JP6593213B2 - セジメンタの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、セジメンタの取付構造に関する。
特許文献1には、エンジンルームにセジメンタを設けた車両が開示されている。セジメンタは、燃料タンクとエンジンとを接続する燃料供給通路上に配設され、燃料に混入している水分を分離して内部に貯留する。セジメンタは、エンジンルームを構成する一部材であるサスペンションタワーに取り付けられている。セジメンタの取付構造は、サスペンションタワーの側壁に固定された支持部材を有している。支持部材にセジメンタを格納することにより、セジメンタがサスペンションタワーに取り付けられている。特許文献1に記載のセジメンタの取付構造では、サスペンションタワーの車幅方向内側の側面のうち車両後側にセジメンタを取り付けている。これにより、エンジンルームにおいて、エンジンの斜め後方にセジメンタが配設されている。
特開2010‐115995号公報
車両が斜め前方から衝突したときには、エンジンルームに配設されたエンジンが斜め後方に移動する。そのため、特許文献1に記載のセジメンタの取付構造のように、エンジンの斜め後方にセジメンタを配設した場合であっても、車両衝突時にエンジンとセジメンタとが干渉する可能性はある。そのため、上記特許文献1に記載のセジメンタの取付構造は、車両衝突時におけるセジメンタの保護の観点から必ずしも最適な構成とは言い切れず、未だ改善の余地がある。
上記課題を解決するためのセジメンタの取付構造は、車両のエンジンルームを構成する一部材であるサスペンションタワーに支持部材を介してセジメンタを取り付けるセジメンタの取付構造であって、前記支持部材は、前記セジメンタを格納し、該セジメンタの側面を全周に亘って囲む周壁を有し、前記サスペンションタワーにおける車幅方向内側の側壁、及び前記支持部材の周壁のうち、一方には係止片が設けられ、他方には該係止片が係止される係止部が設けられており、前記係止片と前記係止部とを係止するとともに互いに一点でボルト締結することによって前記支持部材と前記サスペンションタワーとが連結されており、前記支持部材の強度が前記サスペンションタワーの強度よりも高く、前記係止部の強度が前記係止片の強度よりも高い。
エンジンルームに収容されているエンジンは、車両の衝突により、セジメンタが取り付けられているサスペンションタワー側に移動することがある。この場合にエンジンがセジメンタを格納している支持部材に干渉すると、該支持部材がサスペンションタワーに押しつけられる。上記構成では、支持部材の強度がサスペンションタワーの強度よりも高いため、サスペンションタワーがより積極的に変形して車両の衝突による衝撃を受け止める。そのため、支持部材はその形状が保持されやすく、セジメンタの変形が抑えられる。また、エンジンは、車両の衝突により、セジメンタが取り付けられていないサスペンションタワー側に移動することもある。この場合には、エンジンと支持部材とは干渉しないものの、エンジンルーム内に収容されている他の部材が支持部材に干渉することもある。上記構成では、支持部材とサスペンションタワーとを係止している係止部及び係止片において係止部の強度が高い。そのため、車両の衝突によって他の部材が支持部材に干渉したときに、その荷重によって係止片が変形し、係止部と係止片との係合が解除される。その結果、支持部材はボルトを回動中心としてサスペンションタワーに対して相対回動可能になり、他部材との干渉時には押しつぶされないように回動する。したがって、上記構成によれば、車両衝突時におけるセジメンタの保護機能を向上させることができる。
車両前部の構成を模式的に示す平面図。 セジメンタの側面図。 サスペンションタワーに取り付けられるセジメンタの取付構造を示す分解斜視図。 (a)は支持部材の正面図、(b)は支持部材の右側面図。 (a)は取付板が連結された支持部材の正面図、(b)は取付板が連結された支持部材の右側面図。 車両が右前方から衝突したときのエンジンルーム内の様子を示す車両前部の平面図。 車両が左前方から衝突したときのエンジンルーム内の様子を示す車両前部の平面図。 車両が左前方から衝突したときの支持部材の動きを示す模式図。 セジメンタの取付構造の他の例を示す斜視図。
セジメンタの取付構造の一実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。各図では、車両前側を「Fr」、車両後側を「Rr」、車両前方に向かって車幅方向における右手側を「RH」、車両前方に向かって車幅方向における左手側を「LH」、車両上側を「Upr」としてそれぞれ矢印の向きで示している。
図1に示すように、車両の前部には、エンジン100を収容しているエンジンルーム10が設けられている。車両は、エンジンルーム10を構成する部材として、車両前端部に設けられたバンパーフレーム11を有している。バンパーフレーム11は車幅方向に延びている。バンパーフレーム11には、車幅方向に離間して配設された一対のフロントサイドメンバ12が連結されている。フロントサイドメンバ12は、車両前後方向に延びており、その後端部にダッシュパネル13が連結されている。ダッシュパネル13は、車幅方向に延びている。ダッシュパネル13によってエンジンルーム10と車室110とが区画されている。
車両は、エンジンルーム10を構成する一部材であるサスペンションタワー14も有している。サスペンションタワー14は、互いに車幅方向に離間した状態で対になって配設されており、エンジン100の左手側斜め後方に位置する左サスペンションタワー14Aと、エンジン100の右手側斜め後方に位置する右サスペンションタワー14Bとからなる。各サスペンションタワー14A,14Bは、板状の鋼材(例えば、SPC270材など)によって構成されている。各サスペンションタワー14A,14Bは、その後端部がダッシュパネル13に連結されており、その車幅方向外側の端部が車両を構成する車体フレームに連結されている。各サスペンションタワー14A,14Bは、開口15Aが形成された上壁15と、上壁15に連結されて車両前側に位置する前壁17と、上壁15に連結されて車幅方向内側に位置する横壁18とを有する。前壁17及び横壁18の下端には、フランジ19が設けられている。フランジ19は、フロントサイドメンバ12に連結されている。各サスペンションタワー14A,14Bによって車両のサスペンションが保持されている。エンジンルーム10には、左サスペンションタワー14Aよりも車両前側に、ブレーキ装置のアクチュエータ120などが配設されている。ダッシュパネル13の上端部には、各サスペンションタワー14A,14Bの後端部を上方から覆うように車幅方向に延びているカウルグリル20が連結されている。
エンジン100には、燃料供給通路130の一端が連結されている。燃料供給通路130の他端は燃料タンクに連結されている。燃料供給通路130上には燃料ポンプが配設されている。燃料ポンプの駆動により、燃料タンク内の燃料が燃料供給通路130に吸い上げられてエンジン100に供給される。燃料供給通路130上には、セジメンタ50も配設されている。図2に示すように、セジメンタ50は、分離部51と、該分離部51の上端に設けられているポンプ部52とを有する。分離部51は、中空の円柱状に形成されており、内部に撥水性のフィルターを収容している。図2に実線の矢印で示すように、燃料供給通路130を流れる燃料は、一旦セジメンタ50の分離部51に供給され、分離部51内のフィルターを通過した後、再度燃料供給通路130に戻される。燃料に混入している水分は、フィルターを通過できないため、分離部51において燃料から分離され、貯留される。分離部51の下端には、ドレンプラグ53が設けられている。ドレンプラグ53を取り外すことにより、図2に一点鎖線の矢印で示すように、分離部51に貯留されている水が外部に排出される。ポンプ部52は、分離部51に対して押し下げ可能である。ポンプ部52が押し下げ操作されると、燃料タンクから燃料供給通路130に燃料が吸い上げられる。燃料供給通路130にエアが混入して、燃料ポンプによって燃料タンクから燃料を吸い上げることができないときには、ポンプ部52を操作し、燃料ポンプまで燃料を吸い上げる。これにより、エンジン100の始動性が高められる。セジメンタ50は、図1に示すように、左サスペンションタワー14Aに取り付けられている。
図3に示すように、セジメンタ50は、筒状の支持部材60に格納され、該支持部材60を介して左サスペンションタワー14Aに取り付けられる。支持部材60は、板状の背壁61と、該背壁61に連結された断面U字状の湾曲壁62とからなり、断面が略D字状である。背壁61は、湾曲壁62よりも上方に延びるように形成されており、その上端面が両端部側ほど下方に位置するように円弧状になっている。支持部材60は、その下端部における内径がセジメンタ50の分離部51の外径よりも小さく、その上端部における内径が分離部51の外径よりも大きい。支持部材60は、背壁61及び湾曲壁62によって、セジメンタ50の側面を全周に亘って囲む周壁を構成している。支持部材60は、サスペンションタワー14を構成している鋼材よりも強度の高い鋼材(例えば、SPC440材など)によって構成されている。そのため、支持部材60の強度は、サスペンションタワー14の強度よりも高い。
図4(a)及び(b)に示すように、支持部材60の背壁61には、幅方向の両端部に係止部40が設けられている。係止部40は、背壁61を切り欠くことによって形成されている。図4(a)に示すように、切り欠きは、幅方向(図4(a)の左右方向)の内側が上方に延びており、正面視においてL字状をなしている。このL字状の切り欠きは、所定の奥行き長さを有している。切り欠きの内側部分は、その奥側が、背壁61の手前側部分を残すように、幅方向外側に延びている。そのため、図4(b)に示すように、切り欠きは、側面視において、背壁61の奥側(図4(b)の右側)の部分が上方に延びているL字状をなしている。この切り欠きにより、支持部材60には、背壁61と一体物として係止部40が設けられている。図4(a)及び(b)に示すように、背壁61には、湾曲壁62よりも上方に延びている領域に、貫通孔61Aが設けられている。
図3に示すように、左サスペンションタワー14Aの横壁18のうち車両前側に、車幅方向内側に向かって突出した略円柱状の第1突出台21及び第2突出台22が形成されている。第1突出台21は、端面が略楕円形状であり、その端面に円柱状の突出ピン23が2つ並んで設けられている。第2突出台22は、第1突出台21の下方に位置し、その端面が略円形状である。第2突出台22の端面には、円柱状の突出ピン24が1つ設けられている。各突出ピン23,24の外周面には、雄ねじが形成されている。
左サスペンションタワー14Aは、横壁18に取り付けられる板状の取付板30を有している。取付板30は、長方形板状の基板部30Aを有している。基板部30Aには、上記各突出ピン23,24に対応した位置に挿通孔300Aが形成されている。基板部30Aに設けられた挿通孔300Aにそれぞれ対応する突出ピン23,24が挿通され、該突出ピン23,24にナット70が組付けられることにより取付板30が横壁18の車両前側に固定される。左サスペンションタワー14Aでは、横壁18及び取付板30によって、車幅方向内側の側壁を構成している。基板部30Aの上端には、屈曲板部30Bが連結されている。屈曲板部30Bは、基板部30Aの上端から車幅方向内側に延びており、その先端部が上方に屈曲している。屈曲板部30Bには、上方に屈曲している部分に支持孔300Bが形成されている。
取付板30には、一対の係止片41が設けられている。係止片41は、基板部30Aの車両前後方向における両端部に設けられている。各係止片41は、基板部30Aから車幅方向内側に延びており、その先端部が互いに離間するように車両前後方向に折れ曲がって延びている。このように、係止片41は、サスペンションタワー14Aの車幅方向内側の側壁に設けられている。なお、係止片41は取付板30と一体物として構成されており、サスペンションタワー14を構成する鋼材と同じ鋼材からなる。
図5(a)及び(b)に示すように、取付板30に設けられている係止片41は、支持部材60の切り欠きを通じて係止部40に組付けられる。すなわち、背壁61の手前側から奥側に向かって切り欠きの中に係止片41を挿通し、支持部材60を係止片41に対して下方にスライドさせることにより、係止部40に係止片41を係止させる。図5(b)に示すように、係止片41が係止部40に係止されている状態において、取付板30の屈曲板部30Bは支持部材60の背壁61に当接している。この状態において、支持部材60の貫通孔61A及び取付板30の支持孔300Bにボルト80が挿通され、該ボルト80にナット81が組付けられることにより、支持部材60と取付板30とが相対回動可能にボルト締結されている。このように、上述したセジメンタ50の取付構造では、左サスペンションタワー14Aの車幅方向内側の側壁を構成する取付板30に係止片41が設けられ、支持部材60の周壁を構成する背壁61に係止部40が設けられている。取付板30は、横壁18の車両前側に固定されている。そして、係止片41と係止部40とを係止するとともに取付板30と支持部材60とを互いに一点でボルト締結することにより、左サスペンションタワー14Aに支持部材60を連結している。支持部材60は、左サスペンションタワー14Aの車幅方向内側の側壁において、車両前側に配設されている。なお、上述したように、支持部材60を構成している鋼材の強度は、取付板30を構成している鋼材、すなわちサスペンションタワー14を構成している鋼材の強度よりも高い。そのため、支持部材60と一体物として設けられている係止部40の強度は、取付板30と一体物として設けられている係止片41の強度よりも高い。
本実施形態の作用効果について、図6〜図8を参照して説明する。
(1)図6に示すように、車両が右斜め前方から障害物200に衝突したときには、障害物200がエンジン100の右前部に干渉する。これにより、エンジン100は、初期位置(図6の二点鎖線)から左斜め後方に移動して左サスペンションタワー14Aに近づく。エンジン100が支持部材60に干渉すると、図6に矢印で示すように、支持部材60及び該支持部材60に格納されているセジメンタ50が左サスペンションタワー14A側に押される。これにより、支持部材60が左サスペンションタワー14Aに押しつけられる。本実施形態では、支持部材60の強度が左サスペンションタワー14Aの強度よりも高い。そのため、支持部材60が左サスペンションタワー14Aに押しつけられると、左サスペンションタワー14A、特に取付板30や横壁18などが積極的に変形して、車両の衝突による衝撃を受け止める。そのため、支持部材60はその形状が保持されやすく、支持部材60に格納されているセジメンタ50の変形が抑えられる。
また、図7に示すように、車両が左斜め前方から障害物200に衝突したときには、障害物200がエンジン100の左前部に干渉する。これにより、エンジン100は、初期位置(図7の二点鎖線)から右斜め後方に移動して右サスペンションタワー14Bに近づく。この場合には、エンジン100は支持部材60に干渉しない。エンジンルームには、左サスペンションタワー14Aの前方にブレーキ装置のアクチュエータ120などエンジン100とは別の他の部材が配設されている。こうした他の部材は、車両衝突時に障害物200によって後方に押されて支持部材60に干渉することがある。例えば、アクチュエータ120が支持部材60に干渉すると、図7に矢印で示すように、支持部材60を車両後方に押す荷重が作用する。本実施形態では、支持部材60と取付板30とを一点でボルト締結するとともに、支持部材60に設けられている係止部40と取付板30に設けられている係止片41とを係止することにより、支持部材60を左サスペンションタワー14Aに連結している。係止部40の強度は、係止片41の強度よりも高いため、支持部材60に対して車両後方に衝突による荷重が作用したときには、その荷重によって係止片41が変形し、係止部40と係止片41との係合が解除される。この状態では、支持部材60は、ボルト80のみによって取付板30に支持された状態になる。そのため、支持部材60は、ボルト80を回動中心として取付板30に対して相対回動可能な状態になる。図8に示すように、アクチュエータ120などが干渉したときには、支持部材60は押しつぶされないように車両後方に回動するため、支持部材60の変形が抑えられる。したがって、本実施形態のセジメンタ50の取付構造によれば、車両衝突時におけるセジメンタ50の保護機能を向上させることができる。
(2)支持部材60は、左サスペンションタワー14Aの車幅方向内側の側壁において、車両前側に連結されている。そのため、支持部材60に格納されているセジメンタ50は、カウルグリル20よりも車両前側に配設される。セジメンタ50には上方から操作可能なポンプ部52を有しているが、このポンプ部52がカウルグリル20によって覆われないため、作業者の操作が容易になる。したがって、ポンプ部52を有するセジメンタ50の適切な配置を実現できる。
(3)係止片41と係止部40とを係止しつつ支持部材60と取付板30とをボルト締結している。これにより、通常運転時には、支持部材60が複数箇所で支持された状態になり、車両の路面振動などによる支持部材60の回動が抑えられる。そのため、支持部材60によるセジメンタ50の保持性を向上させることができる。
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・支持部材60の形状は適宜変更が可能である。例えば、支持部材60は、上端から下端に亘って内径が略等しい筒状であってもよい。この場合には、その内部に保持板を設けて、セジメンタ50を内部に格納可能な構成とすることが望ましい。また、支持部材60を有底箱状に形成してもよい。この場合には、支持部材60の底部にセジメンタ50のドレンプラグ53を操作可能な底孔を形成することが望ましい。要は、支持部材60の形状は、セジメンタ50を格納することができ、且つセジメンタ50の側面を全周に亘って囲む周壁を有するものであればよい。
・左サスペンションタワー14Aの横壁18には、第1突出台21や第2突出台22を必ずしも設ける必要はない。すなわち、第1突出台21や第2突出台22を介さずに横壁18に直接突出ピン23,24を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、左サスペンションタワー14Aの横壁18と取付板30とをボルト締結によって互いに固定する例を示したが、これらの固定方法は上述したものに限られない。例えば、溶接や接着など他の方法を採用してもよい。
・左サスペンションタワー14Aは、横壁18と取付板30とを別々の部材として備えていたが、これらを一体物として備えるようにしてもよい。
・係止片41は取付板30と別部材として構成してもよい。この場合には、係止片41を、取付板30を構成する鋼材の強度と同じ強度の鋼材によって構成してもよいし、取付板30を構成する鋼材の強度とは異なる強度の鋼材によって構成してもよい。要は、係止片41の強度よりも係止部40の強度が高くなるようにすればよい。
・左サスペンションタワー14Aの横壁18に取付板30を介さずに直接支持部材60を連結するようにしてもよい。この場合には、取付板30、第1突出台21、及び第2突出台22を省略することが可能である。なお、係止片41は横壁18に設ければよい。
・係止部40は、支持部材60の背壁61における幅方向の両端部にそれぞれ設けられていたが、一方を省略してもよい。係止部40を省略した場合には、省略された係止部40に対応する係止片41も省略可能である。また、係止部40は、背壁61の幅方向の両端部に限られず、幅方向の中央部に設けてもよいし、湾曲壁62に設けてもよい。
・係止部40は支持部材60と別部材として構成してもよい。この場合には、係止部40を、支持部材60を構成する鋼材の強度と同じ強度の鋼材によって構成してもよいし、支持部材60を構成する鋼材の強度とは異なる強度の鋼材によって構成してもよい。要は、係止片41の強度よりも係止部40の強度が高くなるようにすればよい。
・係止部40及び係止片41の数は適宜変更が可能である。
・係止片を支持部材に設け、該係止片が係止される係止部をサスペンションタワーに設けるようにしてもよい。この場合には、例えば、図9に示す構成を採用することができる。図9に示すように、サスペンションタワー90の横壁91には、支持孔92と該支持孔92の下方に形成された開口93が形成されている。該開口93には、例えば溶接により、埋設壁94が固定されている。埋設壁94は、長方形状の開口95を有し、サスペンションタワー90を構成する鋼材よりも強度の高い鋼材によって構成されている。支持部材96は、セジメンタ50を格納可能な有底箱状に形成されている。支持部材96は、埋設壁94よりも強度の高い鋼材によって構成されている。支持部材96の周壁97には、貫通孔98が形成されている。該周壁97における貫通孔98の下方には、係止片99が設けられている。係止片99は、周壁97から外方に突出し、先端部が折れ曲がっている。係止片99は、埋設壁94を構成する鋼材よりも強度が低く、サスペンションタワー90を構成する鋼材よりも強度の高い鋼材によって構成されている。すなわち、サスペンションタワー90、係止片99、埋設壁94、及び支持部材96の順に強度が高くなっている。係止片99を開口95に挿通して埋設壁94に係止し、貫通孔98及び支持孔92を通じてボルト締結することにより、サスペンションタワー90に支持部材96が連結される。このセジメンタ50の取付構造では、埋設壁94が係止片99が係止される係止部に相当する。したがって、こうした構造によって、支持部材96の強度がサスペンションタワー90の強度よりも高く、係止部である埋設壁94の強度が係止片99の強度よりも高いセジメンタ50の取付構造を実現することもできる。なお、上述したセジメンタの取付構造において、係止片99、サスペンションタワー90、埋設壁94(係止部)、及び支持部材96の順や、係止片99、埋設壁94(係止部)、サスペンションタワー90、及び支持部材96の順に強度が高くなるように、各部材の構成材料を設定してもよい。要は、支持部材の強度がサスペンションタワーの強度よりも高く、係止部の強度が係止片の強度よりも高くなればよい。
・サスペンションタワー14,90の車幅方向内側の側壁において、支持部材60,96を車両後側に連結し、セジメンタ50がカウルグリル20の下方に位置するようにしてもよい。
・サスペンションタワー14,90及び支持部材60,96を鋼材によって構成したが、例えば、他の合金や樹脂など、別の素材によって構成してもよい。なお、この場合であっても、支持部材60,96の強度がサスペンションタワー14,90の強度よりも高く、係止部の強度が係止片の強度よりも高くすればよい。
10…エンジンルーム、11…バンパーフレーム、12…フロントサイドメンバ、13…ダッシュパネル、14…サスペンションタワー、14A…左サスペンションタワー、14B…右サスペンションタワー、15…上壁、15A…開口、17…前壁、18…横壁、19…フランジ、20…カウルグリル、21…第1突出台、22…第2突出台、23,24…突出ピン、30…取付板、30A…基板部、300A…挿通孔、30B…屈曲板部、300B…支持孔、40…係止部、41…係止片、50…セジメンタ、51…分離部、52…ポンプ部、53…ドレンプラグ、60…支持部材、61…背壁、61A…貫通孔、62…湾曲壁、70…ナット、80…ボルト、81…ナット、90…サスペンションタワー、91…横壁、92…支持孔、93…開口、94…埋設壁、95…開口、96…支持部材、97…周壁、98…貫通孔、99…係止片、100…エンジン、110…車室、120…アクチュエータ、130…燃料供給通路、200…障害物。

Claims (1)

  1. 車両のエンジンルームを構成する一部材であるサスペンションタワーに支持部材を介してセジメンタを取り付けるセジメンタの取付構造であって、
    前記支持部材は、前記セジメンタを格納し、該セジメンタの側面を全周に亘って囲む周壁を有し、
    前記サスペンションタワーにおける車幅方向内側の側壁、及び前記支持部材の周壁のうち、一方には係止片が設けられ、他方には該係止片が係止される係止部が設けられており、前記係止片と前記係止部とを係止するとともに互いに一点でボルト締結することによって前記支持部材と前記サスペンションタワーとが連結されており、
    前記支持部材の強度が前記サスペンションタワーの強度よりも高く、
    前記係止部の強度が前記係止片の強度よりも高い
    セジメンタの取付構造。
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