JP6652848B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車体前部構造に関するものである。
車両のエンジンルーム等の動力搭載室の左右両側には、懸架装置のダンパを収容する一対のダンパハウジングが配置されている。ダンパハウジングの上部には、各ダンパの上部を支持するダンパベースが取り付けられ、左右のダンパベースには、動力搭載室の後部に配置されるダッシュボードアッパプレート等のダッシュボード部品が結合されている。
車両の左右のダンパベースには、車両の走行時に懸架装置のダンパを介して大きな走行荷重が入力される。このため、車体前部構造として、ダンパ上部の支持剛性を高めるために左右の各ダンパベースに別体の補強部材が取り付けられたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車体前部構造は、外周縁部に6つの膨出部が円周方向に離間して配置された補強部材が左右のダンパベースの上面に重ねられて取り付けられている。補強部材の外周縁部に一つおきに配置される三つの膨出部は、ダンパベースとともにダンパの上端部を支持するダンパ固定部とされ、残余の三つの膨出部は、ダッシュボード部品の端部に固定されるダッシュアッパ固定部とされている。
特開2013−173485号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車体前部構造は、左右の各ダンパベースに別体の補強部材を取り付けなければならないため、部品点数が多くなるうえに構造が複雑になり、車両の製造コストの高騰の原因となり易い。
この対策としては、ダンパベースに別体の補強部材を取り付けずに、ダンパプレートの肉厚を厚くすることが考えられる。しかし、この場合、走行荷重の入力されるダンパ固定部と、薄肉のダッシュボード部品が固定されるダッシュアッパ固定部とが、連続した平面上で隣接して配置されることになるため、ダンパから入力される走行荷重に起因する応力がダッシュアッパ固定部に大きく作用する可能性が考えられる。
そこでこの発明は、製造コストの低減と、ダッシュボード部品の固定部の強度の向上を図ることができる車体前部構造を提供しようとするものである。
この発明に係る車体前部構造は、上記課題を解決するために、車両の動力搭載室(例えば、実施形態のエンジンルーム2)の左右の側壁を構成し、懸架装置のダンパを収容する一対のダンパハウジング(例えば、実施形態のダンパハウジング10)と、各前記ダンパハウジングの上部に取り付けられ、前記ダンパが固定されるダンパベース(例えば、実施形態のダンパベース11)と、前記動力搭載室の後部に配置され、左右の縁部が左右の対応する前記ダンパベースに固定されるダッシュボード部品(例えば、実施形態のダッシュボードアッパプレート12,クロスメンバ14)と、を備え、前記ダンパベースは、ダンパ固定部(例えば、実施形態の締結孔15)を有するダンパベース上壁(例えば、実施形態のダンパベース上壁11−a)と、該ダンパベース上壁の周縁に段差状に屈曲して設けられ、該ダンパベース上壁よりも低位の棚部(例えば、実施形態の棚部11−b)と、該棚部の外縁から下方に屈曲して前記ダンパハウジングの上部と固定される側壁部(例えば、実施形態の側壁部11−c)と、を備え、前記ダッシュボード部品の左右の縁部が、左右の対応する前記ダンパベースの前記棚部に固定され、前記ダッシュボード部品と前記ダンパハウジングを連結するコーナー部材(例えば、実施形態のコーナー部材19)と、前記ダンパベースの棚部のうちの、前記ダッシュボード部品との固定部位と異なる部位に固定される連結ブラケット(例えば、実施形態の連結ブラケット20)と、を備え、前記コーナー部材が前記連結ブラケットに固定され、前記ダンパベースの前記側壁部は、前記ダンパハウジングの内側面に接合されており、前記ダンパハウジングには、前記ダンパベースの前記側壁部を外部に露出させる切欠き部(例えば、実施形態の切欠き部21)が設けられており、前記コーナー部材は、前記切欠き部を介して外部に露出した前記側壁部に結合される結合部(例えば、実施形態の結合部22)を有している構成とした。
この場合、ダンパベース上壁の外周縁部に段差状に屈曲して低位に形成された棚部に、ダッシュボード部品の左右の縁部が固定されているため、車両の走行荷重がダンパベース上壁に入力されたときに、その荷重が、ダンパベース上壁と棚部の間の段差部分によっていなされ、ダッシュボード部品の固定部に直接的に伝達されにくくなる。このため、ダンパベースを単一の板状部品によって構成しても、ダンパベース上のダッシュボード部品の固定部に大きな応力が作用しにくくなる。
の場合、ダッシュボード部品がコーナー部材を介してダンパハウジングにも支持されることになる。また、ダッシュボード部品に連結されたコーナー部材は、ダンパベースの棚部のうちの、ダッシュボード部品との固定部位と異なる部位に、連結ブラケットを介して固定されているため、ダンパからダンパベースに入力された走行荷重は、ダンパベースの棚部の複数箇所を経由してダッシュボード部品側に伝達されることになる。したがって、ダンパベース上のダッシュボード部品の固定部に、より応力集中が生じにくくなる。
の場合、コーナー部材の結合部が、ダンパハウジングの切欠き部を介してダンパベースの側壁部に結合されるため、コーナー部材をダンパハウジングとダンパベースに対して三枚重ねにすることなく、ダンパベースに固定することが可能になる。したがって、ダンパベースの肉厚を厚く設定した場合にも、コーナー部材をダンパベースに対して高い強度をもって溶接することができる。
前記ダッシュボード部品は、前記動力搭載室の後部上方を覆うダッシュボードアッパプレート(例えば、実施形態のダッシュボードアッパプレート12)と、該ダッシュボードアッパプレートに接合されて、該ダッシュボードアッパプレートとともに車体左右方向に延出する閉断面部を構成する下部側横梁部材(例えば、実施形態のクロスメンバ14)と、を備えた構成としても良い。
この場合、左右のダンパベースがダッシュボードアッパプレートと下部側横梁部材とによる閉断面部によって連結されているため、左右のダンパの上部を高い剛性をもって支持することが可能になる。
各前記ダンパハウジングの車幅方向内側の下方に配置される左右一対のフロントサイドフレーム(例えば、実施形態のフロントサイドフレーム4)と、各前記ダンパハウジングの側面に結合されて、該ダンパハウジングとともに上下方向に略沿う閉断面部を構成するハウジング補強部材(例えば、実施形態のハウジング補強部材18)と、を備え、前記ハウジング補強部材と前記ダンパハウジングとによる左右の閉断面部は、前記ダッシュボードアッパプレートと前記下部側横梁部材とによる閉断面部とともに、左右の前記フロントサイドフレームを結合するフレームを構成するようにしても良い。
この場合、ハウジング補強部材とダンパハウジングとによる左右の閉断面部が、上部側においてダッシュボードアッパプレートと下部側横梁部材とによる閉断面部に結合されるとともに、下部側において左右のフロントサイドフレームに結合されている。このため、これらの組付体により車体前後の剛性が高められる。
前記ダンパベースの板厚は、前記ダンパハウジングの板厚の2倍以上とされていることが望ましい。
この場合、ダンパベースの剛性を高めるための補強部材を廃止することが可能になるとともに、メッキを施さなくても錆による剛性低下を抑制することが可能になる。
この発明によれば、ダンパベース上壁の外周縁部に段差状に屈曲して低位に形成された棚部に、ダッシュボード部品の左右の縁部が固定されているため、ダンパベースを単一の板状部品によって構成しても、ダンパベース上のダッシュボード部品の固定部に走行荷重等に起因する大きな応力が作用するのを抑制することができる。したがって、この発明によれば、製造コストの低減と、ダッシュボード部品の固定部の強度の向上を図ることができる。
この発明の一実施形態に係る車両の前部側骨格部の正面図である。 この発明の一実施形態に係る車両の前部側骨格部の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る車両を図2のIII−III線に沿って一部を破断した斜視図である。 この発明の一実施形態に係る車両の前部側骨格部の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る車両の前部側骨格部の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る車両を図2のVI−VI線に沿って一部を破断した斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る車両1の前部側の骨格部を車体前方側から見た図であり、図2は、車両1の前部側の骨格部を右斜め上方から見た図である。
図中の符号2は、車室の前方に配置される動力搭載室の一形態であるエンジンルームである。なお、動力源としてモータを採用する場合には、この領域はモータールームとなる。エンジルーム2の下部の車幅方向両側には、車体前後方向に延出するフロントサイドフレーム4が配置されている。
左右のフロントサイドフレーム4の後端部は、車幅方向に延出して左右の図示しないフロントピラーを連結するダッシュボードロア・クロスメンバ5(図2参照)と、車室の下方で車体前後方向に延出するフロントフロアフレーム6(図2参照)の前縁部に結合されている。
また、エンジンルーム2の上部の車幅方向両側には、左右のフロントピラーから車体の前部下方に向かって湾曲して延出するアッパメンバ9が連結されている。各アッパメンバ9の前端部はフロントサイドフレーム4の前端部の近傍まで湾曲して延出している。左右の各アッパメンバ9は、左右の各フロントサイドフレーム4に対し車幅方向外側にオフセットして配置されている。各アッパメンバ9の前端部は連結部材7を介してフロントサイドフレーム4の前端部に結合されている。
左右の各アッパメンバ9の後部寄りの側面には、図示しないフロント側懸架装置のダンパ(ショックアブソーバ)の上部を収容するダンパハウジング10が取り付けられている。ダンパハウジング10は、プレス成形された金属プレートから成り、アッパメンバ9の車幅方向内側の側壁とともにダンパの周域を取り囲む側壁10aを有している。ダンパハウジング10の上端部は上方に開口しており、その開口部分に、ダンパの上端部を支持するダンパベース11が取り付けられている。ダンパの上端部は、対応するダンパベース11にボルト締結等によって固定される。
ダンパハウジング10の側壁10aの車幅方向内側領域の下縁部は、車幅方向内側に向かって傾斜し、その下端部が左右の対応するフロントサイドフレーム4の外側側面に結合されている。なお、図中の符号8は、アッパメンバ9の車幅方向内側の側壁とフロントサイドフレーム4の車幅方向外側の側壁とに架設された状態で、ダンパハウジング10の下部側の前縁部に接合されたホイールハウス支持メンバである。ホイールハウス支持メンバ8には、図示しないフロントホイールハウスが取り付けられるようになっている。
ダンパハウジング10とホイールハウス支持メンバ8とは、エンジンルーム2の左右の側壁の一部を構成している。
また、エンジンルーム2の後端側上部には、両端部が左右のアッパメンバ9の付根部と、左右の対応するダンパベース11とに連結されるダッシュボードアッパプレート12が配置されている。ダッシュボードアッパプレート12は、エンジンルーム2の後端側の上部において、車幅方向に沿って延出しており、その後部上端側には、カウルトップパネル13が取り付けられている。この実施形態の場合、ダッシュボードアッパプレート12は、後述するクロスメンバ14とともにダッシュボード部品を構成している。
図3は、図2のIII−III線に沿って破断した車両1の骨格部を右側前部上方側から見た図であり、図4は、ダッシュボードアッパプレート12とクロスメンバ14を取り去って左側のダンパハウジング10部分を右側後部上方から見た図である。また、図5は、部品を一部取り去って左側のダンパハウジング10部分を右側の前部上方から見た図であり、図6は、図2のVI−VI線に沿って破断して車両1の骨格部を前方側から見た図である。
ダンパベース11は、ダンパハウジング10の2〜3倍程度の厚み(例えば、4mm)の金属プレートから成り、ダンパの上端部をボルト締結する締結孔15(ダンパ固定部)を有するダンパベース上壁11−aと、ダンパベース上壁11−aの周縁に段差状に屈曲して設けられ、ダンパベース上壁11−aよりも低位の棚部11−bと、棚部11−bの外縁から下方に屈曲してダンパハウジング10の上端部に嵌入されて溶接固定される側壁部11−cと、を備えている。
ダンパベース上壁11−aは、ダンパの上部に設けられた突出部が挿入される開口16を有し、その開口16の周域にダンパ固定部である3つの締結孔15が円周方向に等間隔に離間して配置されている。開口16の周縁部には、浅い円筒状の補強フランジ17が突設されている。ダンパベース上壁11−aの外周縁部は、径方向外側に略円弧状に膨出する複数の凸部と、径方向内側に略円弧状に窪む複数の凹部とが円周方向で隣接して配置されている。棚部11−bは、ダンパベース上壁11−aの外周部に設けられた接続壁11−dを介して連続して形成されている。ダンパベース上壁11−aと棚部11−bの上面は略水平に形成され、棚部11−bの上面はダンパベース上壁11−aの上面よりも低位となっている。
ところで、ダッシュボードアッパプレート12は、金属プレートがプレス成形されて構成されているが、ダッシュボードアッパプレート12の前縁部のうちの、左右の両端部を除く領域は、図3に示すように、底壁12aと、底壁12aの前端部から上方に起立する縦壁12bと、縦壁12bの上端部から前方に略直角に屈曲して略水平に延出する上壁12cと、を有している。底壁12aの下面と上壁12cの前縁部の下面には、車幅方向に略沿って延出する金属プレートから成るクロスメンバ14が溶接固定されている。クロスメンバ14は、底壁14aと、底壁14aの前端部から上方に起立する縦壁14bと、を有しており、底壁14aの後端部と縦壁14bの上端部には、それぞれ接合フランジ14c,14dが延設されている。クロスメンバ14は、底壁14aの後端部の接合フランジ14cと、縦壁14bの上端部の接合フランジ14dとが、それぞれダッシュボードアッパプレート12の底壁12aと上壁12cとに溶接固定されている。
クロスメンバ14は、ダッシュボードアッパプレート12の前縁部とともに、車体左右方向に延出する閉断面部を構成している。この実施形態では、クロスメンバ14が下部側横梁部材を構成している。
また、各ダンパハウジング10の側壁10aの車幅方向内側に最大に膨出する領域の外側面(エンジンルーム2内側の面)には、上下方向に略沿って延出するハウジング補強部材18が溶接固定されている。ハウジング補強部材18は、水平断面がハット状に形成され、ダンパハウジング10の側壁10aとともに上下方向に略沿う閉断面部を構成している。また、ハウジング補強部材18の上部には、図4に示すように、断面略ハット状のコーナー部材19が重ねられて溶接固定されている。
図4に示すように、ダンパハウジング10の側壁の車体後部領域には、ダンパハウジング10とダッシュボードアッパプレート12の左右の側端部の下面を連結する連結ブラケット20が結合されている。連結ブラケット20の上縁部には、車体前方側に屈曲して、その下面がダンパベース11の棚部11−bの車体後方側領域11−brに溶接固定される接合フランジ20−f1と、車幅方向内側に屈曲して、その裏面側がコーナー部材19の前部側の接合フランジ19−f1の一部に溶接固定される接合フランジ20−f2が形成されている。
また、ダッシュボード部品であるクロスメンバ14の左右の端縁には、図2,図3,図6に示すように、略平坦な接合フランジ14eが延設されている。クロスメンバ14の左右の端縁の接合フランジ14eは、左右の対応するダンパベース11の棚部11−bの車体内側領域11−bsの上面に重ねられ、その状態において棚部11−bに溶接固定されている。即ち、クロスメンバ14の左右の端縁は、左右のダンパベース11のうちの、ダンパベース上壁11−aに対して段差状に下がった部位において、ダンパベース11に溶接されている。
ここで、ハウジング補強部材18の上部に溶接固定されるコーナー部材19は、図6に示すように、上方延出部19Aと側方延出部19Bとを有する略L字状の正面視形状に形成されている。上方延出部19Aの接合フランジ19−f1,19−f2は、図4,図6に示すように、ダンパハウジング10の側壁10aの外側面に溶接固定されている。また、ダンパハウジング10の側壁10aの上端部の一部には、図3,図5,図6に示すように、下方に凹状に窪むように切欠き部21が形成され、ダンパベース11の側壁部11−cの一部が、この切欠き部21を通して外部(エンジンルーム2側)に露出している。側壁部11−cのうちの切欠き部21を通して外部に露出した部分には、コーナー部材19の上方延出部19Aの前方側の接合フランジ19−f2の一部が溶接固定されている。接合フランジ19−f2のうちの、切欠き部21を通して側壁部11−cに溶接固定される部分については結合部22と呼ぶ。結合部22は、接合フランジ19−f2の一部が車幅方向外側に膨出している。
また、コーナー部材19の側方延出部19Bの上面には、クロスメンバ14の側縁部の下面が重ねられている。コーナー部材19の側方延出部19Bは、接合フランジ19−f1,19−f2において、クロスメンバ14の側縁部に溶接固定されている。コーナー部材19は、上記のようにダンパハウジング10の側壁10aと、ダンパベース11の側壁部11−cと、クロスメンバ14とに結合されると、ダッシュボードアッパプレート12とクロスメンバ14とによる車幅方向に延出する閉断面部と、ハウジング補強部材18とダンパハウジング10とによる上下方向に延出する閉断面部とを閉断面によって高い剛性をもって連結することになる。
したがって、この実施形態では、ハウジング補強部材18とダンパハウジング10とによる左右の閉断面部は、ダッシュボードアッパプレート12とクロスメンバ14とによる閉断面部とともに、左右のフロントサイドフレームを結合するフレームを構成している。
以上のように、この実施形態に係る車体前部構造においては、左右のダンパベース11が、ダンパ固定部を有するダンパベース上壁11−aと、ダンパベース上壁11−aの外周縁部に段差状に屈曲して低位に形成された棚部11−bと、棚部11−bの外縁から下方に屈曲してダンパハウジング10の上部に固定される側壁部11−cと、を有し、左右のダンパベース11の棚部11−bに、ダッシュボード部品であるクロスメンバ14の左右の縁部が固定されている。このため、ダンパベース11が、ダンパハウジング10よりも肉厚の厚いの単一の板状部品によって構成されているにも拘わらず、車両走行時等に、ダンパベース11上のクロスメンバ14の固定部(溶接部)にダンパからの入力荷重が大きな応力と作用するのを抑制することができる。
即ち、この実施形態に係る車体前部構造では、ダンパベース上壁11−aの外周縁部に段差状に屈曲して低位に形成された棚部11−bに、クロスメンバ14の左右の縁部が固定されているため、車両の走行荷重がダンパからダンパベース上壁11−aに入力された場合には、その荷重を、ダンパベース上壁11−aと棚部11−bの間の段差部分によって有効にいなすことができる。これにより、ダンパベース11上のクロスメンバ14の固定部に大きな応力が作用するのを防止することができる。
したがって、この車体後部構造を採用した場合には、ダンパベース11を肉厚の厚い単一の板状部材によって形成して製造コストの低減を図ることができ、かつクロスメンバ14等のダッシュボード部品の固定部の強度を高めることができる。
また、この実施形態に係る車体前部構造においては、ダッシュボード部品であるクロスメンバの縁部が、ダンパベース11の棚部11−bのうちの車体内側領域11−bsに直接溶接固定されるとともに、クロスメンバ14に固定されたコーナー部材19が連結ブラケット20を介してダンパベース11の棚部11−bのうちの車体後方側領域11−brに結合されている。このため、この実施形態に係る車体前部構造を採用した場合、ダンパからダンパベース11に入力された走行荷重が、ダンパベース11の棚部11−bの複数箇所を経由してクロスメンバ14に伝達されることになるため、ダンパベース11上のクロスメンバ14の固定部により応力集中が生じにくくなる。
さらに、この実施形態に係る車体前部構造では、ダンパハウジング10に、ダンパベース11の側壁部11−cを外部に露出させる切欠き部21が形成され、コーナー部材19の結合部22が切欠き部21を通してダンパベース11の側壁部11−cに溶接固定されている。このため、コーナー部材19をダンパハウジング10とダンパベース11に対して三枚重ねにすることなく、コーナー部材19をダンパベース11に溶接固定することができる。したがって、この構造を採用した場合、ダンパベース11の肉厚を充分に厚く設定しても、コーナー部材19をダンパベース11に対して高い強度をもって溶接固定することができる。
また、この実施形態に係る車体前部構造の場合、ダッシュボード部品が、エンジンルーム2の後部上方を覆うダッシュボードアッパプレート12と、ダッシュボードアッパプレート12とともに車体左右方向に延出する閉断面部を構成するクロスメンバ14と、を備えた構成とされている。このため、左右のダンパベース11がダッシュボードアッパプレート12とクロスメンバ14とによる閉断面部によって連結されることになる。したがって、この構造を採用した場合には、左右のダンパの上部を高い剛性をもって支持することが可能になる。
さらに、この実施形態に係る車体前部構造においては、ダンパハウジング10の側面に結合されて、ダンパハウジング10とともに上下方向に略沿う閉断面部を構成するハウジング補強部材18を備え、ハウジング補強部材18とダンパハウジング10とによる左右の閉断面部が、ダッシュボードアッパプレート12とクロスメンバ14とによる閉断面部とともに、左右のフロントサイドフレーム4を結合するフレームを構成している。したがって、この車体前部構造では、ハウジング補強部材18とダンパハウジング10とによる左右の閉断面部と、ダッシュボードアッパプレート12とクロスメンバ14とによる上部側の閉断面部とが、左右のフロントサイドフレーム4に跨る門形の前部車体骨格を構成することになるため、車体前部の剛性を効率良く高めることができる。
また、この実施形態に係る車体前部構造の場合、ダンパベース11の板厚が、ダンパハウジング10の板厚の2倍以上(例えば、4mm)とされているため、ダンパベース11の剛性を高めるための補強部材を廃止することができるうえ、メッキを施さなくても錆による剛性低下を抑制することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
2…エンジンルーム(動力搭載室)
4…フロントサイドフレーム
10…ダンパハウジング
11…ダンパベース
11−a…ダンパベース上壁
11−b…棚部
11−c…側壁部
12…ダッシュボードアッパプレート
14…クロスメンバ(下部側横梁部材,ダッシュボード部品)
15…締結孔(ダンパ固定部)
18…ハウジング補強部材
19…コーナー部材
20…連結ブラケット
21…切欠き部
22…結合部

Claims (4)

  1. 車両の動力搭載室の左右の側壁を構成し、懸架装置のダンパを収容する一対のダンパハウジングと、
    各前記ダンパハウジングの上部に取り付けられ、前記ダンパが固定されるダンパベースと、
    前記動力搭載室の後部に配置され、左右の縁部が左右の対応する前記ダンパベースに固定されるダッシュボード部品と、を備え、
    前記ダンパベースは、ダンパ固定部を有するダンパベース上壁と、該ダンパベース上壁の周縁に段差状に屈曲して設けられ、該ダンパベース上壁よりも低位の棚部と、該棚部の外縁から下方に屈曲して前記ダンパハウジングの上部と固定される側壁部と、を備え、
    前記ダッシュボード部品の左右の縁部が、左右の対応する前記ダンパベースの前記棚部に固定され
    前記ダッシュボード部品と前記ダンパハウジングを連結するコーナー部材と、
    前記ダンパベースの棚部のうちの、前記ダッシュボード部品との固定部位と異なる部位に固定される連結ブラケットと、を備え、
    前記コーナー部材が前記連結ブラケットに固定され、
    前記ダンパベースの前記側壁部は、前記ダンパハウジングの内側面に接合されており、
    前記ダンパハウジングには、前記ダンパベースの前記側壁部を外部に露出させる切欠き部が設けられており、
    前記コーナー部材は、前記切欠き部を介して外部に露出した前記側壁部に結合される結合部を有していることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記ダッシュボード部品は、前記動力搭載室の後部上方を覆うダッシュボードアッパプレートと、該ダッシュボードアッパプレートに接合されて、該ダッシュボードアッパプレートとともに車体左右方向に延出する閉断面部を構成する下部側横梁部材と、を備えていることを特徴とする請求項に記載の車体前部構造。
  3. 各前記ダンパハウジングの車幅方向内側の下方に配置される左右一対のフロントサイドフレームと、
    各前記ダンパハウジングの側面に結合されて、該ダンパハウジングとともに上下方向に略沿う閉断面部を構成するハウジング補強部材と、を備え、
    前記ハウジング補強部材と前記ダンパハウジングとによる左右の閉断面部は、前記ダッシュボードアッパプレートと前記下部側横梁部材とによる閉断面部とともに、左右の前記フロントサイドフレームを結合するフレームを構成していることを特徴とする請求項に記載の車体前部構造。
  4. 前記ダンパベースの板厚は、前記ダンパハウジングの板厚の2倍以上とされていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車体前部構造。
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