JP6529153B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

この発明は、ヘッドレストやハンガー等の付加機能部品が背凭れに取り付けられる椅子に関するものである。
事務用等として用いられる椅子は、脚柱の上部に支基が取り付けられ、その支基に着座者の臀部を支持する座と、着座者の背部を支持する背凭れと、が取り付けられている。
また、この種の椅子として、背凭れの上部にヘッドレストやハンガー等の付加機能部品が取り付けられるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の椅子は、背凭れの上端側の横梁部の後面に第1の付加機能部品であるヘッドレストの基部が重ねられ、さらにヘッドレストの基部の後面に第2の付加機能部品であるハンガーの基部が重ねられ、その状態でハンガーとヘッドレストの各基部が背凭れの横梁部にボルト締結によって固定されている。
特開2014−83128号公報
上記従来の椅子においては、背凭れの上部の幅方向中央領域に付加機能部品が上方に起立するように取り付けられているため、椅子の使用者が当該椅子に手を掛けて移動させようとしたときに、付加機能部品を把持してしまうことが考えられる。即ち、上記従来の椅子の場合、背凭れの上部の幅方向中央領域の後部側が付加機能部品によって塞がれているため、椅子の後方側には適切な把持部分がなく使用者は付加機能部品を把持せざるを得なくなる。
しかし、多くの付加機能部品は背凭れの上部から上方側に突出することになるため、付加機能部品に手を掛けて椅子を移動させることは、背凭れと付加機能部品との固定点に脱落方向のモーメントを作用させることになる。このため、椅子の移動操作時に付加機能部品の固定点から離間した部位が把持されることは好ましくない。
そこでこの発明は、使用者が手を掛けて移動操作するときに、付加機能部品の固定点に脱落方向のモーメントの作用しにくい椅子を提供しようとするものである。
この発明に係る椅子は、上記課題を解決するために、着座者の背部を支持する背凭れと、前記背凭れに脱着可能に取り付けられる複数の付加機能部品と、を備えた椅子において、前記背凭れは、後方から把持可能な上辺部を備え、前記複数の付加機能部品のそれぞれは、前記背凭れの上辺部の後面側に取り付けられる取付基部と、前記背凭れに追加機能を付加する付加機能部品本体部と、前記取付基部と前記付加機能部品本体部の幅方向の中央領域間に、前後方向に貫通する手指挿入口を形成するように前記取付基部と前記付加機能部品本体部を連結する一対の連結支柱部と、を備え、前記複数の付加機能部品のそれぞれにおける前記取付基部が、前後方向に重ね合わされて相互に結合可能とされた状態で前記上辺部に取り付けられ、尚且つ、前記複数の付加機能部品のうちの後方の付加機能部品の前記手指挿入口と、前記複数の付加機能部品のうちの前方の付加機能部品の前記手指挿入口とは、前記後方の付加機能部品の前記手指挿入口から挿入された手指の、前記前方の付加機能部品の前記手指挿入口への挿入を許容するように並置されるようにした。
これにより、複数の付加機能部品が重ねて背凭れの上辺部に取り付けられた状態において、作業者が椅子に手を掛けて移動させるときには、作業者は、椅子の後方側から後方の付加機能部品の手指挿入口と前方の付加機能部品の手指挿入口とに手を挿し込み、複数の付加機能部品の取付基部と背凭れの上辺部とを合わせて把持することができる。
前記付加機能部品の前記取付基部は、当該取付基部の上面が前記背凭れの前記上辺部の上面と略同一高さになるように、前記上辺部に取り付けられるようにしても良い。
この場合、付加機能部品の取付基部の上面と、背凭れの上辺部の上面との間に大きな段差が生じなくなる。この結果、付加機能部品の取付基部と背凭れの上辺部とを合わせて把持し易くなる。
前記背凭れは、上部に幅方向に延出する横梁を有し、前記上辺部は当該横梁によって構成されるようにしても良い。
この場合、強度の高い横梁を付加機能部品の取付基部とともに容易に、かつ安定的に把持することができる。
前記背凭れは、前記横梁を含む枠状の強度部材と、前記強度部材に取り付けられて着座者の背部から荷重を受ける背受け板と、を有し、前記背受け板と前記横梁の間には、前記横梁を前記上辺部として把持する際に使用者の指先の挿入を許容する挿入許容空間が設けられるようにしても良い。
この場合、横梁を付加機能部品の取付基部とともに把持するときに、背受け板と横梁の間の挿入許容空間に作業者の指先を挿入することができる。したがって、横梁に特別な加工を施すことなく、横梁と付加機能部品の取付基部とをより握り易くすることができる。
この発明によれば、複数の付加機能部品が背凭れの上辺部に取り付けられた状態において、作業者が後方側から複数の付加機能部品の手指挿入口に手を挿し込み、複数の付加機能部品の取付基部と背凭れの上辺部とを合わせて把持することができるため、使用者が手を掛けて移動操作するときに、付加機能部品の固定点に脱落方向のモーメントを作用しにくくすることができる。
この発明の一実施形態に係る椅子の右側面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の図2のIII−III断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背凭れを後部上方側から見た斜視図である。 この発明の一実施形態に係る椅子を、背凭れに付加機能部品を取り付けた状態で後部下方側から見た斜視図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の図5のVI−VI断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背凭れに付加機能部品を取り付けた状態での部分断面斜視図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背凭れに付加機能部品を取り付けた状態での斜視図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背凭れに付加機能部品を取り付けた状態での斜視図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背凭れに付加機能部品を取り付けた状態での斜視図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背凭れに付加機能部品を取り付けた状態での部分断面斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、椅子に正規姿勢で着座した人の正面が向く図中矢印FRの指す向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子に正規姿勢で着座した人の上方の図中矢印UPの指す向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側の図中矢印LHの指す向きを「左」、それと逆側の向きを「右」と呼ぶものとする。
図1は、この実施形態に係る椅子1の右側面を示す図であり、図2は、椅子1の背面を示す図である。また、図3は、椅子1の図2のII−II断面に対応する縦断面図である。
これらの図に示すように、この実施形態に係る椅子1は、フロア上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、支基3の上面側に取り付けられて着座者の臀部を支持する座4と、座4の後方側に配置されて着座者の背部を支持する背凭れ5と、支基3と背凭れ5を連結する背凭れ連結部材である連結ステー6と、座4の下面側の左右の両側部から座4の上方側に延出し、着座者の肘や腕先が載せ置かれる肘掛け7と、を備えている。
脚部2は、キャスタ9a付きの多岐脚9と、多岐脚9の中央部より起立し昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱10と、を備え、脚柱10の上端部に支基3が水平方向に回転可能に取り付けられている。支基3には、脚柱10の昇降調整機構と背凭れ5の傾動調整機構が内蔵されている。
図4は、背凭れ5を後部上方側から見た斜視図である。
背凭れ5は、図1〜図4に示すように、着座者の背部から荷重を受ける背受け板である背板11と、背板11の背部に取り付けられ、着座者の荷重を支持する強度を有する強度部材である背凭れフレーム12と、を備えている。
背板11は、樹脂材料によって正面視が縦長の略矩形形状に形成されている。また、背板11は、着座者の腰部に対応する位置(下から三分の一程度上方に上がった位置)が最も前方側に膨出するように上下方向に沿って湾曲して形成されている。背板11は、上縁部11a及び下縁部11bと、左右両側の側縁部11c,11dを残し、中央領域に所定パターンの複数の長孔が形成されている。背板11は、この複数の長孔により、着座者の背部から荷重が入力されたときに中央領域の柔軟な変形を許容する。
また、背板11は、略上半部の左右幅が略下半部の左右幅よりも広く形成され、略上半部の左右の側辺は略平行となって形成されている。背板11の略上半部側の左右の側縁部11c,11dには、背凭れフレーム12と連結するための複数の嵌合係合部(図示せず)が形成されている。背板11の左右の側縁部11c,11dの略上半部領域には、上記の嵌合係合部よりも幅方向外側位置から後方側に向かって屈曲する側部遮蔽壁17が設けられている。
背板11の下縁部11bの幅方向の中央部には、図3に示すように、後方側に半球状に膨出するボス部18が一体に形成されている。このボス部18の前面側には、背板11の前面側の荷重受け面の一般部に対して凹状に窪む窪み部19が設けられている。ボス部18には前後方向に貫通するボルト挿通孔20が形成され、ボルト挿通孔20の窪み部19側に寄った位置にはナット21が埋設されている。
背凭れフレーム12は、正面視が下向きの略五角形状の枠状フレーム部12Aと、枠状フレーム部12Aの下端から下方に延出した後に前方側に湾曲して延びる連結フレーム部12Bと、を備えている。
枠状フレーム部12Aの左右の側辺部12Ac,12Adは、相互に略平行となるように上下方向に沿って延出している。この側辺部12Ac,12Adは、背板11の略上半部の左右の側縁部11c,11dの後面に対向して配置される。左右の側辺部12Ac,12Adの上端部同士は、背凭れフレーム12の上部側の横梁を成す上辺部12Aaによって連結されている。
上辺部12Aaは、側辺部12Ac,12Adに連結される左右の端部に対し、中央領域が後方側に凹状に湾曲している。上辺部12Aaの幅方向の中央領域の後面には、後に詳述するヘッドレスト60Aやハンガー60B(図5〜図11参照)等の付加機能部品を取り付けるための凹部22が設けられている。この凹部22は、付加機能部品を用いないときには蓋部材23によって閉塞されている。なお、図1〜図4は、付加機能部品を用いないときの状態が示されている。
また、枠状フレーム部12Aの左右の側辺部12Ac,12Adの上端側の各前面には、背板11の略上半部の嵌合係合部と嵌合される図示しない嵌合係合部が設けられている。背凭れフレーム12の略上半部(枠状フレーム部12A)は、左右の側辺部12Ac,12Adが上記の嵌合係合部を介して背板11の略上半部に連結される。このとき、中央領域が後方側に凹状に湾曲している枠状フレーム部12Aの上辺部12Aaと、背板11の上縁部11aの後面との間には、作業者が指先を上方側から上辺部12Aaの前面に回り込ませて挿入することのできる挿入許容空間65が形成される。したがって、枠状フレーム部12Aの上辺部12Aaは、椅子1の後方側から手を掛けて指先(第2指〜第5指)を挿入許容空間65に挿入し、順手握りまたは逆手握りによって把持することができる。
また、連結フレーム部12Bは、枠状フレーム部12Aの下端から下方に延出する後部壁30と、後部壁30の下端から前方側に湾曲して延出する下部支持壁34と、を有している。後部壁30の底部の前方側には、図3に示すように、上下方向と左右方向に延出する複数のリブ(符号省略)によって補強された連結ブロック27が連設されている。連結ブロック27の幅方向中央領域には、後部壁30の底部側との間に後述する連結ステー6の上方延出部40を収容配置するための収容空間41が形成されている。また、連結ブロック27の収容空間41の前方側には、上下方向に板状に延出する前部支持壁28が設けられている。
連結ブロック27の前部支持壁28には、図3に示すように、上下に離間してボルト挿通部(符号省略)が設けられ、上方側のボルト挿通部にはナット32が埋設されている。前部支持壁28の前面のうちの、下方側のボルト挿通部の延長上位置には、背板11の下縁部11bのボス部18が嵌入される半球状の凹部(符号省略)が形成されている。
一方、連結ステー6は、上方側に開口する略コ字状の金属製の前部プレート6Aと、この前部プレート6Aの上面に結合された金属製の肉厚の後部片6Bと、を備えている。前部プレート6Aは左右一対の側壁が前方側に向かって延出し、これらの側壁が支基3内に挿入され、支基3内の図示しない傾動機構に連結されている。後部片6Bには、その後端部から上方側に屈曲して延出する前述の上方延出部40が形成されている。
ここで、背凭れフレーム12の下縁の下部支持壁34は、連結ステー6の前部プレート6Aの下面に沿うように前方に延出し、前部プレート6Aの下面に当接している。下部支持壁34は、この状態において、前部プレート6Aとベース部44の重ね合わせ部に対して下方から左右2本のボルト49,49によって締結固定されている。
また、背凭れフレーム12の前部支持壁28は、図3に示すように、連結ステー6の上方延出部40が収容空間41に収容配置された状態において、当該上方延出部40の前面に沿って延出している。そして、前部支持壁28は、上方延出部40の前面に当接した状態において、上下2本のボルト50,51によって上方延出部40に締結固定されている。上方側のボルト50は、上方延出部40に埋設されたナット32に螺合され、下方側のボルト51は、上方延出部40と背板11を貫通し、当該背板11に埋設されたナット21に螺合される。
なお、図中符号52は、ボルト50,51の締結作業を行うために背凭れフレーム12の後部壁30に形成された作業孔であり、符号53は、作業孔52を閉塞する閉塞部材である。
図5〜図8は、背凭れフレーム12の上辺部12Aaに付加機能部品であるヘッドレスト60A(第1の付加機能部品)とハンガー60B(第2の付加機能部品)を取り付けた状態を示す図である。
これらの図に示すように、ヘッドレスト60Aは、背凭れフレーム12の上辺部12Aaに取り付けられる横長の矩形板状の取付基部60Aaと、背凭れ5の上部から上方に張り出して着座者の頭部を後方側から支持するヘッドレスト本体部60Ab(付加機能部品本体部)と、取付基部60Aaの左右の両端部から若干前方に傾斜しつつ上方に延出し、取付基部60Aaとヘッドレスト本体部60Abの左右の端部同士を連結する一対の連結支柱部60Ac,60Acと、を備えている。そして、取付基部60Aaとヘッドレスト本体部60Abの幅方向の中央領域間には、左右の連結支柱部60Ac,60Acに囲まれて、前後方向に貫通する手指挿入口62が形成されている。手指挿入口62は、図8に示すように、背凭れ5の後方側から作業者の少なくとも手の甲と指先を挿入し得るように形成されている。
また、ハンガー60Bは、背凭れフレーム12の上辺部12Aaに取り付けられる横長の矩形板状の取付基部60Baと、背凭れ5の上部側で左右の側方に張り出して、上着等の着衣を掛けて保持することのできるハンガー本体部60Bb(付加機能部品本体部)と、取付基部60Baの左右の両端部から上部後方に傾斜して延出し、取付基部60Baとハンガー本体部60Bbの左右の端部同士を連結する一対の連結支柱部60Bc,60Bcと、を備えている。取付基部60Baとハンガー本体部60Bbの幅方向の中央領域間には、左右の連結支柱部60Bc,60Bcに囲まれて、前後方向に貫通する手指挿入口63が形成されている。手指挿入口63は、ヘッドレスト60Aの手指挿入口62と同様に、背凭れ5の後方側から作業者の少なくとも手の甲と指先を挿入し得るように形成されている。
ここで、ヘッドレスト60Aとハンガー60Bの取付基部60Aa,60Baは、図6に示すようにほぼ同形状に形成され、いずれも背凭れフレーム12の上辺部12Aaの凹部22と嵌合可能な凸部66A,66Bが前面側に設けられるとともに、ボルト挿通孔67を有する一対のボス部68A,68A、68B,68Bが長手方向に離間して設けられている。各ボス部68A,68Bのボルト挿通孔78には、取付基部60Aa,60Baを上辺部12Aaに締結固定するためのボルト69が挿入されるようになっている。また、取付基部60Aa,60Baの後面側には、上辺部12Aaの凹部22とほぼ同サイズ、同形状の凹部70A,70Bが設けられている。
この実施形態の図5〜図8に示す例の場合、背凭れ5の上辺部12Aaの凹部22にはヘッドレスト60Aの取付基部60Aaの凸部66Aが嵌入され、ヘッドレスト60Aの取付基部60Aaの凹部70Aには、ハンガー60Bの取付基部60Baの凸部66Bが嵌入されている。そして、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aの取付基部60Ba,60Aaは相互に重ねられた状態で背凭れ5側の上辺部12Aaにボルト69によって締結固定されている。
取付基部60Ba,60Aaの上面は、こうして取付基部60Ba,60Aaが上辺部12Aaの後面側に取り付けられた状態において、図7に示すように、上辺部12Aaの上面とほぼ同一高さになるようになっている。また、ハンガー60Bの取付基部60Baの凹部70Bは、蓋部材23が嵌入されることによって閉塞されている。
なお、背凭れ5の上辺部12Aaの前面には、図6に示すように、ねじ孔を有する金属製の固定プレート71が短軸のボルト72によって締結固定されており、ハンガー60Bやヘッドレスト60Aを上辺部12Aaに固定するためのボルト69は、上辺部12Aaを貫通した状態で固定プレート71に締結されている。
次に、こうして背凭れ5の上辺部12Aaにヘッドレスト60Aとハンガー60Bが重ねられて取り付けられた椅子1を作業者が手で把持して移動操作するときの作業者の動作について説明する。
作業者は、図8に示すように、まず、椅子1の背凭れ5の後方側からハンガー60Bとヘッドレスト60Aの手指挿入口63,62に手を差し込む。この状態から、作業者は、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aの取付基部60Ba,60Aaと背凭れ5の上辺部12Aaの上面に手の平を上方から載せ置き、第2指から第5指の指先を挿入許容空間65に挿入するとともに、第1指を後部下方側から取付基部60Ba,60Aaや上辺部12Aaの下面に掛け、取付基部60Ba,60Aaと上辺部12Aaを合せて順手で把持する。作業者は、こうして取付基部60Ba,60Aaと上辺部12Aaを合せて把持した状態において、キャスタ9aを床面上で滑らせる等して所望の位置まで移動させる。
以上のように、この実施形態に係る椅子1は、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aが背凭れ5の上辺部12Aaに取り付けられた状態において、作業者が後方側からハンガー60Bとヘッドレスト60Aの手指挿入口63,62に手を差し込み、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aの取付基部60Ba,60Aaと上辺部12Aaとを合わせて把持することができるため、使用者が手を掛けて移動操作するときに、ハンガー60Bやヘッドレスト60Aの固定点に脱落方向の大きなモーメントが作用しなくなる。したがって、移動操作時にハンガー60Bやヘッドレスト60Aの固定部にガタ付き等が生じるのを未然に防止することができる。
また、特にこの椅子1においては、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aの幅方向の中央領域間に手指挿入口63,62が形成されているため、背凭れ5の上辺部12Aaの幅方向中央領域を把持でき、椅子1をバランス良く把持して移動操作を行うことができる、という利点がある。
また、この実施形態に係る椅子1においては、ハンガー60Bやヘッドレスト60Aの取付基部60Ba,60Aaの上面高さと背凭れ5の上辺部12Aaの上面高さが略同一高さになるように、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aの取付基部60Ba,60Aaが上辺部12Aaに取り付けられているため、ハンガー60B及びヘッドレスト60Aの取付基部60Ba,60Aaの上面と、背凭れ5の上辺部12Aaとの間に大きな段差が生じなくなる。したがって、この実施形態の場合、作業者が取付基部60Ba,60Aaと上辺部12Aaとを合わせて容易に、かつ違和感なく把持することができる。
また、この実施形態に係る椅子1では、背凭れ5の上辺部12Aaが、背凭れフレーム12の上部で幅方向に延出する横梁部分によって構成されているため、椅子1の移動操作時には、ハンガー60Bやヘッドレスト60Aの取付基部60Ba,60Aaを背凭れフレーム12の上部の強度の高い横梁部分とともに把持することができる。したがって、この椅子1の構造を採用した場合には、椅子1の移動操作を容易に、かつ安定的に行うことができる。
さらに、この実施形態に係る椅子1においては、背凭れ5が強度部材である背凭れフレーム12と、背凭れフレーム12に取り付けられて着座者の背部から荷重を受ける背板11と、を有し、背凭れフレーム12の上部の横梁である上辺部12Aaと背板11の間に、挿入許容空間65が設けられているため、椅子1の移動操作時に、上辺部12Aaの前面側の挿入許容空間65に作業者の指先を挿入して取付基部60Ba,60Aaと上辺部12Aaとを容易に把持することができる。特に、この実施形態の場合、上辺部12Aaに特別な加工を施すことなく、上辺部12Aaの前面側に作業者の指先を差し込むことができるため、椅子1の製造コストの高騰も抑えることができる。
また、この実施形態に係る椅子1では、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aが取付基部60Ba,60Aa同士で前後に重ね合わせて相互に結合可能にされるとともに、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aの手指挿入口63,62が前後方向でほぼ重なる構造とされているため、複数の付加機能部品を重ね合わせて設置する構造でありながら、取付基部60Ba,60Aaを上辺部12Aaと合せて容易に把持することができる。特に、この実施形態の例のように、ハンガー60Bとヘッドレスト60Aの取付基部60Ba,60Aaを前後に重ねて相互に結合した場合には、作業者が順手握りで手を掛けても充分な前後厚み部分を安定して把持することができる。
ただし、この実施形態に係る椅子1の場合、ヘッドレスト60Aやハンガー60Bは、一方のみを背凭れ5の上辺部12Aaに取り付けることもできる。
図9,図10は、ヘッドレスト60Aを単体で背凭れ5の上辺部12Aaに取り付けた状態を示す図であり、図11は、ハンガー60Bを単体で背凭れ5の上辺部12Aaに取り付けた状態を示す図である。
ヘッドレスト60Aを単体で背凭れ5の上辺部12Aaに取り付ける場合には、ヘッドレスト60Aの取付基部60Aaの前面側の凸部66Aを上辺部12Aaの凹部22に嵌入し、その状態で上述と同様のボルト締結によって取付基部60Aaを上辺部12Aaに固定する。
また、ハンガー60Bを単体で背凭れ5の上辺部12Aaに取り付ける場合には、ハンガー60Bの取付基部60Baの凸部66Bを上辺部12Aaの凹部22に嵌入し、その状態でボルト締結によって取付基部60Baを上辺部12Aaに固定する。
なお、ヘッドレスト60Aやハンガー60Bを単体で背凭れ5の上辺部12Aaに取り付ける場合には、締結のためのボルトは、ヘッドレスト60Aとハンガー60Bを重ねて上辺部12Aaに取り付ける場合のボルトよりも、軸長の短いものに交換することが望ましい。
上述のようにヘッドレスト60Aとハンガー60Bのいずれか一方のみを背凭れ5の上辺部12Aaに取り付けた場合も、作業者による椅子1の移動操作の際には、ヘッドレスト60Aやハンガー60Bの手指挿入口62若しくは63を通して、上辺部12Aaと取付基部60Aa若しくは60Baとを合せて容易に把持することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態は、背凭れの上部にヘッドレストとハンガーが取り付けられるものであるが、背凭れの上部に取り付けられる付加機能部品は、ヘッドレストとハンガーに限定されるものではなく、また、取り付ける付加機能部品の数も3つ以上であっても良い。
また、上記の実施形態においては、背板11と背凭れフレーム12の上辺部12Aaとの間に挿入許容空間65が設けられているが、背板11と背凭れフレーム12の上辺部12Aaとの間に挿入許容空間65を設けることができない場合には、上辺部12Aaの前部側の上面と下面とに指掛け用の凹部を形成するようにしても良い。
5 背凭れ
11 背板(背受け板)
12 背凭れフレーム
12Aa 上辺部(横梁)
60A ヘッドレスト(付加機能部品)
60Aa 取付基部
60Ab ヘッドレスト本体部(付加機能部品本体部)
60Ac 連結支柱部
60B ハンガー(付加機能部品)
60Ba 取付基部
60Bb ハンガー本体部(付加機能部品本体部)
60Bc 連結支柱部
62,63 手指挿入口
65 挿入許容空間

Claims (4)

  1. 着座者の背部を支持する背凭れと、前記背凭れに脱着可能に取り付けられる複数の付加機能部品と、を備えた椅子において、
    前記背凭れは、後方から把持可能な上辺部を備え、
    前記複数の付加機能部品のそれぞれは、
    前記背凭れの上辺部の後面側に取り付けられる取付基部と、
    前記背凭れに追加機能を付加する付加機能部品本体部と、
    前記取付基部と前記付加機能部品本体部の幅方向の中央領域間に、前後方向に貫通する手指挿入口を形成するように前記取付基部と前記付加機能部品本体部を連結する一対の連結支柱部と、を備え、
    前記複数の付加機能部品のそれぞれにおける前記取付基部が、前後方向に重ね合わされて相互に結合可能とされた状態で前記上辺部に取り付けられ、尚且つ、前記複数の付加機能部品のうちの後方の付加機能部品の前記手指挿入口と、前記複数の付加機能部品のうちの前方の付加機能部品の前記手指挿入口とは、前記後方の付加機能部品の前記手指挿入口から挿入された手指の、前記前方の付加機能部品の前記手指挿入口への挿入を許容するように並置されていることを特徴する椅子。
  2. 前記付加機能部品の前記取付基部は、当該取付基部の上面が前記背凭れの前記上辺部の上面と略同一高さになるように、前記上辺部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記背凭れは、上部に幅方向に延出する横梁を有し、前記上辺部は当該横梁によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記背凭れは、前記横梁を含む枠状の強度部材と、前記強度部材に取り付けられて着座者の背部から荷重を受ける背受け板と、を有し、
    前記背受け板と前記横梁の間には、前記横梁を前記上辺部として把持する際に使用者の指先の挿入を許容する挿入許容空間が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
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