JP6679082B1 - フレキシブル配線板 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流用途に適用しつつも可撓性を有するフレキシブル配線板において、破損を防止可能な最適な構成のフレキシブル配線板を提供すること。【解決手段】本発明にかかるフレキシブル配線板10は、複数の端子部2と、当該端子部2の間を電気的に接続し、可撓性を有する配線部3とを備え、少なくとも前記配線部3は、絶縁層を介して積層された複数の導体層を有し、当該複数の導体層の一部又は全部を導通状態に接続する層間接続部31を、前記配線部3の中央近傍には設けずに前記端子部2近傍に設けたものである。【選択図】図1

Description

本発明はフレキシブル配線板に関し、特に大電流を流す用途のフレキシブル配線板に関する。
電池等の外部電源から電子機器に対して電源を供給したり、複数の電子機器間で信号を伝達したりする用途のために、様々な配線手段が用いられている。例えば、これらの配線手段には、バスバー、ワイヤハーネスやケーブルハーネスがある。
一方、スマートフォンや携帯電話等の電子機器内における僅かな隙間で配線を行うことを主用途として、フレキシブル配線板が広く用いられている。フレキシブル配線板は、リジット配線板と比較して、その可撓性から配線の自由度を著しく高めることができ、そして、薄く、軽量であるという利点も有している。
特許文献1は、フレキシブル配線板に関する技術を開示している。特許文献1は、特に大電流用途に適用するため、複数の金属層を設ける技術を開示している。
特開2013−62451号公報
特許文献1に開示されたフレキシブル配線板では、まず、第1の金属層と、絶縁性フィルムを介して第2の金属層を積層する。そして、第1の金属層と絶縁性フィルムを貫通するビアホールを形成した後、メッキ層によりビアホール内を充填することで層間接続部を形成している。ここで、特許文献1では、ビアホールは比較的大きな直径を有するようにすれば、層間接続部における電気抵抗を低減できると記載されている。
しかしながら、特許文献1は、フレキシブル配線板の主面上においてどの位置に層間接続部を形成するかについては開示されていない。
本発明は、大電流用途に適用しつつも可撓性を有するフレキシブル配線板において、破損を防止可能な最適な構成のフレキシブル配線板を提供することを目的とする。
本発明にかかるフレキシブル配線板は、複数の端子部と、当該端子部の間を電気的に接続し、可撓性を有する配線部とを備えたフレキシブル配線板であって、
少なくとも前記配線部は、絶縁層を介して積層された複数の導体層を有し、
当該複数の導体層の一部又は全部を導通状態に接続する層間接続部を、前記配線部の中央近傍には設けずに前記端子部近傍に設けたものである。このような構成を有することで、大電流に対応できるとともに、屈曲させたときの破損を防止することができる。
ここで、前記端子部は、前記配線板に設けられた複数の導体層が延長し、その一部が露出して外面処理されることによって形成されているとよい。このような構成により、配線部と端子部間の抵抗を低減できる。
さらに、前記端子部は、貫通孔を有し、前記貫通孔の内側面に露出した複数の前記導体層を相互に接続する導体接続部を有することにより、層間の電流分配を実現できる。前記導体接続部は、さらに端面メッキにより構成されていてもよい。
前記層間接続部は、複数のフィルドビアにより構成されていることによっても効果的に層間の電流分配を実現できる。
前記配線部に設けられた複数の導体層のうちの少なくとも一組の導体層は、一組の絶縁フィルムにより分離され、当該一組の絶縁フィルムは、前記端子部近傍において接着層により互いに接着されるとともに、前記配線部の中央近傍では少なくとも互いに接着されていない非接着領域を有することが望ましい。このような構成により、フレキシブル配線板の柔軟性を飛躍的に高めることができる。
前記導体層の厚さの合計を、200μm以上1200μm以下とすることによって、大電流に対応できる。
典型的には、前記導体層の一層の厚さは、40μm以上100μm以下である。
さらに、前記絶縁層は絶縁フィルムであり、
前記導体層が前記絶縁フィルムの両面に形成されることによって構成された導体層付きの絶縁フィルムを複数枚接着することによって形成されたものであれば、容易に製造することができる。
また、前記複数の導体層は、非接地側、接地側のいずれか一方の導体層が連続的に積層されている。これにより、EMC対策を可能とできる。さらに、前記配線部は、主配線部と、当該主配線部から分岐した副配線部を有するようにしてもよい。このとき、副配線部は、主配線部を構成する複数の導体層の一部を分岐することにより形成されていてもよい。
本発明によれば、大電流用途に適用しつつも可撓性を有するフレキシブル配線板において、破損を防止可能な最適な構成のフレキシブル配線板を提供することができる。
実施の形態1にかかるフレキシブル配線板の平面図である。 実施の形態1にかかるフレキシブル配線板の一部断面図である。 実施の形態1にかかるフレキシブル配線板に発生した磁界の影響を説明するための図である。 実施の形態1にかかるフレキシブル配線板の製造工程を説明するための図である。 実施の形態1にかかるフレキシブル配線板の製造工程を説明するための図である。 他の実施の形態にかかるフレキシブル配線板の平面図である。 他の実施の形態にかかるフレキシブル配線板の側面図である。 他の実施の形態にかかるフレキシブル配線板の断面図である。 他の実施の形態にかかるフレキシブル配線板の平面図である。 他の実施の形態にかかるフレキシブル配線板の平面図及び断面図である。 他の実施の形態にかかるフレキシブル配線板の平面図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態1にかかるフレキシブル配線板の平面図である。このフレキシブル配線板10は、いわゆる大電流を流すことが可能な配線として用いられる。フレキシブル配線板10は、例えば30アンペアから110アンペアの電流、さらに好適な例では60〜80アンペアの電流を流すことができる。したがって、フレキシブル配線板10は、バスバー、ワイヤハーネスやケーブルハーネスの代替品として実用化できる。
フレキシブル配線板10の大きさに制限はないが、好適な例では、長手方向の長さ(すなわち配線長)が10cm〜50cmであり、さらに好適な例では20cm〜40cmである。フレキシブル配線板10は、基材にポリイミドフィルム等の樹脂フィルムを用いているのでユーザの力によって容易に曲げることができる程度の可撓性を有する。
図1に示されるように、フレキシブル配線板10はその両端に4つの端子部2a、2b、2c、2dを有する。一方の配線の一端に端子部2aが設けられ、他端に端子部2cが設けられている。他方の配線の一端に端子部2bが設けられ、他端に端子部2dが設けられている。それぞれの端子部2a〜2dは、電子機器や電池等の端子(図示せず)と電気的に接続可能である。本実施の形態にかかるフレキシブル配線板10の端子部2a〜2dは、ほぼ正四角形の外形状を有し、その中央付近に正円の貫通孔(スルーホール)が設けられている。この貫通孔にネジ等の部品を貫通させて、端子部2a〜2dと、電子機器等の端子を接続する。
端子部2a〜2dの内側に配線部3が設けられている。本実施形態の配線部3は、長手方向に並行する2本の配線を備えている。2本の配線は、平面視で互いに平行して配置されており、互いに同じ長さ、同じ幅の平板状の配線部材である。2本の配線はそれぞれ平面視で一定の幅を有する長方形状である。図1において上側の配線の一端は、端子部2aと電気的に接続され、他端は端子部2cと電気的に接続されている。また、図1において下側の配線の一端は、端子部2bと電気的に接続され、他端は端子部2dと電気的に接続されている。
配線部3及び端子部2a〜2dはそれぞれ複数の配線層を有し、多層化されている。これにより、導体体積を増加させることができ、抵抗を低減し、大電流に対応できる。
それぞれの配線層の間は、絶縁性かつ可撓性を有する絶縁層が設けられている。ここで、絶縁層は、絶縁フィルム、接着剤・接着シートのいずれか、若しくはそれら両方を積層することにより構成することができる。平板状のフレキシブル配線板10の主面と垂直方向(以下、積層方向ともいう)にこれらの配線層は積層されている。複数の配線層は、配線部3の殆どの領域において絶縁層により積層方向に隣接した配線層間で絶縁状態にある。
その一方で、後で詳細な構造について説明するが、端子部2a〜2dにおいて複数の配線層間を電気的に導通可能なように相互に接続する端面メッキ層(導体接続部)を設けている。
さらに、本実施の形態では、配線部3の端子部2a〜2dの近傍の一部領域には、層間接続部31a、31b、31c、31dを設けている。層間接続部31a〜31dの構造については、後に詳述するが、複数のフィルドビアを形成することで、隣接する配線層間を電気的に導通させている。
このように、複数の配線層間を電気的に導通させるために、端面メッキ層及び層間接続部31a〜31dを設けることにより、層間の電流分配を実現している。
本実施形態では、特に、配線層間を接続する層間接続部31a〜31dは、配線部3の端子部2a〜2dの近傍のみに設けられ、それよりも内側の中央領域には設けられていない。層間接続部31a〜31dをこのように端子部2a〜2dの近傍のみに設けた理由について説明する。フレキシブル配線板10は、可撓性を有し、電子機器内等の限られた空間において屈曲させて用いられる。このとき、配線部3の中で中央領域近傍が最も屈曲させられる場合が多いため、仮にこの領域に層間接続部を設けると、絶縁層や層間接続部の構造が破損し、電気的な性能に変化を発生させてしまう可能性が高くなる。本実施形態では、このような観点から、層間接続部31a〜31dを、あえて中央領域近傍に設けずに、屈曲させられることが比較的少ない端子部2a〜2dの近傍のみに設けたのである。
図1に示す例にかかるフレキシブル配線板10は、4つの端子部を有しているが、これに限らず、2つの端子部のみを有してもよく、さらには、6つ以上の端子部を有してもよい。さらに、図1に示す例にかかるフレキシブル配線板10は、互いに平行な2本の配線を有しているが、これに限らず、配線の途中で当該配線より直角もしくは任意の方向に分岐する配線を設け、その端部に端子部を設けるようにしてもよい。
図2に本実施形態にかかるフレキシブル配線板の、端子部近傍の断面図を示す。
当該フレキシブル配線板10は、図に示されるように多層構造を有している。具体的には、上側からカバーレイ51、接着層61、導体層41、絶縁層52、導体層42、接着層62、導体層43、絶縁層53、導体層44、接着層63、導体層45、絶縁層54、導体層46、接着層64、カバーレイ55である。なお、カバーレイ51、55は、ソルダーレジストにより構成したカバーコートに代替可能である。カバーコートを用いた場合には、接着層を設けなくてもよい。
カバーレイ51、55は、フレキシブル配線板10の最も外側において全体を覆う樹脂シート層であり、配線部3を電気的、機械的に保護する。カバーレイ51、55は、例えば、ポリイミドフィルムにより構成されている。
接着層61は、カバーレイ51を導体層41に接着するための層である。導体層41は、例えば銅により構成される配線層である。本実施形態では、特に、100〜120μmの厚さにするために、圧延銅箔の上側に銅メッキを2層形成している。導体層46も同様の構成を有する。
絶縁層52は、導体層41と導体層42間に設けられた絶縁樹脂層である。絶縁層52は、例えば、ポリイミドフィルムにより構成される。本実施形態の絶縁層52は、20〜30μmの厚さを有する。絶縁層53、54も同様の構成を有する。絶縁層52〜54は、ポリイミド以外にもポリアミド、LCP(液晶ポリマー)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリエステル等を用いることができる。
導体層42は、例えば銅により構成される配線層である。本実施形態では、特に、60μm〜80μmの厚さにするために、圧延銅箔の上側に銅メッキを1層形成している。導体層42の厚さは、限定されないが、例えば、40μm以上100μm以下であってもよい。導体層43、44、45も同様の構成を有する。圧延銅箔に代わりに電解銅箔を用いることもできる。
接着層62は、層間接着剤により構成され、導体層42と導体層43を接着し、かつ絶縁するための層である。接着層63も層間接着剤により構成され、導体層44と導体層45を接着し、かつ絶縁するための層である。接着層64は、カバーレイ55を導体層64に接着するための層である。
貫通孔21の内側面及び上面及び下面の一部、さらには最端面には、端面メッキ層7が設けられている。端面メッキ層7は、導体接続部であり、例えば、銅を用いる。端面メッキ層7によって、複数の導体層41〜46のそれぞれを互いに電気的に導通可能に接続し、層間の電流分配を実現している。
より具体的には、端面メッキ層7は、導体層41の上面の一部に接触して、貫通孔21の周りにリング状に形成されている。端面メッキ層7は、導体層41〜46の端部と接触し、貫通孔21の内側面全体にわたって円筒状に形成されている。すなわち、スルーホールメッキが形成されている。また、導体層46の下面の一部に接触して、貫通孔21の周りにリング状に形成されている。さらに、端面メッキ層7は、導体層41〜46の端部と接触し、端子部2の外側面全体にわたって形成されている。このような構成を有することにより、層間の電流分配を効果的に行うことができる。
さらに、端面メッキ層7に対しては、ニッケルと金等によって無電解金メッキ加工を行うことにより、表面加工を実行する。なお、表面加工は、電解金メッキや錫銅メッキ等によって実行してもよい。
図2に示されるように、端子部2の近傍に層間接続部31が設けられている。このうち層間接続部311は、導体層41と導体層42の間を複数のフィルドビア(銅柱構造)によって電気的に接続している。層間接続部312は、導体層43と導体層44の間を複数のフィルドビア(銅柱構造)によって電気的に接続している。層間接続部313は、導体層45と導体層46の間を複数のフィルドビア(銅柱構造)によって電気的に接続している。
層間接続部31は、例えば、配線部3の配線方向(長尺)と、その垂直方向(幅方向)に分散して配置された複数の柱状の電極によって形成されている。例えば、一つの層間接続部31には、1〜200本の電極が形成されている。
本実施形態にかかるフレキシブル配線板10の全体の厚さは、例えば、200μm以上1200μm以下であり、そのうち導体層の全体の厚さは100μm以上1000μm以下である。当該フレキシブル配線板10は、このように導体層の厚さを増加させることによって、可撓性を保持しながら、大電流も対応が可能となる。より具体的には、4つの配線層からなる4層構造を採用した場合、フレキシブル配線板10の全体の厚さを200μm程度に、例えば12層構造を採用した場合には、1200μm程度にすることができる。このとき、導体層全体の厚さは、4層構造の場合は100μm程度に、12層構造の場合は920μm程度にすることができる。
本実施形態にかかるフレキシブル配線板10は、複数の配線層間にフィルム状の絶縁層を挟む構造を採用しているため、曲げ応力を分散し、曲げやすさを確保している。一体からなる導体に曲げ応力が加わると、皺やクラックが発生しやすいのに対して、本実施の形態のように積層構造とすることで皺やクラックの発生を抑制できる。
なお、図2に示す例では、6つの配線層からなる6層構造を採用しているが、これに限らず、4〜8層構造も実現可能である。さらに、柔軟性の高い素材を用いることによって、9層以上の構造にすることもできる。層数を増加させることによって電路並列数を増加させることができ、抵抗値を低減させ、発熱を抑制できる。
本実施形態にかかるフレキシブル配線板10では、導体部41〜46がそのまま端子部2まで延長され、そして、導体部41〜46と電気的に接続する位置に端面メッキ層7を形成することにより接続端子を形成している。このため、電線と端子部とを圧着接続する、一般のケーブルの場合に比べて、接続抵抗を大幅に低くすることができる。
図3は、フレキシブル配線板10の端面を長手方向にみた模式図であり、矢印は磁界の方向を示す。また、図において、Lは非接地側を示す。このように、導体層41〜46をすべて非接地側として、隣接する導体層の極性が同じになるように連続的に配置することで、ペアリングによるEMC(電磁両立性:Electromagnetic Compatibility)対策を可能とすることができる。図3に示す例では、すべて非接地側としたが、すべて接地側としてもよい。またすべての導体層の極性を同じにしなくても、一部の隣接する導体層(例えば、連続する3層以上)の極性を同じにすることによってもEMC対策を可能とできる。
特に本実施の形態によれば、導体層の層間を絶縁フィルムや接着層等の薄膜により構成することができるため、層間距離を小さくすることができる。これによって、インダクタンスやリアクタンスを小さくできる。
特に、導体層を多層化することにより、一層当たりの電流値を抑制できることから、単線構造等と比較して、磁界の発生を抑制できる。
続いて、図4及び図5を用いて、本実施の形態にかかるフレキシブル配線板10の製造工程について、説明する。
図4(a)は、シート状のポリイミド基板の両面に導体層が形成された状態、すなわち、銅張基板100を示す。ポリイミド基板の両面に圧延銅箔を形成した後に、銅メッキを1回又は複数回行うことにより、導体層を形成している。
図4(b)に示されるように、銅張基板100の、端子部2の貫通孔21に相当する位置101と、層間接続部31のフィルドビアを形成する位置102に、ドリル加工やレーザ加工により貫通孔(フィルド孔)を形成する。
図4(c)に示されるように、上記位置101に端子部3のスルーホールメッキを行う。さらに、上記位置102にフィルドビアメッキも実行する。フィルドビアメッキによってフィルド孔は銅材料等の導電金属により埋まる。
さらに、図4(d)に示されるように、両面の配線パターンを形成する。パターン形成は、例えば、一般的なサブトラクティブ法を適用して、導体層の表面に感光性フィルムを被着してフォトリソグラフィにより、所望パターンのエッチングマスクを形成する。そして、エッチング液による化学的エッチングを施すことによって不要な導体層をエッチング除去する。配線パターンの形成は、化学エッチングに限らず、プラズマエッチングによって実行するようにしてもよい。
図4(e)に示されるように、図4(d)にて作成された基板を用いて積層を行う。具体的には、基板100、200、300をそれぞれの間に層間接着剤を塗布した後に重ねてプレス加工を行う。本実施形態では、3枚の基板をプレスするため、それぞれの基板の両面に設けられた導体層の計6層のフレキシブル配線板10が形成される。例えば、n枚の基板であれば、n×2層のフレキシブル配線板10を製造することができる。
次に、図5(a)に示されるように、端子部2の外形加工を行う。外形加工は、例えば、ドリル加工やレーザ加工によって中抜き領域104を形成する。
次に、図5(b)に示されるように、端子部2に対して端面メッキとスルーホールメッキを実行することにより、端面メッキ層105等を形成する。さらに、図5(c)に示されるように、端子部2を除く、フレキシブル配線板10の表層に絶縁フィルムの貼付けを実行し、カバーレイ400を形成する。そして、図5(d)に示されるように、端子部2に対して金メッキ加工を行う。図5(e)に示される位置107の外形加工を行い、完成する(図5(f))。
他の実施の形態.
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の例では、配線は2本であったが、これに限らず、1本であっても3本以上であってもよい。
なお、上述の例の端子部には、貫通孔が形成されていたが、これに限らず、正面視でU字状としてもよい。この場合にもU字状の端面に端面メッキ層を形成することにより、各導体層を電気的に接続し、電流分配を実現し、発熱を抑制できる。
また、導体層間の絶縁層として、絶縁フィルムを用い、そして、その絶縁フィルム同士を接着する接着層を、配線部の中央近傍には設けずに端子部近傍のみに設ける構成としてもよい。このような構成により、曲げ性を向上させることができる。
図6にこの例にかかるフレキシブル配線板の正面図を示す。図に示されるように、絶縁フィルム同士の非接着領域601の配線部の中央近傍に形成している。非接着領域601では、空隙が形成され、隣接する絶縁フィルムが互いに接着されていないので、応力が加わったときに自由に動くことが可能となるため、柔軟性が飛躍的に向上する。
図7にこの例にかかるフレキシブル配線板の側面図を示す。図に示されるように、2つの非接着領域601によって互いに独立かつ自由に動くことができる、3枚の絶縁フィルムが形成される。なお、この例では、非接着領域を2つ設けたが、これに限らず、3つ以上設けてもよい。多くの非接着領域を設けることによって、柔軟性をより高めることができる。
また、図8に当該フレキシブル配線板の断面図を示す。図に示されるように、導体層42と導体層43の間と、導体層44と導体層45の間に、それぞれ非接着領域81及び非接着領域82を形成している。
より具体的には、導体層42の下面には接着層621を介して絶縁層(絶縁フィルム)521が接着され、形成されている。また、導体層43の上面には接着層623を介して絶縁層(絶縁フィルム)522が接着され、形成されている。絶縁層521と絶縁層522同士は、端子部2の近傍において、接着層622により互いに接着されている。
また、導体層44の下面には接着層631を介して絶縁層(絶縁フィルム)531が接着され、形成されている。また、導体層45の上面には接着層633を介して絶縁層(絶縁フィルム)532が接着され、形成されている。絶縁層531と絶縁層532同士は、端子部2の近傍において、接着層632により互いに接着されている。
上述の例では、両面に導体層が設けられた絶縁フィルムを複数枚接着することによってフレキシブル配線板を形成し、絶縁フィルムの両面間を接続する層間接続部を形成する構造であったが、これに限らず、フレキシブル配線板全体の導体層をすべて電気的に接続する層間接続部を形成するようにしてもよい。この場合には、例えば、フレキシブル配線板を貫通する孔を複数設け、これらの貫通孔すべてに銅メッキにより柱状の構造体を形成する。これにより、各導体層への電流分配を向上させ、発熱を抑制できる。
また、この貫通孔に金属ハトメ、スルーホールタップやプレスフィットコネクタを設けてもよい。これにより、効果的に発熱を抑制できる。
また、絶縁フィルムにスリット加工を行い、櫛歯形状にすることによって曲げ性を向上させることができる。具体的には、フレキシブル配線板に形成された複数の配線同士が、互いに独立するように、一方の端子部近傍から配線部の中央を経て他方の端子部近傍まで亘るスリットを形成する。当該スリットは、導体層の積層方向に表面から裏面を貫通する細長状の切断孔である。
層間接続層として銅インレイを使用してもよい。層間接続の導体体積を増加させることができ、各層への電流分配を向上させ、発熱を抑制できる。
層間接続層として液体金属を使用することによって導通を維持しつつ、柔軟性を向上させることができる。さらに、フライングリード構造にして端子間を電気溶接し、導体体積を増加させることができる。
また、図9の平面図に示されるように、配線部を分岐させるようにしてもよい。このような構成によれば、「1対複数」もしくは「複数対複数」で端子同士を接続させることができる。
図9に示す例では、配線部3a(主配線部)の一部から配線部3aの長手方向と垂直な方向に分岐する配線部3b(副配線部)が設けられている。配線部3bの端部には、端子部2が形成されている。さらに、配線部3aの一部から配線部3aの長手方向と垂直な方向に分岐し、さらに当該長手方向と平行な方向に屈曲した配線部3c(副配線部)が設けられている。配線部3cの端部には、端子部2が形成されている。この例において、配線部3a、3b、3cはいずれも導通状態にある。
さらに図10に示されるように、複数の配線層より構成される配線部から一部の配線層のみを分岐させることもできる。
図10に示す例では、配線部3aの一部から配線部3aの長手方向と垂直な方向に分岐する配線部3d(副配線部)が設けられている。より具体的には、配線部3aは、絶縁層90〜97と導体層81〜87が交互に積層されている。そして、そのうちの絶縁層93、導体層84、絶縁層94のみが分岐して配線部3dを形成している。配線部3dの端部には、端子部2が形成されている。
なお、図10に示す例では、複数の導体層のうち一つの導体層のみが分岐しているが、これに限らず、2以上の導体層が分岐していてもよい。
さらに図11に示されるように、同一基板内に大電流用回路と信号回路を形成するようにしてもよい。図11では、フレキシブル配線板10に、大電流用回路3A、3Bと、信号回路3Cとが設けられている。
このとき、大電流用回路3A、3Bと、信号回路3Cとで、導体層の厚みを異ならせるようにしてもよい。例えば、大電流用回路3A、3Bの導体層の厚みを信号回路3Cの導体層の厚みよりも大きくする。
さらには、大電流用回路3A、3Bを形成する導体層の数と、信号回路3Cを形成する導体層の数が異なるようにしてもよい。例えば、大電流用回路3A、3Bの導体層の数を信号回路3Cの導体層の数よりも多くする。
2 端子部
3 配線部
10 フレキシブル配線板
31 層間接続部

Claims (2)

  1. 複数の端子部と、当該端子部の間を電気的に接続し、可撓性を有する配線部とを備えたフレキシブル配線板であって、
    少なくとも前記配線部は、絶縁層を介して積層された複数の導体層を有し、
    当該複数の導体層の一部又は全部を導通状態に接続する層間接続部を、前記配線部の中央近傍には設けずに前記端子部近傍に設け
    前記端子部は、前記配線板に設けられた複数の導体層が延長し、その一部が露出して外面処理されることによって形成され、
    前記端子部は、貫通孔を有し、前記貫通孔の内側面に露出した複数の前記導体層を相互に接続する導体接続部を有する、
    フレキシブル配線板。
  2. 前記導体接続部は、さらに端面メッキにより構成されている請求項記載のフレキシブル配線板。
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