JP6624522B2 - 昇降装置の遠隔監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータやエスカレータ等の昇降装置を遠隔監視する遠隔監視システムに関する。
従来から、昇降装置の動作状況を監視する遠隔監視システムが提供されている。遠隔監視システムは、動作を制御するための制御マイコンを含む昇降装置と、昇降装置の制御マイコンに対して通信可能に接続され、昇降装置の動作を遠隔で監視するための監視端末とを備える(特許文献1参照)。
かかる遠隔監視システムでは、制御マイコンが昇降装置の運転状況等が異常であると判断した場合、監視センターの監視端末が、昇降装置(制御マイコン)からの信号を基に、監視センターに滞在している監視員に昇降装置の動作状況(運転停止等)を報知する。これに伴い、監視員は、保守作業者に現場への出向を要請する。
昇降装置は、通常時には自動で運転されるが、保守作業中には保守作業者により手動で運転されることがある。また、保守作業者は、保守作業中に動作確認等を目的として、昇降装置の運転状況等が異常となるように、意図的に昇降装置を運転することがある。しかし、制御マイコンは、保守作業中においても昇降装置の異常を検知し得るため、意図的な昇降装置の異常運転を昇降装置の異常として検知し、監視端末に対して、昇降装置が異常である旨の信号を発報するおそれがあった。
この不要な発報を回避するために、昇降装置は、制御マイコンによる発報(昇降装置が異常である旨の信号の発報)を禁止可能なメンテナンススイッチを備える。メンテナンススイッチは、機械的なスイッチであり、ON操作により制御マイコンに対して昇降装置が異常である旨の信号の発報を禁止し、OFF操作により制御マイコンに対して昇降装置が異常である旨の信号の発報を許可する。
昇降装置の保守作業の開始前に、保守作業者がメンテナンススイッチを手動でON操作することで、保守作業中の昇降装置に意図的に異常を発生させても、監視端末が監視員に対して昇降装置の異常を報知することがない。また、昇降装置の保守作業の完了後に、保守作業者がメンテナンススイッチを手動でOFF操作することで、通常運転する昇降装置に異常が発生したとき、監視端末が監視員に対して昇降装置の異常を報知する。
しかしながら、上述の如く、メンテナンススイッチは、ON操作やOFF操作の際に手動の操作が必要な機械的なスイッチであるため、保守作業者がこのような操作を失念するおそれがある。保守作業者が保守の開始前にメンテナンススイッチをON操作することを失念すると、保守作業中の昇降装置に意図的な異常を発生させたときに、昇降装置が異常である旨の信号を制御マイコンが発報し、監視端末が監視員に昇降装置の異常を報知することになる。
特開2016−44054号公報
そこで、本発明は、昇降装置の異常に関する誤報知を抑制できる昇降装置の遠隔監視システムを提供する。
本発明の遠隔監視システムは、異常信号を出力可能な制御マイコン及び撮像装置を有する昇降装置と、前記撮像装置に接続される画像認識部と、前記制御マイコンに接続され、前記異常信号に基づいて異常を報知可能な出力部と、を備え、前記画像認識部は、保守作業者の特徴に関する情報を記憶した記憶部と、前記撮像装置から受け取った画像の情報が前記記憶部に記憶されている前記特徴に関する情報を有するか否かを判断する処理部と、を有し、前記画像の情報が前記特徴に関する情報を有すると前記処理部が判断したときに、前記出力部による報知を禁止する、ことを特徴とする。
上記遠隔監視システムによれば、撮像装置からの画像に基づき、昇降装置の周辺に保守作業者が滞在していると判断したときに(保守作業者により昇降装置の保守作業が行われているときに)、出力部による報知が禁止されるため、保守作業中の昇降装置の異常に関する誤報知(例えば、保守作業中の不要な報知)を抑制できる。
前記遠隔監視システムでは、前記保守作業者の特徴に関する情報は、静止画及び動画の少なくとも一方を含んでもよい。
前記遠隔監視システムによれば、撮像装置からの画像と、記憶部に記憶された静止画や動画とを比較することで、昇降装置の周辺に保守作業者が滞在していると判断できるため、昇降装置が保守作業中であるか否かをより的確に判断することができる。
前記遠隔監視システムでは、前記静止画は、前記保守作業者自身の静止画、及び、前記保守作業者の有する物の静止画の少なくとも一方を含んでもよい。
前記遠隔監視システムによれば、撮像装置からの画像と、保守作業者自身の静止画や保守作業者の有する物の静止画とを比較することで、昇降装置が保守作業中であるか否かの的確な判断を実現できる。
前記遠隔監視システムでは、前記動画は、前記保守作業時の動作に関する動画であってもよい。
前記遠隔監視システムによれば、撮像装置からの画像と、保守作業時の動作に関する動画とを比較することで、昇降装置が保守作業中であるか否かの的確な判断を実現できる。
前記遠隔監視システムでは、前記保守作業者の特徴に関する情報は、静止画及び動画を含み、前記処理部は、前記静止画及び前記動画の一方に基づいて前記撮像装置から受け取った画像の情報が前記記憶部に記憶されている前記特徴に関する情報を有するか否かを判断し、前記画像に関する情報が前記特徴に関する情報を有していると判断したときに、前記静止画及び前記動画の他方に基づいて前記撮像装置から受け取った画像の情報が前記記憶部に記憶されている前記特徴に関する情報を有するか否かを判断してもよい。
前記遠隔監視システムによれば、撮像装置からの画像が、記憶部に記憶されている静止画及び動画の両方について、保守作業者の特徴に関する情報を有している場合に、昇降装置の周辺に保守作業者が滞在していると判断できるため、昇降装置が保守作業中であるか否かをより的確に判断することができる。
前記遠隔監視システムでは、通常運転を開始してから所定時間経過後、又は前記制御マイコンからの前記異常信号の出力がない状態で前記通常運転を所定回数行った後に、前記出力部による報知が許可されてもよい。
前記遠隔監視システムによれば、通常運転を開始してから所定時間の経過中や所定回数未満の運転中(例えば、保守作業を行う保守作業者が乗り込んだ状態での複数回の試運転中)の昇降装置に異常が生じても、出力部による報知を防ぐことができる。
以上より、本発明によれば、昇降装置の異常に関する誤報知を抑制できる昇降装置の遠隔監視システムを提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る遠隔監視システムのブロック図である。 図2は、本発明の変形例に係る遠隔監視システムのブロック図である。
以下、本発明に係る昇降装置の遠隔監視システムについて説明する。遠隔監視システムは、昇降装置の動作状況を遠隔で監視するシステムである。この遠隔監視システムでは、例えば、通常運転状態で昇降装置に運転停止等のトラブル等の異常が生じたときに、昇降装置に接続された監視端末が、昇降装置の異常に関する報知を行う。このように適切に報知を行うことで、監視端末を監視している監視員が、保守作業者を現場(異常が生じている昇降装置)に出向させることができる。
一方、昇降装置の保守作業中には、自動運転と手動運転とを切り替えて、昇降装置を運転する。この手動運転中、保守作業者が、動作確認のために意図的に昇降装置に異常を発生させたままで運転を行うことがある。これに対して、本発明に係る昇降装置の遠隔監視システムでは、保守作業中の昇降装置に異常が生じても、監視端末が異常に関する報知を行わないため、誤報知(例えば、保守作業中の不要な報知)を防ぐことができる。
昇降装置にはエレベータ、エスカレータ等があるが、以下では、エレベータの遠隔監視システムを説明する。
遠隔監視システムは、図1に示すように、異常信号を出力可能な制御マイコン20及びカメラ(撮像装置)210を有するエレベータ2と、カメラ210に接続されるサーバー(画像認識部)3と、制御マイコン20に通信系統R1を介して接続され且つ異常信号に基づいて異常を報知可能な監視端末(出力部)4とを備える。
本実施形態の遠隔監視システム1は、通信系統R1(制御マイコン20と監視端末4との間)に設けられた遠隔監視ユニット5を備える。通信系統R1は、例えば、制御マイコン20から順に遠隔監視ユニット5と電話回線とを介して監視端末4に通信可能であり、且つ、監視端末4から逆に電話回線と遠隔監視ユニット5とを介してエレベータ2に通信可能な通信系統である。
尚、図1では、一台の監視端末4が示されているが、本実施形態の遠隔監視システム1には、複数台の監視端末4が備えられている。また、各監視端末4は、それぞれ、通信系統R1を介し、複数のエレベータ2に対して接続を切り替えて、任意のエレベータと接続可能であるため、本実施形態の遠隔監視システム1は、複数台のエレベータを備える。
エレベータ2は、制御マイコン20及びカメラ210に加えて、制御マイコン20に接続され且つ昇降路内を昇降するかご21を有する。
カメラ210は、例えば、かご21内に設置されている。具体的に、カメラ210は、かご21内の天井に配置され、かご21内やかご21の出入口及び乗り場を経時的に撮像する。尚、カメラ210が乗り場を撮像できるのは、かご21のドアが戸開しているときである。
また、カメラ210は、例えば、LANを介して、サーバー3に接続されている。これにより、カメラ210は、かご21内等を撮像した画像(複数の撮像画像)の情報を、サーバー3に出力可能である。かご21内には、例えば、かご21内やかご21の出入口及び乗り場を監視するために一台の監視カメラが設けられており、本実施形態の遠隔監視システム1では、カメラ210として、この監視カメラが用いられる。
エレベータ2にトラブル等が生じた場合、エレベータ2に対して、保守作業者による保守作業が行われることがある。また、エレベータ2の保守作業中には、例えば、手動運転と自動運転とが繰り返されることがある。エレベータ2の保守作業は、保守作業者等によりトラブル等の解消が確認された後、エレベータ2が通常運転とされてから所定時間(例えば、2〜3時間程度)経過後、又は、通常運転とされたエレベータ2の運転が所定の回数(例えば、5〜10回程度)繰り返されることで完了する。
具体的に、エレベータ2の保守作業は、保守作業者によりトラブル等の解消が確認された後、通常運転状態でのエレベータ2の通常運転が所定の回数連続で繰り返されることで完了する。尚、通常運転は、エレベータ2に異常が生じない状態での自動運転である。また、一回の通常運転は、通常運転とされたエレベータ2におけるかご21の移動の開始からかご21の移動の停止までの運転である。さらに、「通常運転が連続で所定の回数繰り返される」とは、通常運転のみが連続して所定回数以上行われることであり、通常運転の間に手動運転が含まれる場合等は該当しない。
具体的に、「通常運転が連続で所定の回数繰り返される」とは、通常運転とされたエレベータ2において、乗り場での呼び出し釦の押下によりかご21が移動を開始してからこの乗り場に到着し、かご21内の行き先釦の押下によりかご21が行き先階に移動して停止するまでの通常運転が、連続して所定回数以上行われることである。尚、一回の通常運転の間に、かご21の移動が停止する時間が含まれていてもよい。
尚、通常運転は、利用者が乗り込むことを前提として行われる。保守作業中は、利用者が乗り込むことを前提としないで行われる。具体的に、通常運転中のエレベータ2に対して乗り場の釦により呼びが入力された場合には、かご21は呼びが入力された階に移動する。一方、保守作業中のエレベータ2は、乗り場の釦による呼びを受け付けない。
かご21には、エレベータ2の動作状況を検知すると共に、この検知結果をエレベータ2の動作状況に関する信号として出力可能な各種センサが設けられている。センサは、エレベータ2の動作状況に対応した種々の信号を出力可能である。
また、制御マイコン20は、常時、センサ(かご21に設けられたセンサ)によるエレベータ2の動作状況に関する情報の出力を受け付けている。また、制御マイコン20は、センサから情報が出力されると、この出力された情報に基づいて、例えば、かごの位置情報、かごのドアの開閉情報、かごを昇降させるモーターの駆動情報、及び、停電等を示すイベントコードを出力する。イベントコードは、異常信号(かご内における利用者の閉じ込め、かごドアや乗り場ドアの故障、かご照明の寿命等のエレベータ2の異常を示すイベントコード)を含む。
遠隔監視ユニット5は、制御マイコン20から異常信号が出力されると、これらの出力元のエレベータに関する情報(例えば、エレベータ2の機番)、及び、異常信号の内容(例えば、イベントコード)を監視端末4に出力可能である。
本実施形態の遠隔監視システム1では、遠隔監視ユニット5は、例えば、LANを介してサーバー3に接続されている。これにより、遠隔監視ユニット5は、常時、後述するサーバー3からの禁止信号や許可信号の出力を受け付けている。遠隔監視ユニット5は、制御マイコン20から異常信号が出力された際、サーバー3から許可信号が出力されている場合、出力元のエレベータに関する情報(例えば、エレベータ2の機番)、及び、異常信号の内容(例えば、イベントコード)を監視端末4に出力する。
また、本実施形態の遠隔監視システム1では、遠隔監視ユニット5は、制御マイコン20から異常信号が出力された際、サーバー3から禁止信号が出力され、且つ、通常運転を開始してから所定時間経過後であれば、出力元のエレベータに関する情報(例えば、エレベータ2の機番)、及び、異常信号の内容(例えば、イベントコード)を監視端末4に出力する。さらに、本実施形態の遠隔監視システム1では、サーバー3から禁止信号が出力され、且つ、通常運転を開始してから所定時間経過前であれば、出力元のエレベータに関する情報(例えば、エレベータ2の機番)、及び、異常信号の内容(例えば、イベントコード)を監視端末4に出力しない。尚、所定時間は、例えば、2〜3時間である。
本実施形態の監視端末4は、例えば、複数の地域に設置された多数のエレベータの監視を行うと共に、対象となるエレベータと離れた建物である監視センター等に設置されている。本実施形態の監視センターには、監視員(オペレータ)が常駐している。
監視端末4には、制御マイコン20から遠隔監視ユニット5を介して、出力元のエレベータに関する情報(例えば、エレベータ2の機番)及び異常信号が出力される。監視端末4は、例えば、出力元のエレベータ2の情報(例えば、エレベータ機番)及び制御マイコン20からの異常信号の内容(イベントコード)を表示可能な表示部40を有する。表示部40は、例えば、ディスプレイである。
本実施形態の遠隔監視システム1では、表示部40は、制御マイコン20から異常信号が出力されると、出力元のエレベータ2の情報(例えば、エレベータ機番)及び異常信号の内容(イベントコード等)を表示することで、エレベータ2に関する異常を監視員に報知する。監視員は、この表示を確認することで、エレベータ2の異常を把握することができる。
サーバー3は、保守作業者の特徴に関する情報を記憶した記憶部30と、カメラ210から受け取った画像の情報が記憶部30に記憶されている保守作業者の特徴に関する情報を有するか否かを判断する処理部31とを有する。
本実施形態の遠隔監視システム1では、サーバー3は、現場(エレベータ2内(例えば、かご、塔内、機械室、及び、管理人室等のいずれか)に設置されている。尚、サーバー3は、各エレベータに対して一台ずつ設置されていてもよいし、複数のエレベータに対して一台設置されていてもよい。
記憶部30は、保守作業者の特徴に関する情報として、例えば、静止画及び動画を記憶している。
具体的に、記憶部30は、保守作業者の特徴に関する情報として、保守作業者自身の静止画、及び、保守作業者の有する物の静止画の両方を記憶している。保守作業者自身の静止画として、例えば、各保守作業者の顔の静止画等が挙げられる。保守作業者の有する物の静止画は、例えば、保守作業者が身につけている帽子や上着、又は、保守作業者が所持している工具ケースや鞄に印刷されている文字やロゴマークの静止画等が挙げられる。
また、記憶部30は、保守作業者の特徴に関する情報として、保守作業時の動作に関する情報を記憶している。保守作業時の動作に関する情報として、例えば、保守作業時に必ず行う動作が挙げられる。このような動作としては、例えば、操作盤を開ける動作、かご21のドアを手で開ける動作等が挙げられる。
処理部31は、カメラ210から出力された画像の情報を受け取ると、カメラ210から受け取った画像の情報が記憶部30に記憶されている保守作業者の特徴に関する情報を有するか否かを判断し、この判断結果に応じて禁止信号や許可信号を遠隔監視ユニット5に出力する。処理部31は、例えば、二段階で、カメラ210から受け取った画像の情報が記憶部30に記憶されている保守作業者の特徴に関する情報を有するか否かを判断する。
具体的に、処理部31は、記憶部30に記憶された静止画に基づいて、カメラ210から受け取った画像の情報が保守作業者の特徴に関する情報を有していると判断したときに、記憶部30に記憶された動画に基づいて、カメラ210から受け取った画像の情報が保守作業者の特徴に関する情報を有していると判断する。処理部31は、記憶部に記憶された静止画及び動画に基づいて、カメラ210から受け取った画像の情報が保守作業者の特徴に関する情報を有していると判断すると、禁止信号を遠隔監視ユニット5に出力する。
また、処理部31は、記憶部30に記憶された静止画に基づいて、カメラ210から受け取った画像の情報が保守作業者の特徴に関する情報を有していないと判断したとき、又は、カメラ210から受け取った画像の情報が保守作業者の特徴に関する情報を有していると判断し、且つ、記憶部30に記憶された動画に基づいて、カメラ210から受け取った画像の情報が保守作業者の特徴に関する情報を有していないと判断したときに、許可信号を遠隔監視ユニット5に出力する。
尚、処理部31は、カメラ210から受け取った画像の情報と、保守作業者の特徴に関する情報(静止画や動画)とが完全に一致している場合に加えて、カメラ210から受け取った画像の情報と、保守作業者の特徴に関する情報(静止画や動画)とが、ある程度(例えば、80%以上)一致している場合に、カメラ210から受け取った画像の情報が記憶部30に記憶されている保守作業者の特徴に関する情報を有すると判断する。
以上のように、本実施形態の遠隔監視システム1では、サーバー3から遠隔監視ユニット5に禁止信号が出力されると、制御マイコン20から異常信号が出力されても、遠隔監視ユニット5が、監視端末4への異常信号の出力を行わないため、監視端末4による報知が禁止される。
以上の遠隔監視システム1によれば、カメラ210からの画像に基づき、エレベータ2の周辺に保守作業者が滞在していると判断したときに(エレベータ2の保守作業が行われていると判断したときに)、監視端末4による報知が禁止されているため、保守作業中のエレベータ2の異常に関する誤報知を抑制できる。
尚、ここでいう誤報知は、例えば、保守作業中の不要な報知である。具体的には、保守作業者がエレベータ2の周辺に滞在している場合に、保守作業者をエレベータ2に出向させる必要が無いため、報知は不要となる。また、保守作業者が保守作業中のエレベータ2に意図的な異常を発生させたときにも、報知は不要となる。
本実施形態の遠隔監視システム1によれば、カメラ210からの画像と、記憶部30に記憶された静止画や動画とを比較することで、エレベータ2の周辺に保守作業者が滞在していると判断できるため、エレベータ2が保守作業中であるか否かを的確に判断することができる。
また、本実施形態の遠隔監視システム1によれば、カメラ210からの画像と、保守作業者自身の静止画や保守作業者の有する物の静止画とを比較することで、エレベータ2が保守作業中であるか否かの的確な判断を実現できる。
さらに、本実施形態の遠隔監視システム1によれば、カメラ210からの画像と、保守作業時の動作に関する動画とを比較することで、エレベータ2が保守作業中であるか否かの的確な判断を実現できる。
本実施形態の遠隔監視システム1によれば、カメラ210からの画像が、記憶部30に記憶されている静止画及び動画の両方について、保守作業者の特徴に関する情報を有している場合に、エレベータ2の周辺に保守作業者が滞在していると判断できるため、エレベータ2が保守作業中であるか否かをより的確に判断することができる。
また、本実施形態の遠隔監視システム1によれば、通常運転を開始してから所定時間の経過中(例えば、保守作業を行う保守作業者がかご21に乗り込んだ状態での複数回の試運転中)のエレベータ2に異常が生じても、監視端末4による報知を防ぐことができる。
尚、本発明の遠隔監視システム1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除できる。
例えば、記憶部30は、保守作業者の特徴に関する情報として、静止画及び動画の両方を記憶していたが、静止画及び動画の両方のうち一方を記憶していてもよい。この場合、処理部31は、記憶部30に記憶されている静止画又は動画に基づき、カメラ210からの画像が保守作業者の特徴に関する情報を有しているかを判断し、判断結果に応じて禁止信号や許可信号を遠隔監視ユニット5に出力する。これにより、保守作業者がエレベータ2の周辺に滞在していると判断したとき、監視端末4による報知を防ぐことができるため、保守作業中のエレベータ2の異常に関する誤報知を抑制できる。
また、処理部31は、記憶部30に記憶されている静止画に基づき、カメラ210から受け取った画像の情報が保守作業者の特徴に関する情報を有していると判断した後、記憶部30に記憶されている動画に基づき、カメラ210から受け取った画像の情報が保守作業者の特徴に関する情報を有していると判断していたが、静止画(静止画及び動画の一方)に基づいた判断の後に、動画(静止画及び動画の他方)に基づいた判断を行ってもよい。この場合においても、処理部31が静止画及び動画を用いて二段階で判断を行うことで、保守作業者がエレベータ2の周辺に滞在しているか否かの判断をより的確に行うことができる。
遠隔監視ユニット5は、通常運転を開始してから所定時間が経過した際には、制御マイコン20から異常信号が出力された場合における監視端末4による報知を許可していたが、通常運転を所定回数行った際に、制御マイコン20から異常信号が出力された場合における監視端末4による報知を許可してもよい。具体的に、遠隔監視ユニット5は、異常信号の出力がない状態で通常運転を所定回数連続して行った後に、センサからエレベータ2の異常に関する情報が出力された場合に異常信号の出力を行うことで監視端末4による報知を許可する。この場合であっても、保守作業を行う保守作業者が乗り込んだ状態での複数回の試運転中のエレベータ2に異常が生じても、監視端末4による報知を防ぐことができる。尚、所定回数は、例えば、5〜10回である。
また、上記実施形態の遠隔監視システム1では、センサからエレベータ2の異常に関する情報が出力された際に、サーバー3からの禁止信号や許可信号に応じて、遠隔監視ユニット5が、監視端末4へ異常信号を出力したり、監視端末4への異常信号の出力を妨げたりすることで、監視端末4の報知を許可又は禁止していたが、遠隔監視ユニット5の代わりに制御マイコン20や監視端末4自身が監視端末4の報知を許可又は禁止してもよい。この場合、サーバー3は、禁止信号や許可信号を、制御マイコン20や監視端末4に出力してもよい。
具体的には、制御マイコン20は、センサからエレベータ2の異常に関する情報が出力された際に、サーバー3から禁止信号が出力されている場合、異常信号の出力を行う。制御マイコン20は、センサからエレベータ2の異常に関する情報が出力された際に、サーバー3から許可信号が出力されている場合、異常信号の出力を行う。以上のように、制御マイコン20が、サーバー3からの禁止信号や許可信号に応じて、異常信号の出力を行うことで、監視端末4による報知を禁止又は許可することができる。
また、具体的には、監視端末4は、制御マイコン20から異常信号が出力された際に、サーバー3から禁止信号が出力されている場合、表示部40に異常信号の内容を表示しない(報知しない)。監視端末4は、制御マイコン20から異常信号が出力された際に、サーバー3から許可信号が出力されている場合、表示部40に異常信号の内容を表示する(報知する)。以上のように、監視端末4が、サーバー3からの禁止信号や許可信号に応じて報知を行うことで、監視端末4自身による報知を禁止又は許可することができる。
エレベータ2は、制御マイコン20及びかご21に加えて、自動運転と手動運転との切り替えを行う保守作業用スイッチや、監視端末4による報知を許可又は禁止するメンテナンススイッチを有していてもよい。
保守作業用スイッチは、例えば、運転スイッチと自動運転スイッチとを含む。運転スイッチは、エレベータの自動運転と停止状態との切り替えを行うスイッチである。尚、以下、運転スイッチについて、ONからOFFに切り替える操作をOFF操作と称し、OFFからONに切り替える操作をON操作と称する。手動運転スイッチ及びメンテナンススイッチについても同様である。
運転スイッチは、ONのときにエレベータ2を自動運転させ、OFFのときにエレベータ2を停止させるスイッチである。このため、運転スイッチは、ON操作されることでエレベータ2を通常運転に切り替え、OFF操作されることでエレベータ2を保守作業中に切り替えることになる。
手動運転スイッチは、ONのときにエレベータ2を手動運転可能とさせ、OFFのときにエレベータ2を自動運転させるスイッチである。手動運転スイッチの傍には、例えば、UP釦とDOWN釦とが設けられている。手動運転スイッチがONのとき、これらの釦を押下することでかご21を自動運転よりも低い速度で昇降させることができるため、このような手動運転は、例えば、技術員による保守作業の際に行われる。そのため、手動運転スイッチは、ON操作されることでエレベータ2を保守作業中に切り替え、OFF操作されることでエレベータ2を通常運転に切り替えることになる。
メンテナンススイッチは、監視端末4の報知の許可と禁止とを切り替えるスイッチである。メンテナンススイッチは、ONのときに制御マイコン20からの異常信号に基づく発報を禁止することで監視端末4の報知を禁止し、OFFのときに制御マイコン20からの異常信号に基づく発報を許可することで監視端末4の報知を許可する。尚、ここでいう発報とは、制御マイコン20から監視端末4への情報の出力である。
カメラ210は、かご21内に複数設けられていてもよい。また、カメラ210として、監視カメラを用いる代わりに、監視カメラ以外の別のカメラを用いてもよい。さらに、カメラ210は、かご21内の天井に配置されていたが、かご21内の壁等に配置されてもよいし、乗り場等に配置されていてもよい。また、カメラ210は、かご21及び乗り場の両方に配置されていてもよい。
サーバー3は、LANを介してカメラ210及び遠隔監視ユニット5に接続されていたが、このLANは、有線LANであっても無線LANであってもよい。また、サーバー3は、LANの代わりに、インターネットを介して、カメラ210及び遠隔監視ユニット5に接続されていてもよい。サーバー3は、現場に設置されていたが、現場から離れた場所に設置されていてもよい。
通信系統R1は、電話回線を含んでいたが、図2に示すように、電話回線の代わりにインターネットを含んでいてもよい。また、通信系統R1は、遠隔監視ユニット5を含まなくてもよい。この場合、サーバー3がLANの代わりにインターネットを介して遠隔監視ユニット5に接続され、且つ、カメラ210がLANの代わりにインターネットを介してサーバー3に接続されていれば、通信系統R1と、サーバー3から遠隔監視ユニット5までの通信系統と、カメラ210からサーバー3までの通信系統とが、一部(インターネット)で共通させることができる。
上記実施形態の遠隔監視システム1は、複数台のエレベータを備えていたが、一台のエレベータを備えていてもよい。
また、上記実施形態の遠隔監視システム1は、エレベータを対象としていたが、エスカレータを対象としてもよい。この場合、カメラ210は、エスカレータの少なくとも一部を撮像できるように設置すればよい。また、この場合、記憶部30は、保守作業時の動作に関する情報として、例えば、安全柵の設置や操作盤の操作の際等の動作に関する情報を記憶していればよい。
1…遠隔監視システム、2…エレベータ、20…制御マイコン、21…かご、210…カメラ(撮像装置)、3…サーバー(画像認識部)、30…記憶部、31…処理部、4…監視端末、40…表示部、5…遠隔監視ユニット、R1…通信系統

Claims (6)

  1. 異常信号を出力可能な制御マイコン及び撮像装置を有する昇降装置と、
    前記撮像装置に接続される画像認識部と、
    前記制御マイコンに接続され、前記異常信号に基づいて異常を報知可能な出力部と、
    を備え、
    前記画像認識部は、
    保守作業者の特徴に関する情報を記憶した記憶部と、
    前記撮像装置から受け取った画像の情報が前記記憶部に記憶されている前記特徴に関する情報を有するか否かを判断する処理部と、を有し、
    前記画像の情報が前記特徴に関する情報を有すると前記処理部が判断したときに、前記出力部による報知を禁止する、
    ことを特徴とする遠隔監視システム。
  2. 前記保守作業者の特徴に関する情報は、静止画及び動画の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の遠隔監視システム。
  3. 前記静止画は、前記保守作業者自身の静止画、及び、前記保守作業者の有する物の静止画の少なくとも一方を含む、請求項2に記載の遠隔監視システム。
  4. 前記動画は、前記保守作業時の動作に関する動画である、請求項2又は3に記載の遠隔監視システム。
  5. 前記保守作業者の特徴に関する情報は、静止画及び動画を含み、
    前記処理部は、前記静止画及び前記動画の一方に基づいて前記撮像装置から受け取った画像の情報が前記記憶部に記憶されている前記特徴に関する情報を有するか否かを判断し、前記画像に関する情報が前記特徴に関する情報を有していると判断したときに、前記静止画及び前記動画の他方に基づいて前記撮像装置から受け取った画像の情報が前記記憶部に記憶されている前記特徴に関する情報を有するか否かを判断する、請求項1に記載の遠隔監視システム。
  6. 通常運転を開始してから所定時間経過後、又は前記制御マイコンからの前記異常信号の出力がない状態で前記通常運転を所定回数行った後に、前記出力部による報知が許可される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の遠隔監視システム。
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