JP2015026747A - 樹脂多層基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】屈曲させた曲部に跨がる導体パターンと、この導体パターンが電気的に接続されている層間接続導体と、の電気的接続の破損を防止する樹脂多層基板を提供する。【解決手段】樹脂多層基板1Aは、導体パターンを形成した複数の樹脂基材11〜14を積層した素体10の第1主面、または第1主面に対向する第2主面の一方を外周側、他方を内周側にして屈曲させた曲部が設けられている。異なる樹脂基材11、12に形成されている電極21と、線路パターン41aがビアによって接続されているとともに、異なる樹脂基材13、14に形成されている電極22と、線路パターン42aがビアによって接続されている。線路パターン41aは、曲部に跨がり、この曲部の一方の側でビアに接続されている。また、曲部に跨がっている線路パターン41aは、接続されているビアと曲部との間で、積層方向からの平面視においてコーナを有する非直線形状のパターンである。【選択図】図3

Description

この発明は、導体パターンを形成した複数の樹脂基材を積層し、異なる樹脂基材に形成している導体パターンを層間接続導体によって接続している樹脂多層基板に関する。
従来より、導体パターンを複数の層に形成した樹脂多層基板が様々な種類の電子機器で使用されており、このような樹脂多層基板は、高周波信号伝送用の配線部材(配線ケーブル)等として多く使用されている。また、樹脂多層基板には、高速伝送用の信号線路パターンだけでなく、回路要素としてのコイルパターンや容量パターン等が導体パターンとして形成されたものや、電子部品を実装したもの等がある(特許文献1参照)。
国際公開第2013/069763号パンフレット
しかしながら、樹脂多層基板は、特許文献1にも記載されているように、電子機器内の2つの回路要素の電気的接続に使用するとき、屈曲させることがある(折り曲げることがある。)。また、樹脂多層基板には、異なる層に形成した平面導体パターンをビア(層間接続導体)で電気的に接続したものがある。
このため、樹脂多層基板は、屈曲させた曲部に跨がる導体パターン(折り曲げられる導体パターン)が、この曲部の近くに形成されているビアと電気的に接続されている場合、屈曲させたことにより生じた引っ張り応力、または圧縮応力が、その導体パターン経由でビアとの接続部まで伝わり、この導体パターンとビアとの電気的接続を破損させてしまうことがある。すなわち、導体パターンと、ビアとの接続不良を生じさせることがある。
この発明の目的は、屈曲させた曲部に跨がる導体パターンと、この導体パターンが電気的に接続されている層間接続導体と、の電気的接続の破損を防止し、信頼性を向上させた樹脂多層基板を提供することにある。
この発明の樹脂多層基板は、上述の目的を達するために、以下のように構成している。
この発明にかかる樹脂多層基板は、導体パターンを形成した複数の樹脂基材を積層した素体を有し、この素体の第1主面、またはこの第1主面に対向する第2主面の一方を外周側、他方を内周側にして屈曲させた曲部が設けられている。
異なる樹脂基材に形成されている導体パターンを層間接続導体で電気的に接続している。導体パターンは、例えば伝送用の信号線路パターンや、回路要素としてのコイルパターンや容量パターンである。
また、導体パターンには、屈曲させた曲部に跨がり、この曲部の一方の側で層間接続導体に接続されている導体パターンが含まれている。さらに、曲部に跨がっている導体パターンの中で、この曲部との距離(直線距離)が最小である層間接続導体に接続されている導体パターンを、接続されている層間接続導体と曲部との間で、積層方向からの平面視においてコーナを有する非直線パターンで形成している。コーナを有する非直線パターンとは、積層方向からの平面視における形状が、例えば階段形状、コの字形状、S字形状等のパターンであり、ここで言うコーナは、2本の直線が交わる角に限らず、曲線形状であってもよい。
このため、樹脂多層基板を屈曲させたことにより、曲部に跨がる導体パターンに生じる応力が、非直線パターンで緩和されて、この導体パターンと層間接続導体との接続部に作用する。したがって、曲部に跨がる導体パターンと層間接続導体と、の電気的接続の破損を防止することができ、信頼性の向上が図れる。
なお、曲部との距離(直線距離)が最小である層間接続導体に接続されている導体パターンだけでなく、この曲部に跨がっている複数の導体パターンを、接続されている層間接続導体と曲部との間で、積層方向からの平面視においてコーナを有する非直線パターンで形成してもよい。
また、曲部に跨がっている導体パターンであって、曲部との距離が最小である層間接続導体に接続されている導体パターンは、中央よりも外周側に位置する樹脂基材に形成されている。
中央よりも外周側に位置する樹脂基材、すなわち曲げたときに中央よりも外周側となる樹脂基材、に形成されている導体パターンほど、屈曲させたときに生じる引っ張り応力が大きくなる。したがって、この構成では、曲部に跨がる導体パターンと層間接続導体と、の電気的接続の破損を効果的に防止でき、その効果が顕著にあらわれる。
また、層間接続導体は、樹脂多層基板を屈曲させるときの抵抗にならないように、曲部を避けて形成するのが好ましい。
また、非直線パターンは、曲部に跨がって形成されていてもよい。
さらに、樹脂基材は、その材質が液晶ポリマである構成としてもよい。このようにすれば、樹脂多層基板の可撓性を十分に確保し、容易に屈曲させることができる。
この発明によれば、屈曲させたときの曲部に跨がる導体パターンと、この導体パターンが電気的に接続されている層間接続導体と、の電気的接続の破損を防止し、信頼性を向上させることができる。
樹脂多層基板を示す概略図である。 樹脂多層基板を屈曲させた状態を示す平面図である。 樹脂多層基板の概略の分解図である。 樹脂多層基板の曲部付近の拡大図である。 他の例にかかる線路パターンを示す図である。 他の例にかかる線路パターンを示す図である。 他の例にかかる樹脂多層基板を実装基板に実装した状態を示す図である。 他の例にかかる樹脂多層基板の概略の分解図である。 他の例にかかる線路パターンを示す図である。
以下、この発明の実施形態である樹脂多層基板について説明する。
図1は、この例にかかる樹脂多層基板を示す概略図である。図2は、この例にかかる樹脂多層基板を屈曲させた(折り曲げた)状態を示す平面図である。図3は、この例にかかる樹脂多層基板の概略の分解図である。
この例にかかる樹脂多層基板1Aは、素体10と、第1コネクタ51と、第2コネクタ52と、を備えている。図1において破線で示した屈曲させるラインに沿って樹脂多層基板1Aを屈曲させた(折り曲げた)状態が、図2に示す状態である。また、図2は、図1において矢示したX方向における樹脂多層基板1Aの平面図である。ここでは、樹脂多層基板1Aを屈曲させた部分(図1に示す屈曲ラインに沿う部分)を曲部と言う。
素体10は、導体パターンを複数の層に形成し、積層したものである。素体10における導体パターン(後述する樹脂基材)の積層方向は、図1における上下方向である。
第1コネクタ51は、図1に示すように、屈曲させるラインよりも、素体10の端部側(図1における右側の端部)に設けられている。また、第2コネクタ52は、図1に示すように、素体10における第1コネクタ51が設けられている端部とは反対側の端部(図1における左側の端部)に設けられている。
第1コネクタ51、第2コネクタ52の並び方向を、ここでは素体10の長手方向と言い、この長手方向に直交する方向を素体10の短手方向と言う。
また、図1に示すように、第1コネクタ51は、導体パターンの積層方向における素体10の一方の面(ここでは、素体10の表面(第1主面)と言う。)に設けられている。一方、第2コネクタ52は、導体パターンの積層方向における素体10の他方の面(ここでは、素体10の裏面(第2主面)と言う。)に設けられている。
なお、第1コネクタ51、および第2コネクタ52が設けられている素体10の面は、同じ面(表面、または裏面)であってもよいし、第1コネクタ51が素体10の裏面に設けられ、第2コネクタ52が素体10の表面に設けられていてもよい。すなわち、第1コネクタ51、および第2のコネクタは、接続するレセプタクルの配置に応じて、素体10の表面に設けるか、裏面に設けるかを決めればよい。第1コネクタ51、および第2のコネクタを接続するレセプタクルは、電子機器や実装基板等に設けられている。
素体10は、図3に示すように、樹脂基材11、12、13、14をこの順に積層している。樹脂基材11〜14の材質は、例えば液晶ポリマ(LCP)等の可撓性部材である。樹脂基材11が、素体10の表面側に位置し、樹脂基材14が素体10の裏面側に位置する。樹脂基材12、および樹脂基材13には、導体パターンとしてコンデンサ素子を構成する電極21、22(対向電極)が形成されている。樹脂基材12、13において、電極21、22が形成されている面は、素体10の表面側に位置する面である。電極21、22は、略同じ形状で、且つ略同じ面積であり、樹脂基材12と樹脂基材13とが積層された状態で、略全面が積層方向に重なるように形成されている。樹脂多層基板1Aは、コンデンサ機能を備えた可撓性接続部材として用いられる。
また、図3に示すように、素体10の長手方向における、第1コネクタ51が設けられている側の端部から曲部までの領域には、電極21、22が形成されていない。すなわち、樹脂多層基板1Aを図1に破線で示した屈曲させるラインに沿って屈曲させたときに、電極21、22が折り曲がらないように構成している。
また、樹脂基材11には、第1コネクタ51を実装するための矩形状のコネクタ実装電極41が導体パターンとして形成されている。コネクタ実装電極41は、樹脂基材11において、素体10の表面側に位置する面に形成されている。このコネクタ実装電極41には、ビア(層間接続導体)によって、樹脂基材12に形成されている電極21と接続される線路パターン41aが一体的に形成されている。この線路パターン41aは、図3に示すように樹脂基材11〜14の積層方向からの平面視において、コーナを有する非直線形状のパターン(図3に示す例では、2つのコーナを有する階段状のパターン)である。また、コネクタ実装電極41と一体的に形成されている線路パターン41aは、曲部(屈曲させるライン)に跨がっている。線路パターン41aの2つのコーナは、ともに曲部(屈曲させるライン)よりも第2コネクタ52側に位置する。
また、樹脂基材14には、第2コネクタ52を実装するための矩形状のコネクタ実装電極42が導体パターンとして形成されている。コネクタ実装電極42は、樹脂基材14において、素体10の裏面側に位置する面に形成されている。このコネクタ実装電極42には、ビア(層間接続導体)によって、樹脂基材13に形成されている電極22と接続される線路パターン42aが一体的に形成されている。この線路パターン42aは、上述したコネクタ実装電極41に一体的に形成した線路パターン41aと異なり、図3に示すように樹脂基材11〜14の積層方向からの平面視において、コーナを有さない直線形状のパターンである。線路パターン42aも、樹脂基材14において、素体10の裏面側に位置する面に形成されている。
また、素体10は、樹脂基材11の表面側にレジスト層61を形成し、樹脂基材14の裏面側にレジスト層62を形成している。レジスト層61は、第1コネクタ51をコネクタ実装電極41に取り付けるための開口部(矩形状のコネクタ実装電極41に応じた開口部)を有している。レジスト層62は、第2コネクタ52をコネクタ実装電極42に取り付けるための開口部(矩形状のコネクタ実装電極42に応じた開口部)を有している。
素体10は、上述した導体パターンを形成した樹脂基材11〜14を積層し、樹脂基材11の表面にレジスト層61を形成するととともに、樹脂基材14の裏面にレジスト層62を形成したものである。
具体的に言うと、素体10の製造は、銅箔などの金属膜が片面に貼られた樹脂基材11〜14を用意し、金属膜のパターニング処理を行って電極21、22、コネクタ実装電極41、42(線路パターン41a、42aを含む)を形成する。そして、樹脂基材11〜14にビアとなる導電性ペーストを貫通孔内に付与した後、樹脂基材11〜14をこの順に積み重ね、加熱、および加圧処理を行い、これらを接着するとともに導電性ペーストを焼結(金属化)させてビアを形成する。その後、樹脂基材11の表面側にレジスト層61を形成するとともに、樹脂基材14の裏面側にレジスト層62を形成している。また、樹脂多層基板1Aは、素体10に対して第1コネクタ51および第2コネクタを取り付けることによって製造される。
なお、樹脂基材11〜14に対する導体パターンの形成は、一方の面に銅箔等の金属膜を貼り付けた樹脂基材11〜14に対する、公知のエッチング処理などのパターニング処理によって行われる。また、樹脂基材11〜14に対して、ビアを設ける位置には貫通孔を形成し、この貫通孔に導電性ペーストを充填している。貫通孔に充填した導電性ペーストが、積み重ねた樹脂基材11〜14に対する加熱、および加圧処理で焼結され、異なる樹脂基材11〜14に形成されている導電パターンを電気的に接続する。
樹脂多層基板1Aは、図1に示した屈曲させるラインに沿って屈曲させ、第1コネクタ51を図示していない回路要素に接続し、第2コネクタ52を図示していない別の回路要素に接続して使用する。第1コネクタ51、および第2のコネクタ52を接続するレセプタクル(不図示)は、電子機器や実装基板等に設けられている。
図2に示すように屈曲させた樹脂多層基板1Aにおける曲げ方向は、図2における下方向であるので、この曲げ方向の最も反対側に位置する層に形成されている導体パターンは、樹脂基材11に形成されているコネクタ実装電極41(線路パターン41aを含む)である。樹脂多層基板1Aにおける最も曲げ方向側に位置する層に形成されている導体パターンは、樹脂基材14に形成されているコネクタ実装電極42(線路パターン42aを含む)である。
図4は、屈曲させた樹脂多層基板の曲部付近の拡大図である。図4(A)は、導体パターンの積層方向沿う断面の拡大図である。また、図4(B)は、樹脂基材11に形成されているコネクタ実装電極41に一体的に形成されている線路パターン41aの平面図である。なお、図4では、レジスト層61、62の図示を省略している。
樹脂多層基板1Aは、屈曲させたことにより線路パターン41aに引っ張り応力が作用するが、図4(B)に示すように、ビアと曲部との間における線路パターン41aの形状がコーナを有する非直線形状であるので、その応力がビアまで伝わることを抑制し、結果として線路パターン41aとビアとの接続部に作用する引っ張り応力を緩和することができる。したがって、線路パターン41aとビアとの電気的接続の破損(接続不良の発生)を防止でき、信頼性の向上が図れる。この例では、曲部の中央よりも外周側に位置する樹脂基材11に線路パターン41aが形成されているので、引っ張り応力が線路パターン41aに作用する。
なお、線路パターンが、曲部の中央よりも内周側に位置する樹脂基材に形成されている場合には、圧縮応力が線路パターンに作用する。この場合も、この線路パターンを、上述したコーナを有する非直線形状で形成することで、その圧縮応力がビアまで伝わることを抑制し、ビアとの電気的接続の破損(接続不良の発生)が防止できる。
また、樹脂多層基板1Aは、曲部の中央よりも外周側に位置する樹脂基材に形成されている導体パターンほど、作用する引っ張り応力が大きくなる。したがって、ビアと曲部との間における線路パターンの形状を非直線形状にした樹脂基材が、曲部の外周側に位置する樹脂基材であるほど、屈曲させたときに線路パターンに生じる引っ張り応力が大きくなる。したがって、曲部に跨がる導体パターンであって、非直線形状に形成した線路パターン41aが曲部の外周側に位置する樹脂基材であるほど、電気的接続の破損を防止する効果が顕著にあらわれる。
また、樹脂多層基板1Aは、可撓性が高い液晶ポリマを樹脂基材11〜14として用いているので、容易に屈曲させることができる。また、異なる樹脂基材に形成されている導体パターンを接続するビアについては、曲部を避けて設けている。すなわち、曲部にビアを設けないことで、ビアが樹脂多層基板1Aを屈曲させるときの負荷になったり、屈曲させたことによって破損したりするのを防止できる。
また、曲部の中央よりも内周側に位置する樹脂基材に形成されている導体パターンに作用する圧縮応力に比べて、曲部の中央よりも外周側に位置する樹脂基材に形成されている導体パターンに作用する引っ張り応力のほうが、導体パターンとビアとの電気的接続を破損させるリスクが高い。したがって、導体パターンに作用する引っ張り応力による導体パターンとビアとの電気的接続の破損対策を、導体パターンに作用する圧縮応力による導体パターンとビアとの電気的接続の破損対策よりも優先的に行うのが好ましい。
また、曲部付近における線路パターン41aの形状は、上述した形状に限らず、ビアとの接続部と、曲部との間にコーナを有する非直線形状であればどのような形状であってもよい。また、コーナは、直線の組み合わせによるものだけでなく、曲線の組合せによるものであってもよい。例えば、図5(A)や図5(B)に示すコの字型の形状であってもよいし、図5(C)や図5(D)に示すに示すS字型の形状であってもよい。図5(A)は、コの字型の形状がビアとの接続部と、曲部(屈曲させるライン)との間に形成した例であり、図5(B)は、コの字型の形状が曲部(屈曲させるライン)に跨がって形成した例である。図5(C)は、S字型の形状がビアとの接続部と、曲部(屈曲させるライン)との間に形成した例であり、図5(D)は、S字型の形状が曲部(屈曲させるライン)に跨がって形成した例である。
また、上記の例では、屈曲させたときに曲部に跨がる線路パターンは1本であったが、曲部に跨がる線路パターンは複数本であってもよい。例えば、図6に示すように。曲部に跨がる3本の線路パターン101、102、103が、それぞれビア111、112、113と接続されている場合、図6(A)に示すように、曲部との距離が最小であるビア111に接続されている線路パターン101についてのみ、ビア111と曲部との間における形状を非直線形状としてもよいし、図6(B)に示すように、3本の線路パターン101、102、103の全てについて、ビア111、112、113と曲部との間における形状を非直線形状としてもよい。
なお、図6では、曲部との距離は、ビア111、ビア112、ビア113の順番に長くなっている。また、図6では、線路パターン101、102、103における非直線部を、曲部(屈曲させるライン)を跨がない例で示したが、上述した図5(B)、(D)等に示したように、曲部(屈曲させるライン)を跨ぐ形状にしてもよい。
次に、この発明の別の例にかかる樹脂多層基板1Bについて説明する。図7は、この例にかかる樹脂多層基板を実装基板に実装した状態を示す概略の平面図である。図7では、樹脂多層基板1Bの長手方向における導体パターンの積層方向に沿う断面を示している。 この例にかかる樹脂多層基板1Bは、導体パターンとしてコイルパターンを形成した層を有する。この樹脂多層基板1Bも、上述の例と同様に、長手方向の一方の端部に第1コネクタ51が設けられており、長手方向の他方の端部に第2コネクタ52が設けられている。
実装基板201には、実装部品202が実装されている。この実装部品202は、例えば実装基板201上の回路を動作させる電源となる電池である。第1コネクタ51は、アンテナ素子301と接続される。また、第2コネクタ52は、実装基板201に設けられたレセプタクル(不図示)に接続される。樹脂多層基板1Bは、図7に示すように、長手方向に、実装部品202を跨ぐように取り付けられる。樹脂多層基板1Bは、実装基板201への実装に際して、4箇所で屈曲させられる。ここでは、樹脂多層基板1Bの長手方向において、第1コネクタ51側からの曲部を順番に、第1曲部、第2曲部、第3曲部、第4曲部という。
図8は、この例にかかる樹脂多層基板の概略の分解図である。この例にかかる樹脂多層基板1Bの素体10は、例えば液晶ポリマ(LCP)からなる樹脂基材71、72をこの順に積層している。樹脂基材71が、素体10の表面側に位置し、樹脂基材72が素体10の裏面側に位置する。樹脂基材71には、導体パターンとしてインダクタを構成するコイルパターン80が素体10の表面側に位置する面に形成されている。また、樹脂基材71には、第1コネクタ51を実装するためのコネクタ実装電極81が導体パターンとして素体10の表面側に位置する面に形成されている。コイルパターン80の外周の端部と、コネクタ実装電極81とは線路パターン81aで接続されている。この導体パターンは、第1ラインに沿って屈曲させた第1曲部、および第2ラインに沿って屈曲させた第2曲部の両方を跨ぐ、略直線形状の線路パターンである。樹脂多層基板は、インダクタ機能を備えた可撓性接続部材として用いられる。
また、樹脂基材72には、第2コネクタ52を実装するためのコネクタ実装電極83が導体パターンとして形成されている。コネクタ実装電極83は、素体10の裏面側に位置する面に形成されている。このコネクタ実装電極83には、ビア(層間接続導体)によって、樹脂基材71に形成されているコイルパターン80の内周側の端部と接続される線路パターン82が一体的に形成されている。この線路パターン82は、図8に示すように樹脂基材71、72の積層方向からの平面視において、コーナを有する非直線形状のパターン(この例では、2つのコーナを有する階段状のパターン)である。また、線路パターン82の2つのコーナは、第2ラインに沿って屈曲させた第2曲部と第3ラインに沿って屈曲させた第3曲部との間に位置する。また、樹脂基材71に形成されているコイルパターン80の内周側の端部と、樹脂基材72に形成されている線路パターン82とを接続するビアも、第2曲部と第3曲部との間に位置する。線路パターン82における、第3ラインに沿って屈曲させた第3曲部と第4ラインに沿って屈曲させた第4曲部とを跨ぐ部分は、略直線形状である。
また、素体10は、樹脂基材11の表面側にレジスト層91を形成し、樹脂基材14の裏面側にレジスト層92を形成している。レジスト層91は、第1コネクタ51をコネクタ実装電極81に取り付けるための開口部(矩形状のコネクタ実装電極81に応じた開口部)を有している。レジスト層92は、第2コネクタ52をコネクタ実装電極83に取り付けるための開口部(矩形状のコネクタ実装電極83に応じた開口部)を有している。
素体10は、上述した導体パターンを形成した樹脂基材71、72が積層され、樹脂基材71の表面にレジスト層61を形成するととともに、樹脂基材72の裏面にレジスト層92を形成したものである。
具体的に言うと、素体10の製造は、銅箔などの金属膜が片面に貼られた樹脂基材71、72を用意し、金属膜のパターニング処理を行ってコイルパターン80、コネクタ実装電極81、82(線路パターン81a、82aを含む)を形成する。そして、樹脂基材71、72にビアとなる導電性ペーストを貫通孔内に付与した後、樹脂基材71、72をこの順に積み重ね、加熱、および加圧処理を行い、これらを接着するとともに導電性ペーストを焼結(金属化)させてビアを形成する。その後、樹脂基材71の表面側にレジスト層91を形成するとともに、樹脂基材72の裏面側にレジスト層92を形成している。また、樹脂多層基板1Bは、素体10に対して第1コネクタ51および第2コネクタを取り付けることによって製造される。
なお、樹脂基材71、72に対する導体パターンの形成は、一方の面に銅箔等の金属膜を貼り付けた樹脂基材71、72に対する、公知のエッチング処理などのパターニング処理によって行われる。また、樹脂基材71、72に対して、ビアを設ける位置には貫通孔を形成し、この貫通孔に導電性ペーストを充填している。貫通孔に充填した導電性ペーストが、積み重ねた樹脂基材71、72に対する加熱、および加圧処理で焼結され、異なる樹脂基材71、72に形成されている導電パターンを電気的に接続する。
また、この樹脂多層基板1Bも、異なる樹脂基材に形成されている導体パターンを接続するビアについては、曲部を避けて設けている。
樹脂多層基板1Bは、図7に示すように4箇所で屈曲させて実装基板201に実装したとき、第1曲部、および第2曲部において発生した応力がコイルパターン80の外周の端部と、コネクタ実装電極81とを接続する直線形状の線路パターン81aに作用する。しかし、この線路パターン81aは、第1曲部、および第2曲部の近辺において、ビアで他の樹脂基材に形成されている導体パターンと接続されていないので特に問題はない。
一方、第3曲部、および第4曲部において発生した応力がコイルパターン80の内周とビアで接続された線路パターン82に作用する。しかし、この線路パターン82については、2つのコーナを有する非直線形状で形成しているので、線路パターン82とビアとの接続位置に作用する応力が緩和できる。したがって、線路パターン82とビアと、の電気的接続の破損を防止でき、信頼性の向上が図れる。
また、図9に示すように、2つの曲部を跨ぐ線路パターンの両端が、ビアによって他の層に形成されている導体パターンと接続されている場合には、2つの曲部の間を直線形状の線路パターンとし、各曲部の外側にコーナを有する非直線形状のパターンとすればよい。このようにすれば、2つの曲部を跨ぐ線路パターンの両端におけるビアとの電気的接続の破損を防止し、信頼性を向上させることができる。
なお、樹脂多層基板1A(および1B)は、上述した例に限らず、いずれかの樹脂基材に電子部品等が実装された構成であってもよい。また、樹脂多層基板1A(および1B)は、例えば導体パターンの積層数を増加させたり、樹脂基材の面積を増加させたりなどして、コンデンサ、およびインダクタの両方を有する、フィルタ回路等を構成してもよい。
1A、1B…樹脂多層基板
10…素体
11〜14、71、72…樹脂基材
21、22…電極
41、42、81、83…コネクタ実装電極
41a、42a、81a、82、101〜103…線路パターン
80…コイルパターン
111〜113…ビア

Claims (5)

  1. 導体パターンを形成した複数の樹脂基材を積層した素体を有し、この素体の第1主面、または前記第1主面に対向する第2主面の一方を外周側、他方を内周側にして屈曲させた曲部が設けられた樹脂多層基板であって、
    異なる前記樹脂基材に形成されている前記導体パターンを接続する層間接続導体を有し、
    前記導体パターンには、前記曲部に跨がり、前記曲部の一方の側で前記層間接続導体に接続されている導体パターンが含まれ、
    前記曲部に跨がっている導体パターンの中で、前記曲部との距離が最小である前記層間接続導体に接続されている導体パターンを、接続されている前記層間接続導体と前記曲部との間で、積層方向からの平面視においてコーナを有する非直線パターンで形成している、樹脂多層基板。
  2. 前記曲部に跨がっている導体パターンであって、前記曲部との距離が最小である前記層間接続導体に接続されている導体パターンは、中央よりも外周側に位置する樹脂基材に形成されている、請求項1に記載の樹脂多層基板。
  3. 前記層間接続導体は、前記曲部を避けて形成されている請求項1、または請求項2に記載の樹脂多層基板。
  4. 前記非直線パターンは、前記曲部に跨がって形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂多層基板。
  5. 前記樹脂基材は、その材質が液晶ポリマである、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂多層基板。
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