JP6675190B2 - 椅子 - Google Patents

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JP6675190B2
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Description

本発明は、ソファやベンチ等の椅子に関する。
役所、金融機関、病院、駅、空港等の待合室において、利用者が着座できるソファやベンチ等の椅子が使用されている。椅子には、利用者が着座する座面を有した座部に加え、背凭れ部を備えたものがある。
このような背凭れ部を備えた椅子は、利用者が椅子の後方を通る際に、背凭れ部の上端部を手摺代わりに掴むことがある。その結果、背凭れ部の表皮材の上端部が汚れてしまうことがある。
特許文献1には、背凭れ部の上端部に、枠状の部材を装着する構成が開示されている。このような構成によれば、利用者が椅子の後方を通る際に、枠状の部材を手摺代わりに掴んでも、背凭れ部自体に触れるのを抑えることができるため、背凭れ部の表皮材が汚れるのを防ぐことができる。
特開2013−123576号公報
しかし、上記したような枠状の部材を備えた構成の椅子は、椅子に着座する利用者からすると、背凭れ部の上端部に硬い枠状の部材があるため、首や頭部、肩等が枠状の部材に当たり、着座感が損なわれる。また、利用者が椅子に着座した状態で、他の利用者が椅子の後方から枠状の部材を掴んだ場合、着座した利用者の頭部等に触れてしまうこともある。
そこで、背凭れ部の上端部に枠状の部材を設けずに、手摺となる部材を、背凭れ部の上端部から後方に延ばして設けることが考えられる。しかし、このような構成では、手摺が背凭れから後方にオーバーハングして片持ち状態となっているため、利用者が手摺に体重を掛ける等して下向きの荷重が入力されたときに、その荷重が手摺を背凭れから脱落させる方向のモーメントとして作用する。その結果、手摺が脱落したり、手摺自体が破損する可能性がある。
また、手摺が背凭れから後方にオーバーハングしていると、椅子の後方の空間が狭められ、椅子へのアクセス性が損なわれることもある。
そこでなされた本発明の目的は、着座した使用者にとっては、着座感が損なわれるのを抑えつつ、手摺部材が強固に取り付けられた椅子を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明に係る椅子は、利用者が着座可能な座部と、前記座部の後部又は後方に配された背凭れ部と、前記背凭れ部の上端部よりも後方、かつ前記上端部よりも下方で、前記背凭れ部に形成された上向きの支持面と、前記支持面によって下方から支持され、利用者の手を支持するための上面を有する手摺部材と、を備える。
このように、手摺部材の支持面を、背凭れ部の上端部よりも後方、かつ上端部よりも下方に設けることで、椅子に着座した利用者が背凭れ部に凭れかかった状態でも、首や頭部、肩等が手摺部材に干渉し難い。また、他の利用者が椅子の後方から手摺部材に手をついても、着座した利用者の頭部に触れるのを抑えることができる。
さらに、手摺部材は、背凭れ部に形成された支持面によって下方から支持されるので、手摺部材に手をついた利用者が体重を掛けても、手摺部材の取付強度が不足することもなく、利用者を確実に支持することができる。
また、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記手摺部材は、前記支持面上に直接載置されているようにしてもよい。
このような構成によれば、手摺部材に作用した荷重が支持面に伝わるため、手摺部材における荷重支持性能が向上する。
また、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記支持面は、前記背凭れ部の上端部よりも低い位置に、水平面内に位置して形成され、前記支持面によって支持された前記手摺部材は、上面が鉛直上方を向いて設けられているようにしてもよい。
このように、手摺部材を、鉛直上方を向く支持面によって支持することで、利用者が手をつきやすく、しかも利用者を確実に支持することができる。
また、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記支持面は、前記背凭れ部の上端部よりも後方において、後方に向かって下方に延びる傾斜面とされ、前記支持面によって支持された前記手摺部材は、上面が斜め上方を向いて設けられているようにしてもよい。
これにより、手摺部材を、斜め上方を向く支持面によって支持することで、利用者が手をつきやすく、しかも利用者を確実に支持することができる。
さらに、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記手摺部材は、前記背凭れ部の上端部側から、後方に向かって斜め上方に延びる延長部を一体に有しているようにしてもよい。
これにより、椅子の後方を通る利用者は、斜め上方に延びた延長部を掴むこともでき、利便性が高まる。また、延長部は、背凭れ部の上端部から斜め後方に延びるため、椅子に着座した利用者からすると、背凭れ部に凭れかかった状態でも、首や頭部、肩等が手摺部材に干渉することがない。また、他の利用者が椅子の後方から手摺部材に手をついても、着座した利用者の頭部に触れるのを防ぐことができる。
また、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記手摺部材は、前記手摺部材の下面と前記支持面との間に空間を形成した状態で支持されているようにしてもよい。
これにより、手摺部材に作用した荷重が背凭れに伝わりにくくなる。例えば、椅子の後方に位置する利用者がバランスを崩す等して手摺部材に不意に大きな荷重をかけてしまった場合であっても、椅子に着座した利用者には、背凭れを介して荷重がかかったことが伝わりにくい。
また、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記手摺部材は、前記空間へ連通する開口部を備えるようにしてもよい。
これにより、開口部に、指等を掛けることができ、手摺部材を確実に保持することができる。
また、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記手摺部材の後端部は、前記背凭れ部の背面の鉛直上方、または前記背面よりも前方に位置するよう形成されているようにしてもよい。
これにより、手摺部材が背凭れ部の背面よりも後方に突出するのを抑え、椅子の後方のスペースが狭まるのを防ぐことができる。
また、手摺部材が背凭れ部の背面よりも後方に突出するのを抑えることで、手摺部材に利用者が手をつくことで作用する荷重を、背凭れ部に形成された支持面で確実に支持することができる。
また、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記背面は、前記背面の幅方向中央部に形成された第一面と、前記背面の幅方向側縁に至る領域に形成され、前記第一面よりも前方に位置する第二面と、を備えるようにしてもよい。
このように、背凭れ部の背面の幅方向側縁に至る領域に、第一面よりも前方に位置する第二面を設けることで、椅子の後方を通る際に、利用者の下肢や車椅子等が背凭れ部の背面に干渉するのを抑えることができる。
また、本発明に係る椅子は、上記椅子において、前記第二面は、前記第一面側から前記背面の幅方向側方に向かって漸次前方に傾斜して形成されているようにしてもよい。
これにより、背凭れ部の背面は、幅方向側方に行くほど、第二面が第一面よりも前方に位置する。従って、椅子の後方を利用者が通る際のアクセス性を高めることができる。
この発明に係る椅子によれば、着座した使用者にとっては、着座感が損なわれるのを抑えつつ、手摺部材を強固に取り付けることが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る椅子の構成を示す図であり、椅子を斜め後方から見た斜視図である。 上記椅子の内部構造を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る椅子の構成を示す図であり、椅子を斜め後方から見た斜視図である。 上記椅子の内部構造を示す斜視図である。 第一実施形態に係る椅子に設けた手摺部材の変形例を示す側面図である。 図5に示した手摺部材のさらに他の変形例を示す側面図である。 第一実施形態に係る椅子に設けた手摺部材のさらに他の変形例を示す側面図である。 図7に示した手摺部材のさらに他の変形例を示す側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による椅子を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る椅子の構成を示す図であり、椅子を斜め後方から見た斜視図である。図2は、上記椅子の内部構造を示す斜視図である。
以下の説明において、ベンチ(椅子)10に利用者が着座した状態で、利用者が正面を向く方向を前方、その反対方向を後方または背面側、前方と後方とを結ぶ方向に水平面内で直交する方向を幅方向と適宜称する。以下、第一実施形態のベンチ10を符号10A、第二実施形態のベンチ10を符号10Bで示す。
図1に示すように、ベンチ10Aは、座部20と、背凭れ部30と、を備えている。
座部20は、木製または金属製の座部フレーム21(図2参照)と、座部クッション22と、表皮材23と、から構成されている。座部20は、幅方向に長く、前後方向に短い平面視略長方形状に形成されている。
図2に示すように、座部フレーム21は、床面Fと平行に配置された底板24と、底板24の上方に隙間を隔てて配置された上板25と、底板24上に立設され、上板25を支持する支持材26と、を一体に備えている。底板24の下面には、下方に向かって延び、床面F上に立脚する脚部材27(図1参照)が装着されている。
座部クッション22は、上板25上に設けられている。座部クッション22は、例えば、ウレタン等、適宜のクッション材からなる。
図1に示すように、表皮材23は、皮革、布、ビニール系素材等からなり、座部クッション22及び座部フレーム21の少なくとも上方、前方、及び幅方向両側方を覆うように設けられている。
背凭れ部30は、木製または金属製の背部フレーム31(図2参照)と、背部クッション32と、表皮材33と、から構成されている。背凭れ部30は、座部20の後端部から上方に向かって延びるよう形成されている。
図2に示すように、背部フレーム31は、座部フレーム21の後端部から上方に向かって延びる背面板34と、背面板34の前方に隙間を隔てて配置された前面板35と、背面板34と前面板35との間に設けられた支持材36と、を一体に備えている。
図1に示すように、背部クッション32は、前面板35の前方を覆うように設けられている。背部クッション32は、例えば、ウレタン等、適宜のクッション材からなる。
表皮材33は、皮革、布、ビニール系素材等からなり、背部クッション32及び背部フレーム31の前方、後方、上方、及び幅方向両側方を覆うように設けられている。
このような背凭れ部30において、背凭れ部30の背面30rは、背凭れ部30の背面30rの幅方向の中央部30cに対して幅方向両側で、背面30rの幅方向側縁30eに至る領域に、前方に向かって傾斜した切欠き面(第二面)37が形成されている。
この実施形態では、背凭れ部30の背面30rの中央部30cは、床面Fに直交する鉛直面(第一面)30Vによって形成されている。これに対し、切欠き面37は、上方から下方に向かって漸次前方に傾斜しつつ、鉛直面30V側から幅方向外方に向かって漸次前方に傾斜する傾斜面30Fによって形成されている。
背凭れ部30の上端部30tの後方には、手摺として用いることのできるプレート部材(手摺部材)40が、背凭れ部30の幅方向全体にわたって幅方向に連続して設けられている。プレート部材40は、背凭れ部30の上端部30tよりも低い位置に、水平面内に位置して設けられている。ここで、プレート部材40は、その後端部40rが、背凭れ部30の背面30rを構成する鉛直面30Vおよび傾斜面30Fの上端に沿う平面形状に形成され、背凭れ部30の背面30rの鉛直上方または背面30rよりも前方に位置するよう形成されている。
図2に示すように、背部フレーム31の前面板35の後方には、プレート部材40を支持する支持面39Aが形成されている。支持面39Aは、前面板35の上端部35tよりも低い位置に、鉛直上方を向いて形成されている。プレート部材40は、このような支持面39A上に直接載置され、ダボピン41を介して固定されている。これにより、プレート部材40は、支持面39Aにより鉛直下方から支持され、上面40tが鉛直上方を向いて設けられている。
上述したようなベンチ10Aは、利用者が着座可能な座部20と、座部20に支持された背凭れ部30と、背凭れ部30の上端部30tよりも後方、かつ上端部30tよりも下方で、背凭れ部30に形成された上向きの支持面39Aと、支持面30Aによって下方から支持され、利用者の手を支持するための上面40tを有するプレート部材40と、を備えている。
このように、プレート部材40の支持面39Aを、背凭れ部30の上端部30tよりも後方、かつ上端部30tよりも下方に設けることで、ベンチ10Aに着座した利用者が背凭れ部30に凭れかかった状態でも、首や頭部、肩等がプレート部材40に干渉し難い。また、他の利用者がベンチ10Aの後方からプレート部材40に手をついても、着座した利用者の頭部に触れるのを抑えることができる。
さらに、プレート部材40は、背凭れ部30に形成された支持面39Aによって下方から支持されるので、プレート部材40に手をついた利用者が体重を掛けても、プレート部材40の取付強度が不足することもなく、利用者を確実に支持することができる。
このようにして、ベンチ10Aによれば、着座した使用者にとっては、着座感が損なわれるのを抑えつつ、プレート部材40を強固に取り付けることが可能となる。
また、プレート部材40は、支持面39A上に直接載置されている。このような構成によれば、プレート部材40に作用した荷重が支持面39Aに伝わるため、プレート部材40における荷重支持性能が向上する。
また、支持面39Aは、背凭れ部30の上端部30tよりも低い位置に、水平面内に位置して形成され、支持面39Aによって支持されたプレート部材40は、上面40tが鉛直上方を向いて設けられている。
このように、プレート部材40を、鉛直上方を向く支持面39Aによって支持することで、利用者が手をつきやすく、しかも利用者を確実に支持することができる。
また、プレート部材40の後端部40rは、背凭れ部30の背面30rの鉛直上方、または背面30rよりも前方に位置するよう形成されている。
これにより、プレート部材40が背凭れ部30の背面30rよりも後方に突出するのを抑え、ベンチ10Aの後方のスペースが狭まるのを防ぐことができる。
また、プレート部材40が背凭れ部30の背面30rよりも後方に突出するのを抑えることで、プレート部材40に利用者が手をつくことで作用する荷重を、背凭れ部30に形成された支持面39Aで確実に支持することができる。
また、背凭れ部30の背面30rは、背面30rの幅方向中央部30cに形成された鉛直面30Vと、鉛直面30Vに対し、背面30rの幅方向側方に形成され、鉛直面30Vよりも前方に位置する切欠き面37と、を備える。
このように、背凭れ部30の背面30rの幅方向側方に、鉛直面30Vよりも前方に位置する切欠き面37を設けることで、ベンチ10Aの後方を通る際に、利用者の下肢や車椅子等が背凭れ部30の背面30rに干渉するのを抑えることができる。したがって、ベンチ10Aにおいて、アクセス性を高めることができる。
また、切欠き面37は、鉛直面30V側から背面30rの幅方向側方に向かって漸次前方に傾斜して形成されている。
これにより、背凭れ部30の背面30rは、幅方向側方に行くほど、切欠き面37が鉛直面30Vよりも前方に位置する。従って、ベンチ10Aの後方を利用者が通る際のアクセス性を高めることができる。
また、切欠き面37は、上方から下方に向かって漸次前方に傾斜して形成されている。
これにより、背凭れ部30の上部では、前後方向の厚さを確保することができ、座部20に着座する利用者にとって、背凭れ部30にもたれ掛かったときの着座感を損なうのを抑えることができる。このように、着座感を確保しつつ、ベンチ10Aの後方を他の利用者が通る際のアクセス性を高めることができる。
(第二実施形態)
次に、本発明にかかる椅子の第二実施形態について説明する。なお、以下に説明する第二実施形態においては、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図3は、本発明の第二実施形態に係る椅子の構成を示す図であり、椅子を斜め後方から見た斜視図である。図4は、上記椅子の内部構造を示す斜視図である。
図3に示すように、ベンチ10Bは、座部20と、背凭れ部30と、を備えている。
背凭れ部30の上端部30tの後方には、手摺として用いることのできるプレート部材(手摺部材)50が、背凭れ部30の幅方向全体にわたって幅方向に連続して設けられている。
プレート部材50は、下端部51bから上方に向かって漸次前方に傾斜する下部プレート部51と、下部プレート部51の上端部51aから上方に向かって漸次後方に傾斜する上部プレート部(延長部)52と、を一体に有している。このようにして、プレート部材50は、下部プレート部51と上部プレート部52とが、その後面側において鈍角θdをなして曲折している。
プレート部材50は、下部プレート部51が、背凭れ部30の上端部30tよりも低い位置に、後方に向かって斜め下方に延びるように設けられている。上部プレート部52は、背凭れ部30の上端部30tから後方に向かって斜め上方に延びるよう設けられている。
また、プレート部材50の下部プレート部51は、その後端部51rが、背凭れ部30の背面30rを構成する鉛直面30Vおよび傾斜面30Fの上端に沿う平面形状に形成され、背凭れ部30の背面30rの鉛直上方または背面30rよりも前方に位置するよう形成されている。また、プレート部材50の下部プレート部51の前端部51fは、背凭れ部30の上端部30tよりも後方に位置するよう設けられている。
図4に示すように、背部フレーム31の前面板35の後方には、プレート部材50を支持する支持面39Bが形成されている。支持面39Aは、背部フレーム31の上端部31tから後方に向かって斜め下方に延びるよう、傾斜して形成されている。プレート部材50は、このような支持面39B上に直接載置され、ダボピン53、ボルト54を介して固定されている。これにより、プレート部材50は、支持面39Bにより斜め下方から支持され、下部プレート部51の上面51tが斜め上方を向いて設けられている。
上述したようなベンチ10Bによれば、背凭れ部30の上端部30tよりも後方、かつ上端部30tよりも下方で、背凭れ部30に形成された上向きの支持面39Bと、支持面30Bによって下方から支持され、利用者の手を支持するための上面51tを有するプレート部材50と、を備えている。
このように、プレート部材50の支持面39Bを、背凭れ部30の上端部30tよりも後方、かつ上端部30tよりも下方に設けることで、ベンチ10Bに着座した利用者が背凭れ部30に凭れかかった状態でも、首や頭部、肩等がプレート部材50に干渉し難い。また、他の利用者がベンチ10Bの後方からプレート部材50に手をついても、着座した利用者の頭部に触れるのを抑えることができる。
さらに、プレート部材50の下部プレート部51は、背凭れ部30に形成された支持面39Bによって斜め下方から支持されるので、下部プレート部51に手をついた利用者が体重を掛けても、下部プレート部51の取付強度が不足することもなく、利用者を確実に支持することができる。
このようにして、ベンチ10Bによれば、着座した使用者にとっては、着座感が損なわれるのを抑えつつ、プレート部材50を強固に取り付けることが可能となる。
また、プレート部材50の下部プレート部51は、支持面39B上に直接載置されている。このような構成によれば、プレート部材50に作用した荷重が支持面39Bに伝わるため、プレート部材50における荷重支持性能が向上する。
また、支持面39Bは、背凭れ部30の上端部30tよりも後方において、後方に向かって下方に延び、斜め上方を向く傾斜面とされ、支持面39Bによって支持されたプレート部材50の下部プレート部51は、上面51tが斜め上方を向いて設けられている。
これにより、下部プレート部51を、斜め上方を向く支持面39Bによって支持することで、利用者が手をつきやすく、しかも利用者を確実に支持することができる。
さらに、下部プレート部51は、背凭れ部30の上端部30t側から、後方に向かって斜め上方に延びる上部プレート部52を一体に有している。
これにより、ベンチ10Bの後方を通る利用者は、斜め上方に延びた上部プレート部52を掴むこともでき、利便性が高まる。また、ベンチ10Bの後方を通る他の利用者が下部プレート部51に手をついても、その斜め上方が上部プレート部52によってカバーされるため、着座した利用者の頭部に触れるのを防ぐことができる。
また、上部プレート部52は、背凭れ部30の上端部30tから斜め後方に延びるため、ベンチ10Bに着座した利用者からすると、背凭れ部30に凭れかかった状態でも、首や頭部がプレート部材50に干渉し難い。また、ベンチ10Bの後方を通る他の利用者が上部プレート部52に手をついても、着座した利用者の頭部に触れるのを防ぐことができる。
また、プレート部材50は、下部プレート部51と上部プレート部52とが鈍角θdをなして交差しているため、上部プレート部52に利用者が荷重をかけても、下部プレート51と上部プレート部52の曲折部分が高い強度を有し、荷重を下方の支持面39Bに確実に伝達することができる。
また、プレート部材50の下部プレート部51の後端部51rは、背凭れ部30の背面30rの鉛直上方、または背面30rよりも前方に位置するよう形成されている。
これにより、下部プレート部51が背凭れ部30の背面30rよりも後方に突出するのを抑え、ベンチ10Bの後方のスペースが狭まるのを防ぐことができる。
また、下部プレート部51が背凭れ部30の背面30rよりも後方に突出するのを抑えることで、下部プレート部51に利用者が手をつくことで作用する荷重を、背凭れ部30に形成された支持面39Bで確実に支持することができる。
また、背面30rは、背面30rの幅方向中央部30cに形成された鉛直面30Vと、鉛直面30Vに対し、背面30rの幅方向側縁30eに至る領域に形成され、鉛直面30Vよりも前方に位置する切欠き面37と、を備える。このように、背凭れ部30の背面30rの幅方向側縁30eに至る領域に、鉛直面30Vよりも前方に位置する切欠き面37を設けることで、ベンチ10Bの後方を通る際に、利用者の下肢や車椅子等が背凭れ部30の背面30rに干渉するのを抑えることができる。
また、切欠き面37は、鉛直面30V側から背面30rの幅方向側方に向かって漸次前方に傾斜して形成されている。これにより、背凭れ部30の背面30rは、幅方向側方に行くほど、切欠き面37が鉛直面30Vよりも前方に位置する。従って、ベンチ10Bの後方を利用者が通る際のアクセス性を高めることができる。
(その他の実施形態)
上記第一、第二実施形態では、プレート部材40,50を、支持面39A,39B上に直接載置して設けるようにしたが、これに限らない。
例えば、図5に示すように、手摺部材60を、一端60aを背凭れ部30の支持面39Aに突き当て、他端60bを背凭れ部30の上端部30tよりも後方かつ下方で支持面39Aよりも上方の位置に突き当てて設ける。これにより、手摺部材60の下面60cと、その下方の支持面39Aとの間には、空間Sが形成される。
また、手摺部材60の上面60tは、後方に向かって下方に傾斜して形成されている。
このような構成によれば、手摺部材60に作用した荷重が背凭れ部30に伝わりにくくなる。例えば、ベンチ10の後方に位置する利用者がバランスを崩す等して手摺部材60に不意に大きな荷重をかけてしまった場合であっても、ベンチ10に着座した利用者には、荷重がかかったことが背凭れ部30を介して伝わりにくい。
さらに、図6に示すように、手摺部材60の一端60aと他端60bとの間に、空間Sに連通する開口部61を備えるようにしてもよい。
これにより、開口部61に、利用者が指等を掛けることができ、手摺部材60を確実に保持することができる。
また、例えば、図7に示すように、手摺部材70を、一端70aを背凭れ部30の支持面39Bの下部に突き当て、他端70bを支持面39Bの上部に突き当てて設ける。これにより、手摺部材70の下面70cと、その下方の支持面39Aとの間には、空間Sが形成される。
また、手摺部材70の上面70tは、鉛直上方に向いて形成されている。
このような構成によれば、手摺部材70に作用した荷重が背凭れ部30に伝わりにくくなる。例えば、ベンチ10の後方に位置する利用者がバランスを崩す等して手摺部材70に不意に大きな荷重をかけてしまった場合であっても、ベンチ10に着座した利用者には、荷重がかかったことが背凭れ部30を介して伝わりにくい。
さらに、図8に示すように、手摺部材70の一端70aと他端70bとの間に、空間Sに連通する開口部71を備えるようにしてもよい。
これにより、開口部71に、利用者が指等を掛けることができ、手摺部材70を確実に保持することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の椅子は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、ベンチ10の全体的な形状や構造は、上記実施形態で例示したものに限らない。例えば、上記実施形態では、背凭れ部30が、座部20の後端部に支持されて設けられているが、これに限らず、背凭れ部30は、座部20の後端部に、脚部材27等の脚に支持されて設けられていてもよい。
さらに、背凭れ部30は、座部20の後端部に限らず、座部20の後部又は座部20の後方に設けられているのであればよく、その位置や取付構造について、何ら限定するものではない。
また、上記第2実施形態において、プレート部材50が下部プレート部51と上部プレート部52とを備えるようにしたが、上部プレート部52を省略し、下部プレート部51のみを備えるようにしてもよい。
さらに、上記第1、第2実施形態では、プレート部材40、50をプレート状に形成したが、これに代えて、棒状の手摺部材とすることも可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10A,10B ベンチ(椅子)
20 座部
30 背凭れ部
30V 鉛直面(第一面)
30c 中央部
30e 幅方向測縁
30r 背面
30t 上端部
37 切欠き面(第二面)
39A、39B 支持面
40 プレート部材(手摺部材)
40r 後端部
40t 上面
50 プレート部材(手摺部材)
51 下部プレート部
51r 後端部
51t 上面
52 上部プレート部(延長部)
60,70 手摺部材
60t,70t 上面
61,71 開口部
S 空間

Claims (4)

  1. 利用者が着座可能な座部と、
    前記座部の後部又は後方に配された背凭れ部と、
    前記背凭れ部の上端部よりも後方、かつ前記上端部よりも下方で、前記背凭れ部に形成された上向きの支持面と、
    前記支持面によって下方から支持され、利用者の手を支持するための上面を有する手摺部材と、
    を備え
    前記支持面は、前記背凭れ部の上端部よりも低い位置に、水平面内に位置して形成され、
    前記支持面によって支持された前記手摺部材は、上面が鉛直上方を向いて設けられている椅子。
  2. 利用者が着座可能な座部と、
    前記座部の後部又は後方に配された背凭れ部と、
    前記背凭れ部の上端部よりも後方、かつ前記上端部よりも下方で、前記背凭れ部に形成された上向きの支持面と、
    前記支持面によって下方から支持され、利用者の手を支持するための上面を有する手摺部材と、
    を備え、
    前記支持面は、前記背凭れ部の上端部よりも後方において、後方に向かって下方に延びて斜め上方を向く傾斜面とされ、
    前記支持面によって支持された前記手摺部材は、上面が斜め上方を向いて設けられている椅子。
  3. 利用者が着座可能な座部と、
    前記座部の後部又は後方に配された背凭れ部と、
    前記背凭れ部の上端部よりも後方、かつ前記上端部よりも下方で、前記背凭れ部に形成された上向きの支持面と、
    前記支持面によって下方から支持され、利用者の手を支持するための上面を有する手摺部材と、
    を備え、
    前記手摺部材は、前記手摺部材の下面と前記支持面との間に空間を形成した状態で支持され、
    前記手摺部材は、前記空間へ連通する開口部を備える椅子。
  4. 利用者が着座可能な座部と、
    前記座部の後部又は後方に配された背凭れ部と、
    前記背凭れ部の上端部よりも後方、かつ前記上端部よりも下方で、前記背凭れ部に形成された上向きの支持面と、
    前記支持面によって下方から支持され、利用者の手を支持するための上面を有する手摺部材と、
    を備え、
    前記手摺部材の後端部は、前記背凭れ部の背面の鉛直上方、または前記背面よりも前方に位置するよう形成されている椅子。
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