JP6706221B2 - エレベーター点検装置、および、エレベーターの点検方法 - Google Patents

エレベーター点検装置、および、エレベーターの点検方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーターを無人で点検するエレベーター点検装置に関する。
近年のロボット制御技術の進歩に伴い、従来は人手により行われていたエレベーターの点検作業の一部をロボットが代行するようになってきている。
例えば、特許文献1の要約書には、「建物内を巡回する自走式のロボットに装備されたセンサを利用して、運行状態および機能を自動で検査する点検システムを備えるエレベータを提供する」ため、「エレベータは、点検システムを備える。点検システムは、エレベータ側通信装置と点検制御装置と点検動作指令装置とデータ処理装置とを備える。エレベータ側通信装置は、ロボット側通信装置と接続して通信を行う。点検制御装置は、ロボットから送られる呼出信号および操作信号に応じて乗籠を移動させる制御信号を出力する。点検動作指令装置は、ロボットが乗籠に乗車する直前から降車した直後までの間にロボットの各センサで取得される計測データをロボットから入手する。データ処理装置は、入手した計測データ及び点検制御装置から入手される乗籠の運転情報を基に解析する。」との記載がある。また、同文献の請求項5には、「前記点検動作指令装置は、前記乗籠の籠ドア装置に設けられるセイフティーシューの点検を行うために、前記籠ドア装置の敷居を跨ぐ位置に前記ロボットを一定時間停止させる指示を出す」との記載もある。
すなわち、特許文献1では、ドアの敷居を跨ぐ位置にロボットを立たせた状態でドアを閉方向に移動させ、ロボットとセフティシューが接触したときにセフティシューが動作するかによって、セフティシューの故障の有無を点検する技術が提案されている。
特開2010−189162号公報
特許文献1のセフティシュー点検方法では、ロボットをドアの敷居を跨ぐ位置に立たせた状態でドアを閉方向に移動させるため、セフティシューが正常であってもドア接触時の衝撃によってロボットが転倒する可能性があり、また、セフティシューが故障している場合にはドアがロボットを挟んでもドアが反転しないため、ドアに挟まれたロボットの筐体等が損傷する可能性があった。
上記課題を解決するため、本発明のエレベーター点検装置は、エレベーターの乗り場ドアを開閉する乗り場ドア開閉手段と、前記乗り場ドアの閉方向への移動中に障害物を検出するセフティシューと、前記乗り場ドアの閉方向への移動中に前記乗り場ドア開閉手段に過負荷が与えられると前記乗り場ドアを開方向に反転移動させる過負荷時ドア反転手段と、前記乗り場ドア開閉手段、前記セフティシュー、および、前記過負荷時ドア反転手段を監視するエレベーター監視手段と、を具備しており、前記乗り場ドアの閉路上に障害物がなく、かつ、前記過負荷時ドア反転手段が動作しない場合には、乗客が利用可能な通常モードでは、前記乗り場ドアは全閉する一方、自律ロボットを用いて前記セフティシューを点検する点検モードでは、前記自律ロボットを前記乗り場ドアの敷居を跨ぐ位置に移動させた状態で、前記乗り場ドア閉方向に所定距離(所定距離 ≧ 乗り場ドアの間口 − 自律ロボットの幅)移動させた後、全閉する前に開方向に反転移動させるものとした。
本発明のエレベーター点検装置によれば、セフティシューの動作点検を行う際にセフティシューとロボットが接触しても、ロボットの転倒や損傷を防止することができる。
一実施例のエレベーター点検装置の機能ブロック図。 一実施例のエレベーター点検装置のハードウェアブロック図。 監視センタが実施するセフティシュー点検開始判断のフローチャート。 自律ロボット制御装置が実施するセフティシュー点検のフローチャート。 エレベーター監視装置が実施するセフティシュー点検のフローチャート。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
先ず、図1と図2を用いて、本実施例のエレベーター点検装置100の全体構造を説明する。ここで、図1は、エレベーター点検装置100を機能ブロックで表現した図であり、図2は、ハードウェアブロックで表現した図である。
図1の機能ブロック図において、1は乗客が乗り込むエレベーターの乗りかごである。2a、2bはエレベーターホールの出入口を開閉する乗り場ドアであり、以下では、両方を合わせて乗り場ドア2と称することもある。3aは乗り場ドア2に備え付けられた障害物検出装置であるセフティシューであり、ドア閉動作中に利用者等が接触した場合に動作して、ドアを開方向へ反転移動させる安全装置である。4はエレベーター利用者が乗りかご1を呼び寄せるために操作する乗り場操作盤である。5は通常はフロア内を巡回等している自律ロボットであり、エレベーターに故障の可能性がある場合には乗り場まで移動してエレベーターの動作点検を行う。
6は、エレベーターの運転を制御するエレベーター制御装置であり、後述するドア開閉装置3bを制御して乗り場ドア2の開閉を行うドア開閉制御部6a、乗り場ドア2の開閉速度を調整するドア開閉速度制御部6b、乗り場ドア2の開閉時に開端からの移動距離を検出するドア位置検出部6c、および、エレベーター監視装置7との通信を行うエレベーター監視装置通信装置6dを備えている。なお、エレベーター制御装置6は、通常、エレベーター昇降路の最上部または最下部の機械室に設けられるが、乗りかご1に設置しても良い。
7は、エレベーターの稼働状況の計測やエレベーターの異常を検出するエレベーター監視装置であり、エレベーター保守員が所持する点検用端末や自律ロボット5との通信を行う無線通信装置7a、エレベーター故障時の通知連絡や計測した稼働計測データを監視センタ10へ伝送する公衆回線通信装置7b、エレベーター制御装置6よりエレベーターの各種データを受信したり、エレベーターを制御する制御指令データを送信するエレベーター制御装置通信装置7c、エレベーターのドア開閉状況やセフティシュー3aの動作状況を計測するエレベーター稼働計測部7d、自律ロボット制御装置8よりエレベーターの点検要求を受信した場合に設定する点検モード設定部7e、エレベーターを走行させたりドアの開閉を行うエレベーター制御部7f、自律ロボットの幅寸法等の自律ロボットの各種仕様を登録する自律ロボット仕様登録部7g、エレベーターのドア位置を示すデータよりドアの間口を計測して登録する乗り場ドア間口登録部7hを備える。なお、エレベーター監視装置7は、通常、エレベーター昇降路の最上部または最下部の機械室に設けられるが、乗りかご1に設置しても良い。また、図1では、エレベーター制御装置6とエレベーター監視装置7を別個のものとして図示するが、両者を一体とした構成としても良い。
8は、自律ロボット5が内蔵する自律ロボット制御装置であり、エレベーター保守員が所持する点検用端末やエレベーター監視装置7との通信を行う無線通信装置8a、監視センタ10からの点検要求を受信する公衆回線通信装置8b、監視センタ10から点検要求を受信した場合にエレベーター監視装置7に対して点検モードを設定する点検モード設定部8c、周辺の状況を撮影するカメラ8d、自律ロボット5の寸法等の仕様を予めエレベーター監視装置7に登録する自律ロボット仕様登録部8eを備えている。
9aは、乗りかご1、エレベーター制御装置6、エレベーター監視装置7の間で通信を行うためのローカル回線網であり、9bは、エレベーター監視装置7、監視センタ10、自律ロボット制御装置8の間で通信を行うための公衆回線網である。
10は、エレベーター監視装置7からエレベーターの異常通知や稼働計測データを受信し、エレベーター異常時はエレベーター保守員へ出動指令を行う監視センタであり、エレベーター監視装置7や自律ロボット制御装置8との通信を行う公衆回線通信装置10a、エレベーター監視装置7から受信した稼働計測データを格納する稼働計測データ格納部10b、エレベーターの稼働計測データよりセフティシュー3aが不動作の可能性があるかないかを診断するセフティシュー不動作診断部10cを備える。
図2を用いて、図1をハードウェアブロックで表現したものを説明する。ここに示すように、エレベーター制御装置6、エレベーター監視装置7、自律ロボット制御装置8、監視センタ10の各々には、CPU(61、71、81、101)、主記憶装置(62、72、82、102)、補助記憶装置(63、73、83、103)、通信装置(6d、7a、7b、7c、8a、8b、10a)などのハードウェアが設けられており、各装置の内部でそれらが相互に接続されている。各主記憶装置には、ドア開閉制御部6a等に相当するプログラムが記録されており、各装置内のCPUがそれらのプログラムを実行することで、図1に示した各機能が実現される。また、各通信装置は、ローカル回線網9aや公衆回線網9bに接続されており、これらの回線網を介して、相互に通信を行うことができ、他装置から受信したデータなどは、各装置内の補助記憶装置に蓄積される。
次に、表1を用いて、エレベーター監視装置7が生成する稼働計測データを説明する。ここに示すように、稼働計測データは、単位時間(例えば1時間)毎に、ドア開閉回数や、セフティシュー3aの動作回数や、ドア開閉装置3bに過負荷が与えられた時にドアを開方向へ動作させる過負荷時ドア反転機能(以下、「ORS」と称する)の動作回数を計測記録したものであり、定期的に監視センタ10へも送信される。なお、ここでは、一つの乗り場ドア2に関する可動計測データの具体例を例示しているが、可動計測データは乗り場ドア2毎に生成されて監視センタ10へ送信されるものであるため、監視センタ10では乗り場ドア2毎の稼働状況を把握することができる。
Figure 0006706221
表1に例示する稼働計測データのうち、例えば、5h前のデータは、79回のドア開閉回数に対し、セフティシュー3aの動作回数が5回、ORSの動作回数が3回であり、乗り場ドア2と利用者等の接触が5回観測され、そのうち3回はドア開閉装置3bの過負荷が観測されたという状況である。一方、1h以内のデータは、55回のドア開閉回数に対し、セフティーシュー3aの動作回数が0回、ORSの動作回数が2回であり、乗り場ドア2と利用者等の接触が観測されていないのにドア開閉装置3bの過負荷が観測されたという状況である。
この1h以内のデータには、他の時間帯に比べ、セフティシュー3aの動作割合が極端に小さく、また、セフティシュー動作回数よりもORS動作回数が少ない等の不自然さがあり、セフティシュー3aの故障の有無の点検が必要と思われる状況である。
そこで、本実施例のエレベーター点検装置100のセフティシュー不動作診断部10cでは、ドア開閉回数に対するセフティシュー動作回数の比が所定値より小さい場合や、セフティシュー動作回数がORS動作回数より小さい場合に、乗客がエレベーターを利用できる通常モードから、セフティシュー3aの故障の有無を点検する点検モードに移行する指令を発することとした。
以下では、図3を用いて監視センタ10におけるセフティシュー点検開始判断のフローチャートを説明し、図4と図5を用いて、自律ロボット制御装置8とエレベーター監視装置7が備える点検モード対応のフローチャートを説明するが、それに先立ち、表2から表6を用いて、各装置間で送受信される指令の具体例を説明する。
表2から表5は、エレベーター監視装置7と自律ロボット制御装置8との間で送受信される制御データのフォーマットの一例である。
表2の「点検モード開始データ」は、点検モードを開始したときに自律ロボット制御装置8からエレベーター監視装置7に送信されるデータであり、点検モードの開始を指令する「点検モード開始データコード」、点検を実施する乗り場ドア2を特定する「点検実施階床コード」、自律ロボット5の幅寸法仕様を示す「自律ロボット幅寸法情報コード」に続けて、データ長を調整するためのスペアデータ(無効データ)を登録したフォーマットとなっている。
Figure 0006706221
表3の「点検モード解除データ」は、点検モードを解除したときに自律ロボット制御装置8からエレベーター監視装置7に送信されるデータであり、点検モードの解除を連絡する「点検モード解除データコード」に続けて、データ長を調整するためのスペアデータを登録したフォーマットとなっている。
Figure 0006706221
表4の「点検準備完了連絡データ」は、乗りかご1を所定階床に移動させ、乗り場ドア2を全開するなど、点検の準備が完了したときにエレベーター監視装置7から自律ロボット制御装置8に送信されるデータであり、点検の準備完了を連絡する「準備完了連絡データコード」、自律ロボット5の乗り込み位置を指定する「乗り込み位置情報コード」に続けて、データ長を調整するためのスペアデータを登録したフォーマットとなっている。なお、「乗り込み位置情報コード」は、乗り場ドアのタイプに対応して乗り込み位置を指定するコードであり、例えば、右片開きタイプの場合に「0」、左片開きタイプの場合に「1」、中央開きタイプの場合に「2」などのように指定され、これを踏まえた自律ロボット5は、乗り場ドア2の敷居の適切な跨ぎ位置に移動することができる。
Figure 0006706221
表5の「点検終了連絡データ」は、点検が終了したときにエレベーター監視装置7から自律ロボット制御装置8に送信されるデータであり、点検の終了を連絡する「点検終了連絡データコード」に続けて、データ長を調整するためのスペアデータを登録したフォーマットとなっている。
Figure 0006706221
また、表6は、エレベーター監視装置7からエレベーター制御装置6に送信される、エレベーター制御のための各種制御指令データである。これらの利用方法の詳細は後述する。
Figure 0006706221
次に、図3を用いて、監視センタ10のセフティシュー不動作診断部10cがセフティシュー3aの点検の要否を診断するフローチャートを説明する。なお、実際には、複数の乗り場ドア2の各々について稼働計測データが作成され、それらすべてについてセフティシュー点検の要否を判断する必要があるが、以下では、ある一つのセフティシュー3aについて点検の要否を診断する例を説明する。
先ず、手順S11では、エレベーター監視装置7から稼働計測データ(表1)を受信済みであるかを確認し、受信済みであった場合はS12へ進み、受信していない場合はS11へ戻る。手順S12では、エレベーターの利用頻度が十分か判断するため、ドア開閉回数が所定の回数(例えば50回)を超えているか確認する。所定の回数を超えていた場合はS13へ進み、超えていない場合はS11へ戻る。手順S13では、ドア開閉装置3bに過負荷が与えられた履歴があるか確認するため、ORS動作回数を確認し、ORS動作履歴有の場合はS14へ進み、ORS動作履歴無の場合はS11へ戻る。手順S14では、セフティシュー3aの動作回数を確認し、セフティシュー動作無の場合はS15へ進み、動作有の場合はS11へ戻る。
手順S15まで進んだ場合、すなわち、監視センタ10が特定の乗り場ドア2の稼働計測データを分析した結果、十分なドア開閉回数があり、かつ、ORS動作実績があるにも拘らず、セフティシュー動作実績がないことが確認された場合には、セフティシュー3aが故障等によって不動作の状態となっている可能性が高いため、自律ロボット5を用いたセフティシュー点検を実施すべく、自律ロボット制御装置8へ点検指示を送信する。
図4は、自律ロボット制御装置8が備える点検モード対応制御のフローチャートである。
先ず、手順S21では、監視センタ10から点検指示を受信したか確認し、受信した場合はS22へ進み、受信無しの場合は手順S21へ戻る。手順22では、エレベーターホールへ自律ロボット5を移動させる。手順S23では、無線通信装置8aを使用してエレベーター監視装置7へ「点検モード開始データ(表2)」を送信する。この時、カメラ8dが撮影するエレベーターホールの映像により、エレベーターの利用者がいないことを確認してから「点検モード開始データ」を送信することが望ましい。
このデータを受信したエレベーター監視装置7では、乗りかご1を所定の階床に移動させる等の点検準備を行った後、「点検準備完了連絡データ(表4)」を自律ロボット制御装置8に送信する。手順S24では「点検準備完了連絡データ」の受信を確認し、受信した場合は手順S25へ進む。手順S25では、「点検準備完了連絡データ」に含まれる「乗り込み位置情報コード(表4)」を踏まえ、乗り場ドア2が閉まるときにセフティシュー3aに接触する適切なドア敷居跨ぎ位置に自律ロボット5を移動させる。手順S26では、エレベーター監視装置7からの「点検終了連絡データ(表5)」の受信を待ち、受信した場合は手順S27へ進む。手順S27ではエレベーター監視装置7に対して「点検モード解除データ(表3)」を送信して点検モードが解除され、自律ロボット5は通常の巡回制御へ戻る。
図5は、エレベーター監視装置7が備える点検モード対応制御のフローチャートである。なお、図4と図5のフローチャートは並列して実行されるものである。
先ず、手順S301では、自律ロボット制御装置8から「点検モード開始データ(表2)」を受信したか確認し、受信した場合は手順S302へ進み、受信なしの場合は手順301に戻る。なお、「点検モード開始データ」には「自律ロボット幅寸法情報コード」が含まれているため、エレベーター監視装置7は、点検に用いられる自律ロボット5の幅を予め知ることができる。手順S302では、「点検モード開始データ」の「点検実施階床コード」で指定された階床へ乗りかご1を移動させるため、エレベーター制御装置6に対して、エレベーター制御指令データの「かご呼び登録指令(表6)」を送信して、乗りかご1を指定階へ移動させる。手順S303では、乗り場ドア2を開状態するため、エレベーター制御装置6に対して「ドア開指令(表6)」を送信する。手順S304では、乗り場ドア2が全開のときにエレベーター制御装置6から受信したドア位置データより乗り場ドア2の間口(図1に示す中央開きタイプの場合、乗り場ドア2aと2bの間の距離)を計測して記録する。
手順S305では、ドア閉中に乗り場ドア2と自律ロボット5が接触したときの衝撃を小さくするため、エレベーター制御装置6に対して、乗り場ドア2の開閉速度を低速へ切替える「ドア開閉速度低速指令(表6)」を送信する。また、手順S306では、マルチビームドアセンサの作用でセフティシュー3aを点検する前に乗り場ドア2が反転移動するのを防ぎ、自律ロボット5がドア敷居を跨ぐ位置に移動した状態でドア閉するため、エレベーター制御装置6に対して「マルチビームセンサ無効指令(表6)」を送信してマルチビームドアセンサを無効化する。ここまでの処理が完了した後、手順S307では、自律ロボット制御装置8に対して「点検準備完了連絡データ(表4)」を送信して点検の準備が完了したことを通知する。これを受けた自律ロボット制御装置8は自律ロボット5を所定位置に移動させる。
続いて、手順S308では、エレベーター制御装置6に対して「ドア閉指令(表6)」を送信して、他の指令が割り込むまで乗り場ドア2を閉方向に低速で移動させる。手順S309では、セフティシュー3aの動作によるドア反転検出有無を確認し、乗り場ドア2の反転を検出した場合は、手順S310へ進み、検出無しの場合は手順S311へ進む。
手順S310では、セフティシュー3aが正常に動作したため、正常状態であること補助記憶装置73に記録し、監視センタ10に報告するとともに、自律ロボット制御装置8に「点検終了連絡データ(表5)」を送信する。
一方、手順S311では、乗り場ドア2の移動距離が所定距離を超えたかを判断する。超えていない場合は、手順S309に戻り、乗り場ドア2が更に閉方向に移動した状態でのセフティシュー3aの動作有無を確認する。乗り場ドア2の移動距離が所定距離を超えた場合は、手順312に進む。
ここで、エレベーター監視装置7は、手順301で得た「自律ロボット幅寸法情報コード」と、手順304で得たドア間口距離から、乗り場ドア2が自律ロボット5に接触する移動距離を予め演算できるため、本実施例では、乗り場ドア2が演算で求めた距離を移動したときに、セフティシュー3aが動作しない場合であっても、乗り場ドア2を開方向に反転移動させ、自律ロボット5の筐体等が乗り場ドア2によって損傷されるのを回避できるようにした。この制御は、例えば、乗り場ドア2の移動距離をエレベーター監視装置7で監視しておき、「ドア移動距離 ≧ ドア間口 − ロボット幅」となったときに、それ以上、乗り場ドア2が閉じないようにすることで実現することができる。
手順S312は、セフティシュー3aが自律ロボット5と接触しているのにドア反転しない状況であるため、エレベーター制御装置6に対して「ドア開指令(表6)」を送信して、乗り場ドア2を開方向へ反転移動させる。そして、手順S313では、セフティシュー3aの故障を補助記憶装置73に登録して、手順S314へ進む。手順S314では、監視センタ10へセフティシュー3aの故障を通知連絡し、エレベーター保守員に早期の点検を促すとともに、自律ロボット制御装置8に「点検終了連絡データ(表5)」を送信して、自律ロボット5を通常モードに移行させる。
以上で説明した本実施例のエレベーター点検装置によれば、稼働計測データが所定の条件を満たし故障の可能性が高い場合のみセフティシューの点検を実施するため、不必要な点検を省くことができることに加え、点検時の自律ロボットと乗り場ドアの接触による、自律ロボットの転倒や損傷も防止することができる。
100 エレベーター点検装置、
1 乗りかご、
2、2a、2b 乗り場ドア、
3a セフティシュー、
3b ドア開閉装置、
4 乗り場操作盤、
5 自律ロボット、
6 エレベーター制御装置、
6a ドア開閉制御部、
6b ドア開閉速度制御部、
6c ドア位置検出部、
6d エレベーター監視装置通信装置、
61 CPU、
62 主記憶装置、
63 補助記憶装置、
7 エレベーター監視装置、
7a 無線通信装置、
7b 公衆回線通信装置、
7c エレベーター制御装置通信装置、
7d エレベーター稼働計測部、
7e 点検モード設定部、
7f エレベーター制御部、
7g 自律ロボット仕様登録部、
7h エレベータードア間口登録部、
71 CPU、
72 主記憶装置、
73 補助記憶装置、
8 自律ロボット制御装置
8a 無線通信装置、
8b 公衆回線通信装置、
8c 点検モード設定部、
8d カメラ、
8e 自律ロボット仕様登録部、
81 CPU、
82 主記憶装置、
83 補助記憶装置、
9a ローカル回線網、
9b 公衆回線網、
10 監視センタ、
10a 公衆回線通信装置、
10b 稼働計測データ格納部、
10c セフティシュー不動作診断部、
101 CPU、
102 主記憶装置、
103 補助記憶装置

Claims (4)

  1. エレベーターの乗り場ドアを開閉する乗り場ドア開閉手段と、
    前記乗り場ドアの閉方向への移動中に障害物を検出するセフティシューと、
    前記乗り場ドアの閉方向への移動中に前記乗り場ドア開閉手段に過負荷が与えられると前記乗り場ドアを開方向に反転移動させる過負荷時ドア反転手段と、
    前記乗り場ドア開閉手段、前記セフティシュー、および、前記過負荷時ドア反転手段を監視するエレベーター監視手段と、を具備しており、
    前記乗り場ドアの閉路上に障害物がなく、かつ、前記過負荷時ドア反転手段が動作しない場合には
    乗客が利用可能な通常モードでは、前記乗り場ドアは全閉する一方
    自律ロボットを用いて前記セフティシューを点検する点検モードでは、前記自律ロボットを前記乗り場ドアの敷居を跨ぐ位置に移動させた状態で、前記乗り場ドア閉方向に所定距離移動させた後、全閉する前に開方向に反転移動させることを特徴とするエレベーター点検装置。
    但し、所定距離 ≧ 乗り場ドアの間口 − 自律ロボットの幅
  2. 請求項1に記載のエレベーター点検装置において、
    前記点検モードでの前記乗り場ドアの閉速度は、前記通常モードでの前記乗り場ドアの閉速度よりも遅いことを特徴とするエレベーター点検装置。
  3. 請求項1または請求項に記載のエレベーター点検装置において、
    前記エレベーター監視手段は、前記通常モード中の、前記乗り場ドアの開閉回数と、前記セフティシューの動作回数と、前記過負荷時ドア反転手段の動作回数を、単位時間毎に纏めた稼働計測データを生成し、
    単位時間中の、前記セフティシューの動作回数と前記乗り場ドアの開閉回数の比が所定値より小さい場合、または、前記セフティシューの動作回数が前記過負荷時ドア反転手段の動作回数より小さい場合に、
    前記通常モードから前記点検モードに移行することを特徴とするエレベーター点検装置。
  4. エレベーターの乗り場ドアを開閉する乗り場ドア開閉手段と、
    前記乗り場ドアの閉方向への移動中に障害物を検出するセフティシューと、
    前記乗り場ドアの閉方向への移動中に前記乗り場ドア開閉手段に過負荷が与えられると前記乗り場ドアを開方向に反転移動させる過負荷時ドア反転手段と、
    を備えたエレベーターの点検方法であって、
    前記乗り場ドアの閉路上に障害物がなく、かつ、前記過負荷時ドア反転手段が動作しない場合には
    乗客が利用可能な通常モードでは、前記乗り場ドアは全閉する一方
    自律ロボットを用いて前記セフティシューを点検する点検モードでは、前記自律ロボットを前記乗り場ドアの敷居を跨ぐ位置に移動させた状態で、前記乗り場ドア閉方向に所定距離移動させた後、全閉する前に開方向に反転移動させることを特徴とするエレベーターの点検方法。
    但し、所定距離 ≧ 乗り場ドアの間口 − 自律ロボットの幅
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