JP6669640B2 - 軌道評価装置、軌道評価方法、および軌道評価プログラム - Google Patents

軌道評価装置、軌道評価方法、および軌道評価プログラム Download PDF

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Description

本発明は、軌道評価装置、軌道評価方法、および軌道評価プログラムに関する。
従来、自車両の周辺環境を認識し、認識した周辺環境の各対象に現在の危険度を設定し、各対象と自車両との相対速度と相対加速度の少なくとも一方に応じて現在の危険度を補正し、補正された各対象の危険度を加算するとともに、各対象の位置の時間的変化を予測して加算した危険度の時間的変化を予測し、予測した危険度の時間的変化を基に、各時間での自車両の位置毎に該位置での現在の自車幅方向における危険度から危険度の極小点を演算し、少なくとも各極小点に基づいて自車両の旋回制御量を演算し、旋回制御量に基づいて自車両の回避ルートを生成して最終的な回避ルートを決定する、車両の運転支援装置の発明が開示されている(特許文献1参照)。
特許第4970156号公報
上記従来の技術では、各時間での自車両の位置毎に、専ら自車幅方向における危険度から危険度の極小点を演算し、極小点に基づいて自車両の旋回制御量を演算している。このため、危険度の算出精度が十分でない場合がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より適正に軌道を評価することができる軌道評価装置、軌道評価方法、および軌道評価プログラムを提供することを目的の一つとする。
請求項1記載の発明は、車両が走行する将来の軌道を生成する生成部(123A、125A)と、前記車両の周辺の物体の将来位置を予測する予測部(123B、125B)と、前記生成部により生成された軌道上の複数の地点(座標)であって、前記車両の通過タイミングが異なる複数の地点のそれぞれについて、前記予測部により予測された物体の将来位置との間の、道路の長手方向に沿った第1の方向に関する相対位置関係と、道路の幅方向に沿った第2の方向に関する相対位置関係とに基づいて評価を行い、前記地点ごとの評価結果に基づいて前記軌道を評価する評価部(123C、125C)と、を備え、前記評価部は、前記軌道上の複数の地点のそれぞれについて、更に、予め設定された目的地までの経路に沿って進行するために前記経路を分割したブロックごとに決定される推奨車線との乖離に関する条件に基づいて評価を行い、少なくとも前記第1の方向に関する相対位置関係について、前記車両に対して前方に存在する前記物体に関しては前記車両の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行い、前記車両に対して後方に存在する前記物体に関しては前記物体の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行う、軌道評価装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記評価部は、前記複数の地点のそれぞれについて、更に、前記軌道上の複数の地点の前記第2の方向に関する変動程度に基づいて評価を行うものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記評価部は、前記軌道上の複数の地点のそれぞれについて、更に、前記車両の旋回程度に基づいて評価を行うものである。
請求項記載の発明は、請求項1から3のうちいずれか1項記載の発明において、前記物体の種別を判別する判別部を更に備え、前記評価部は、前記判別部によって判別された前記物体の種別に基づいて、評価の基準を異ならせるものである。
請求項記載の発明は、請求項1から4のうちいずれか1項記載の発明において、前記生成部は、複数の前記軌道を生成し、前記評価部は、前記生成部により生成された複数の軌道について、それぞれ評価を行い、良好な評価結果が得られた軌道を選択するものである。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記生成部は、前記評価部により良好な評価結果が得られた軌道が選択されるまで、繰り返し前記軌道を生成するものである。
請求項記載の発明は、コンピュータが、車両が走行する将来の軌道を生成し、前記車両の周辺の物体の将来位置を予測し、前記軌道上の複数の地点であって、前記車両の通過タイミングが異なる複数の地点のそれぞれについて、前記予測された物体の将来位置との間の、道路の長手方向に沿った第1の方向に関する相対位置関係と、道路の幅方向に沿った第2の方向に関する相対位置関係とに基づいて評価を行い、前記地点ごとの評価結果に基づいて前記軌道を評価する、軌道評価方法であって、前記軌道を評価する際に、前記軌道上の複数の地点のそれぞれについて、更に、予め設定された目的地までの経路に沿って進行するために前記経路を分割したブロックごとに決定される推奨車線との乖離に関する条件に基づいて評価を行い、少なくとも前記第1の方向に関する相対位置関係について、前記車両に対して前方に存在する前記物体に関しては前記車両の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行い、前記車両に対して後方に存在する前記物体に関しては前記物体の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行う、軌道評価方法である。
請求項記載の発明は、コンピュータに、車両が走行する将来の軌道を生成させ、前記車両の周辺の物体の将来位置を予測させ、前記軌道上の複数の地点であって、前記車両の通過タイミングが異なる複数の地点のそれぞれについて、前記予測された物体の将来位置との間の、道路の長手方向に沿った第1の方向に関する相対位置関係と、道路の幅方向に沿った第2の方向に関する相対位置関係とに基づいて評価を行わせ、前記地点ごとの評価結果に基づいて前記軌道を評価させる、軌道評価プログラムであって、前記軌道を評価させる際に、前記軌道上の複数の地点のそれぞれについて、更に、予め設定された目的地までの経路に沿って進行するために前記経路を分割したブロックごとに決定される推奨車線との乖離に関する条件に基づいて評価を行わせ、少なくとも前記第1の方向に関する相対位置関係について、前記車両に対して前方に存在する前記物体に関しては前記車両の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行わせ、前記車両に対して後方に存在する前記物体に関しては前記物体の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行わせる、軌道評価プログラムである。
請求項1〜3、および7〜11記載の発明によれば、より適正に軌道を評価することができる。
請求項4、5記載の発明によれば、車両と物が互いに接近する速度に基づいて、更に適正に軌道を評価することができる。
請求項記載の発明によれば、特に接近に対して注意が必要な物体について、余裕を持った走行をすることができる。
第1実施形態に係る軌道評価装置を利用した車両システム1の構成図である。 自車位置認識部122により走行車線L1に対する自車両Mの相対位置および姿勢が認識される様子を示す図である。 推奨車線に基づいて目標軌道が生成される様子を示す図である。 目標軌道生成手法の一例について説明するための図である。 目標軌道生成手法の一例について説明するための図である。 間隔SieとWieについて説明するための図である。 ペナルティ関数P(S,W)について説明するための図である。 目標軌道生成手法の他の例について説明するための図である。 行動計画生成部123により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 行動計画生成部123により実行される処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る軌道評価装置を利用した車両システム2の構成図である。
以下、図面を参照し、本発明の軌道評価装置、軌道評価方法、および軌道評価プログラムの実施形態について説明する。
<第1実施形態>
[全体構成]
第1実施形態では、軌道評価装置が自動運転車両に適用されたものとして説明する。図1は、第1実施形態に係る軌道評価装置を利用した車両システム1の構成図である。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
車両システム1は、例えば、カメラ10と、レーダ装置12と、ファインダ14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、ナビゲーション装置50と、MPU(Micro-Processing Unit)60と、車両センサ70と、運転操作子80と、自動運転制御ユニット100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220とを備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、車両システム1が搭載される車両(以下、自車両Mと称する)の任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ10は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し自車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、自車両Mの周辺にミリ波などの電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、自車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。レーダ装置12は、FM−CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
ファインダ14は、照射光に対する散乱光を測定し、対象までの距離を検出するLIDAR(Light Detection and Ranging、或いはLaser Imaging Detection and Ranging)である。ファインダ14は、自車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度などを認識する。物体認識装置16は、認識結果を自動運転制御ユニット100に出力する。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi−Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)などを利用して、自車両Mの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、自車両Mの乗員に対して各種情報を提示すると共に、乗員による入力操作を受け付ける。HMI30は、各種表示装置、スピーカ、ブザー、タッチパネル、スイッチ、キーなどを含む。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51と、ナビHMI52と、経路決定部53とを備え、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に第1地図情報54を保持している。GNSS受信機は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、自車両Mの位置を特定する。自車両Mの位置は、車両センサ70の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。ナビHMI52は、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キーなどを含む。ナビHMI52は、前述したHMI30と一部または全部が共通化されてもよい。経路決定部53は、例えば、GNSS受信機51により特定された自車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMI52を用いて乗員により入力された目的地までの経路を、第1地図情報54を参照して決定する。第1地図情報54は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。第1地図情報54は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報などを含んでもよい。経路決定部53により決定された経路は、MPU60に出力される。また、ナビゲーション装置50は、経路決定部53により決定された経路に基づいて、ナビHMI52を用いた経路案内を行ってもよい。なお、ナビゲーション装置50は、例えば、ユーザの保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。また、ナビゲーション装置50は、通信装置20を介してナビゲーションサーバに現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから返信された経路を取得してもよい。
MPU60は、例えば、推奨車線決定部61として機能し、HDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に第2地図情報62を保持している。推奨車線決定部61は、ナビゲーション装置50から提供された経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、第2地図情報62を参照してブロックごとに推奨車線を決定する。推奨車線決定部61は、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。推奨車線決定部61は、経路において分岐箇所や合流箇所などが存在する場合、自車両Mが、分岐先に進行するための合理的な経路を走行できるように、推奨車線を決定する。
第2地図情報62は、第1地図情報54よりも高精度な地図情報である。第2地図情報62は、例えば、車線の中央の情報あるいは車線の境界の情報等を含んでいる。また、第2地図情報62には、道路情報、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報などが含まれてよい。道路情報には、高速道路、有料道路、国道、都道府県道といった道路の種別を表す情報や、道路の車線数、各車線の幅員、道路の勾配、道路の位置(経度、緯度、高さを含む3次元座標)、車線のカーブの曲率、車線の合流および分岐ポイントの位置、道路に設けられた標識等の情報が含まれる。第2地図情報62は、通信装置20を用いて他装置にアクセスすることにより、随時、アップデートされてよい。
車両センサ70は、自車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、自車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。
運転操作子80は、例えば、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、ステアリングホイールその他の操作子を含む。運転操作子80には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、自動運転制御ユニット100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一方または双方に出力される。
自動運転制御ユニット100は、例えば、第1制御部120と、第2制御部140とを備える。第1制御部120と第2制御部140は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、以下に説明する第1制御部120と第2制御部140の機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
第1制御部120は、例えば、外界認識部121と、自車位置認識部122と、行動計画生成部130とを備える。外界認識部121は、物体種別判別部121Aを備える。また、行動計画生成部123は、軌道生成部123Aと、将来位置予測部123Bと、評価部123Cとを備える。物体種別判別部121Aと、軌道生成部123Aと、将来位置予測部123Bと、評価部123Cとを合わせたものが、軌道評価装置の一例である。
外界認識部121は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14から物体認識装置16を介して入力される情報に基づいて、自車両Mの周辺にある物体の位置、および速度、加速度等の状態を認識する。物体の位置は、その物体の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、表現された領域で表されてもよい。物体の「状態」とは、物体両の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば車線変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。
また、外界認識部121の物体種別判別部121Aは、物体の種別(大型車両、普通車両、トラック、二輪車、歩行者、ガードレールや電柱、駐車車両など)を判別する。物体種別判別部121Aは、例えば、カメラ10により撮像される物体のサイズや形状、レーダ装置12における受信強度、その他の情報に基づいて、物体の種別を判別する。
自車位置認識部122は、例えば、自車両Mが走行している車線(走行車線)、並びに走行車線に対する自車両Mの相対位置および姿勢を認識する。自車位置認識部122は、例えば、第2地図情報62から得られる道路区画線のパターン(例えば実線と破線の配列)と、カメラ10によって撮像された画像から認識される自車両Mの周辺の道路区画線のパターンとを比較することで、走行車線を認識する。この認識において、ナビゲーション装置50から取得される自車両Mの位置やINSによる処理結果が加味されてもよい。
そして、自車位置認識部122は、例えば、走行車線に対する自車両Mの位置や姿勢を認識する。図2は、自車位置認識部122により走行車線L1に対する自車両Mの相対位置および姿勢が認識される様子を示す図である。自車位置認識部122は、例えば、自車両Mの基準点(例えば重心)の走行車線中央CLからの乖離OS、および自車両Mの進行方向の走行車線中央CLを連ねた線に対してなす角度θを、走行車線L1に対する自車両Mの相対位置および姿勢として認識する。なお、これに代えて、自車位置認識部122は、自車線L1のいずれかの側端部に対する自車両Mの基準点の位置などを、走行車線に対する自車両Mの相対位置として認識してもよい。自車位置認識部122により認識される自車両Mの相対位置は、推奨車線決定部61および行動計画生成部123に提供される。
行動計画生成部123は、推奨車線決定部61により決定されて推奨車線を走行するように、且つ、自車両Mの周辺状況に対応できるように、自動運転において順次実行されるイベントを決定する。イベントには、例えば、一定速度で同じ走行車線を走行する定速走行イベント、前走車両に追従する追従走行イベント、前走車両を追い越す追い越しイベント、障害物を回避する回避イベント、車線変更イベント、合流イベント、分岐イベント、緊急停止イベント、自動運転を終了して手動運転に切り替えるためのハンドオーバイベントなどがある。また、これらのイベントの実行中に、自車両Mの周辺状況(周辺車両や歩行者の存在、道路工事による車線狭窄など)に基づいて、回避のための行動が計画される場合もある。
行動計画生成部123は、軌道生成部123A、将来位置予測部123B、および評価部123Cの機能によって、自車両Mが将来走行する目標軌道を生成する。各機能部の詳細については後述する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとに将来の基準時刻を複数設定し、それらの基準時刻に到達すべき目標地点(軌道点)の集合として生成される。このため、軌道点同士の間隔が広い場合、その軌道点の間の区間を高速に走行することを示している。
図3は、推奨車線に基づいて目標軌道が生成される様子を示す図である。図示するように、推奨車線は、目的地までの経路に沿って走行するのに都合が良いように設定される。行動計画生成部123は、推奨車線の切り替わり地点の所定距離手前(イベントの種類に応じて決定されてよい)に差し掛かると、車線変更イベント、分岐イベント、合流イベントなどを起動する。各イベントの実行中に、障害物を回避する必要が生じた場合には、図示するように回避軌道が生成される。
第2制御部140は、走行制御部141を備える。走行制御部141は、行動計画生成部123によって生成された目標軌道を、予定の時刻通りに自車両Mが通過するように、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220を制御する。
走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機などの組み合わせと、これらを制御するECUとを備える。ECUは、走行制御部141から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、走行制御部141から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子80に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、走行制御部141から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、走行制御部141から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
[軌道評価に基づく軌道決定]
以下、行動計画生成部123による目標軌道生成手法の一例について説明する。以下に説明する手法は、前述した各種イベントのうち一部のイベントが起動しているときに実行される。
図4は、目標軌道生成手法の一例について説明するための図である。行動計画生成部123の軌道生成部123Aは、まず、対象区間における対象車線内の路面領域を、道路の長手方向に沿った方向(進行方向)S、道路の幅方向に沿った方向(横方向)Wを軸とした座標系を想定し、路面領域を二方向に一定幅で仮想的に区切って得られるグリッドを設定する。グリッドの区切り幅は、進行方向と横方向とで等しくなるように設定してもよいし、異なるように設定してもよい。対象車線は、例えば、自車両Mが走行している車線Lpと、前述したようにMPU60により決定される推奨車線Lrとを含む。対象車線については特段の制限は無く、任意に設定されてよい。また、図4は説明を簡易化するために直線路で表しているが、カーブに関しても、何らかの変換処理を介することで同様の処理を行うことができる。
軌道生成部123Aは、図示するように仮想的に設定したグリッドに対して、進行方向に関して一グリッドごとに、横方向の座標を選択することで特定される軌道を、目標軌道候補とする。図中、ハッチングが付けられた部分が、一つの目標軌道候補に相当する。なお、図では横方向に関しても一グリッド刻みで座標を持つように表現しているが、目標軌道候補に含まれる座標は、横方向に関して小数点以下の座標を持つようにしてよい。この目標軌道候補は、自車両Mの代表点(前述したように重心など)が通過するものである。軌道生成部123Aは、例えば、所定の制約下で生成し得る全ての組み合わせを、目標軌道候補として生成する。
以下、対象区間における進行方向Sに関するグリッド数(座標の数)をNとし、一つの目標軌道候補は、N個の座標を含むものとする。また、各座標を、(S,W)で表す(i=1、2、…、N)。なお、所定数rおきにグリッドを選択する場合、一つの目標軌道候補は、N/r個のグリッドを含むことになる。
例えば、軌道生成部123Aは、離散化された傾き(入力)を一つ選択することで、ある座標(S,W)に基づいて一つ先の座標(Si+1,Wi+1)を決定する。図5は、目標軌道生成手法の一例について説明するための図である。図示するように、軌道生成部123Aは、ある座標(S,W)に対して、進行方向Sに対する傾きに対して上限を設け、上限までの範囲内で有限数の角度を所定角度刻みで設定し、その角度で延伸した先にある座標を次の座標(Si+1,Wi+1)の選択肢として決定する(以上、「所定の制約」の一例)。図では、有限数の角度として、θ、2θ、0、−θ、−2θの5つを例示している。このようにして、起点である座標(S,W)から波及的に求められる一連の座標の組み合わせの全てが、目標軌道候補に相当する。なお、行動計画生成部123の軌道生成部123Aは、進行方向Sに関して所定数おきにグリッドを選択してもよい。
将来位置予測部123Bは、外界認識部121により認識された物体の将来の位置を予測する。将来位置予測部123Bは、例えば、物体が等速運動をするものとして物体の将来の位置を予測する。これに代えて、将来位置予測部123Bは、物体が等加速度運動、等ジャーク運動をするものとして物体の将来の位置を予測してもよい。また、将来位置予測部123Bは、例えば、自車両Mが目標軌道候補において進行方向Sに1グリッド分移動するごとの将来のタイミングについて、物体の将来の位置を予測する。自車両Mが目標軌道候補において進行方向Sに1グリッド分移動するのに所要する時間は、自車両Mの将来の速度変化に依存するが、将来位置予測部123Bは、例えば、自車両Mが等速運動、等加速度運動、等ジャーク運動、或いは確率統計モデルから計算される予測運動モデルに基づく運動など、予測可能な任意の運動をするものとして、将来のタイミングを定める。
評価部123Cは、軌道生成部123Aによって生成された目標軌道候補について、座標ごとに、物体との相対位置関係などに基づく評価を行い、座標ごとの評価結果に基づいて(例えば加算して)目標軌道候補を評価する。
式(1)は、座標ごとの評価手法の一例を示す式である。このように表される評価値Jiは、値が小さいほど、そのグリッドにおける評価が良好であることを示している。
Figure 0006669640
C1は、正の定数である。Wrefは、目標とすべき横方向の位置であり、例えば、推奨車線Lrの中心線に対応する位置である。各グリッドにおいて、横方向の位置がWrefから乖離する程、(W−Wrefが大きくなるため、Jの値は大きくなる。
C2は、正の定数である。C2が乗算される項は、進行方向に関して隣接する目標軌道候補上のグリッド間における横方向の変動量を示す。従って、自車両Mに急な旋回が生じるのに応じて、Jの値は大きくなる。なお、この項は、目標軌道候補を走行することによって生じる角速度や操舵角(旋回程度)が大きくなる程、大きくなる項であってもよい。
(S,W)は、対象車線からの逸脱に関するペナルティ関数である。P(S,W)は、例えば、式(2)で表される。式中、|W−Wb|は、対象車線のいずれかの側端部からの逸脱量を示す。なお、|W−Wb|に代えて、十分に大きい(これが加算されることで、その目標軌道候補が選択される可能性が非常に低くなる)正の定数を式の要素としてもよい。
Figure 0006669640
(S,W)は、物体への接近に関するペナルティ関数である。自車両Mの周辺に複数の物体が存在する場合、P(S,W)は、物体のそれぞれについて設定されてもよい。P(S,W)は、例えば、式(3)で表される。Sieは、自車両Mと物体との進行方向に関する間隔、Wieは、自車両Mと物体との横方向に関する間隔、SminおよびWminは閾値である。C3は、十分に大きい(これが加算されることで、その目標軌道候補が選択される可能性が非常に低くなる)正の定数である。なお、C3に代えて、物体に近いほど大きくなる値を式の要素としてもよい。
Figure 0006669640
図6は、間隔SieとWieについて説明するための図である。図示する例では、物体が他車両mであるものとしている。図6の上図に示すように、間隔Sieは、物体が自車両Mの前方に存在する場合は、例えば、自車両Mの代表点Rから他車両mの後端部mrまでの間隔である。また、図6の下図に示すように、間隔Sieは、物体が自車両の後方に存在する場合は、例えば、自車両Mの代表点Rから他車両mの前端部mfまでの間隔である。間隔Wieは、例えば、自車両Mの代表点と物体の代表点との横方向に関する間隔である。物体の代表点とは、物体が他車両mである場合、例えば、車両幅方向に関する中心線の通る点である。なお、このような定義はあくまで一例であり、同様の性質が維持される限り、任意に定義を行ってよい。
図7は、ペナルティ関数P(S,W)について説明するための図である。図7(A)に示すように、Sie≧SminおよびWie≧Wminが成立している場合、他車両mは例えば自車両Mとは異なる車線を走行していると推測され、車間距離も十分に保たれているのであるから、ペナルティ関数P(S,W)はゼロとなる。
図7(B)に示すように、Sie≧SminおよびWie<Wminが成立している場合、他車両mは自車両Mと同じ車線を走行していると推測されるが、車間距離が十分に保たれているのであるから、ペナルティ関数P(S,W)はゼロとなる。
図7(C)に示すように、Sie<SminおよびWie≧Wminが成立している場合、車間距離は十分でないが、他車両mは自車両Mと異なる車線を走行していると推測されるため、このまま自車両Mが加速しても安全に追い越すことができる。このため、ペナルティ関数P(S,W)はゼロとなる。
そして、図7(D)に示すように、Sie<SminおよびWie<Wminが成立している場合、他車両mは自車両Mと同じ車線を走行していると推測され、しかも車間距離が十分に保たれていないため、ペナルティ関数P(S,W)は大きい値C3となる。
ここで、閾値Wminは例えば一定の値であるが、閾値Sminは、式(4)に示すように速度に応じた可変値であってもよい。式中、vは、自車両Mが他車両mよりも後方に存在する場合は自車両Mの速度であり、自車両Mが他車両mよりも前方に存在する場合は他車両mの速度である。また、値thは固定値であってもよいし、実行中のイベントによって異なる値に設定されてもよい。例えば、車線変更イベントの場合は小さく、追従走行イベントの場合は大きく設定されてもよい。また、閾値Wminも閾値Sminと同様に、自車両Mの横方向の速度に応じた可変値にしてもよい。
min=v×th …(4)
また、ペナルティ関数P(S,W)における閾値Sminおよび/またはWminは、物体種別判別部121Aにより判別された物体の種別に基づいて補正されてもよい。例えば、特に接近を避けるべき物体(歩行者、二輪車、大型車両など)については、1以上の補正係数が閾値Sminおよび/またはWminに乗算されてもよい。これによって、特に接近を避けるべき物体に対しては、余裕をもって走行することができる。
なお、自車両Mの前方に、道路上に置かれたコーンなどによる車線狭窄がある場合、コーンを物体と捉えてもよいし、対象車線が狭くなったと捉えてもよい。
式(1)によって座標ごとの評価値を求めると、評価部123Cは、式(5)に基づいて目標軌道候補に対する評価値Jを求める。式中、W−Wrefは、目標軌道候補の終点におけるグリッドの横方向の位置と、目標とすべき横方向の位置Wrefとの乖離である。
Figure 0006669640
最終的に、評価部123Cは、例えば、評価値Jの最も小さい(評価の高い)目標軌道候補を選択し、目標軌道として決定する。これによって、より適正に軌道を評価することができる。
以上説明した手法は、目標とすべき横方向の位置Wrefが一つに定まる例である。これに限らず、追い越しイベントや障害物回避イベントにおいて、目標とすべき横方向の位置Wrefが複数設定されることがあってもよい。図8は、目標軌道生成手法の他の例について説明するための図である。図示するように、自車両Mの前方を低速で走行する他車両mが存在し、左右の車線のいずれにも進行可能な場合、行動計画生成部123は、目標とすべき横方向の位置Wrefを左右それぞれの車線に設定し(図中Wref(1)、Wref(2))、それぞれについて評価値Jを計算し、より小さい(評価の高い)評価値Jが得られた方の車線に進行する目標軌道を選択してもよい。このような処理によって、より適正な軌道を生成できる側に車線変更することができる。
以下、行動計画生成部123の処理の流れについて、フローチャートを用いて説明する。図9は、行動計画生成部123により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、軌道生成部123Aが、目標軌道の候補を複数生成する(ステップS100)。次に、将来位置予測部123Bが、自車両Mの周辺にある物体の将来位置を予測する(ステップS102)。
次に、評価部123Cが、目標軌道の候補を一つ選択し(ステップS104)、座標ごとに評価を行う(ステップS106)。そして、座標ごとの評価を統合して目標軌道の候補を評価する(ステップS108)。
次に、評価部123Cは、ステップS104において、ステップS100で生成された目標軌道の候補を全て選択したか否かを判定する(ステップS110)。目標軌道の候補を全て選択していないと判定された場合、ステップS104に処理が戻る。一方、目標軌道の候補を全て選択したと判定された場合、評価部123Cは、評価値の最も小さい目標軌道の候補を目標軌道として選択する(ステップS112)。
図9のフローチャートでは、複数の目標軌道の候補のうち、評価値が最も小さいものを選択するものとしたが、これに代えて、以下に説明するような処理を行ってもよい。図10は、行動計画生成部123により実行される処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
まず、将来位置予測部123Bが、自車両Mの周辺にある物体の将来位置を予測する(ステップS200)。
次に、軌道生成部123Aが、目標軌道の候補を生成する(ステップS202)。次に、評価部123Cが、座標ごとに評価を行い(ステップS204)、座標ごとの評価を統合して目標軌道の候補を評価する(ステップS206)。
次に、評価部123Cは、目標軌道の評価値が基準値以下となったか否かを判定する(ステップS208)。目標軌道の評価値が基準値を超える場合、ステップS202に処理が戻り、軌道生成部123Aが、他の目標軌道の候補を生成する。一方、目標軌道の評価値が基準値以下となった場合、目標軌道の候補を目標軌道として決定する(ステップS210)。
以上説明した第1実施形態の車両システム1(軌道評価装置)によれば、軌道生成部123Aにより生成された軌道上のグリッドのそれぞれについて、将来位置予測部123Bにより予測された物体の将来位置との間の、道路の長手方向に沿った第1の方向(S)に関する相対位置関係と、道路の幅方向に沿った第2の方向(W)に関する相対位置関係とに基づいて評価を行い、座標ごとの評価結果に基づいて軌道を評価することにより、より適正に軌道を評価することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、軌道評価装置が、自動車線変更などの運転支援を行う運転支援装置に適用されたものとして説明する。図11は、第2実施形態に係る軌道評価装置を利用した車両システム2の構成図である。図11において、図1と共通する機能を有する構成要素については、同じ符号を付している。従って、それらについて再度の説明を省略する。
車両システム2は、ALC(Auto Lane Change)スイッチ40に対してなされた操作に基づいて、自動的に車線変更を行う。ALCスイッチ40は、例えば、方向指示器が兼用される。運転支援ユニット100Aは、第1実施形態における行動計画生成部123に代えて車線変更制御部125を備える。車線変更制御部125は、ALCスイッチ40が操作されたときに、所定の条件(自車両Mの速度が規定範囲内であり、周辺の車両との距離が基準値以上に保たれているなど)を満たした場合に、自動的に車線変更を行う。
自動的に車線変更を行う際に、軌道生成部125A、将来位置予測部125B、および評価部125Cが、目標軌道を決定する。これらの機能は、第1実施形態における軌道生成部123A、将来位置予測部123B、および評価部123Cの機能と同様である。
以上説明した第2実施形態の車両システム2(軌道評価装置)によれば、第1実施形態と同様に、より適正に軌道を評価することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
100 自動運転制御ユニット
100A 運転支援ユニット
120 第1制御部
121 外界認識部
121A 物体種別判別部
122 自車位置認識部
123 行動計画生成部
123A 軌道生成部
123B 将来位置予測部
123C 評価部
125 車線変更制御部
125A 軌道生成部
125B 将来位置予測部
125C 評価部
140 第2制御部
141 走行制御部

Claims (8)

  1. 車両が走行する将来の軌道を生成する生成部と、
    前記車両の周辺の物体の将来位置を予測する予測部と、
    前記生成部により生成された軌道上の複数の地点であって、前記車両の通過タイミングが異なる複数の地点のそれぞれについて、前記予測部により予測された物体の将来位置との間の、道路の長手方向に沿った第1の方向に関する相対位置関係と、道路の幅方向に沿った第2の方向に関する相対位置関係とに基づいて評価を行い、前記地点ごとの評価結果に基づいて前記軌道を評価する評価部と、
    を備え、
    前記評価部は、
    前記軌道上の複数の地点のそれぞれについて、更に、予め設定された目的地までの経路に沿って進行するために前記経路を分割したブロックごとに決定される推奨車線との乖離に関する条件に基づいて評価を行い、
    少なくとも前記第1の方向に関する相対位置関係について、前記車両に対して前方に存在する前記物体に関しては前記車両の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行い、前記車両に対して後方に存在する前記物体に関しては前記物体の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行う、
    軌道評価装置。
  2. 前記評価部は、前記複数の地点のそれぞれについて、更に、前記軌道上の複数の地点の前記第2の方向に関する変動程度に基づいて評価を行う、
    請求項1記載の軌道評価装置。
  3. 前記評価部は、前記軌道上の複数の地点のそれぞれについて、更に、前記車両の旋回程度に基づいて評価を行う、
    請求項1記載の軌道評価装置。
  4. 前記物体の種別を判別する判別部を更に備え、
    前記評価部は、前記判別部によって判別された前記物体の種別に基づいて、評価の基準を異ならせる、
    請求項1から3のうちいずれか1項記載の軌道評価装置。
  5. 前記生成部は、複数の前記軌道を生成し、
    前記評価部は、前記生成部により生成された複数の軌道について、それぞれ評価を行い、良好な評価結果が得られた軌道を選択する、
    請求項1から4のうちいずれか1項記載の軌道評価装置。
  6. 前記生成部は、前記評価部により良好な評価結果が得られた軌道が選択されるまで、繰り返し前記軌道を生成する、
    請求項5記載の軌道評価装置。
  7. コンピュータが、
    車両が走行する将来の軌道を生成し、
    前記車両の周辺の物体の将来位置を予測し、
    前記軌道上の複数の地点であって、前記車両の通過タイミングが異なる複数の地点のそれぞれについて、前記予測された物体の将来位置との間の、道路の長手方向に沿った第1の方向に関する相対位置関係と、道路の幅方向に沿った第2の方向に関する相対位置関係とに基づいて評価を行い、
    前記地点ごとの評価結果に基づいて前記軌道を評価する、
    軌道評価方法であって、
    前記軌道を評価する際に、
    前記軌道上の複数の地点のそれぞれについて、更に、予め設定された目的地までの経路に沿って進行するために前記経路を分割したブロックごとに決定される推奨車線との乖離に関する条件に基づいて評価を行い、
    少なくとも前記第1の方向に関する相対位置関係について、前記車両に対して前方に存在する前記物体に関しては前記車両の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行い、前記車両に対して後方に存在する前記物体に関しては前記物体の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行う、
    軌道評価方法。
  8. コンピュータに、
    車両が走行する将来の軌道を生成させ、
    前記車両の周辺の物体の将来位置を予測させ、
    前記軌道上の複数の地点であって、前記車両の通過タイミングが異なる複数の地点のそれぞれについて、前記予測された物体の将来位置との間の、道路の長手方向に沿った第1の方向に関する相対位置関係と、道路の幅方向に沿った第2の方向に関する相対位置関係とに基づいて評価を行わせ、
    前記地点ごとの評価結果に基づいて前記軌道を評価させる、
    軌道評価プログラムであって、
    前記軌道を評価させる際に、
    前記軌道上の複数の地点のそれぞれについて、更に、予め設定された目的地までの経路に沿って進行するために前記経路を分割したブロックごとに決定される推奨車線との乖離に関する条件に基づいて評価を行わせ、
    少なくとも前記第1の方向に関する相対位置関係について、前記車両に対して前方に存在する前記物体に関しては前記車両の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行わせ、前記車両に対して後方に存在する前記物体に関しては前記物体の速度に基づいて変動する閾値を用いて評価を行わせる、
    軌道評価プログラム。
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