油圧アクチュエータへの前記締結要素の解放指示圧に応じて解放した後に、前記レンジ切替バルブのバルブ位置を前記非走行レンジに対応する非走行レンジ位置に変更する制御部、
    を有することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機の制御装置であって、
    前記制御部は、所定条件が成立したことにより前記レンジを前記走行レンジから前記非走行レンジに変更する際には、前記非走行レンジ位置への前記バルブ位置の変更指示以降に、前記油圧アクチュエータへの前記締結要素の解放指示を行う、
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 油圧アクチュエータと、レンジ切替バルブと、前記油圧アクチュエータ及び前記レンジ切替バルブを介して油圧が供給される締結要素と、を有する自動変速機の制御方法であって、
    前記自動変速機のレンジが走行レンジから非走行レンジに変更された際に、前記油圧アクチュエータにより前記締結要素へ供給される油圧を漸減させて前記締結要素を前記油圧アクチュエータへの前記締結要素の解放指示圧に応じて解放した後に、前記レンジ切替バルブのバルブ位置を前記非走行レンジに対応する非走行レンジ位置に変更すること、
    を含むことを特徴とする自動変速機の制御方法。
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