JP6617723B2 - 制動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、左右の車輪に制動トルクを作用させることができる制動装置に関するものである。
特許文献1には、二つのモータを駆動力源とした駆動装置が記載されており、この駆動装置には、車幅方向における一方側に延出した第1シャフトと、他方側に延出した第2シャフトとが連結され、それぞれのシャフトには、シャフトに対して車両の上下方向に移動することができるように駆動輪が連結されている。また、各シャフトには、それらのシャフトに制動トルクを作用させる制動装置が設けられている。この制動装置は、第1シャフトのうち駆動装置の外部に飛び出ている部分に一体化された第1ブレーキディスクと、第2シャフトのうち駆動装置の外部に飛び出ている部分に一体化された第2ブレーキディスクと、駆動装置を跨がって配置され、各ブレーキディスクに摩擦力を作用させるブレーキキャリパーとにより構成されている。
特開2012−76506号公報
特許文献1に記載された制動装置は、車両の上下方向で駆動輪と相対移動することができるように設けられている。すなわち、制動装置は駆動輪と共に上下動しないので、バネ下荷重を減少させることができる。一方、制動トルクは、摩擦力の大きさと、回転中心から摩擦力を作用させる箇所までの距離とで定まるから、摩擦力を生じさせるアクチュエータや、摩擦力を作用させる回転体は、要求される制動トルクが大きいほど大型化する。車両の減速時には、比較的大きな制動トルクが要求される場合、特許文献1に記載された制動装置では、ブレーキキャリパーやブレーキディスクは、その要求される制動トルクに応じて大きくなる。しかしながら、車両の軽量化や小型化の観点からすれば制動装置の小型化が望ましく、そのような要請に応えるためには改善の余地があった。また、上記の特許文献1に記載された装置においても、同様の改善の余地がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、車輪における制動トルクを小さくすることなく小型化を図ることのできる制動装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、一方の車輪に連結された第1ドライブシャフトと、他方の車輪に連結されかつ前記第1ドライブシャフトと相対回転可能に設けられた第2ドライブシャフトとを有し、前記第1ドライブシャフトおよび前記第2ドライブシャフトに制動トルクを独立して作用させることができるように構成された制動装置において、第1回転部材と、前記第1回転部材に制動トルクを作用させる第1制動機構と、前記第1回転部材と前記第1ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第1制動機構による前記第1回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第1ドライブシャフトに伝達する第1減速機と、第2回転部材と、前記第2回転部材に制動トルクを作用させる第2制動機構と、前記第2回転部材と前記第2ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第2制動機構による前記第2回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第2ドライブシャフトに伝達する第2減速機とを備え、前記第1減速機のうちの前記第1回転部材からトルクが伝達される第1入力部の回転中心軸線と、前記第1減速機のうちの前記第1ドライブシャフトにトルクを伝達する第1出力部の回転中心軸線とが平行に配置され、前記第2減速機のうちの前記第2回転部材からトルクが伝達される第2入力部の回転中心軸線と、前記第2減速機のうちの前記第2ドライブシャフトにトルクを伝達する第2出力部の回転中心軸線とが平行に配置され、前記第1回転部材を含む前記第1減速機の第1トルク伝達経路における回転部材と、前記第2回転部材を含む前記第2減速機の第2トルク伝達経路における回転部材とを係合させるクラッチを備えていることを特徴とするものである。
この発明では、前記クラッチは、前記第1回転部材もしくは前記第2回転部材の車幅方向における端部に連結された締結プレートと、磁性材料により構成された押圧板と、前記押圧板を前記締結プレートに押圧させるコイルバネと、通電させることにより前記コイルバネのバネ力に対抗した電磁力を前記押圧板に作用させる電磁コイルとを備えた摩擦クラッチによって構成されてもよい。
この発明では、前記第1制動機構と前記第2制動機構とのうちの少なくともいずれか一方の制動機構による制動トルクを、所定の制動トルクに維持するように構成された保持機構を備えてもよい。
この発明では、前記保持機構は、前記一方の制動機構による制動トルクを所定の制動トルクにした状態で非通電とすることで前記一方の制動機構による制動トルクを維持する電磁アクチュエータを有してもよい
また、この発明では、一方の車輪に連結された第1ドライブシャフトと、他方の車輪に連結されかつ前記第1ドライブシャフトと相対回転可能に設けられた第2ドライブシャフトとを有し、前記第1ドライブシャフトおよび前記第2ドライブシャフトに制動トルクを独立して作用させることができるように構成された制動装置において、第1回転部材と、前記第1回転部材に制動トルクを作用させる第1制動機構と、前記第1回転部材と前記第1ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第1制動機構による前記第1回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第1ドライブシャフトに伝達する第1減速機と、第2回転部材と、前記第2回転部材に制動トルクを作用させる第2制動機構と、前記第2回転部材と前記第2ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第2制動機構による前記第2回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第2ドライブシャフトに伝達する第2減速機とを備え、前記第1減速機のうちの前記第1回転部材からトルクが伝達される第1入力部の回転中心軸線と、前記第1減速機のうちの前記第1ドライブシャフトにトルクを伝達する第1出力部の回転中心軸線とが平行に配置され、前記第2減速機のうちの前記第2回転部材からトルクが伝達される第2入力部の回転中心軸線と、前記第2減速機のうちの前記第2ドライブシャフトにトルクを伝達する第2出力部の回転中心軸線とが平行に配置され、前記第1制動機構と前記第2制動機構とのうちの少なくともいずれか一方の制動機構による制動トルクを、所定の制動トルクに維持するように構成された保持機構を備え、前記保持機構は、前記一方の制動機構による制動トルクを所定の制動トルクにした状態で非通電とすることで前記一方の制動機構による制動トルクを維持する電磁アクチュエータを有してもよい。
この発明では、前記一方の制動機構は、ブレーキロータと固定部材とを備え、前記一方の制動機構は、前記ブレーキロータと前記固定部材とを摩擦接触させることにより前記ブレーキロータに制動トルクを作用させるように構成され、前記保持機構は、前記ブレーキロータと前記固定部材との摩擦力を保持するように構成されてもよい。
この発明では、前記第1回転部材と一体に回転する第1ブレーキロータを更に有し、前記第1制動機構は、前記第1ブレーキロータと第1固定部材とを摩擦接触させることにより前記第1ブレーキロータに制動トルクを作用させるように構成され、前記第2回転部材と一体に回転する第2ブレーキロータを更に有し、前記第2制動機構は、前記第2ブレーキロータと第2固定部材とを摩擦接触させることにより前記第2ブレーキロータに制動トルクを作用させるように構成され、前記電磁アクチュエータは、一方に回転することにより前記第1固定部材と前記第1ブレーキロータとが接触するように前記第1固定部材と前記第1ブレーキロータとのいずれか一方を移動させ、かつ前記第2固定部材と前記第2ブレーキロータとが接触するように前記第2固定部材と前記第2ブレーキロータとのいずれか一方を移動させる制動用モータであってもよい。
この発明では、一方の車輪に連結された第1ドライブシャフトと、他方の車輪に連結されかつ前記第1ドライブシャフトと相対回転可能に設けられた第2ドライブシャフトとを有し、前記第1ドライブシャフトおよび前記第2ドライブシャフトに制動トルクを独立して作用させることができるように構成された制動装置において、第1回転部材と、前記第1回転部材に制動トルクを作用させる第1制動機構と、前記第1回転部材と前記第1ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第1制動機構による前記第1回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第1ドライブシャフトに伝達する第1減速機と、第2回転部材と、前記第2回転部材に制動トルクを作用させる第2制動機構と、前記第2回転部材と前記第2ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第2制動機構による前記第2回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第2ドライブシャフトに伝達する第2減速機とを備え、前記第1減速機は、前記第1制動機構が連結された第1入力要素と、前記第1ドライブシャフトに連結された第1出力要素と、前記第1入力要素から入力されたトルクを前記第1出力要素から出力するための反力を受け持つ第1反力要素との少なくとも三つの回転要素を有する第1遊星歯車機構により構成され、前記第2減速機は、前記第2制動機構が連結された第2入力要素と、前記第2ドライブシャフトに連結された第2出力要素と、前記第2入力要素から入力されたトルクを前記第2出力要素から出力するための反力を受け持つ第2反力要素との少なくとも三つの回転要素を有する第2遊星歯車機構により構成され、前記第1減速機のうちの前記第1回転部材からトルクが伝達される第1入力部の回転中心軸線と、前記第1減速機のうちの前記第1ドライブシャフトにトルクを伝達する第1出力部の回転中心軸線とが同一軸線上に配置され、前記第2減速機のうちの前記第2回転部材からトルクが伝達される第2入力部の回転中心軸線と、前記第2減速機のうちの前記第2ドライブシャフトにトルクを伝達する第2出力部の回転中心軸線とが同一軸線上に配置され、前記第1回転部材を含む前記第1減速機の第1トルク伝達経路における回転部材と、前記第2回転部材を含む前記第2減速機の第2トルク伝達経路における回転部材とを係合させることによって前記第1ドライブシャフトと前記第2ドライブシャフトとの回転数を同一にすることができるクラッチを備えてもよい。
この発明では、前記第1制動機構は、通電される電力に応じた電磁力を発生させる第1アクチュエータを有し、前記第1アクチュエータにより生じた電磁力により制動トルクを制御するように構成され、前記第2制動機構は、通電される電力に応じた電磁力を発生させる第2アクチュエータを有し、前記第2アクチュエータにより生じた電磁力により制動トルクを制御するように構成されてもよい。
この発明によれば、第1回転部材に制動トルクを作用させる第1制動機構と、第2回転部材に制動トルクを作用させる第2制動機構と、その作用させた各制動トルクを増大させて第1ドライブシャフトと第2ドライブシャフトとに伝達する第1減速機および第2減速機を備えている。つまり、上記の第1制動機構および第2制動機構により生じた制動トルクは、第1減速機および第2減速機を介することにより増大されて第1ドライブシャフトおよび第2ドライブシャフトに伝達される。したがって、各制動機構により発生させる制動トルクは、車輪における制動トルクより小さくてよいから、各制動機構を小型化することができる。また、各制動機構を各ドライブシャフトよりも入力側に設けているので、車輪と一体となる部材を低減させることができる。すなわち、バネ下荷重を低下させることができる。その結果、走行安定性を向上させることができる。
また、この発明によれば、上記の各制動機構は独立して作動することができるように構成されているため、左右輪の制動トルクに差を設けることができ、例えば旋回しながら減速している場合などにおける走行安定性を向上させることができる。
また、この発明によれば、第1回転部材を含む第1減速機の第1トルク伝達経路における回転部材と、第2回転部材を含む第2減速機の第2トルク伝達経路における回転部材とを係合させるクラッチを備えている。つまり、第1トルク伝達経路のいずれかの回転部材と第2トルク伝達経路のいずれかの回転部材とが一体となって回転するように構成されている。そのため、例えば直進走行や比較的旋回半径が大きい走行路を走行する場合には、上述した各制動機構から出力されるトルクに差があっても、第1トルク伝達経路における回転部材と第2トルク伝達経路における回転部材とが一体となって回転するため、各車輪に伝達されるトルクに差が生じることを抑制することができ、ならびに、各車輪が相対回転することを抑制することができる。そのため、直進走行や比較的旋回半径が大きい走行路を走行する場合の走行安定性を向上させることができるとともに、各制動機構を制御する際に過度に精度の高い制御が要求されることを抑制することができる。
この発明で対象とすることができる制動装置の一例(第1例)を説明するための断面図である。 図1の構成にパーキングロック機構を追加した変形例(第2例)を説明するための断面図である。 各回転軸を一体となって回転させることができる摩擦クラッチを備えた制動装置の一例(第3例)を説明するための断面図である。 図3の構成における変形例(第4例)を説明するための断面図である。 回転軸の回転中心軸線と、ドライブシャフトが連結される部分の回転中心軸線とが同一の制動装置の一例(第5例)を説明するための断面図である。
この発明で対象とすることができる制動装置の一例を図1に示している。図1に示す制動装置1は、車両に搭載されたものであって、車幅方向における中央部分を挟んで両側が対称の形状に構成されている。したがって、以下の説明では、一方側(図における右側)の構成について説明し、他方側の構成の説明は省略する。なお、図中においては、一方側の部材の参照符号に「a」を付し、他方側の部材の参照符号に「b」を付すとともに、以下の説明においては、一方側の部材と他方側の部材との区別を付けて説明する必要がある場合には、一方側の部材の名称に「第1」を付し、他方側の部材の名称に「第2」を付す。
図1に示した制動装置1は、差動機能を有し、また車両Veの左右の車輪において、一方の車輪に制動トルクを作用させることができる制動機構と、他方の車輪に制動トルクを作用させることができる制動機構とが設けられている。また、これらの制動機構は、左右の車輪に独立して制動トルクを作用させることができるように構成されている。これは、従来知られているアンチロックシステムなどと同様に、左右輪に異なる制動トルクを作用させることができるようにするためである。
先ず、図1に示す制動装置1は、センターハウジング2と、そのセンターハウジング2の中央部でセンターハウジング2を隔てる隔壁部3と、センターハウジング2の両端に一体化された側壁部4とによって構成されたケース5の内部に収容されている。また回転軸6が、上記の隔壁部3および側壁部4を貫通している。なお、回転軸6は、隔壁部3および側壁部4に嵌合したベアリング7,8によって回転自在に保持されている。
上記の回転軸6のうち、車幅方向における中央部には、出力ギヤ9が連結されている。また、回転軸6と平行にカウンタシャフト10が設けられており、そのカウンタシャフト10の一方の端部に、出力ギヤ9よりも大径のカウンタドリブンギヤ11が噛み合い、他方の端部に、カウンタドリブンギヤ11よりも小径のピニオンギヤ12が噛み合っている。さらに、ピニオンギヤ12には、そのピニオンギヤ12よりも大径の終減速ギヤ13が噛み合っている。
この終減速ギヤ13の回転中心には、車幅方向における外側に向けて突出し、かつ車幅方向における外側に開口した円筒軸14が連結されている。この円筒軸14は、その回転中心軸線L2が、回転軸6の回転中心軸線L1と平行となるように形成されている。そして、円筒軸14にドライブシャフト15の一方の端部が差し込まれてスプライン係合している。このドライブシャフト15は、従来知られているドライブシャフトと同様に、両端の回転中心軸線を車両の高さ方向に変更するための等速ジョイントなどの図示しない連結機構を有している。そして、そのドライブシャフト15の他方の端部には、車輪16が連結されている。
したがって、出力ギヤ9のトルクは、出力ギヤ9とカウンタドリブンギヤ11とのギヤ比、およびピニオンギヤ12と終減速ギヤ13とのギヤ比に応じて増大して、ドライブシャフト15に伝達される。すなわち、出力ギヤ9、カウンタドリブンギヤ11、ピニオンギヤ12、終減速ギヤ13により減速機17を構成している。また、回転軸6、出力ギヤ9、カウンタドリブンギヤ11、ピニオンギヤ12、終減速ギヤ13によりトルクの伝達経路Rを形成している。
なお、上記の各ギヤ9,11,12,13、カウンタシャフト10、円筒軸14は、上記のセンターハウジング2の内部に収容されている。このセンターハウジング2には、車幅方向における両側に側壁部4が一体化されている。また、そのセンターハウジング2によってカウンタシャフト10や円筒軸14が回転自在に保持されている。
また、回転軸6aの回転中心軸線L1aと、回転軸6bの回転中心軸線L1bとが同一軸線となり、かつ各ドライブシャフト15a,15bのうちの円筒軸14a,14b側の端部の回転中心軸線L2a,L2b同士が同一軸線となっている。
また、車幅方向における外側に側壁部4から延出した回転軸6の端部には、その側壁部4の内径よりも外径が若干小さい円盤状のブレーキロータ18が連結されている。このブレーキロータ18は、磁性材料により構成されており、軸線方向において車輪16側を向いた側面に環状の凸部19が形成されている。
さらに、図1に示す例では、ブレーキロータ18の外径よりも内径が大きい有底円筒状のカバー部材20が設けられており、そのカバー部材20の開口部を閉じるようにカバー部材20と側壁部4とが一体化されている。そして、カバー部材20と側壁部4とに囲われた空間に、回転軸6の回転を停止させるための制動機構21が設けられている。
この制動機構21は、ブレーキロータ18と、ブレーキロータ18のうち凸部19が形成された側面に対向した環状の押圧部材22とにより構成されている。押圧部材22の外周面とカバー部材20の内周面とがスプライン係合しており、押圧部材22は、カバー部材20の軸線方向に移動することができ、かつ回転することができないように構成されている。また、押圧部材22の内周部は、ブレーキロータ18の凸部19よりも内側まで形成されており、その内周部がブレーキロータ18側に突出している。そして、その突出した部分に、電磁コイル(以下、コイルと記す)23が巻き付けられている。なお、上記の押圧部材22a,22bが、この発明の実施形態における「第1固定部材」または「第2固定部材」に相当する。
したがって、上記コイル23に通電することにより、その電流値に応じた電磁力がブレーキロータ18と押圧部材22とを接近させる荷重として生じるので、ブレーキロータ18と押圧部材22とが接触(摩擦接触)する。上記のように押圧部材22は回転することができないため、ブレーキロータ18と押圧部材22とが接触することにより、その接触圧に応じた摩擦力が制動トルクとしてブレーキロータ18に作用する。すなわち、回転軸6に制動トルクが作用する。なお、その際の摩擦力は、コイル23に通電した電流値に応じた大きさになる。すなわち、コイル23に通電する電流を制御することにより、ブレーキロータ18に作用させる制動トルクを制御することができる。なお、上記の回転軸6a,6bが、この発明の実施形態における「第1回転部材」または「第2回転部材」に相当し、出力ギヤ9a,9bが、この発明の実施形態における「第1入力部」または「第2入力部」に相当し、円筒軸14a,14bが、この発明の実施形態における「第1出力部」または「第2出力部」に相当し、コイル23a,23bが、この発明の実施形態における「第1アクチュエータ」または「第2アクチュエータ」に相当する。
このように、コイル23に通電する電流を制御し、またその際の制動トルクを同一に制御すれば、各車輪16a,16bにより同一の制動トルクを発生させることができる。また、各制動機構21a,21bの制動トルクを異ならせることにより、各ドライブシャフト15a,15bの相互のトルクを異ならせることができ、旋回走行時の走行安定性を向上させることができる。つまり、制動装置1は、差動機能を備えている。
また、上記のように第1制動機構21aおよび第2制動機構21bにより生じた制動トルクは、第1減速機17aおよび第2減速機17bを介して車輪16に伝達される。すなわち、制動トルクが増大して車輪16に伝達される。したがって、制動機構21により発生させる制動トルクは車輪16における制動トルクより小さくすることができる。そのため、制動機構21を小型化することができる。
さらに、制動機構21をドライブシャフト15よりも入力側に設けることにより、車輪16と一体となる部材を低減させることができる。すなわち、いわゆるバネ下荷重を低下させることができる。その結果、走行安定性を向上させることができる。
またさらに、回転軸6の回転中心軸線L1と、ドライブシャフト15のうちの円筒軸14側の端部の回転中心軸線L2とを平行に配置することにより、第1終減速ギヤ13aと第2終減速ギヤ13bとを接近させて、あるいは第1円筒軸14aと第2円筒軸14bとを接近させて配置することができる。そのため、ドライブシャフト15の長さを長くすることができるので、ドライブシャフト15に設けられた図示しない連結機構の揺動角を小さくすることができる。その結果、連結機構の動力損失を低減することができる。
一方、上記のようにコイル23に通電した電流値に応じた制動トルクを作用させることになるため、車両の電源をオフした状態で停車している際には、制動トルクを作用させ続けることができない。そのため、図2に示す制動装置1には、この発明の実施形態における「保持機構」に相当する、パーキングロック機構24が設けられている。図2に示すパーキングロック機構24は、車両の電源がオフされた状態(非通電)であってもブレーキロータ18と押圧部材22との接触圧を維持するように構成されている。具体的には、パーキングロック機構24は、押圧部材22を挟んでブレーキロータ18とは反対側に設けられた環状のプレート部材25と、そのプレート部材25を軸線方向に移動させるためのパーキング用モータ26とにより構成されている。なお、パーキング用モータ26が、この発明の実施形態における「電磁アクチュエータ」および「制動用モータ」に相当する。
このパーキング用モータ26は、カバー部材20の側壁に取り付けられており、その回転軸27が、カバー部材20の側壁を貫通してカバー部材20の内側まで延出している。また、回転軸27の外周面には、雄ねじ部28が形成され、プレート部材25の内周面には、その雄ねじ部28に噛み合う雌ねじ部29が形成されている。さらに、プレート部材25は、カバー部材20の内側に配置されており、そのプレート部材25の外周面とカバー部材20の内周面とがスプライン係合している。したがって、パーキング用モータ26を回転させることにより、プレート部材25は、回転軸27の回転中心軸線に沿って移動する。すなわち、上記回転軸27とプレート部材25とにより送りネジ機構が構成されている。なお、プレート部材25における押圧部材22側を向いた側面には、押圧部材22と接触する環状の凸部30が形成されている。
したがって、シフトレバーがパーキングポジションに切り替えられた場合など、パーキングロックする必要がある場合には、まず、パーキング用モータ26に通電してプレート部材25を押圧部材22側に移動させ、プレート部材25とブレーキロータ18との間に押圧部材22を挟み付ける。その際の押圧力は、パーキングロックできる程度とする。その状態で、パーキング用モータ26への通電を停止する。その結果、ブレーキロータ18と押圧部材22とが圧着された状態を維持することになるため、車両の電源がオフされた場合であっても、制動機構21による制動トルクを維持することができる。
一方、直進走行時や比較的旋回半径が大きい走行路を走行する場合には、各車輪16a,16bの回転速度を一致させ、各車輪16a,16bのトルクを一致させることが好ましい。そのような場合には、図1および図2に示す制動装置1では、制動機構21の出力(制動)トルクを同一に制御することになり、比較的高い精度の制御が要求される。そのため、図3に示す制動装置1は、回転軸6a,6bを一体となって回転させることができるように構成されている。なお、以下の説明では、図1および図2と同一の構成についての説明を省略し、また図3における図1および図2と同一の構成については、同一の参照符号を付している。
図3に示す回転軸6aは、出力ギヤ9aが連結されている箇所よりも車幅方向における中央側に延出しており、その先端には、連結軸31が一体回転するように連結されている。具体的には、連結軸31における回転軸6a側の端部に、中空部が形成されており、その中空部に回転軸6aの先端が差し込まれて一体化されている。その連結軸31の車幅方向における端部には、フランジ部32が形成されている。このフランジ部32の外周面にはスプライン歯が形成されている。また、フランジ部32と同心円上に環状の締結プレート33が配置され、その締結プレート33の内周面にスプライン歯が形成され、フランジ部32と締結プレート33とがスプライン係合している。
また、回転軸6bは、出力ギヤ9bが連結されている箇所よりも車幅方向における中央側に延出しており、その先端には、延長軸34が一体回転するように連結されている。具体的には、延長軸34における回転軸6b側の端部に、中空部が形成されており、その中空部に回転軸6bの先端が差し込まれて一体化されている。その延長軸34の車幅方向における端部には、有底円筒状の収容部35が形成されており、その収容部35の内部に上記締結プレート33が、相対回転可能に挿入されている。また、収容部35の開口部側には、締結プレート33が収容部35から抜け出ることを抑制するためのスナップリング36が取り付けられている。
さらに、収容部35における底面側には、環状の位置決めプレート37が一体化されており、その位置決めプレート37と上記締結プレート33との間に環状の押圧板38が配置されている。この押圧板38と収容部35とはスプライン係合しており、押圧板38が、収容部35と一体に回転するとともに、収容部35の軸線方向に移動することができるように構成されている。また、押圧板38は、磁性材料により構成されており、その内周部には、軸線方向における収容部35の底面側に延出した円筒部39が形成されている。そして、収容部35の底面と押圧板38との間に圧縮され、かつ円筒部39の外周面を覆うように配置されたコイルバネ40が設けられている。さらに、収容部35の外周側には、コイル41が設けられている。
上記のコイル41に通電することにより、コイルバネ40のバネ力に対抗した電磁力が押圧板38に作用するように構成されている。一方、コイル41に通電していない場合には、押圧板38はコイルバネ40に押圧されて締結プレート33に接触し、押圧板38と締結プレート33との間には、コイルバネ40のバネ力に応じた摩擦力が生じる。この摩擦力は、直進走行や比較的旋回半径が大きい走行路を走行する場合における各回転軸6a,6bに作用するトルク差あるいは回転速度差によって、押圧板38と締結プレート33とが相対回転しない程度に定められている。したがって、コイル41に通電する電流値に応じて押圧板38と締結プレート33との伝達トルク容量が定められるように構成され、また押圧板38と締結プレート33とのトルクの伝達を遮断することができるように構成されている。すなわち、コイル41を電磁アクチュエータとした摩擦クラッチ42を構成している。
したがって、直進走行や比較的旋回半径が大きい走行路を走行する場合には、コイル41へは通電せずに、押圧板38と締結プレート33とを摩擦係合させる。その結果、各制動機構21a,21bから出力されるトルクに差があっても、回転軸6aと回転軸6bとが一体となって回転するため、各車輪16a,16bに伝達されるトルクに差が生じることを抑制することができ、また各車輪16a,16bが相対回転することを抑制することができる。そのため、直進走行や比較的旋回半径が大きい走行路を走行する場合の走行安定性を向上させることができるとともに、各制動機構21a,21bを制御する際に過度に精度の高い制御が要求されることを抑制することができる。
また、駐車中であって車両の電源がオフされている場合には、コイル41への電力の供給も停止されるので、摩擦クラッチ42は係合した状態となる。そのため、各回転軸6a,6bのいずれか一方の回転を停止させることができれば、各車輪16a,16bを停止させることができるので、図3に示す例では、パーキング用モータ26bおよびプレート部材25bは、車輪16b側のみに設けられている。なお、上記のパーキング用モータ26aがフェールした場合の対策として図4に示すように併せて車輪16a側にパーキング用モータ26aおよびプレート部材25aを設けてもよい。
また、図3および図4の例では、上述したように摩擦クラッチ42によって回転軸6aと回転軸6bとが一体回転できるように構成されているものの、少なくとも第1トルク伝達経路Raにおけるいずれかの回転部材と第2トルク伝達経路Rbにおけるいずれかの回転部材とを係合させて、第1ドライブシャフト15aと第2ドライブシャフト15bとの回転数、あるいは、車輪16aと車輪16bとの回転速度を一致させてその各車輪16a,16bのトルクを一致させるように構成されていればよい。
つぎに、回転軸6の回転中心軸線L1と、ドライブシャフト15のうちの円筒軸14側の端部の回転中心軸線L2とが同一軸線上となるように配置された制動装置1の構成について、図5を参照して説明する。なお、図1ないし図4に記載された制動装置1と同様の構成については同一の参照符号を付してその説明を省略する。図5に示す制動装置1は、回転軸6のうち車幅方向の外側に向けて延出した部分に、シングルピニオン型の遊星歯車機構43が連結されている。この遊星歯車機構43は、従来知られているものと同様に複数の回転要素から構成されており、サンギヤ44と、そのサンギヤ44と同心円状に配置されたリングギヤ45と、サンギヤ44およびリングギヤ45に噛み合うピニオンギヤ46と、ピニオンギヤ46を自転可能に保持するとともに、サンギヤ44の回転中心を中心として公転することができるように保持するキャリヤ47とにより構成されている。
なお、サンギヤ44a,44bが、この発明の実施形態における「第1入力要素」または「第2入力要素」に相当し、リングギヤ45a,45bが、この発明の実施形態における「第1反力要素」または「第2反力要素」に相当し、キャリヤ47a,47bが、この発明の実施形態における「第1出力要素」または「第2出力要素」に相当する。
上記の遊星歯車機構43は、有底円筒状のカバー部材48の内部に収容されており、サンギヤ44が回転軸6と一体回転するように連結され、リングギヤ45がカバー部材48の内壁面に連結されている。そして、キャリヤ47には、車幅方向外側に向けて突出した円筒軸49が連結されており、その円筒軸49がカバー部材48の底面を貫通し、かつカバー部材48に回転自在に保持されている。したがって、この遊星歯車機構43は、サンギヤ44の回転速度が、キャリヤ47の回転速度よりも高速になり、減速機17を構成する。そして、円筒軸49に、ドライブシャフト15が連結されている。なお、上記カバー部材48は、側壁部4の車幅方向外側に連結され、カバー部材48の開口部が側壁部4により閉じられている。
また、側壁部4の車幅方向内側には、センターハウジング50が連結されている。このセンターハウジング50は、二つの円筒状の部材51a,51bを、互いの端部同士を連結して形成されている。
そして、回転軸6のうちセンターハウジング50側に延出した部分には、図1ないし図4に示す構成と同様に構成されたブレーキロータ18が連結されている。また、センターハウジング50における車輪16側の空間に、ブレーキロータ18、および図1と同様に構成された押圧部材22、プレート部材25が収容されている。さらに、図3,4に示す構成と同様に各回転軸6a,6bの間に、図2における収容部35、締結プレート33、押圧板38、円筒部39、コイルバネ40、コイル41を設け、各回転軸6a,6bを一体化させるように構成されている。この場合には、図示しないピンなどによりいずれかの回転部材を固定することにより、駐車時に制動トルクを維持するように構成する。
このように構成された制動装置1であっても、ブレーキロータ18と押圧部材22とを接触させて制動トルクを回転軸6に作用させることにより、その制動トルクが遊星歯車機構43を介して増大させられてドライブシャフト15や車輪16に作用することになる。そのため、図1ないし図4と同様にブレーキロータ18や押圧部材22を小型化することができる。また、上述したように回転軸6の回転中心軸線L1と、ドライブシャフト15のうちの円筒軸14側の端部の回転中心軸線L2とが同一軸線に配置することにより、車両の上下方向に空間を空けることができるので、他の装置などの搭載自由度を向上させることができる。
以上、この発明の複数の実施形態について説明したが、この発明は上述した例に限定されないのであって、この発明の目的を達成する範囲で適宜変更してもよい。例えば、上述した各実施形態では、制動機構21やその制動機構21の制動トルクを維持するパーキングロック機構24は、電磁アクチュエータにより駆動するものに限らず、油圧アクチュエータなどの他のアクチュエータにより駆動するものであってもよい。また、制動機構21は、アクチュエータの制御量の増加に伴って制動トルクが大きくなるものに限らず、例えば、バネによりブレーキロータ18と押圧部材22とを係合させ、そのバネ力に対抗する荷重をアクチュエータで作用させるように構成されたものであってもよい。また、パーキングロック機構24は、従来知られているパーキングギヤと、パーキングロックアームとを係合させて、いずれかの回転部材の回転を機械的に停止させる構成であってもよい。
1…制動装置、 6,27…回転軸、 9…出力ギヤ、 10…カウンタシャフト、 11…カウンタドリブンギヤ、 12…ピニオンギヤ、 13…終減速ギヤ、 14,49…円筒軸、 15…ドライブシャフト、 16…車輪、 17…減速機、 18…ブレーキロータ、 21…制動機構、 22…押圧部材、 23,41…コイル、 24…パーキングロック機構、 25…プレート部材、 26…パーキング用モータ、 33…締結プレート、 38…押圧板、 40…コイルバネ、 42…摩擦クラッチ、 43…遊星歯車機構、 44…サンギヤ、 45…リングギヤ、 46…ピニオンギヤ、 47…キャリヤ、 L1,L2…回転中心軸線、 R…トルク伝達経路。

Claims (9)

  1. 一方の車輪に連結された第1ドライブシャフトと、他方の車輪に連結されかつ前記第1ドライブシャフトと相対回転可能に設けられた第2ドライブシャフトとを有し、前記第1ドライブシャフトおよび前記第2ドライブシャフトに制動トルクを独立して作用させることができるように構成された制動装置において、
    第1回転部材と、
    前記第1回転部材に制動トルクを作用させる第1制動機構と、
    前記第1回転部材と前記第1ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第1制動機構による前記第1回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第1ドライブシャフトに伝達する第1減速機と、
    第2回転部材と、
    前記第2回転部材に制動トルクを作用させる第2制動機構と、
    前記第2回転部材と前記第2ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第2制動機構による前記第2回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第2ドライブシャフトに伝達する第2減速機とを備え、
    前記第1減速機のうちの前記第1回転部材からトルクが伝達される第1入力部の回転中心軸線と、前記第1減速機のうちの前記第1ドライブシャフトにトルクを伝達する第1出力部の回転中心軸線とが平行に配置され、
    前記第2減速機のうちの前記第2回転部材からトルクが伝達される第2入力部の回転中心軸線と、前記第2減速機のうちの前記第2ドライブシャフトにトルクを伝達する第2出力部の回転中心軸線とが平行に配置され、
    前記第1回転部材を含む前記第1減速機の第1トルク伝達経路における回転部材と、前記第2回転部材を含む前記第2減速機の第2トルク伝達経路における回転部材とを係合させるクラッチを備えている
    とを特徴とする制動装置。
  2. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記クラッチは、前記第1回転部材もしくは前記第2回転部材の車幅方向における端部に連結された締結プレートと、磁性材料により構成された押圧板と、前記押圧板を前記締結プレートに押圧させるコイルバネと、通電させることにより前記コイルバネのバネ力に対抗した電磁力を前記押圧板に作用させる電磁コイルとを備えた摩擦クラッチによって構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
  3. 請求項1または2に記載の制動装置において、
    前記第1制動機構と前記第2制動機構とのうちの少なくともいずれか一方の制動機構による制動トルクを、所定の制動トルクに維持するように構成された保持機構を備えている
    ことを特徴とする制動装置。
  4. 請求項3に記載の制動装置において、
    前記保持機構は、前記一方の制動機構による制動トルクを所定の制動トルクにした状態で非通電とすることで前記一方の制動機構による制動トルクを維持する電磁アクチュエータを有する
    ことを特徴とする制動装置。
  5. 一方の車輪に連結された第1ドライブシャフトと、他方の車輪に連結されかつ前記第1ドライブシャフトと相対回転可能に設けられた第2ドライブシャフトとを有し、前記第1ドライブシャフトおよび前記第2ドライブシャフトに制動トルクを独立して作用させることができるように構成された制動装置において、
    第1回転部材と、
    前記第1回転部材に制動トルクを作用させる第1制動機構と、
    前記第1回転部材と前記第1ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第1制動機構による前記第1回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第1ドライブシャフトに伝達する第1減速機と、
    第2回転部材と、
    前記第2回転部材に制動トルクを作用させる第2制動機構と、
    前記第2回転部材と前記第2ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第2制動機構による前記第2回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第2ドライブシャフトに伝達する第2減速機とを備え、
    前記第1減速機のうちの前記第1回転部材からトルクが伝達される第1入力部の回転中心軸線と、前記第1減速機のうちの前記第1ドライブシャフトにトルクを伝達する第1出力部の回転中心軸線とが平行に配置され、
    前記第2減速機のうちの前記第2回転部材からトルクが伝達される第2入力部の回転中心軸線と、前記第2減速機のうちの前記第2ドライブシャフトにトルクを伝達する第2出力部の回転中心軸線とが平行に配置され、
    前記第1制動機構と前記第2制動機構とのうちの少なくともいずれか一方の制動機構による制動トルクを、所定の制動トルクに維持するように構成された保持機構を備え、
    前記保持機構は、前記一方の制動機構による制動トルクを所定の制動トルクにした状態で非通電とすることで前記一方の制動機構による制動トルクを維持する電磁アクチュエータを有する
    とを特徴とする制動装置。
  6. 請求項4または5に記載の制動装置において、
    前記一方の制動機構は、ブレーキロータと固定部材とを備え、
    前記一方の制動機構は、前記ブレーキロータと前記固定部材とを摩擦接触させることにより前記ブレーキロータに制動トルクを作用させるように構成され、
    前記保持機構は、前記ブレーキロータと前記固定部材との摩擦力を保持するように構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
  7. 請求項6に記載の制動装置において、
    前記第1回転部材と一体に回転する第1ブレーキロータを更に有し、
    前記第1制動機構は、前記第1ブレーキロータと第1固定部材とを摩擦接触させることにより前記第1ブレーキロータに制動トルクを作用させるように構成され、
    前記第2回転部材と一体に回転する第2ブレーキロータを更に有し、
    前記第2制動機構は、前記第2ブレーキロータと第2固定部材とを摩擦接触させることにより前記第2ブレーキロータに制動トルクを作用させるように構成され、
    前記電磁アクチュエータは、一方に回転することにより前記第1固定部材と前記第1ブレーキロータとが接触するように前記第1固定部材と前記第1ブレーキロータとのいずれか一方を移動させ、かつ前記第2固定部材と前記第2ブレーキロータとが接触するように前記第2固定部材と前記第2ブレーキロータとのいずれか一方を移動させる制動用モータである
    ことを特徴とする制動装置。
  8. 一方の車輪に連結された第1ドライブシャフトと、他方の車輪に連結されかつ前記第1ドライブシャフトと相対回転可能に設けられた第2ドライブシャフトとを有し、前記第1ドライブシャフトおよび前記第2ドライブシャフトに制動トルクを独立して作用させることができるように構成された制動装置において、
    第1回転部材と、
    前記第1回転部材に制動トルクを作用させる第1制動機構と、
    前記第1回転部材と前記第1ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第1制動機構による前記第1回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第1ドライブシャフトに伝達する第1減速機と、
    第2回転部材と、
    前記第2回転部材に制動トルクを作用させる第2制動機構と、
    前記第2回転部材と前記第2ドライブシャフトとに連結されるとともに、前記第2制動機構による前記第2回転部材に作用させた前記制動トルクを増大させて、前記第2ドライブシャフトに伝達する第2減速機とを備え、
    前記第1減速機は、前記第1制動機構が連結された第1入力要素と、前記第1ドライブシャフトに連結された第1出力要素と、前記第1入力要素から入力されたトルクを前記第1出力要素から出力するための反力を受け持つ第1反力要素との少なくとも三つの回転要素を有する第1遊星歯車機構により構成され、
    前記第2減速機は、前記第2制動機構が連結された第2入力要素と、前記第2ドライブシャフトに連結された第2出力要素と、前記第2入力要素から入力されたトルクを前記第2出力要素から出力するための反力を受け持つ第2反力要素との少なくとも三つの回転要素を有する第2遊星歯車機構により構成され、
    前記第1減速機のうちの前記第1回転部材からトルクが伝達される第1入力部の回転中心軸線と、前記第1減速機のうちの前記第1ドライブシャフトにトルクを伝達する第1出力部の回転中心軸線とが同一軸線上に配置され、
    前記第2減速機のうちの前記第2回転部材からトルクが伝達される第2入力部の回転中心軸線と、前記第2減速機のうちの前記第2ドライブシャフトにトルクを伝達する第2出力部の回転中心軸線とが同一軸線上に配置され、
    前記第1回転部材を含む前記第1減速機の第1トルク伝達経路における回転部材と、前記第2回転部材を含む前記第2減速機の第2トルク伝達経路における回転部材とを係合させることによって前記第1ドライブシャフトと前記第2ドライブシャフトとの回転数を同一にすることができるクラッチを備えている
    ことを特徴とする制動装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の制動装置において、
    前記第1制動機構は、通電される電力に応じた電磁力を発生させる第1アクチュエータを有し、前記第1アクチュエータにより生じた電磁力により制動トルクを制御するように構成され、
    前記第2制動機構は、通電される電力に応じた電磁力を発生させる第2アクチュエータを有し、前記第2アクチュエータにより生じた電磁力により制動トルクを制御するように構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
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