JP6663205B2 - 自動排液装置及び排液方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タンク内の液体を自動的に排出する自動排液装置に関するものである。本発明はまた、タンク内の液体を排出する排液方法に関するものである。特に、本発明に係る自動排液装置及び排液方法は、ポンプや配管の詰まりの原因となる異物を含む液体を一旦タンクに溜め、このタンクから前記液体を排出するのに用いると好適なものであり、異物を含む液体としては、例えば、店舗のショーケースから生ずるドレンや、屎尿等が挙げられる。
店舗の冷凍・冷蔵ショーケースにおいては、冷却器に接触した空気中の水分が凝縮して露や霜ができ、それらが元になってドレンが発生する。このドレンは店舗の外部に排出する必要がある。
従来、それらのドレンを店舗外へ排出するための方法としては、床にピットを掘ってそこに排水配管を下り勾配状に敷設し、この排水配管を通してショーケースのドレンを外部に自然排水するのが普通であった。しかし、排水配管から離れた場所や、排水配管のない場所にショーケースを設置せざるを得ない場合もある。そのような場合に、その都度、床に新たにピットを掘って排水配管を敷設することは困難である。デパートのように建物が鉄筋コンクリートの場合はなおさらである。そこで、ドレンを配管によって一旦タンクに導き、タンク内に溜まったドレンをポンプで強制排出することが提案されている(特許文献1,2等参照)。その際、ポンプの吐出口には天井裏へと延びる縦管を連通させ、この縦管を天井裏で横管に接続して、この横管を通して外部へとドレンが排出されていた。
特開2005−331171号公報 特開平11−148771号公報
しかしながら、前記従来の方法には次のような問題がある。ショーケースで生ずるドレンには、陳列されている商品に特有の食品くずが混入している場合が多い。例えば、野菜のショーケースから生ずるドレンには、野菜の葉の切れ端や泥、砂等が混入し易く、鮮魚のショーケースから生ずるドレンには、魚の鱗や、容器の素材である発泡スチロールの切れ端等が混入し易い。また、ショーケースから生ずるドレンは、様々な有機物やバクテリアで汚染され、それらがぬめりの発生の原因となる。これらのゴミやぬめり成分はしばしば、ポンプの故障や配管の詰まりの原因となっていた。さらに、ポンプや配管のメンテナンスを行う際も、汚れがひどく、悪臭がする等、作業員を困らせていた。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたもので、ポンプの故障や配管の詰まりをもたらすことなく、タンク内の液体、特に異物を含む液体を排出できる、自動排液装置及び排液方法を提供しようとするものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動排液装置は、異物を含む排出すべき液体を貯留する密閉式のタンクと、該タンク内に前記異物がなくなるまで押し出し用の液体を圧送して前記異物を液体と共に前記タンクの上方へと排出させる第一次排液機構と、前記タンク内に残った前記押し出し用の液体を排出させ、排出すべき新たな液体を前記タンク内に受け入れ可能にさせる第二次排液機構と、を備えることを特徴とする(請求項1)。
本発明においては、タンクに液体を貯留した状態でタンクを密閉し、第一次排液機構によってタンク内の排出すべき液体を排出する。タンクに貯留された排出すべき液体にゴミやぬめり成分等の異物が含まれていたとしても、押し出し用の液体の押し出し圧力によりゴミやぬめり成分も強制的に排出される。さらに、押し出し用の液体の押し出し圧力は、タンクの内壁及び排液用の管路の内壁を洗浄する作用をも奏する。第一次排液機構はポンプを使用しないので、ポンプの故障等の問題も起こらない。なお、押し出し用の液体としては、異物を含まない液体を使用する。
タンク内の液体がすべて押し出し用の液体によって置き換えられた後に、押し出し用の液体のタンク内への圧送を停止する。そして、第二次排液機構によって、タンク内に残った押し出し用の液体を排出する。第二次排液機構によってタンクが実質的に空になるので、排出すべき新たな液体をタンク内に受け入れることができるようになる。
好適な実施の一形態として、前記押し出し用の液体により前記タンク内の異物が液体と共に天井の高さまで圧送される態様を例示する(請求項2)。
好適な実施の一形態として、前記押し出し用の液体の圧力が0.2メガパスカル以上である態様を例示する(請求項3)。
好適な実施の一形態として、前記第一次排液機構を構成する第一の排液管路と、前記第二次排液機構を構成する第二の排液管路と、を備え、前記第一の排液管路は前記第二の排液管路よりも内径が大きく、該第二の排液管路が前記タンクの底部付近に開口している態様を例示する(請求項4)。
この場合、排出すべき液体は、内径の大きい第一の排液管路を通して排出される。よって、排出すべき液体にゴミやぬめり成分等が含まれていても、第一の排液管路が詰まってしまう等の問題が生じない。前記第一次排液機構は、タンク内のゴミやぬめりを完全に外部へ押し出してしまう。このため、タンク内に残る押し出し用の液体中にはゴミやぬめりは存在しない。よって、前記第二次排液機構において押し出し用の液体をエアの圧送によりタンクから排出するに当たっては、前記第二の排液管路として、前記第一の排液管路のような内径の大きなものを使用する必要がない。
好適な実施の一形態として、排出すべき液体を貯留する密閉式のタンクと、該タンク内に押し出し用の液体を圧送して前記排出すべき液体を前記タンクから排出させる第一次排液機構と、前記タンク内に残った前記押し出し用の液体を排出させ、排出すべき新たな液体を前記タンク内に受け入れ可能にさせる第二次排液機構と、を備える自動排液装置であって、前記第一次排液機構は、前記タンク内に前記押し出し用の液体を圧送するための給液管路と、該給液管路上に配設される給液制御弁と、前記タンク内への前記押し出し用の液体の圧送により前記タンク内の液体を外部に排出するための第一の排液管路と、該第一の排液管路上に配設される第一の排液制御弁と、前記給液制御弁と前記第一の排液制御弁の開閉を制御する制御装置と、を備え、前記第二次排液機構は、前記タンク内にエアを圧送するためのエア供給管路と、該エア供給管路上に配設されるエア供給制御弁と、前記タンク内に残った前記押し出し用の液体を前記タンク内への前記エアの圧送により排出するための第二の排液管路と、該第二の排液管路上に配設される第二の排液制御弁と、前記エア供給制御弁と前記第二の排液制御弁の開閉を制御する制御装置と、を備え、前記第一の排液管路は前記第二の排液管路よりも内径が大きく、該第二の排液管路が前記タンクの底部付近に開口している態様を例示する(請求項5)。この場合にも、0015段落に記載の作用効果が得られる。
本発明に係る排液方法は、密閉状のタンク内に押し出し用の液体を圧送して前記タンク内の異物を含む液体を前記タンク内に前記異物がなくなるまで前記タンクの上方へと排出させる第一次排液工程と、前記タンク内に残った前記押し出し用の液体を排出させ、前記タンクを実質的に空にする第二次排液工程と、を備えることを特徴とする(請求項6)。
本発明の実施の一形態に係る自動排液装置の流体及び制御回路図である。 他の実施の形態に係る自動排液装置の流体及び制御回路図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。
図1の例では、液体発生源として、店舗の冷凍又は冷蔵用のショーケース1が示されている。しかし、本発明に係る自動排液装置の用途は、ショーケースから生ずるドレンの排出には限定されない。本発明に係る自動排液装置は、例えば、他のドレン、汚水、屎尿等、配管やポンプを詰まらせる原因となる異物を含む液体の排出に広く適用できる。
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係る自動排液装置100は、排出すべき液体としてのドレンを貯留する密閉式の箱形のタンク2を備える。このタンク2には、ショーケース1から下向きに延びるドレン移送管3が接続される。このドレン移送管3を通して、ショーケース1で生ずるドレンが重力によってタンク2内へと自然に流れ込む。図1には単一のショーケース1が図示されているが、複数のショーケースのそれぞれからドレン移送管3が延び出し、これらのドレン移送管3が図示しない単一のドレン集合管に連通して単一の前記タンク2に接続される構成としてもよい。
本実施の形態では、タンク内の液体の排出を、態様の異なる二種類の排出方法で行う。第一次排液工程として、タンク2内にドレンが溜まったらタンク2を密閉し、この密閉状態のタンク2内にドレン押し出し用の液体を圧送することで、タンク2内に溜まったドレンを第一の排液管路4を通じて強制的に排出させる。これによりタンク2内のドレンは排出されるが、タンク2内にはドレン押し出し用の液体が残ってしまう。そこで、第二次排液工程として、密閉状態のタンク2内にエアを圧送することで、タンク2内に残ったドレン押し出し用の液体を第二の排液管路5を通じて強制的に排出させる。
まず、第一次排液工程を実施するための第一次排液機構について説明する。
ドレン移送管3上には、ショーケース1からタンク2へのドレンの流入を制御するドレン流入制御弁6が配設される。ドレン流入制御弁6としては、例えば、大口径化に適する自動弁として電動弁を採用する。ドレン流入制御弁6は、タンク2によるドレン受入時には常時開状態となっており、ショーケース1で生ずるドレンは重力によって自然にタンク2内へと流入する。ドレン流入制御弁6は、タンク2内のドレン又は液体を強制排出するときにのみ閉状態とされる。ドレン流入制御弁6は、マイクロコンピュータを含む制御装置7に接続される。この制御装置7は、自動排液装置100全体の動作を制御する。ドレン流入制御弁6は、閉状態において、ショーケース1とタンク2との間を気液密に遮断する。
なお、複数のショーケースのドレンを集合させるための前記ドレン集合管を備える態様の場合には、ドレン集合管上に前記ドレン流入制御弁6を配設する。
ドレン移送管3には、ドレン流入制御弁6よりも下流側に、給液管路8が接続される。この給液管路8は、タンク2に直接接続するように配管してもよい。給液管路8は、タンク2内にドレン押し出し用の液体を圧送するための管路である。給液管路8は、上方へ向けて配管され、天井裏15で横向きに配管されて、加圧水供給源としての水道管9へと連通される。加圧水供給源としては、水道管のほかに、適宜の水源と連通されるポンプを採用することもできる。ドレン押し出し用の液体としては、水道水に代えて、貯水槽に溜めた雨水や地下水等を使用することもできる。これにより水道代が節約できる。ドレン押し出し用の液体としては、配管を詰まらせる原因となるような異物を含まない液体を使用する。
給液管路8上には、給液時以外は常時閉状態の給液制御弁10が配設される。給液制御弁10としては、例えば、大口径化に適する自動弁として電動弁が採用される。給液制御弁10は、前記制御装置7に接続される。給液制御弁10は、閉状態において、加圧水供給源9とタンク2との間を気液密に遮断する。
タンク2内の上部には、タンク2内の水位の上限L1を検知するフロート式又は電極棒式等の上限水位センサ11が配設される。このセンサ11は、ドレンの流入によりタンク2内の水位が所定の上限レベルL1となったときに信号を発する。上限水位センサ11は制御装置7に接続されており、上限水位センサ11の満水信号は制御装置7に入力される。
上限水位センサ11は、フロート式センサを使用する場合には、上下方向に延びる筒状のカバー12内に上下動自在に配設される。筒状カバー12は、ドレン押し出し用の液体の供給時に、タンク2内の液体の波立ちから上限水位センサ11を保護する。筒状カバー12の閉塞された上部には、タンク2内を大気に連通させるためのバイパス管13が設けられ、このバイパス管13の先端には、上限水位センサ11よりも高い位置となるように、大気開放弁14が配設される。この大気開放弁14は、タンク2によるドレン受入時には常時開状態であり、タンク2内へのドレンのスムーズな流入を可能にする。大気開放弁14は制御装置7に接続されており、制御装置7からの制御信号を受けて、タンク2内のドレン又は液体を強制排出するときにのみ閉状態とされる。大気開放弁14としては、例えば、高速動作に適する自動弁として電磁弁を用いる。大気開放弁14は、閉状態において、タンク2の内外を気液密に遮断する。なお、フロート式センサに代えて電極棒式センサを使用する場合には、筒状カバー12は不要である。この場合には、タンク2の上部に大気開放用の管路を設け、この管路の先端に大気開放弁を配設すればよい。
タンク2の最上部には、ドレンを排出するための第一の排液管路4が接続される。この第一の排液管路4は、タンク2の上方へ向けて配管され、天井裏15で横向きに配管されて、下水管16へと連通される。第一の排液管路4上には、ドレンの強制排出時以外は常時閉状態の第一の排液制御弁17が配設される。第一の排液制御弁17は前記制御装置7に接続されており、制御装置7からの制御信号を受けて、ドレンの強制排出時にのみ開状態とされる。第一の排液制御弁17としては、例えば、大口径化に適する自動弁としての電動弁が採用される。第一の排液制御弁17は、閉状態において、タンク2の内外を気液密に遮断する。
給液管路8を通してタンク2内に押し出し用の液体が圧送されることにより、第一の排液管路4を通して、タンク2内のドレンが強制的に排出される。第一の排液管路4を通して排出されるドレンには、ショーケース1に陳列される物品に応じたゴミが含まれている場合が多い。これらのゴミは、ドレンに含まれたままで第一の排液制御弁17と第一の排液管路4とを通過する。このため、第一の排液制御弁17と第一の排液管路4とは、ゴミ詰まりを防止する観点から、口径の大きいものを採用するのが好ましい。
次に、第二次排液工程を実施するための第二次排液機構について説明する。
タンク2には、タンク2内に圧縮空気を供給するためのエア供給管路18を介して、コンプレッサ19が連通される。このコンプレッサ19は制御装置7に接続されており、制御装置7からの制御信号を受けて始動し又は停止する。エア供給管路18上には、タンク2内への圧縮空気の供給を制御するエア供給制御弁20が配設される。このエア供給制御弁20は、タンク2内へのエア供給時以外は常時閉状態である。エア供給制御弁20は制御装置7に接続されており、制御装置7からの制御信号を受けて、タンク2内のエア供給時にのみ開状態とされる。エア供給制御弁20としては、例えば、高速動作に適する自動弁として電磁弁を用いる。エア供給制御弁20は、閉状態において、タンク2の内外を気液密に遮断する。
タンク2の底部付近には、タンク2内に残ったドレン押し出し用の液体を排出するための第二の排液管路5が接続される。この第二の排液管路5は、第一の排液管路4と同様に天井裏15へ向けて配管され、天井裏15で横向きに配管されて、下水管16へと連通される。第二の排液管路5上には、ドレン押し出し用の液体の強制排液時以外は常時閉状態の第二の排液制御弁21が配設される。第二の排液制御弁21は前記制御装置7に接続されており、制御装置7からの制御信号を受けて、押し出し用の液体の強制排液時にのみ開状態とされる。第二の排液制御弁21としては、例えば、高速動作に適する自動弁として電磁弁を用いる。第二の排液制御弁21は、閉状態において、タンク2の内外を気液密に遮断する。
密閉状態のタンク2内にエア供給管路18を通してエアが圧送されることにより、第二の排液管路5を通して、タンク2内に残ったドレン押し出し用の液体が強制的に排出される。第二の排液管路5は、第一の排液管路8よりも内径の小さいものを採用するのが好ましい。タンク2内に残ったドレン押し出し用の液体を、エアの供給によって高圧で迅速に排出できるようにするためである。
タンク2内の下部には、タンク2内の水位の下限L2を検知するフロート式等の下限水位センサ22が配設される。このセンサ22は、ドレン押し出し用の液体の排出によりタンク2内の水位が所定の下限レベルL2となったときに信号を発する。下限水位センサ22は制御装置7に接続されており、下限水位センサ22の検知信号は制御装置7に入力される。
第一次排液機構と第二次排液機構は次のように作動する。ショーケース1で生じたドレンは、ドレン移送管3を通ってタンク2内へと自然に流入する。このとき、ドレン流入制御弁6と大気開放弁14とが開状態であり、給液制御弁10、第一の排液制御弁17、エア供給制御弁20、第二の排液制御弁21は共に閉状態である。大気開放弁14が開状態であるので、ドレンはスムーズにタンク2内へと流入する。
タンク2内のドレンの水位が所定の上限レベルL1に達すると、筒状カバー12内の上限水位センサ11が満水信号を発する。この満水信号は制御装置7に入力されて、制御装置7からドレン流入制御弁6を閉作動させるための信号が出力される。これによりドレン流入制御弁6が閉じると、制御装置7を介して大気開放弁14を閉作動させるための信号が出力される。これにより大気開放弁14が閉じると、その後、給液制御弁10が開く。これにより、密閉状態のタンク2内に給液管路10を通してドレン押し出し用の液体が圧送され、タンク2内の水圧が上昇する。給液制御弁10が開いてからやや遅れて、制御装置7からの信号によって第一の排液制御弁17が開く。これにより、タンク2内のドレンが第一の排液管路4を通して天井裏15へ向けて急激に押し出され、天井裏15から下水管16へ向けて排出される。
給液制御弁10よりもやや遅れて第一の排液制御弁17が開くのは、押し出し用の液体の供給の開始によりタンク2内の水圧が十分高まった後に第一の排液制御弁17を開く方が、第一の排液管路4内に残留している可能性のあるゴミがタンク2内に逆流してしまうことを確実に防止できるからである。なお、給液制御弁10よりも第一の排液制御弁17が遅れて開く時間差は、加圧水供給源9の水圧等に応じて適宜に設定できるようにすればよい。
給液管路8を通してタンク2内に供給されるドレン押し出し用の液体の圧力は、0.2メガパスカル以上であることが好ましい。これは、水頭圧が約20m以上ということである。したがって、床面に設置されているショーケースのドレンは、たとえ10mの天井高であっても、水圧で天井裏へと十分排出することができる。既述の通り、水源としては、雨水を溜めて利用したり、地下水を汲み上げて使用したりすることもできる。これらの場合には、ポンプで適宜加圧する。
給液管路8を通してドレン押し出し用の液体をタンク2内に圧送することにより、タンク2内のドレンは、ゴミやぬめり成分と共にたちどころに第一の排液管路4を通して排出される。タンク2内で液体が激しく流動することにより、タンク2の内面も洗浄される。また、第一の排液管路4内をドレンが高速で移動するので、第一の排液管路4内にゴミやぬめり成分が付着してしまうことも防止される。
タンク2内へのドレン押し出し用の液体の供給は、タンク2内のドレンが完全に排出されるまで継続される。例えば、タンク2の容量の2〜5倍程度の給液を行うことで、タンク2内のドレンが完全に排出されると考えられる。そこで、時間当たりの給液量を考慮して給液時間を適宜に設定し、この設定給液時間に達したら給液が停止されるようにする。給液時間の設定は、ショーケースの種類やタンクの容量等に応じて、タイマーを含む制御装置7への入力操作により適宜に行えるようにしておけばよい。
設定された給液時間が経過したら、制御装置7からの信号により第一の排液制御弁17が閉じる。その後、若干の時間差をおいて、制御装置7からの信号により給液制御弁10が閉じる。第一の排液制御弁17よりも給液制御弁10を遅らせて全閉とするのは、第一の排液管路17からタンク2への逆流を防ぐためである。
以上で、第一次排液機構による第一次排液工程が終了する。すなわち、タンク2内のドレンの排水と、タンク2内及び第一の排液管路4内の洗浄が終了する。
続いて、第二次排液機構による第二次排液工程に移る。第一次排液工程が終了した時点では、タンク2がドレン押し出し用の液体で満杯となっている。この残留液体をタンク2から排出して、タンク2を実質的に空にするのが第二次排液工程である。この第二次排液工程を経ることで、タンク2による次のドレンの受入れが可能となる。
第一次排液工程の終了時点において、タンク2の内外は完全に気液密に遮断され、タンク2は密閉状態である。そこで、コンプレッサ19を作動させ、エア供給制御弁20を開作動させることでタンク2内に圧縮空気を供給し、併せて、第二の排液制御弁21を開作動させる。これにより、タンク2内のドレン押し出し用の液体が第二の排液管路5を通じて天井裏15へと圧送され、下水管16へと排出される。コンプレッサ19の始動、エア供給制御弁20の開作動及び第二の排液制御弁21の開作動は、制御装置7からの信号により制御される。
タンク2内におけるドレン押し出し用の液体の水位が下限レベルL2まで下がると、下限水位センサ22がこれを検知し、その検知信号が制御装置7へと送られる。制御装置7はこれを受けて、エア供給制御弁20と第二の排液制御弁21とに信号を送り、これらの制御弁が閉作動する。次いで、制御装置7からコンプレッサ19にも信号が送られ、コンプレッサ19の作動が停止する。以上で、第二次排液機構による第二次排液工程が終了する。
続いて、制御装置7からドレン流入制御弁6と大気開放弁14とに信号が送られ、これらの弁が開作動する。これにより、タンク2内への次のドレンの流入が始まり、その後は、既に述べた第一次排液工程と第二次排液工程とが交互に繰り返される。
前記自動排液装置100によれば、第一次排液工程として、ゴミやぬめり成分を含むタンク内のドレンがタンク2内へのドレン押し出し用の液体の圧送によって口径の大きい第一の排液管路4から強制排出される。このため、タンク2内にゴミやぬめり成分が残りにくい。また、タンク2内へのドレン押し出し用の液体の圧送により、タンク2の内壁や第一の排液管路4の内壁が洗浄されるので、それらが清浄に保たれる。従来の方法とは異なり、第一次排液工程では、タンクからのドレン排出にポンプを使用しないので、ゴミ等によってポンプが作動不良をきたす等の問題も起こらない。
また、第二次排液工程として、タンク2内に圧縮空気を圧送することでドレン押し出し用の液体の強制排出を行うので、ドレン押し出し用の液体を迅速に排出することができる。このため、タンク2による次のドレンの受入れ態勢が素早く整う。よって、ショーケース1でドレンが継続的に発生しても、そのドレンの排出が滞ってしまう心配がない。
他の実施の形態として、第二次排液工程を次のようにして行うこともできる。すなわち、タンク2の密閉状態を解除した上で、図示しないポンプを用いてタンク2内の押し出し用の液体を排出する方法である。第一次排液工程として押し出し用の液体をタンク2内に圧送することで、ドレンに含まれていたゴミやぬめり成分はほとんど全てタンク外に排出される。そこで、第二次排液工程では、ポンプを使って押し出し用の液体を排出することとしても、ポンプの詰まりや故障等の問題は起こらないと考えられる。
この場合の第二次排液機構は、例えば次のように構成することができる。すなわち、図1において、エア供給管路18、エア供給制御弁20及びコンプレッサ19を廃止し、第二の排液管路5上にポンプを配設する。このポンプ5は制御装置7に接続され、制御装置7からの制御信号を受けて始動し又は停止する。この実施の形態によれば、コンプレッサ19に代えてポンプが駆動されることで、タンク内の押し出し用の液体が第二の排液管路5を通して強制的に排出される。
図2は、他の実施の形態に係る自動排液装置200を示している。図2の例は、図1のタンク2の別態様を例示するものである。図2において、図1と同一の部材又は要素には、図1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図2の例では、図1の箱形のタンク2に代えて、水平配管式(パイプ式)のタンク30が採用されている。図2は、水平配管式のタンク30を上から見た図である。このタンク30は、口径の大きいパイプを水平に配置したものであり、限られた配置面積内でタンクとして必要な容量を確保できるように、パイプを水平面内で繰り返し折り返すようにして形成されている。配管式のタンク30は、管継ぎ手を用いて多数のパイプを水平面内でジグザグに連結して形成してもよいし、一本の長いパイプを水平面内で適宜の形状に屈曲させて形成してもよい。タンクとして必要な容量が確保されるように、パイプの口径との関係でパイプの全長を決定する。パイプの断面形状は円形である必要はなく、多角形や楕円形等であってもよいことは勿論である。
水平配管式のタンク30の一端開口部は入口31、他端開口部は出口32とされ、入口31はドレン移送管6を介してショーケース1に連通され、出口32は第一の排液管路4に連通される。これにより、水平配管式のタンク30内にドレンを溜めることができる。
図2においては、給液管路8がドレン移送管3に接続され、給液管路8を通して供給されるドレン押し出し用の液体が水平配管式のタンク30の入口31から出口32へ向かってパイプ内を流通する。但し、給液管路8は必ずしもドレン移送管3に接続する必要はなく、水平配管式のタンク30の入口31に近い位置に直接接続することとしてもよい。給液管路8を通して供給されるドレン押し出し用の液体が、水平配管式のタンク30の入口31から出口32へ向かってパイプ内を流通するようになっていればよい。
図2においては、エア供給管路18は、給液管路8上であって給液制御弁10の下流側(ドレン移送管3側)に接続されている。但し、エア供給管路18は必ずしも給液管路8に接続する必要はなく、水平配管式のタンク30のいずれかの箇所に直接接続することとしてもよい。
図中、6はドレン流入制御弁、11は上限水位センサ、13はバイパス管、14は大気開放弁、17は第一の排液制御弁、20はエア供給制御弁、19はコンプレッサ、22は下限水位センサである。図1と同様に、排液装置200の全体が制御装置7で制御される。
以上のように、図2の実施の形態では、水平配管式のタンク30を採用し、このタンク30の入口31の近くに給液管路8が連通され、タンク30の出口32に第一の排液管路4が連通される。このため、水平配管式のタンク30は、押し出し用の液体の一連の水平な流路33を有することになる。そして、給液管路8を通して供給されるドレン押し出し用の液体は、タンク30の入口31から出口32へ向かって一連の流路33を水平に流通する。これにより、タンク30内に溜まったドレンが第一の排液管路4へ向けてスムーズに押し出される。
なお、図示してはいないが、水平配管式のタンク30に代えて、仕切り式のタンクを採用することもできる。例えば、扁平な箱形のタンクを水平に配置し、このタンク内に多数の仕切りを互い違いに配設し、扁平箱形のタンク内にジグザグの又は曲がりくねった一連の水平な長い流路を形成する。この場合も、一連の長い流路の入口付近に給液管路8を連通させ、一連の長い流路の出口を第一の排液管路4に連通させる。これにより、図2の水平配管式のタンク30と同様の作用効果が奏される。
2 タンク(箱形のタンク)
4 第一の排液管路
5 第二の排液管路
7 制御装置
8 給液管路
10 給液制御弁
17 第一の排液制御弁
18 エア供給管路
20 エア供給制御弁
21 第二の排液制御弁
30 タンク(水平配管式のタンク)
31 入口
32 出口
33 一連の水平な流路

Claims (6)

  1. 異物を含む排出すべき液体を貯留する密閉式のタンクと、該タンク内に前記異物がなくなるまで押し出し用の液体を圧送して前記異物を液体と共に前記タンクの上方へと排出させる第一次排液機構と、前記タンク内に残った前記押し出し用の液体を排出させ、排出すべき新たな液体を前記タンク内に受け入れ可能にさせる第二次排液機構と、を備える、自動排液装置
  2. 前記押し出し用の液体により前記タンク内の異物が液体と共に天井の高さまで圧送される、請求項1に記載の自動排液装置。
  3. 前記押し出し用の液体の圧力が0.2メガパスカル以上である、請求項1又は2に記載の自動排液装置。
  4. 前記第一次排液機構を構成する第一の排液管路と、前記第二次排液機構を構成する第二の排液管路と、を備え、前記第一の排液管路は前記第二の排液管路よりも内径が大きく、該第二の排液管路が前記タンクの底部付近に開口している、請求項1,2又は3に記載の自動排液機構。
  5. 排出すべき液体を貯留する密閉式のタンクと、該タンク内に押し出し用の液体を圧送して前記排出すべき液体を前記タンクから排出させる第一次排液機構と、前記タンク内に残った前記押し出し用の液体を排出させ、排出すべき新たな液体を前記タンク内に受け入れ可能にさせる第二次排液機構と、を備える自動排液装置であって、前記第一次排液機構は、前記タンク内に前記押し出し用の液体を圧送するための給液管路と、該給液管路上に配設される給液制御弁と、前記タンク内への前記押し出し用の液体の圧送により前記タンク内の液体を外部に排出するための第一の排液管路と、該第一の排液管路上に配設される第一の排液制御弁と、前記給液制御弁と前記第一の排液制御弁の開閉を制御する制御装置と、を備え、前記第二次排液機構は、前記タンク内にエアを圧送するためのエア供給管路と、該エア供給管路上に配設されるエア供給制御弁と、前記タンク内に残った前記押し出し用の液体を前記タンク内への前記エアの圧送により排出するための第二の排液管路と、該第二の排液管路上に配設される第二の排液制御弁と、前記エア供給制御弁と前記第二の排液制御弁の開閉を制御する制御装置と、を備え、前記第一の排液管路は前記第二の排液管路よりも内径が大きく、該第二の排液管路が前記タンクの底部付近に開口している、自動排液装置。
  6. 密閉状のタンク内に押し出し用の液体を圧送して前記タンク内の異物を含む液体を前記タンク内に前記異物がなくなるまで前記タンクの上方へと排出させる第一次排液工程と、前記タンク内に残った前記押し出し用の液体を排出させ、前記タンクを実質的に空にする第二次排液工程と、を備える、排液方法。
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