JP2009083708A - 車載用パネル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体から迫り出して傾倒する可動パネルに回動アームを連結する必要のない簡素な構造を実現し、もって意匠性を高めてガタを生じにくくした「車載用パネル装置」を提供すること。
【解決手段】モータ等に駆動されて筐体3内でスライド移動する駆動ブラケット8を可動パネル2の後端部に回動自在に連結すると共に、可動パネル2に固定された一体ブラケット9の後方延出部9bに係合ピン9aを設け、平行ガイド部13aおよび傾斜ガイド部13bを有するガイド溝に該係合ピン9aを摺動自在に係合させる。傾斜ガイド部13bは駆動ブラケット8のスライド移動方向に対して傾斜する方向へ延びているため、係合ピン9aが傾斜ガイド部13bに導入されている状態で駆動ブラケット8がスライド移動すると、一体ブラケット9の姿勢が変化するのに伴って可動パネル2の傾倒角度が変化する。
【選択図】図8

Description

本発明は、表示画面を有する可動パネルが筐体に出没可能に配設されている車載用パネル装置に係り、特に、可動パネルが傾倒しながら筐体の外方へ迫り出すように構成された車載用パネル装置に関する。
近年、車室内の後部座席の搭乗者がテレビやDVD等を楽な姿勢で視聴できるようにするために、表示画面を有する可動パネルを例えば天井部に設置した筐体に出没可能に収納し、この可動パネルが傾倒しながら筐体の外方へ突出するように構成した車載用パネル装置が普及しつつある。この種の車載用パネル装置では、筐体の薄型化が強く要望される関係上、筐体内において可動パネルは筐体の設置面に対して略平行な姿勢で収納しなければならず、それゆえ可動パネルを筐体の外方で所望の傾倒姿勢に移行させるためには、可動パネルが傾倒角度を変化させながら筐体に対してスライド移動できるような駆動機構が必要となる。
通常、このような駆動機構を備えた従来の車載用パネル装置では、筐体に内蔵されたモータの駆動力によって前後進するスライダ(駆動ブラケット)の先端が可動パネルの後端部に回動自在に連結されていると共に、カム機構を介してスライダに連動する回動アームが可動パネルの両側部の適宜箇所に回動自在に連結されている。そして、スライダを介してモータに駆動される可動パネルが筐体内から外方へ突出するのに伴い、回動アームが筐体の斜め前方へ進出してスライダに対する傾倒角度を増大させるため、回動アームに連結されている可動パネルが所望の傾倒姿勢に移行するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−149057号公報
しかしながら、前述した従来の車載用パネル装置のように可動パネルに回動アームを連結した構成にすると、可動パネルを筐体の外方へ突出させた使用時に該可動パネルの両側部の後方に回動アームが露出してしまうため、意匠性が著しく損なわれるという問題があった。また、筐体の設置面に対する可動パネルの傾倒角度が例えば40度前後と小さい場合には、回動アームの踏ん張り力で可動パネルを支えるという安定した支持構造が実現できないため、回動アームに起因するガタが生じやすいという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、筐体から迫り出して傾倒する可動パネルに回動アームを連結する必要のない簡素な構造を実現し、もって意匠性を高めてガタを生じにくくした車載用パネル装置を提供することにある。
本発明は、モータを駆動源として筐体内をスライド移動する駆動ブラケットを可動パネルの後端部に回動自在に連結すると共に、この駆動ブラケットのスライド移動方向に対して傾斜する方向へ延びる傾斜ガイド部を有するガイド溝に、可動パネルに固定された一体ブラケットの後方延出部を摺動自在に係合させることによって、後方延出部が傾斜ガイド部に導入されている状態で、駆動ブラケットのスライド移動に伴って可動パネルの傾倒角度が変化するようにした。
本発明の車載用パネル装置によれば、駆動ブラケットを介して駆動手段によって駆動される可動パネルに一体ブラケットが固定してあり、この一体ブラケットの後方延出部は筐体内で傾斜ガイド部を有するガイド溝に摺動自在に係合しているため、後方延出部が傾斜ガイド部に導入されている状態で駆動ブラケットがスライド移動すると、一体ブラケットの姿勢が変化するのに伴って可動パネルの傾倒角度が変化するようになっている。それゆえ、可動パネルを傾倒させながら筐体から突出させて所望の傾倒姿勢に移行させることができ、可動パネルに回動アームを連結する必要がない簡素な構造を実現できる。その結果、この車載用パネル装置は、使用時に回動アームが露出する構造のものと比べて意匠性が著しく向上し、かつ回動アームに起因するガタを回避できることから品位の向上やラットルノイズの低減化が期待できる。
本発明の車載用パネル装置は、表示画面を有する可動パネルと、この可動パネルを出入させるための開口部を有する筐体と、この筐体に内蔵されたモータを含む駆動手段と、前記可動パネルの後端部に回動自在に連結されていると共に、前記駆動手段によって前記筐体内を前記開口部に近接離反する方向へスライド移動する駆動ブラケットと、前記筐体内の固定部材に設けられ前記駆動ブラケットの移動方向に対して傾斜する方向へ延びる傾斜ガイド部を有するガイド溝と、前記可動パネルに固定されて前記ガイド溝に摺動自在に係合する後方延出部を有する一体ブラケットとを備え、前記駆動ブラケットを介して前記駆動手段に駆動される前記可動パネルが、前記筐体内に収納された収納状態と前記筐体の外方へ突出して所定角度傾倒した突出状態との間で往復移動可能であると共に、前記一体ブラケットの前記後方延出部が前記傾斜ガイド部と摺動自在に係合している状態で、前記駆動ブラケットのスライド移動に伴って前記可動パネルの傾倒角度が変化するように構成した。
このように構成された車載用パネル装置は、駆動ブラケットを介して駆動手段に駆動される可動パネルに一体ブラケットが固定してあり、この一体ブラケットの後方延出部が筐体内で傾斜ガイド部を有するガイド溝に摺動自在に係合しているため、後方延出部が傾斜ガイド部に導入されている状態で駆動ブラケットがスライド移動すると、一体ブラケットの姿勢が変化するのに伴って可動パネルの傾倒角度が変化する。そのため、可動パネルを傾倒させながら筐体から突出させて所望の傾倒姿勢に移行させることができ、可動パネルに回動アームを連結する必要がなくなる。
上記の構成において、ガイド溝が傾斜ガイド部に連通する平行ガイド部を有しており、この平行ガイド部が傾斜ガイド部よりも筐体内の奥側で駆動ブラケットのスライド移動方向に対して平行に延びていることが好ましく、このような構成を採用すると、可動パネルを駆動ブラケットのスライド移動方向に対して平行な姿勢で筐体内へ没入させることができるため、筐体の薄型化が図りやすくなる。
この場合において、筐体内で開口部の近傍にクッション部材を付設すると共に、平行ガイド部の奥側の端部にクッション部材の存する側と逆側へ傾斜する傾斜閉端部を形成し、この傾斜閉端部に一体ブラケットの後方延出部を導入させることにより、収納状態の可動パネルがクッション部材に弾接するように構成してあると、クッション部材によって収納時の可動パネルのラットルノイズを確実に防止することができる。なお、一体ブラケットの後方延出部がガイド溝の傾斜閉端部に導入されていないときには、可動パネルとクッション部材を非接触に保つことができるため、可動パネルを筐体に対して出没させる動作にクッション部材が悪影響を及ぼす虞はない。
また、上記の構成において、筐体内に第1のシャーシと第2のシャーシとが固設されており、第1のシャーシにガイド溝が設けられていると共に、第2のシャーシに直線状に延びる第2ガイド溝が設けられており、この第2ガイド溝に駆動ブラケットが摺動自在に係合していることで、駆動ブラケットを円滑にスライド移動させる簡素でかつ強固な構造が実現できる。
また、上記の構成において、車室内の座席の背面に筐体を設置することにより、可動パネルが筐体の上方へ突出して座席のヘッドレストの背面側に配置されるようにしてあると、パネル装置が車室内で邪魔にならず、かつ使用時には後部座席の搭乗者が可動パネルの表示画面を楽な姿勢で見ることができるため、使い勝手のよい車載用パネル装置となる。
この場合において、ガイド溝の開口部側の端部に連通する逃げ溝を形成すると共に、この逃げ溝に通常使用時の後方延出部の進入を許容しない誤進入防止手段が設けられており、筐体の外方で所定角度傾倒している可動パネルにヘッドレスト側から過大な外力が作用したときに、この外力によって後方延出部が誤進入防止手段に抗して逃げ溝内へ進入するようにしてあると、前部座席の搭乗者はヘッドレストが可動パネルに衝突しても衝撃が緩和されることになって好ましい。
かかる誤進入防止手段として例えば逃げ溝の入口部分に幅狭部を形成しておき、この幅狭部の溝幅を拡幅させうる外力が作用したときに、後方延出部が幅狭部を通過して逃げ溝に進入可能となるように構成しておけばよい。
また、誤進入防止手段として、筐体内にばね部材によって付勢されたレバー部材を付設しておき、通常使用時にはこのレバー部材の付勢力によって後方延出部の逃げ溝内への進入が阻止され、レバー部材の付勢力に抗する外力が作用したときに、逃げ溝に後方延出部が進入可能となるように構成しておいてもよく、このような構成を採用すると、レバー部材の付勢力に抗する外力が除去されたときに、後方延出部を速やかに逃げ溝から正規のガイド溝へ戻すことが可能となる。したがって、使用時に後部座席の搭乗者が可動パネルを無理に手前へ引き寄せる等の外力が作用したときにも、一体ブラケットの後方延出部を逃げ溝に進入させることにより、可動パネルが回転可能となって破損事故が起こりにくくなり、かつ該外力が除去されれば元の使用状態に自動復帰させることが可能なる。
この場合において、レバー部材と共通の支軸に回動自在に保持された第2レバー部材を有すると共に、この第2レバー部材がレバー部材から離反する向きにばね付勢されるようになし、可動パネルが筐体の外方で所定角度傾倒しているときに第2レバー部材が駆動ブラケットに弾接するようにしてあると、駆動ブラケットのガタに起因する使用時のラットルノイズを抑えることができる。
実施例について図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施例に係る車載用パネル装置の設置場所を示す説明図、図2は該パネル装置で可動パネルを収納している状態を示す側面視の説明図、図3は図2に対応する背面視の説明図、図4は図2,3に対応する底面視の説明図、図5は該パネル装置で可動パネルを所望の傾倒姿勢で突出させた状態を示す側面視の説明図、図6は図5に対応する背面視の説明図、図7は図5,6に対応する底面視の説明図、図8は該パネル装置で収納状態の可動パネルを筐体外へ突出させる直前の状態を示す側面視の説明図、図9は該パネル装置で可動パネルが筐体外へ突出して傾倒している途中の状態を示す側面視の説明図である。
これらの図に示す車載用パネル装置1は、可動パネル2が筐体3に対して出没可能であり、筐体3から迫り出した可動パネル2が約40度(図5参照)傾倒するようになっている。図1に示すように、この車載用パネル装置1は車室内の前部座席30の背面に筐体3が設置され、可動パネル2が筐体3の上方へ突出できるようになっているため、使用時には筐体3の上方へ迫り出した傾倒姿勢の可動パネル2が前部座席30のヘッドレスト31の背面側に配置されることになる。したがって、このパネル装置1は車室内で邪魔にならず、かつ使用時には後部座席の搭乗者が可動パネル2の表示画面2aを楽な姿勢で見ることができる。
かかる車載用パネル装置1の構成について説明すると、このパネル装置1は、可動パネル2と、可動パネル2を出没させるための開口部3aを有して可動パネル2が収納可能な箱形形状の筐体3と、筐体3内に固設された第1のシャーシ4および第2のシャーシ5と、筐体3に内蔵されたモータ6や歯車群7等を含む駆動手段と、可動パネル2の後端部に回動自在に連結されて筐体3内でスライド移動する駆動ブラケット8と、可動パネル2の両側面に固定されたブーメラン形状の一体ブラケット9とを備えている。
可動パネル2は正面側に液晶表示装置(LCD)等からなる表示画面2aを有しており、この可動パネル2は筐体3の設置面と略平行な姿勢で該筐体3内に収納可能である。筐体3の開口部3aには片開きのドア10が取り付けられており、このドア10はトーションばね11によって閉方向へ常時弾性付勢されている。可動パネル2が筐体3の外方へ突出しているとき、図5と図9に示すようにドア10は可動パネル2によって押し開かれており、可動パネル2が筐体3内へ収納されると、図2に示すようにドア10がトーションばね11の付勢力で閉じるため、開口部3aはドア10によって蓋閉された状態となる。また、筐体3内における開口部3aの近傍にはゴム等からなるクッション部材12が取り付けられている。
第1のシャーシ4は筐体3の両側面に対向して配設されており、第2のシャーシ5は第1のシャーシ4よりも内側に対向して配設されている。第1のシャーシ4には第1ガイド溝13が設けられており、この第1ガイド溝13に、一体ブラケット9の後端部に設けられた係合ピン9aが挿入されて摺動自在に係合している。第1ガイド溝13は平行ガイド部13aと傾斜ガイド部13bとを連通させた折れ線状の溝として主に形成されているが、平行ガイド部13aの奥側の端部はクッション部材12の存する側とは逆側へ傾けた形状の傾斜閉端部13cとなっている。また、第1ガイド溝13の最前部(開口部3a側の端部)は、平行ガイド部13aに対して略直角に延びる逃げ溝14と連通している。一方、第2のシャーシ5には直線状に延びる第2ガイド溝15が設けられており、この第2ガイド溝15に、駆動ブラケット8に設けられた複数本の係合ピン8aが挿入されて摺動自在に係合している。第1ガイド溝13の平行ガイド部13aは第2ガイド溝15に対して平行に延びているが、傾斜ガイド部13bは第2ガイド溝15に対して傾斜して延びている。
なお、逃げ溝14の入口部分の溝幅は、一体ブラケット9の係合ピン9aが進入できない程度に狭く形成されて幅狭部となっているが、この幅狭部の溝幅を拡幅させうる外力が作用したときには、逃げ溝14に係合ピン9aが進入できる程度の幅寸法は確保されている。
駆動ブラケット8の先端部と可動パネル2の後端部は支軸16を介して回動自在に連結されている。この駆動ブラケット8は歯車群7を介してモータ6に駆動されて第2ガイド溝15に沿う往復直線移動、つまり筐体3内で開口部3aに近接離反する方向へのスライド移動を行う。そして、駆動ブラケット8がスライド移動すると可動パネル2の後端部が一体的にスライド移動するため、駆動ブラケット8を介して可動パネル2がモータ6に駆動されることとなる。
一体ブラケット9には後方へ斜めに突出する尾翼状の後方延出部9bが形成されており、この後方延出部9bに係合ピン9aが突設されている。一体ブラケット9は可動パネル2の側面に固定されているため、可動パネル2の後端部が駆動ブラケット8と一体的にスライド移動すると、一体ブラケット9の係合ピン9aが第1ガイド溝13に案内されながら移動する。その際、係合ピン9aが平行ガイド部13aに案内されながら移動しているときには一体ブラケット9は傾倒しないので、可動パネル2は傾倒することなく駆動ブラケット8と一体的にスライド移動するが、係合ピン9aが傾斜ガイド部13bに案内されながら移動しているときには、ブーメラン形状の一体ブラケット9の傾倒角度が変化するため、可動パネル2は一体ブラケット9と同じように傾倒しながらスライド移動する。
次に、かかる車載用パネル装置1において、可動パネル2を筐体3内で収納保持する動作と、この可動パネル2を筐体3外へ突出させて所望の傾倒姿勢に移行させる動作について詳しく説明する。
非使用時には図2〜図4に示すように、可動パネル2は筐体3の設置面(前部座席30の背面)と略平行な姿勢で筐体3内に収納されている。このとき、駆動ブラケット8は筐体3内で最奥位置にあって可動パネル2を筐体3内に没入させており、それに伴って一体ブラケット9の後方延出部9bの係合ピン9aが第1ガイド溝13の最奥部の傾斜閉端部13cに導入されるため、可動パネル2の先端部が開口部3aの近傍でクッション部材12に弾接している。すなわち、可動パネル2の収納時には、モータ6等の駆動手段に駆動されて駆動ブラケット8が開口部3aから離反する向きにスライド移動して図2に示す位置に到達するため、係合ピン9aが傾斜閉端部13cに導入されるが、その直前までは図8に示すように係合ピン9aは平行ガイド部13aに導入されているため、可動パネル2はクッション部材12とは非接触なまま第2ガイド溝15および平行ガイド部13aと平行な姿勢を保って筐体3内へ進入していく。しかるに、係合ピン9aが傾斜閉端部13cに導入されると、可動パネル2が筐体3内で僅かに前傾姿勢に傾倒するため、この可動パネル2の先端部がクッション部材12に弾接するようになっており、こうすることによって収納時の可動パネル2が弾性的に保持された状態となるため、ラットルノイズの発生が確実に抑えられる(図2参照)。ただし、一体ブラケット9の係合ピン9aが傾斜閉端部13cに導入されていないときには、クッション部材12が可動パネル2から離隔しているため、可動パネル2を筐体3に対して出没させる動作時にクッション部材12が可動パネル2と干渉する虞はない。
収納状態の可動パネル2を筐体3の外方へ突出させる際には、モータ6等の駆動手段によって駆動ブラケット8を開口部3aと近接する向きにスライド移動させる。したがって、駆動ブラケット8はまず図2,3に示す位置から図8に示す位置へ移動し、それに伴って一体ブラケット9の係合ピン9aが傾斜閉端部13cから平行ガイド部13aへ導入されるため、可動パネル2は第2ガイド溝15および平行ガイド部13aと平行な姿勢を保って筐体3の外方へ突出していく。駆動ブラケット8がそのままスライド移動して係合ピン9aが平行ガイド部13aから傾斜ガイド部13bへ導入されると、駆動ブラケット8のスライド移動に伴って一体ブラケット9の姿勢が徐々に変化するため、傾斜ガイド部13bに沿って係合ピン9aが開口部3a側へ移動するのに伴い、図9に示すように可動パネル2の傾倒角度が増大していく。そして、駆動ブラケット8が図5,6に示す最前位置までスライド移動すると、係合ピン9aは傾斜ガイド部13bから離脱して第1ガイド溝13の最前部(開口部3a側の端部)に到達し、可動パネル2の傾倒角度が最大(約40度)となって駆動ブラケット8は停止する。車載用パネル装置1はこの状態で使用されるため、後部座席の搭乗者は楽な姿勢で可動パネル2の表示画面2aを見ることができる。
なお、こうして第1ガイド溝13の最前部に到達した係合ピン9aは逃げ溝14の入口部分に位置することになるが、前述したように、逃げ溝14の入口部分の溝幅は係合ピン9aが進入できない程度に狭く形成されて幅狭部となっているため、係合ピン9aが誤って逃げ溝14内へ進入する虞はなく、それゆえ可動パネル2は所望の傾倒姿勢に保持される。ただし、この可動パネル2にヘッドレスト31側から過大な外力が作用したときには、該外力によって係合ピン9aを幅狭部を通過して逃げ溝14内へ進入させることができるため、前部座席30の搭乗者はヘッドレスト31が可動パネル2に衝突しても衝撃が緩和されることになる。
また、図5〜図7に示す傾倒姿勢の可動パネル2を再び筐体3内へ収納する際には、モータ6を逆回転させて駆動ブラケット8を開口部3aから離反する向きにスライド移動させればよい。その際、一体ブラケット9の係合ピン9aが傾斜ガイド部13bに沿って筐体3内の奥側へ移動するのに伴って可動パネル2の傾倒角度は減少していき、係合ピン9aが平行ガイド部13aに導入された時点で可動パネル2の傾倒角度はゼロとなる。そして、係合ピン9aが平行ガイド部13aから傾斜閉端部13cに導入されると、駆動ブラケット8が停止して可動パネル2は図2〜図4に示す収納状態に戻る。
以上説明したように、本実施例に係る車載用パネル装置1では、駆動ブラケット8を介してモータ6に駆動される可動パネル2に一体ブラケット9が固定してあり、この一体ブラケット9の後方延出部9bに設けた係合ピン9aが筐体3内で第1ガイド溝13に摺動自在に係合しているため、係合ピン9aが第1ガイド溝13の傾斜ガイド部13bに導入されているときに駆動ブラケット8がスライド移動すると、一体ブラケット9の姿勢が変化するのに伴って可動パネル2の傾倒角度が変化するようになっている。それゆえ、可動パネル2を傾倒させながら筐体3から突出させて所望の傾倒姿勢に移行させることができ、可動パネル2に回動アームを連結する必要がない簡素な構造が実現されている。その結果、この車載用パネル装置1は、使用時に回動アームが露出する構造のものと比べて意匠性が著しく向上し、かつ回動アームに起因するガタを回避できることから品位の向上やラットルノイズの低減化が期待できる。
次に、本発明の第2実施例を図10〜図13を参照して説明する。ここで、図10は第2実施例に係る車載用パネル装置で可動パネルを収納している状態を示す側面視の説明図、図11は該パネル装置で可動パネルを所望の傾倒姿勢で突出させた状態を示す側面視の説明図、図12は図11における一対のレバー部材を示す正面視の要部説明図、図13は図12に対応する上面視の要部説明図であって、図1〜図9と対応する部分には同一符号が付してあるため重複する説明は省略する。
図10〜図13に示すように、第2実施例に係る車載用パネル装置20では、筐体3内の前部で第1のシャーシ4の外側に、共通の支軸23に回動自在に保持されて互いに離反する向きにばね付勢された第1レバー部材21および第2レバー部材22を付設してあり、この点が前述した第1実施例と大きく異なっている。なお、図示していないが、第1および第2レバー部材21,22には相対向する内壁面に弾接するトーションばねが組み込まれており、このトーションばねが両レバー部材21,22を押し広げる向きにばね付勢している。また、第1レバー部材21のストッパ部21aと第2レバー部材22のストッパ部22aを規制ピン24に当接させることによって、各レバー部材21,22がそれぞれ所定位置に配置されるようになっている。
第1レバー部材21は第1ガイド溝13の最前部(開口部3a側の端部)に連通する逃げ溝14の入口付近に配置されており、この第1レバー部材21の付勢力によって、第1ガイド溝13と摺動自在に係合する係合ピン9aの逃げ溝14内への進入が阻止されるようになっている。ただし、この第2実施例では、逃げ溝14の入口部分の溝幅が特に狭く形成されているわけではないので、第1レバー部材21の付勢力に抗する力を加えれば係合ピン9aを逃げ溝14内へ進入させることができる。
したがって、図11に示すように、可動パネル2が所望の傾倒姿勢で突出している使用状態において、ヘッドレスト側から可動パネル2に過大な外力が作用したとき、あるいは後部座席側から可動パネル2を無理に手前へ引き寄せる等の外力が作用したときには、係合ピン9aを逃げ溝14に進入させながら可動パネル2を回転させることができ、それゆえ、この種の外力に起因する破損事故が起こりにくくなっている。また、この種の外力が除去されると、第1レバー部材21の付勢力によって係合ピン9aを逃げ溝14内から第1ガイド溝13へ押し戻すことができるため、元の使用状態に自動復帰させることが可能となる。
一方、第2レバー部材22の先端湾曲部22bは、第1のシャーシ4の窓部4aを貫通して第2のシャーシ5の第2ガイド溝15と隣接する位置に配置されている。図11に示すように、可動パネル2が所望の傾倒姿勢で突出している使用状態において、この第2レバー部材22の先端湾曲部22bが駆動ブラケット8の係合ピン8aと弾接するため、駆動ブラケット8のガタに起因する使用時のラットルノイズを抑えることができる。
なお、上記各実施例では、車室内の前部座席30の背面に筐体3を設置する車載用パネル装置1,20について説明したが、車室内の他の場所(例えば天井面)に筐体3を設置する車載用パネル装置であっても本発明は適用可能である。
本発明の第1実施例に係る車載用パネル装置の設置場所を示す説明図である。 第1実施例に係る車載用パネル装置で可動パネルを収納している状態を示す側面視の説明図である。 図2に対応する背面視の説明図である。 図2,3に対応する底面視の説明図である。 第1実施例に係る車載用パネル装置で可動パネルを所望の傾倒姿勢で突出させた状態を示す側面視の説明図である。 図5に対応する背面視の説明図である。 図5,6に対応する底面視の説明図である。 第1実施例に係る車載用パネル装置で収納状態の可動パネルを筐体外へ突出させる直前の状態を示す側面視の説明図である。 第1実施例に係る車載用パネル装置で可動パネルが筐体外へ突出して傾倒している途中の状態を示す側面視の説明図である。 本発明の第2実施例に係る車載用パネル装置で可動パネルを収納している状態を示す側面視の説明図である。 第2実施例に係る車載用パネル装置で可動パネルを所望の傾倒姿勢で突出させた状態を示す側面視の説明図である。 図11における一対のレバー部材を示す正面視の要部説明図である。 図12に対応する上面視の要部説明図である。
符号の説明
1,20 車載用パネル装置
2 可動パネル
2a 表示画面
3 筐体
3a 開口部
4 第1のシャーシ
5 第2のシャーシ
6 モータ(駆動手段)
8 駆動ブラケット
8a 係合ピン
9 一体ブラケット
9a 係合ピン
9b 後方延出部
12 クッション部材
13 第1ガイド溝(ガイド溝)
13a 平行ガイド部
13b 傾斜ガイド部
13c 傾斜閉端部
14 逃げ溝
15 第2ガイド溝
21 第1レバー部材(レバー部材)
22 第2レバー部材
23 支軸
30 前部座席
31 ヘッドレスト

Claims (9)

  1. 表示画面を有する可動パネルと、この可動パネルを出入させるための開口部を有する筐体と、この筐体に内蔵されたモータを含む駆動手段と、前記可動パネルの後端部に回動自在に連結されていると共に、前記駆動手段によって前記筐体内を前記開口部に近接離反する方向へスライド移動する駆動ブラケットと、前記筐体内の固定部材に設けられ前記駆動ブラケットの移動方向に対して傾斜する方向へ延びる傾斜ガイド部を有するガイド溝と、前記可動パネルに固定されて前記ガイド溝に摺動自在に係合する後方延出部を有する一体ブラケットとを備え、
    前記駆動ブラケットを介して前記駆動手段に駆動される前記可動パネルが、前記筐体内に収納された収納状態と前記筐体の外方へ突出して所定角度傾倒した突出状態との間で往復移動可能であると共に、前記一体ブラケットの前記後方延出部が前記傾斜ガイド部と摺動自在に係合している状態で、前記駆動ブラケットのスライド移動に伴って前記可動パネルの傾倒角度が変化するように構成したことを特徴とする車載用パネル装置。
  2. 請求項1の記載において、前記ガイド溝が前記傾斜ガイド部に連通する平行ガイド部を有しており、この平行ガイド部が前記傾斜ガイド部よりも前記筐体内の奥側で前記駆動ブラケットのスライド移動方向に対して平行に延びていることを特徴とする車載用パネル装置。
  3. 請求項2の記載において、前記筐体内で前記開口部の近傍にクッション部材を付設すると共に、前記平行ガイド部の奥側の端部に前記クッション部材の存する側と逆側へ傾斜する傾斜閉端部を形成し、この傾斜閉端部に前記一体ブラケットの前記後方延出部を導入させることにより、収納状態の前記可動パネルが前記クッション部材に弾接するように構成したことを特徴とする車載用パネル装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記筐体内に第1のシャーシと第2のシャーシとが固設されており、前記第1のシャーシに前記ガイド溝が設けられていると共に、前記第2のシャーシに直線状に延びる第2ガイド溝が設けられており、この第2ガイド溝に前記駆動ブラケットが摺動自在に係合していることを特徴とする車載用パネル装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の記載において、車室内の座席の背面に前記筐体を設置することにより、前記可動パネルが前記筐体の上方へ突出して前記座席のヘッドレストの背面側に配置されるようにしたことを特徴とする車載用パネル装置。
  6. 請求項5の記載において、前記ガイド溝の前記開口部側の端部に連通する逃げ溝を形成すると共に、この逃げ溝に通常使用時の前記後方延出部の進入を許容しない誤進入防止手段が設けられており、前記筐体の外方で所定角度傾倒している前記可動パネルに前記ヘッドレスト側から過大な外力が作用したときに、この外力によって前記後方延出部が前記誤進入防止手段に抗して前記逃げ溝内へ進入するようにしたことを特徴とする車載用パネル装置。
  7. 請求項6の記載において、前記誤進入防止手段が前記逃げ溝の入口部分に形成された幅狭部であり、この幅狭部の溝幅を拡幅させうる外力が作用したときに、前記後方延出部が前記幅狭部を通過して前記逃げ溝に進入可能となるように構成したことを特徴とする車載用パネル装置。
  8. 請求項6の記載において、前記誤進入防止手段がばね部材によって付勢されたレバー部材であり、通常使用時には前記レバー部材の付勢力によって前記後方延出部の前記逃げ溝内への進入が阻止され、前記レバー部材の付勢力に抗する外力が作用したときに、前記逃げ溝に前記後方延出部が進入可能となるように構成したことを特徴とする車載用パネル装置。
  9. 請求項8の記載において、前記レバー部材と共通の支軸に回動自在に保持された第2レバー部材を有すると共に、この第2レバー部材が前記レバー部材から離反する向きにばね付勢されるようになし、前記可動パネルが前記筐体の外方で所定角度傾倒しているときに前記第2レバー部材が前記駆動ブラケットに弾接するように構成したことを特徴とする車載用パネル装置。
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