JP6586372B2 - 包装装置及び包装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送される筒状のフィルムをシールすることによって包装物を作製する包装装置及び包装方法に関する。
特許文献1,2で用いられた符号を括弧書きで表記し、特許文献1,2に記載の包装装置について説明する。特許文献1に記載の技術では、供給ロール(11)に巻回された帯状のフィルム(8)が連続的に繰り出され、そのフィルム(8)の搬送経路の中途部においてそのフィルム(8)が筒状に丸められる。フィルム(8)が丸められる位置には複数の被包装物(4)がコンベアによって順次供給されて、筒状フィルム(8)に包み込まれる。そして、フィルム(8)とともに被包装物(4)が下流へ搬送され、フィルム(8)の縦方向綴じ目(10)がシールローラ(16)によって連続的にシールされ、シールローラ(16)よりも下流側においてフィルム(8)の横方向綴じ目(22)がエンドシーラー(18)によって周期的にシールされるとともに、切断される。これにより、ピロー状の包装物が順次作製される。
特許文献1に記載の包装装置によって包装される被包装物(4)は、水平方向にスタックされた複数枚のビスケット(5)からなる。そのため、被包装物(4)を供給するコンベアは、ビスケット(5)の倒伏を防止するべく、前後一対の押送フィンガー(6)によってビスケット(5)を挟み込んだ状態で搬送する。それよりも下流側では、フィルム(8)に包み込まれたビスケット(5)を押送フィンガー(6)によって支持することができないので、左右一対のベルトコンベア(25)の間にフィルム(8)ごとビスケット(5)を挟み込み、このベルトコンベア(25)によってフィルム(8)及びビスケット(5)をエンドシーラー(18)まで搬送する。フィルム(8)のうち被包装物(4)の間の部位がエンドシーラー(18)を下流へ通過する際に、そのエンドシーラー(18)によってフィルム(8)が挟み込まれてシールされる。また、ベルトコンベア(25)の下流側端部からエンドシーラー(18)までの区間において、ビスケット(5)が支持要素(45)によって支持されている。具体的には、支持要素(45)がベルトコンベア(25)の下流側端部よりも上流側の位置において内側へ突き出ることによって先頭のビスケット(5)が支持要素(45)によって支持される。そして、支持要素(45)がビスケット(5)とともにベルトコンベア(25)の下流側端部を下流側へ通過し、エンドシーラー(18)の直前において幅方向外側に引き込む。
特許文献2に記載の包装装置もピロー状の包装物を作製するものである。特許文献2に記載の技術では、エンドレスチェーン(12)に取り付けられた複数の挟持部材(17)によって、ビスケット等の物品(A)の倒伏を防止する。具体的には、エンドシーラー(21)の上流側において挟持部材(17)を下方に向けて突き出して、フィルム(包装材F)に包み込まれた物品(A)をその上流側と下流側から挟持部材(17)によって挟み込んだ状態で、エンドレスチェーン(12)により挟持部材(17)をエンドシーラー(21)の上流側から下流側へ移動させている。
特許第3535171号公報 実公昭53−32857号公報
ところで、特許文献1に記載のベルトコンベア(25)が設けられる範囲は、押送フィンガー(6)の搬送範囲の下流側端部からエンドシーラー(18)の上流側までである。また、支持要素(45)の移動範囲は、ベルトコンベア(25)の下流側端部よりも上流側の位置から、エンドシーラー(18)よりも上流側の位置までである。
そのため、エンドシーラー(18)によってフィルム(8)が挟み込まれる際に、エンドシーラー(18)直前及び直後の被包装物(4)がフィルム(8)に対して位置ずれしたり、それら被包装物(4)のビスケット(5)が倒れたりする。そのため、その被包装物(4)のビスケット(5)がエンドシーラー(18)に噛み込まれて、シール不良が発生してしまう。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。本発明が解決しようとする課題は、エンドシーラーによってフィルムが挟み込まれてシールされる際に、被包装物がエンドシーラーに挟み込まれないようにすることである。
以上の課題を解決するべく、包装装置が、互いに間隔を置いて並列され、長手方向に搬送される筒状のフィルムの内側に前記フィルムの長手方向に間隔を置いて配列された複数の被包装物と前記フィルムとを挟む一対のコンベアと、搬送される前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位を前記コンベアの並列方向に交差する交差方向に挟み込んでシールする第一エンドシーラーと、前記第一エンドシーラーよりも搬送方向下流側に設けられ、搬送される前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位を前記交差方向に挟み込んで、前記第一エンドシーラーによるシールに重ねてシールする第二エンドシーラーと、を備え、前記コンベアが前記第一エンドシーラーの搬送方向上流側から下流側に跨ぐように設けられている。
また、本発明の包装方法では、筒状のフィルムとその内側に前記フィルムの長手方向に間隔を置いて配列された複数の被包装物とを前記フィルムの長手方向に搬送することによって、前記フィルムとともに前記被包装物を第一エンドシーラーの上流側から前記第一エンドシーラー、第二エンドシーラーを順に経由して前記第二エンドシーラーの下流側へ通過させるに際して、互いに間隔を置いて並列されているともに前記第一エンドシーラーの上流側から下流側に跨ぐように設けられた一対のコンベアの間に前記フィルム及び前記被包装物を挟んで支持し、前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位が前記第一エンドシーラーを通過する際に、前記コンベアの並列方向に交差する交差方向に前記フィルムを前記第一エンドシーラーによって挟み込んでシールし、前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位が前記第二エンドシーラーを通過する際に、前記交差方向に前記フィルムを前記第二エンドシーラーによって挟み込んで、前記第一エンドシーラーによるシールに重ねてシールする。
本発明によれば、一対のコンベアが第一エンドシーラーの搬送方向上流側から下流側に跨ぐように設けられているので、被包装物がこれらコンベアによって挟み込まれた状態で第一エンドシーラーの下流側まで搬送される。そのため、第一エンドシーラーによって筒状のフィルムが挟み込まれる際に、被包装物が筒状のフィルムに対して位置ずれすることがない。また、被包装物が複数の板状物品を搬送方向にスタックしたものである場合、第一エンドシーラーによって筒状のフィルムが挟み込まれる際に、それら板状物品が倒れることがない。よって、被包装物が第一エンドシーラーに噛み込まれることがない。
また、第二エンドシーラーが第一エンドシーラーの下流側に設けられているので、筒状フィルムのうちコンベアに接した部位等が第一エンドシーラーによってシールされなくても、その部位が第二エンドシーラーによってシールされる。従って、シール部分の密閉性が高い。
また、被包装物と被包装物の間の部位が第一エンドシーラーによりシールされるので、その部位が第一エンドシーラーから第二エンドシーラーに送られる際には絞られた状態となっている。そのため、第一エンドシーラーによりシールされる部位の上流側と下流側にある被包装物がフィルムに対してフィルムの長手方向に位置ずれすることがない。よって、被包装物が第二エンドシーラーに噛み込まれることがない。
図1は、ピロー包装装置の概略側面図である。 図2は、ピロー包装装置の概略平面図である。 図3は、包装物の斜視図である。 図4は、第一エンドシーラーの上下一対の圧接部及びガゼット形成機の左右一対の折り込み板を示した斜視図である。 図5は、支持機の一対のベルトコンベアをフィルム、折り込み板及び圧接部とともに示した平面図である。 図6は、支持機の一対のベルトコンベアをフィルム、折り込み板及び圧接部とともに示した側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているので、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
1. ピロー包装装置及び包装物の概要
図1は、ピロー包装装置1の概略側面図である。図2は、ピロー包装装置1の概略平面図である。図3は、ピロー包装装置1によって製造される包装物2である。
図1及び図2に示すこのピロー包装装置1は、被包装物3をフィルム5により順次包装することによって、包装物2を順次製造する装置である。図3に示すように、完成した状態の包装物2の包装フィルム5は被包装物3を包み込むように筒状に丸められた状態にあり、更に被包装物3の周方向外側において包装フィルム5が部分的にシールされることによって折り畳まれたフィン状の縦綴じ目(センターシール部)6が形成された状態にあり、被包装物3の両端面側において包装フィルム5の端部がシールされることによって横綴じ目(エンドシール部)7が形成された状態にあり、包装フィルム5の側面のうち横綴じ目7の近傍部位が内方に折り込まれることによってガゼット(まち)8が形成された状態にある。
包装フィルム5の内側に収容された被包装物3は複数の板状物品4からなるグループであり、これら板状物品4は包装フィルム5の周面に対してほぼ垂直な姿勢となっているとともに、寄せ集められて重ねられた状態にある。板状物品4は、自立困難又は自立不能な物品であり、例えばPTP包装体(ブリスタ包装体)、ストリップ包装体、カード、プリント回路基板、板紙、メダル、コイン、硬質なシート又は薄板状食品(例えば、成型ポテトチップス、ビスケット、クリームサンドビスケット)である。
図1及び図2に示すように、ピロー包装装置1は、搬送台28、フィルム供給機10、製袋器18、被包装物供給機20、第一搬送機30、第二搬送機35、搬出機40、支持機50、センターシーラー60、第一エンドシーラー70、第二エンドシーラー80及びガゼット形成機90等を備える。
複数の被包装物3が被包装物供給機20により製袋器18に順次供給され、帯状のフィルム5がフィルム供給機10によって製袋器18に連続的に供給される。そのフィルム5が製袋器18により連続的に筒状に丸められることによって、被包装物3がフィルム5に包み込まれるとともに、フィルム5の両側部の縦綴じ目6が重なり合う。重なり合った縦綴じ目6は、センターシーラー60により連続的にシールされて密閉される。その後、フィルム5及び被包装物3が第一搬送機30によって第一エンドシーラー70及びガゼット形成機90に搬送され、フィルム5のうち被包装物3の間の部位にガゼット8がガゼット形成機90によって形成されるとともに、被包装物3の間の部位が第一エンドシーラー70により予備的にシールされる。更にフィルム5及び被包装物3が第二搬送機35によって第二エンドシーラー80に搬送され、フィルム5のうち被包装物3の間の部位が第二エンドシーラー80によりシールされるとともに切断されることによって、被包装物3の間の部位に横綴じ目7が形成される。こうして切り離された包装物2が搬出機40によって下流へ搬送される。
以下、ピロー包装装置1の各構成要素について詳細に説明する。
2. 搬送台
搬送台28は、板状部材であり、その搬送台28の上面が水平になるように設けられている。搬送台28の幅方向中央部には、被包装物3の搬送方向に沿った長溝29が形成されており、被包装物3がその長溝29を跨いだ状態で搬送台28上に載せられる。ここで、幅方向とは、被包装物3の搬送方向に対して直交する水平方向をいい、具体的には図1の紙面に垂直な方向をいう。
被包装物3は搬送台28上で被包装物供給機20によって搬送される。被包装物供給機20によって搬送される被包装物3を構成した複数の板状物品4は、小端立て状態となっている。小端立て状態とは、駒立て状態ともいい、複数の板状物品4が搬送台28上で起立した状態で寄せ集められていることによってこれら板状物品4が水平方向に隣接して配列されている状態をいう。
搬送台28の下流側には、一対の水平な上板68が搬送台28の上面に高さが揃うように設けられている。一対の上板68は図1の紙面に垂直な方向(幅方向)に並べられており、これら上板68の間にスリット(隙間)が形成されている。
3. 被包装物供給機
被包装物供給機20は、製袋器18の上流側に設けられたフィンガーコンベアである。被包装物供給機20は、搬送台28及び製袋器18の下側に配置された第一スプロケット21と、第一スプロケット21よりも上流側且つ搬送台28の下側に配置された第二スプロケット(図示略)と、第一スプロケット21及び第二スプロケットに掛け渡された無端チェーン22と、無端チェーン22に所定間隔で取り付けられた複数の押送フィンガー23と、第一スプロケット21を回転駆動するモータと、を有する。モータによって無端チェーン22が周回されることによって、押送フィンガー23が長溝29を通って搬送台28の上へ突出した状態で第二スプロケットから第一スプロケット21に向かって往路を移動する。これにより、被包装物3がその上流側から押送フィンガー23によって押されて送られるので、製袋器18には被包装物3が順次供給される。
なお、支持フィンガーが各押送フィンガー23の下流側において無端チェーン22に取り付けられ、被包装物3が押送フィンガー23と支持フィンガーとの間に挟持されてもよい。また、無端チェーン22を無端ベルトに変更し、第一スプロケット21及び第二スプロケットをプーリーに変更してもよい。
4. フィルム供給機
フィルム供給機10には、帯状フィルム5が巻回された原反ロール11がセッティングされている。原反ロール11から繰り出された帯状フィルム5がローラ12によって折り返されて、製袋器18に案内されている。このフィルム供給機10は、原反ロール11に接続された駆動モータ等を有しており、その駆動モータにより原反ロール11を回転させることによって原反ロール11から帯状フィルム5を一定速度で製袋器18に繰り出す。
なお、駆動モータが原反ロール11に接続された構成に限らず、駆動モータが図示しないフィードローラに接続され、そのフィードローラが駆動モータによって駆動されることによって、帯状フィルム5が原反ロール11から引き出されるものとしてもよい。
5. 製袋器
製袋器18は、搬送台28と上板68との間に設けられている。また、製袋器18は原反ロール11よりも下側に配置されており、原反ロール11から繰り出された帯状フィルム5が製袋器18を下流側へ通過する際に帯状フィルム5は、その両側部の縦綴じ目6が下方に曲げられるように、製袋器18によって筒状に丸められる。更に、縦綴じ目6が製袋器18によって重ね合わされるように且つ垂下するようにフィン状に形成され、上板28のスリットを通って上板28の下へ突出する。
製袋器18よりも下流側では、複数の被包装物3が筒状フィルム5の長手方向(搬送方向)に所定間隔を置いて配列された状態でその筒状フィルム5に従動して下流側へ搬送される。また、被包装物3が筒状フィルム5に対して滑るのを防止するべく、また被包装物3の板状物品4が倒伏するのを防止するべく、筒状フィルム5及び被包装物3の両側部が支持機50によって支持されている。支持機50については後に詳述する。
6. センターシーラー
センターシーラー60は、製袋器18の下流側且つ上板68の下側に設けられている。このセンターシーラー60は、上板68のスリットから下に突き出た縦綴じ目6を両側から挟み込みながら加熱することでシールする。この図示例では、センターシーラー60は、上板68の下側に設けられた左右一対の棒状ヒータ61と、棒状ヒータ61の下流側に設けられた一対のプレスローラ62と、を有する。一対の棒状ヒータ61の間の隙間を縦綴じ目6が通過することによって加熱される。余熱を与えられた縦綴じ目6がプレスローラ62によって所定の圧力で挟み込まれることによって、縦綴じ目6がシールされる。棒状ヒータ61の上流側と下流側には、縦綴じ目6を挟み込む幅方向に対のピンチローラ63が設けられ、プレスローラ62の下流側には、縦綴じ目6を挟み込む幅方向に対のピンチローラ64が設けられ、縦綴じ目6がピンチローラ63,64によって下流へ送られる。なお、一対の棒状ヒータ61の間隔は調整可能である。
7. 第一搬送機、第二搬送機及び搬出機
ピンチローラ64の下流側には、ベルトコンベア型の第一搬送機30と第二搬送機35と搬出機40がこれらの順に上流側から下流側へ配列されるように設けられている。第一搬送機30の無端ベルトの上面は、上板68の下流側端部から水平方向下流側へ延在している。第二搬送機35の無端ベルトの上面は、第一搬送機30の無端ベルトの上面の下流側端部から下流側へ離れているとともに、水平方向下流側へ延在している。搬出機40の無端ベルトの上面は、第二搬送機35の無端ベルトの上面の下流側端部から下流側へ離れているとともに、水平方向下流側へ延在している。
筒状のフィルム5及びその内側の被包装物3が上板68から第一搬送機30の無端ベルト上に送られる。また、シールされた縦綴じ目6は、ピンチローラ64から第一搬送機30の無端ベルト上に送られる際に筒状のフィルム5の下面に接するように折り畳まれる。
第一搬送機30の無端ベルト上に載った筒状フィルム5及びその内側の被包装物3は第一搬送機30の無端ベルトによって下流側へ搬送される。第一搬送機30の下流側端部まで搬送されたフィルム5及び被包装物3は第一搬送機30の無端ベルトから第二搬送機35の無端ベルトに載せ替えられる。
そして、第二搬送機35の無端ベルト上に載ったフィルム5及びその内側の被包装物3は第二搬送機35の無端ベルトによって下流側へ搬送される。第二搬送機35の下流側端部まで搬送されたフィルム5及び被包装物3が第二搬送機35の無端ベルトから搬出機40の無端ベルトに載せ替えられるが、その際に包装物2が完成し、それよりも上流側のフィルム5から切断される。
そして、搬出機40の無端ベルト上に載った包装物2は搬出機40の無端ベルトによって下流側へ搬送される。
8. ガゼット形成機
第一搬送機30と第二搬送機35との間の両側方には、ガゼット形成機90が設けられている。このガゼット形成機90は、周期的に筒状フィルム5の両側面を内側に折り込むことによって、筒状フィルム5の両側面にガゼット8を形成するものである。ガゼット形成機90が筒状フィルム5にガゼット8を形成するタイミングは、被包装物3がガゼット形成機90を通過してから次の被包装物3がガゼット形成機90を通過するまでの間である。つまり、フィルム5のうち隣り合う被包装物3の間の部位が第一搬送機30の無端ベルトから第二搬送機35の無端ベルトに載せ替えられる際に、ガゼット8がガゼット形成機90によって形成される。
図4は、ガゼット形成機90及び第一エンドシーラー70の要部の斜視図である。図1、図2及び図4に示すように、ガゼット形成機90は、第一搬送機30及び第二搬送機35の幅方向両側においてこれらの無端ベルトの上面よりも上側の位置に設けられた折り込み板91を備える。折り込み板91の先端の両側部には爪93が凸設され、これら爪93の間に矩形状凹部92が形成されている(図5の平面図も参照)。また、筒状フィルム5は両側の折り込み板91の間を通って下流側へ搬送される。
折り込み板91は、幅方向に往復移動可能に設けられているとともに、フィルム5の搬送方向に往復移動可能に設けられている。折り込み板91の幅方向の移動と搬送方向の移動の組み合わせによって折り込み板91が図5の平面図に示すように上から見て矩形状軌道99に沿って移動する。つまり、第一搬送機30の下流側端部の位置において折り込み板91が幅方向内方に移動、折り込み板91の先端が第一搬送機30の無端ベルトの側方から第一搬送機30の無端ベルトの上側に突き出す(但し、折り込み板91の先端同士は離間している)。これにより、筒状フィルム5の側面が内方に折り込まれ、ガゼット8が形成される。その後、折り込み板91の先端同士の間隔が維持した状態で折り込み板91を上流側から下流側へフィルム5と同速度で移動させる。その後、第二搬送機35の上流側端部の位置において折り込み板91が幅方向外方に移動して、折り込み板91の先端が第二搬送機35の無端ベルトの上側から第二搬送機35の無端ベルトの側方に引き込む。その後、折り込み板91の先端同士の間隔が維持した状態で折り込み板91が下流側から上流側へ移動する。ここで、後述の第一エンドシーラー70の第一圧着用駆動機構73の動力がカム機構等の伝動機構によって折り込み板91の幅方向の動力として折り込み板91に伝動することによって、折り込み板91が圧接部71,72の昇降動作に連動して幅方向に移動する。また、第一圧着用駆動機構73又は別のサーボモータの動力がカム機構等の伝動機構によって折り込み板91の搬送方向の動力として折り込み板91に伝動することによって、折り込み板91が圧接部71,72の昇降動作に連動して搬送方向に移動する。
なお、筒状フィルム5の側面が折り込み板91によって内方に折り込まれる際に、筒状フィルム5が折り込み板91に僅かに寄って引き込まれる。それでも、折り込み板91の上流側及び下流側の被包装物3の板状物品4は、後述の支持機50の一対の無端ベルト54の間に挟み込まれているので、折り込み板91側へ倒伏することはない。
9. 第一エンドシーラー
図1及び図2に示すように、第一搬送機30と第二搬送機35との間には、第一エンドシーラー70が設けられている。第一エンドシーラー70は、ガゼット形成機90によってガゼット8が形成された筒状フィルム5の幅方向中央部を周期的に熱圧着する。第一エンドシーラー70が筒状フィルム5の幅方向中央部を熱圧着するタイミングは、被包装物3が第一エンドシーラー70を通過してから次の被包装物3が第一エンドシーラー70を通過するまでの間である。つまり、フィルム5のうち隣り合う被包装物3の間の部位が第一搬送機30の無端ベルトから第二搬送機35の無端ベルトに載せ替えられる際に、第一エンドシーラー70によって筒状フィルム5の幅方向中央部が熱圧着される。筒状フィルム5の幅方向中央部が第一エンドシーラー70によって熱圧着されると、フィルム5が絞られるため板状物品4の倒伏が防止される。
第一エンドシーラー70は、昇降することによって互いに接離する上側圧接部71及び下側圧接部72と、上側圧接部71及び下側圧接部72を上下方向に接離させる第一圧着用駆動機構73とを備える。圧接部71,72にはヒータが内蔵されており、図4〜図6等に示すように圧接部71,72の前部(上流側の面)及び後部(下流側の面)には凸部71a,72aが形成されている。なお、図6は、図5の図示範囲の側面図である。
第一圧着用駆動機構73は、モータ等の動力源及びカム機構等の伝動機構を有した直動式駆動機構、回転式駆動機構又はボックスモーション式駆動機構である。直動式駆動機構は、圧接部71,72を直線状軌道に沿って昇降させるものである。回転式駆動機構は、幅方向に延在した回転軸を中心にして上側圧接部71を図1中の反時計回りに旋回させるとともに、幅方向に延在した回転軸を中心にして下側圧接部72を図1中の時計回りに旋回させることによって、これら圧接部71,72を昇降させるものである。ボックスモーション式駆動機構は、圧接部71,72を近接させた状態で上流側から下流側へ筒状フィルム5と同速度で移動させ、その後に圧接部71,72を上下に離間させた状態で下流側から上流側へ移動させるものである。例えば、ボックスモーション式駆動機構による上側圧接部71の運動の軌跡は、上側を頂点とし下側を底辺とした角丸三角形状であり、ボックスモーション式駆動機構による下側圧接部72の運動の軌跡は、下側を頂点とし上側を底辺とした角丸三角形状である。
筒状フィルム5は上側圧接部71と下側圧接部72との間を下流側へ搬送される。圧接部71,72が互いに近接する前に、上述のように折り込み板91がガゼット形成用駆動機構によって互いに近づけられて、筒状フィルム5の側面にガゼット8が形成される。その後、第一圧着用駆動機構73によって圧接部71,72が近接すると、筒状フィルム5が圧接部71,72及び凸部71a,72aによって挟み込まれて加圧・加熱される。圧接部71,72は、第一エンドシーラー70の側方にある支持機50に干渉しないよう、後述する支持機50の一対のベルトコンベア51の間隔よりも幅が小さく、より具体的には、圧接部71,72の幅が筒状フィルム5の幅よりも短いので、筒状フィルム5の幅方向中央部がシールされる。また、第一圧着用駆動機構73によって圧接部71,72が近接する際に圧接部71,72の両側部が折り込み板91の矩形状切欠き92に収まりフィルム5を加圧・加熱するため、ガゼット8の一部が圧接部71,72の両側部によって加圧・加熱される。
また、筒状フィルム5が圧接部71,72及び凸部71a,72aによって挟み込まれる際には、筒状フィルム5が圧接部71,72に僅かに寄って引き込まれる。それでも、圧接部71,72の上流側及び下流側の被包装物3の板状物品4は、後述の支持機50の一対の無端ベルト54の間に挟み込まれているので、圧接部71,72側へ倒伏することはない。
なお、第一圧着用駆動機構73がボックスモーション式駆動機構である場合、圧接部71,72が互いに近づく際に第一搬送機30の下流側ローラと第二搬送機35の上流側ローラとの間の間隔が広がり、圧接部71,72が互いに離れる際に第一搬送機30の下流側ローラと第二搬送機35の上流側ローラとの間の間隔が狭まる。この場合、第一圧着用駆動機構73の動力が、カム機構等の伝動機構によって、第一搬送機30の下流側ローラと第二搬送機35の上流側ローラの接離動作の動力として、第一搬送機30の下流側ローラ及び第二搬送機35の上流側ローラに伝動する。
10. 支持機
製袋器18から第一エンドシーラー70及びガゼット形成機90の下流側までの範囲には、支持機50が設けられている。この支持機50は、フィルム5及びその内側の板状物品4を幅方向に挟み込んだ状態で保持するものである。
支持機50は、筒状フィルム5の両側に配置された一対のベルトコンベア51を有する。これらベルトコンベア51は、それらの搬送面が幅方向に対向するように幅方向に並列されている。
図5及び図6に示すように、ベルトコンベア51は、上板68及び第一搬送機30の上面よりも上側且つ製袋器18の斜め後方に配置された第一プーリー52と、第二搬送機35の無端ベルトの上面よりも上側且つ第一エンドシーラー70及びガゼット形成機90の下流側に配置された第二プーリー53と、第一プーリー52及び第二プーリー53に掛け渡された上下二つの無端ベルト54と、無端ベルト54の外周面に周方向に所定間隔で凸設された複数の弾性凸部55と、第一プーリー52を回転駆動するモータ56と、を有する。なお、第二プーリー53がモータ56によって回転駆動されてもよい。
第一プーリー52又は第二プーリー53がモータ56によって回転駆動されることによって、両側の無端ベルト54の互いに対向する搬送面が下流側へ移動するように無端ベルト54が周回する。無端ベルト54の速度は、第一搬送機30及び第二搬送機35の無端ベルトの速度に等しい。
弾性凸部55は、無端ベルト54の外周面に対して周回方向と逆向きに傾斜したゴム製フィンである。なお、弾性凸部55は、無端ベルト54の外周面に分布し、その無端ベルト54の外周面から周回方向と逆向きへ斜めに突出するように設けられた毛材であってもよい。また、弾性凸部55の代わりにスポンジ等の弾力性材料が無端ベルト54の表面に貼着されていてもよい。
製袋器18によって丸められた筒状フィルム5及びその内側の被包装物3が、両側の無端ベルト54の互いに対向する搬送面の間に挟まれた状態で、無端ベルト54によって下流側へ搬送される。これにより、被包装物3の板状物品4の倒伏が防止される。また、筒状フィルム5及び被包装物3が両側の無端ベルト54の間に挟まれた状態では、弾性凸部55が弾性変形することで、弾性凸部55がその弾性力により筒状フィルム5及び被包装物3を内方に押圧するので、被包装物3が確実に支持される。これにより、被包装物3が筒状フィルム5に対して下流側又は上流側へ滑ることがなく、被包装物3の板状物品4が倒伏することもない。
ベルトコンベア51、特に無端ベルト54は、圧接部71,72及び折り込み板91を上流側から下流側に跨ぐように設けられている。また、一対のベルトコンベア51の間隔(特に、ベルトコンベア51の弾性凸部55の先端から他方のベルトコンベア51の弾性凸部55までの間隔)は凸部71a,72a及び圧接部71,72の総幅よりも大きい。そのため、圧接部71,72が互いに近接する際には、圧接部71,72及び凸部71a,72aがベルトコンベア51に当たらずに、筒状フィルム5を挟み込む。その際、筒状フィルム5が圧接部71,72に引き込まれても、圧接部71,72の上流側及び下流側の被包装物3の板状物品4は圧接部71,72側へ倒伏することはない。これは、板状物品4が無端ベルト54及び弾性凸部55に支持されているためである。
また、弾性凸部55が無端ベルト54の外周面に対して周回方向と逆向きに傾斜しているので、弾性凸部55は上流側に向かう方向に変形し易い。したがって、筒状フィルム5の側面が折り込み板91によって内方に折り込まれる際や、筒状フィルム5が圧接部71,72によって挟み込まれる際に、筒状フィルム5のうち折り込み板91や圧接部71,72よりも下流側の部位が上流側へ向かってスムーズに移動する。そのため、筒状フィルム5が綺麗に折り込まれ、且つ圧接部71,72が筒状フィルム5を挟み込む際の抵抗が小さくなり、シールの仕上がりが良くなる。一方、筒状フィルム5のうち折り込み板91や圧接部71,72よりも上流側の部位は、折り込み板91の押し込みよって引張られる方向が、弾性凸部55の傾斜方向とは逆になるため移動しにくい。これにより、マーク制御(フィルム5に一定間隔で印刷されているマークをセンサーで検出して、その検出結果に基づきピロー包装装置1の各部の制御を行うこと)に影響を与えることがない。
11. 第二エンドシーラー
図1及び図2に示すように、第二搬送機35と搬出機40との間には、第二エンドシーラー80が設けられている。第二エンドシーラー80は、第一エンドシーラー70によって熱圧着された部位に重ねて、フィルム5の幅方向全体を周期的に熱圧着する。第二エンドシーラー80がフィルム5を熱圧着するタイミングは、被包装物3が第二エンドシーラー80を通過してから次の被包装物3が第二エンドシーラー80を通過するまでの間である。つまり、フィルム5のうち隣り合う被包装物3の間の部位が第二搬送機35の無端ベルトから搬出機40の無端ベルトに載せ替えられる際に、第二エンドシーラー80によって筒状フィルム5の幅方向全体が熱圧着される。
第二エンドシーラー80は、昇降することによって互いに接離する上側圧接部81及び下側圧接部82と、上側圧接部81及び下側圧接部82を上下方向に接離させる第二圧着用駆動機構83と、上側圧接部81若しくは下側圧接部82又はこれらの両方に設けられたカッター84と、を備える。圧接部81,82にはヒータが内蔵されている。
この第二エンドシーラー80の第二圧着用駆動機構83は、モータ等の動力源及びカム機構等の伝動機構を有した回転式駆動機構である。つまり、第二圧着用駆動機構83は、幅方向に延在した回転軸81aを中心にして上側圧接部81を図1中反時計回りに旋回させるとともに、幅方向に延在した回転軸82aを中心にして下側圧接部82を図1中時計回りに旋回させることによって、これら圧接部81,82を昇降させるものである。
フィルム5は上側圧接部81と下側圧接部82との間を下流側へ搬送される。第二圧着用駆動機構83によって圧接部81,82が近接すると、第一エンドシーラー70によって挟み込まれた部位が圧接部81,82によって加圧・加熱される。圧接部81,82の幅が押しつぶされたフィルム5の幅よりも広いので、フィルム5の幅方向全体(第一エンドシーラー70によってシールされた部位及びその両側)がシールされる。圧接部81,82によってフィルム5が挟み込まれる際には、フィルム5の内側の空気が予備的シール部(第一センターシーラー70によってシールされた部位)の両側の未シール部から排出される。特に、第二圧着用駆動機構83が回転式駆動機構であるために圧接部81,82が円軌跡を描くので、被包装物3に近い位置をシールすることができる。そのため、包装フィルム5の内側の空気が圧接部81,82によって絞り出されるように予備的シール部の両側の未シール部から上流へと排出される。
上側圧接部81の下端及び下側圧接部82の上端には、カッター84がそれぞれ設けられている。そして、上述のようにフィルム5が上側圧接部81と下側圧接部82との間に挟まれた時に、フィルム5がカッター84によって押し切られる。
第二エンドシーラー80の動作周期と第一エンドシーラー70の動作周期は等しいが、第二エンドシーラー80の動作周期の位相は第一エンドシーラー70の位相よりも遅れている。上述のように筒状フィルム5の側面が折り込み板91によって内方に折り込まれる際や、筒状フィルム5が圧接部71,72によって挟み込まれる際に、筒状フィルム5のうち折り込み板91や圧接部71,72よりも下流側の部位が上流側へ寄るためである。つまり、このような筒状フィルム5の現象が生じても、第二エンドシーラー80の動作周期の位相の遅れがあるために、第二エンドシーラー80によるシール箇所が第一エンドシーラー70によるシール箇所からずれたりしない。
なお、第二エンドシーラー80の第二圧着用駆動機構83が直動式駆動機構又はボックスモーション式駆動機構に変更してもよい。直動式駆動機構は、圧接部81,82を直線状軌道に沿って昇降させるものである。ボックスモーション式駆動機構は、圧接部81,82を近接させた状態で上流側から下流側へフィルム5と同速度で移動させ、その後に圧接部81,82を上下に離間させた状態で下流側から上流側へ移動させるものである。例えば、ボックスモーション式駆動機構による上側圧接部81の運動の軌跡は、上側を頂点とし下側を底辺とした角丸三角形状であり、ボックスモーション式駆動機構による下側圧接部82の運動の軌跡は、下側を頂点とし上側を底辺とした角丸三角形状である。
第二エンドシーラー80の第二圧着用駆動機構83がボックスモーション式駆動機構である場合、上下方向に移動するカッター84が上側圧接部81と下側圧接部82のどちらか一方に設けられている。そして、フィルム5が上側圧接部81と下側圧接部82との間に挟まれた時に、カッター84が上側圧接部81から下側圧接部82に向かって進出するので、フィルム5がカッター84によって突き破られるように切断される。
また、第二エンドシーラー80の第二圧着用駆動機構83がボックスモーション式駆動機構である場合、圧接部81,82が互いに近づく際に第二搬送機35の下流側ローラと搬出機40の上流側ローラとの間の間隔が広がり、圧接部81,82が互いに離れる際に第二搬送機35の下流側ローラと搬出機40の上流側ローラとの間の間隔が狭まる。この場合、第二圧着用駆動機構83の動力が、カム機構等の伝動機構によって、第二搬送機35の下流側ローラと搬出機40の上流側ローラの接離動作の動力として、第二搬送機35の下流側ローラ及び搬出機40の上流側ローラに伝動する。
12. 効果
(1) 一対のベルトコンベア51が搬送中の筒状フィルム5の両側に設けられ、その筒状フィルム5の内側の被包装物3がこれらベルトコンベア51によって挟まれた状態で搬送されるので、被包装物3が筒状フィルム5に対して下流側又は上流側へずれることがない。また、被包装物3の板状物品4の倒れることもない。特に、ベルトコンベア51が上流側から下流側へ第一エンドシーラー70及びガゼット形成機90を跨ぐように設けられているので、筒状フィルム5が第一エンドシーラー70及びガゼット形成機90によって変形される際に被包装物3の板状物品4が倒れることがない。よって、被包装物3の板状物品4が第一エンドシーラー70に噛み込まれることを抑えられる。
(2) 第一エンドシーラー70によってシールされた部位が第一エンドシーラー70から第二エンドシーラー80に送られる際には、その部位の上流側と下流側にある被包装物3がフィルム5に対してずれることもないし、それら被包装物3の板状物品4が倒れることもない。よって、被包装物3の板状物品4が第二エンドシーラー80に噛み込まれることが
ない。
(3) ベルトコンベア51が上流側から下流側へ第一エンドシーラー70及びガゼット形成機90を跨ぐように設けられていても、筒状フィルム5の幅方向中央部が第一エンドシーラー70の圧接部71,72によって挟持されるようになっているので、圧接部71,72がベルトコンベア51に当たらない。第一エンドシーラー70によっては、筒状フィルム5の幅方向中央部のみがシールされるが、第一エンドシーラー70の下流側の第二エンドシーラー80によって筒状フィルム5の幅方向全体がシールされるので、横綴じ目7の密閉性を確保できる。
(4) 特許文献2に記載の技術では、物品(A)の枚数や厚さを変更した場合、エンドレスチェーン(12)に取り付けられた挟持部材(17)の変更をしなければならず、挟持部材(17)の付け替え作業に手間が掛かってしまう。それに対して、本実施形態では、一対のベルトコンベア51によって被包装物3の板状物品4を幅方向に挟むので、板状物品4の枚数や厚さ(搬送方向の被包装物3の長さ)を変更しても、ベルトコンベア51の交換作業を必要としない。そのため、このピロー包装装置1は、搬送方向の被包装物3の長さがどのような場合にも対応可能である。
13. 変形例
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明の実施形態は本発明の趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に説明する各変更点を組み合わせて適用してもよい。
(1) 上記実施形態ではガゼット形成機90が設けられているが、このガゼット形成機90を設けなくてもよい。この場合、完成した包装物2の包装フィルム5の側面にはガゼットが形成されておらず、押しつぶされてシールされた横綴じ目7は被包装物3を包み込んだ部位よりも幅広である。
(2) 上記実施形態では、ガゼット形成機90が第一搬送機30と第二搬送機35との間の両側方に設けられ、第一エンドシーラー70によってフィルム5が熱圧着される際に、ガゼット形成機90によってガゼット8が形成される。それに対して、ガゼット形成機90が第二搬送機35と搬出機40との間の両側方に設けられ、第二エンドシーラー80によってフィルム5が熱圧着される際に、ガゼット形成機90によってガゼット8が形成されるものとしてもよい。この場合、折り込み板91の先端から矩形状切欠き92の底までの距離を十分に長くし、これら折り込み板91が互いに近づいて筒状フィルム5の側面を折り込んだ状態でも、矩形状切欠き92の底がガゼット8に隠れないようにする。そうすれば、第二エンドシーラー80の圧接部81,82が互いに近接しても、圧接部81,82の両側部が矩形状切欠き92に収まり、筒状フィルム5の幅方向全体が圧接部81,82によって熱圧着される。
なお、上記実施形態のように、ガゼット形成機90が第一搬送機30と第二搬送機35との間の両側方に設けられた上で、第二ガゼット形成機が第二搬送機35と搬出機40との間の両側方に設けられてもよい。
(3) 上記実施形態では、ピロー包装装置1が正ピロー包装装置であったが、逆ピロー包装装置であってもよい。ピロー包装装置1が逆ピロー包装装置である場合、原反ロール11及びフィードローラ12が製袋器18の下側に配置され、製袋器18に送られた帯状のフィルム5の両側部(センターシール部)6が製袋器18によって上に折られるように、そのフィルム5が筒状に丸められる。センターシーラー60は搬送される筒状フィルム5の上側に配置されており、筒状フィルム5の上面において起立した側部(センターシール部)6がセンターシーラー60によって熱圧着される。また、ベルトコンベア51が第二エンドシーラー80にまで延設されていないので、第二エンドシーラー80の圧接部81,82がベルトコンベア51に当たらない。
(4) 図1及び図2に示す中心軸Axを中心にして、原反ロール11、フィードローラ12、製袋器18、センターシーラー60、第一エンドシーラー70、第二エンドシーラー80、ガゼット形成機90及び上板68を90°回転移動した状態に設けてもよい。そうすれば、第一エンドシーラー70の圧接部71,72は幅方向に互いに接離移動し、第二エンドシーラー80の圧接部81,82は幅方向に互いに接離移動し、ガゼット形成機90の折り込み板91は上下方向に互いに接離移動する。また、一対のベルトコンベア51は上下に並列され、筒状フィルム5及びその内側の被包装物3はこれらベルトコンベア51に上下に挟み込まれた状態で搬送される。この場合、下側のベルトコンベア51が搬送台28、第一搬送機30及び第二搬送機35に干渉しないように、搬送台28、第一搬送機30及び第二搬送機35を適宜設計変更する。
(5) 上記実施形態のベルトコンベア51をローラコンベアに変更してもよい。ローラコンベアのローラの中心軸が上下に延在し、これらローラは製袋器18から第二搬送機35の上流側端部にかけて搬送方向に一定間隔で配列されている。筒状フィルム5及びその内側の被包装物3が両側のローラコンベアのローラに挟み込まれ、ローラがモータ等によって回転駆動されることによって筒状フィルム5及び被包装物3が下流へ搬送される。ローラの外周面には、毛状又はフィン状の弾性凸部が形成されていることが好ましい。ローラコンベアの場合、筒状フィルム5が接触する複数のローラの母線を結んだ面が搬送面に相当する。
(6) 圧接部71の下面に、幅方向に間隔を置いて配列された複数の凸部が凸設されていてもよい。そうすれば、圧接部71,72が互いに近づくと、筒状フィルム5が圧接部71の凸部と圧接部72の上面と間に挟み込まれてシールされるので、複数の点状シール部がフィルム5の幅方向に配列されるように形成される。複数の凸部は圧接部72の上面に形成されていてもよいし、圧接部71の下面と圧接部72の上面の両方に形成されていてもよい。複数の凸部が圧接部71の下面と圧接部72の上面の両方に形成されている場合、圧接部71の下面の凸部と圧接部72の上面の凸部との間にフィルム5が挟み込まれてシールされる。
1…ピロー包装物, 3…被包装物, 4…板状物品, 5…フィルム, 6…センターシール部, 7…エンドシール部, 8…ガゼット, 18…製袋器, 50…支持機, 51…ベルトコンベア, 52…第一プーリー, 53…第二プーリー, 54…無端ベルト, 55…弾性凸部, 60…センターシーラー, 70…第一エンドシーラー, 71…上側圧接部, 72…下側圧接部, 73…第一圧着用駆動機構, 80…第二エンドシーラー, 81…上側圧接部, 82…下側圧接部, 83…第二圧着用駆動機構, 84…カッター, 90…ガゼット形成機, 91…折り込み板, 92…矩形状切欠き, 93…ガゼット形成用駆動機構

Claims (7)

  1. 互いに間隔を置いて並列され、長手方向に搬送される筒状のフィルムの内側に前記フィルムの長手方向に間隔を置いて配列された複数の被包装物と前記フィルムとを挟む一対のコンベアと、
    搬送される前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位を前記コンベアの並列方向に交差する交差方向に挟み込んでシールする第一エンドシーラーと、
    前記第一エンドシーラーよりも搬送方向下流側に設けられ、搬送される前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位を前記交差方向に挟み込んで、前記第一エンドシーラーによるシールに重ねてシールする第二エンドシーラーと、を備え、
    前記コンベアが前記第一エンドシーラーの搬送方向上流側から下流側に跨ぐように設けられていることを特徴とする包装装置。
  2. 前記コンベアがベルトコンベアであることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
  3. 前記ベルトコンベアが、
    前記第一エンドシーラーの上流側に設けられた第一プーリーと、
    前記第一エンドシーラーの下流側に設けられた第二プーリーと、
    前記第一プーリーと前記第二プーリーに掛け渡された無端ベルトと、
    前記無端ベルトの外周面に凸設された弾性凸部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の包装装置。
  4. 前記第一エンドシーラーが、前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位の幅方向中央部を挟み込んでシールし、
    前記第二エンドシーラーが、前記第一エンドシーラーによってシールされた部位に重ねて、前記被包装物の間の部位の幅方向全体を挟み込んでシールする請求項1から3の何れか一項に記載の包装装置。
  5. 前記フィルムの搬送方向における前記第一エンドシーラー又は前記第二エンドシーラーの位置に設けられ、前記第一エンドシーラー又は前記第二エンドシーラーの挟み込む方向に交差する方向に前記フィルムを折り込んでガゼットを前記フィルムに形成するガゼット形成機を更に備える請求項1から4の何れか一項に記載の包装装置。
  6. 筒状のフィルムとその内側に前記フィルムの長手方向に間隔を置いて配列された複数の被包装物とを前記フィルムの長手方向に搬送することによって、前記フィルムとともに前記被包装物を第一エンドシーラーの上流側から前記第一エンドシーラー、第二エンドシーラーを順に経由して前記第二エンドシーラーの下流側へ通過させるに際して、互いに間隔を置いて並列されているともに前記第一エンドシーラーの上流側から下流側に跨ぐように設けられた一対のコンベアの間に前記フィルム及び前記被包装物を挟んで支持し、
    前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位が前記第一エンドシーラーを通過する際に、前記コンベアの並列方向に交差する交差方向に前記フィルムを前記第一エンドシーラーによって挟み込んでシールし、
    前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位が前記第二エンドシーラーを通過する際に、前記交差方向に前記フィルムを前記第二エンドシーラーによって挟み込んで、前記第一エンドシーラーによるシールに重ねてシールする包装方法。
  7. 前記一対のベルトコンベアの間において前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位の幅方向中央部を前記第一エンドシーラーによって挟み込んでシールし、
    記第一エンドシーラーによってシールされた部位に重ねて、前記フィルムのうち前記被包装物の間の部位の幅方向全体を前記第二エンドシーラーによって挟み込んでシールする請求項6に記載の包装方法。
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