JP6681307B2 - 紡糸引取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紡糸装置から紡出される複数の糸を引き取る紡糸引取装置に関する。
特許文献1には、紡糸装置から紡出された複数の糸を引き取る装置が開示されている。この装置は、紡糸装置の下方に設置された供給ローラ及び延伸ローラと、前記ローラよりもさらに下方に配置された巻取部(スピンドル)を有する。紡糸装置から紡出された複数の糸は、供給ローラと延伸ローラの間で延伸された後、巻取部でそれぞれ巻き取られる。
糸掛け時には、紡糸装置から紡出される複数の糸を、第1の処理領域に設置された供給ローラ及び延伸ローラに巻掛けた後、複数の糸を下方の第2の処理領域に移送し、第2の処理領域内に設置されている巻取部へ巻き掛ける。具体的には、まず、オペレータは、延伸ローラに巻掛けられた後の複数の糸を、サクションガンで保持しつつ第1の処理領域と第2の処理領域の間を移動可能な案内ローラに掛ける。次に、この案内ローラを第1の処理領域から第2の処理領域に移動させる。案内ローラを第2の処理領域に移動させたら、第2の処理領域において、オペレータがキャッチングノズルを操作して、案内ローラに巻き付けられている複数の糸をそれぞれ捕捉し、巻取部に巻き掛ける。
特開昭54−88315号公報
ところで、一般的な紡糸引取装置では、紡糸装置と下方の巻取設備との距離は、かなり離れている(例えば、3〜6m程度)。従って、上記特許文献1の装置において、案内ローラにより下方の巻取部へ向けて糸を移動させたときに、案内ローラを頂点としてV字状に折り返される糸道の屈曲角度はかなり小さくなる。このため、案内ローラの近傍では、案内ローラの上流側の糸部分と下流側の糸部分が近接して配置される。
また、特許文献1においては、オペレータは、案内ローラよりも上流側の糸部分を、キャッチングノズルにより吸引することによって糸を捕捉している。その際に、上流側の糸部分と下流側の糸部分とが近接していると、上流側の糸部分だけでなく下流側の糸部分も誤って吸引されてしまい、キャッチングノズルへの糸の受け渡し失敗が生じることが考えられる。
ここで、案内ローラのサイズをかなり大きくすれば、上流側の糸部分と下流側の糸部分の距離が離れるために、案内ローラの近傍で糸を受け取ることも可能となる。しかし、案内ローラのサイズが大きくなると、糸を降ろす装置全体のサイズも大きくなる。さらに、案内ローラとして駆動源を有さない自由回転ローラを用いる場合、ローラサイズが大きくなれば、糸とローラとの接触抵抗が大きくなり、糸切れによる糸の受け渡しの成功率が低下する。
また、1つの案内ローラに糸を掛けて糸を降ろす際に、糸が降ろされる下方の空間における、糸の受け渡し位置が案内ローラよりも上流側の糸部分に限られてしまう。そのため、糸を受け取る器具の設計自由度が狭くなり、また、糸の受け渡しの成功率が低下する虞もある。
本発明の目的は、糸降ろし装置によって下方に降ろされた糸の、受け渡しの成功率を高めることである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の紡糸引取装置は、第1の糸処理空間に設置された紡糸装置から紡出される、複数の糸を引き取る紡糸引取装置であって、
前記第1の糸処理空間よりも下方に位置する第2の糸処理空間に設置され、前記紡糸装置から紡出された複数の糸を引き取る引取部と、前記第1の糸処理空間に設置され、前記紡糸装置から紡出された前記複数の糸を吸引して保持する第1糸吸引部と、前記第1糸吸引部で保持されている前記複数の糸を前記第1の糸処理空間から前記第2の糸処理空間まで降ろす、糸降ろし装置と、を備え、前記糸降ろし装置は、上下方向と交差する方向において間隔を空けて配置され、且つ、各糸が順に掛けられる、複数の糸掛け部を有することを特徴とするものである。
本発明では、第1の糸処理空間において、紡糸装置からの複数の糸が第1糸吸引部に吸引され、吸引された複数の糸が糸降ろし装置の糸掛け部に掛けられて保持される。次に、糸降ろし装置が、第2の糸処理空間内の糸保持部へ向けて降下する。このとき、各糸は、第1の糸処理空間から、第2の糸処理空間内の糸降ろし装置を経て、再び、第1の糸処理空間の第1糸吸引部へ向かう糸道を形成する。
ここで、本発明では、糸降ろし装置は、上下方向と交差する方向において間隔を空けて配置された複数の糸掛け部を有する。各糸が、複数の糸掛け部に掛けられることにより、糸降ろし装置よりも上流側の糸部分と下流側の糸部分とが離されることになる。これにより、1本の糸が、誤って2箇所で捕捉されることが防止され、糸の受け渡し成功率が高まる。また、各糸が複数の糸掛け部に掛けられていることにより、各糸を様々な位置で捕捉することが可能となる。そのため、糸の受け渡しの際に用いられる糸を受け取る器具の設計自由度が広くなり、糸の受け渡しの成功率が低下することもない。
第2の発明の紡糸引取装置は、前記第1の発明において、前記複数の糸掛け部のうちの、前記交差する方向における両端の2つの前記糸掛け部の離間距離が30mm以上であることを特徴とするものである。また、第3の発明の紡糸引取装置は、前記第2の発明において、前記複数の糸掛け部のうちの、前記交差する方向における両端の2つの前記糸掛け部の離間距離が120mm以上であることを特徴とするものである。
両端2つの糸掛け部の離間距離が30mm以上、より好ましくは、120mm以上であるため、1本の糸の、両端2つの糸掛け部にそれぞれ掛けられる2つの糸部分の離間距離が大きくなる。従って1本の糸を誤って2箇所で捕捉してしまうことが確実に防止される。また、2つの糸掛け部の間の位置で糸を捕捉することが容易になる。
第4の発明の紡糸引取装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記糸降ろし装置は、前記第2の糸処理空間内の、前記複数の糸が前記引取部で引き取られるときの糸道からずれた位置に、前記複数の糸を降ろすことを特徴とするものである。
本発明では、糸降ろし装置が、第2の糸処理空間内の、引取部で糸が引き取られるときの糸道(糸生産時の糸道)からずれた位置に、複数の糸を降ろす。そのため、第2の糸処理空間において糸の受け渡しが行われた後に、糸降ろし装置を第1の糸処理空間に戻す際に、糸降ろし装置が、引取部に掛けられる複数の糸と干渉しない。
第5の発明の紡糸引取装置は、前記第4の発明において、前記第1の糸処理空間内に配置され、前記第1糸吸引部で吸引される前記複数の糸を集束させる糸集束ガイドを有することを特徴とするものである。
第1糸吸引部で吸引される複数の糸を糸集束ガイドで集束させることで、糸降ろし装置の糸掛け部に、集束した状態で複数の糸を掛けることができ、糸掛けが容易になる。また、糸降ろし装置で降ろされる際に複数の糸がばらばらになりにくくなる。
第6の発明の紡糸引取装置は、前記第4又は第5の発明において、前記第2の糸処理空間内に設置され、前記紡糸装置からの複数の糸を吸引して保持する糸保持部を有し、前記糸保持部は、前記糸降ろし装置によって前記糸道からずれた位置に降ろされた前記複数の糸を吸引可能に構成されていることを特徴とするものである。
第2の糸処理空間内の糸保持部は、装置に不具合が生じたときなどに、紡糸装置から連続的に紡出されてくる複数の糸を一時的に保持するものである。そのため、この糸保持部は、糸生産時の糸道の近くに配置される。一方で、引取部への糸掛け時には、複数の糸は、糸降ろし装置によって第2の糸処理空間内の、糸生産時の糸道からずれた位置に降ろされる。
ここで、本発明では、糸保持部は、上記糸道からずれた位置に降ろされる複数の糸をも吸引可能に構成されている。そのため、複数の糸Yを第2の糸処理空間に降ろす際に、第2の糸処理空間において、複数の糸を受け取る糸掛け装置、あるいは、オペレータが事前に待機しておく必要がない。つまり、第1の糸処理空間で作業を行っているオペレータは、第2の糸処理空間に糸掛け装置やオペレータが待機しているかどうかに関係なく、適当なタイミングで複数の糸を降ろすことができる。
第7の発明の紡糸引取装置は、前記第6の発明において、前記糸保持部は、前記複数の糸を切断するカッターと、前記カッターによって切断された前記複数の糸を吸引する第2糸吸引部を有し、前記カッターと前記第2糸吸引部とが、前記糸降ろし装置によって降ろされる前記複数の糸に対して離隔・接近可能であることを特徴とするものである。
糸降ろし装置によって複数の糸が第2の糸処理空間に降ろされたときに、糸保持部のカッターが複数の糸に向けて移動し、複数の糸を切断する。また、カッターとともに移動する第2糸吸引部によって、カッターで切断された複数の糸が吸引される。これにより、糸降ろし装置によって、複数の糸が糸生産時の糸道からずれた位置に降ろされる場合でも、糸保持部によって複数の糸を吸引することができる。
第8の発明の紡糸引取装置は、前記第6の発明において、前記糸降ろし装置によって降ろされた前記複数の糸を、前記糸保持部に向けて移動させる糸寄せ部を有することを特徴とするものである。
糸降ろし装置によって複数の糸が第2の糸処理空間に降ろされたときに、糸寄せ部は、複数の糸を糸保持部に向けて移動させる。これにより、糸降ろし装置によって、複数の糸が糸生産時の糸道からずれた位置に降ろされる場合でも、糸保持部によって複数の糸を吸引することができる。
第9の発明の紡糸引取装置は、前記第6〜第8の何れかの発明において、前記糸保持部は、前記紡糸装置と前記糸降ろし装置との間で糸を切断して、前記糸の受け取りを行うことを特徴とするものである。
糸保持部は、各糸の紡糸装置と糸降ろし装置との間の糸部分、即ち、糸降ろし装置の上流側の糸部分を切断する。ここで、本発明では、糸降ろし装置が複数の糸掛け部を有し、各糸の、糸降ろし装置よりも上流側の糸部分と下流側の糸部分と間が広げられている。そのため、糸保持部で、前記上流側の糸部分を切断する際に、下流側の糸部分が一緒に切断されるということが起こりにくい。
第10の発明の紡糸引取装置は、前記第6〜第8の何れかの発明において、前記糸保持部は、隣接する2つの前記糸掛け部の間で糸を切断して、前記糸の受け取りを行うことを特徴とするものである。
この構成では、2つの糸掛け部の間で糸を切断することから、1本の糸が、誤って2箇所で切断されるということが起こりにくい。また、2つの糸掛け部間の糸は、糸掛け部に近接することにより振動が抑えられるため、糸切断の成功率が高まる。
第11の発明の紡糸引取装置は、前記第1〜第10の何れかの発明において、前記第1糸吸引部は、持ち運び可能であることを特徴とするものである。
本発明において、「持ち運び可能」とは、オペレータが、第1糸吸引部を、様々な作業場所へ自由に持ち運ぶことができる、という意味である。糸降ろし装置によって第2の糸処理空間に降ろされた複数の糸が、第2の糸処理空間において、引取部への糸掛けのために受け渡されると、第1糸吸引部の役目は完了する。そこで、糸の受け渡し完了後に、第1糸吸引部を適宜の作業場所へ移動させて、この第1糸吸引部を別の作業に使用することができる。
第12の発明の紡糸引取装置は、前記第1〜第11の何れかの発明において、前記第2の糸処理空間に配置され、前記糸降ろし装置によって降ろされた前記複数の糸を切断して受け取り、受け取った前記複数の糸を前記引取部に掛ける、糸掛け装置を有することを特徴とするものである。
本発明では、糸降ろし装置によって第2の糸処理空間に降ろされた複数の糸は、糸掛け装置に受け渡され、糸掛け装置によって引取部に掛けられる。
第13の発明の紡糸引取装置は、前記第12の発明において、前記糸掛け装置は、前記紡糸装置と前記糸降ろし装置との間で糸を切断して、前記糸の受け取りを行うことを特徴とするものである。
糸掛け装置は、各糸の紡糸装置と糸降ろし装置との間の糸部分、即ち、糸降ろし装置の上流側の糸部分を切断する。ここで、本発明では、糸降ろし装置が複数の糸掛け部を有し、各糸の、糸降ろし装置よりも上流側の糸部分と下流側の糸部分と間が広げられている。そのため、糸掛け装置で、前記上流側の糸部分を切断する際に、下流側の糸部分が一緒に切断されるということが起こりにくい。
第14の発明の紡糸引取装置は、前記第12の発明において、前記糸掛け装置は、隣接する2つの前記糸掛け部の間で糸を切断して、前記糸の受け取りを行うことを特徴とするものである。
この構成では、2つの糸掛け部の間で糸を切断することから、1本の糸が、誤って2箇所で切断されるということが起こりにくい。また、2つの糸掛け部間の糸は、糸掛け部に近接することにより振動が抑えられるため、糸切断の成功率が高まる。
本実施形態に係る紡糸引取装置の側面図である。 紡糸引取装置の制御系を概略的に示すブロック図である。 図1の糸保持部を前方から見た図である。 糸降ろし装置を含む、紡糸引取装置の上部構成を示す図である。 糸降ろし装置の斜視図である。 紡糸開始直後における紡糸引取装置を示す図である。 糸吸引装置による糸保持時の紡糸引取装置を示す図である。 油剤ガイド及び糸規制ガイドへの糸掛け時の紡糸引取装置を示す図である。 糸集束ガイドへの糸掛け時の紡糸引取装置を示す図である。 糸降ろし直前の紡糸引取装置を示す図である。 糸降ろし装置の降下直後の、紡糸引取装置を示す図である。 糸掛け装置への糸受け渡し時の紡糸引取装置を示す図である。 糸掛け装置による糸掛け時の紡糸引取装置を示す図である。 糸寄せ部材による糸保持部への糸受け渡し時の紡糸引取装置を示す図である。 糸保持部への糸受け渡し完了後の紡糸引取装置を示す図である。 変更形態に係る、糸掛け装置への糸受け渡し時の紡糸引取装置を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係る紡糸引取装置1の側面図である。図2は、紡糸引取装置1の制御系を概略的に示すブロック図である。紡糸引取装置1は、紡糸装置2から紡出される複数の合成繊維糸Yをそれぞれ引き取り、複数のボビンBにそれぞれ巻取って複数のパッケージPを形成する。また、図示は省略するが、複数の紡糸引取装置1が、図1の紙面垂直方向に配列されている。
尚、説明の便宜上、図1の上下の方向を「紡糸引取装置1の上下方向」、図1の紙面に垂直な、複数の紡糸引取装置1の配列方向を「紡糸引取装置の左右方向」、図1の左右の方向を「紡糸引取装置1の前後方向」と定義する。
(紡糸引取装置の概略構成)
図1に示すように、本実施形態の紡糸引取装置1は、糸降ろし装置4、糸保持部5、引取部6、巻取装置7、制御装置8等を備えている。尚、本実施形態において、紡糸装置2、及び、紡糸引取装置1が収容されている建屋の内部空間は、隔壁9によって上下2つのフロアー(2階、1階)に仕切られている。建屋の2階(本発明における第1の糸処理空間)には、紡糸装置2と、紡糸引取装置1の一部構成(糸降ろし装置4等)が設置されている。一方、建屋の1階(本発明における第2の糸処理空間)には、紡糸引取装置1の残りの構成(糸保持部5、引取部6、巻取装置7等)が設置されている。また、建屋の1階には、左右方向(図1の紙面垂直方向)に移動する、複数の紡糸引取装置1に共通の糸掛け装置23も設置されている。
<建屋2階の構成>
まず、2階に設置された紡糸装置2には、紡糸口金10aを有する紡糸パック10が装着される。ギヤポンプ等からなるポリマー供給装置(図示省略)から供給された高温状態の溶融ポリマーが、紡糸口金10aから押し出されることで、紡糸口金10aから複数の糸Yが紡出される。また、紡糸装置2のすぐ下側には冷却部3が設置されている。紡糸口金10aから紡出された複数の糸Yは、冷却部3の紡糸筒11内を通過する際に、ダクト12から供給された気体によって冷却されて固化する。
建屋の2階の、紡糸装置2の下方には、油剤ガイド13と、糸規制ガイド14が設置されている。紡糸装置2から紡出された複数の糸Yは、油剤ガイド13においてそれぞれ油剤が付与される。尚、油剤ガイド13の下側にある糸規制ガイド14は、油剤ガイド13で油剤が付与される複数の糸Yの糸道を規定するためのものである。
また、建屋の2階には、糸降ろし装置4も設置されている。この糸降ろし装置4は、パッケージPの生産開始前に行う準備作業(糸掛け等)の際に、紡糸装置2から紡出される複数の糸Yを、引取部6や巻取装置7が設置されている1階へ降ろすためのものである。この糸降ろし装置4の詳細構成については後で説明する。
<建屋1階の構成>
建屋の1階には、糸保持部5、引取部6、及び、巻取装置7等が設置されている。尚、建屋の1階と2階とを仕切る隔壁9には、紡糸装置2から紡出された複数の糸Yが通過する糸通過穴9aが形成されている。糸通過穴9aの下側には、糸揺れ等を防止するためのカバー60が設置されている。
糸保持部5は、隔壁9の糸通過穴9aの真下の位置において、固定的に設置されている。この糸保持部5は、これよりも下流の装置(引取部6や巻取装置7等)において何らかのトラブル等が発生した場合などに、紡糸装置2から紡出されてくる複数の糸Yを切断して、トラブル等が解消されるまでの間、一時的に保持するものである。そのため、糸保持部5は、紡糸装置2からの糸Yが引取部6によって引き取られるときの糸生産時の糸道YPの近傍にあり、且つ、左右方向において糸道YPと重なるように配置されている。
図3は、図1の糸保持部5を前方(図1の左側)から見た図である。図3に示すように、糸保持部5は、ホルダ20、吸引パイプ21、及び、カッター22を有する。吸引パイプ21はホルダ20内に配設されている。この吸引パイプ21は、流体シリンダ27(図2参照)に連結されている。流体シリンダ27は流体供給部28から供給される圧力流体によって作動する。流体シリンダ27によって、吸引パイプ21は左右方向に進退駆動され、ホルダ20に対して出没する。カッター22は、吸引パイプ21の先端部に設けられている。
糸保持部5の動作は以下の通りである。まず、図3(a)の待機状態から流体シリンダ27により駆動されて、図3(b)のように、吸引パイプ21が、糸Yが走行する右方へ前進すると、吸引パイプ21の先端部のカッター22により、複数の糸Yが順に切断される。切断された複数の糸Yは、吸引パイプ21の先端の開口から内部に吸引されて保持される。吸引パイプ21に複数の糸Yが吸引された後、図3(c)に示すように、流体シリンダ27によって吸引パイプ21は左方に後退駆動される。
紡糸装置2から紡出されてくる複数の糸Yが糸保持部5に保持されることによって、それよりも下流側の引取部6及び巻取装置7へは送られなくなる。これにより、オペレータは、引取部6、あるいは、巻取装置7のトラブル解消等の作業を行うことができる。糸Yの生産を開始できる状態となったら、糸保持部5で保持されている複数の糸Yは糸掛け装置23に受け渡され、糸掛け装置23によって引取部6及び巻取装置7への糸掛けが行われる。または、オペレータがサクションガンで糸保持部5から複数の糸Yを受け取って糸掛けを行ってもよい。
図1に示すように、引取部6は、隔壁9に形成された糸通過穴9aを通って、2階から降りてきた複数の糸Yを引き取る。引取部6は、2つのゴデットローラ15,16を有する。2つのゴデットローラ15,16は、モータ17,18(図2参照)によってそれぞれ回転駆動される。引取部6は、2つのゴデットローラ15,16により、紡糸装置2からの複数の糸Yを巻取装置7へ送る。
2つのゴデットローラ15,16のうち、糸走行方向上流側のゴデットローラ15は、糸保持部5のほぼ真下の位置に設置されている。一方、糸走行方向下流側のゴデットローラ16は、ゴデットローラ15に近接した糸掛け時の位置(図1の二点鎖線で示された位置)と、巻取装置7の直上の糸生産時の位置(図1の実線で示された位置)とにわたって移動可能である。尚、このゴデットローラ16の位置の切換は、位置切換モータ19(図2参照)を含む適宜の構成を有する位置切換機構によって行う。2つのゴデットローラ15,16への糸掛け時には、糸掛けがしやすくなるように、位置切換機構により、ゴデットローラ16を下側の糸掛け位置に移動させる。糸掛けが終了すると、位置切換機構により、ゴデットローラ16を、糸掛け位置から糸生産時の位置まで上昇させる。
巻取装置7は、ターレット30と、2本のボビンホルダ31と、トラバース装置32と、接触ローラ33等を備えている。ターレット30には、2本のボビンホルダ31がそれぞれ回転自在に支持されている。このターレット30が回転することによって、2本のボビンホルダ31の位置が上下に切り換えられる。各ボビンホルダ31には、複数のボビンBが装着される。トラバース装置32は、ボビンホルダ31の複数のボビンBにそれぞれ対応する複数のトラバースガイド32aを有する。各トラバースガイド32aが往復移動することにより、支点ガイド34を中心に糸YがトラバースされつつボビンBに巻取られて、パッケージPが形成される。接触ローラ33は、上側のボビンホルダ31に形成された複数のパッケージPに接触して、複数のパッケージPにそれぞれ接圧を付与する。
糸掛け装置23は、プログラム制御された糸掛けロボットである。糸掛け装置23は、左右方向(図1の紙面垂直方向)に移動可能な本体24と、本体に設けられ、且つ、三次元的に自由に動けるように多関節部を備えた糸掛けアーム25とを有する。糸掛けアーム25の先端部には、糸Yを切断するカッター54と、カッター54で切断された糸Yを吸引する糸吸引部55とが設けられている(図12、図13参照)。左右方向に配列された複数の紡糸引取装置1のうち、ある紡糸引取装置1からの糸掛け要求信号を受信したときには、糸掛け装置23はその紡糸引取装置1の前方の位置まで移動し、引取部6の2つのゴデットローラ15,16、及び、巻取装置7への糸掛け作業を行う。
制御装置8は、紡糸引取装置1の全体の動作を制御するものである。図2に示すように、制御装置8には、巻取装置7を制御する巻取制御部35や、各種センサ、スイッチからの信号が入力される。また、制御装置8は、モータ17,18によるゴデットローラ15,16の回転を制御する。また、位置切換モータ19を制御してゴデットローラ16の位置切換を行わせる。さらに、制御装置8は、流体シリンダ27による糸保持部5の動作、昇降シリンダ40による後述の糸降ろし装置4の昇降動作、糸掛け装置23(図12参照)の糸掛け動作等の制御も行う。
(糸降ろし装置)
次に、糸降ろし装置4、及び、その周辺構成の詳細について説明する。図4は、糸降ろし装置4を含む、紡糸引取装置1の上部構成を示す図である。図5は、糸降ろし装置4の斜視図である。図4、図5に示すように、隔壁9の糸通過穴9aを通って、建屋の2階から1階の糸保持部5の近傍位置まで延びる昇降シリンダ40が配置されている。糸降ろし装置4は、昇降シリンダ40に取り付けられ、2階の上限位置(図4の実線で示す位置)と、1階の、糸保持部5の近傍の下限位置(図4の二点鎖線で示す位置)との間で昇降可能である。
図4、図5に示すように、糸降ろし装置4は、パイプ部材41と、2つの糸掛け部42を有する。パイプ部材41はほぼ水平(前後方向)に延び、その後端部において、連結部材43を介して昇降シリンダ40に取り付けられている。糸掛け部42は、パイプ部材41に固定的に設けられた糸ガイドであり、2つの糸掛け部42は、パイプ部材41に前後方向に間隔を空けて取り付けられている。2つの糸掛け部42の前後方向の離間距離Lは、例えば、30mm以上であることが好ましく、さらには、120mm以上であることが好ましい。
流体供給部44(図2参照)から昇降シリンダ40に圧力流体が供給されると、その圧力流体の圧力によって連結部材43が上下に駆動され、それに伴って、糸降ろし装置4が昇降する。また、図4に示すように、建屋の2階には、昇降シリンダ40を操作するための操作スイッチ50も設けられている。
ところで、紡糸装置2からの複数の糸Yが引取部6で引き取られ、さらに巻取装置7で巻き取られる糸生産時においては、各々の糸Yは、紡糸装置2から、ガイド13,14、糸保持部5を経て、ゴデットローラ15へ向けて真っ直ぐ下に延びる糸道YP(以下、糸生産時の糸道と称する)を走行する。一方で、図4に示すように、糸降ろし装置4の位置は、紡糸装置2の紡糸口金10aの真下の位置よりも、後側にずれている。つまり、糸降ろし装置4は、糸生産時の糸道YPよりも後側にずれた経路に沿って上下に昇降し、1階へ下降したときに上記糸道YPからずれた位置へ複数の糸Yを降ろす。
隔壁9の糸通過穴9aの周囲の、糸降ろし装置4よりも後側の位置には、糸吸引装置47(本発明の第1糸吸引部)が設置されている。この糸吸引装置47は、糸降ろし装置4によって複数の糸Yを1階に降ろす際に、紡糸装置2から紡出される複数の糸Yを吸引して一時的に保持するものである。
尚、糸吸引装置47は、隔壁9と平行な水平方向において、糸通過穴9aに対して離隔・接近可能に構成されていてもよい。この場合、糸降ろし時にのみ糸通過穴9aの周囲に設置し、それ以外の作業時には邪魔にならないように、糸吸引装置47を糸通過穴9aから退避させておくことができる。
図4、図5に示すように、糸降ろし装置4と糸吸引装置47の間には、隔壁9の糸通過穴9aの上まで張り出すように配置された、糸集束ガイド46が設けられている。この糸集束ガイド46は、糸吸引装置47で吸引される複数の糸Yを集束させるものである。
2階の、隔壁9に形成された糸通過穴9aの上側の位置には、糸降ろし装置4が上限位置にあることを検知するための上昇検知センサ48が設置されている。一方、1階の、糸保持部5の下側の位置には、糸降ろし装置4が下限位置に到達したことを検知するための降下検知センサ49が設置されている。尚、上昇検知センサ48、及び、降下検知センサ49はそれぞれ特定のセンサに限られるものではない。例えば、接触型センサ、非接触型センサの何れも採用できる。
1階に設置された糸保持部5のすぐ下の位置には、糸寄せ部材45(本発明の糸寄せ部)が配置されている。この糸寄せ部材45は、糸生産時の糸道YPからずれて降ろされた糸Yを、上記糸道YPの近くに位置する糸保持部5へ向けて寄せる部材である。糸寄せ部材45は、シリンダやモータ等からなる糸寄せ駆動部53(図2参照)により駆動され、糸Yとは干渉しない退避位置(図4)と、糸Yを糸保持部5へ向けて寄せる糸寄せ位置(図14)とにわたって、水平面内で揺動可能である。
(糸掛け作業)
次に、紡糸引取装置1によって糸Yの生産を開始する際の、糸掛け等のオペレータの準備作業、及び、そのときの紡糸引取装置1の動作について、図6〜図11を参照して説明する。糸生産開始前には、2階の、隔壁9の糸通過穴9aよりも後側の位置にオペレータが立ち、このオペレータにより、紡糸装置2の清掃作業や、糸降ろし装置4に関する作業が行われる。一方、図1に示すように、1階では、左右方向(図1の紙面垂直方向)に移動可能な糸掛け装置23が設置されている。ある紡糸引取装置1からの糸掛け要求信号を受信すると、糸掛け装置23は当該装置へ移動する。そして、糸掛け装置23は、糸降ろし装置4によって降ろされた複数の糸Yを受け取り、引取部6の2つのゴデットローラ15,16にそれぞれ糸掛けする。
図6は、紡糸開始直後における紡糸引取装置1を示す図である。紡糸口金10aから紡出される糸を一旦切断し、紡糸生産を一度中止した上で、2階のオペレータが定期的に行う作業としては、次のようなものがある。まず、紡糸パック10の紡糸口金10aの清掃作業がある。これは、紡糸口金10aに付着した析出物を除去して、シリコーンをスプレーで吹き付けるといった作業であり、例えばほぼ毎日行う。また、紡糸パック10を交換する作業もあり、衣料用の糸を生産する装置においては、例えば1週間に1回程度の頻度で行う。これらの作業を行った後、再び生産を開始する際には、紡糸口金10aから紡出される複数の糸Yを、ガイド13,14から、引取部6、巻取装置7へと順に掛けていく必要がある。
上記の糸掛けを行う際には、2階のオペレータは、まず、冷却部3の下側に傾斜板51を設置する。この傾斜板51は、上記の準備作業中に紡糸口金10aから流れ出すポリマー52が1階に落ちないように、ポリマー52を受けるためのものである。尚、傾斜板51を設置する場合などに、隔壁9の糸通過穴9aの周辺に糸吸引装置47が配置されていると、傾斜板51の設置の邪魔になることがある。その場合には、予め、糸吸引装置47を、糸通過穴9aの周辺から離れた位置まで移動させておくことが好ましい。
図7は、糸吸引装置による糸保持時の紡糸引取装置1を示す図である。図8は、油剤ガイド13及び糸規制ガイド14への糸掛け時の紡糸引取装置1を示す図である。図9は、糸集束ガイド46への糸掛け時の紡糸引取装置1を示す図である。図10は、糸降ろし直前の紡糸引取装置1を示す図である。
紡糸装置2から複数の糸Yを紡出できる状態になったら、2階のオペレータは、紡糸口金10aから紡出される複数の糸Yを、糸通過穴9aの後方に位置する糸吸引装置47に導き、図7に示すように、複数の糸Yを糸吸引装置47に吸引させて保持させる。糸吸引装置47が複数の糸Yを保持したら、傾斜板51を取り外す。また、図8に示すように、オペレータは、紡糸口金10aから紡出される複数の糸Yを油剤ガイド13と糸規制ガイド14に掛ける。
次に、図5、図9に示すように、糸吸引装置47に吸引されている複数の糸Yを、糸吸引装置47の少し前側で、糸通過穴9aまで張り出した糸集束ガイド46に掛ける。これにより、糸吸引装置47に吸い込まれている複数の糸Yが集束される。さらに、図10に示すように、糸降ろし装置4の2つの糸掛け部42に、集束状態の複数の糸Yを順に掛けていく。このように、糸吸引装置47で吸引される複数の糸Yを糸集束ガイド46に掛けて集束させることで、2つの糸掛け部42に、集束した状態で複数の糸Yを掛けることができ、糸掛けが容易になる。また、糸降ろし装置4で降ろされる際に複数の糸Yがばらばらになりにくくなる。
糸降ろし装置4に複数の糸Yが保持された状態となったら、2階のオペレータは、糸降ろし用の操作スイッチ50を操作する。この操作スイッチ50からの糸降ろし信号が制御装置8に送られると、制御装置8は、流体供給部44(図2参照)を制御して昇降シリンダ40を作動させ、糸降ろし装置4を降下させる。
図11は、糸降ろし装置4の降下直後の、紡糸引取装置1を示す図である。図11に示すように、糸降ろし装置4は、2階から、隔壁9の糸通過穴9aを通って降下し、糸降ろし装置4に保持されている複数の糸Yが1階に降ろされる。このとき、糸Yは、2階の紡糸装置2から、1階の糸降ろし装置4を経て、再び、2階の糸吸引装置47に向かう、ほぼV字型の糸道を形成する。また、糸降ろし装置4は、糸生産時の糸道YPよりも後側の経路に沿って下降するため、糸降ろし装置4で保持されている複数の糸Yも、上記糸道YPよりも後側にずれた位置に降ろされる。
糸降ろし装置4が、1階の糸保持部5の近傍の下限位置まで到達すると、その状態が降下検知センサ49によって検知される。この検知信号を受けて、制御装置8は、昇降シリンダ40による糸降ろし装置4の降下を停止させ、所定の待機時間、糸降ろし装置4を下限位置で待機させる。尚、上記の待機時間は、次に述べる、糸掛け装置23、あるいは、糸保持部5への複数の糸Yの受け渡しを行うのに要する時間に応じて、適宜設定される。
糸降ろし装置4によって1階に降ろされた複数の糸Yは、引取部6へ糸掛けするために、糸掛け装置23に受け渡される。ここで、糸掛け装置23が、既に紡糸引取装置1の前方に到達して待機している状態であれば、複数の糸Yは、糸降ろし装置4から糸掛け装置23に直接受け渡される。一方、糸掛け装置23が待機していない状態で糸Yが降ろされたときには、複数の糸Yは、一旦、糸保持部5に受け渡され、その後、糸掛け装置23が移動してきたときに糸保持部5から糸掛け装置23に受け渡される。糸降ろし装置4によって降ろされた糸Yを糸掛け装置23に受け渡すか、糸保持部5に受け渡すかは、糸掛け装置23の位置情報に基づいて制御装置8が判断する。
(1)糸掛け装置23への糸の受け渡し
まず、糸降ろし装置4から糸掛け装置23への糸Yの受け渡しについて説明する。図12は、糸掛け装置23への糸受け渡し時の紡糸引取装置1を示す図である。図13は、糸掛け装置23による糸掛け時の紡糸引取装置1を示す図である。降下検知センサ49の検知信号を受信すると、制御装置8は、糸掛け装置23に糸降ろし装置4からの糸Yの受け取り動作を行わせる。
図12に示すように、糸掛け装置23の糸掛けアーム25の先端部には、カッター54と糸吸引部55が備えられている。まず、糸掛け装置23は、糸掛けアーム25の先端部を、紡糸装置2と糸降ろし装置4との間、即ち、前側(糸走行方向上流側)の糸掛け部42よりも上流側の位置に移動させる。この位置でカッター54を作動させ、各糸Yを、糸降ろし装置4よりも上流側の糸部分Yaにおいて切断する。切断された糸Yは、カッター54に近接して配置された糸吸引部55に吸引されて保持される。
ここで、糸降ろし装置4が2つの糸掛け部42を有するため、図12に示すように、各々の糸Yの、糸降ろし装置4よりも上流側の糸部分Yaと下流側の糸部分Ybとの間が広げられている。そのため、糸掛け装置23で、上流側の糸部分Yaを切断する際に、下流側の糸部分Ybが一緒に切断されるということが起こりにくい。
糸掛けアーム25に複数の糸Yが保持されたら、図13に示すように、糸掛け装置23は、糸掛けアーム25を操作して、引取部6のゴデットローラ15,16に複数の糸Yを順に掛けていく。一方で、糸掛け装置23への糸Yの受け渡しが終わった後は、糸降ろし装置4は1階に残っている必要はない。そこで、上述の待機時間が経過した後、制御装置8は、昇降シリンダ40により糸降ろし装置4を上昇させて2階に戻す。尚、糸Yの受け渡し後、糸降ろし装置4が自動的に2階に戻るのではなく、オペレータが操作スイッチ50を操作して、手動にて糸降ろし装置4を2階に戻すようにしてもよい。
ここで、糸降ろし装置4は、1階の糸生産時の糸道YPよりも後側の経路に沿って昇降し、糸道YPからずれた位置に複数の糸Yを降ろす。そのため、1階で糸掛け装置23への糸Yが受け渡されて、引取部6に糸Yが掛けられた状態で、糸降ろし装置4を2階に戻しても、糸降ろし装置4が、引取部6に掛けられる複数の糸Yと干渉しない。
(2)糸保持部5への糸の受け渡し
次に、糸降ろし装置4から糸保持部5への糸Yの受け渡しについて説明する。図14は、糸保持部5への糸受け渡し時の紡糸引取装置1を示す図である。図15は、糸保持部5への糸受け渡し完了後の紡糸引取装置1を示す図である。降下検知センサ49の検知信号を受信すると、制御装置8は、糸寄せ部材45を揺動駆動する糸寄せ駆動部53(図2参照)、及び、糸保持部5に制御信号を送り、糸保持部5への糸Yの受け渡しを行わせる。
まず、糸寄せ駆動部53が、糸寄せ部材45を、図11の退避位置から図14の糸寄せ位置へ揺動させる。これにより、図14に示すように、糸降ろし装置4によって降ろされた複数の糸Yを、糸生産時の糸道YPに近づける。
次に、糸保持部5は、糸寄せ部材45によって寄せられた複数の糸Yを吸引保持する。具体的には、図3(b)に示すように、流体シリンダ27により吸引パイプ21を前進させる。すると、糸降ろし装置4によって降ろされた複数の糸Yが、吸引パイプ21の先端部に設けられたカッター22によって切断される。また、切断された複数の糸Yは、吸引パイプ21内に吸引されて保持される。これにより、図15に示すように、糸降ろし装置4によって降ろされた複数の糸Yは、糸保持部5へ受け渡される。その後、糸掛け装置23への糸Yの受け渡しと同様に、所定の待機時間経過後、制御装置8は、昇降シリンダ40により糸降ろし装置4を上昇させて2階に戻す。
このように、本実施形態の糸保持部5は、糸降ろし装置4により、糸生産時の糸道YPからずれた位置に降ろされる複数の糸Yを吸引可能である。そのため、2階から複数の糸Yを降ろす際に、事前に糸掛け装置23を待機させておく必要がない。つまり、2階で作業を行っているオペレータは、1階に糸掛け装置23が待機しているかどうかに関係なく、適当なタイミングで複数の糸を降ろすことができる。
図15の糸保持部5への糸Yの受け渡し後、糸掛け装置23(図1参照)が紡糸引取装置1の前方に移動する。糸掛け装置23は、糸保持部5によって保持されている複数の糸Yをカッター54で切断し、糸吸引部55で吸引して受け取る。その後、糸掛け装置23は、糸掛けアーム25を動かして、引取部6のゴデットローラ15,16に複数の糸Yを掛ける。
以上説明した本実施形態の紡糸引取装置1では、糸降ろし装置4は、前後方向において間隔を空けて配置された2つの糸掛け部42を有し、各糸Yは、2つの糸掛け部42に順に掛けられる。各々の糸Yが、2つの糸掛け部42に掛けられることにより、糸降ろし装置4よりも上流側の糸部分Yaと下流側の糸部分Ybとが離されることになる。これにより、1本の糸Yが、糸掛け装置23のカッター54、あるいは、糸保持部5のカッター22によって、誤って2箇所で切断されて捕捉されることが防止されるため、糸Yの受け渡し成功率が高まる。
2つの糸掛け部42の前後方向の離間距離Lは30mm以上であることが好ましく、さらに、120mm以上であることが好ましい。これにより、1本の糸Yの、上記2つの糸掛け部42にそれぞれ掛けられる2つの糸部分Ya,Ybの離間距離が大きくなる。従って1本の糸Yを誤って2箇所で捕捉してしまうことが確実に防止される。また、上記離間距離Lが120mm以上であれば、糸掛けアーム25自体が2つの糸掛け部42の間を通過できるようになり、糸掛けアーム25への糸Yの受け渡しが容易になる。尚、上記離間距離Lがもっと小さい場合でも、少なくとも30mm程度あれば、糸掛けアーム25の一部(例えば、カッター54や糸吸引部55)のみを進出させることで、特段の支障なく糸Yの受け渡しを行うことが可能である。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、糸降ろし装置4で1階に降ろされた複数の糸Yは、糸掛け装置23に受け渡され、糸掛け装置23により引取部6への糸掛けが行われているが、糸掛け装置23は必須ではない。即ち、糸降ろし装置4によって1階に降ろされた複数の糸Yを、1階のオペレータが直接サクションガンで受け取り、手作業で糸掛けを行ってもよい。この場合でも、糸降ろし装置4の2つの糸掛け部42によって上流側の糸部分Yaと下流側の糸部分Ybの距離が離されていることで、1本の糸Yが、誤って2箇所で捕捉されてしまうことが防止される。
2]前記実施形態では、糸降ろし装置4は、糸生産時の糸道YPよりも後側の経路を昇降し、1階の糸道YPよりも後側にずれた位置に複数の糸Yを降ろしている。これに対して、複数の糸Yが降ろされる位置は、糸道YPに対して前側にずれていてもよいし、左右にずれていてもよい。
特に、前記実施形態では、紡糸引取装置1の前側に糸掛け装置23が移動し、前方から糸掛け装置23が糸掛けを行う構成である。この場合、糸降ろし装置4が、糸道YPよりも前にずれた位置に複数の糸Yを降ろすように構成されていると、糸掛け装置23が、糸降ろし装置4から複数の糸Yを受け取りやすくなる。これは、前方からオペレータがサクションガンで糸Yを受け取る場合も同様である。
3]前記実施形態では、糸寄せ部材45は、揺動により複数の糸Yを糸保持部5に寄せるものであるが、このような構成には限られない。例えば、特開2013−57148号公報(図10)に開示されているように、直線動作によって複数の糸を寄せるものであってもよい。
また、糸寄せ部材は、必須構成でもない。例えば、糸降ろし装置4によって、糸生産時の糸道YPに対して右側(図1の紙面手前側)にずれた位置に複数の糸Yが降ろされる場合は、糸寄せ部材45がなくとも、糸保持部5によって上記複数の糸Yを吸引することが可能である。即ち、図3に示すように、糸保持部5は、左右方向(複数の糸Yに対して離隔・接近する方向)に進退する吸引パイプ21と、この吸引パイプ21の先端部に設けられたカッター22を有する。複数の糸Yが降ろされる位置が糸道YPに対して右側にずれていても、吸引パイプ21が進出してカッター22が右方に移動することで複数の糸Yが切断される。カッター22で切断された複数の糸Yは、吸引パイプ21によって吸引される。尚、この形態において、糸保持部5の吸引パイプ21の先端部が、本発明の第2糸吸引部に相当する。
4]建屋の2階において、紡糸装置2から紡出される複数の糸Yを吸引して保持する糸吸引装置47が、サクションガンなどの持ち運び可能なものであってもよい。1つの紡糸引取装置1において、オペレータが2階での作業を終えて糸降ろし装置4を1階へ降下させ、糸掛け装置23、あるいは、糸保持部5への複数の糸Yの受け渡しが完了すると、2階の糸吸引装置47からは糸Yが離れる(図13、図15参照)。つまり、その時点で糸吸引装置47の役目は終わる。そのため、1つの紡糸引取装置1において糸降ろしが完了したときに、糸吸引装置47を手に取って別の場所へ移動させ、他の作業(例えば、他の紡糸引取装置1の準備作業)を行うことが可能である。
5]前記実施形態では、糸掛け装置23は、複数の糸Yの各々について、糸降ろし装置4よりも上流側の糸部分Yaを切断して、糸Yの受け取りを行っている。これに対して、図16に示すように、糸掛け装置23は、2つの糸掛け部42の間で糸Yを切断して、糸Yの受け取りを行ってもよい。この場合でも、1本の糸が、誤って2箇所で切断されることが起こりにくい。また、2つの糸掛け部42の間の糸Yは、糸掛け部42に近接することにより振動が抑えられるため、糸切断の成功率が高まる。また、糸保持部5で糸Yを受け取る場合や、オペレータがサクションガンを用いて糸掛けを行う場合においても同様に、2つの糸掛け部42の間で糸Yを切断して、糸の受け取りを行ってもよい。
また、各糸が2つの糸掛け部に掛けられていることにより、各糸を、糸降ろし装置4の上流側の位置、2つの糸掛け部42の間の位置、糸降ろし装置4の下流側の位置の、3つの位置で糸Yの切断・受け渡しを行うことが可能である。そこで、これにより、糸Yの受け渡しに使用する器具の大きさに応じて捕捉箇所を異ならせてもよい。例えば、糸保持部5のサイズが、糸掛け装置23の糸掛けアーム25の先端部のサイズよりも大きいとする。この場合、サイズの大きい糸保持部5で糸Yを受け取る場合には、図14のように、糸降ろし装置4の上流側の糸部分Yaを切断して糸Yを受け取る。一方、サイズの小さい糸掛け装置23で糸Yを受け取る場合には、図16のように、2つの糸掛け部42の間で糸Yを切断して糸Yを受け取る。
6]前記実施形態では、糸降ろし装置4の2つの糸掛け部42が前後方向に間隔を空けて並んでいるが、2つの糸掛け部42が並ぶ方向(即ち、糸降ろし装置4よりも上流側の糸部分と下流側の糸部分を離す方向)は、上下方向と交差する方向であればどの方向でもよい。例えば、2つの糸掛け部42が、左右方向に間隔を空けて並んでいてもよい。
7]糸降ろし装置4の糸掛け部42の数は、2つには限られず、3つ以上であってもよい。その場合、複数の糸掛け部42のうち、上下方向と交差する方向における両端の2つの糸掛け部42の距離が、一定以上(例えば、30mm)離れていることが好ましい。
8]糸降ろし装置4の糸掛け部が、回転自在に構成されたローラであってもよい。この場合は、糸掛け部における糸Yへのダメージが小さくなり、糸掛け時の糸切れが抑えられる。
9]糸降ろし装置4が、上限位置、下限位置に到達したことをそれぞれ検知する上昇検知センサ48、降下検知センサ49は、必須の構成ではない。例えば、糸降ろし装置4を上下に移動させる駆動部として、サーボモータなどの位置制御可能なモータを使用すれば、上記のセンサ48,49は不要となる。また、オペレータが、糸降ろし装置4の位置を目視で確認しながら、手動で糸降ろし装置4を停止させてもよく、その場合もセンサ48,49は不要となる。
10]前記実施形態の紡糸引取装置は、紡糸装置2から紡出された糸Yを、延伸することなくそのままパッケージPに巻き取る、POY生産用の装置であるが、紡出された糸Yを延伸してからパッケージPに巻き取る、FDY生産用の装置であってもよい。このFDY生産用の装置においては、引取部6は、2つのゴデットローラ15,16の他に、これらのローラ15,16よりも走行方向上流側に配置されて、糸Yを延伸するための複数の延伸用ローラをさらに備えたものとなる。
1 紡糸引取装置
2 紡糸装置
4 糸降ろし装置
5 糸保持部
6 引取部
21 吸引パイプ
22 カッター
23 糸掛け装置
42 糸掛け部
45 糸寄せ部材
46 糸集束ガイド
47 糸吸引装置
54 カッター
55 糸吸引部
Y 糸

Claims (14)

  1. 第1の糸処理空間に設置された紡糸装置から紡出される、複数の糸を引き取る紡糸引取装置であって、
    前記第1の糸処理空間よりも下方に位置する第2の糸処理空間に設置され、前記紡糸装置から紡出された複数の糸を引き取る引取部と、
    前記第1の糸処理空間に設置され、前記紡糸装置から紡出された前記複数の糸を吸引して保持する第1糸吸引部と、
    前記第1糸吸引部で保持されている前記複数の糸を前記第1の糸処理空間から前記第2の糸処理空間まで降ろす、糸降ろし装置と、を備え、
    前記糸降ろし装置は、上下方向と交差する方向において間隔を空けて配置され、且つ、各糸が順に掛けられる、複数の糸掛け部を有することを特徴とする紡糸引取装置。
  2. 前記複数の糸掛け部のうちの、前記交差する方向における両端の2つの前記糸掛け部の離間距離が、30mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の紡糸引取装置。
  3. 前記複数の糸掛け部のうちの、前記交差する方向における両端の2つの前記糸掛け部の離間距離が、120mm以上であることを特徴とする請求項2に記載の紡糸引取装置。
  4. 前記糸降ろし装置は、前記第2の糸処理空間内の、前記複数の糸が前記引取部で引き取られるときの糸道からずれた位置に、前記複数の糸を降ろすことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の紡糸引取装置。
  5. 前記第1の糸処理空間内に配置され、前記糸降ろし装置によって降ろされる前記複数の糸を集束させる糸集束ガイドを有することを特徴とする請求項4に記載の紡糸引取装置。
  6. 前記第2の糸処理空間内に設置され、前記紡糸装置からの複数の糸を吸引して保持する糸保持部を有し、
    前記糸保持部は、前記糸降ろし装置によって前記糸道からずれた位置に降ろされた前記複数の糸を吸引可能に構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の紡糸引取装置。
  7. 前記糸保持部は、前記複数の糸を切断するカッターと、前記カッターによって切断された前記複数の糸を吸引する第2糸吸引部を有し、
    前記カッターと前記第2糸吸引部とが、前記糸降ろし装置によって降ろされる前記複数の糸に対して離隔・接近方向に移動可能であることを特徴とする請求項6に記載の紡糸引取装置。
  8. 前記糸降ろし装置によって降ろされた前記複数の糸を、前記糸保持部に向けて移動させる糸寄せ部を有することを特徴とする請求項6に記載の紡糸引取装置。
  9. 前記糸保持部は、前記紡糸装置と前記糸降ろし装置との間で糸を切断して、前記糸の受け取りを行うことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の紡糸引取装置。
  10. 前記糸保持部は、隣接する2つの前記糸掛け部の間で糸を切断して、前記糸の受け取りを行うことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の紡糸引取装置。
  11. 前記第1糸吸引部は、持ち運び可能であることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の紡糸引取装置。
  12. 前記第2の糸処理空間に配置され、前記糸降ろし装置によって降ろされた前記複数の糸を切断して受け取り、受け取った前記複数の糸を前記引取部に掛ける、糸掛け装置を有することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の紡糸引取装置。
  13. 前記糸掛け装置は、前記紡糸装置と前記糸降ろし装置との間で糸を切断して、前記糸の受け取りを行うことを特徴とする請求項12に記載の紡糸引取装置。
  14. 前記糸掛け装置は、隣接する2つの前記糸掛け部の間で糸を切断して、前記糸の受け取りを行うことを特徴とする請求項12に記載の紡糸引取装置。
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