JP6598549B2 - 画像処理装置およびその制御方法、撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

画像処理装置およびその制御方法、撮像装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像された画像に基づく被写体の移動量の検出性能を向上させるための技術に関する。
流し撮りは、動体(被写体)を追いつつ通常よりも遅いシャッタ速度で撮影する方法である。流し撮りでは背景が流れ、被写体が静止している画像を取得できるので、スピード感あふれる写真を撮影できる。しかし長秒撮影が行われるため、露光期間中に被写体の速度とカメラの振れ速度とを合わせることが難しく、熟練を要する撮影技術のひとつである。
流し撮りを好適に行うための撮影補助技術として、被写体の速度とカメラの振れ速度との差分を検出し、差分に相当するズレ量を像ブレ補正機能で補正する方法がある。撮影直前にカメラ内の角速度センサは、被写体を追っているカメラのパンニングに対する角速度を検出し、撮像面上の主被写体の画像の移動量が検出される。検出されたパンニング角速度と像面上の被写体像の移動量から被写体の角速度を算出することができる。露光中には、算出された主被写体の角速度と、カメラ内の角速度センサ出力との差分量に従って振れ補正処理が実行される。主被写体とカメラのパンニング速度との差、および手ブレ量の補正によって、流し撮り対象である主被写体像のブレを抑制可能である。
前記方法で重要な事項は、被写体の角速度、すなわち、撮影者が狙っている被写体の画像を止めるために撮影者が被写体に合わせてカメラをパンニングするべき角速度を、より正確に求めることである。つまり、角速度に誤差が生じると、像ブレ補正機能による補正に誤差が発生し得る。誤差分がブレ残りとして画像に現れる可能性がある。主被写体の角速度を正確に求めるためには、像面上の移動量の検出が必要であり、現時点のフレームの画像と、次のフレームの画像とを比較することにより、動きベクトルが検出される。この場合、動きベクトルの検出の際に予め定めた探索範囲を超えてしまい、画像において分割領域(ブロック)毎に動きベクトルを正確に検出できないことが発生し得る。特許文献1では、探索範囲を実質的に広げるために画像を縮小し、探索範囲における画素数を低減して、実質的に探索範囲を広げることが開示されている。
特開2014−60654号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、画像の縮小により、被写体の画像が不明瞭になってしまった場合等において、正確に被写体の移動量を検出できない可能性がある。流し撮りにおいて撮影チャンスが少ない場合、失敗の可能性をできる限り低くすることが望ましい。本発明の目的は、被写体の光学的な検出において、被写体の移動量の検出性能を向上させることである。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置は、撮像装置の振れの角速度と、連続して撮像された複数の画像データから検出される被写体の動き検出情報を取得する取得手段と、前記動き検出情報の検出に使用する画像のフレームレートの値を決定する決定手段と、前記振れの角速度および前記被写体の動き検出情報から、前記撮像装置に対する前記被写体の角速度を算出する算出手段と、を備え、前記決定手段は、前記フレームレートの値を決定する際、撮像光学系の焦点距離が大きいほど前記フレームレートの値を大きくし、前記取得手段は、前記決定手段により決定された前記フレームレートで撮像された複数の画像データから検出される前記被写体の動き検出情報を取得する。
本発明の画像処理装置によれば、被写体の移動量の検出性能を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置を例示する構成図である。 本発明の実施形態における流し撮り制御の構成図である。 本発明の実施形態におけるパンニング制御のフローチャートである。 パンニング判定を説明するための図である。 本発明の第1実施形態における流し撮り制御のフローチャートである。 第1実施形態におけるフレームレートの特性を例示するグラフである。 動きベクトルの算出タイミングと角速度センサ出力との関係を示す図である。 角速度センサ出力の取得タイミングの設定処理を説明するフローチャートである。 割り込み処理のフローチャートである。 角速度データのサンプリングタイミングの説明図である。 パンニング速度が大きい場合に流し撮り時の動きベクトルの検出領域と探索範囲を示す説明図である。 パンニング速度が小さい場合に流し撮り時の動きベクトルの検出領域と探索範囲を示す説明図である。 動きベクトル検出結果を像面上の移動距離に換算した場合のヒストグラムを例示する図である。 本発明の第2実施形態における動きベクトル検出のフレームレートの決定処理を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるフレームレートの特性を例示するグラフである。 本発明の第3実施形態における動きベクトル検出のフレームレートの決定処理を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるフレームレートの特性を例示するグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明の各実施形態を説明する。各実施形態に共通する事項として、画像処理装置を適用した撮像装置の構成および動作を説明した上で、各実施形態について説明する。各実施形態では、一例としてレンズ装置を撮像装置本体部に装着可能なカメラを説明するが、本発明はレンズ部と撮像装置本体部が一体的に構成されたカメラや撮像部を有する情報処理装置等に適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。撮像装置は、交換レンズ100と、交換レンズ100を装着可能なカメラ本体部120を備える。
交換レンズ100は撮影レンズユニット101を備える。撮影レンズユニット101は、主撮像光学系102、焦点距離を変更可能なズームレンズ群103、像ブレ補正光学系を構成するシフトレンズ群104を有する。シフトレンズ群104は、手ブレ等による光軸に対する画像のブレを、光軸と垂直方向に移動することにより光学的に補正する可動光学部材である。ズームエンコーダ105はズームレンズ群103の位置を検出し、位置センサ106はシフトレンズ群104の位置を検出する。各レンズ群の位置検出信号は、レンズシステム制御用マイクロコンピュータ(以下、レンズ制御部という)113に送信される。
角速度センサ111は撮像装置の振れを検出し、角速度検出信号をアンプ112に出力する。アンプ112は、角速度センサ111の出力する角速度検出信号を増幅してレンズ制御部113に出力する。アンプ115は、位置センサ106の出力を増幅してレンズ制御部113に出力する。レンズ制御部113はシフトレンズ群104の位置検出信号をアンプ115から取得し、ドライバ114に制御信号を出力してシフトレンズ群104の駆動制御を行う。つまり、レンズ制御部113は像ブレ補正制御を行う像ブレ補正制御部117を有しており、シフトレンズ群104を駆動するドライバ114によりシフトレンズ群104を制御する。さらにレンズ制御部113は、流し撮りアシスト用の制御を行う流し撮り制御部118を有する。流し撮りアシストとは、シフトレンズ群104の移動によって、被写体の移動速度(角速度)と、カメラの振れの角速度(パンニング速度またはチルティング速度)との差を小さくすることでユーザの流し撮りを補助する機能である。
レンズ制御部113は、その他にもフォーカスレンズ制御、絞り制御、ズームレンズ制御等も行うが、図示の簡略化のため、それらの詳細な説明を省略する。また、像ブレ補正制御部117は、例えば横方向と縦方向といった、直交する2軸に関して振れ検出および像ブレ補正処理を行うが、これらの処理は方向の相異を除いて同様の構成で行われるため、1軸分のみについて説明する。
交換レンズ100およびカメラ本体部120は、マウント接点部116および161により結合される。レンズ制御部113と、カメラ本体部120内のシステム制御用マイクロコンピュータ(以下、カメラ制御部という)132は、マウント接点部116および161を介して所定のタイミングでシリアル通信が可能である。
カメラ本体部120のシャッタ121は露光時間を制御する。撮像素子122は、撮影レンズユニット101を通過して結像された被写体の像を光電変換により電気信号として画像信号を取得する。撮像素子122はCMOS(相補型金属酸化膜半導体)センサ等のイメージセンサである。アナログ信号処理回路123は、撮像素子122の出力を信号処理するAFE(アナログ・フロント・エンド)回路である。カメラ信号処理回路124はアナログ信号処理回路123の出力を取得し、後述の信号処理を行う。
タイミングジェネレータ(以下、TGと記す)125は、カメラ信号処理回路124からの信号にしたがって、撮像素子122やアナログ信号処理回路123の動作タイミングを設定する。操作部131は電源スイッチ、レリーズスイッチ、流し撮りアシストモードへの設定の切り替えスイッチ等で構成される。操作部131はユーザ操作に応じた操作信号をカメラ制御部132に出力する。カメラ制御部132は、カメラ全体のシステムを制御する中枢部であり、ユーザ操作等に応じて各部の処理や動作を制御する。例えばカメラ制御部132はドライバ133に制御信号を出力し、シャッタ121を駆動するモータ134の駆動制御を行う。
また、撮影された映像等のデータを記録する記録媒体としてのメモリカード171が設けられている。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)181は画像データ等を記憶する記憶デバイスである。メモリカード171およびRAM181はカメラ信号処理回路124に接続されている。表示部172は、例えば液晶パネル(LCD)を備える。表示部172はカメラ信号処理回路124から信号にしたがって、ユーザがカメラで撮影しようとしている被写体の画像のモニタ表示や、撮影した画像の表示等を行う。
カメラ信号処理回路124は、動きベクトル検出部141とリサイズ部142とフレームレート変更部143と表示更新部144を備える。またカメラ制御部132は、シャッタ制御部151、主被写体の角速度を算出する被写体角速度算出部152、流し撮り判定部153を備える。各部の詳細については後述する。
次に、図1の撮像装置の動作について概要を説明する。
ユーザが操作部131により、撮像装置の電源投入操作(ON操作)を行うと、その状態変化をカメラ制御部132が検出する。カメラ制御部132はカメラ本体部120の各回路への電源供給および初期設定を行う。またマウント接点部116および161を介して、カメラ本体部120から交換レンズ100への電源供給が行われる。レンズ制御部113は、交換レンズ100内の初期設定を行う。そしてレンズ制御部113とカメラ制御部132との間で所定のタイミングで通信が開始する。カメラ制御部132とレンズ制御部113は情報を必要なタイミングで送受信する。情報とは、例えばカメラ制御部132からレンズ制御部113へ送信される、カメラの状態や撮影設定等の情報、またレンズ制御部113からカメラ制御部132へ送信される、レンズの焦点距離情報、角速度情報等である。
第1のモード(流し撮りアシストモードの設定が行われていない通常モード)において、交換レンズ100内では、角速度センサ111が手ブレ等によるカメラの振れを検出する。角速度センサ111の出力はアンプ112を介してレンズ制御部113の像ブレ補正制御部117が取得する。像ブレ補正制御部117は、シフトレンズ群104を駆動して像ブレ補正動作の制御を行う。
一方、ユーザが操作部131を用いて、流し撮りアシストモード(第2のモード)を設定した場合、カメラ制御部132は、流し撮りアシスト用の制御に切り替える。カメラ制御部132は流し撮りアシスト用の制御への切り替え情報を、レンズ制御部113へ送信し、レンズ制御部113は流し撮りアシストモードに移行する。流し撮りアシストモードの設定中に、カメラ制御部132は所定のフレームレートで撮像された映像情報から被写体の動き検出情報を取得する処理を実行する。被写体の動き検出情報として、撮像された画像のデータから被写体領域の画像の移動量(動きベクトル)が検出される。つまりカメラ信号処理回路124内の動きベクトル検出部141は、現在のフレームの画像データと過去のフレームの画像データを比較し、被写体の動きベクトルを検出して出力する。同時にカメラ制御部132は、レンズ制御部113から、交換レンズ100内の角速度センサ111が検出した角速度検出信号を受信する。さらには、カメラ信号処理回路124は映像情報に対して現像処理等を施した画像データをRAM181に一旦出力する。表示更新部144は同期信号に対応する更新間隔で、RAM181上の画像データを読み込み、当該画像データを表示部172へ出力する。撮像された画像を表示部172の画面に逐次表示させるため、ライブビュー画像の表示更新処理が実行される。
流し撮りの最中に動きベクトル検出部141は被写体の動きベクトルを検出して出力する。この動きベクトルは2種類のベクトルである。第1のベクトルは、撮影者が撮影しようとしている被写体(主被写体ともいう)に対応したベクトルである。第2のベクトルは、流れている背景に対応したベクトルである。第2のベクトルは、カメラの角速度データ(角速度センサ111の検出情報)から換算した像面上の移動量とほぼ等しくなる。また第1のベクトルは、第2のベクトルに対して動き量が小さくなる。よって、第1および第2のベクトルを識別可能であり、主被写体の動きベクトル、つまり主被写体の像面上の移動量を特定できる。図13(A)を参照して具体的に説明する。
図13(A)は横軸に被写体の像面上の移動量をとり、縦軸に度数をとったヒストグラムを例示する。図13(A)では、背景と主被写体という2つの領域に分かれており、領域ごとに度数分布のピーク(度数ピーク)が現れている。カメラ角速度付近には背景領域に相当する像面上の移動量が集まっている。したがって、背景領域での度数ピークに相当する移動量は第2のベクトルの大きさにほぼ等しい。主被写体領域での度数ピークに相当する移動量は、第1のベクトルの大きさにほぼ等しい。このように主被写体の像面上の移動量を特定することが可能である。
カメラ制御部132がレンズ制御部113から受信したカメラ角速度データは、カメラの流し撮り速度に対応している。このため、受信したカメラ角速度データと、前記した主被写体の像面上の移動量および撮影レンズの現在の焦点距離から算出される角速度との差分を算出すると、その結果はカメラに対する主被写体の角速度データとなる。カメラ制御部132は、被写体角速度算出部152が算出した、カメラに対する主被写体の角速度データをレンズ制御部113に送信する。
カメラ制御部132の流し撮り判定部153は、レンズ制御部113から受信したカメラ角速度データを積分し、角度データを記憶部に保持する。また流し撮り判定部153は、所定のタイミングで記憶部に保持しておいた積分データ(角度データ)をリセットすることもできる。これにより、ユーザが流し撮りを行う際に、所定のタイミングを起点としたカメラの角度変化(流し撮り角度)を取得できる。図2を参照して、流し撮りアシストモード時における交換レンズ100内のシフトレンズ駆動制御について説明する。
図2は、主に像ブレ補正制御部117および流し撮り制御部118に関する構成図である。図2にて図1の構成部に相当する部分には、既に使用した符号を付することで、それらの説明を割愛する。
まず、像ブレ補正制御部117の構成部(符号401〜407参照)の詳細を説明する。A(アナログ)/D(デジタル)変換器401は、角速度センサ111が検出した振れ信号をアンプ112から取得してデジタル信号に変換する。角速度センサ111が出力するデータのサンプリングは、1〜10kHz程度の周波数帯域で行われる。A/D変換器401の出力はフィルタ演算部402に送られる。
フィルタ演算部402はハイパスフィルタ(HPF)等で構成され、角速度センサ111の出力に含まれているオフセット成分を除去し、カットオフ周波数を変更することでパンニング対策のための処理を行う。第1の積分器403はフィルタ演算部402の出力を取得し、シフトレンズ群104の駆動目標データを生成するために角速度データを積分して角変位データに変換する。第1の積分器403は角変位データを加算器404に出力する。角変位データは正入力として加算器404に入力される。
A/D変換器406は、位置センサ106の出力をアンプ115から取得してデジタルデータに変換する。A/D変換器406はデジタルデータ(位置検出データ)を加算器404に出力する。位置検出データは負入力として加算器404に入力される。加算器404は、第1の積分器403、A/D変換器406、および流し撮り制御部118の各出力を加算する。なお、この場合の加算は負値の加算(減算)も含む。加算器404の加算結果はPWM(パルス幅変調)出力部405に出力される。例えば加算器404は、シフトレンズ群104の駆動目標値から現在のシフトレンズ群の位置を示す値を減算して、シフトレンズ群104の駆動量データを算出する。PWM出力部405は、算出された駆動量データに応じたPWM信号を、シフトレンズ駆動用のドライバ114に出力する。
パンニング制御部407はA/D変換器401の出力を取得し、角速度データの状態からカメラのパンニング操作が行われたかどうかを判定する。判定の結果、パンニング操作が行われたことが判定された場合、パンニング制御部407はフィルタ演算部402のカットオフ周波数の変更制御、および第1の積分器403の出力の調整を行う。図3を参照して、パンニング制御について具体的に説明する。
図3は、レンズ制御部113の像ブレ補正制御部117により行われるパンニング制御の一例を示すフローチャートである。なお、以下ではパンニング制御を例示して説明するが、チルティング制御の場合にも同様の処理が行われる。
図3のS301でパンニング制御部407は、A/D変換器401から取得した角速度データの平均値を所定値と比較する。角速度データの平均値は所定のサンプリング回数分の平均値であり、所定値(αと記す)は判定用の第1閾値である。角速度データの平均値が第1閾値よりも大きいか否かが判定される。角速度データの平均値が所定値α以下の場合、パンニング制御部407はパンニング操作が行われていないと判断してS307に移行する。また、角速度データの平均値が所定値αよりも大きい場合、S302に処理を進める。
S302でパンニング制御部407は、角速度データの平均値を所定値(βと記す)と比較する。所定値βは判定用の第2閾値であり、角速度データの平均値が第2閾値より大きいか否かの判定が行われる。判定の結果、角速度データの平均値が所定値β以下である場合、パンニング制御部407はゆっくりとしたパンニング操作が行われていると判断し、S306に移行する。また、角速度データの平均値が所定値βよりも大きい場合にパンニング制御部407は、速いパンニング操作が行われていると判断し、S303に処理を進める。
S303でパンニング制御部407は、フィルタ演算部402内にあるHPFのカットオフ周波数を最大値に設定し、次のS304で像ブレ補正制御を強制的にOFFに設定する。この設定は、HPFのカットオフ周波数を高くすることでシフトレンズ群104が徐々に停止するようにし、像ブレ補正制御をOFFしたときの画像の違和感をなくすために行われる。また、速いパンニング操作の時には、手ブレの大きさに対してパンニングによる移動量が非常に大きくなる。このため、像ブレ補正制御をOFFに設定することで手ブレが仮に残ったとしても違和感はない。このような設定を行わず、パンニング操作によるカメラの振れを大きなブレとして補正しようとすると、パンニング開始時には撮影画像が停止するが、その後に画像が大きく動く可能性がある。つまりシフトレンズ群104が補正端(制御範囲の限界位置に相当)に到達した瞬間に突然、画像が大きく動くため、非常に不自然な動きとして見えてしまうことが懸念される。本実施形態ではS304の設定により、違和感の少ない画像をユーザに提示することができる。
その後、S305でパンニング制御部407は、第1の積分器403の出力を現在のデータから徐々に初期位置のデータに変更する処理を行い、シフトレンズ群104を初期位置に移動させる。その理由は、次回に像ブレ補正動作を再開させる場合に、シフトレンズ群104の位置が駆動範囲の初期位置にあることが望ましいからである。
S302からS306へ移行した場合、S306でパンニング制御部407は角速度データの大きさに応じてフィルタ演算部402内にあるHPFのカットオフ周波数を設定する。これは、ゆっくりとしたパンニング操作が行われている場合には手ブレの影響を無視することができないためである。S306の処理は、パンニング時の画像の追従性を不自然にならない程度に維持しつつ、像ブレ補正を行うために必要な処理である。
S301からS307へ移行した場合、S307でパンニング制御部407はフィルタ演算部402内にあるHPFのカットオフ周波数を通常値に設定する。通常値はデフォルト値として予め設定されている値である。S306またはS307の後、S308にてパンニング制御部407は像ブレ補正制御の強制的なOFF設定を解除する。S305またはS308の後にパンニング制御が終了する。
図4を参照して、角速度データと所定値αおよびβの関係を説明する。図4の横軸は時間軸であり、縦軸はパンニング時の横方向の角速度データを表している。所定値α、βの絶対値は、|β|>|α|の関係を満たすものとする。グラフ線G401は、角速度データのサンプリング結果をプロットしたものである。この例では、カメラを右方向にパンニングした場合に、角速度データとしてプラス方向の出力が得られ、左方向にパンニングした場合に、角速度データとしてマイナス方向の出力が得られる。グラフ線G401の時間的変化から分かるように、右方向への急激なパンニングと、左右方向のゆっくりとしたパンニングが検出されている。
図4にて、パンニング操作中には角速度データが初期値(ここでは0)から大きく外れる。この角速度データを積分してそのままシフトレンズ群104の駆動目標値を算出した場合、DC(直流)的なオフセット成分により、積分出力が非常に大きな値となり、制御不能状態に陥る可能性がある。これは急激なパンニングの場合、特に顕著になる。そこで本実施形態では、パンニングが検出された場合にはフィルタ演算部402内にあるHPFのカットオフ周波数を相対的に高く変更する処理が行われることにより、DC成分がカットされる。急激なパンニングの場合には、さらにHPFのカットオフ周波数を上げることで、積分出力が増大しないように設定される。なお、パンニング速度が大きい場合には、パンニングによる画像の動きが手ブレに対して非常に大きくなるため、パンニング方向に関して像ブレ補正機能をOFFにしても特に違和感は発生しない。
以上のパンニング制御が行われることで、パンニング中でも違和感のない画像をモニタ表示することが可能となる。
次に図2を参照して、流し撮り制御部118の構成部(符号601〜606参照)の詳細について説明する。カメラ情報取得部601は通信制御部610から流し撮りアシストモードの設定情報、レリーズ情報等を取得する。カメラ角速度データ出力部602はカメラ制御部132に送信するために、所定のタイミングでA/D変換器401からカメラ角速度データをサンプリングする。
被写体角速度取得部603は、通信によって得られたカメラ情報から流し撮りアシストに必要な主被写体の角速度データを取得する。加算器604は、A/D変換器401からのカメラ角速度データを正入力とし、被写体角速度取得部603からの被写体の被写体角速度データを負入力として、両者の差分を算出する。第2の積分器605は加算器604の出力を取得して所定期間のみ積分動作を行う。設定変更部606はカメラ情報取得部601が取得したモード情報に応じて設定を変更する。通信制御部610はカメラ制御部132との双方向通信を行うためにレンズ制御部113内に設けられ、受信情報をカメラ情報取得部601、被写体角速度取得部603に出力する。
カメラ本体部に設けられたスイッチの操作により流し撮りアシストモードが設定された場合、通信制御部610の受信情報はカメラ情報取得部601が読み込んで設定変更部606に通知する。設定変更部606は通知されたモード情報に従い、パンニング制御部407の設定変更を行う。ここで行われる設定変更は、急激なパンニング状態に移行しやすくする変更である。具体的には、前述のパンニング判定用の所定値αおよびβが変更される。
また被写体角速度取得部603は、カメラ制御部132からレンズ制御部113へ送信される主被写体の角速度データを読み込む。加算器604は角速度センサ111により検出されたカメラ角速度データと、主被写体の角速度データとの差分を計算し、第2の積分器605に出力する。第2の積分器605は、カメラ情報取得部601により取得された露光期間中を示す信号にしたがって積分動作を開始し、その他の期間にはシフトレンズ群104の位置が所定位置、例えば制御範囲の中央位置となる値を出力する。ここで、露光期間以外においてシフトレンズ群104を制御範囲の中央位置に配置しようとした場合、露光期間終了時には現在位置から中央位置までシフトレンズ群104が急峻に移動することになる。しかし、露光期間が終了した直後は撮像素子122からの信号読み出しのため、表示部172上では画像が消失している期間である。よって、シフトレンズ群104の急峻な移動による画像の動きは問題とはならない。
第2の積分器605の出力は加算器404に送られ、加算器404は正入力である第1の積分器403および第2の積分器605の各出力の加算、および負入力であるA/D変換器406の出力の減算を行う。これにより、シフトレンズ群104の駆動量が算出される。
流し撮りアシストモードが設定されている状態で撮影者が流し撮りを行うと、交換レンズ100内ではパンニング制御部407が直ちに反応して、急なパンニング状態に対するパンニング制御が行われ、像ブレ補正動作が禁止される。つまりシフトレンズ群104は、カメラのパンニング時のカメラ角速度と被写体角速度との差分に対応した量を補正することになる。よって、流し撮りの失敗の原因となる、露光期間中のカメラのパンニング速度と被写体の速度との差分がシフトレンズ群104の動作で相殺される。その結果として流し撮りを成功させることができる。以下に、主被写体の移動速度と撮像装置のパンニング速度との関係で主被写体の特定が容易でない状況においても、主被写体の移動量を検出可能とする撮像装置の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
以下、図5を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。図5は本実施形態に係る撮像装置における流し撮りアシストモード時の撮影シーケンスを説明するフローチャートである。以下の処理はカメラ制御部132の中央演算処理装置(CPU)がメモリからプログラムを読み出して実行することにより実現される。
図5のS501でカメラ制御部132は、レリーズスイッチが半押し操作されたかどうかを判定する。レリーズスイッチが半押し操作されたことが判定された場合、S502へ進み、半押し操作されていないと判定された場合にはS503に移行する。S502でカメラ制御部132は、時間計測カウンタのインクリメントを行う。またS503では時間計測カウンタのリセットが行われ、S501に戻る。
S503の次に、S504でカメラ制御部132は、主被写体の角速度がすでに算出されているかどうかを判定する。主被写体の角速度が算出されている場合、S505に進み、主被写体の角速度が算出されていない場合にはS506に移行する。S505でカメラ制御部132は時間計測カウンタを所定時間(Tと記す)と比較する。つまりカメラ制御部132は所定時間Tが経過したかどうかを確認し、所定時間Tが経過している場合、S506に進む。所定時間Tが経過していない場合にはS509に移行する。
S506でカメラ制御部132は主被写体の角速度を算出する。S504で主被写体の角速度が算出済みであっても、S506で主被写体の角速度がさらに算出される。主被写体の角度を算出し直す処理は、時間経過と共に主被写体の速度が変化する場合を考慮しての処置である。S506で算出される主被写体の角速度については、算出のたびにカメラ制御部132がレンズ制御部113へ送信する。S507では、被写体角速度の算出に用いる動きベクトルを検出するためのフレームレートを決定する処理が実行される。この処理では、カメラ制御部132がフレームレート変更部143を通してTG125を制御し、撮像素子122から画像データを取得する際のフレームレートを変更する。そして、S508で流し撮り制御部118は、S507で決定されたフレームレートに基づく角速度のサンプリングタイミングを、カメラ角速度データ出力部602に設定する。そしてS509へ処理を進める。
S509でカメラ制御部132は、レリーズスイッチが全押し操作されたかどうかを判定する。レリーズスイッチが全押し操作されたと判定された場合、S510に進み、レリーズスイッチが全押し操作されていないと判定された場合にはS501へ戻る。S510でカメラ制御部132は、現在のカメラ設定の状態で撮影動作の制御を行う。次にS511でカメラ制御部132は、レリーズスイッチが全押し操作されたかどうかを判定する。レリーズスイッチが全押し操作されていることが判定された場合、S510へ戻り次の撮影を開始する。またS511でレリーズスイッチが全押し操作されていないと判定された場合にはS501へ戻る。
図6を参照して図5のS507で実行される動きベクトルを検出するためのフレームレートの決定処理について説明する。図6はフレームレートを段階的に制御する例を示す。
図6(A)は、動きベクトル検出のフレームレートを決定する際の特性を示したグラフである。横軸はカメラ角速度(単位:degree/sec)を示し、縦軸はフレームレート(単位:fps)を示している。カメラ角速度A,Bは閾値を表し、フレームレートf1,f2,f3の比を「f1:f2:f3=1:2:4」とする。カメラ角速度が大きくなるほど、つまりカメラが素早くパンニング操作されるほど、フレームレートの値が大きくなる。カメラ角速度が大きい場合、つまりパンニング速度が大きい場合には、撮影者が動きの速い被写体を流し撮りしようとしていると判断され、フレームレートの値が大きく設定される。その結果、主被写体の動きベクトルの検出が高頻度で行われる。ここで、図11を参照して本実施形態を適用することによる効果について説明する。図11(A)は適用前の説明図であり、図11(B)は適用後の説明図である。図11にてA1,A2,A3を付して示す矢印はパンニング方向を表している。
図11(A)にて、矢印A1方向へのパンニング操作が行われた場合において、フレーム700の画像と、その次のフレーム710の画像を例示する。フレーム710は、フレーム700に対し、1フレームに相当する時間が経過した後のフレームとする。フレーム710内の矩形範囲は探索範囲711を表している。フレーム700とフレーム710との間で動きベクトルが算出される。この場合、動きベクトル検出の対象領域を背景画像部分702および主被写体画像部分703とする。フレーム700よりも後のフレーム710上では、各画像部分が背景画像部分712、主被写体画像部分713へ移動している。像面上の移動距離が大きいと、対象領域の画像部分713が探索範囲711からはみ出してしまうため、正しく検出できなくなる可能性がある。
一方、図11(B)では、カメラ角速度が大きい場合に、フレームレートが大きい値に設定される。その結果、フレーム700と710との中間にフレーム720が位置する。フレーム720での動きベクトル検出の対象領域を背景画像部分722および主被写体画像部分723とする。つまり、フレーム700の次のフレームがフレーム720であり、その次のフレームがフレーム710となる。矢印A2およびA3で示すように、図11(A)に示す矢印A1のパンニングの期間は、第1の期間(フレーム700と720の区間)と第2の期間(フレーム720と710の区間)に分けられる。これにより、像面上の移動距離が実質的に短くなるため、対象領域の画像部分713が探索範囲711に収まり、パンニング操作の期間中に主被写体の移動ベクトルを検出することが可能となる。
逆に、カメラ角速度が小さい場合、つまりユーザがカメラをゆっくりパンニング操作した場合には、フレームレートが小さい値に設定される。この場合、パンニング速度が遅いということは、ユーザが動きの遅い被写体を流し撮りしようとしているので、主被写体と背景の像面上の移動量に差がつきにくくなる。図12を参照して具体的に説明する。
図12(A)では、矢印B1で示すパンニングの期間がフレーム801とフレーム810の区間に相当し、矢印B2で示すパンニングの期間がフレーム810とフレーム820の区間に相当する。それぞれの期間において動きベクトルが検出される。各フレーム801,810,820での動きベクトル検出の対象領域を、背景画像部分803,813,823でそれぞれ示す。動きベクトルの検出結果を、像面上の移動量に換算した後でヒストグラムした図が図13(B)である。上述の通り、流し撮りの際には主被写体の動きベクトルは背景の動きベクトルに対して小さくなるはずである。しかし、ゆっくりした流し撮りの場合には背景の動きベクトルも小さくなり、背景と主被写体の、像面上の移動量が、カメラ角速度の近辺に集まってしまう。背景と主被写体の識別が困難となるため、主被写体を特定することが難しくなる。
そこで、図6(A)に示すようにカメラ角速度が小さい場合にはフレームレートが小さい値に設定される。動きベクトルの検出間隔を広げることで、図12(B)に矢印B3で示すパンニングの期間がフレーム801と820の区間に相当する。動きベクトル検出の対象領域の画像部分は、各フレームの画像部分803と823のようになるため、背景の動きベクトルが大きくなる。被写体間に移動量に差をつけることで、主被写体の動きベクトルを特定することが可能となる。なお、図6(A)では、カメラ角速度A、Bを閾値としてフレームレートを段階的に変更する場合の特性を例示しているが、これは一例である。カメラ角速度に応じてフレームレートを連続的に変化させ、カメラ角速度が大きくなるほどフレームレートが高くなる特性であれば如何なる特性でもよい。
また、図11(A)のようにフレーム間で移動量が大きく、対象領域の画像部分が探索範囲を逸脱しやすい状況として、撮像光学系の焦点距離が長い場合がある。この場合には、像面上に被写体が大きく写る分、カメラ角速度が小さくても像面上の移動距離が大きくなるので、対象領域の画像部分が探索範囲を外れやすくなる。そこで、図6(B)のように焦点距離に応じてフレームレートの値が変更される。図6(B)の横軸は焦点距離(単位:mm)を表し、縦軸はフレームレート(単位:fps)を表す。1からf3については図6(A)と同じである。図6(B)は焦点距離A、Bを閾値としてフレームレートを段階的に変更する場合の特性を一例として示す。なお、焦点距離が大きくなるほどフレームレートが高くなる特性であれば如何なる特性でもよい。
次に図7を参照し、動きベクトル検出のフレームレートに対して適切な角速度データを取得する方法について説明する。図7(A)および(B)は、流し撮り中に、主被写体の角速度変化に対するカメラのパンニング中のカメラ角速度変化(角速度センサ出力変化)と、検出される動きベクトルを示した図である。図7の横軸は時間軸であり、縦軸はパンニング方向の符号をプラスとした場合の角速度の大きさを示している。
図7(A)は、時刻0からt0,t1,t2に亘る約4秒間にユーザが被写体を追ってカメラをパンニング操作している状況を例示する。主被写体の角速度を破線で表し、パンニングによるカメラ角速度の変化を実線で表している。図7(A)にて実線のグラフと破線のグラフとの差分は、主被写体の角速度に対してカメラのパンニング速度がずれている部分に相当する。この部分の期間で撮影が行われた場合、主被写体にブレが発生した画像として撮影されることになる。
図7(B)は、図7(A)に矢印Aで示している円形枠内の部分を拡大した図であり、縦軸が角速度を示している。また、横軸である時間軸には、時刻t1−γ、t1、t1+γを示す。γは1フレームの時間に相当しており、t1を中心として各フレームに相当する時刻を示す。図7(B)ではさらに、1フレーム間に検出される主被写体の動きベクトルから換算した主被写体の角速度変化(差分角速度)を、時刻t1、t1+γにて矢印で表示している。
角速度センサ111の出力はA/D変換器401により、4kHz程度でサンプリングされるため、1フレーム内でも滑らかに変化している。一方、動きベクトル情報は、基本的に1フレームの期間に1回検出されるため、角速度センサ111の情報に対して離散的なデータとなる。そのため、動きベクトルが検出されている期間中でも角速度データは変化する。角速度データのサンプリングのタイミングによっては、主被写体の角速度の算出結果に多少の誤差が生じることになる。つまり、角速度データを取得するタイミングを最適なタイミングにすれば、主被写体の角速度検出の精度が向上する。ここで、図7(B)のパンニングによる角速度変化に着目する。パンニング時の動きは基本的に一方向であり、カメラ角速度データの変化の周波数としては非常に低くなる。そのため、フレーム時間単位で角速度データの変化を見ると、ほぼ線形とみなすことができる。つまり、蓄積期間とその次の蓄積期間との中心に相当するタイミングで角速度データを取得できれば、そのデータが動きベクトル検出タイミングと最も合っていることとなる。例えば図7(B)では、時刻t1+γでの主被写体の角速度検出タイミングに最も適したカメラ角速度データは、時刻t1と時刻t1+γとの中間の時刻で取得したデータである。すなわち、これは矢印Bで示すように、×印の時点に対応する時刻t1+γ÷2のタイミングで取得したデータである。より正確には、第nフレーム目の蓄積期間の中心に相当する時刻から、第n+1フレーム目の蓄積期間の中心に相当する時刻までの期間の丁度真ん中に相当する時刻が最適な検出時点となる。本実施形態では、同期信号が発生した時刻から、角速度データが必要となる時刻を、タイマ割り込み等でCPUに通知することで、必要なデータを最適なタイミングで取得できる。
次に図8、図9を参照して、動きベクトル検出のフレームレートに対して適切な角速度データを取得する制御について説明する。
図8は、図5のS508における角速度データの取得タイミング設定処理について詳細に示したフローチャートであり、カメラ角速度データ出力部602にて処理が行われる。図8のS801では、タイマのスタートフラグの状態について、角速度データの取得用タイマが計時動作中かどうかについて判定される。タイマが計時動作中でない場合、S803に進み、タイマが計時動作中である場合、S802に進む。
S803でカメラ角速度データ出力部602は、カメラ情報取得部601から現在のフレームレートとシャッタ速度の情報を取得する。S804にて当該情報に基づき、同期信号から角速度データの取得タイミングまでの時刻(蓄積期間の中心位置に相当する時刻)が算出される。S805において、S804で設定したタイミングでデータが取得できるようにタイマ割り込みのレジスタ設定が行われる。S806でタイマのスタートフラグがセットされる。スタートフラグの設定によりタイマが計時動作を開始し、設定時間の経過後にタイマ割り込みが発生する。タイマの計時動作の開始は、割り込み処理の中で実行される。
S801でタイマが計時動作中である場合、S802へと進み、カメラの設定変更があったか否かについて判定される。ここでは、図5のS507の結果、フレームレートが変化したかどうか等の確認が行われる。カメラの設定変更があった場合、つまり、フレームレートの変更等、角速度データの取得時間の算出に変更が発生する場合にはS803へと進む。また、S802でカメラ設定が変更されていない場合には、必要なタイミングで角速度データを取得する設定がなされているため、処理を終了する。
図9は、レンズ制御部113内で実行される割り込み処理を示したフローチャートである。レンズ制御部113内の割り込み要因としては様々なものがあるが、図9では角速度センサ出力のサンプリングのタイミング決定に対して必要な処理だけを示す。図9にて割り込み処理が開始すると、S901で同期信号による割り込みの発生かどうかが判定される。同期信号による割り込みの場合、S902に進み、同期信号以外による割り込みの場合、S904に移行する。
S902では、タイマのスタートフラグがセットされているかどうかについて判定される。タイマのスタートフラグは、流し撮りアシストモード中にセットされる。スタートフラグがセットされていなければ、何もせずに処理を終える。またスタートフラグがセットされている場合には、S903に進み、同期信号と同じタイミングで、図8のS805で設定された値に基づきタイマのリセットおよびスタートが行われる。S904では、タイマ割り込みが発生したかどうかについて判定される。タイマ割り込みが発生した場合、この時点で角速度データの取得に最適なタイミングであることを示しているため、S905に処理を進める。タイマ割り込みの発生でない場合にはS907に移行する。
S905で角速度データの取得処理が行われ、次のS906でタイマが停止する。また、S904からS907へ移行する場合、タイマ割り込みではなく、その他の要因による割り込みであるため、S907で要因ごとの割り込み処理がそれぞれ行われる。S906またはS907の処理後、割り込み処理を終える。尚、S905で取得される角速度データには手ブレ成分も含まれているが、パンニング期間中には、パンニングにより発生する角速度センサ出力に対して、手ブレによる角速度センサ出力の変動は十分に小さいので、無視しても構わない。
次に、図10を参照して、本実施形態における像面上の移動量検出タイミングと、角速度センサ検出タイミングを説明する。図10には、同期信号1001、蓄積時間1002、角速度センサ出力のサンプリング周期1003を例示する。図10の例では、現在のカメラ角速度での動きベクトル検出のフレームレートを30fpsとし、シャッタ速度を1/50secとしている。同期信号1001の周期はフレームレートの逆数に相当する。蓄積時間1002は、撮像素子としてCMOSセンサを使用した場合のフレームレート毎の蓄積時間を示している。またサンプリング周期1003は、角速度センサ111の出力信号に対するA/D変換器401でのサンプリング周期を示している。矢印1004で示すように、主被写体の角速度を求めるための角速度データの取得タイミングは、蓄積期間の中心位置と、次の蓄積期間の中心位置との丁度中間の位置(中心位置)となる。
本実施形態によれば、カメラ角速度データの取得結果に応じて、動きベクトルを検出する際のフレームレートを変更することで、カメラのパンニング速度と被写体の移動速度に差があっても、主被写体の移動ベクトルを求めることが可能となる。カメラの振れの角速度に応じて動きベクトル検出のフレームレートが変更されることで、動きベクトルの検出頻度が可変制御される。よって、被写体の移動量の検出性能が向上し、流し撮りの成功確率を高めることができる。
[第2実施形態]
以下、図14および図15を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態ではフレームレートの変更処理に加えて、動きベクトル検出に用いる画像のリサイズ処理について説明する。尚、本実施形態において第1実施形態の場合と同様の構成要素については既に使用した符号を用いることにより、それらの説明を省略し、相違点を中心に説明する。このような説明の省略の仕方は後述の実施形態でも同じである。
図14は、本実施形態における動きベクトル検出時のフレームレートの決定処理を説明するフローチャートであり、図5のS507の処理例を示す図である。
まず、S1401では、動きベクトル検出部141におけるフレームレートが所定の閾値(例えば最高値)に相当するフレームレートであるかどうかについて判定される。現在のフレームレートが閾値以上、すなわち最高値に相当する値である場合、S1402へ進み、そうでなければS1403へ進む。
S1402は、図5のS506で主被写体の角速度が算出されているか否かについて判断される。この判断処理では、例えば図13のように像面上の移動量の度数分布を表したヒストグラムを用いて、カメラ角速度付近を除く箇所に、主被写体の角速度に相当する像面上の移動量の度数ピークが存在するかについて判断される。このような度数ピークが存在する場合、つまり主被写体を特定できている場合には、そのまま処理を終了し、主被写体を特定できていない場合(図13(C)参照)、S1404へ進む。
S1404では、リサイズ処理を有効化する設定が行われる。これにより、撮像素子122から一定のフレームレートで取得される映像情報から、カメラ信号処理回路124内の動きベクトル検出部141が動きベクトルを検出する前に、映像情報に対して縮小処理が実行される。リサイズ部142は所定の縮小率に基づき、バイキュービック法等を用いて縮小処理を行う。尚、リサイズ処理については通常の設定では無効化された状態になっており、S1404の設定処理を実行することで初めて有効化されるものとする。S1403では、フレームレートが最高値ではないので、図6(A)で説明した特性にしたがってフレームレートの変更処理が実行される。S1403またはS1404の後に処理を終える。
図15を参照して、本実施形態における制御例を具体的に説明する。図15(A)は、カメラ角速度に対するフレームレートの特性を例示し、図6(A)と同じである。また図15(B)は、リサイズ部142により縮小率を変更する際の特性を表したグラフである。横軸はカメラ角速度(単位:degree/sec)を表し、縦軸は縮小率を表す。
図15(A)では、カメラ角速度が閾値Aとなるところで、フレームレートがf2からf3に変更され、以降はカメラ角速度の増加に関わらずf3で一定となる例を示している。図15(B)では、カメラ角速度が閾値A未満である場合に縮小率がゼロである。カメラ角速度が閾値A以上になると、縮小率が線形的に大きくなる(右上がりの直線参照)。
このように、カメラ角速度がある値(図15では閾値A)になるまでの間は、フレームレートの変更により、主被写体の動きベクトルが探索範囲に収まるように調整される。そして、カメラ角速度が閾値以上の値になった場合には、動きベクトル検出に用いる画像が縮小される。これにより実質的な探索範囲を広げ、動きベクトルの検出率を上げて、主被写体の移動量の検出性能を向上させることができる。
なお、図15(A)および(B)に示す特性は一例である。フレームレートと縮小率の組み合わせについては、フレームレートの変わらない期間にて縮小率が、カメラ角速度の増加につれて大きくなる特性を備えていればよい。例えば、図15(B)において、カメラ角速度がAからBまでの区間でフレームレートが一定値f2であり、BからAにかけてカメラ角速度の増加につれて縮小率が大きくなる特性であってもよい。
また、本実施形態では、撮像素子122により取得した映像情報をリサイズ部142が縮小処理する場合を説明したが、撮像素子122にて縮小した状態で画像データを読み出してもよい。この場合には、図15(B)の縮小率はリサイズ部142ではなく、撮像素子122から読み出される画像の縮小率を表す。
本実施形態によれば、カメラ角速度データの結果に応じて、動きベクトルを検出する際のフレームレートを変更することに加えて、動きベクトルの検出に用いる画像の縮小処理が実行される。よって、カメラのパンニング速度と主被写体の移動速度に乖離があったとしても、主被写体の動きベクトル検出率を上げて、流し撮りの成功確率をより高くすることができる。
[第3実施形態]
以下、図16を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態では、動きベクトル検出のフレームレートを変更し、表示更新のフレームレートを一定にする制御について説明する。
図16は、本実施形態における動きベクトル検出時のフレームレートの決定処理を説明するフローチャートであり、図5のS507の処理例を示す図である。
まず、S1601ではカメラ角速度に応じた動きベクトル検出のフレームレートが取得される。フレームレート変更部143は、図17(B)に示す特性でフレームレートを変化させる。図17(B)は図6(A)と同じである。
図17(A)は、フレームレートがカメラ角速度によらない特性で表示更新が行われる場合を例示する。図17(A)に示す例では、表示更新フレームレートはf2である。カメラ角速度がAのときの動きベクトル検出フレームレートは、図17(B)からf3となる。
次に、S1602でカメラ信号処理回路124は、S1601で求めた動きベクトル検出フレームレートと、表示更新フレームレートを比較する。動きベクトル検出フレームレートの値が表示更新フレームレートの値以上である場合、S1603に進み、動きベクトル検出フレームレートの値が表示更新フレームレートの値未満である場合にはS1604に移行する。
S1603では、撮像素子122から画像データを読み出すフレームレート(撮像フレームレート)が、動きベクトル検出フレームレートに設定される。この設定処理は、フレームレート変更部143からTG125に対して行われ、撮像素子122の読み出しフレームレートが制御される。次のS1605では表示更新部144にて、同期信号に対する更新間隔が設定される。つまり、図17(A)の特性にしたがって表示更新フレームレートが設定される。図17の例の場合、カメラ角速度がAであるときに動きベクトル検出フレームレートがf3であり、表示更新フレームレートがf2となっている。よって、図16のS603では、撮像素子122より画像データを読み出すフレームレートはf3となる。このとき、表示更新フレームレートをf2にするためには、同期信号がフレームレートf3に相当する間隔で発生することから、同期信号に対して2回に1回の割合で表示更新部144が表示画像を更新する。そして一連の処理を終了する。
S1604では、S1601で取得された動きベクトル検出のフレームレートが設定された後、処理を終了する。
本実施形態の変形例に係る撮像素子122として、いわゆるマルチストリーム出力と呼ばれる、ライン単位で独立して読み出しタイミングを変更して、フレームレートの異なる画像を並列して出力可能なデバイスを使用することも可能である。この場合、撮像素子122はマトリクス状に配置された複数の光電変換素子を備え、所定の方向に沿った所定数のラインごとに読み出しタイミングを異ならせることにより、第1のフレームレートの画像信号と、第2のフレームレートの画像信号を出力する。第1および第2のフレームレートの各画像信号の読み出しは、カメラ信号処理回路124からの信号にしたがってTG125が撮像素子122を制御することで行われる。フレームレート変更部143はカメラの振れの角速度に対応する第1のフレームレートの値を決定し、表示更新部144は、第2のフレームレートを一定値として設定する。つまり、表示部172の画面に表示する映像情報については、図17(A)に例示する表示更新フレームレートの特性にしたがって第2のフレームレートで撮像素子122から取得される。それとは独立して、動きベクトル検出用の映像情報については、図17(B)に例示するフレームレートの特性にしたがって第1のフレームレートで撮像素子122から取得される。2つの独立したフレームレートによる動作の場合、フレームレート変更部143の指示に応じて、TG125がそれぞれの映像情報を取得するフレームレートを制御する。表示更新部144での表示更新間隔は同期信号に対して1/1の比率で設定される。
本実施形態によれば、カメラ角速度データの結果に応じて、動きベクトルを検出する際のフレームレートを変更することで、流し撮りの成功確率を高めることができる。また表示更新のフレームレートを一定にする制御が行われるので、動きベクトル検出に係るフレームレートの変更によって表示更新の頻度が変化してしまうことはない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
111 角速度センサ
122 撮像素子
142 動きベクトル検出部
143 フレームレート変更部
144 表示更新部
602 カメラ角速度データ出力部

Claims (9)

  1. 撮像装置の振れの角速度と、連続して撮像された複数の画像データから検出される被写体の動き検出情報を取得する取得手段と、
    前記動き検出情報の検出に使用する画像のフレームレートの値を決定する決定手段と、
    前記振れの角速度および前記被写体の動き検出情報から、前記撮像装置に対する前記被写体の角速度を算出する算出手段と、を備え、
    前記決定手段は、前記フレームレートの値を決定する際、撮像光学系の焦点距離が大きいほど前記フレームレートの値を大きくし、
    前記取得手段は、前記決定手段により決定された前記フレームレートで撮像された複数の画像データから検出される前記被写体の動き検出情報を取得する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 第1の検出手段により検出される撮像装置の振れの角速度と、前記撮像装置の撮像素子により連続して撮像された複数の画像データから第2の検出手段により検出される被写体の動き検出情報とを取得する取得手段と、
    前記動き検出情報の検出に使用する画像のフレームレートの値を決定する決定手段と、
    前記振れの角速度および前記被写体の動き検出情報から、前記撮像装置に対する前記被写体の角速度を算出する算出手段と、
    前記撮像素子により取得される画像の像ブレを補正する像ブレ補正手段と、
    前記撮像素子により撮像された画像を縮小処理する縮小手段と、
    前記算出手段により算出される前記被写体の角速度の情報を用いて、前記像ブレ補正手段の制御を行う制御手段と、を備え、
    前記取得手段は、前記撮像素子により連続して撮像されて前記縮小手段により縮小処理された複数の画像データを用いて前記第2の検出手段が検出した前記被写体の動き検出情報を取得し、
    前記決定手段は、前記フレームレートの値を決定する際、前記振れの角速度に対応するフレームレートの値が閾値よりも小さい場合に当該フレームレートの値への変更を行い、
    前記縮小手段は、前記フレームレートの値が閾値以上であって、かつ前記算出手段によって前記被写体の角速度が算出されていない場合に前記撮像素子により撮像された画像を縮小処理し、
    前記制御手段は、第1のモードにて前記像ブレ補正手段により像ブレ補正の制御を行い、第2のモードにて前記第1および第2の検出手段によりそれぞれ検出される情報から前記算出手段が算出した前記被写体の角速度の情報を取得し、前記像ブレ補正手段により、前記被写体の角速度と前記撮像装置の振れの角速度との差を小さくする制御を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 撮像装置の振れの角速度と、撮像素子により連続して撮像された複数の画像データから検出される被写体の動き検出情報を取得する取得手段と、
    前記動き検出情報の検出に使用する画像のフレームレートの値を決定する決定手段と、
    前記振れの角速度および前記被写体の動き検出情報から、前記撮像装置に対する前記被写体の角速度を算出する算出手段と、
    前記撮像素子により取得される画像の像ブレを補正する像ブレ補正手段と
    前記算出手段により算出される前記被写体の角速度の情報を用いて、前記像ブレ補正手段により、前記被写体の角速度と前記撮像装置の振れの角速度との差を小さくする制御を行う制御手段と、
    前記撮像素子により取得される画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示する前記画像を更新する表示更新手段と、を備え、
    前記決定手段は、前記振れの角速度に対応する前記フレームレートの値を決定し、
    前記取得手段は、前記決定手段により決定された前記フレームレートで撮像された複数の画像データから検出される前記被写体の動き検出情報を取得し、
    前記表示更新手段は、前記決定手段により変更される前記フレームレートによらずに、前記画像の表示更新を一定値のフレームレートで行う
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 前記縮小手段は、前記振れの角速度が大きいほど画像の縮小率を大きくする
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記縮小手段は、前記振れの角速度が閾値よりも大きい場合に、前記振れの角速度に応じて前記画像の縮小率を変化させる
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 複数の光電変換素子を備える前記撮像素子にてライン単位で読み出しタイミングを異ならせることにより、第1のフレームレートの画像信号と第2のフレームレートの画像信号を出力する読み出し手段を備え、
    前記決定手段は、前記振れの角速度に対応する前記第1のフレームレートの値を決定し、
    前記表示更新手段は、前記第2のフレームレートを一定値とする
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 被写体の動き検出情報の検出に使用する画像フレームレートの値を決定する決定工程と、
    像装置の振れの角速度と、前記フレームレートで連続して撮像された複数の画像データから検出される被写体の動き検出情報を取得する取得工程と、
    前記振れの角速度および前記被写体の動き検出情報から、前記撮像装置に対する前記被写体の角速度を算出する算出工程と、を有し、
    前記決定工程では、前記フレームレートの値を決定する際、撮像光学系の焦点距離が大きいほど前記フレームレートの値を大きくし、
    前記取得工程では、前記決定工程により決定された前記フレームレートで撮像された複数の画像データから検出される前記被写体の動き検出情報を取得する処理が行われる
    ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  8. 像ブレ補正手段を制御して、撮像素子により取得される画像の像ブレを補正する撮像装置にて実行される制御方法であって、
    第1の検出手段により検出される前記撮像装置の振れの角速度と、前記撮像素子により連続して撮像された複数の画像データから第2の検出手段により検出される被写体の動き検出情報とを取得する取得工程と、
    前記動き検出情報の検出に使用する画像のフレームレートの値を決定する決定工程と、
    前記振れの角速度および前記被写体の動き検出情報から、前記撮像装置に対する前記被写体の角速度を算出する算出工程と、
    前記撮像素子により撮像された画像を縮小処理する縮小工程と、
    前記算出工程で算出された前記被写体の角速度の情報を用いて、前記像ブレ補正手段の制御を行う制御工程と、を有し、
    前記取得工程では、前記撮像素子により連続して撮像されて前記縮小工程により縮小処理された複数の画像データを用いて前記第2の検出手段が検出した前記被写体の動き検出情報が取得され、
    前記決定工程では、前記フレームレートの値を決定する際、前記振れの角速度に対応するフレームレートの値が閾値よりも小さい場合に当該フレームレートの値への変更が行われ、
    前記縮小工程では、前記フレームレートの値が閾値以上であって、かつ前記算出工程によって前記被写体の角速度が算出されていない場合に前記撮像素子により撮像された画像の縮小処理が行われ、
    前記制御工程では、第1のモードにて前記像ブレ補正手段により像ブレ補正の制御が行われ、第2のモードにて前記第1および第2の検出手段によりそれぞれ検出される情報から前記算出工程で算出された前記被写体の角速度の情報を取得し、前記像ブレ補正手段により、前記被写体の角速度と前記撮像装置の振れの角速度との差を小さくする制御が行われる
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 像ブレ補正手段を制御して、撮像素子により取得される画像の像ブレを補正する撮像装置にて実行される制御方法であって、
    前記撮像装置の振れの角速度と、前記撮像素子により連続して撮像された複数の画像データから検出される被写体の動き検出情報を取得する取得工程と、
    前記動き検出情報の検出に使用する画像のフレームレートの値を決定する決定工程と、
    前記振れの角速度および前記被写体の動き検出情報から、前記撮像装置に対する前記被写体の角速度を算出する算出工程と、
    前記撮像素子により取得される画像の像ブレを前記像ブレ補正手段により補正する像ブレ補正工程と
    前記算出工程により算出される前記被写体の角速度の情報を用いて、前記像ブレ補正手段により、前記被写体の角速度と前記撮像装置の振れの角速度との差を小さくする制御を行う制御工程と、
    前記撮像素子により取得される画像を表示手段が表示する表示工程と、
    前記表示手段に表示する前記画像を表示更新手段が更新する表示更新工程と、を有し、
    前記決定工程では、前記振れの角速度に対応する前記フレームレートの値を決定する処理が行われ、
    前記取得工程では、前記決定工程により決定された前記フレームレートで撮像された複数の画像データから検出される前記被写体の動き検出情報を取得する処理が行われ、
    前記表示更新工程では、前記決定工程により変更される前記フレームレートによらずに、前記画像の表示更新を前記表示更新手段が一定値のフレームレートで行う
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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