JP6597706B2 - 車両用状態推定装置及びこれを用いた報知装置 - Google Patents
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Description
このような問題点を解決するために、既に特許文献1に開示された電動ブレーキ装置が発明されている。
上述の作動手段は、液圧ブレーキ装置が非作動状態で上記電動ブレーキ装置を作動させる。
上述の比較手段は、該電動ブレーキ装置の作動中の電流値の検知勾配が、予め求めた摩耗していないブレーキパッド装着時の電流値の基準勾配に対して大きいか否かを比較する。
上述の推定手段は、上記比較手段の比較結果に基づいて電流値の検知勾配が基準勾配より大きい時、ブレーキパッドが摩耗状態であると推定する。
また、上述の摩耗状態の推定は、液圧ブレーキ装置が作動していない状態下で実行されるので、ブレーキパッドには液圧による圧力が加わっておらず、ブレーキパッドの摩耗状態を正確に推定することができる。
なお、上述の報知手段は、インストルメントパネルに設けられる報知ランプやマルチインフォメーションディスプレイに設定してもよく、車載スピーカに設定してもよい。
図面は車両用状態推定装置及びこれを用いた報知装置を示し、図1は当該車両用状態推定装置、報知装置を備えた車両の概略図である。
このエンジン5は、エンジン制御部からエンジン停止実行指令を受信したとき、燃料噴射を停止し、エンジン再始動実行指令を受信したとき、再始動動作を実行する。
フットブレーキ装置1は、ブレーキペダル11の踏込み操作に応じて加圧されたブレーキ液(以下単に、ブレーキ液圧と称する)を前後2対の液圧ブレーキ機構12に供給して前後2対の車輪10を制動可能に構成されている。
ブースタ14は、ブレーキペダル11に連動して軸方向に移動可能な可動壁(図示せず)を有し、この可動壁によって区画された負圧室と大気室との差圧を利用してブレーキペダル11の踏込みカを倍力している。車輪10にそれぞれ設けられた液圧ブレーキ機構12は、油路によってマスタシリンダ13に接続され、乗員によるブレーキペダル11の踏込み操作に応じて各車輪10に制動力を付与している。なお、図1において、23はアクセルペダルである。
図2に示すように、各液圧ブレーキ機構12は、車輪10に一体回転可能に設けられたディスクロータ15と、このディスクロータ15に制動力を付与可能なキャリパ16等を備えている。キャリパ16は、ディスクロータ15に鞍状に跨って配設されたキャリパ本体17と、このキャリパ本体17の内部にてディスクロータ15を挟んでその両側に配設されたアウタ側ブレーキパッド18とインナ側ブレーキパッド19とを備えている。
これに伴い、アウタ側ブレーキパッド18がディスクロータ15の内側に押し付けられ、この反力により、キャリパ本体17が内側に移動し、アウタ側ブレーキパッド18がディスクロータ15の外側に押し付けられる。これにより、フットブレーキ装置1の制動力を発生させている。
DSC装置2(液圧ブレーキ装置)は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立してフロント2輪10およびリヤ2輪10を制動可能に構成されている。
EPB装置3は、ブレーキペダル11の踏込み操作と独立して駆動され、所定の条件が成立したとき、図2に示すホイールシリンダ22内のピストン部21を駆動して、リヤ2輪10を制動することで、車両の停止状態を維持するように形成されている。
EPB制御部は、各センサからの入力信号を受けて、電動ブレーキ機構31の車輪制動力を制御している。具体的には、EPB制御部は、EPBスイッチ32(図1、図3参照)のオン信号に基づき、電動ブレーキ機構31の車輪制動力を所定の荷重になるように制御している。
なお、上述のEPBスイッチ32は、車室内におけるセンタコンソール上部に設けられている。
図5に示すように、EPB装置3の電動モータMに流れる電流値は、モータ始動時の起動トルクにより急勾配で立上がり、その後、ピーク値aからベース値bまで低下した後に、ピストン部21が前進する一定の低電流値を維持する一定部cを経る。
上述の電動モータMの作動初期に立上がる勾配を第1勾配部Aとし、一定部c経過後のベース値bまたは、タッチディスク部dから次のピーク値eまでの勾配を第2勾配部Bとする。
ここで、摩耗していないブレーキパッド装着時の電流値の第2勾配(詳しくは、第2勾配部Bの勾配)を基準勾配B0とし、摩耗状態を検知すべき被検知ブレーキパッド18,19が装着された車両における電動モータMの電流値の第2勾配(詳しくは、第2勾配部Bの勾配)を検知勾配B1とする。
次に、図3を参照してECU4について説明する。
ECU4は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)と、入力側インタフェースと、出力側インタフェース等によって構成されている。
車輪速センサ37は各車輪10の回転速度に応じた信号を出力し、ECU4はこれら各車輪速センサ37からの信号に基づいて車速を演算する機能をも備えている。
EPB装置3(電動ブレーキ装置)は、電動モータMの作動時に、リヤ2輪10を制動制御する。
上述のモータ電流値検知部40は、演算部41の演算結果に基づいて、第2勾配部Bのベース値(一定部c経過後のベース値b参照)とピーク値eとの間の電流値の検知勾配B1を検知するモータ電流値検知手段である。
EPB装置3の作動中の電流値の検知勾配B1が、予め求めた摩耗していないブレーキパッド装着時の電流値の基準勾配B0に対して大きいか否かを比較する比較手段(図4に示すフローチャートの各ステップS7,S11参照)と、
上記比較手段(ステップS7,S11)の比較結果に基づいて電流値の検知勾配B1が基準勾配B0より大きい時(各ステップS7,S11のYES判定参照)、ブレーキパッド18,19が摩耗状態であると推定する推定手段(図4に示すフローチャートの各ステップS8,S12参照)と、を兼ねる。
なお、図4に示すフローチャートの各ステップは、その処理内容に対応した手段を構成するものである。また、この実施例では、図5に示す電流値波形はRAMにマップとして読出し可能に記憶される。さらに、RAMの所定エリアにはDSC装置2が作動するとフラグ(F=1)を設定し、DSC装置2の作動が解除されるとフラグ(F=0)を設定するものである。
そして、ステップS5でNO判定されるとステップS11に移行する一方で、YES判定されると次のステップS6に移行する。
このステップS6で、ECU4は図5に示す基準勾配B0と検知勾配B1とに沿って、それぞれ仮想延長ラインL0,L1を設定する。
ここで、報知装置39として報知ランプを採用した場合には、当該報知ランプの点灯または点滅により摩耗情報を乗員に報知し、報知装置39としてマルチインフォメーションディスプレイを採用した場合には、当該マルチインフォメーションディスプレイにて摩耗情報を乗員に可視表示し、報知装置39として車載スピーカを採用した場合には、当該車載スピーカにて摩耗情報を乗員に音で報知する。
上述の作動手段(ルーチンR1)は、液圧ブレーキ装置(DSC装置2)が非作動状態で上記電動ブレーキ装置(EPB装置3)を作動させる。
上述の比較手段(ステップS7,S11)は、該電動ブレーキ装置(EPB装置3)の作動中の電流値の検知勾配B1が、予め求めた摩耗していないブレーキパッド装着時の電流値の基準勾配B0に対して大きいか否かを比較する。
上述の推定手段(ステップS8,S12参照)は、上記比較手段(ステップS7,S11)の比較結果に基づいて電流値の検知勾配B1が基準勾配B0より大きい時、ブレーキパッド18,19が摩耗状態であると推定する。
しかも、上述の摩耗状態の推定は、液圧ブレーキ装置(DSC装置2)が作動していない状態下で実行されるので、ブレーキパッド18,19には液圧による圧力が加わっておらず、ブレーキパッド18,19の摩耗状態を正確に推定することができる。
この発明の液圧ブレーキ装置は、実施例のDSC装置2に対応し、
以下同様に、
電動ブレーキ装置は、EPB装置3に対応し、
モータは、電動モータMに対応し、
モータ電流値検知手段は、モータ電流値検知部40に対応し、
作動手段は、ECU制御によるルーチンR1に対応し、
比較手段は、ECU制御によるステップS7,S11に対応し、
推定手段は、ECU制御によるステップS8,S12に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
3…EPB装置(電動ブレーキ装置)
18,19…ブレーキパッド
39…報知装置
40…モータ電流値検知部(モータ電流値検知手段)
a…ピーク値
b…ベース値
c…一定部
e…ピーク値
A…第1勾配部
B…第2勾配部
B0…基準勾配
B1…検知勾配
L0,L1…仮想延長ライン
M…電動モータ(モータ)
R1…作動手段
S5…判定手段
S7,S11…比較手段
S8,S12…推定手段
Claims (2)
- 液圧ブレーキ装置と電動ブレーキ装置とを備えた車両用制動装置において、
上記電動ブレーキ装置を駆動するモータと、
上記モータに出力する電流がピーク値に達するまでの電流値の勾配を検知するモータ電流値検知手段と、を備え、
上記電流値は、電動ブレーキ装置の作動初期に立上がる第1勾配部と、該第1勾配部がピーク値からベース値まで低下し、その後一定の低電流値を維持する一定部と、該一定部から次のピーク値まで立上がる第2勾配部とを含み、
上記モータ電流値検知手段の電流値の検知範囲は、上記第2勾配部のベース値とピーク値との間とされ、
上記液圧ブレーキ装置が非作動状態で上記電動ブレーキ装置を作動させる作動手段と、
上記電動ブレーキ装置の作動中の電流値の検知勾配が、予め求めた摩耗していないブレーキパッド装着時の電流値の基準勾配に対して大きいか否かを比較する比較手段と、
上記比較手段の比較結果に基づいて電流値の検知勾配が基準勾配より大きい時、ブレーキパッドが摩耗状態であると推定する推定手段とを備え、
上記モータ電流値の上記第2勾配部における検知勾配が基準勾配に近接しているか否かを判定する判定手段を設け、
該判定手段で仮想延長ラインの設定が必要であると判定された時、
上記基準勾配と上記検知勾配とに沿って、それぞれ仮想延長ラインが設定され、
上記比較手段は、上記仮想延長ラインを含む検知勾配と基準勾配とを比較する
車両用状態推定装置。 - 請求項1に記載の車両用状態推定装置において、
上記推定手段によりブレーキパッドが摩耗状態であると推定された時、ブレーキパッドの摩耗情報を乗員に報知する報知手段を備えた
車両用状態推定装置を用いた報知装置。
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