JP6543563B2 - サンシェード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サンシェード装置に関する。
従来、乗物用のサンシェード装置として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。下記特許文献1には、車両のリアパッケージトレイに形成された孔を通じて、スクリーンを出し入れ可能なサンシェード装置が記載されている。スクリーンの上端部には、フレーム(スクリーン支持部材)が取り付けられている。フレームは、サンシェード装置を使用しない際にはリアパッケージトレイの孔に収容されており、その収容位置にあるフレームを上昇させることで、スクリーンを展開することができる。
特許第5247536号公報
一般的にフレームは、収容位置では、意匠性の観点から水平方向に沿う姿勢(リアパッケージトレイの上面に沿う姿勢)で配されることが好ましい。つまり、フレームは収容位置では、上下方向の長さが小さい方がより好ましい。一方、展開位置(スクリーンが展開した状態のフレームの位置)では、遮光性の観点からフレームによってウインドウの上端部を確実に覆うことが好ましい。このため、展開位置では、フレームの上下方向の長さが大きい方がより好ましい。このような事情から、フレームが収容位置から展開位置に移動する過程において、フレームの移動方向におけるフレームの長さを大きくすることが可能なサンシェード装置が求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フレームが収容位置から展開位置に移動する過程において、フレームの移動方向におけるフレームの長さを大きくすることが可能なサンシェード装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、乗物に設けられたウインドウガラスを覆うことが可能なサンシェード装置であって、前記ウインドウガラスを覆うことが可能なシェードと、前記シェードを巻き取ることが可能な巻取軸と、前記シェードにおける前記巻取軸と反対側の周端部に取り付けられるフレームと、前記フレームに対して取り付けられるローラと、前記ローラの回転を前記フレームに伝達する伝達機構と、前記フレームが収容される長手状の開口部を有するボード部材と、を備え、前記フレームは、前記周端部に沿って延びる長手状をなす第1フレーム構成部と、前記ローラが取り付けられる第2フレーム構成部と、を備え、前記第1フレーム構成部は、前記第2フレーム構成部に対して変位可能に取り付けられ、前記ローラは、前記第2フレーム構成部に対して、前記第1フレーム構成部の長手方向に沿う軸を回転中心として回転可能に取り付けられており、前記開口部に収容された状態の前記フレームの位置を収容位置とし、前記シェードが前記ウインドウガラスを覆う状態の前記フレームの位置を展開位置とした場合において、前記フレームが前記収容位置から前記展開位置に移動する過程では、前記ローラが前記ウインドウガラスに当接しつつ回転し、前記伝達機構がその回転を前記第1フレーム構成部に伝達することで、前記第1フレーム構成部が変位する結果、前記フレームの移動方向における前記フレームの長さが大きくなる構成であることに特徴を有する。
このような構成とすれば、展開位置のフレームによって、ウインドウガラスをより広範囲で覆うことができ、遮光性能をより高くすることができる。一方、収容位置では、展開位置に比べてフレームの長さ(フレームの移動方向の長さ)が小さいものとなるから、乗員に目視され難い状態となり、意匠性をより高くすることができる。
また、前記第1フレーム構成部は、板状をなすと共に、前記第1フレーム構成部の長手方向に沿う軸を回転中心として前記第2フレーム構成部に対して回転可能な構成とされ、前記伝達機構は、前記ローラに設けられるローラ側ギアと、前記第1フレーム構成部に設けられ、前記ローラ側ギアの回転に伴って回転するフレーム側ギアと、を備え、前記フレームが前記収容位置から前記展開位置に移動する過程では、前記第1フレーム構成部が前記フレーム側ギアの回転に伴って回転する構成であるものとすることができる。板状をなすフレームを長手方向に沿う軸を中心として回転させることで、フレームの傾斜角度を変えることができ、フレームの移動方向における長さを変えることができる。
本発明によれば、フレームが収容位置から展開位置に移動する過程において、フレームの移動方向におけるフレームの長さを大きくすることが可能なサンシェード装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係るサンシェード装置が設置される車両の車室内を車両前方から視た斜視図 実施形態1に係るサンシェード装置を示す正面図(車両後方から視た図) 車両の後部(リアウインドウガラス周辺)の模式的な断面図 フレームが収容位置から展開位置に向かう途中の状態を示す断面図 フレームが展開位置にある状態を示す断面図 実施形態1に係るフレーム本体部を車両前側から視た図 比較例に係るフレーム本体部を車両前側から視た図 実施形態2に係るフレームを示す図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図7によって説明する。本実施形態では、車両9(乗物)のリアウインドウガラス11を覆うことが可能なサンシェード装置30を例示する。図1に示すように、車両9の後部には、パッケージトレイ10が配されており、パッケージトレイ10の上方には、リアウインドウガラス11が配されている。リアウインドウガラス11は、ピラーガーニッシュ12,12の間に配され、車両前方に向かうにつれて車両上方に向かう形で傾斜するものとされる。また、リアウインドウガラス11は、例えば、上端が下端に比べて短い略台形状をなしている。
図2は、サンシェード装置30を車室外側(車両後側)から視た図である。図2に示すように、サンシェード装置30は、リアウインドウガラス11を覆うことが可能な台形状のシェード31と、車幅方向(図2の左右方向)に長いベース部材32と、シェード31を巻き取ることが可能な巻取軸33と、シェード31の上端部31A(シェードにおける巻取軸と反対側の周端部、シェードの上底)に取り付けられるフレーム50と、長手状の開口部10Aを有するパッケージトレイ10(ボード部材)と、フレーム50をリアウインドウガラス11の車室内側の面に沿って上下方向に移動させる移動装置40と、を備えている。開口部10Aは、車幅方向に延びるものとされ、フレーム50を収容することが可能となっている。ベース部材32には、後述する移動装置40の構成部品が主に取り付けられる。
シェード31は、可撓性を有するシート状の部材であり、例えば、半透明シート、不透明シート、メッシュシート、織布、不織布等とされる。シェード31の材質としては、例えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレン等の合成樹脂材料を例示することができるが、これに限定されない。巻取軸33は、車幅方向に長い円筒状をなし、図3に示すように、ベース部材32の内部に収容される形でベース部材32に対して取り付けられている。巻取軸33は、その軸線を回動軸として回動可能に取り付けられており、シェード31の下端部が巻取軸33に取り付けられている。また、巻取軸33は、内蔵されたコイルスプリング(図示せず)によって、シェード31を巻き取る方向に回動するように付勢されている。
本実施形態では、移動装置40によってフレーム50が上下動する構成となっており、フレーム50が上下動することで、シェード31は、リアウインドウガラス11を覆う展開状態と、ベース部材32の内部に収容される収容状態の間で変更可能となっている。図2に示すように、巻取軸33及びベース部材32は、パッケージトレイ10(図2では断面をハッチングで示す)の下方に配されており、シェード31は、パッケージトレイ10の開口部10Aを通じて出し入れされる構成となっている。
移動装置40は、図2に示すように、モータ41と、リンクレバー42と、リンク43A,43Bと、アーム45A,45Bと、を備えている。リンクレバー42は、例えば、ベース部材32に対して回動可能に取り付けられており、モータ41が駆動することで回動される構成となっている。リンクレバー42の外周端部には、リンク43Aの一端部と、リンク43Bの一端部がそれぞれ回動可能に取り付けられている。
アーム45Aは、リンク43Aとフレーム50とを連結するもので、アッパーアーム46Aとロアアーム47Aによって分割構成されている。アーム45Bは、リンク43Bとフレーム50とを連結するもので、アッパーアーム46Bとロアアーム47Bによって分割構成されている。ロアアーム47Aは、ベース部材32に対して回動可能に取り付けられており、長手方向の一端部において、リンク43Aの他端部に対して回動可能に取り付けられている。アッパーアーム46Aの一端部は、ロアアーム47Aの他端部に対して回動可能に取り付けられ、アッパーアーム46Aの他端部は、フレーム50に対して回動可能に取り付けられている(詳しくは後述)。
ロアアーム47Bは、ベース部材32に対して回動可能に取り付けられており、長手方向の一端部において、リンク43Bの他端部に対して回動可能に取り付けられている。アッパーアーム46Bの一端部は、ロアアーム47Bの他端部に対して回動可能に取り付けられ、アッパーアーム46Bの他端部は、フレーム50に対して回動可能に取り付けられている(詳しくは後述)。
図2のシェード31が展開された状態においてモータ41を駆動させ、リンクレバー42を時計回り(図2の矢線R1で示す方向)に回動させると、リンク43A及びリンク43Bがそれぞれリンクレバー42から遠ざかる側(図2の矢線R2、R3で示す方向)にスライド移動する。これにより、ロアアーム47Aが図2の反時計回り(図2の矢線R4で示す方向)に回動し、ロアアーム47Bが図2の時計回り(図2の矢線R5で示す方向)に回動する。
これに連動して、アッパーアーム46Aがロアアーム47Aに対して重なるように回動し、アッパーアーム46Bがロアアーム47Bに対して重なるように回動する(図2の2点鎖線で示す)。この結果、フレーム50が巻取軸33に近づくようにスライド移動(下降)し、シェード31が収容状態となる。なお、シェード31が収容された状態では、図3に示すように、フレーム50がパッケージトレイ10の開口部10Aに嵌合され、開口部10Aを塞いだ状態となっている。このように本実施形態では、モータ41を駆動することで、アーム45A,45Bがそれぞれベース部材32に対して回動し、アーム45A,45Bがそれぞれ折り畳まれることで、フレーム50がベース部材32側(巻取軸33側)に近づく構成となっている。そして、フレーム50が巻取軸33側に近づくことと連動して、巻取軸33によってシェード31が巻き取られ、ベース部材32の内部に収容される。
また、収容状態のシェード31を展開状態(アーム45A,45Bが最大まで伸びた状態)にする場合には、モータ41を駆動させ、リンクレバー42を反時計回り(図2の矢線R6で示す方向)に回動させる。これにより、リンク43A,43B、アーム45A,45Bが、シェード31収容時とは逆方向に作動し、折り畳まれていたアーム45A,45Bがそれぞれ展開する結果、フレーム50が巻取軸33側から遠ざかる側にスライド移動(上昇)する。フレーム50が巻取軸33側から遠ざかる際には、シェード31は、巻取軸33の付勢力に抗して展開され、展開状態となる。
次に、フレーム50の構成について説明する。図3は、開口部10Aに収容された状態のフレーム50を示す断面図である。また、図5は、シェード31が展開された状態(シェード31がリアウインドウガラス11を覆う状態)のフレーム50を示す図である。以下の説明では、図3のフレーム50の位置を収容位置と呼び、図5のフレーム50の位置を展開位置と呼ぶものとする。なお、ここで言う「フレーム50が開口部10Aに収容された状態」とは、開口部10Aにフレーム50全体が収容されている状態に限定されず、フレーム50の一部(後述するフレーム本体部51)のみが収容されている状態も含まれる。
フレーム50は、図2に示すように、シェード31の上端部31A(周端部)に沿う長手板状をなすフレーム本体部51(第1フレーム構成部)と、フレーム本体部51における長手方向の両端部付近にそれぞれ設けられるフレーム接続部52,52と、を備えている。図4に示すように、フレーム本体部51には、シェード31の上端部31Aが取り付けられている。図2に示すように、フレーム本体部51は、右側のフレーム接続部52(第2フレーム構成部)を介してアッパーアーム46Aと接続されており、左側のフレーム接続部52(第2フレーム構成部)を介してアッパーアーム46Bと接続されている。フレーム接続部52は、図4に示すように、例えば、後述する中間ギア63やフレーム側ギア65などを収容可能な略箱状をなしており、その下面には、アッパーアーム46A(又は46B)に対して回動可能に取り付けられるアーム部53が設けられている。なお、フレーム接続部52の形状は箱状に限定されず適宜変更可能である。
フレーム本体部51は、図4に示すように、フレーム接続部52に対して、フレーム本体部51の長手方向に沿う軸P1を回転中心として回転可能に取り付けられている。このため、フレーム本体部51は、図4及び図5の側面視において、水平方向に対する傾斜角度を変更可能な構成となっている。なお、フレーム本体部51は、収容位置においては、その板面が水平方向に沿う姿勢(水平姿勢)で配されている。本実施形態では、フレーム接続部52にローラ61が取り付けられている。ローラ61は、フレーム本体部51の長手方向(図2の左右方向、フレーム50の移動方向と直交する方向)に沿う軸P2を回転中心として回転可能に取り付けられている。図4に示すように、フレーム50がリアウインドウガラス11に沿って上下動する際には、ローラ61がリアウインドウガラス11に当接する構成となっている。
本実施形態では、自然状態(リアウインドウガラス11が配されていない状態)のアーム45A,45B(図4では例えばアーム45Aを図示)の傾斜角度(水平方向に対する傾斜角度)がリアウインドウガラス11の傾斜角度よりも大きくなるように設定されており、ローラ61がリアウインドウガラス11に当接した状態では、アーム45A,45Bが自然状態よりも、わずかに撓んだ状態となっている。このため、ローラ61は、主にアーム45A,45Bの弾性復元力に起因して、リアウインドウガラス11に対して車室内側から押し当てられる構成となっている。これにより、展開状態においてフレーム50を保持することができ、例えば、車両走行時などに振動する事態を抑制することができる。
フレーム50が上下動する過程では、リアウインドウガラス11に押し当てられたローラ61が回動することで、ローラ61とリアウインドウガラス11との間に生じる摩擦が低減される構成となっている。なお、本実施形態では、フレーム50が収容位置から展開位置に向かう過程の初期段階では、ローラ61とリアウインドウガラス11とが離間されており、フレーム50が展開位置に向かう途中で、ローラ61がリアウインドウガラス11に当接し、それ以降は、ローラ61が回動しつつ展開位置に達する構成となっている。また、フレーム50が展開位置から収容位置に向かう過程の初期段階では、ローラ61がリアウインドウガラス11に当接されており、フレーム50が収容位置に向かう途中でローラ61がリアウインドウガラス11から離間する構成となっている。
本実施形態では、一対のローラ61,61の回動に連動して、フレーム本体部51が回動変位し、側面視における傾斜角度が変わる構成となっている。言い換えると、フレーム本体部51は、その傾斜角度が変わることで、上下方向(フレームの移動方向)の長さが変わる構成となっている。次に、ローラ61の回転運動をフレーム本体部51に伝達することで、フレーム本体部51を回動変位させる伝達機構60について説明する。
図4に示すように、伝達機構60は、ローラ61に設けられたローラ側ギア62と、フレーム接続部52に設けられた中間ギア63と、ローラ側ギア62の回転を中間ギア63に伝達するタイミングベルト64と、フレーム本体部51に設けられたフレーム側ギア65と、を備えている。ローラ側ギア62は、その回転軸がローラ61の回転軸P2と同軸上に配されており、ローラ61の回転に伴って、同方向に回転する。フレーム側ギア65は、その回転軸がフレーム本体部51の回転軸P1と同軸上に配されており、中間ギア63の回転を反転させてフレーム本体部51に伝える構成となっている。このような構成により、伝達機構60は、ローラ61の回転をフレーム本体部51に伝達することで、ローラ61の回転と反対方向にフレーム本体部51を回転させることができる。つまり、フレーム本体部51の傾斜角度を変更することができる。
なお、本実施形態では、上述したようにフレーム本体部51にシェード31が取り付けられており、シェード31は巻取軸33によって巻き取られる方向に付勢されている。これにより、フレーム本体部51は、シェード31によって、図4の反時計回りに回転するように付勢されている。これに対して、フレーム本体部51には、シェード31からの付勢力に起因した回転を規制する回転規制部材(図示せず)が設けられている。このような回転規制部材を設けることで、リアウインドウガラス11にローラ61が当接していない状態において、フレーム本体部51を水平姿勢で維持することができる。
なお、上記回転規制部材としては、フレーム本体部51を図4の時計回りに回転するように付勢する付勢部材(例えば、ねじりコイルバネなど)を例示することができ、この場合には、付勢部材による付勢力と、シェード31による付勢力とが等しくなるように設定すればよい。また、フレーム接続部52に対するフレーム本体部51の回転について、ある程度の抵抗(例えばフレーム本体部51とフレーム接続部52との間に生じる摩擦など)を設定することで、シェード31に起因したフレーム本体部51の回転を規制する構成としてもよい。
次に本実施形態の作用について説明する。まず、収容位置(図3参照)から展開位置(図5参照)にフレーム50が移動する過程におけるフレーム50の動作について説明する。図3に示すように、収容位置ではフレーム本体部51は、その板面が水平方向に沿う姿勢で配されている。これにより、パッケージトレイ10の上面とフレーム本体部51の板面がほぼ面一となっている。移動装置40の動作によってフレーム50が上昇すると、フレーム本体部51は収容位置と同じ姿勢で上昇する。
そして、ローラ61,61がリアウインドウガラス11に当接すると(図4参照)、それ以降は、フレーム50の上昇に伴って、ローラ61が図4の時計回りに回転する(図4の矢線A1参照)。すると、ローラ側ギア62も時計回りに回転し(図4の矢線A2参照)、タイミングベルト64を介して、中間ギア63も時計回りに回転する(図4の矢線A3参照)。これにより、フレーム側ギア65は、反時計回りに回転し(図4の矢線A4参照)、フレーム本体部51も反時計回りに回転する(図4の矢線A5参照)。
この結果、フレーム本体部51は、図5に示す展開位置では、車室内側(図5の左側)に向かうにつれて下降傾斜した姿勢(前傾姿勢)で配される。つまり、展開位置のフレーム50の上下方向における長さは、収容位置のフレーム50の上下方向における長さに比べて大きくなる。また、展開位置では、フレーム本体部51の上端部が車両の天井部9Aを車室後側から覆う形で配される。なお、本実施形態では、各ギア62,63,65の歯数や径などを適宜設定することで、ローラ61の回転量に対するフレーム本体部51の傾き角度を決定することができる。
また、フレーム50が展開位置から収容位置に移動する過程では、上述した動作と逆の動作となる。具体的には、フレーム50が下降することに伴って、ローラ61が反時計回りに回動し、前傾姿勢であったフレーム本体部51が水平姿勢となる。そして、図4に示すように、フレーム本体部51は水平姿勢を維持しつつ下降し、フレーム50が開口部10Aに収容される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、板状をなすフレーム本体部51を長手方向に沿う軸P1を中心として回転させることで、水平方向に対する傾斜角度を変えることができ、フレーム50の上下方向(フレーム50の移動方向)における長さを変えることができる。このような構成とすれば、展開位置のフレーム本体部51によって、リアウインドウガラス11をより広範囲で覆うことができ、遮光性能をより高くすることができる。
これについて、図5から図7を用いて具体的に説明する。図6及び図7はリアウインドウガラス11を車両前側から視た図である。図6は本実施形態のフレーム本体部51を示す図であり、図7は比較例を示す図である。図5の2点鎖線及び図7に示すように、仮にフレーム本体部51が水平姿勢のまま展開位置に配される構成とした場合、湾曲形状をなす天井部9Aと直線状をなすフレーム本体部51との間に隙間S1が生じ、遮光性能が低下する。これに対して、本実施形態では、図6に示すように、展開位置においてフレーム本体部51を前傾姿勢にすることができるので、フレーム本体部51の車両後端部によって、天井部9Aを車両後方から覆うことができ、隙間S1が生じる事態を抑制することができる。
また、本実施形態において収容位置では、展開位置に比べてフレーム本体部51の上下方向における長さが小さいものとなるから、乗員に目視され難い状態となり、パッケージトレイ10の開口部10Aにフレーム本体部51を収容した際の意匠性をより高くすることができる。具体的には、図3に示すように、フレーム本体部51を水平姿勢にすることで、開口部10Aの開口方向を上方に近づけることができ、パッケージトレイ10の上面をより平坦な形状にすることができる。
また、図3の2点鎖線に示すように、例えば、前傾姿勢のフレーム本体部(符号51Aを付す)を開口部10Aに近づけ、パッケージトレイ10に当てることで、水平姿勢にする構成も考えられる。しかしながら、このような構成では、フレーム本体部51の車両前端部とパッケージトレイ10とが干渉し易くなる結果、開口部10Aをより大きくする必要が生じる。本実施形態では、ローラ61がリアウインドウガラス11に当接することで、フレーム本体部51が回転する構成となっている。つまり、フレーム50が開口部10Aに収容される過程では、フレーム本体部51は水平姿勢(符号51Bを付す)となっている。このため、前傾姿勢のフレーム本体部を開口部10Aに収容させる構成と比べて、開口部10Aの大きさを図3の符号L1で示す分だけ、小さくすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8によって説明する。本実施形態のサンシェード装置では、フレーム及び伝達機構の構成が上記実施形態と相違する。なお、上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態のフレーム150は、シェード31に取り付けられるフレーム本体部151と、フレーム本体部151とアッパーアーム46A(又は46B)とを接続するフレーム接続部152(第2フレーム構成部)と、フレーム接続部152に対して、上下方向にスライド可能に取り付けられたスライド部153(第1フレーム構成部)と、を備えている。フレーム本体部151及びスライド部153は、それぞれシェード31の上端部31Aに沿って延びる長手状をなしている。
本実施形態の伝達機構160は、ローラ61に設けられたローラ側ギア162と、スライド部153に設けられたラックギア165と、を備えている。ラックギア165は、ローラ側ギア162に対して噛み合わされている。これにより、ローラ61が回転すると、ローラ側ギア162及びラックギア165を介して、スライド部153を上下動させることができる。具体的には、フレーム150が収容位置から展開位置に向かう過程において、ローラ61が図8の時計回りに回転する(図8の矢線A11参照)と、ローラ側ギア162も同じ方向に回転し(図8の矢線A12参照)、スライド部153がフレーム接続部152に対して上昇する(図8の矢線A13及び2点鎖線参照)。このような構成とすれば、展開位置において、スライド部153によって、天井部9Aを車両後方から覆うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1において、フレーム接続部52に例えば突起状の当接部253(図5の2点鎖線参照)を設け、展開位置において、当接部253がフレーム本体部51に下方から当接する構成としてもよい。このような構成とすれば、当接部253によってフレーム本体部51の傾斜角度をより確実に規定することができる。
(2)上記実施形態1では、タイミングベルト64を介してローラ61の回転をフレーム50側に伝達する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ローラ側ギア62と、フレーム側ギア65とを直接的に噛み合わせる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、アーム45A,45Bを用いてフレーム50,150を動作させる構成のサンシェード装置30を例示したが、これに限定されない。例えば、車幅方向に対向配置された一対のレールに沿ってフレームを上下動させる構成としてもよい。なお、上記実施形態のようにアーム45A,45Bを用いた構成とすれば、レールを用いた構成に比べてより簡易な構成となるものの、フレーム50を保持するためにローラ61を備えることが好ましい。本実施形態では、ローラ61を設けることでフレーム50,150を安定させると共に、そのローラ61の回転を利用してフレーム50,150の上下方向の長さを変更することができる。
(4)上記実施形態では、ボード部材として、パッケージトレイ10を例示したが、これに限定されない。ボード部材として、例えば、車両用ドアトリムを構成するトリムボードを例示することができる。
(5)シェード31及びリアウインドウガラス11の形状は、台形状に限定されず適宜変更可能である。
(6)上記各実施形態では、フレーム50(又はフレーム150)を移動させる移動装置40を備える構成を例示したが、これに限定されない。例えば、移動装置40を備えていない構成(言い換えると展開位置と収容位置の間のフレームの変位を手動で行う構成)としてもよい。
(7)上記各実施形態で例示したサンシェード装置は、車両用に限定されず、ウインドウガラスを備える種々の乗物に搭載することが可能である。
(8)上記各実施形態では、リアウインドウガラス11を覆うサンシェード装置を例示したが、これに限定されない。例えば、サイドウインドウガラスを覆うサンシェード装置に本発明を適用してもよい。また、シェード31の展開方向及び収容方向は上下方向に限定されない。
9…車両(乗物)、10…パッケージトレイ(ボード部材)、10A…開口部、11…リアウインドウガラス(ウインドウガラス)、30…サンシェード装置、31…シェード、31A…シェードの上端部(シェードにおける巻取軸と反対側の周端部)、33…巻取軸、50…フレーム、51…フレーム本体部(第1フレーム構成部)、52…フレーム接続部(第2フレーム構成部)、60,160…伝達機構、61…ローラ、62…ローラ側ギア、65…フレーム側ギア、152…フレーム接続部(第2フレーム構成部)、153…スライド部(第1フレーム構成部)

Claims (2)

  1. 乗物に設けられたウインドウガラスを覆うことが可能なサンシェード装置であって、
    前記ウインドウガラスを覆うことが可能なシェードと、
    前記シェードを巻き取ることが可能な巻取軸と、
    前記シェードにおける前記巻取軸と反対側の周端部に取り付けられるフレームと、
    前記フレームに対して取り付けられるローラと、
    前記ローラの回転を前記フレームに伝達する伝達機構と、
    前記フレームが収容される長手状の開口部を有するボード部材と、を備え、
    前記フレームは、
    前記周端部に沿って延びる長手状をなす第1フレーム構成部と、
    前記ローラが取り付けられる第2フレーム構成部と、を備え、
    前記第1フレーム構成部は、前記第2フレーム構成部に対して変位可能に取り付けられ、
    前記ローラは、前記第2フレーム構成部に対して、前記第1フレーム構成部の長手方向に沿う軸を回転中心として回転可能に取り付けられており、
    前記開口部に収容された状態の前記フレームの位置を収容位置とし、前記シェードが前記ウインドウガラスを覆う状態の前記フレームの位置を展開位置とした場合において、
    前記フレームが前記収容位置から前記展開位置に移動する過程では、前記ローラが前記ウインドウガラスに当接しつつ回転し、前記伝達機構がその回転を前記第1フレーム構成部に伝達することで、前記第1フレーム構成部が変位する結果、前記フレームの移動方向における前記フレームの長さが大きくなる構成であるサンシェード装置。
  2. 前記第1フレーム構成部は、板状をなすと共に、前記第1フレーム構成部の長手方向に沿う軸を回転中心として前記第2フレーム構成部に対して回転可能な構成とされ、
    前記伝達機構は、
    前記ローラに設けられるローラ側ギアと、
    前記第1フレーム構成部に設けられ、前記ローラ側ギアの回転に伴って回転するフレーム側ギアと、を備え、
    前記フレームが前記収容位置から前記展開位置に移動する過程では、前記第1フレーム構成部が前記フレーム側ギアの回転に伴って回転する構成である請求項1に記載のサンシェード装置。
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