JP6615715B2 - 物品供給装置 - Google Patents
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Description
図1、2に示すように、第1コンベヤ10と、第2コンベヤ20との間に物品供給装置としての搬送ベッド110とその上方にオーバーヘッド式のコンベヤ120が配設されている。
・オーバーヘッド式のコンベヤ120(押送手段)は、走行体130が周回走行路122を各々が互いに独立して一方向に循環走行するため、走行体130に配設された押送体134によって、不規則な搬送間隔で搬送されてくる物品Pをそれぞれ受け入れることができる。
・コンベヤ120における制御部123は、搬送路113における貯留部118(所定領域)に進入している押送体134の数と、横形製袋充填機の所定時間あたりの包装数である基準包装能力に差が生じると、その差に応じた包装能力の変更情報を横形製袋充填機における制御部21に送り、貯留部118に到来している複数の押送体134が、横形製袋充填機の包装能力の変更に対応した搬送間隔になるよう、貯留部118における最下流側にいる押送体134から順次移動して、物品を横形製袋充填機に向けて送り出す。これにより、不規則な搬送間隔で搬送されてくる物品を横形製袋充填機に確実に供給し得る。
・物品供給装置は、物品Pを横形製袋充填機に向けて送り出す構成であることから、取り扱う物品Pの種類が変わっても構成物品の変更を伴わないため簡素な構造となり得る。
・押送体134は、第1ガイドレール141(第1被係合部)とローラ135(係合部)との係合によって、押送している物品Pを残して貯留部118に向けて前進する構成を有する。そのため、押送体134は、複数の物品Pをまとめて貯留部118に押送することができる。
・押送体134は、曲線状の走行路を走行し始める際に第2ガイドレール142(第2被係合部)とローラ135(係合部)との係合によって走行体130に対して周回走行路122の内周側に向けて移動し得るように支持されている。そのため、押送体134は、物品Pを横形製袋充填機に向けて送り出す際に、物品Pを前方に押し出すことなく、周回走行路122の内周側に向けて押送体134を移動させ物品Pの位置がずれたり姿勢が乱れたりすることを防ぐことができる。
・押送体134は、直線状の走行レール126に沿って配設された第1ガイドレール141(第1被係合部)と、曲線状の走行レール128の下部近傍に配設された第2ガイドレール142(第2被係合部)と、いずれにも係合するローラ135(係合部)を備えている。そのため、押送体134におけるローラ135(係合部)は、上述の第1ガイドレール141との係合による動作と、第2ガイドレール142と係合部との係合による動作を、兼ねる構成部品となるため構成部品の簡素化が図れる。
・押送体134は、貯留部118において横形製袋充填機に向けて各物品Pを押送する速度が横形製袋充填機における物品Pの搬送速度と同じになるよう走行する。そのため、コンベヤ120(押送手段)は、固定子の磁界の大きさや切り替えタイミングなどを同じパターンを繰り返して各走行体130を走行させることになるため、コンベヤ120における制御部123の制御負担の増大を抑制することができる。
・コンベヤ120は、物品Pを上下に重ねた段積品Wとして貯留部118に移送する構成となり、物品Pの移送における自由度の向上と、移送能力の向上を図り得る。
・走行体130は、押送体134の先端部136を上下に重なった段積品Wに接触しない位置まで上下方向に退避させるため、第2コンベヤ20に送出した段積品Wの姿勢が乱れたり上側の物品Pが脱落したりすることを抑制し得る。
・横形製袋充填機において設定された一定の段積品Wの搬送間隔と同じ間隔にして複数の段積品Wを貯留部118に貯留すると共に、第2コンベヤ20の搬送速度と同じ速度でシフトさせて第2コンベヤ20における搬送路22に送ることから、貯留部118を各走行体130が走行する際に、磁界を発生させるパターンを各走行体130に応じて変化させる必要がなく、この為、コンベヤ120における制御部123の制御応答性を安定的に確保することができる。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態を説明するにあたって、第1実施形態と同じ構造については第1実施形態と同一の符号を付与して詳細構造の説明については省略する。第2実施形態は図6、7に示される。この第2実施形態は、物品Pを上下に重ねるのではなく、搬送方向に沿った前後方向に並べて横形製袋充填機へ向けて移送する形態である。また、第2実施形態を説明するにあたって便宜上、第1実施形態における図5を流用して説明する。
・コンベヤ120は、物品Pを搬送方向に沿った前後方向に並べて貯留部118に移送する構成となり、第1実施形態のように上下に重ねた段積品Wのような移送形態以外も採用することができ、物品Pの移送における自由度の向上と、移送能力の向上を図り得る。
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は図8〜10に示される。この第3実施形態は、物品群を不規則な間隔で物品供給装置に受け入れる形態の場合である。
・搬送路に進入している走行体(押送体)の数に応じて、包装能力を変更する例として、所定領域を貯留部とし、この貯留部における走行体(押送体)の数に応じて包装能力を変更する態様を示したがこれに限られない。すなわち、即ち搬送路における所定領域は、搬送路の一部領域であっても、全部の領域であってもよく、搬送路の種々の領域とすることができる。
・物品を横形製袋充填機に供給するとは、横形製袋充填機における供給コンベヤ上に物品を供給する、又は、横形製袋充填機における成形中のフィルムに物品を供給することを意味する。
・横形製袋充填機において、フィルムを送りながらフィルムを成形してフィルムの端縁部を重合した重合部に成形中のフィルム送り方向に沿って縦シールを施す縦シール位置は、筒状成形されたフィルムの上部又は下部又は左右何れか一側部或いは両側部の何れでもよい。
・走行体が搬送路に進入して物品を押送し得るものであれば、走行体を搬送路に対し搬送路の側方又は下方から進入させるように構成してもよい。
・物品供給装置から包装機側に物品又は物品群を載り移らせる際に、走行体の先端部が物品を搬送方向前方側に押し出すことで、物品の位置ずれを防止するために、物品が走行体から離れるまで走行体を一時的に停止させる構成でもよい。
・第1実施形態の押送体134は、下段ベッド112に向けて下方から出現させてもよい。この場合には、上段ベッド114と下段ベッド112の両方に押送体134が通過し得る幅の溝部114Bを設けると共に、上段ベッド114に物品Pを載置した際に押送体134が下方に退避するように構成することによって実現可能である。
・第1コンベヤ10の搬送路12乃至第2コンベヤ20の搬送路22を一直線に接続したが、このようなレイアウトに限られず、例えば、所定角度ずつ回転するごとに物品Pを物品供給装置への受渡位置に順次、搬送するターンテーブルのような搬送手段を第1コンベヤ10として採用するなどすれば、物品供給装置の搬送ベッド110に対して第1コンベヤ10の搬送路12は直交するもので、このような搬送路でもよい。この場合における第1コンベヤ10における物品Pの搬送間隔は、前後の物品Pの距離ではなく、送出位置から搬送位置に物品Pを送出してから送出位置に後続の物品Pが到来するまでの時間に相当する。
・物品Pの搬送列を複数列にして、各列の物品P受け入れが完了した際に、単一の押送体134が横一列にならんだ物品Pをまとめて押送するようにしてもよい。なお、物品Pが物品供給装置にランダムに到来することから、横一列物品Pが並ぶ前に特定の列に物品Pが続けて搬送されてくることが、製品検知手段で検知された際には、先に受け入れている物品Pを排除・迂回させるなどの対策を講じることが好ましい。
・搬送方向に交差する上下方向に移動する第1実施形態の押送体134については、上下が反転する復路を走行する際に下方へのスライド移動を防ぐために、押送体134を走行体本体部に対しコイルばねなどの弾性力によって付勢することが好ましい。
・リニアモータとしては、磁石に換えて電磁コイルを配設した可動子を走行体にするなどして、固定子に発生する磁界によって各走行体が推力を得て直線的に走行するなどの構成であってもよい。
・溝部は、載置部の幅方向両端に設けるものでもよい。
・第2コンベヤ20については、平ベルトに段積品Wを載置して搬送するベルトコンベヤの他に、チェーン等の無端索体に付いた押送体によって各段積品Wを押送するコンベヤなど様々な物品供給装置を採用し得る。
・上段ベッド114の終端位置より下流側に設けた貯留部118を下流ベッド112bに代えて、第2コンベヤ20のベルトからなる走行する搬送面として上流ベッド112aなどと共同して下段物品載置部を構成すると共に、該貯留部118を構成する第2コンベヤ20のベルトを下流側に延長して、その貯留部の下流に同じベルトによって、本発明の第2コンベヤの搬送路22を構成してもよい。即ち、本発明における第2コンベヤの搬送路22とは、貯留部118よりも下流側に設けられる段積品Wが所定間隔で処理機に向けて搬送される搬送路を指すものである。
・第1実施形態において、第2ガイドレール142とローラ135によって係合手段を構成したが、例えば、ローラ135に代えて磁石を押送体134に配設すると共にその磁石と引き合う磁性体を第2ガイドレールに代えて配設して、押送体134を磁力で上昇させる構造やその他様々な構造で係合手段を構成してもよい。
・コンベヤ120における制御部123は、搬送路113における貯留部118(所定領域)に進入している押送体134の数と、横形製袋充填機の所定時間あたりの包装数である基準包装能力に差が生じると、その差に応じた包装能力の変更情報を横形製袋充填機における制御部21に送る態様について示した。しかしながら、これに限られず、コンベヤ120における制御部123は、搬送路113における貯留部118(所定領域)に進入している押送体134の数のみを検知して横形製袋充填機における制御部21に送り、横形製袋充填機における制御部21が包装能力の変更情報を演算し、再びコンベヤ120における制御部123に、その情報が送る態様であってもよい。その場合、コンベヤ120における制御部123は、貯留部118に到来している複数の押送体134を横形製袋充填機の包装能力の変更に対応した搬送間隔になるよう押送体134を支持する走行体130の走行速度の変更が行われることとなる。また、横形製袋充填機は、包装能力の変更情報に応じた所定時間あたりの包装数に変更する。
21:制御部(包装機における制御部) 113、213、318:搬送路
112:下段ベッド(下段物品載置部) 114:上段ベッド(上段物品載置部)
118、342:貯留部 120:オーバーヘッド式のコンベヤ(押送手段)
122:周回走行路 123:制御部(押送手段における制御部)
126:走行レール(直線状の走行路) 128:走行レール(曲線状の走行路)
130:走行体 130A:第1走行体 130B:第2走行体
134:押送体 135:ローラ(係合部)
141:第1ガイドレール(第1被係合部)
142:第2ガイドレール(第2被係合部)
Claims (3)
- 不規則な搬送間隔で受け入れた物品を載置する搬送路と、
該搬送路に載置された物品を、包装機に向けて該搬送路に亘って押送し得る押送体を複数有した押送手段と、
前記搬送路より搬送上流側に配設され、該搬送路に進入する物品を検知する物品検知手段を備えた物品供給装置であって、
前記搬送路は、搬送終端までの間において、物品とともに前記押送体を複数貯留し得る貯留部を備え、
前記押送手段は、
磁界を発する固定子が設けられた周回走行路と、
前記周回走行路において複数配設されて前記押送体をそれぞれ支持すると共に、前記固定子が発する磁界によって得た推力で、前記周回走行路を各々が互いに独立して一方向に縦回りで循環走行する走行体と、
前記包装機の包装動作に関する作動制御の指令を行う包装機における制御部との間で情報交換可能に接続された制御部を備えており、
前記押送手段における制御部は、
前記物品検知手段による物品検知情報に基づいて、該検知された物品の前記搬送路への到来に応じて該物品を押送し得るように前記押送体を前記搬送路に進入させると共に、
前記搬送路における所定領域に進入している前記押送体の数と、前記包装機の所定時間あたりの包装数である基準包装能力に差が生じた際に、前記押送手段における制御部又は前記包装機における制御部によって得られた前記差に応じた前記包装機の包装能力の変更情報に基づいて、前記貯留部に到来している複数の前記押送体が、前記包装機の包装能力の変更に対応した搬送間隔になるよう、前記貯留部における最下流側にいる前記押送体から順次移動して、前記物品を前記包装機に向けて送り出す構成であり、
前記周回走行路は、前記搬送路に沿う直線状の走行路と、該直線状の走行路に接続された曲線状の走行路と、前記搬送路に到来した物品の順番に応じて前記直線状の走行路に沿った係合位置と該係合位置から離間した退避位置の何れかへの位置の切り替えがなされる第1被係合部と、前記曲線状の走行路に沿って配設された第2被係合部と、を備えており、
前記押送体は、前記走行体の前進走行に伴い、前記係合位置で前記第1被係合部に係合すると共に前記第2被係合部に係合する係合部を備え、
前記第1被係合部と前記係合部との係合によって、押送している物品を残して前記貯留部に向けて前進すると共に、前記曲線状の走行路を走行し始める際に前記第2被係合部と前記係合部との係合によって前記走行体に対して前記周回走行路の内周側に向けて移動し得るように支持されている構成である物品供給装置。 - 前記押送体は、前記貯留部において前記包装機に向けて各物品を押送する速度が前記包装機における物品の搬送速度と同じになるよう走行する請求項1に記載の物品供給装置。
- 前記貯留部より搬送上流側の搬送路には、各押送体によって押送される物品を上下に離間して載置し得る上段物品載置部及び下段物品載置部と、前記搬送路に順次進入した物品を押送体によって押送する際に前記上段物品載置部と下段物品載置部へ交互に案内する案内手段と、が設けられており、
該案内手段と連携して前記上段物品載置部と前記下段物品載置部のうち前記下段物品載置部に先行して前記上段物品載置部に前記物品を押送する押送体は、該物品に対して該押送体を上下方向に退避して該物品を残した状態で前記貯留部に向けて前進し、
前記上段物品載置部と前記下段物品載置部のうち前記下段物品載置部に前記物品を押送する押送体は、該押送体が押送している物品と先行の押送体が残した物品を上下に重ねた段積品にして前記貯留部に移送する請求項1又は請求項2に記載の物品供給装置。
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