JP6542396B2 - 機器フロントエンドモジュールのための流れ変更固定具 - Google Patents

機器フロントエンドモジュールのための流れ変更固定具 Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、2015年6月17日に出願された米国仮特許出願第62/181018号、2015年10月13日に出願された米国仮特許出願第62/240925号、および2017年3月9日に出願された米国仮特許出願第62/305652号の利益および優先権を主張するものであり、上記仮出願の全体はあらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般的には、半導体製造産業用のシリコンウエハおよび他の基板を処理するために使用される自動機器に関し、より詳細には、シリコンウエハおよび他の基板の処理に使用される機器フロントエンドモジュール内のガス流を変更するための固定具に関する。
現代の半導体製造設備(「ファブ」として知られている)は、複数のウエハを処理することができるツールを使用する。ウエハは、典型的には、前面開口一体化ポッド(FOUP)を使用してストッカからツールに配送される。FOUPは、ツールとの間で手渡しすることができ、あるいは自動材料ハンドリングシステム(AMHS)またはオーバーヘッドトラック(OHT)システムによって配送することができる。ウエハは、FOUPから機器フロントエンドモジュール(EFEM)を介してツールに移送される。EFEMは、一般に、キャリアを受け取るためのロードポート、移送ユニット、およびフレームもしくは「ミニ環境」を含む。
図1はパージ能力を有する公知のFOUP2を示す。FOUP2は、オープンフロント4と、ドア6と、ウエハ収納部分8と、を含む。ウエハWは、オープンフロント4を通って水平に挿入され、取り外される。ウエハ収納部分8の内側に形成されたスロット(図示せず)がウエハWを収容する。ドア6は、シールを含むことができ、周囲の雰囲気から隔離された内部環境を形成するようにウエハ収納部分8に密封係合することができる。
図2を参照すると、FOUP2は、パージタワー10も含むことができる。パージタワー10は、ウエハ収納部分8の後方に配置されてもよい。パージタワー10は、パージガスをFOUP内に収容されたウエハに向かっておよびウエハから離れるように導くことができるように、ガス状作動流体またはパージガスの基板容器内への流れを容易にする。パージガスは、容器およびその内容物を掃引し、残留水分、酸素および大気微小汚染物質(AMC)を拾い、出口ポートまたはドア開口部への微粒子の移動を促す。
パージガスはFOUP内部環境に導入され、内部FOUP環境内の低い相対湿度および酸素レベルを達成し維持する。パージの1つの課題は、特にFOUPドア6が取り外されたときに低い相対湿度および酸素レベルを達成するために、容器内の基板に対してパージガスを迅速かつ効果的に均一に分配することである。
FOUP環境または他の基板容器環境内の低い相対湿度(RH)条件および/または低酸素レベルを達成し維持するための新しいパージング技術が導入されている。しかしながら、例示的なFOUPのパージ性能は、FOUPドアが開いた状態にあるときに、EFEMロードポートとFOUP開口部との間の界面におけるガス流に対して非常に敏感であり得る。FOUPがEFEMにドッキングされ、FOUPドアがEFEMロードポートに開放されている場合に、様々なEFEM構造によって乱流ガス流が生じることがある。さらに、EFEM内を流れるガスは、開いたFOUP内に偏向される可能性がある。FOUP−EFEM界面における乱流ガス流およびFOUP内部へのガスの偏向の可能性は、FOUPのパージ性能を阻害し、微小環境内の不均一な湿度および酸素レベルをもたらし、FOUP内部の低い相対湿度条件を達成し維持することを困難にすることがある。さらに、半導体業界全体で使用される多数のEFEM構成が存在する。これは、種々のEFEMについてEFEMロードポートとFOUP開口部との間の界面における差異のために、単一のFOUPパージ構成を使用して、様々なEFEM構成にわたって均一なFOUPオープンドアパージ性能を達成することを困難にするおそれがある。
図3は、機器フロントエンドモジュール(EFEM)18に隣接するロードポート14上にドッキングされた公知の基板容器12を示す概略図である。基板容器12は、例えば、前面開口一体化ポッド(FOUP)、前面開口出荷ボックス(FOSB)、または多用途キャリア(MAC)などの任意の前面開口基板キャリアであってもよい。簡略化のために、公知のシステムの不具合の説明は、本明細書に記載する実施形態の説明と同様に、図1〜図3に示すFOUPの文脈で説明される。しかしながら、本明細書に開示した概念の多くが、他の基板容器またはキャリア、より詳細には他の前面開口基板容器またはキャリアに適用可能であることは、当業者には一般に理解されるであろう。
使用時には、基板容器12がロードポートにドッキングされ、EFEM18のドア(ここではロードポートまたはロードポート開口部と呼ばれることもある)が開放される。次に、ドアは基板容器12から外され、EFEM18内に収容されたロボットアームが処理のために基板容器12内に収容された半導体ウエハWにアクセスできるようにする。図3に矢印で示すように、EFEM18を通ってEFEMの上部22からEFEMの底部26への方向にガス(例えば、窒素または余分な清浄な乾燥空気)が流れる。基板容器12の前面開口部30がFOUP−EFEM界面を形成するEFEM18のロードポート開口部34と連結する場合に、EFEM18を通り、ロードポート開口部34を横切って流れるガスの一部が、偶然に容器12の内部38に導かれて、基板容器12の微小環境内の相対湿度および/または酸素レベルの上昇を一時的に引き起こすことにより、基板容器12のパージ能力を潜在的に妨げることがあり、これは望ましくない可能性がある。さらに、すべてのEFEMが同じ構造を有するわけではない。EFEMのサイズおよび寸法ならびにEFEMの内部構造は、製造業者によって異なる可能性がある。異なる製造業者のEFEM間のサイズおよび構造のばらつきは、基板容器12が種々のEFEMで利用される場合に、基板容器12のパージ性能に相違を生じさせることがある。
本開示は、一般的には、半導体製造産業用のシリコンウエハおよび他の基板を処理するために使用される自動機器に関し、より詳細には、シリコンウエハを含む様々な基板の処理に使用される機器フロントエンドモジュール内のガス流を変更するための固定具に関する。
1つの例示的な実施形態では、シリコンウエハの処理に使用される機器フロントエンドモジュール内のガス流を変更するための流れ変更固定具は、機器フロントエンドモジュールの開口部内およびその上方に配置されるように構成された材料のシートを含む。材料のシートは、複数の開口部を含むことができ、あるいはポリマー材料または金属材料の中実シートであってもよい。場合によっては、材料のシートは、均一な形状および寸法の複数の開口部を有するメッシュである。材料のシートは、材料のシートが内壁に隣接して配置された場合にEFEMの開口部に沿って延在するようにサイズが決められた第1の辺と、EFEMの内壁から離れてEFEMの内部への方向に延在する第2の辺と、を有する。第1の辺は、EFEMの開口部の幅に等しいかそれより大きい第1の寸法を有し、第2の辺は、第2の辺がEFEM内部まで延在する場合に、機器フロントエンドモジュール内のガス流を変更するのに十分な第2の寸法を有する。
別の実施形態では、流れ変更固定具は、機器フロントエンドモジュールの開口部の上方の内壁に接続されて、内壁から離れて機器フロントエンドモジュールの内部まで、ある角度で延在する材料のシートを含む。材料のシートは、機器フロントエンドモジュールの開口部に沿って延在するようにサイズが決められた第1の辺と、機器フロントエンドモジュールの内部まで延在する第2の辺と、を有する。第1の辺は、機器フロントエンドモジュールのロードポート開口部の幅と少なくとも等しい第1の寸法を有し、第2の辺は、材料のシートが機器フロントエンドモジュールの内部まで延在する場合に、機器フロントエンドモジュールの内部のガス流を変更するのに十分な第2の寸法を有する。
さらに別の実施形態では、シリコンウエハの処理に使用される機器フロントエンドモジュール内のガス流を変更するための流れ変更機構は、機器フロントエンドモジュールの内壁に接続され、その開口部の上方にあるように構成された金属メッシュ固定具を含む。金属メッシュ固定具は、90度の角度で第2の部分に隣接して配置された第1の部分を含む。第1の部分は、機器フロントエンドモジュールの開口部に沿って延在するようにサイズが決められており、第2の部分は、機器フロントエンドモジュール内部のガス流を変更するのに十分な距離で機器フロントエンドモジュール内部まで延在するようにサイズが決められている。
さらに別の実施形態では、機器フロントエンドモジュールは、機器フロントエンドモジュールの内壁から離れて機器フロントエンドモジュールの内部まで、ある角度で突出する流れ変更機構を含む。流れ変更機構は、機器フロントエンドモジュールの開口部を横切って機器フロントエンドモジュールの上部から底部に流れるガスの流れを変更する。
前述の概要は、本開示に固有の革新的な特徴のいくつかの理解を容易にするために提供されており、完全な説明であることを意図していない。本明細書、特許請求の範囲、図面、および要約の全体を全体として捉えることにより、開示内容の完全な理解を得ることができる。
本開示は、添付の図面に関連する様々な例示的な実施形態の以下の説明を考慮して、より完全に理解することができる。
公知の前面開口ウエハ容器を示す図である。 パージタワーを含む公知の前面開口ウエハ容器を示す図である。 機器フロントエンドモジュールと相互作用する公知の前面開口ウエハキャリアの概略図である。 本開示の一実施形態による前面開口ウエハ容器と機器フロントエンドモジュールとの間の相互作用の拡大概略図である。 本開示の一実施形態による前面開口ウエハ容器と機器フロントエンドモジュールとの間の相互作用の拡大概略図である。 本開示の一実施形態による前面開口ウエハ容器と機器フロントエンドモジュールとの間の相互作用の拡大概略図である。 本開示の一実施形態による前面開口ウエハ容器と機器フロントエンドモジュールとの間の相互作用の拡大概略図である。 本開示の一実施形態による前面開口ウエハ容器と機器フロントエンドモジュールとの間の相互作用の拡大概略図である。 本開示の実施形態による様々な流れ偏向器要素の概略図である。 本開示の実施形態による様々な流れ偏向器要素の概略図である。 本開示の実施形態による様々な流れ偏向器要素の概略図である。 本開示の実施形態による他の流れ偏向器要素の概略図である。 本開示の実施形態による他の流れ偏向器要素の概略図である。 本開示の実施形態による様々な層流要素の概略図である。 本開示の実施形態による様々な層流要素の概略図である。 本開示の実施形態による様々な層流要素の概略図である。 本開示の別の実施形態によるさらに別の層流要素の斜視図である。 本開示の別の実施形態によるさらに別の層流要素の端面図である。 本開示によるさらに別の層流要素の概略図である。 本開示の実施形態による様々な取り付け手段を含む流れ変更固定具の概略図である。 本開示の実施形態による様々な取り付け手段を含む流れ変更固定具の概略図である。 本開示の実施形態による様々な取り付け手段を含む流れ変更固定具の概略図である。 本開示の実施形態による様々な取り付け手段を含む流れ変更固定具の概略図である。 異なるパージ条件下で実施されたパージ性能試験結果を示すグラフである。 異なるパージ条件下で実施されたパージ性能試験結果を示すグラフである。 異なるパージ条件下で実施されたパージ性能試験結果を示すグラフである。 異なるパージ条件下で実施されたパージ性能試験結果を示すグラフである。 異なるパージ条件下で実施されたパージ性能試験結果を示すグラフである。 異なるパージ条件下で実施されたパージ性能試験結果を示すグラフである。 異なるパージ条件下で実施されたパージ性能試験結果を示すグラフである。 異なるパージ条件下で実施されたパージ性能試験結果を示すグラフである。 粒子試験のセットアップを示す概略図である。 各粒子試験構成のスキャン前およびスキャン後のマップを示す図である。 各粒子試験構成のスキャン前およびスキャン後のマップを示す図である。 各粒子試験構成のスキャン前およびスキャン後のマップを示す図である。
本開示は様々な変更および代替形式に従うが、それらの詳細は図面において例として示され、詳細に説明される。しかしながら、本開示の態様を記載された特定の例示的な実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。むしろ、本開示の趣旨および範囲内に入るすべての変形例、等価例、および代替例を含むことを意図するものである。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形(「a」、「an」および「the」)は、その内容が明確に指示しない限り、複数の指示対象を含む。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、「または」という用語は、その内容が明確に指示しない限り、「および/または」を含む意味で一般的に使用される。
以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきであり、異なる図面における同様の要素には同じ符号が付けられている。詳細な説明および図面は、必ずしも縮尺通りではなく、例示的な実施形態を示しており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。図示する例示的な実施形態は、例示的なものとしてのみ意図されている。任意の例示的な実施形態の選択された特徴は、それとは明らかに反対の場合を除いて、追加の実施形態に組み込むことができる。
上述した問題の緩和として、本開示の様々な実施形態によれば、EFEM118、218は、EFEM118、218内を流れるガスの流れを変更する、より詳細には、FOUP−EFEM界面においてEFEM118、218のロードポート開口部34を横切って流れるガスの流れを変更する流れ変更機構を含むことができる。例えばEFEM118、218などのEFEM内を流れるガスの流れを変更する流れ変更機構を設けることにより、ロードポートにドッキングされたFOUPまたは他の基板容器のパージ性能を向上させることができ、かつ/または所与のFOUPが異なる製造業者の異なるEFEMで使用される場合にそのFOUPのパージ性能を均一にすることができる。さらに、FOUPが流れ変更機構を有するEFEMにドッキングされた場合に、FOUP内のより低いパージガス流量を使用することができる。
図4Aおよび図4Bは、流れ変更固定具42a、42bを含むEFEM118のロードポート開口部34と連結する、例えばFOUPなどの基板容器12の前面開口部30の概略図を示す。流れ変更固定具42a、42bは、ロードポート開口部34を通過するガスの流れを変更する限り、EFEM内のどこにでも配置することができる。図4Aおよび図4Bに示すように、流れ変更固定具42a、42bは、EFEM118のロードポート開口部34にまたはその上方にある内壁20に隣接して接触するように配置することができる。場合によっては、流れ変更固定具42a、42bは、ロードポート開口部34のわずかに上方に配置される。他の場合には、固定具42a、42bがロードポート開口部34の上壁36の下方に延在するように、流れ変更固定具42a、42bを配置することができる。さらに、流れ変更固定具42a、42bは、EFEM118の内壁20から離れてEFEM118の内部まで延在して、EFEM118内を流れるガスの流れを変更するように、より具体的には、ロードポート開口部34を通過するガスの流れを変更するように、EFEM118内に配置される。いくつかの実施形態では、流れ変更固定具42a、42bは、EFEM118の内壁20に対して90度の角度αで配置されてもよい。他の実施形態では、流れ変更固定具42a、42bは、EFEMの内壁20に対して約90度〜約170度の範囲の角度で配置されてもよい。流れ変更固定具42a、42bは、EFEM118の内壁と一体に形成することができる。あるいは、本明細書でより詳細に説明するように、流れ変更固定具42a、42bは、EFEM118の内壁に物理的に接続された別個の要素として設けることができる。
いくつかの実施形態では、図4Aに示すように、流れ変更固定具42aは、ガス流をEFEM開口部34から離し、かつFOUP−EFEM界面から離すように偏向させて、容器12の内部38へのガス流の進入を遅らせる、流れ偏向器要素であってもよい。他の実施形態では、図4Bに示すように、流れ変更固定具42bは、EFEM開口部34を通過し、その結果、FOUP−EFEM界面を通過して流れるガスの乱流を層状にする複数の開口部または開放部を有する層流要素である。EFEM開口部を横切る層状ガス流はまた、EFEM118からFOUP12に入るガスの量を遅延および/または減少させることができる。
層流要素を形成する開口部は、様々なサイズおよび形状を有することができ、円形の開口部、多角形の開口部(例えば、正方形、長方形、菱形、六角形など)を含むことができる。ある場合には、開口部は、均一なサイズおよび形状を有することができ、層流要素が形成される材料のシートの表面領域の少なくとも一部にわたって均一に分布してもよい。他の場合には、開口部のサイズが変化してもよく、および/または材料のシートに設けられる開口部の数は、層流要素の長さに沿って変化してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、層流要素に設けられる開口部の数は、流れ要素の中間部分において最大であってもよい。他の場合には、流れ要素の中間部分のみに開口部が設けられてもよい。
さらに、特定の場合には、流れ変更固定具は、流れ偏向器要素および層流要素の特徴を組み合わせることができる。
場合によっては、特定のEFEMは、EFEM開口部34の上方にオーバーハングを生成する内部構造またはフレームを有することができる。図5A〜図5Cは、オーバーハング222を含むEFEM218のロードポート開口部34と連結する容器12の前面開口部30の概略図を示す。流れ変更固定具142a、142b、142cは、オーバーハング222から延在し、EFEM218内を流れるガスの流れを変更し、より詳細には、FOUP−EFEM界面においてEFEM218のロードポート開口部34を横切って流れるガスの流れを変更するように、EFEM218内まで延在する。
流れ変更固定具142a〜142cは、EFEM218の内壁120と一体に形成することができる。あるいは、本明細書でより詳細に説明するように、流れ変更固定具142a〜142cは、EFEM218の内壁120に物理的に接続された別個の要素として設けることができる。流れ変更固定具142a〜142cは、様々な実施形態による本明細書で説明するように、層流要素または流れ偏向器要素のいずれかとすることができる。場合によっては、流れ変更固定具142a〜142cは、流れ偏向器要素および層流要素の特徴を組み合わせることができる。
図5A〜図5Cに示すように、流れ変更固定具142a〜142cは、オーバーハング222によって画定されたEFEM218の内壁120に隣接して接触する。流れ変更固定具142a〜142cは、オーバーハング222の内壁120および底部224から離れてEFEM218の内部まで延在して、EFEM218内を流れるガスの流れを変更するように、EFEM218内に配置される。
さらに、流れ変更固定具142a〜142cは、ロード部分開口部34のまたはその上方のオーバーハング222に隣接して配置される。場合によっては、流れ変更固定具142a〜142cは、EFEM開口部34の上壁36の下方には延在しない。流れ変更固定具142a〜142cは、流れ変更固定具の端部144a〜144cが、ロードポート開口部34の上壁36とオーバーハング222の底部224との間に位置するように、ロードポート開口部34に、またはその上方に配置することができる。流れ変更固定具142a〜142cは、流れ変更固定具142a〜142cの端部144a〜144cが開口部34の上壁36とオーバーハング222の底部224との間に、EFEM開口部34の上壁36から測定した場合に約5%〜約95%の範囲の相対距離で位置するように、ロードポート開口部34に、またはその上方に配置することができる。この相対距離は、上壁36から測定された距離を、上壁36とオーバーハング222の底部224との間で測定された全距離で割ったものを100倍したものとして定義される。他の実施形態では、流れ変更固定具142a〜142cの端部144a〜144cは、開口部34の上壁36とオーバーハング222の底部224との間に、約10%〜約90%、約10%〜約80%、約10%〜約60%、約10%〜約40%、および約10%〜約20%の範囲の相対距離で配置される。さらに他の実施形態では、流れ変更固定具142a〜142cは、流れ変更固定具142a〜142cの端部144a〜144cが開口部34の上壁36とオーバーハング222の底部224との間のほぼ中間に位置するように、ロードポート開口部34に、またはその上方に配置することができる。さらに他の実施形態では、流れ変更固定具142a〜142の端部144a〜144cは、ロードポートの開口部34の上壁36より幾分下方に延在してもよい。
いくつかの実施形態では、図5Aに示すように、流れ変更固定具142aは、オーバーハング222から下方に延在する第1の部分146と、EFEM218の内部まで延在するように第1の部分146に対して90度の角度で配置された第2の部分148と、を有するように、ほぼL字状にすることができる。他の実施形態では、流れ変更固定具142bは、図5Bに示すように、オーバーハング222から離れて下方方向に延在するように、EFEM218の内壁120に対して約90度より大きな角度で配置されてもよい。さらに他の実施形態では、流れ変更固定具142は、図5Cに示すように、オーバーハングの底部224から離れて凸状または凹状に湾曲してもよい。このように湾曲すると、流れ変更固定具142cは、特に流れ変更固定具142cが中実要素である場合には、翼形部として機能することができる。
図6A〜図6Cは、図4A〜図5Cに示すEFEM開口部34などのEFEM開口部から離れるようにガス流を偏向するために使用することができる様々な流れ偏向器要素50a〜50cの概略図である。FOUP−EFEM界面から離れるようにガスを偏向させ、および/またはFOUPの内部へのガス流の進入を遅らせることによって、開放されたFOUP内の所望の相対湿度および酸素レベルを維持するのを助けることができ、これは、FOUP内に収容されたウエハまたは基板からの製品歩留まりの所望のレベルを増加および/または維持するために望ましい。本明細書で説明するように、流れ偏向器要素50a〜50cは、EFEMの内壁と一体に形成することができ、あるいは、様々な取り付け手段を用いてEFEMの内壁に接続される別個の要素として設けることができる。適切な取り付け手段は、ブラケット、ねじ、接着剤、磁石、およびこれらの組み合わせを含むことができる。流れ偏向器要素50a〜50cは、特定のEFEMのサイズおよび構成に従ってサイズおよび寸法を決定することができる。言い換えれば、流れ偏向器要素は、サイズ、寸法、および構成(オーバーハングの有無)または特定のEFEMに従ってカスタマイズすることができる。場合によっては、流れ偏向器要素50a〜50cは、選択されたEFEMのロードポート開口部の全幅に沿って延在するようにサイズが決められてもよい。流れ偏向器要素50a〜50cは、ロードポート開口部またはオーバーハングの幅の少なくとも一部分にわたって延在するようにサイズが決められてもよい。場合によっては、流れ偏向器要素50a〜50cは、選択されたEFEMのオーバーハングの全幅に沿って延在するようにサイズが決められてもよい。
一実施形態では、図6Aに示すように、流れ偏向器要素50aは、平面状の材料のシート54がEFEMの内壁に隣接して接触し、かつEFEMのロードポート開口部の上方に配置された場合に、EFEMのロードポート開口部の少なくとも一部に沿って延在するように構成された第1の辺56aと、EFEMの内壁から離れてEFEM内部まで延在するように構成された第2の辺58aと、を有する金属またはポリマー材料の平面シート54であってもよい。場合によっては、第1の辺56aは、EFEMのロードポート開口部の幅に等しいかまたはそれより大きい第1の長寸法を有し、第2の辺58aは、EFEMのロードポート開口部から離れるようにガスの流れを偏向させるために第2の辺がEFEM内部に十分な距離だけ延在できるようにする第2の短寸法を有する。場合によっては、第2の辺58aは、EFEMの内壁から測定した場合にEFEM内部に少なくとも約0.25インチ(0.635cm)から約4インチ(10.16cm)までの距離だけ延在することができる。特に、第2の辺58aは、EFEMの内壁から測定した場合に、EFEM内部に少なくとも約0.5インチ(1.27cm)から約3インチ(7.62cm)まで、約0.50インチ(1.27cm)から約2インチ(7.62cm)まで、より具体的には、約0.50インチ(1.27cm)から約1インチ(2.54cm)までの距離だけ延在することができる。多くの場合には、第1の辺56aの第1の寸法は、第2の辺58aの第2の寸法よりも大きく、材料の平面シート54はほぼ長方形の形状を有する。場合によっては、材料の平面シートはステンレス鋼の中実シートである。
流れ偏向器要素50aは、図5Aおよび図5Bを参照して本明細書で説明したように、EFEMの内壁に対して測定した角度でEFEMの内壁に隣接して配置することができる。場合によっては、流れ偏向器50aは、材料の平面シートの上面とEFEMの内壁との間で測定した90度の角度で、EFEMの内壁に隣接して配置することができる。他の場合では、流れ偏向器要素は、材料の平面シートの上面とEFEMの内壁との間で測定された90度〜約170度の範囲の角度でEFEMの内壁に隣接して接触して配置されてもよい。
別の実施形態では、図6Bに示すように、流れ偏向器要素50bは、第1の部分62および第2の部分64を含むことができる。第1の部分62は、流れ偏向器要素50bの短軸(m)に沿って第2の部分64に対してある角度で配置することができる。さらに、流れ偏向器要素50bは、流れ偏向器要素50bがEFEMの内壁に隣接し、かつEFEMのロードポート開口部の上方に配置された場合に、EFEMのロードポート開口部に沿って延在するように構成された第1の辺56bと、EFEMの内壁から離れる方向にEFEM内部まで延在するように構成された第2の辺58bと、を含む。図5Bに示す実施形態では、第1の辺56bは、EFEMのロードポート開口部の幅よりも大きい第1の寸法を有し、したがって、EFEMの内壁に隣接して配置された傾斜した第1の部分62および第2の部分64を収容する。この実施形態では、流れ偏向器要素50bは、第1の辺56bがロードポート開口部を含む内壁に配置された状態で、EFEMの2つの対向する内壁に対して支持されるか、あるいはそれによって支持され得るように構成される。使用時には、EFEM内を下方に流れるガスが流れ偏向器要素50bのアポジ66に衝突する。流れ偏向器50b要素のアポジ66は、図6Bの矢印で示すように、ガス流を2つの異なる方向に分流し、ガスがロードポート開口部(例えば、図4A〜図5Cに示すロードポート開口部34)の左側および右側から離れて流れるようにする。ロード部分開口部34の側面から離れるようにガス流を分流することは、FOUP−EFEM界面から離れるようにガスを偏向させ、および/またはロードポートにドッキングされたFOUPの内部へのガス流の進入を遅らせる別の有用な方法であり得る。別個のアポジ66で示されているが、流れ偏向器要素50bは、ほぼ半円形状に丸くしてもよいことも想定されている。
図6Cは、偏向器要素50cのさらに別の実施形態を示す。図6Aおよび図6Bを参照して上述した流れ偏向器要素50a、50bと同様に、流れ偏向器要素50cは、流れ偏向器要素50cがEFEMの内壁に隣接して配置された場合に、EFEMのロードポート開口部の幅に少なくとも部分的に沿って延在するように構成された第1の辺56cと、EFEMの内壁から離れる方向にEFEM内部まで延在するように構成された第2の辺58cと、を含む。図5Cに示す実施形態では、流れ偏向器要素50cはまた、偏向器要素50cの長軸(l)に沿って第2の部分70に対してある角度で配置された第1の部分68を含む。第1の部分68と第2の部分70との間で測定される角度αは、約90度より小さくてもよい。場合によっては、第1の部分68と第2の部分70との間で測定される角度αは、約45度である。この実施形態では、第1の辺56cを含む第1の部分68は、EFEMの内壁に隣接し接触して配置され、第2の部分70が内壁から離れて、第1の部分68と第2の部分70との間で測定された角度でEFEMの内部まで延在する。場合によっては、第1の部分68は、第2の部分70がEFEM内部に下向きの角度で延在するように、内壁に隣接し、かつEFEMのロード部分開口部の上方に配置することができる。他の場合には、第1の部分68は、第2の部分70がEFEM内部に上向きの角度で延在するように、内壁に隣接し、かつEFEMのロードポート開口部の上方に配置することができる。さらに、場合によっては、第1の辺56cは、EFEMのロードポート開口部の幅に等しいかまたはそれより大きい第1の寸法を有し、第2の辺58cは、第2の部分70が第1の部分68に対してある角度で配置されている場合であっても、EFEMのロードポート開口部から離れるようにガスの流れを偏向させるために第2の辺がEFEM内部に十分な距離だけ延在できるようにする第2の寸法を有する。場合によっては、第2の辺58cは、EFEMの内壁から測定した場合にEFEM内部に少なくとも約0.25インチ(0.635cm)から約4インチ(10.16cm)までの距離だけ延在することができる。特に、第2の辺58cは、EFEMの内壁から測定した場合に、EFEM内部に少なくとも約0.5インチ(1.27cm)から約3インチ(7.62cm)まで、約0.50インチ(1.27cm)から約2インチ(7.62cm)まで、より具体的には、約0.50インチ(1.27cm)から約1インチ(2.54cm)までの距離だけ延在することができる。
図7Aおよび図7Bは、流れ偏向器150a、150bの他の実施形態を示す。図7Aおよび図7Bに示す実施形態では、流れ偏向器要素150a、150bは湾曲しており、場合によっては、ロードポート開口部およびFOUP−EFEM界面から離れるようにガス流を偏向させる翼形部として働くことができる。流れ偏向器要素150a、150bの各々は、流れ偏向器要素150a、150bがEFEMの内壁に隣接して配置された場合に、EFEMのロードポート開口部に少なくとも部分的に沿って延在するようにサイズおよび寸法が決められた第1の辺154と、EFEMの内壁から離れる方向にEFEM内部まで延在するように構成された第2の辺158と、を有する。図7Aに示す実施形態では、流れ偏向器要素150aは、凹状に湾曲している。図7Bに示す描写では、流れ偏向器150bは凸状に湾曲している。流れ偏向器要素150a、150bは、金属またはプラスチック材料の中実シートから製造することができる。いくつかの実施形態では、流れ偏向器要素150a、150bは、ステンレス鋼の中実シートから製造される。
図8A〜図8Cは、EFEM開口部を横切って流れるガスの乱流を層状にするために使用することができる様々な層流要素80a〜80cの概略図である。FOUP−EFEM界面での層状化されたガス流は、オープンFOUPに入るガスの量を減少させることができ、開放されたFOUP内の所望の相対湿度および酸素レベルを維持するのを助けることができ、これは、FOUP内に収容されたウエハまたは他の基板からの製品歩留まりの所望のレベルを増加および/または維持するために望ましい。本明細書で説明するように、層状要素80a〜80cは、EFEMの内壁と一体に形成することができ、あるいは、様々な取り付け手段を用いてEFEMの内壁に接続される別個の要素として設けることができる。適切な取り付け手段は、ブラケット、ねじ、接着剤、磁石、およびこれらの組み合わせを含むことができる。
一実施形態では、図8Aに示すように、層流要素80aは、層流要素80aを通るガスの流れを層状にする複数の開口部または開放部82を含む金属またはポリマー材料の平面シート84であってもよい。層流要素80aを形成する開口部82は、様々なサイズおよび形状を有することができ、円形の開口部、多角形の開口部(例えば、正方形、長方形、六角形、八角形など)、スロットまたはスリットを含むことができる。開口部82は、均一なサイズおよび形状を有することができ、層流要素80aが形成される材料のシート84の表面領域の少なくとも一部にわたって均一に分布してもよい。場合によっては、開口部82は、層流要素80aが形成される材料のシート84の表面積の少なくとも25%にわたって、より具体的には、層流要素80aが形成される材料のシート84の表面積の少なくとも50%〜100%にわたって分布される。他の場合には、開口部82のサイズが変化してもよく、および/または材料のシート84に設けられる開口部の数は、層流要素80aの長さに沿って変化してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、層流要素80aに設けられる開口部82の数は、流れ要素80aの中間部分において最大であってもよい。
一実施形態では、層流要素は、均一な形状および寸法を有するメッシュから形成される。メッシュは、織られたメッシュであってもよいし、穿孔されたメッシュであってもよい。メッシュサイズは、特定のEFEM、EFEMの内部構造、およびEFEM内を流れるガスの速度などのEFEM内の条件に基づいて選択することができる。織られたメッシュの場合、メッシュサイズは、多くの場合、メッシュを形成するために使用されるワイヤまたはフィラメントの直径の変形である。ワイヤの直径にかかわらず、メッシュサイズは1直線インチ当たりの開口部の数として定義することができる。より低いメッシュサイズ(例えば、サイズ2または4)はより大きな開口部を有し、EFEM内のガス流のより高い速度に適している。より高いメッシュサイズ(例えば、10または12)は、より小さい開口部を有し、EFEM内のガス流のより低い速度に適している。場合によっては、図8A〜図8cに示す層流要素80a〜80cの少なくとも一部を形成するために使用されるメッシュサイズは、1直線インチ当たり2〜40個の開口部の範囲とすることができる。他の場合には、メッシュサイズは、1直線インチ当たり6〜12個の開口部、より具体的には、1直線インチ当たり8〜10個の開口部の範囲であってもよい。
メッシュは、耐腐食性金属または金属合金から形成することができる。場合によっては、メッシュは耐腐食性コーティングでコーティングされる。一実施形態では、メッシュはステンレス鋼メッシュである。
層流要素80aは、材料の平面シート84がEFEMの内壁に隣接し、かつEFEMのロードポート開口部に、またはその上方に配置された場合に、EFEMのロードポート開口部の少なくとも一部に沿って延在するように構成された第1の辺86aと、EFEMの内壁から離れる方向にEFEM内部まで延在するように構成された第2の辺88aと、を含む。場合によっては、第1の辺86aは、EFEMのロードポート開口部の幅に等しいかまたはそれより大きい第1の寸法を有し、第2の辺88aは、EFEM内でEFEM開口部を横切るガスの流れを層状にするために第2の辺88aがEFEM内部に十分な距離だけ延在できるようにする第2の寸法を有する。場合によっては、第2の辺88aは、EFEMの内壁から測定した場合にEFEM内部に少なくとも約0.25インチ(0.635cm)から約4インチ(10.16cm)までの距離だけ延在することができる。特に、第2の辺88aは、EFEMの内壁から測定した場合に、EFEM内部に少なくとも約0.5インチ(1.27cm)から約3インチ(7.62cm)まで、約0.50インチ(1.27cm)から約2インチ(7.62cm)まで、より具体的には、約0.50インチ(1.27cm)から約1インチ(2.54cm)までの距離だけ延在することができる。多くの場合には、第1の辺86aの第1の寸法は、第2の辺88aの第2の寸法よりも大きく、層流要素80aはほぼ長方形の形状を有する。
層流要素58aは、図5Aおよび図5Bを参照して本明細書で説明したように、EFEMの内壁に対して測定した角度でEFEMの内壁に隣接して配置することができる。場合によっては、層流要素80aは、材料の平面シート84の上面とEFEMの内壁との間で測定した90度の角度で、EFEMの内壁に隣接して配置することができる。他の場合では、層流要素は、材料の平面シート84の上面とEFEMの内壁との間で測定された90度〜約170度の範囲の角度でEFEMの内壁に隣接して接触して配置されてもよい。
別の実施形態では、図8Bに示すように、層流要素80bは、図8Aを参照して本明細書で説明するように、複数の開口部を有する材料から形成される。場合によっては、層流要素80bは、例えばステンレス鋼の金属メッシュなどの金属メッシュから形成される。メッシュサイズは、1直線インチ当たり2〜40個の開口部、1直線インチ当たり6〜12個の開口部、より詳細には1直線インチ当たり8〜10個の開口部の範囲であってもよい。層流要素80bは、層流要素80bがEFEMの内壁に隣接し接触して配置された場合に、EFEMのロードポート開口部に沿って延在するように構成された第1の辺86bと、EFEMの内壁から離れる方向にEFEM内部まで延在するように構成された第2の辺88bと、を含むことができる。場合によっては、第1の辺86bは、EFEMのロードポート開口部の幅に等しいかまたはそれより大きい第1の寸法を有し、第2の辺88bは、EFEM内のガスの流れを層状にするために第2の辺がEFEM内部に十分な距離だけ延在できるようにする第2の寸法を有する。場合によっては、第2の辺88bは、EFEMの内壁から測定した場合にEFEM内部に少なくとも約0.25インチ(0.635cm)から約4インチ(10.16cm)までの距離だけ延在することができる。特に、第2の辺88bは、EFEMの内壁から測定した場合に、EFEM内部に少なくとも約0.5インチ(1.27cm)から約3インチ(7.62cm)まで、約0.50インチ(1.27cm)から約2インチ(7.62cm)まで、より具体的には、約0.50インチ(1.27cm)から約1インチ(2.54cm)までの距離だけ延在することができる。
さらに、図8Bに示すように、層流要素80bは、第1の部分92および第2の部分94を含む。第1の部分92は、層流要素80bの長軸(l)に沿って第2の部分94に対してある角度で配置することができる。場合によっては、第1の部分92は、第2の部分94に対して約90度から約170度の範囲の角度で配置される。より具体的には、第1の部分92は、層流要素80bがほぼL字形になるように、第2の部分94に対して90度の角度で配置することができる。場合によっては、第1部分92は、層流要素80bをEFEMのロードポート開口部の上方のEFEMの内壁に結合するための取り付けフランジとして使用することができる。第1の部分92は、複数の開口部を含むように描かれているが、あるいは、中実材料で形成されてもよい。
図8Cは、層流要素80cのさらに別の実施形態を示す。本明細書で説明する層流要素80および80bと同様に、層流要素80cは、層流要素80cがEFEMの内壁に隣接して配置された場合に、EFEMのロードポート開口部に沿って延在するように構成された第1の辺86cと、EFEMの内壁から離れる方向にEFEM内部まで延在するように構成された第2の辺88cと、を含むことができる。第1の辺86cは、EFEMのロードポート開口部の幅に等しいかまたはそれより大きい第1の寸法を有し、第2の辺88cは、EFEM内のガスの流れを層状にするために第2の辺がEFEM内部に十分な距離だけ延在できるようにする第2の寸法を有する。多くの場合に、第1の寸法は第2の寸法よりも大きい。さらに、図8Cに示すように、層流要素80cは、図8Aおよび8Bを参照して本明細書で説明するように、複数の開口部を有する材料で形成された層流部分102と、材料の中実シートで形成されたガイドプレート部分104と、を含む。場合によっては、層流部分102は、均一な形状およびサイズの開口部を有する金属メッシュから形成される。一実施形態では、層流部分120は、6〜12、より具体的には8〜10の範囲のメッシュサイズを有するステンレス鋼メッシュから形成される。ガイドプレート部分104は、第1の辺86cと反対側に位置する層流要素80cの辺106に結合することができ、ガイドプレート部分104は、層流要素80cが取り付けられ、EFEM内部に配置される内壁から離れて配置される。EFEMの上部から底部へ下方方向に流れるガス流がガイドプレート部分104に当たると、ガイドプレート部分は、パージ流の流速を増加させ、ガス流を層流要素80cの層流部分102の方に導く。次に、これは流速を増加させ、FOUP−EFEM界面においてロードポート開口部を横切るガス流を層状にすることができる。FOUP−EFEM界面での流れの増加および/または流れの層状化によって、オープンFOUPに入るガスの量を減少させることができ、開放されたFOUP内の所望の相対湿度および酸素レベルを維持するのを助けることができ、これは、FOUP内に収容されたウエハからの製品歩留まりの所望のレベルを増加および/または維持するために望ましい。
図9A〜図9Bは、流れ変更固定具210のさらに別の実施形態の異なる図を示す。図9Aおよび図9Bに示すように、流れ変更固定具210は、流れ偏向器要素および層流要素の特徴を組み合わせる。流れ変更固定具210は、EFEMのロードポート開口部に沿って延在するように構成された第1の側壁230と、1つまたは複数の開口部248を有し、第1の側壁230に対向する第2の側壁232と、流れ変更固定具210がEFEMの内壁に隣接し接触するように配置された場合に、EFEMの内壁から離れる方向にEFEM内部まで延在するように構成された第1および第2の端壁234a、234と、を含む。図示するように、流れ変更固定具210は、第1および第2の端壁234a、234b、第1および第2の側壁230、232、ならびに上面240および下面244によって画定される3次元固定具であり、上面240および下面244は、上面240と下面244との間のガスの流れを可能にする内部246を画定する。固定具210の上面240は複数の開口部252を含み、下面244は中実である。固定具210の少なくとも1つの側壁246には、ガスが固定具210の内部空間から流出することを可能にするために、複数の開口部248が設けられている。開口部248、253のサイズおよび形状は、特定のEFEMおよびEFEM内の流れ条件に基づいて選択することができる。場合によっては、上面240は、均一なサイズおよび形状の開口部を有するメッシュから形成される。側壁232の開口部248は、図9Aに描かれたスロットまたはスリットであってもよい。あるいは、側壁232は、均一なサイズおよび形状の開口部を有するメッシュから形成されてもよい。使用時には、ガスは、固定具210の上面240の開口部252を通って内部空間内に流れる。固定具210の内部空間内で、ガス流が中実下面244によって偏向され、ガスが側壁232の開口部248を通って固定具210の内部空間から漏れるようになる。流れ固定具210は、耐腐食性の金属または金属合金から形成することができ、場合によっては、耐腐食性のコーティングを含むことができる。一実施形態では、流れ固定具210はステンレス鋼から形成される。
図11は、流れ変更固定具260のさらに別の実施形態の斜視図を示す。図9Aおよび図9Bを参照して上述した流れ変更固定具210と同様に、流れ変更固定具260もまた3次元固定具であり、ガス流を層状化するために互いに離間した複数の下方に延在するブレードまたはフィン262を含む。EFEM内を流れるガスは、各フィン262の間に画定された空隙264内を流れる。場合によっては、ブレードまたはフィン262は、個々のフィン262の底部に向かってテーパが付けられている。各フィン262の間の距離は、特定のEFEMおよびEFEM内の条件(例えば、ガス流速)に基づいて選択することができる。EFEM内のより高い流速については、より近接して離間した多数のフィンを有する流れ変更固定具を選択することができる。低い流速を有するEFEMでは、より大きな距離で互いに離間した少数のフィンを有する流れ変更固定具がより適切であり得る。場合によっては、個々のフィンの幅が変化することができ、フィン間の間隔とフィンの数に影響を及ぼすことがある。流れ変更固定具260は、耐腐食性の金属および金属合金を含む様々な材料から形成することができ、耐腐食性コーティングを含むことができる。一実施形態では、流れ変更固定具260はステンレス鋼から形成される。
様々な取り付け手段を使用して、様々な実施形態による本明細書で説明するように、流れ変更固定具をEFEMの内壁に固定することができる。例示的な取り付け手段には、接着剤、接着剤ストリップ、磁石、ブラケット、および/またはねじなどが含まれる。場合によっては、図11A〜図11Dに示すように、流れ変更固定具110(層流要素として示す)は、固定具110の第1の辺120に沿って設けられた取り付けフランジ114(図11Aおよび図11C)または複数の取り付けタブ116(図11Bおよび図11D)を含むことができる。場合によっては、取り付けフランジ114および/または取り付けタブ116は、流れ変更固定具の残りの部分と一体に形成されてもよい。他の場合には、それらは別個の要素として形成され、流れ変更固定具に融着または溶接されてもよい。それらはガス流に曝されないので、取り付けフランジおよび/またはタブは同じ材料構成を有する必要はない。例えば、固定具が金属メッシュを含む層流要素である場合には、取り付けフランジおよび/または取り付けタブはメッシュで形成される必要はない。むしろ、それらは中実金属材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、固定具110をEFEMの内壁に接着剤で取り付けられるように、取り付けフランジ114(図11A)または取り付けタブ116の裏側に接着剤124を設けることができる。他の場合には、固定具110を磁気的に引き付けてEFEMの内壁に固定するように、磁気要素126(図11B)を取り付けフランジ114または取り付けタブ116の裏側に固定することができる。さらに他の実施形態では、図11Cに示すように、固定具110をEFEMの内壁に固定するために、1つまたは複数のねじ128または他の留め具を使用することができる。またさらに他の実施形態では、取り付けフランジ114またはタブ116は、固定具110が取り付けられるEFEMの内壁から外向きに突出する対応する構造に係合してそれを受け入れるように構成された1つまたは複数の開口部132を含むことができる。
Entegris社が製造販売しているSPECTRA(商標)FOUPのパージ性能に及ぼす流れ変更固定具の効果を、2つの異なる機器フロントエンドモジュールまたはロードポート(EFEM)を使用して異なるパージ条件で評価した。FOUPには25枚の半導体ウエハが装填された。FOUP内部の相対湿度を測定するための相対湿度センサーを、ウエハの表側、裏側、右側および左側のウエハ番号1、13および25に設置した。異なる場所での相対湿度(%RH)レベルを、EFEM内部にメッシュ流れ変更要素が存在する場合および存在しない場合の2つのEFEMSのそれぞれにドッキングされたFOUPについて異なるパージ条件(例えば、毎分リットル(lpm)で測定したガス流量およびガス)で記録した。図12〜図19は、異なる条件で実施された各パージ性能試験の各々についての試験結果を示すグラフである。図12〜図19に示す各試験結果に関連する試験条件を表1に要約する。
図12〜図15は、SINFONIA TECHNOLOGY(商標)社のEFEM(Sinfonia LP)にドッキングされたFOUP内に収容されたウエハ番号1、13、25(以下、ウエハ1、ウエハ13、ウエハ25と呼ぶ)の前側、左側、右側、および後側で記録された相対湿度(%RH)を示す。EFEM内部にメッシュ流れ変更要素が存在する場合および存在しない場合について、異なる場所でのパーセント相対湿度を異なるパージ条件(例えば、ガス流量およびガス)で記録した。
図12は、15lpm/ポートの流量でEFEM内を流れる余分な清浄な乾燥空気(XCDA)を有するEFEMにドッキングされたFOUPについて記録された開放ドアパージ結果を示す。FOUP内のパーセント相対湿度(%RH)を、FOUP内に配置されたウエハ1、ウエハ13、ウエハ25の前側、左側、右側、および後側で記録した。図12は、メッシュ層流要素がEFEM(Sinfonia LP)内に存在する場合に、FOUP内に配置されたウエハ1の前側および右側で測定されたパーセント相対湿度(%RH)が低下することを示す。パーセント相対湿度(%RH)の同様の減少が、ウエハ13の前側で観察される。ウエハ13は、FOUPのほぼ中央に配置されている。ウエハ25では、パーセント相対湿度の有意な変化は観察されない。
ウエハ1は、FOUPの上部に位置するため、FOUPへのガスの偏向およびFOUP開口部を通過するガスの乱流によって影響を受ける可能性が最も高いウエハである。このように、パーセント相対湿度の最も顕著な減少は、ウエハ1において観察される。ウエハ25は、FOUPの底部に位置しており、FOUPへのガスの偏向およびFOUP開口部を通過するガスの乱流によって最も影響されにくい。このように、現在の相対湿度の顕著な変化がウエハ25の様々な位置(例えば、前、左、右および後)で観察されなかったことは驚くべきことではない。
図13は、20lpm/ポートの流量でEFEM内を流れる余分な清浄な乾燥空気(XCDA)を用いて、EFEMにドッキングされたFOUPについて記録された開放ドアパージ結果を示す。FOUP内のパーセント相対湿度(%RH)を、FOUP内に配置されたウエハ1、ウエハ13、ウエハ25の前側、左側、右側、および後側で記録した。図13は、Sinfonia LPのEFEM内にメッシュ層流要素が存在する場合に、FOUP内に配置されたウエハ13の前側で測定されたパーセント相対湿度(%RH)が低下することを示す。ウエハ1および25では、パーセント相対湿度(%RH)の有意な変化は観察されない。
図14は、40lpm/ポートの流量でEFEM内を流れる窒素ガス(N2)を用いて、EFEMにドッキングされたFOUPについて記録された開放ドアパージ結果を示す。FOUP内のパーセント相対湿度(%RH)を、FOUP内に配置されたウエハ番号ウエハ1、ウエハ13、ウエハ25の前側、左側、右側、および後側で記録した。図14は、Sinfonia LP EFEM内にメッシュ層流要素が存在する場合に、FOUP内に配置されたウエハ1の4つのすべての場所で測定されたパーセント相対湿度(%RH)が低下することを示す。メッシュ層流要素がEFEM内に含まれている場合には、Wafer 13ではパーセント相対湿度の中程度の低下が観察される。ウエハ25では、パーセント相対湿度の有意な変化は観察されない。
図15は、50lpm/ポートの流量でEFEM内を流れる窒素ガス(N2)を用いて、EFEMにドッキングされたFOUPについて記録された開放ドアパージ結果を示す。FOUP内のパーセント相対湿度(%RH)を、FOUP内に配置されたウエハ1、ウエハ13、ウエハ25の前側、左側、右側、および後側で記録した。図15は、Sinfonia LP EFEM内にメッシュ層流要素が存在する場合に、FOUP内に配置されたウエハ1の4つのすべての場所で測定されたパーセント相対湿度(%RH)が低下することを示す。パーセント相対湿度(%RH)の同様の減少は、FOUPのほぼ中央に位置するウエハ13の4つのすべての場所で観察される。ウエハ25では、パーセント相対湿度の有意な変化は観察されない。
図12〜図15に示す結果から、メッシュ層流要素をEFEM内に組み込むことは、より高い流量における相対湿度に対するより大きな影響を有するという結論を開始することができる。
図16〜図19は、Brooks Automation社のロードポート(Brooks LP)にドッキングされたFOUP内に収容されたウエハ1、13、25の前側、左側、右側、および後側で記録されたパーセント相対湿度(%RH)を示す。EFEM内部にメッシュ流れ変更要素が存在する場合および存在しない場合について、異なる場所での相対湿度を異なるパージ条件(例えば、ガス流量およびガス)で記録した。
図16は、30lpm/ポートの流量でEFEM内を流れる余分な清浄な乾燥空気(XCDA)を用いて、BrooksのEFEMにドッキングされたFOUPについて記録された開放ドアパージ結果を示す。FOUP内のパーセント相対湿度(%RH)を、FOUP内に配置されたウエハ1、ウエハ13、ウエハ25の前側、左側、右側、および後側で記録した。図16は、メッシュ層流要素がBrooksのEFEM内に存在する場合に、FOUP内に配置されたウエハ1の前側および右側で測定されたパーセント相対湿度(%RH)が低下することを示す。パーセント相対湿度(%RH)の減少がまた、ウエハ13の前側で観察される。ウエハ13は、FOUPのほぼ中央に配置されている。ウエハ25では、パーセント相対湿度の有意な変化は観察されない。
ウエハ1は、FOUPの上部に位置するため、FOUPへのガスの偏向およびFOUP開口部を通過するガスの乱流によって影響を受ける可能性が最も高いウエハである。このように、パーセント相対湿度の最も顕著な減少は、ウエハ1において観察される。ウエハ25は、FOUPの底部に位置しており、FOUPへのガスの偏向およびFOUP開口部を通過するガスの乱流によって最も影響されにくい。このように、現在の相対湿度の顕著な変化がウエハ25の様々な位置(例えば、前、左、右および後)で観察されなかったことは驚くべきことではない。
図17は、40lpm/ポートの流量でEFEM内を流れる余分な清浄な乾燥空気(XCDA)を用いて、BrooksのEFEMにドッキングされたFOUPについて記録された開放ドアパージ結果を示す。FOUP内のパーセント相対湿度(%RH)を、FOUP内に配置されたウエハ1、ウエハ13、ウエハ25の前側、左側、右側、および後側で記録した。ウエハ1、13、25のいずれの位置でも、パーセント相対湿度(%RH)の有意な変化は観察されない。
図18は、40lpm/ポートの流量でEFEM内を流れる窒素ガス(N2)を用いて、BrooksのEFEMにドッキングされたFOUPについて記録された開放ドアパージ結果を示す。FOUP内のパーセント相対湿度(%RH)を、FOUP内に配置されたウエハ番号ウエハ1、ウエハ13、ウエハ25の前側、左側、右側、および後側で記録した。図18は、BrooksのEFEM内にメッシュ層流要素が存在する場合に、FOUP内に配置されたウエハ1の4つのすべての場所で測定されたパーセント相対湿度(%RH)が低下することを示す。メッシュ層流要素がEFEM内に含まれている場合には、Wafer 13の前側および右側ではパーセント相対湿度の中程度の低下が観察される。ウエハ25では、パーセント相対湿度の有意な変化は観察されない。
図19は、50lpm/ポートの流量でEFEM内を流れる窒素ガス(N2)を用いて、BrooksのEFEMにドッキングされたFOUPについて記録された開放ドアパージ結果を示す。FOUP内のパーセント相対湿度(%RH)を、FOUP内に配置されたウエハ1、ウエハ13、ウエハ25の前側、左側、右側、および後側で記録した。図9は、BrooksのEFEM内にメッシュ層流要素が存在する場合に、FOUP内に配置されたウエハ1の4つのすべての場所で測定されたパーセント相対湿度(%RH)が低下することを示す。FOUPのほぼ中央に位置するウエハ13の前側および後側では、パーセント相対湿度(%RH)の中程度の低下が観察される。ウエハ25では、パーセント相対湿度の有意な変化は観察されない。
図12〜図19に示す試験結果から明らかなように、メッシュ層流要素がEFEM内に存在する場合に、いずれのガスについてもまた異なる流量においても両方のEFEMで、全パージ性能FOUPが改善される。
粒子試験
FOUPパージは、EFEM内の損傷したFFUまたは可動部品から発生する可能性がある粒子またはAMCがFOUP内に浸入するのを防止することでも知られている。図20は、粒子汚染からのウエハ保護に対するEFC効果を評価するための試験設定200を示す。この試験は、EFC/ディフューザパージの有り/無しの場合について、ウエハ上の粒子加算器を測定することによって、EFC粒子防止効率を評価するものである。100nmのPSL粒子が、CDAパージ(40slpm/ポート)の間に30秒間アトマイザ204によって生成された。ウエハ1および25上の粒子加算器は、スキャン前およびスキャン後(KLA Tencor、SP1−TBI)に90〜120nmサイズのビンにおける粒子数を比較することによって測定した。(1)EFCを用いたディフューザパージ、(2)ディフューザパージのみ、(3)パージもEFCも無し、の3つの試験条件を評価した。
以下の表2は、3つの異なる試験条件に対する粒子加算器および粒子防止効率を示すEFC粒子試験結果を示す。結果に示すように、EFCは、ウエハ1では67%(ディフューザのみ)から99%(ディフューザ+EFC)に、ウエハ25では89%から97%に粒子防止効率を向上させることができる。
図21A〜図21Cは、各試験構成についてのスキャン前/スキャン後のマップを示し、100nmPSL粒子の堆積がマップで明確に観察される(マップではオレンジ色、90〜120nmサイズのビン)。ディフューザのみの構成の粒子堆積は、主にウエハ前側位置に集中しているが、パージ無し/EFC無しの構成は、ウエハ1のウエハ前側の堆積およびウエハ25のウエハ後側の堆積を示している。これは、パージすることなく、EFEM空気がFOUPの下部スロットに浸透し、より高いスロットの背面から出るためである。
本開示のいくつかの例示的な実施形態をこのように記載してきたが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲内でさらに他の実施形態を作製および使用できることを容易に理解するであろう。この文書に含まれる開示の多くの利点は、上記の説明に記載されている。しかしながら、この開示は、多くの点において例示的なものに過ぎないことが理解されるであろう。本開示の範囲を逸脱することなく、特に部品の形状、サイズ、および配置の事項について、詳細な変更を行うことができる。本開示の範囲は、言うまでもなく、添付の特許請求の範囲が表現される文言で規定される。

Claims (8)

  1. 機器フロントエンドモジュールの開口部の上方の内壁に接続されて、前記内壁から離れて前記機器フロントエンドモジュールの内部まで、ある角度で延在する金属メッシュを含む材料のシートを含み、前記シートは、前記機器フロントエンドモジュールの前記開口部に沿って延在するようにサイズが決められた第1の辺であって、前記機器フロントエンドモジュールのロードポート開口部の幅と少なくとも等しい第1の寸法を有する第1の辺と、前記機器フロントエンドモジュールの前記内部まで延在する第2の辺であって、前記材料のシートが前記機器フロントエンドモジュールの前記内部まで延在する場合に、前記機器フロントエンドモジュールの内部のガス流を変更する第2の寸法を有する第2の辺と、を有する、流れ変更固定具。
  2. 前記固定具は、前記機器フロントエンドモジュールの内壁と一体に形成されている、請求項1に記載の流れ変更固定具。
  3. 前記固定具は、前記機器フロントエンドモジュールの前記内壁に物理的に接続されている、請求項1に記載の流れ変更固定具。
  4. 前記固定具は、前記内壁に対して測定された角度で前記機器フロントエンドモジュールの前記内部まで延在する、請求項1に記載の流れ変更固定具。
  5. 前記角度は、前記内壁に対して測定された90度の角度である、請求項4に記載の流れ変更固定具。
  6. 前記角度は、前記内壁の上方側に対して測定された角度が90度よりも大きい、請求項4に記載の流れ変更固定具。
  7. 機器フロントエンドモジュールであって、
    前記流れ変更固定具が前記機器フロントエンドモジュールの前記内壁から離れて前記機器フロントエンドモジュールの内部まで、ある角度で突出するように、前記機器フロントエンドモジュールの開口部の上方の内壁に結合された請求項1に記載の前記流れ変更固定具を含み、前記流れ変更固定具は、前記機器フロントエンドモジュールの開口部を横切って前記機器フロントエンドモジュールの上部から底部に流れるガスの流れを変更する、機器フロントエンドモジュール。
  8. 機器フロントエンドモジュール内の空気流を変更する方法であって、前記流れ変更固定具が前記機器フロントエンドモジュールの内壁から離れて前記機器フロントエンドモジュールの内部まで、ある角度で突出するように、請求項1に記載の前記流れ変更固定具を前記機器フロントエンドモジュールの開口部の上方に配置するステップを含み、前記流れ変更固定具は、前記機器フロントエンドモジュールの開口部を横切って前記機器フロントエンドモジュールの上部から底部に流れるガスの流れを変更する、方法。
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