JP6537648B1 - 撮影方法及び撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】品質の安定した写真を反復的に撮影することが可能な撮影方法及び撮影システムを提供する。【解決手段】撮影方法は、被写体200及び被写体200の奥側に配置された背景70をカメラ11で撮影する撮影方法であって、被写体200の一側面部に光を照射するメインライト20と、メインライト20よりも光量が少なく被写体200の上部に向けて光を照射するトップライト30と、メインライト20よりも光量が少なく背景70に向けて光を照射するバックライト40と、メインライト20から発せれられた光を被写体200の他側面部及び前面部に向けてそれぞれ反射する第一レフ板50及び第二レフ板60とを用いて、被写体200の各照射場所で照度が異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、被写体を撮影する撮影方法、及び撮影システムに関するものである。
写真技術の起こりに伴い、肖像画に代わるものとして、人物を被写体とする人物写真の撮影が行われている。人物写真は、個人や家庭、友人による撮影や、自分自身による撮影が行われることもあるが、写真スタジオ(写真館)においてカメラマンによる撮影も行われている。写真スタジオでは写真を撮る際に光源を利用して、被写体を照らしながらの撮影が行われている。被写体と光源との関係によって、撮影された写真に含まれる被写体がこれを見る者に与える印象は大きく異なるものとなる。このため、ライティングの方法論が各種考案され、撮影に活用されている(特許文献1参照)。
特開2006−227313号公報
ライティングによって写真撮影の表現の幅が広がったものの、写真を撮影する際のライティングは、経験論や感覚論といった個人の技能に基づいて行われることがある。この場合、例えば写真スタジオでカメラマンが写真を撮影する場合であっても、撮影者によって写真の出来栄えが変わってしまうことがある。また、例えば同じ撮影者であっても、撮影場所や撮影機材が変わると、写真の出来栄えが変わってしまうことがある。このため、同程度の品質の写真を反復的に撮影することのできる撮影技術が求められている。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたもので、本発明の目的の一つは、品質の安定した写真を反復的に撮影することが可能な撮影方法及び撮影システムを提供することである。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的として位置づけることができる。
[1]ここで開示する撮影方法は、被写体及び前記被写体の奥側に配置された背景をカメラで撮影する撮影方法であって、前記被写体の一側面部に光を照射するメインライトと、前記メインライトよりも光量が少なく前記被写体の上部に向けて光を照射するトップライトと、前記メインライトよりも光量が少なく前記背景に向けて光を照射するバックライトと、前記メインライトから発せれられた光を前記被写体の他側面部及び前面部に向けてそれぞれ反射する第一レフ板及び第二レフ板とを用いて、前記被写体の各照射場所で照度が異なる。
[2]このとき、前記メインライトは、前記カメラの撮影位置に対して前記被写体を挟んで斜め奥側の位置であって、前記撮影位置を向く方向に配置され、前記トップライトは、前記被写体の斜め上方の位置であり、前記撮影位置と前記被写体とを結ぶ中心線を挟んで、前記メインライトに対して反対側の位置に配置され、前記バックライトは、前記撮影位置に対して前記メインライトよりも奥側で、且つ背景の手前側の位置であって、前記中心線と背景とが交差する位置を向く方向に配置され、前記第一レフ板は、前記被写体に対して前記メインライトとの反対側の位置であり、記第一レフ板と前記被写体との間の長さと、前記メインライトと前記被写体との間の長さとが略同程度となる位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置され、前記第二レフ板は、前記メインライトから前記撮影位置へ照射される直接光を遮る位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置されることが好ましい。
[3]また、前記メインライトは、前記メインライトから光が出射される出射部の幅が前記被写体の幅よりも大きい面光源であり、前記メインライトを、前記メインライトと前記被写体との間の長さが、前記出射部の幅の長さよりも小さくなるよう配置することが好ましい。
[4]また、前記メインライトは、ディフューザーを有し、前記メインライトからの光が、前記ディフューザーを介して照射される拡散光であることが好ましい。
[5]さらに、前記トップライトは、前記被写体の上方に光を向けるバーンドアを有することが好ましい。
[6]また、前記バックライトは、前記背景に光を向けるバーンドアを有することが好ましい。
[7]さらに、前記被写体が人であって、前記人の胴体が、前記メインライトに向いており、前記人の頭部が、前記第二レフ板に向いており、前記メインライトが、前記頭部の斜め前方且つ上方から光を照射して、レンブラントライティングになるように配置されることが好ましい。
[8]ここで開示する撮影システムは、被写体及び前記被写体の奥側に配置された背景をカメラで撮影する撮影システムであって、前記被写体の一側面部に光を照射するメインライトと、前記メインライトよりも光量が少なく前記被写体の上部に向けて光を照射するトップライトと、前記メインライトよりも光量が少なく前記背景に向けて光を照射するバックライトと、前記メインライトから発せれられた光を前記被写体の他側面部及び前面部に向けてそれぞれ反射する第一レフ板及び第二レフ板とを備え、前記被写体の各照射場所で照度が異なり、前記メインライトは、前記カメラの撮影位置に対して前記被写体を挟んで斜め奥側の位置であって、前記撮影位置を向く方向に配置され、前記トップライトは、前記被写体の斜め上方の位置であり、前記撮影位置と前記被写体とを結ぶ中心線を挟んで、前記メインライトに対して反対側の位置に配置され、前記バックライトは、前記撮影位置に対して前記メインライトよりも奥側で、且つ背景の手前側の位置であって、前記中心線と背景とが交差する位置を向く方向に配置され、前記第一レフ板は、前記被写体に対して前記メインライトとの反対側の位置であり、前記第一レフ板と前記被写体との間の長さと、前記メインライトと前記被写体との間の長さとが略同程度となる位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置され、前記第二レフ板は、前記メインライトから前記撮影位置へ照射される直接光を遮る位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置される。
本発明によれば、品質の安定した写真を反復的に撮影することが可能な撮影方法及び撮影システムを提供することができる。
実施形態に関する撮影システムを説明するための平面図である。 実施形態に関する撮影方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態に関する撮影方法で撮影した写真の一例を示す画像である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
実施形態で述べる撮影方法及び撮影システムは、被写体及び背景をカメラで撮影するものである。撮影対象となる被写体は特に限定されないが、主に写真スタジオにおいて撮影が行われる被写体に対して好適に用いられる。被写体としては、例えば、人(人物)、動物、植物、食べ物、家具、服装、装飾品、人形等が挙げられる。これらの被写体は、1種を単独で撮影してもよく、2種以上を組み合わせて撮影してもよい。被写体の中でも人が好ましく、着物を着た人物がより好ましい。さらには着物を着た人物が、カメラに対して、身体を背中と片側の肩を向けるとともに、顔面を斜め方向に向けるようにしたポーズで撮影を行う姿勢(ポーズ)をとっている状態に特に好適に用いられる。なお、この姿勢は「帯見せポーズ」とも称される。以下の実施形態では、被写体として、着物を着た女性を例示する。また、女性が着座した状態で帯見せポーズをとっている場合を例示する。
本実施形態では、被写体について、カメラと対向する側を前面側とする。また、カメラに対して前面側との反対側を背面側又は奥側と称する。また、前面側と背面側との間の範囲であって、カメラに対して両横側を側面側と称する。また、重力の作用方向を下方とし、その反対方向を上方と称する。
本明細書において、撮影システムにおける各構成要素の長さ及び各構成間の長さについては、長さが略同程度と表現する場合に、長さが同一なことだけでなく、ほぼ同程度の長さであることも含むものとする。具体的には、基準となる長さに対して、上下20%以下の長さの範囲に含まれる長さについても、略同程度の長さであるとする。
[1.構成]
図1を参照して、撮影システム100の構成を説明する。
撮影システム100は、メインライト20と、トップライト30と、バックライト40と、第一レフ板50と、第二レフ板60とを備えている。また、撮影システム100は、カメラ11と、背景70とを備えている。本実施形態の撮影方法は、この撮影システム100を用いて、被写体である人物200と、背景70とをカメラ11で撮影する撮影方法である。
まず、撮影システム100の各構成要素について説明する。
<カメラ>
カメラ11は、人物200及び背景70を撮影する写真機である。本実施形態では、例えば、撮像素子としてCCD(Charge-Coupled Device;電荷結合素子)又はCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor;相補型金属酸化膜半導体)を用いたイメージセンサを有する撮影光学系を備え、撮影により画像データを取得するデジタルカメラを例示する。なお、カメラ11としては、フィルムに露光して撮影を行う、銀塩フィルムカメラを用いてもよい。
カメラ11は、カメラ11を配置する撮影位置10において撮影が行われる。カメラ11は、撮影位置10に位置する撮影者がカメラ11を保持した状態で撮影してもよい。または、三脚、クレーン等にカメラ11を固定して、カメラ11を撮影位置10に配置した状態で撮影してもよい。撮影者による手振れを防ぐ観点からは、カメラ11を固定した状態で撮影を行うことが好ましい。
<メインライト>
メインライト20は、人物200の側面部に光を照射する投光器である。撮影システム100は、メインライト20の他に投光器として、トップライト30及びバックライト40を備えている。メインライト20は、これら他のトップライト30及びバックライト40よりも光量が多い、言い換えれば、撮影システム100の中で最も光量の多い投光器である。
メインライト20は、光を発する光源21を有している。メインライト20は、光源21として、定常的に発光する定常光発光ユニットと、瞬間的に定常光発光ユニットよりも強い光を発する瞬間光発光ユニットとを有している。そして、撮影者によるカメラ11のシャッター動作に併せて瞬間光発光ユニットを動作させることで、撮影の瞬間に瞬間光発光ユニットを発光させるように制御される。定常光発光ユニットとしては、例えば、蛍光灯、水銀灯、白熱電球、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等が挙げられる。瞬間光発光ユニットとしては、例えば、ストロボ(エレクトロニックフラッシュ)が挙げられる。
メインライト20は、ライトボックス22を有し、ライトボックス22の内部に光源21が設けられている。ライトボックス22は、複数の骨組みが略半球状又は略球冠状に組み合わされて、骨組みの間を遮光シートで覆われた傘状の構造物である。ライトボックス22は、略半球状又は略球冠状に展開された骨組みの先端部によって囲まれるとともに、遮光シートで覆われてない一面を有し、この一面が、光源21からの光が出射される出射部23となっている。本実施形態のライトボックス22は、8本の骨組みを有し、正八角形状の出射部23を有するオクタボックスである。
メインライト20は、出射部23に格子状のグリッド(図示略)を有していてもよく、有していなくともよい。グリッドは、光源21と被写体との間の光の通過経路に設けられて、光の指向性を高める撮影器具である。被写体の明暗のコントラストを強める観点からは、グリッドを有していることが好ましい。一方、被写体が人物200であって、光を回らせて柔らかい光を人物200にあてる観点からは、グリッドを有さないことが好ましい。すなわち、グリッドレスであることが好ましい。本実施形態では、メインライト20がグリッドを有していない場合を例示する。
メインライト20は、出射部23にディフューザー24を有している。ディフューザー24は、光源21と被写体との間の光の通過経路に設けられて、ディフューザー24を通過する光源21からの光を拡散させることによって、拡散光を被写体に照射する撮影器具であり、点光源に比して被写体に明瞭な影を生じにくくするものである。メインライト20からの光は、ディフューザー24を介して照射される拡散光となっている。ディフューザー24としては、例えば、布、紙、樹脂フィルム等を用いた光拡散フィルム、又はすりガラス、合成樹脂板等を用いた乳白色や梨地状の光拡散板等が挙げられる。
<トップライト>
トップライト30は、人物200の上部に向けて光を照射する投光器である。上述の通り、トップライト30は、メインライト20よりも光量が少ないものとなっている。トップライト30は、メインライト20と同様に定常光発光ユニットと瞬間光発光ユニットとを有する光源31を有している。そして、トップライト30は、撮影者によるカメラ11のシャッター動作に併せて、メインライト20と同時に発光するように制御される。
トップライト30は、シェード32を有し、シェード32の内部に光源31が設けられている。シェード32は、光源31を囲む半球状、柱状、又は箱状の遮光部材であって、一端面に光源31からの光が出射される開口部33が設けられている。トップライト30は、開口部33を通じて、光源31からの光を出射する。
トップライト30は、開口部33の周囲にバーンドア34を有している。バーンドア34は、開口部33から出射される光が周辺に広がるのを遮って、スポット状の照光をさせる部材である。バーンドア34は、開口部33の上下左右に取り付けられる4枚の板状部材である。バーンドア34の取り付け角度を変更して、4枚のバーンドア34により画成される開口の径を変化させることで、トップライト30から出射される光の方向性を制御することができる。本実施形態のバーンドア34は、光源31からの光が、撮影位置10、メインライト20、トップライト30、及び背景70の方向へ出射されるのを防いで、人物200の上方に光を向けることができる。
<バックライト>
バックライト40は、背景70に向けて光を照射する投光器である。上述の通り、バックライト40は、メインライト20よりも光量が少ないものとなっている。バックライト40は、メインライト20と同様に定常光発光ユニットと瞬間光発光ユニットとを有する光源41を有している。そして、バックライト40は、撮影者によるカメラ11のシャッター動作に併せて、メインライト20と同時に発光するように制御される。
バックライト40は、トップライト30と同様にシェード42を有し、シェード42の内部に光源41が設けられている。また、シェード42は、一面に光源41からの光が出射される開口部43が設けられている。バックライト40は、開口部43を通じて、光源41からの光を出射する。
バックライト40は、トップライト30と同様に、開口部43の周囲にバーンドア44を有している。本実施形態のバーンドア44は、光源41からの光が、撮影位置10、メインライト20、トップライト30、及び人物200の方向へ出射されるのを防いで、背景70に光を向けることができる。
<レフ板>
第一レフ板50は、メインライト20から発せれられた光を、人物200の側面部に向けて反射する反射部材である。また、第二レフ板60は、メインライト20から発せれられた光を、人物200の前面部に向けて反射する反射部材である。なお、第一レフ板50は、メインライト20が光を照射する人物200の一側面部とは反対側となる、他側面部に向けて光を反射する。
第一レフ板50及び第二レフ板60は、光の反射率が比較的に高い、白色、銀色、金色等の色を有する板状又は布状の部材である。本実施形態の第一レフ板50は、白色の板状部材であるレフ板51とレフ板52とからなる。レフ板51とレフ板52とは、レフ板51とレフ板52とがなす角度を変更できるように、屏風状に互いに辺を接して可動可能に接合されている。そして、第一レフ板50は、レフ板51とレフ板52とが、「く」の字状の角度を有するようにして自立している。第二レフ板60も、第一レフ板50と同様に、白色の板状部材であるレフ板61とレフ板62とからなり、自立している。
<背景>
背景70は、人物200の奥側に配置されている。背景70は、人物200と共に撮影されて、写真の背景となる。背景70は、シート状のスクリーンが巻き取られたロールスクリーンであって、撮影時にはスクリーンが引き出されて、人物200の背後に展開される。背景70は、撮影目的に合わせた所望の色を有するものである。背景70の色は特に限定されないが、例えば、白、赤、緑、青、紫、濃紺、黒等が挙げられる。背景70は、無地であってもよく、柄、模様等を有するものであってもよい。なお、背景70は、ロールスクリーンに限定されず、例えば平板状の部材であってもよく、予め伸張されている平幕状の部材であってもよい。
[2.配置]
次に、各構成要素の配置について説明する。
撮影システム100では、メインライト20及びトップライト30から出射される光、並びに第一レフ板50及び第二レフ板60からの反射光が人物200に照射する各照射場所で照度が異なるようにして、各構成要素が配置されている。
なお、図1に示すように、撮影位置10と人物200とを結ぶ線を、中心線Aとする。人物200の位置で中心線Aと直交する線を、仮想線Bとする。仮想線Bと平行であって、且つ人物200の奥側に位置し、メインライト20の支柱(図示略)の位置を通過する線を、仮想線Cとする。メインライト20からの光の出射方向を表す線を、光軸Dとする。トップライト30からの光の出射方向を表す線を、光軸Eとする。バックライト40からの光の出射方向を表す線を、光軸Fとする。撮影位置10と、人物200の頭部210における右頬212とを結ぶ線を、仮想線Gとする。
<被写体の配置>
本実施形態では、人物200は着座した状態で撮影される。この状態は、座り身半身とも称される。人物200の頭部210の向き、すなわち顔面の向きは、鼻211の向く方向で表される。人物200は、頭部210を、撮影位置10に対して正面(0度)から時計回りに45度回転させた方向に向けている。これにより、頭部210は第二レフ板60に向いている。このとき、人物200の右頬212はメインライト20に、又はメインライト20から背景70の間の方向に向いている。また、人物200の左頬213は前面側、すなわち撮影位置10に向いている。さらに、人物200は、胴体220を、撮影位置10に対して正面から時計回りに120度回転させた方向に向けている。これにより、胴体220は、メインライト20に向いている。また、人物200の背中221は側面側に、人物200の右肩222は背面側に、人物200の左肩223は前面側に向いている。そして、頭部210は胴体220に対して、反時計回りに75度回転させた位置関係となっている。さらに、頭部210は、鼻211が仮想線Gよりもカメラ11に近い側に位置する向きとなっている。そして、撮影位置10から見た場合に、鼻211の輪郭が、右頬212の輪郭よりも内側(図1中で右側)に入っている。このような人物200の姿勢で撮影を行うことによって、撮影位置10から見た場合に人物200のフォルムの均整がとれたものとなり、撮影位置10で撮影された写真を看取する者が受ける美感を増強することができる。なお、本実施形態では、人物200の胴体220の横幅は40cmである。
<メインライトの配置>
メインライト20は、撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め奥側の位置に配置される。さらに、メインライト20は、光軸Dが、撮影位置10を向く方向に配置される。より具体的には、撮影位置10を中心として中心線Aの撮影位置10から人物200に向いた方向を12時の方向とした場合、メインライト20は11時の方向に配置される。すなわち、メインライト20は、撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め左奥側の位置に配置される。また、人物200を中心として撮影位置10を6時の方向とした場合、メインライト20は10時の方向に配置される。また、頭部210の鼻211の方向を正面とした場合、時計回りに75度回転させた位置に、メインライト20が配置される。すなわち、メインライト20は、頭部210の右斜め前方に配置される。本実施形態では、仮想線Bと仮想線Cとの間の長さL1は、50cmである。すなわち、メインライト20は、人物200の位置に対して50cm奥側に配置されている。また、メインライト20と人物200との間の長さL2は、80cmである。なお、本明細書において、長さL2は、メインライト20の光源21と、被写体の側面部とを結んだ線分のうち、ディフューザー24により区画される出射部23の端部から、被写体の一側面部までの長さをいう。本実施形態では、被写体の一側面部とは、人物200の右頬212である。
ここで、メインライト20は、出射部23の幅が120cmである。メインライト20は、人物200の幅よりも大きい面光源となっている。さらに、メインライト20は、メインライト20と人物200との間の長さL2が、出射部23の幅の長さよりも小さくなるよう配置される。
メインライト20の光源21は、人物200の鼻211の位置と同程度の高さの位置であるか、やや高い位置に配置される。具体的には、メインライト20は、出射部23の上端部及び中心部の位置が、鼻211の位置よりも高い位置であって、且つ下端部の位置が、鼻211の位置よりも低い位置となる高さに配置される。
<トップライトの配置>
トップライト30は、人物200の斜め上方の位置であり、中心線Aを挟んで、メインライト20に対して反対側の位置に配置される。すなわち、トップライト30は、撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め右奥側の位置に配置される。さらに、トップライト30は、光軸Eが、頭部210の後頭部を向く方向に配置される。また、トップライト30は、頭部210に対して、上方から45度下側に向く位置に配置される。本実施形態では、トップライト30と頭部210との間の長さL3は、80cmである。なお、本明細書において、長さL3は、トップライト30のバーンドア34によって画成される開口端と、被写体の上部との間の長さをいう。本実施形態では、被写体の上部とは、人物200の後頭部である。バーンドア34は、20cm角に開くように調節されている。
<バックライトの配置>
バックライト40は、撮影位置10に対してメインライト20よりも奥側であり、背景70の手前側の位置に配置される。ここでは、バックライト40は、撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め左奥側の位置に配置される。さらに、バックライト40は、光軸Fが、中心線Aと背景70とが交差する位置を向く方向に配置される。バックライト40は、被写体の高さと略同程度の高さに配置される。バックライト40の光源41は、人物200の腰の位置と同程度の高さの位置であるか、やや低い位置に配置される。本実施形態では、バックライト40の光源41は、床から50cmの高さに配置される。バーンドア44は、20cm角に開くように調節されている。
<第一レフ板の配置>
第一レフ板50は、人物200に対してメインライト20との反対側の位置に配置される。また、第一レフ板50は、第一レフ板50と人物との間の長さL4と、メインライト20と人物との間の長さL2とが、略同程度であるか、又は長さL4がやや長くなる位置に配置される。さらに、第一レフ板50は、メインライト20からの光を反射した反射光を、人物200に照射する向きに配置される。具体的には、レフ板51が背中221に向けて、レフ板52が左肩223に向けて、それぞれ反射光を照射する向きに配置される。本実施形態では、第一レフ板50と人物200との間の長さL4は、90cmである。なお、本明細書において、長さL4は、第一レフ板50の中心と、被写体において、メインライト20からの光があたる一側面部とは反対側の他側面部との間の長さをいう。本実施形態では、被写体の他側面部とは、人物200の背中221である。また、第一レフ板50は、人物200よりも手前側に配置されている。これにより、第一レフ板50からの反射光を、被写体の手前側に向けることができる。
<第二レフ板の配置>
第二レフ板60は、メインライト20から撮影位置10へ照射される直接光を遮る位置に配置される。また、第二レフ板60は、第二レフ板60と人物との間の長さL5と、メインライト20と人物との間の長さL2とが、略同程度であるか、又は長さL5がやや長くなる位置に配置される。さらに、第二レフ板60は、メインライト20からの光を反射した反射光を人物200に照射する向きに配置される。具体的には、レフ板61が鼻211及び右頬212に向けて、レフ板62が鼻211及び左頬213に向けて、それぞれ反射光を照射する向きに配置される。本実施形態では、第二レフ板60と人物200との間の長さL5は、90cmである。なお、本明細書において、長さL5は、第二レフ板60の中心と、被写体において、メインライト20からの光があたる一側面部と前面部との中間部位との間の長さをいう。本実施形態では、被写体の中間部位とは、人物200の鼻211である。また、第二レフ板60は、人物200よりも手前側に配置されている。これにより、第二レフ板60からの反射光を、被写体の手前側に向けることができる。
<背景の配置>
背景70は、人物200、並びにメインライト20、トップライト30、及びバックライト40よりも奥側に配置されている。本実施形態では、背景70と人物200との間の長さL6は、210cmである。なお、被写体として、人の立全身を撮影する場合には、背景70と人物200との間の長さは、座り身半身の場合よりも短くなる。例えば、この長さは180cmである。
[2.撮影方法]
図2に示すフローチャートを参照して、撮影システム100を用いた撮影方法について説明する。なお、この撮影方法は、人が実施してもよく、配置及び撮影を行う装置を用いて実施してもよい。また、この装置はAI(Artificial Intelligence;人工知能)を備え、AI制御により自動的に動作するものであってもよい。
まず、被写体として人物200が撮影される位置(被写***置)を決定する(ステップS101)。このステップS101は、後述する各ステップでの各構成要素の位置を設定するために、基準となる被写体の位置を決定するものである。被写***置を決定すると共に、被写***置に被写体を配置してもよい。
次に、撮影位置10を決定する(ステップS102)。撮影は、被写体及び撮影の目的に合わせて、所望の焦点距離を有するカメラ11を用いて行われる。そして、そのカメラ11を用いた際に、所定の画角となる位置を撮影位置10とする。本実施形態では、被写***置と撮影位置10との間の長さは、200cmである。
続いて、被写***置及び撮影位置10に合わせて、上述した位置及び向きに、撮影システム100の各構成要素の配置を行う。
まず、メインライト20を配置する(ステップS103)。メインライト20のストロボ発光時に、被写***置からメインライト20に向けて測光した場合の絞り値(F)が、F5.6・1/2(F5.6とF4とを併せた値)となるようにメインライト20の位置を調整する。なお、本明細書案において絞り値(F)とは、露光計を用いて、ISOを250、シャッター速度を1/125秒に設定して測定した値をいう。
さらに、トップライト30を配置する(ステップS104)。トップライト30のストロボ発光時に、被写***置、中でも人物200の上部からトップライト30に向けて測光した場合の絞り値(F)が、F5.6となるように、トップライト30の位置を調整する。
また、バックライト40を配置する(ステップS105)。バックライト40のストロボ発光時に、中心線Aと背景70とが交差する位置からバックライト40に向けて測光した場合の絞り値(F)が、F5.6となるように、バックライト40の位置を調整する。
またさらに、第一レフ板50を配置し(ステップS106)、第二レフ板60を配置する(ステップS107)。メインライト20のストロボ発光時に、被写***置からメインライト20に向けて測光した場合の絞り値(F)が、F8となるように、第一レフ板50及び第二レフ板60の位置を調整する。
撮影システム100の各構成要素を配置した後に、被写***置に被写体を配置して、被写体の向きや姿勢を調整する(ステップS108)。ここでは、上述したように、被写***置に人物200を着座させる。さらに、頭部210及び胴体220が、所定の向きとなるように調整する。
そして、カメラ11により人物200及び背景70を撮影する(ステップS109)。なお、本実施形態では、露出が1/125秒,F8であり、レンズの焦点距離が70mm、開放下値がF2.8である条件で撮影する。カメラ11は、人物200のおでこの高さに構えて、フォーカスを人物のカメラ11側に近い目、すなわち左目にあわせて撮影する。本方法により撮影した、着物を着た女性の座り身半身の写真を図3に示す。なお、図3は、撮影により得られた写真のカラー画像を、白黒(グレースケール)画像として表示したものである。
上記説明では、ステップS103〜S107において、メインライト20、トップライト30、バックライト40、第一レフ板50、及び第二レフ板60を、この順で配置する場合を例に挙げて説明したが、配置の順序はこれに限定されず、適宜入れ替えてもよい。ただし、メインライト20からの光量と、第一レフ板50及び第二レフ板60からの光量とのバランスをとる観点からは、メインライト20を配置して絞り値を確認した後に、第一レフ板50及び第二レフ板60を配置して絞り値を確認することが好ましい。
[3.作用及び効果]
本実施形態に係る撮影システム100、及び撮影システム100を用いた撮影方法は、上述のように構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
[1]撮影システム100では、メインライト20と、メインライト20よりも光量が少ないトップライト30を用いて被写体にそれぞれからの光を照射するとともに、第一レフ板50及び第二レフ板60を用いて被写体にメインライト20からの反射光を反射する。そして、被写体の各照射場所で、照度が異なっている。このように、最も光量が大きいメインライト20によって、人物200の側面部を照らすと共に、反対側の側面部に影を落とすことができる。また、トップライト30で人物200の上部が照らされて、第一レフ板50及び第二レフ板60でメインライト20が照らす側とは逆側の側面と前面とが照らされる。これにより、メインライト20からの光が当たらずに影が生じる部位の全体を暗くしておくのではなく、光のあたった箇所をハイライトした写真を撮影することができる。このように、複数のライトとレフ板とを組み合わせて被写体に多方向から光をあてることで、被写体に生じた光と影によって明部と暗部とのコントラストが生み出された、絵画調で立体的な写真を撮影することができる。さらに、バックライト40が背景70に光を照射している。これにより、バックライト40によって照らされた背景70に被写体が浮かび上がることで、奥行き感のある写真を撮影することができる。またさらに、撮影システム100では、それぞれ被写体に対する光量が異なる所定の複数の機材を用いて、被写体に対して予め定められた方向からそれぞれ光をあてるようにして撮影を行う。このため、撮影者個人の技能に頼らずに、品質の安定した写真を反復的に撮影することができる。したがって、例えば、撮影者が変わった場合や、撮影者が常時とは異なる撮影スタジオで撮影するような場合であっても、同様のクオリティを有する写真を撮影することができる。
[2]撮影システム100では、メインライト20が、撮影位置10に対して被写体を挟んで斜め奥側の位置に配置されている。これにより、被写体において、メインライト20に近い側の側面側と、背面側とをメインライト20によって照らし、メインライト20によって照らされる側面側とは反対の側面側と、被写体の手前側とに影を落とすことができる。したがって、被写体の手前側に大きく影が生じた重厚な写真を撮影することができる。また、トップライト30は、被写体の斜め上方であって、メインライト20とは反対側の位置に配置されることで、メインライト20からの光の照射によって影となる部位に光をあてて強調することができる。中でも、被写体が人物200である場合には、頭髪に光を照射することで、頭髪が光を反射して輝いているような写真を撮影することができる。また、バックライト40は、中心線Aと背景70とが交差する位置を向く方向に配置されている。これにより、被写体を中心とした周囲の背景70が明るく照らし出されて、その前方に被写体が位置することで、引き締まった印象を与える写真を撮影することができる。また、第一レフ板50が、被写体に対してメインライト20との反対側の位置であり、被写体までの長さがメインライト20と略同程度となる位置に配置されている。これにより、第一レフ板50によって被写体に反射される反射光の光量が十分なものとなって、メインライト20からの光によって影が生じる部分に反射光を当てた箇所を、際立たせることができる。また、第二レフ板60が、メインライト20から撮影位置10へ照射される直接光を遮る位置に配置される。これにより、メインライト20からの光がカメラ11に直接入射することで、被写体の露出が足りずに暗く撮影されてしまう事態を避けることができる。このように、被写体の奥側に配置された三点のライトと、被写体の手前側に配置された二点のレフ板とによる上述した作用及び効果が組み合わさることで、絵画調で立体的な写真をより高品質に撮影することができる。
[3]メインライト20は、出射部23の幅が被写体の幅よりも大きい面光源である。さらに、メインライト20を、メインライト20と被写体との間の長さが、出射部23の幅の長さよりも小さくなるよう配置している。これにより、面光源であるメインライト20による柔らかい光を被写体に照射することで、被写体にコントラストの低い影を落とすことができる。このような面光源による影は、被写体に生じる影を強調したくない場合に有効である。例えば、被写体が人物の場合には、肌の凹凸が目立たなくなり肌面を綺麗に撮ることができるため、好適に用いられる。
[4]メインライト20は、ディフューザー24を有し、メインライト20からの光が、ディフューザー24を介して照射される拡散光となっている。これにより、メインライト20からの拡散光による柔らかい光を被写体に照射することで、被写体にコントラストの低い影を落とすことができる。このような拡散光による影も、被写体に生じる影を強調したくない場合に有効である。
[5]トップライト30は、被写体の上方に光を向けるバーンドア34を有している。これにより、トップライト30からの光の方向性を制御して、被写体の上方に集中的に光を向けることで、被写体の上方以外にトップライト30からの光があたることを防ぐことができる。したがって、メインライト20による光が当たらない部位において、トップライト30からの光がピンポイントに照射されることによって、明暗のメリハリのついた写真を撮影することができる。
[6]バックライト40は、背景70に光を向けるバーンドア44を有している。これにより、バックライト40からの光の方向性を制御して、バックライト40からメインライト20及び被写体の方向に向けて光が出射されることを防ぐことができる。したがって、メインライト20からの光、及び第一レフ板50及び第二レフ板60からの反射光による光量の制御を適切に行うことができる。
[7]さらに、撮影システム100は、被写体が人物200であって、人物200の身体がメインライト20に向いており、頭部210が第二レフ板60に向いている。さらに、メインライト20が、頭部210の斜め前方且つ上方から光を照射して、レンブラントライティングになるように配置される。これにより、頭部210の顔面において、鼻211を挟んでメインライト20の反対側に影ができるとともに逆三角形の光によるハイライトが生じる。したがって、顔面の立体感と陰影を強調した写真を撮ることができる。特には、メインライト20が撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め奥側の位置にある場合には、撮影位置10から遠い右頬212が明るくなり、一方で撮影位置10から近い左頬213に影ができるとともに逆三角形のハイライトが生じる。このようないわゆるショートレンブラントとなる場合には、撮影位置10から見た影の面積が大きくなりながら、影の中にハイライトを印象的に生じさせることができる。さらに、撮影システム100では、撮影位置10から見て影が生じる頭部210の髪の毛に対して、トップライト30によって光を照射することができる。したがって、髪の毛が暗くなって背景70の暗い部分に溶け込むことを防ぎ、背景70から分離して見栄えを良くすることができる。また、撮影位置10から見て影が生じる左頬213、背中221、及び左肩223に対して、第一レフ板50及び第二レフ板60によって反射光を照射することができる。したがって、左頬213に右頬212とは明るさが異なるように光があてられることで、顔面に明るさの階調を生じさせることができる。また、背中221及び左肩223が、メインライト20からの光によって生じる影に沈みこんでしまうことないように、強調することができる。よって、人物200に生じる光の明るさが変化すると共に、光が影と複雑に組み合わさることで、より格調高い写真を撮影することができる。
[4.その他]
上記説明では、中心線Aに対して、撮影位置10から見てメインライト20を左側に配置して、人物200が撮影位置10から見て左側を向いている場合を例に挙げて説明した。撮影システム100の構成及び人物200の向きはこれに限定されず、左右を逆にしてもよい。例えば、中心線Aに対して、撮影位置10から見てメインライト20を右側に配置して、人物200が撮影位置10から見て右側を向いている状態で撮影を行ってもよい。なお、被写体が着物を着た女性の場合には、着物の模様が左肩から左腕にかけて配されることが多いため、実施形態で挙げた構成及び向きが好ましい。
上記説明では、メインライト20がディフューザー24を有し、拡散光を照射する場合を例に挙げて説明した。メインライト20の光は、被写体に応じて適宜変更することができ、メインライト20にディフューザー24を用いずに、光源21から出射される光を直接に放射することで、被写体に硬い光である光沢性のある光を照射してもよい。この場合、被写体の表面に濃い影を生じさせることで、表面の凹凸を際立たせて、表面の状態を再現した写真を撮影することができる。
10 撮影位置
11 カメラ
20 メインライト
23 ディフューザー
24 出射部
30 トップライト
34 バーンドア
40 バックライト
44 バーンドア
50 第一レフ板
60 第二レフ板
70 背景
100 撮影システム
200 人物
A 中心線

Claims (8)

  1. 被写体及び前記被写体の奥側に配置された背景をカメラで撮影する撮影方法であって、
    前記被写体の一側面部に光を照射するメインライトと、
    前記メインライトよりも光量が少なく前記被写体の上部に向けて光を照射するトップライトと、
    前記メインライトよりも光量が少なく前記背景に向けて光を照射するバックライトと、
    前記メインライトから発せれられた光を前記被写体の他側面部及び前面部に向けてそれぞれ反射する第一レフ板及び第二レフ板とを用いて、
    前記被写体の各照射場所で照度が異なる
    ことを特徴とする撮影方法。
  2. 前記メインライトは、前記カメラの撮影位置に対して前記被写体を挟んで斜め奥側の位置であって、前記撮影位置を向く方向に配置され、
    前記トップライトは、前記被写体の斜め上方の位置であり、前記撮影位置と前記被写体とを結ぶ中心線を挟んで、前記メインライトに対して反対側の位置に配置され、
    前記バックライトは、前記撮影位置に対して前記メインライトよりも奥側で、且つ背景の手前側の位置であって、前記中心線と背景とが交差する位置を向く方向に配置され、
    前記第一レフ板は、前記被写体に対して前記メインライトとの反対側の位置であり、
    前記第一レフ板と前記被写体との間の長さと、前記メインライトと前記被写体との間の長さとが略同程度となる位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置され、
    前記第二レフ板は、前記メインライトから前記撮影位置へ照射される直接光を遮る位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置される、
    請求項1に記載の撮影方法。
  3. 前記メインライトは、前記メインライトから光が出射される出射部の幅が前記被写体の幅よりも大きい面光源であり、
    前記メインライトを、前記メインライトと前記被写体との間の長さが、前記出射部の幅の長さよりも小さくなるよう配置する、
    請求項1又は2に記載の撮影方法。
  4. 前記メインライトは、ディフューザーを有し、
    前記メインライトからの光が、前記ディフューザーを介して照射される拡散光である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮影方法。
  5. 前記トップライトは、前記被写体の上方に光を向けるバーンドアを有する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮影方法。
  6. 前記バックライトは、前記背景に光を向けるバーンドアを有する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影方法。
  7. 前記被写体が人であって、
    前記人の胴体が、前記メインライトに向いており、
    前記人の頭部が、前記第二レフ板に向いており、
    前記メインライトが、前記頭部の斜め前方且つ上方から光を照射して、レンブラントライティングになるように配置される、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影方法。
  8. 被写体及び前記被写体の奥側に配置された背景をカメラで撮影する撮影システムであって、
    前記被写体の一側面部に光を照射するメインライトと、
    前記メインライトよりも光量が少なく前記被写体の上部に向けて光を照射するトップライトと、
    前記メインライトよりも光量が少なく前記背景に向けて光を照射するバックライトと、
    前記メインライトから発せれられた光を前記被写体の他側面部及び前面部に向けてそれぞれ反射する第一レフ板及び第二レフ板とを備え、
    前記被写体の各照射場所で照度が異なり、
    前記メインライトは、前記カメラの撮影位置に対して前記被写体を挟んで斜め奥側の位置であって、前記撮影位置を向く方向に配置され、
    前記トップライトは、前記被写体の斜め上方の位置であり、前記撮影位置と前記被写体とを結ぶ中心線を挟んで、前記メインライトに対して反対側の位置に配置され、
    前記バックライトは、前記撮影位置に対して前記メインライトよりも奥側で、且つ背景の手前側の位置であって、前記中心線と背景とが交差する位置を向く方向に配置され、
    前記第一レフ板は、前記被写体に対して前記メインライトとの反対側の位置であり、
    前記第一レフ板と前記被写体との間の長さと、前記メインライトと前記被写体との間の長さとが略同程度となる位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置され、
    前記第二レフ板は、前記メインライトから前記撮影位置へ照射される直接光を遮る位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置される
    ことを特徴とする撮影システム。
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