JP6545056B2 - 車両の電気部品支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両における電気配線束から分岐された配線に接続される電気部品の支持構造に関するものである。
自動二輪車のような車両において、電気配線束から分岐された配線に、リレーのような電気部品が接続されている。このような電気部品は、一般に、車体側に設けたブラケットを介して支持される(例えば、特許文献1)。
実用新案登録第3159264号公報
しかしながら、このような支持構造では、車体側のブラケットによって電気部品の位置が決まってしまうので、電気配線束の配置が制限され、設計の自由度が低い。
本発明は、電気配線束の配置の自由度が高い車両の電気部品支持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車両の電気部品支持構造は、車両の電気配線束と、前記電気配線束に取り付けられた支持部材とを備え、前記支持部材に、前記電気配線束から分岐された配線が接続される電気部品が支持されている。電気部品は、例えば、リレー、ヒューズボックス、レギュレータ、リレーボックス、各種センサ、ECU(電子制御ユニット)等のほか、これらが接続されるコネクタも含まれる。
この構成によれば、電気部品が支持部材を介して電気配線束に支持されているので、電気配線束から電気部品を含む電気部品構成品が電気配線束単体で完結している。これにより、車体側に電気部品支持用のブラケットを設ける場合に比べて、電気部品の位置に制限されることなく、電気配線束を配置することができる。したがって、電気配線束の配置の自由度および電気部品の支持構造の自由度が高い。また、車体側に電気部品を支持するブラケットを設ける必要がなくなるから、電気部品を車体側に取り付けるための固定作業、ブラケットを車体フレームに設けるための作業が不要となる。
本発明において、前記電気配線束と前記支持部材との取付け、前記支持部材と前記電気部品との取付けおよび前記電気部品に接続する前記配線と前記支持部材との取付けの少なくも一つが、結束部材によってなされていることが好ましい。結束部材は、粘着テープ、結束バンドを含む。この構成によれば、簡単な構造で、強固な取付けを実現でき、しかも安価である。また、結束部材は、取付けが容易で、取付けによる他部品への影響が軽微なので、設計変更もしやすく、設計の自由度が向上する。しかも、どのようなタイプの電気部品であっても容易に支持することができる。
本発明において、前記電気部品に接続されている前記配線が、前記支持部材に支持されていることが好ましい。この構成によれば、電気部品とともに配線も支持部材に支持されるので、電気部品の支持が安定する。
本発明において、前記支持部材は、取付片とこの取付片に対して屈曲する支持片とを有する部材とを含み、前記取付片が前記電気配線束に取り付けられ、前記支持片に前記電気部品が支持されていることが好ましい。この構成によれば、構造簡単で、電気部品を電気配線束から離して支持できる。
前記支持部材が前記取付片と前記支持片とを有する場合、前記支持片における前記取付片と反対側の外側面に前記電気部品が支持されていることが好ましい。この構成によれば、支持片の外側面を支持面として利用できるので、取付片に邪魔されることなく、配線が容易で、設計の自由度も高い。
前記支持部材が前記取付片と前記支持片とを有する場合、前記電気配線束の上部に前記支持部材が取り付けられ、前記支持片が前記取付片から上方へ突出していることが好ましい。この構成によれば、雨滴が電気部品から下方に流れ落ちるので、雨滴から電気部品およびこれに接続される配線が保護される。この場合、さらに、上方へ突出する前記電気部品を覆う袋状の保護部材を備えていることが好ましい。保護部材は、例えば、ゴムのような弾性部材からなる。この構成によれば、雨滴から電気部品が一層保護される。
本発明において、前記配線が分岐する前の前記電気配線束に、前記支持部材が取り付けられていることが好ましい。分岐する前の電気配線束は径が大きいので、このような大径の電気配線束に支持部材を取り付けることで、電気部品の支持が安定する。
本発明において、車体に固定された支持具に前記電気配線束が取り付けられ、前記支持具に前記電気部品または前記支持部材が取り付けられていることが好ましい。ここで、「車体」とは、エンジン、動力伝達装置、電装品を除いたものをいい、フレームを構成する部品、カウリング・カウルを構成する部品、ステアリングを構成する部品、サスペンションを構成する部品、タイヤ・ホイールを構成する部品、ブレーキを構成する部品を含む。この構成によれば、車体側に、支持部材を保持するための専用のブラケットを設けることなく、支持部材を安定して支持できる。また、支持部材および電気部品の電気配線束に対する位置決めが容易である。
本発明の車両の電気部品支持構造によれば、電気部品が支持部材を介して電気配線束に支持されているので、電気配線束から電気部品を含む電気部品構成品が電気配線束単体で完結している。これにより、電気部品の位置に制限されることなく、電気配線束を配置することができるので、電気配線束の配置の自由度が高い。
本発明の第1実施形態に係る電気部品支持構造を備えた車両の一種である自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車のハーネスを示す側面図である。 同電気部品支持構造を示す斜視図である。 同電気部品支持構造を模式的に示す側面図である。 同電気部品支持構造を示す背面図である。 同電気部品支持構造の保護部材の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電気部品支持構造を模式的に示す側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」および「右側」は、車両に乗車した運転者から見た左右側をいう。
図1は本発明の第1実施形態に係る電気部品支持構造を備えた車両の一種である自動二輪車側面図である。この自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を形成するメインフレーム1と、後半部を形成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1の前端にヘッドパイプ4が設けられ、このヘッドパイプ4にステアリングシャフト(図示せず)を介してフロントフォーク8が回動自在に軸支されている。フロントフォーク8の上端部に操向用のハンドル6が固定され、フロントフォーク8の下端部に前輪10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット9が設けられている。このスイングアームブラケット9に取り付けたピボット軸16の回りに、スイングアーム12が上下揺動自在に軸支されている。このスイングアーム12の後端部に、後輪14が回転自在に支持されている。メインフレーム1の下部でスイングアームブラケット9の前側に、エンジンEが取り付けられている。エンジンEがドライブチェーン11を介して後輪14を駆動する。
メインフレーム1の上部に燃料タンク15が配置され、リヤフレーム2にライダー用シート18および同乗者用シート20が支持されている。また、車体前部に、樹脂製のカウリング22が装着されている。カウリング22は、前記ヘッドパイプ4の前方から車体前部の外側方およびエンジンEの外側方にかけての部分を覆っている。カウリング22には、ヘッドランプユニット24が装着されている。
エンジンEの上方でメインフレーム1の外側方は、左右一対のニーグリップカバー25で覆われている。ニーグリップカバー25の上方に、燃料タンク15の下部を外側から覆う左右一対のタンクカバー26が配置されている。ニーグリップカバー25およびタンクカバー26の後方に、ライダー用シート18の下方を外側方から覆う左右一対のサイドカバー27が配置されている。左右一対のリヤカバー28が、サイドカバー27の後方に配置され、同乗者用シート20の下方を外側方から覆っている。
同乗者用シート20の下方で、リヤカバー28内側に電子制御ユニット(ECU)30が配置されている。電子制御ユニット30は、エンジンEを含む車両の各種制御を行うもので、それに必要な電源供給や、信号通信に用いられる複数の電線が接続されている。これら複数の電線は、結束バンド、粘着テープ等で束にしてまとめられ、電気配線束であるハーネス32が構成されている。
ハーネス32は、電子制御ユニット30から前方に延びている。詳細には、ハーネス32は、側面視で、メインフレーム1およびリヤフレーム2に沿うように延びており、複数個所で、固定部材52(図4)により車体フレームFRに固定されている。図2に示すように、ハーネス32は、主部34と、これから分岐した複数の第1分岐部35と、この第1分岐部35から分岐した複数の第2分岐部36とを有している。第2分岐部36からはさらに、第1および第2の配線38,39が分岐されており、上側の第1配線38に、コネクタに接続された電気部品40が接続されている。
電気部品40は、例えば、リレー、ヒューズボックス、レギュレータ、リレーボックス、各種センサ等に加えて、これらの部品が接続されるコネクタを含む。
図3は、図2の円IIIで囲まれた領域を拡大して示す斜視図で、本実施形態の電気部品支持構造を示す。この実施形態の電気部品40は、リレー42が接続されるコネクタ40である。リレー42は、例えば、ヘッドランプユニット24(図1)を制御するために用いられる。同図に示すように、ハーネス32の一部を形成する第2分岐部36に支持部材45が取り付けられ、支持部材45にコネクタ(電気部品)40が支持されている。支持部材45には、コネクタ40に接続される第1の配線38も支持されている。ここで、電気部品が支持される状態とは、例えば、ハーネス32に対して一体的に固定される状態であって、電子部品40の第1の配線38に対する相対移動が阻止された状態をいう。
詳細には、支持部材45は、取付片46とこの取付片46にぼほ直交する支持片48とを有するL字形状の板材からなり、取付片46がハーネス32の第2分岐部36に取り付けられ、支持片48にコネクタ40が支持されている。支持部材45をL字形の板材で構成することで、構造が簡単になり、部品単価も低くなる。また、板材からなる支持部材45が板状であるから、ハーネス32に対して相対回転しにくい。ただし、支持部材45の形状はL字形に限定されず、また、支持部材45は板材でなくてもよい。
本実施形態の支持部材45は、樹脂製である。樹脂製とすることで、支持部材45の軽量化を図ることができる。ただし、支持部材45の材質はこれに限定されず、例えば、アルミニウムのような金属製であってもよい。アルミニウムのような金属製を用いると、支持部材45の固有振動数を高く設定しやすい。ただし、金属製の部材を用いる場合、ハーネスを傷つけないよう隅Rを確保することが好ましく、導電性の部材を用いる場合、絶縁処理を行うことが好ましい。また、支持部材45は、ハーネス32よりも剛性が高いことが好ましい。
図4は、図3の電気部品支持構造を模式化した側面図である。支持部材45の取付片46は、結束部材の一種である粘着テープ50により、ハーネス32の第2分岐部36に取り付けられている。また、コネクタ40が、粘着テープ50により支持部材45の支持片48に取り付けられている。コネクタ40に接続される第1の配線38も、粘着テープ50により支持部材45の支持片48に取り付けられている。結束部材は、粘着テープのほかに、結束バンドも含む。
結束部材を用いて、電気部品40を支持部材45に支持することで、支持部材45自体に、電気部品または配線を固定するための構造を設ける必要がないので、支持部材45の構造が簡単になる。また、支持部材45に電気部品の固定構造を設ける場合に比べて、支持部材45に対する電気部品40の支持位置を変更しやすく、支持部材45の汎用性が高くなる。
本実施形態では、支持部材45とハーネス32の取付用の粘着テープ50、コネクタ40と支持部材45の取付用の粘着テープ50および第1の配線38と支持部材45の取付用の粘着テープ50は、別々に巻かれているが、1つの粘着テープ50をつなげて巻いてもよい。
また、本実施形態では、支持部材45とハーネス32との取付け、コネクタ40と支持部材45との取付けおよび第1の配線38と支持部材45との取付けの全てに粘着テープ50が用いられているが、これら3つの取付けのうちの少なくとも1つに粘着テープ50を用い、他の取り付けに、例えば、結束バンドを用いてもよい。
ハーネス32の第2分岐部36の上部に支持部材45の取付片46が取り付けられ、支持部材45の支持片48は取付片46から上方へ突出している。取付片46は、第1の配線38が分岐する箇所(分岐点P)のハーネス32に取り付けられている。ただし、二点鎖線で示すように、支持部材45Aの取付片46Aを分岐前の第2分岐部36に取り付けてもよい。コネクタ40および第1の配線38は、支持片48における取付片46と反対側の外側面48aに支持されている。
すなわち、図4の支持片48に対し、その右側に取付片46が位置し、支持片48の左側の外側面48aに第1の配線38とコネクタ40とが支持されている。このような構成とすることで、支持片48の右側面46bに第1の配線38とコネクタ40を支持する場合と比較して、取付片46により邪魔されることがないうえに、分岐点Pからの第1の配線38が長くなるので、第1の配線38の取り回しが容易になる。
支持部材45の支持片48は、ハーネス32の長手方向における第1の配線38上で、分岐点Pの近傍に位置している。ここで、「分岐点の近傍」とは、例えば、分岐点Pから支持片48までの距離L1が、第2分岐部36の外径d1の1.5〜6倍であることをいう。これにより、支持片48が太い第2分岐部36の近傍に位置することになって、支持部材45のハーネス32への取付けが安定する。支持片48が、分岐点Pから分岐部36の外径d1の1.5倍未満離れた位置にあると、分岐点Pに近過ぎて第1の配線38の取り回しが困難である。また、支持片48が、分岐点Pから分岐部36の外径d1の6倍を超えて離れた位置にあると、支持部材45のハーネス32への取付けが不安定になる。
支持部材45は、ハーネス32の第2の配線39における車体フレームFRへの取付部54の近傍に、取り付けられている。ここで、「取付部の近傍」とは、例えば、取付部54から支持部材45までの距離L2が、第2の配線39の外径d2の3〜10であることをいう。取付部54の近傍に支持部材45を取り付けることで、支持部材45のハーネス32への取付けが安定する。支持部材45を取付部54から第2の配線39の外径d2の3倍未満の位置に取り付けると、取付部54に近過ぎて電気部品40の組付け作業が難しい。支持部材45を取付部54から第2の配線39の外径d2の10倍を超える位置に取り付けると、細い第2の配線39に捩りが発生する恐れがあるので、好ましくない。
図5は、本実施形態の電気部品支持構造を後方から見た背面図である。同図に示すように、支持部材45は、カウリング22における外壁22aとその内側の内部壁22bとの間に配置されている。これにより、支持部材45の矢印Qで示す、第2分岐部36の軸心周りの回転のような大きな変位を防止できる。ただし、カウリング22の外壁22aと内部壁22bとの間に限定されず、例えば、図1のニーグリップカバー25、サイドカバー27、リヤカバー28等の車体カバーの内側で、車体フレームFRの外側に支持部材45を配置することでも、これら車体カバー25,27,38と車体フレームFRとで支持部材45を挟む形となって、同様に支持部材45の回転防止効果を得ることができる。
本実施形態では、ハーネス32に支持部材45を介して電子部品40が支持されているので、このような狭い空間に電子部品40を容易に配置できる。電子部品40を車体に取り付ける場合、狭い空間で電子部品40を取り付けるのは難しい。
上記構成によれば、図3に示すコネクタ40およびリレー42が支持部材45を介してハーネス32に支持されているので、ハーネス32からコネクタ40およびリレー42に至るアッシーがハーネス32単体で完結している。これにより、コネクタ40およびリレー42の位置に制限されることなく、ハーネス32を配置することができるので、ハーネス32の配置の自由度が高く、コネクタ40およびリレー42の支持構造の自由度も向上する。
また、車体側にコネクタ40およびリレー42を支持するためのブラケットを設ける必要がなくなるから、コネクタ40およびリレー42を車体に取り付けるための固定作業や、ブラケットを車体フレームFRに設けるための作業が不要となる。さらに、コネクタ40およびリレー42が車体に固定されていないので、車体からの振動は、ハーネス32により吸収され、コネクタ40およびリレー42に伝わりにくい。その結果、リレー42の動作が安定する。
リレー42に接続されるコネクタ40が、支持部材45に支持されている。これにより、リレー42も、コネクタ40を介して支持部材45に支持される。コネクタ40が接続されていない状態では、リレー42は支持部材45に支持されていない。これにより、コネクタ40および支持部材45を含むハーネス32を車体に配置した後に、リレー42を取り付けることもできる。その結果、ハーネス32を組み込む際に、リレー42が損傷するのを防ぐことができる。
図4に示すように、コネクタ40に接続される第1の配線38も、支持部材45に支持されている。このように、コネクタ40およびリレー42とともに第1の配線38を支持部材45に支持することで、コネクタ40およびリレー42の支持が安定する。
ハーネス32の第2分岐部36と支持部材45の取付片46との取付け、支持部材45の支持片48とコネクタ40および第1の配線38との取付けが、粘着テープ50によって行われている。これにより、簡単な構造で、強固な取付けを実現でき、しかも安価である。また、粘着テープ50は、取付けが容易で、取付けによる他部品への影響が軽微なので、設計変更もしやすく、設計の自由度がさらに向上する。しかも、どのようなタイプの電気部品40であっても容易に取り付けることができる。これにより、電子部品40の形状、配線38の長さや太さに応じた結束部材を用意する必要がなく、支持部材45の汎用性が高くなるうえに、部品点数も削減できる。
支持部材45は、取付片46とこれに直交する支持片48とを有するL字形の板材からなり、取付片46がハーネス32の第2分岐部36に取り付けられ、支持片48に電気部品40と第1の配線38が支持されている。これにより、構造簡単で、コネクタ40およびリレー42をハーネス32の第2分岐部36から離して支持できる。
支持片48における取付片46と反対側の外側面48aに、電気部品40が支持されている。これにより、支持片48の外側面48aを支持面として利用できるので、取付片46に邪魔されることなく、第1の配線38が容易で、設計の自由度も高い。また、第1の配線38が分岐する前のハーネス32の第2分岐部36に、支持部材45の取付片46が取り付けられている。第1の配線38が分岐する前の第2分岐部36は、径が大きいので、このような大径の第2分岐部36に支持部材45を取り付けることで、コネクタ40およびリレー42の支持が安定する。
ハーネス32の上部に支持部材45の取付片46が取り付けられ、支持部材45の支持片48が取付片46から上方へ突出している。これにより、雨滴が電気部品40,42から下方に円滑に流れ落ちるので、雨滴から電気部品40,42および第1の配線38が保護される。
図6は、袋状の保護部材69を用いて電気部品40Aを保護する別の例を示す。この例では、電気部品40Aとして、マルチジョイントコネクタが用いられている。マルチジョイントコネクタ40Aは、粘着テープ50によって支持部材45に固定されている。保護部材69は、上方へ突出する電気部品40を覆う。保護部材69は、例えば、ゴムのような弾性部材からなる。この例の保護部材69は、多芯ケーブル同士を接続するコネクタを保護するためのゴムキャップを利用している。つまり、通常、一対のゴムキャップ69が用いられ、その小径の一端側開口69aから配線が挿入され、大きな矩形の他端側開口69bを通してコネクタ同士が接続される。
これに対し、図6の例では、大きな矩形の他端側開口69bから、マルチジョイントコネクタ40Aおよびこれに接続される第1の配線38を挿入し、小径の一端側開口69aは、粘着テープ70の巻きつけにより閉塞されている。このように、既存のゴムキャップ69を利用して、簡単な構造で保護部材69が構成されている。従来は、このようなマルチジョイントコネクタ40Aや第1の配線38に、粘着テープを巻き付けて損傷や雨滴から保護していた。しかしながら、このような方法では、作業時間がかかるうえに、テープの取り外しも面倒であった。図6のような保護部材69を用いることで、作業時間が短縮されるうえに、保護部材69の取り外しも容易である。
図7は、本発明の第2実施形態に係る電気部品支持構造を模式化して示す側面図である。第2実施形態では、板金からなる支持具55に、クランプのような固定部材52を用いてハーネス32が取り付けられ、この支持具55に電気部品であるリレー42が取り付けられている。支持具55は、例えば、板金をプレス加工することで構成されている。リレー42は、その背面(車体内側を向く面)に形成された係合溝56に、支持具55に設けた係合片58を係合させることで取り付けられている。このように、ハーネス32、コネクタ40、リレー42に支持具55を加えたアッシーが構成されている。この状態で、支持具55が車体フレームFRに固定されている。その他の構造は、上記第1実施形態と同じである。
第2実施形態によれば、ハーネス32を固定するための支持具55を用いて、リレー42を安定して支持できる。また、リレー42のハーネス32に対する位置決めが容易である。図7では、支持具55にリレー42を保持しているが、コネクタ40または支持部材45を保持してもよい。支持具55は、ハーネス32に対して相対回転しないように、車体に対する向きが規定された状態で固定されている。これにより、電気部品40および支持部材45の車体に対する向きがずれるのを防ぐことができる。
上記各実施形態において、図4に示す第1の配線38のうち、少なくとも電気部品40に接続される先端部38aが支持部材45に支持されることが好ましい。より好ましくは、第1の配線38の先端部38aおよび基端部38bが支持部材45に支持される。さらに好ましくは、第1の配線38の先端部38aから基端部38bまでの全範囲が支持部材45に支持される。これにより、第1の配線38およびこれに接続される電気部品40が、車両走行時の振動によって第2分岐部36に対して相対移動するのを阻止できる。
また、ハーネス32が、自動二輪車のような鞍乗型車両の車体の前後方向に延びている場合、ハーネス32の上下方向に離れた位置に電気部品40が配置されるのが好ましい。これにより、ハーネス32の車幅方向に離れた位置に電気部品40を配置する場合に比べて、車体の車幅方向寸法が大きくなるのを抑制できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、L字形状の支持部材45が用いられていたが、支持部材45の形状はL字形に限定されず、U字形、T字形であってもよい。また、取付片46と支持片48のなす角度が90°より大きくてもよい。取付片46と支持片48とを、電気部品40がハーネス32に接触しない程度に屈曲させることで、固有振動数を変更しやすい。さらに、支持部材45は、ハーネス32の主部34あるいは第1分岐部35に取り付けることもできる。
また、第1の配線38を支持部材45に固定せず、電気部品40のみを支持部材45に支持してもよい。結束部材50は、粘着テープのほか、公知の固定構造を用いてもよく、例えば、弾性体による収縮性を利用した結束部材、バンドの片側にロック用部品を有する樹脂製の結束ひも、結束バンド、ケーブルタイ等を用いてもよい。また、結束部材50を用いずに、支持部材45に配線38または電子部品40を支持する部材を設けてもよい。上記実施形態では、自動二輪車に適用した例を説明したが、本発明の電気部品支持構造は、自動二輪車以外の車両にも適用可能できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
32 ハーネス(電気配線束)
38 配線
40 コネクタ(電気部品)
42 リレー(電気部品)
45 支持部材
46 取付片
48 支持片
48a 支持片の外側面
50 結束部材(粘着テープ)
69 保護部材(ゴムキャップ)

Claims (8)

  1. 車両の電気配線束と、
    前記電気配線束に取り付けられた支持部材と、を備え、
    前記支持部材に、前記電気配線束から分岐された配線が接続される電気部品が支持され、
    前記支持部材は、取付片とこの取付片に対して屈曲する支持片とを有する部材を含み、
    前記取付片が前記電気配線束に取り付けられ、前記支持片に前記電気部品が支持され、
    前記電気配線束の上部に前記支持部材が取り付けられ、前記支持片が前記取付片から上方へ突出し、
    さらに、上方へ突出する前記電気部品を覆う袋状の保護部材を備えた車両の電気部品支持構造。
  2. 請求項1に記載の電気部品支持構造において、前記電気配線束と前記支持部材との取付け、前記支持部材と前記電気部品との取付けおよび前記電気部品に接続する前記配線と前記支持部材との取付けの少なくも一つが、結束部材によってなされている車両の電気部品支持構造。
  3. 請求項1または2に記載の電気部品支持構造において、前記電気部品に接続されている前記配線が、前記支持部材に支持されている車両の電気部品支持構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電気部品支持構造において、前記支持片における前記取付片と反対側の外側面に前記電気部品が支持されている車両の電気部品支持構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電気部品支持構造において、前記配線が分岐する前の前記電気配線束に、前記支持部材が取り付けられている車両の電気部品支持構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電気部品支持構造において、車体に固定された支持具に前記電気配線束が取り付けられ、
    前記支持具に、前記電気部品または前記支持部材が取り付けられている車両の電気部品支持構造。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電気部品支持構造において、前記電気部品は、リレーを支持するコネクタである車両の電気部品支持構造。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の電気部品支持構造において、前記保護部材は、小径の一端側開口と、前記電気部品が挿入される大径の他端側開口とを有し、
    前記一端側開口が、閉塞手段により閉塞されている車両の電気部品支持構造。
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