JP6537648B1 - 撮影方法及び撮影システム - Google Patents
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Abstract
Description
[4]また、前記メインライトは、ディフューザーを有し、前記メインライトからの光が、前記ディフューザーを介して照射される拡散光であることが好ましい。
[5]さらに、前記トップライトは、前記被写体の上方に光を向けるバーンドアを有することが好ましい。
[6]また、前記バックライトは、前記背景に光を向けるバーンドアを有することが好ましい。
[7]さらに、前記被写体が人であって、前記人の胴体が、前記メインライトに向いており、前記人の頭部が、前記第二レフ板に向いており、前記メインライトが、前記頭部の斜め前方且つ上方から光を照射して、レンブラントライティングになるように配置されることが好ましい。
図1を参照して、撮影システム100の構成を説明する。
撮影システム100は、メインライト20と、トップライト30と、バックライト40と、第一レフ板50と、第二レフ板60とを備えている。また、撮影システム100は、カメラ11と、背景70とを備えている。本実施形態の撮影方法は、この撮影システム100を用いて、被写体である人物200と、背景70とをカメラ11で撮影する撮影方法である。
まず、撮影システム100の各構成要素について説明する。
カメラ11は、人物200及び背景70を撮影する写真機である。本実施形態では、例えば、撮像素子としてCCD(Charge-Coupled Device;電荷結合素子)又はCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor;相補型金属酸化膜半導体)を用いたイメージセンサを有する撮影光学系を備え、撮影により画像データを取得するデジタルカメラを例示する。なお、カメラ11としては、フィルムに露光して撮影を行う、銀塩フィルムカメラを用いてもよい。
メインライト20は、人物200の側面部に光を照射する投光器である。撮影システム100は、メインライト20の他に投光器として、トップライト30及びバックライト40を備えている。メインライト20は、これら他のトップライト30及びバックライト40よりも光量が多い、言い換えれば、撮影システム100の中で最も光量の多い投光器である。
トップライト30は、人物200の上部に向けて光を照射する投光器である。上述の通り、トップライト30は、メインライト20よりも光量が少ないものとなっている。トップライト30は、メインライト20と同様に定常光発光ユニットと瞬間光発光ユニットとを有する光源31を有している。そして、トップライト30は、撮影者によるカメラ11のシャッター動作に併せて、メインライト20と同時に発光するように制御される。
バックライト40は、背景70に向けて光を照射する投光器である。上述の通り、バックライト40は、メインライト20よりも光量が少ないものとなっている。バックライト40は、メインライト20と同様に定常光発光ユニットと瞬間光発光ユニットとを有する光源41を有している。そして、バックライト40は、撮影者によるカメラ11のシャッター動作に併せて、メインライト20と同時に発光するように制御される。
第一レフ板50は、メインライト20から発せれられた光を、人物200の側面部に向けて反射する反射部材である。また、第二レフ板60は、メインライト20から発せれられた光を、人物200の前面部に向けて反射する反射部材である。なお、第一レフ板50は、メインライト20が光を照射する人物200の一側面部とは反対側となる、他側面部に向けて光を反射する。
背景70は、人物200の奥側に配置されている。背景70は、人物200と共に撮影されて、写真の背景となる。背景70は、シート状のスクリーンが巻き取られたロールスクリーンであって、撮影時にはスクリーンが引き出されて、人物200の背後に展開される。背景70は、撮影目的に合わせた所望の色を有するものである。背景70の色は特に限定されないが、例えば、白、赤、緑、青、紫、濃紺、黒等が挙げられる。背景70は、無地であってもよく、柄、模様等を有するものであってもよい。なお、背景70は、ロールスクリーンに限定されず、例えば平板状の部材であってもよく、予め伸張されている平幕状の部材であってもよい。
次に、各構成要素の配置について説明する。
撮影システム100では、メインライト20及びトップライト30から出射される光、並びに第一レフ板50及び第二レフ板60からの反射光が人物200に照射する各照射場所で照度が異なるようにして、各構成要素が配置されている。
本実施形態では、人物200は着座した状態で撮影される。この状態は、座り身半身とも称される。人物200の頭部210の向き、すなわち顔面の向きは、鼻211の向く方向で表される。人物200は、頭部210を、撮影位置10に対して正面(0度)から時計回りに45度回転させた方向に向けている。これにより、頭部210は第二レフ板60に向いている。このとき、人物200の右頬212はメインライト20に、又はメインライト20から背景70の間の方向に向いている。また、人物200の左頬213は前面側、すなわち撮影位置10に向いている。さらに、人物200は、胴体220を、撮影位置10に対して正面から時計回りに120度回転させた方向に向けている。これにより、胴体220は、メインライト20に向いている。また、人物200の背中221は側面側に、人物200の右肩222は背面側に、人物200の左肩223は前面側に向いている。そして、頭部210は胴体220に対して、反時計回りに75度回転させた位置関係となっている。さらに、頭部210は、鼻211が仮想線Gよりもカメラ11に近い側に位置する向きとなっている。そして、撮影位置10から見た場合に、鼻211の輪郭が、右頬212の輪郭よりも内側(図1中で右側)に入っている。このような人物200の姿勢で撮影を行うことによって、撮影位置10から見た場合に人物200のフォルムの均整がとれたものとなり、撮影位置10で撮影された写真を看取する者が受ける美感を増強することができる。なお、本実施形態では、人物200の胴体220の横幅は40cmである。
メインライト20は、撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め奥側の位置に配置される。さらに、メインライト20は、光軸Dが、撮影位置10を向く方向に配置される。より具体的には、撮影位置10を中心として中心線Aの撮影位置10から人物200に向いた方向を12時の方向とした場合、メインライト20は11時の方向に配置される。すなわち、メインライト20は、撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め左奥側の位置に配置される。また、人物200を中心として撮影位置10を6時の方向とした場合、メインライト20は10時の方向に配置される。また、頭部210の鼻211の方向を正面とした場合、時計回りに75度回転させた位置に、メインライト20が配置される。すなわち、メインライト20は、頭部210の右斜め前方に配置される。本実施形態では、仮想線Bと仮想線Cとの間の長さL1は、50cmである。すなわち、メインライト20は、人物200の位置に対して50cm奥側に配置されている。また、メインライト20と人物200との間の長さL2は、80cmである。なお、本明細書において、長さL2は、メインライト20の光源21と、被写体の側面部とを結んだ線分のうち、ディフューザー24により区画される出射部23の端部から、被写体の一側面部までの長さをいう。本実施形態では、被写体の一側面部とは、人物200の右頬212である。
トップライト30は、人物200の斜め上方の位置であり、中心線Aを挟んで、メインライト20に対して反対側の位置に配置される。すなわち、トップライト30は、撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め右奥側の位置に配置される。さらに、トップライト30は、光軸Eが、頭部210の後頭部を向く方向に配置される。また、トップライト30は、頭部210に対して、上方から45度下側に向く位置に配置される。本実施形態では、トップライト30と頭部210との間の長さL3は、80cmである。なお、本明細書において、長さL3は、トップライト30のバーンドア34によって画成される開口端と、被写体の上部との間の長さをいう。本実施形態では、被写体の上部とは、人物200の後頭部である。バーンドア34は、20cm角に開くように調節されている。
バックライト40は、撮影位置10に対してメインライト20よりも奥側であり、背景70の手前側の位置に配置される。ここでは、バックライト40は、撮影位置10に対して人物200を挟んで斜め左奥側の位置に配置される。さらに、バックライト40は、光軸Fが、中心線Aと背景70とが交差する位置を向く方向に配置される。バックライト40は、被写体の高さと略同程度の高さに配置される。バックライト40の光源41は、人物200の腰の位置と同程度の高さの位置であるか、やや低い位置に配置される。本実施形態では、バックライト40の光源41は、床から50cmの高さに配置される。バーンドア44は、20cm角に開くように調節されている。
第一レフ板50は、人物200に対してメインライト20との反対側の位置に配置される。また、第一レフ板50は、第一レフ板50と人物との間の長さL4と、メインライト20と人物との間の長さL2とが、略同程度であるか、又は長さL4がやや長くなる位置に配置される。さらに、第一レフ板50は、メインライト20からの光を反射した反射光を、人物200に照射する向きに配置される。具体的には、レフ板51が背中221に向けて、レフ板52が左肩223に向けて、それぞれ反射光を照射する向きに配置される。本実施形態では、第一レフ板50と人物200との間の長さL4は、90cmである。なお、本明細書において、長さL4は、第一レフ板50の中心と、被写体において、メインライト20からの光があたる一側面部とは反対側の他側面部との間の長さをいう。本実施形態では、被写体の他側面部とは、人物200の背中221である。また、第一レフ板50は、人物200よりも手前側に配置されている。これにより、第一レフ板50からの反射光を、被写体の手前側に向けることができる。
第二レフ板60は、メインライト20から撮影位置10へ照射される直接光を遮る位置に配置される。また、第二レフ板60は、第二レフ板60と人物との間の長さL5と、メインライト20と人物との間の長さL2とが、略同程度であるか、又は長さL5がやや長くなる位置に配置される。さらに、第二レフ板60は、メインライト20からの光を反射した反射光を人物200に照射する向きに配置される。具体的には、レフ板61が鼻211及び右頬212に向けて、レフ板62が鼻211及び左頬213に向けて、それぞれ反射光を照射する向きに配置される。本実施形態では、第二レフ板60と人物200との間の長さL5は、90cmである。なお、本明細書において、長さL5は、第二レフ板60の中心と、被写体において、メインライト20からの光があたる一側面部と前面部との中間部位との間の長さをいう。本実施形態では、被写体の中間部位とは、人物200の鼻211である。また、第二レフ板60は、人物200よりも手前側に配置されている。これにより、第二レフ板60からの反射光を、被写体の手前側に向けることができる。
背景70は、人物200、並びにメインライト20、トップライト30、及びバックライト40よりも奥側に配置されている。本実施形態では、背景70と人物200との間の長さL6は、210cmである。なお、被写体として、人の立全身を撮影する場合には、背景70と人物200との間の長さは、座り身半身の場合よりも短くなる。例えば、この長さは180cmである。
図2に示すフローチャートを参照して、撮影システム100を用いた撮影方法について説明する。なお、この撮影方法は、人が実施してもよく、配置及び撮影を行う装置を用いて実施してもよい。また、この装置はAI(Artificial Intelligence;人工知能)を備え、AI制御により自動的に動作するものであってもよい。
まず、メインライト20を配置する(ステップS103)。メインライト20のストロボ発光時に、被写***置からメインライト20に向けて測光した場合の絞り値(F)が、F5.6・1/2(F5.6とF4とを併せた値)となるようにメインライト20の位置を調整する。なお、本明細書案において絞り値(F)とは、露光計を用いて、ISOを250、シャッター速度を1/125秒に設定して測定した値をいう。
本実施形態に係る撮影システム100、及び撮影システム100を用いた撮影方法は、上述のように構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
上記説明では、中心線Aに対して、撮影位置10から見てメインライト20を左側に配置して、人物200が撮影位置10から見て左側を向いている場合を例に挙げて説明した。撮影システム100の構成及び人物200の向きはこれに限定されず、左右を逆にしてもよい。例えば、中心線Aに対して、撮影位置10から見てメインライト20を右側に配置して、人物200が撮影位置10から見て右側を向いている状態で撮影を行ってもよい。なお、被写体が着物を着た女性の場合には、着物の模様が左肩から左腕にかけて配されることが多いため、実施形態で挙げた構成及び向きが好ましい。
11 カメラ
20 メインライト
23 ディフューザー
24 出射部
30 トップライト
34 バーンドア
40 バックライト
44 バーンドア
50 第一レフ板
60 第二レフ板
70 背景
100 撮影システム
200 人物
A 中心線
Claims (8)
- 被写体及び前記被写体の奥側に配置された背景をカメラで撮影する撮影方法であって、
前記被写体の一側面部に光を照射するメインライトと、
前記メインライトよりも光量が少なく前記被写体の上部に向けて光を照射するトップライトと、
前記メインライトよりも光量が少なく前記背景に向けて光を照射するバックライトと、
前記メインライトから発せれられた光を前記被写体の他側面部及び前面部に向けてそれぞれ反射する第一レフ板及び第二レフ板とを用いて、
前記被写体の各照射場所で照度が異なる
ことを特徴とする撮影方法。 - 前記メインライトは、前記カメラの撮影位置に対して前記被写体を挟んで斜め奥側の位置であって、前記撮影位置を向く方向に配置され、
前記トップライトは、前記被写体の斜め上方の位置であり、前記撮影位置と前記被写体とを結ぶ中心線を挟んで、前記メインライトに対して反対側の位置に配置され、
前記バックライトは、前記撮影位置に対して前記メインライトよりも奥側で、且つ背景の手前側の位置であって、前記中心線と背景とが交差する位置を向く方向に配置され、
前記第一レフ板は、前記被写体に対して前記メインライトとの反対側の位置であり、
前記第一レフ板と前記被写体との間の長さと、前記メインライトと前記被写体との間の長さとが略同程度となる位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置され、
前記第二レフ板は、前記メインライトから前記撮影位置へ照射される直接光を遮る位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置される、
請求項1に記載の撮影方法。 - 前記メインライトは、前記メインライトから光が出射される出射部の幅が前記被写体の幅よりも大きい面光源であり、
前記メインライトを、前記メインライトと前記被写体との間の長さが、前記出射部の幅の長さよりも小さくなるよう配置する、
請求項1又は2に記載の撮影方法。 - 前記メインライトは、ディフューザーを有し、
前記メインライトからの光が、前記ディフューザーを介して照射される拡散光である、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮影方法。 - 前記トップライトは、前記被写体の上方に光を向けるバーンドアを有する、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮影方法。 - 前記バックライトは、前記背景に光を向けるバーンドアを有する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影方法。 - 前記被写体が人であって、
前記人の胴体が、前記メインライトに向いており、
前記人の頭部が、前記第二レフ板に向いており、
前記メインライトが、前記頭部の斜め前方且つ上方から光を照射して、レンブラントライティングになるように配置される、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮影方法。 - 被写体及び前記被写体の奥側に配置された背景をカメラで撮影する撮影システムであって、
前記被写体の一側面部に光を照射するメインライトと、
前記メインライトよりも光量が少なく前記被写体の上部に向けて光を照射するトップライトと、
前記メインライトよりも光量が少なく前記背景に向けて光を照射するバックライトと、
前記メインライトから発せれられた光を前記被写体の他側面部及び前面部に向けてそれぞれ反射する第一レフ板及び第二レフ板とを備え、
前記被写体の各照射場所で照度が異なり、
前記メインライトは、前記カメラの撮影位置に対して前記被写体を挟んで斜め奥側の位置であって、前記撮影位置を向く方向に配置され、
前記トップライトは、前記被写体の斜め上方の位置であり、前記撮影位置と前記被写体とを結ぶ中心線を挟んで、前記メインライトに対して反対側の位置に配置され、
前記バックライトは、前記撮影位置に対して前記メインライトよりも奥側で、且つ背景の手前側の位置であって、前記中心線と背景とが交差する位置を向く方向に配置され、
前記第一レフ板は、前記被写体に対して前記メインライトとの反対側の位置であり、
前記第一レフ板と前記被写体との間の長さと、前記メインライトと前記被写体との間の長さとが略同程度となる位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置され、
前記第二レフ板は、前記メインライトから前記撮影位置へ照射される直接光を遮る位置であって、前記メインライトからの光を反射した反射光を前記被写体に照射する向きに配置される
ことを特徴とする撮影システム。
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