JP6547127B2 - プリズム冷却装置、及び投写型映像表示装置 - Google Patents

プリズム冷却装置、及び投写型映像表示装置 Download PDF

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Description

本開示は、映像を投写する投写型映像表示装置、及びそれに使用されるプリズム冷却装置に関する。
デジタル・マイクロミラー・デバイス(以下「DMD」と表記する)を画像生成素子として用いる投写型映像表示装置が市販されている。投写型映像表示装置の高性能化に伴い、高い解像度と、高輝度化が必要とされてきている。高輝度化のために、DMDに強い照明光が照射されるが、このときDMDの光の吸収によって、DMDの温度が上昇する。従って、DMDにはそれを冷却する構造を設けられる。
特許文献1は、DMDとプリズムを冷却する構造を開示する。この投写型映像表示装置は、DMDの冷却とプリズムの冷却を兼ねた冷却構造を備える。これにより、DMDとプリズムの冷却を両立させることができる。
再公表WO02−019027号公報
本開示は、高輝度化によるプリズムの熱歪みを軽減し、高画質な投写型映像表示装置を提供する。
本開示におけるプリズム冷却装置は、第1の三角プリズムの光反射面と、第2の三角プリズムの光入射面が所定の間隙を隔てて対向配置されてなるTIRプリズムと、TIRプリズムを構成する第1の三角プリズムの光入射面、光透過面、及び光反射面を除く2つの側面のうちの一方の側面に取り付けられた第1放熱部材と、他の側面に取り付けられた第2放熱部材と、第1放熱部材に冷却風を送風する第1冷却ファンと、第2放熱部材に冷却風を送風する第2冷却ファンと、第1放熱部材に取り付けられた第1温度センサと、第2放熱部材に取り付けられた第2温度センサと、第1温度センサと第2温度センサの検出結果に基づいて、第1冷却ファンと第2冷却ファンの回転を制御するコントローラとを備える。
本開示におけるプリズム冷却装置は、プリズムの温度歪みを軽減し、高画質化と高輝度化が図れる。
実施の形態における投写型映像表示装置の全体の構成を示す図 実施の形態で使用される蛍光体ホイールを示す図 実施の形態におけるプリズム近傍の構成を示す図 実施の形態における要部の模式図 実施の形態における放熱部材と熱伝導部材とプリズムの構成を示す模式図 実施の形態における放熱部材と熱伝導部材とプリズムの分解状態を示す模式図 実施の形態における制御構成を示す模式図 実施の形態における制御動作を説明するためのフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態)
以下、図1〜8を用いて、実施の形態を説明する。
[1−1.構成の説明]
[1−1−1.全体の構成]
図1は、蛍光体ホイール装置を使用した本開示の投写型映像表示装置の光学系の構成を説明するための図である。
以下の説明の便宜上、図1では図中に示すXYZ直交座標系をとるものする。
まず、投写型映像表示装置の照明光学系20について説明する。
励起光源であるレーザ光源201は、青色半導体レーザであり、高輝度の照明装置を実現するために、複数の半導体レーザにより構成されている。図1では例示的に5個の青色半導体レーザが並置されて記載されているが、複数の青色半導体レーザがマトリックス状に平面上に配置される。それぞれのレーザ光源201から出射された励起光であるレーザ光は、それぞれ対応するコリメートレンズ202によってコリメートされる。コリメートレンズ202を出射した光は、略平行光になっている。この平行光はレンズ203によって、その全体光束が集光され、拡散板204を通過した後、レンズ205によって、再び略平行光化される。レンズ205で略平行光化されたレーザ光束は、光軸に略45度に配置された、ダイクロイックミラー206に入射する。
拡散板204はガラス平板であり、片面には微細な凹凸を施された拡散面が形成されている。また、ダイクロイックミラー206は、青色半導体レーザ201の波長域に関しては反射し、それ以外の波長域の光に関しては透過する特性を有している。
ダイクロイックミラー206に図中の−X方向へ入射したレーザ光は、ダイクロイックミラー206で反射し図中−Z方向へ出射する。その後、レーザ光はレンズ207、レンズ208によって集光され、蛍光体ホイール装置10上に形成された蛍光体を励起する。
蛍光体ホイール装置10は、図2(a)の側面図に示すようにモータ101と、モータ101の回転軸を中心に回転駆動される円盤状の板体からなる回転基材102とで構成される。
回転基材102には、図2(b)の正面図に示すように蛍光体ホイールの回転軸中心Aから距離R1隔てられた円周上において、この円周の内外に所定の幅Wをもって赤色蛍光体部103と緑色蛍光体部104と開口部105が形成されている。
青色半導体レーザ201のレーザ光が、蛍光体ホイール装置10の赤色蛍光体部103に集光し、赤色蛍光体部103を励起した場合には赤色光を発光する。
また、青色半導体レーザ201のレーザ光が、蛍光体ホイール10上の緑色蛍光体部104に集光し、緑色蛍光体部104を励起した場合には緑色光を発光する。
さらに、蛍光体ホイール10上に集光した光が、開口部105上に集光した場合は、青色半導体レーザ201の光が開口部105を透過する。
蛍光体ホイール装置10で得られる赤色光及び緑色光は、蛍光体ホイール装置10から+Z方向に出射される。蛍光体の発光のうち−Z方向に出射された蛍光光は回転基材102で反射して+Z方向に出射される。これら赤色光、緑色光はレンズ208、207によって平行化されダイクロイックミラー206を透過し、集光レンズ217で集光されてロッドインテグレータ218に入射する。
一方、開口部105を通過した青色半導体レーザ201の青色光は、レンズ209、レンズ210、ミラー211、レンズ212、ミラー213、レンズ214、ミラー215、レンズ216の経路で進み、ダイクロイックミラー206で反射し、集光レンズ217で集光されてロッドインテグレータ218に入射する。レンズ212、214、216はリレーレンズとして機能する。
ロッドインテグレータ218から出射された光はレンズ230、レンズ231、レンズ232を通して、第1の三角プリズム233と第2の三角プリズム234の一対のプリズムからなるTIR(全反射プリズム)235に入射し、光変調素子であるDMD(Digital Mirror Device)236で、映像信号によって入射光が変調され、映像光Pとして出射される。レンズ230、231はリレーレンズ、レンズ232は、ロッドインテグレータ318の出射面の光をDMD236に結像させる機能を有する。
DMDからの出射光は投写レンズ237に入射され、投写レンズ237からの出射光が映像光Pとしてスクリーンに拡大投写される。
[1−1−2.要部の構成]
図3は、投写型映像表示装置全体におけるTIRプリズム235の配置構成を示す概略図である。
TIRプリズム235の一方の側面(後述する側面233e、側面234e)側には、投写型映像表示装置の電源部40が配置される。また、他方の側面(後述する側面233d、側面234d)側には照明光学系20が配置される。TIRプリズム235は、DMD236の特性より、図3に示すように図中X軸に対して45度に傾けて配置される。そのためTIRプリズム235は各側面において空間自由度、周囲温度等、周辺の環境が異なる位置に構成される。例えば、図3の実施の形態では、TIRプリズム235の一方の側面と電源部40と投写型表示装置30のキャビネット底面とで囲まれた空間は、TIRプリズム235の他方の側面側の空間に比べて小さく、電源部40とTIRプリズム等の発熱部品によって温められた空気の温度も高くなる。尚、図3でY軸方向が投写型映像表示装置の投写方向になっている。
図4(a)は、実施の形態の投写型映像表示装置の要部の模式図を示している。TIRプリズム235は、三角柱形状の第1の三角プリズム233と同じく三角柱形状の第2の三角プリズム234から構成されている。第1の三角プリズム233の面のうち、レンズ232によって集光された照明光Iを反射する照明光反射面233bと、第2の三角プリズム234の面のうち、DMD236からの映像光Pが入射される映像光入射面234aとが、所定の間隔の空気層を隔てて対向配置される。第1の三角プリズム233は、380nm〜780nmの波長域の光に対する内部吸収性が、10mmの厚みにおいて1%以下となっている。
レンズ232によって集光された照明光は、第1の三角プリズム233の照明光入射面233aを透過した後、照明光反射面233bで全反射して透過面233cから出射する。透過面233cを透過した照明光IはDMD236に入射する。DMD236に入射した照明光Iはそこで映像信号に基づいて変調され、映像光Pとして出射する。DMD236から出射した映像光Pは、第1の三角プリズム233の透過面233cから入射し、照明光反射面233bを透過し、第2の三角プリズム234の映像光入射面234a、光出射面234bの経路で進行する。
TIRプリズム235を構成する第1の三角プリズム233の面のうち、照明光入射面233aと、照明光反射面233bと、照明光Iと映像光Pが透過する透過面233cを除く側面のうちの一方の側面233dには、第1のヒートシンク310と第2のヒートシンク320が取り付けられている。第1のヒートシンク310と第2のヒートシンク320は第1放熱部材の一例である。冷却ファン400は、冷却風を第1のヒートシンク310と第2のヒートシンク320に送風する装置である。
TIRプリズム235を構成する第2の三角プリズム234の面のうち、映像光入射面234a、光出射面234bを通る光路に対して垂直な方向にある2つの側面のうち一方の側面234dには、第5のヒートシンク610が取り付けられている。第5のヒートシンク610は第3放熱部材の一例である。
図4(b)は、図4(a)の対側面を示している。照明光入射面233aと、照明光反射面233bと、照明光Iと映像光Pが透過する透過面233cおよび側面233dを除く側面233eには、第3のヒートシンク710と第4のヒートシンク720が取り付けられている。第3のヒートシンク710と第4のヒートシンク720は第2放熱部材の一例である。冷却ファン410は、冷却風を第3のヒートシンク710と第4のヒートシンク720に送風する装置である。
TIRプリズム235を構成する第2の三角プリズム234の面のうち、映像光入射面234a、光出射面234bを通る光路に対して垂直な方向にある2つの側面のうちの他方の側面234eには、第6のヒートシンク620が取り付けられている。第6のヒートシンク620は第4放熱部材の一例である。
図5は第1のヒートシンク310と、第2のヒートシンク320および第3のヒートシンク710と、第4のヒートシンク720の第1の三角プリズム233への取付け状態を示す模式図であり、図6は図5の分解状態の模式図である。
図5に示すように、第1の三角プリズム233と、第1のヒートシンク310の間に、熱伝導シート510が設けられている。また、第1の三角プリズム233と、第2のヒートシンク320の間に、熱伝導シート520が設けられている。同様に第1の三角プリズム233と、第3のヒートシンク710の間に、熱伝導シート530、第1の三角プリズム233と、第4のヒートシンク720の間に、熱伝導シート540が設けられている。熱伝導シート510と熱伝導シート520、熱伝導シート530、熱伝導シート540は0.1W/m・K以上の熱伝導性を有し、380nm〜780nmの波長域の光に対する反射率が90%以下の特性を有するものが使用される。
熱伝導シート510、520、530、540として、このような熱伝導性と反射率の特性を備える、密着性を有するフェーズチェンジシートが使用できる。フェーズチェンジシートを使用すれば、その密着力により特に接着剤を使用しなくても第1のヒートシンク310と第2のヒートシンク320を第1の三角プリズム233に密着固定することができる。
同様に第3のヒートシンク710と第4のヒートシンク720を第1の三角プリズム233に密着固定することができる。熱伝導シート510、520、530、540は熱伝導部材の一例である。
本実施の形態では、放熱効果を上げるため、第1のヒートシンク310と、第2のヒートシンク320、それぞれ複数のヒートシンクフィン311と、ヒートシンクフィン321を設けている。このとき、冷却ファン400からの冷却風は図5の−X方向(図4では−Y方向)に送風され、ヒートシンクフィン311、321に冷却風を当てるように、冷却ファン400が配置されている。第3のヒートシンク710と、第4のヒートシンク720においても、それぞれ複数のヒートシンクフィン711と、ヒートシンクフィン721を設けている。このとき、冷却ファン410からの冷却風は図5のX方向(図4では−Y方向)に送風され、ヒートシンクフィン711、721に冷却風を当てるように、冷却ファン410が配置されている。
図5に示すように、照明光Iの光線と、DMDからの映像光Pの光線から生じる迷光Sが第1の三角プリズム233内を通過しており、第1の三角プリズムの側面へ照射され、その迷光Sの一部は熱伝導シート510と熱伝導シート520、熱伝導シート530および熱伝導シート540を照射する。
第1の三角プリズム233の内部吸収性により、照明光Iが第1の三角プリズム233を通過するとき熱となり、第1の三角プリズム233の温度が上昇する。第1の三角プリズム233が温度上昇すると、プリズムは熱膨張し、熱歪みが生じる。第1の三角プリズム233の照明光反射面233bでの歪み量は、2ワット(W)の熱吸収が生じた場合に、幅10μm毎に1μmの高さの変化が生じる。熱歪みが生じると、第1の三角プリズム233にズレが生じるため、DMD236と第1の三角プリズム233と第2の三角プリズム234と投写レンズ237との位置関係がずれ、スクリーン上に拡大投影される映像の画質が低下する。
このため、本実施の形態では、第1の三角プリズム233の熱を、熱伝導シート510と熱伝導シート520を介して、第1のヒートシンク310と第2のヒートシンク320へと熱を伝導させ、第1のヒートシンク310と第2のヒートシンク320へと伝導した熱を、冷却ファン400から送られる風によって冷却するようにしている。
また、第1の三角プリズム233の熱が第1のヒートシンク310および第2のヒートシンク320が取り付けられている側面のみを冷却することによって生じる温度勾配による熱歪みも併せて抑制するため、第1の三角プリズム233の熱を、熱伝導シート530と熱伝導シート540を介して、第3のヒートシンク710と第4のヒートシンク720へと熱が伝導させる。そして、第3のヒートシンク710と第4のヒートシンク720へと伝導した熱を、冷却ファン410から送られる風によって冷却するようにしている。
これにより、第1の三角プリズム233の温度が下降し、プリズムの熱歪みが軽減され、併せて温度勾配での熱歪みをも併せて抑制する。そのため、第1の三角プリズム233の位置のズレが軽減され、スクリーン上に拡大投写される映像の画質が向上する。
尚、上述のようにTIRプリズム235の配置の関係で、TIRプリズム235の一方の側面(後述する側面233e、側面234e)側が他方の面側よりも温度が上昇する傾向になる。従って、第3のヒートシンク710と第4のヒートシンク720のフィンの大きさは、第1のヒートシンク310と第2のヒートシンク320のフィンよりも大きくし、放熱性能を異ならせることによって、予めヒートシンクの大きさにより熱均衡をもたせるようにしている。
また、迷光Sが熱伝導シート510と熱伝導シート520、熱伝導シート530、熱伝導シート540に入射した場合において、熱伝導シート510と熱伝導シート520、熱伝導シート530、熱伝導シート540の反射率が90%以下であるため、熱伝導シート510と熱伝導シート520、熱伝導シート530、熱伝導シート540に迷光Sの10%以上が吸収される。このため、投写レンズ237を介して、スクリーン上に投写される迷光Sが軽減される。
熱伝導シートは、その揮発量が出来るだけ少ないことが好ましいが、揮発量が150℃の環境下において、24時間経過後に0.2%以下であれば良い。
図7は、本実施の形態における制御構成を示す模式図である。第1のヒートシンク310は温度センサ830を介して、マイクロコンピュータで構成されるコントローラ800に接続され、第1のヒートシンク310の温度を検出する。第2のヒートシンク320も同様に温度センサ840を介してコントローラ800に接続する。第3のヒートシンク710は温度センサ860を介してコントローラ800に接続され、第4のヒートシンク720は温度センサ850を介してコントローラ800に接続され温度を検出する。冷却ファン400は制御線810を介してコントローラ800と接続している。冷却ファン410は制御線820を介してコントローラ800と接続している。温度センサ830及び温度センサ840は第1温度センサの一例である。また、温度センサ850及び温度センサ860は第2温度センサの一例である。
本実施の形態では、冷却ファン400および冷却ファン410は、第1のヒートシンク310、第2のヒートシンク320、第3のヒートシンク710、第4のヒートシンク720の温度センサを介して得られる温度情報を元に個別に制御される。制御は、TIRプリズム235の温度を適正温度に保持すると共に、TIRプリズム235の各側面の温度差による熱歪みを抑制する。一例として、第1のヒートシンク310および第2のヒートシンク320が適正温度以下であり、第3のヒートシンク710、第4のヒートシンク720が適正温度以上であった場合、冷却ファン410の出力を向上させ適正温度以下とする。また、第1のヒートシンク310、第2のヒートシンク320、第3のヒートシンク710、第4のヒートシンク720ともに適正温度以下の場合、冷却ファン400、冷却ファン410の出力を下げることにより、騒音の発生を抑制することができる。尚、ヒートシンクの選定においては、各側面において周辺環境が異なることから、各々最適な熱抵抗値を設定し、冷却ファンの組み合わせにより使用することが望ましい。
図8は図7の構成におけるコントローラの動作フローチャートを示す図である。
コントローラ800は投写型映像表示装置が起動すると、温度センサによって温度の検出をする(S1)。この温度検出の結果、第1のヒートシンク310、第2のヒートシンク320のいずれかが設定温度T0を超えていると判断すると(S2)、コントローラ800は冷却ファン400の回転数をアップする(S3)。次に、コントローラ800は、第3のヒートシンク710、第4のヒートシンク720のいずれかが設定温度T0を超えていると判断すると(S4)、冷却ファン410の回転数をアップする。その後、ファン回転数の設定内容が反映される一定時間経過した後、引き続き温度を検出した結果、コントローラ800が第1のヒートシンク310、第2のヒートシンク320のいずれかが設定温度T0を超えていないと判断し(S2)、第1のヒートシンク310、第2のヒートシンク320のいずれかが設定温度T0を下回っていると判断すると(S7)、冷却ファン400の回転数をダウンする(S8)。ステップ7(S7)において、コントローラ800が、第1のヒートシンク310、第2のヒートシンク320のいずれかが設定温度T0を下回っていないと判断すると(S7)、ステップ6(S6)にて一定時間経過した後、引き続き温度を検出する(S1)。
ステップ4(S4)で、コントローラ800は、第3のヒートシンク710、第4の720のいずれかが設定温度T0を超えていないと判断し(S4)、第1のヒートシンク310、第2の720のいずれかが設定温度T0を下回っていると判断すると(S9)、冷却ファン410の回転数をダウンする(S10)。ステップ9(S9)において、コントローラ800が、第3のヒートシンク710、第4のヒートシンク720のいずれかが設定温度T0を下回っていないと判断すると(S9)、ステップ6(S6)にて一定時間経過した後、引き続き温度を検出する(S1)。
ヒートシンクがTIRプリズムの第1の三角プリズムの側面に取り付けただけでも十分な効果が得られる場合は、第2の三角プリズムにヒートシンクを取り付ける必要は無い。しかし、第2の三角プリズムにおいても、高輝度化によってDMDからの映像光による発熱を無視できない状況においては、本実施の形態のように第2の三角プリズムにも第5ヒートシンク、及び第6ヒートシンクを取り付けるのが好ましい。その場合、第5のヒートシンク、及び第6のヒートシンクは、第1〜第4のヒートシンクと同様の方法、構造で取り付けることができる。
[1−2.効果等]
本実施の形態によれば、DMDを照射する照明光によってTIRプリズムの発熱を効果的に放熱でき、プリズムの熱歪みを軽減できる。併せてTIRプリズムの両側面の冷却ファンを各々に制御を行うことにより、両側面温度差による熱歪みも抑制できる。これにより、スクリーン上に拡大投写される映像の画質を向上させることができる。また、熱伝導シートとして反射率が90%以下のものを使用しているので、迷光の10%以上が吸収され、スクリーン上の画質が向上する。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態では、放熱部材の一例としてヒートシンクを使用しているが、放熱部材は、ヒートシンクに限定されない。放熱部材としてペルチェ素子とヒートシンクを用いれば、プリズムの熱歪みのさらなる低減効果を得ることができる。また、熱伝導シートとしてフェーズチェンジシート以外の接着性のある部材を用いてもよい。接着手段として熱伝導部材を用いれば、放熱の作用効果を得られる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、プロジェクタなどの投写型映像表示装置に適用可能である。
20 照明光学系
233 第1の三角プリズム
233a 照明光入射面
233b 照明光反射面
233c 透過面
233d 側面
233e 側面
234 第2の三角プリズム
234a 映像光入射面
234b 光出射面
234d 側面
234e 側面
235 TIRプリズム
236 DMD
310 第1のヒートシンク
320 第2のヒートシンク
400、410 冷却ファン
510、520、530、540 熱伝導シート
610 第5のヒートシンク
620 第6のヒートシンク
710 第3のヒートシンク
720 第4のヒートシンク
800 コントローラ
830、840、850、860 温度センサ

Claims (4)

  1. 第1の三角プリズムの光反射面と、第2の三角プリズムの光入射面が所定の間隙を隔てて対向配置されてなるTIRプリズムと、
    前記TIRプリズムを構成する前記第1の三角プリズムの光入射面、光透過面、及び前記光反射面を除く2つの側面のうちの一方の側面に取り付けられた第1放熱部材と、他の側面に取り付けられた第2放熱部材と、
    前記第1放熱部材に冷却風を送風する第1冷却ファンと、
    前記第2放熱部材に冷却風を送風する第2冷却ファンと、
    前記第1放熱部材に取り付けられた第1温度センサと、
    前記第2放熱部材に取り付けられた第2温度センサと、
    前記第1温度センサと前記第2温度センサの検出結果に基づいて、前記第1冷却ファンと前記第2冷却ファンの回転を制御するコントローラとを備える、プリズム冷却装置。
  2. 前記第1放熱部材の放熱性能と、前記第2放熱部材の放熱性能とを異ならせた、請求項1に記載のプリズム冷却装置。
  3. 前記第2の三角プリズムの光入出射面を通る光路に対して垂直な方向にある2つの側面のうちの一つの側面に取り付けられた第3放熱部材と、他の側面に取り付けられた第4放熱部材と、をさら備え、
    前記第1放熱部材と前記第3放熱部材は同一側面側に配置され、前記第2放熱部材と前記第4放熱部材が同一側面側に配置され、
    前記第1冷却ファンは、前記第1放熱部材と前記第3放熱部材に冷却風を送風し、前記第2冷却ファンは、前記第2放熱部材と前記第4放熱部材に冷却風を送風する、請求項1に記載のプリズム冷却装置。
  4. 請求項1に記載のプリズム冷却装置を備えた投写型映像表示装置。
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