JP6575540B2 - 電動パーキングブレーキ制御装置 - Google Patents
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Description
つまり、ピストンシール反力によるピストン部の戻り量が小さいため、車両走行時にブレーキパッドとピストン部とが干渉し、燃費の悪化を招く問題点があった。
上述の液圧制御ユニットは、DSC装置で構成することができる。また、上述の車両停止維持状態時は、オートホールド時に設定してもよい。
また、上述の制御手段は、車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう。
上述のブレーキペダルが踏まれていない状態は、マスタ圧により検出してもよく、または、ペダル踏力センサで検出してもよい。
また、上述の制御手段は、車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう。
なお、増圧後の減圧は、アクセル操作による車両発進時には急に減圧させ、オートホールドスイッチのオフ時には緩やかに減圧させることが好ましい。
図面は電動パーキングブレーキ制御装置を示し、図1は当該電動パーキングブレーキ制御装置を備えた車両の概略図、図2は電動パーキングブレーキ装置を示す断面図、図3の(a)はピストンシールのノーマル状態を示す断面図、図3の(b)は電動パーキングブレーキ作動時のピストンシールの変位状態を示す断面図、図3の(c)は液圧制御ユニット(DSC装置)による増圧時のピストンシールの変位状態を示す断面図、図4は制御回路ブロック図、図5は電動パーキングブレーキ制御を示すフローチャートである。
このエンジン5は、エンジン制御部からエンジン停止実行指令を受信したとき、燃料噴射を停止し、エンジン再始動実行指令を受信したとき、再始動動作を実行する。
フットブレーキ装置1は、ブレーキペダル11の踏込み操作に応じて加圧されたブレーキ液(以下単に、ブレーキ液圧と称する)を前後2対の液圧ブレーキ機構12に供給して前後2対の車輪10を制動可能に構成されている。
ブースタ14は、ブレーキペダル11に連動して軸方向に移動可能な可動壁(図示せず)を有し、この可動壁によって区画された負圧室と大気室との差圧を利用してブレーキペダル11の踏込み力を倍力している。車輪10にそれぞれ設けられた液圧ブレーキ機構12は、油路によってマスタシリンダ13に接続され、乗員によるブレーキペダル11の踏込み操作に応じて各車輪10に制動力を付与している。
これに伴い、インナ側ブレーキパッド19がディスクロータ15の内側に押し付けられ、この反力により、キャリパ本体17が内側に移動し、アウタ側ブレーキパッド18がディスクロータ15の外側に押し付けられる。これにより、フットブレーキ装置1の制動力を発生させている。
DSC装置2は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立してフロント2輪10およびリヤ2輪10を制動可能に構成されている。また、このDSC装置2は、オートホールド実行条件(図4に示すオートホールドスイッチ20がオン状態、かつ、車両の停止状態)が成立していると判定されたときに開始し、オートホールド解除条件(アクセルペダル23の踏込み操作実行)が成立するまで車両の停止状態を継続して維持するように形成されている。
なお、車両の停止状態は、例えば、ブレーキペダル11の踏込み操作が所定時間以上継続する等の判定条件を用いて判定している。
上述のDSC制御部2aには、ブレーキ液圧開放時、初期、中期、後期それぞれの液圧開放速度を設定する開放速度設定部2cが設けられている。
EPB装置3は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立して駆動され、所定の条件が成立したとき、図2に示すホイールシリンダ22内のピストン部21を駆動して、リヤ2輪10を制動することで、車両の停止状態を維持するように形成されている。
EPB制御部3aは、各センサからの入力信号を受けて、電動ブレーキ機構31の車輪制動力を制御している。具体的には、EPB制御部3aは、EPBスイッチ32のオン信号に基づき、電動ブレーキ機構31の車輪制動力を所定の荷重になるように制御している。
ここで、上述の環状凹溝22aの前方部(図示左側)には、後方が凹溝22aの内奥側に位置し、前方が凹溝22aの開放側端部に位置するテーパ部22bが形成されている。
ECU4は、CPU(Central Processing Unit)と、ROMと、RAMと、入力側インタフェースと、出力側インタフェース等によって構成されている。
車両停止維持状態時としてのオートホールド作動時(図5に示すフローチャートのステップS5のYES判定参照)に、ピストン状態判断手段(ルーチンR1)によって上記ピストン部21がEPB作動時のピストン部21の位置(図3の(b)参照)から所定位置(図3の(a)参照)に戻ると判断した際(図5に示すフローチャートの各ステップS3,S4のNO判定参照)には、増圧制御を行なわず、ピストン部21がEPB作動時のピストン部21の位置(図3(b)参照)から所定位置(図3の(a)参照)まで戻らないと判断した際(図5に示すフローチャートの各ステップS3,S4のYES判定参照)には、液圧制御ユニットとしてのDSC装置2によって増圧制御(図5に示すフローチャートのステップS7参照)を行なう制御手段と、を兼ねる。
このように構成した電動パーキングブレーキ制御装置の作用を、図5に示すフローチャートを参照して以下に詳述する。
車両の駐車時に乗員がEPBスイッチ32をオン操作すると、電動ブレーキ機構31が駆動される。詳しくは、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立してリヤ2輪10を制動すべく、電動モータMが駆動され、各要素33,35,34,36を介してピストン部21が制動方向に前進し、ブレーキパッド18,19でディスクロータ15を挟持することにより、リヤ2輪10を制動し、車両の停止状態を維持する。この時、ピストンシール40は図3の(b)の状態となる。
そして、ステップS3でのNO判定時には処理を終了する一方で、ステップS3でのYES判定時には次のステップS4に移行する。
なお、上述のステップS7での昇圧(つまり増圧)後の減圧は、アクセル操作による車両発進時には液圧を急に減圧させ、オートホールドスイッチ20のオフ時には緩やかに減圧させることが好ましい。
要するに、EPBのリリース後のピストン部21の戻りを改善して、燃費改善を図ることができると共に、ブレーキ液圧の増圧制御時(ステップS7参照)におけるドライバの違和感を防止することができる。
なお、増圧後の減圧は、アクセル操作による車両発進時には急に減圧させ、オートホールドスイッチ20のオフ時には緩やかに減圧させることが好ましい。
この発明の電動パーキングブレーキ装置は、実施例のEPB装置3に対応し、
以下同様に、
ピストン状態判断手段は、ECU4制御によるルーチンR1に対応し、
制御手段は、ECU4に対応し、
液圧制御ユニットは、DSC装置2に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
3…EPB装置(電動パーキングブレーキ装置)
4…ECU(制御手段)
10…車輪
11…ブレーキペダル
21…ピストン部
22…ホイールシリンダ
R1…ルーチン(ピストン状態判断手段)
Claims (3)
- ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、
ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えた
電動パーキングブレーキ制御装置であって、
上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて上記ピストン部の戻り状態を判断するピストン状態判断手段と、
車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう制御手段と、を備え、
上記ピストン状態判断手段により上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断すると共に、ドライバによりブレーキペダルが踏まれていない時、上記制御手段が増圧制御を行なう
電動パーキングブレーキ制御装置。 - ブレーキペダルの踏込み操作と独立してフロント2輪、リヤ2輪を制動する液圧制御ユニットと、
ブレーキペダルの踏込み操作と独立して、ホイールシリンダ内のピストン部を駆動して、リヤ2輪を制動する電動パーキングブレーキ装置とを備えた
電動パーキングブレーキ制御装置であって、
上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に推定されるリヤ2輪のホイールシリンダ圧に基づいて上記ピストン部の戻り状態を判断するピストン状態判断手段と、
車両停止維持状態時に上記ピストン状態判断手段によって上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置に戻ると判断した際には、増圧制御を行なわず、上記ピストン部が電動パーキングブレーキ作動時のピストン位置から所定位置まで戻らないと判断した際には、上記液圧制御ユニットによって増圧制御を行なう制御手段と、を備え、
上記制御手段による増圧制御は、液圧を緩やかに増圧した後、減圧させる
電動パーキングブレーキ制御装置。 - 上記ピストン状態判断手段は、上記電動パーキングブレーキ装置による制動解除後のブレーキペダル操作時に発生するマスタシリンダ圧からリヤ2輪のホイールシリンダ圧を推定し、
推定したホイールシリンダ圧から上記ピストン部の戻り状態を判断し、
上記制御手段は、推定したホイールシリンダ圧が所定値以下の時、増圧制御を行なう
請求項1または2に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2017018269A JP6575540B2 (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 電動パーキングブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017018269A JP6575540B2 (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 電動パーキングブレーキ制御装置 |
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JP2018122803A JP2018122803A (ja) | 2018-08-09 |
JP6575540B2 true JP6575540B2 (ja) | 2019-09-18 |
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ID=63110818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017018269A Active JP6575540B2 (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | 電動パーキングブレーキ制御装置 |
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