JP6312296B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

この発明は、背凭れ部を備えた椅子に関するものである。
事務用等として用いられる椅子として、着座者の背部の荷重を受け止める背受体が、椅子本体部に連結された背受支持体の前面側に支持される構造のものがある。
この種の椅子としては、背受体の上端部から下方に離間した部位が背受支持体に揺動可能に支持されたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
この椅子は、着座者の背部の荷重を受ける背受体の上端側が遊端となるため、着座者が背中を大きく後方に反らせたとき等に安楽姿勢をとり易い利点がある。一方、この椅子においては、着座者が背中を背受体に接触させた状態では、頭部が後方側に傾斜し易く、頭部を前方側に若干傾けた執務姿勢になり難い。
これに対し、執務姿勢を維持するのに適した椅子として、背受体の上端部が背受支持体の上端部に連結されたものが案出されている(例えば、特許文献3,4参照)。
この椅子は、背受体の上端部が背受支持体に固定され、背受支持体の上端部よりもやや下方位置が後方側に変位し易くなっている。このため、着座者の肩部が背受体の上端部よりもやや下方位置に接すると、背受体上の着座者の肩部に接した部分が後方側に変形し、着座者の頭部が相対的に前方に押し出される執務姿勢をとり易くなる。
特許文献3に記載の椅子は、背受体である背板の上端部に後方側に突出する係合爪が設けられるとともに、背受支持体であるバックフレームの上部前面に係合片が突設され、その係止片に、係止爪部の下面に突設された突起部が嵌入される係合穴が設けられている。この椅子の背板は、係合爪を、バックフレーム側の係合片の上面にスライドさせて係合させ、その状態で係合爪の突起部を係止片側の係合穴に嵌入するとともに、上端部の他の部位を締結手段等によってバックフレームに固定している。
また、特許文献4に記載の椅子は、背受体である張材の上縁部に後方側に突出する起立片を付設し、その起立片の先端部を背受支持体である上フレームの受け溝内に挿入し、その状態で起立片の先端部を上フレームにねじ止めしている。
特許第5132917号公報 特開2010−063821号公報 特開2011−092537号公報 特許第4693220号公報
しかしながら、特許文献3に記載の椅子は、背受体(背板)側の係合爪の突起部を背受支持体(バックフレーム)の係合片上の係合穴に嵌入し、その状態で背受体の上端部を背受支持体に締結手段等によって固定する構造とされているため、修理時や部品交換時等に背受体を背受支持体から取り外す場合に、締結手段の締結を外した後に、背受体全体を上方に持ち上げて係合爪の突起部を係合片上の係合穴から引き抜かなければならない。このため、特許文献3に記載の椅子においては、背受体の取り外し作業が煩雑で大掛かりであり、取り外し作業性の改善が望まれている。
また、特許文献4に記載の椅子は、背受体(張材)の上縁部に突設された起立片を、背受支持体(上フレーム)の受け溝に挿入し、その状態で起立片を外部から見えにくい部位から背受支持体にねじ止めする構造とされているため、修理時や部品交換時等に背受体を背受支持体から取り外す場合には、狭く限られたスペースでねじを外す煩雑な作業を行わなければならない。このため、特許文献3に記載の椅子の場合も、同様に背受体の取り外し作業性の改善が望まれている。
そこでこの発明は、背受体と背受支持体が上端部同士で連結される構造でありながら、必要に応じて背受体を容易に取り外すことができる椅子を提供しようとするものである。
この出願の一の発明の椅子は、着座者の背部の荷重を受け止める背受体と、該背受体の裏面側に配置されて当該背受体を支持する背受支持体と、を有し、前記背受体の上端部と前記背受支持体の上端部とが相互に連結された背凭れ部を備える椅子において、前記背受体の上端部の背面には、前記背受支持体に向かって突出する係合突起が設けられ、前記係合突起の先端には、当該係合突起の突出方向と略直交する方向に張り出す張り出し係止部が設けられ、前記背受支持体には、前記係合突起が前面側から挿入される挿入孔と、当該挿入孔から突出した前記張り出し係止部と当接して前記係合突起の抜けを規制する抜け規制部と、前記挿入孔から突出した前記張り出し係止部の収容領域に向かって窪み、前記係合突起の係合方向と略直交する方向から前記張り出し係止部を視認できる開口部と、が設けられ、前記係合突起は、上下方向の厚みに対し突出方向の長さと左右方向の幅が広い板状に形成されるとともに、前記背受体の本体部に接続される略矩形板状の挿入板部と、当該挿入板部の先端部から左右方向に張り出し当該挿入板部と略同一厚みに連続して形成された前記張り出し係止部と、を備え、前記係合突起の少なくとも前記張り出し係止部には、前記抜け規制部に係止された前記張り出し係止部の係止を解除する解除作業時に、前記張り出し係止部の張り出し幅を狭める方向の撓み変形を許容する肉抜き孔が形成されていることを特徴とするものである。
この発明の場合、背受体を背受支持体から取り外すときには、背受支持体の開口部に作業者の指先や工具を挿入し、指先や工具によって、背受支持体の挿入孔から収容領域に突出した係合突起の張り出し係止部を、挿入孔内に押し戻すように操作する。これにより、係合突起の張り出し係止部と背受支持体側の抜け規制部との係合が外れ、背受体を背受支持体から取り外すことが可能になる。
この場合、係合突起が背受支持体の内部で上下方向にスペースを大きく占有しない形状とされるとともに、着座者が後方に反り返る場合等に着座者の背部から背受体に上下方向に略沿う荷重が入力されたときには、係合突起の挿入板部が板厚方向に撓み、背受体の上下方向の微小量の変位を許容するようになる。これにより、着座者の背部の挙動に背受体がしなやかに追従し、良好な着座感が得られるようになる。
また、この場合、係合突起の張り出し係止部を挿入孔内に押し戻すように操作するときには、開口部内で張り出し係止部を指や工具でつまむことにより、肉抜き孔部分に向かって張り出し係止部が容易に撓み、張り出し係止部と抜け規制部との係合が容易に解除されるようになる。
この出願の一の発明の椅子は、着座者の背部の荷重を受け止める背受体と、該背受体の裏面側に配置されて当該背受体を支持する背受支持体と、を有し、前記背受体の上端部と前記背受支持体の上端部とが相互に連結された背凭れ部を備える椅子において、前記背受体の上端部の背面には、前記背受支持体に向かって突出する係合突起が設けられ、前記係合突起の先端には、当該係合突起の突出方向と略直交する方向に張り出す張り出し係止部が設けられ、前記背受支持体には、前記係合突起が前面側から挿入される挿入孔と、当該挿入孔から突出した前記張り出し係止部と当接して前記係合突起の抜けを規制する抜け規制部と、前記挿入孔から突出した前記張り出し係止部の収容領域に向かって窪み、前記係合突起の係合方向と略直交する方向から前記張り出し係止部を視認できる開口部と、が設けられ、前記背受体の上端部の後面と前記背受支持体の上端部の前面は、上部後方側に向かって傾斜して相互に当接可能な対向面とされており、前記係合突起と前記挿入孔とは、前記対向面と直交する方向に対し水平方向に近づく方向に傾斜して形成されていることを特徴とするものである。
この場合、背受体側の係合突起と背受支持体側の挿入孔の前後方向の延出長を容易に長く確保できるようになる。このため、係合突起と挿入孔の接触部が多くなって背受体の支持強度が高まる。また、係合突起の前後方向の延出長さを容易に長く確保できることから、着座者の背部から背受体に前後方向と交差する方向の荷重が入力されたときに、係合突起をその荷重入力方向に沿わせて撓み変形させ易くすることができる。
前記挿入孔は、前記背受体の本体部に対向する側がテーパ状に拡がって形成されていることが望ましい。
この場合、着座者の背部から背受体に背受体と交差する方向の荷重が入力されたときに、係合突起の付根部側(背受体の本体部に対向する側)が挿入孔のテーパ状に拡がる部分で撓み変形し易くなる。
この発明によれば、背受支持体に、張り出し係止部の収容領域に向かって窪み、係合突起の係合方向と略直交する方向から張り出し係止部を視認できる開口部が設けられているため、背受体と背受支持体が上端部同士で連結されて執務姿勢をとり易い構造でありながら、背受体の取り外し時には、前記開口部を通して張り出し係止部と抜け規制部の係止を解除して背受体を容易に取り外すことができる。
この発明の一実施形態の椅子の側面図である。 この発明の一実施形態の椅子の平面図である。 この発明の一実施形態の椅子の背面図である。 この発明の一実施形態の椅子の背面側斜視図である。 この発明の一実施形態の椅子の背凭れ部を後部下方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の椅子の背板を後部下方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の椅子の背板支持枠を前部下方から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の椅子の図5のVIII−VIII断面に対応する断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、椅子に正規姿勢で着座した人の正面が向く図中矢印FRの指す向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子に正規姿勢で着座した人の上方の図中矢印UPの指す向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側の図中矢印LHの指す向きを「左」、それと逆側の向きを「右」と呼ぶものとする。
図1,図2は、この実施形態の椅子1の側面図と平面図であり、図3,図4は、この実施形態の椅子1の背面図と背面側斜視図である。
これらの図に示すように、この実施形態の椅子1は、フロア上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、着座者が着座する座体4と、支基3の上面に取り付けられ座体4を支持する座受部材5と、支基3から後部上方側に延出して座体4に着座した着座者の背部を支持する背凭れ部50と、を備えている。この実施形態においては、脚部2、支基3、座受部材5、及び、座体4が椅子本体部を構成している。
脚部2は、キャスタ9a付きの多岐脚9と、多岐脚9の中央部より起立し昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱10と、を備え、脚柱10の上端部に支基3が水平方向に回転可能に取り付けられている。支基3には、脚柱10の昇降調整機構と背凭れ部50の傾動調整機構が内蔵されている。
座体4は、骨格部を成す座板13と、座板13の上部に取り付けられる座本体14と、を備えている。座本体14は、詳細な図示は省略するが、座板13の外周縁部に取り付けられる座枠(図示せず)と、座板13の上面に設置されるウレタン等から成るクッション材(図示せず)と、座枠に張設されてクッション材の上方側を覆う合成樹脂製の張材15と、を備えている。
背凭れ部50は、前端部が支基3内の傾動調整機構に連結され、支基3の後端部から斜め後部上方側に向かって延出する連結ステー17と、連結ステー17の後端部に連結され、連結ステー17から上方に立ち上がるように延出する矩形枠状の背受支持体7と、背受支持体7の前面側に支持されて座体4に着座した着座者の背部を支持する背受体6と、を備えている。背受支持体7は、背受体6に入力された着座者の背部の荷重を、連結ステー17を介して椅子本体部側に支持させるための強度部品であるため、剛性及び強度の充分に高い合成樹脂によって形成されている。
なお、図1中、符号11は、支基3上における背凭れ部50の枢支軸であり、符号12は、支基3の側面に突設された傾動調整機構の操作ノブである。
背凭れ部50の背受体6は、縦長の矩形枠状の背板枠18と、その背板枠18に、背板枠18の内側の開口18dを覆うように張設された張材19と、を備えている。背板枠18は、弾性を有する合成樹脂によって一体に形成され、張材19は、伸縮性を有する合成樹脂製繊維がメッシュ状に編まれて形成されている。張材19は比較的高い張力をもって背板枠18に張設され、座体4に着座した着座者の背部と接触して着座者の背部の荷重を直接受け止めるようになっている。なお、張材19の外周端部は、背板枠18の外周端面に形成された図示しない保持溝内に適宜手段によって係止固定されている。
図5は、背凭れ部50の上半部を示す図であり、図6は、背受体6の単体の上半部を示す図である。また、図7は、背受支持体7の単体の上半部を示す図であり、図8は、図5の背凭れ部50のVIII−VIII断面に対応する断面を示す図である。なお、図5,図6,図8においては、背受体6の背板枠18に取り付けられる張材19は図示都合上省略されている。
これらの図にも示すように、背受体6の背板枠18は、正面視では四隅が丸みを帯びた縦長の略矩形状に形成され、側面視では、高さ方向の下から3分の1程度の高さ位置が前方側に最も膨出するように湾曲して形成されている。背板枠18の上辺18aは上部後方側に向かって水平方向に近づくように大きく傾斜している。また、背板枠18は、図2に示すように、平面視では左右方向の中央領域が後方側に若干窪むように湾曲している。背板枠18の前方側に最も膨出する領域は、座体4に着座した着座者のほぼ腰部付近を支持する領域に設定されている。以下、背板枠18の前方側に最も膨出する部位を「前方膨出部20」と呼ぶものとする。
また、背板枠18の周縁部のほぼ全域の前面は、開口18dの内側から外側に向かって後部側に滑らかに傾斜している。
一方、背受支持体7は、背面視(正面視)では下方側が若干窄まった縦長の略矩形枠状に形成されている。より正確には、図3に示すように左右の側辺7c(縦梁部)の上半部は相互に略平行になるように上下方向に延出し、左右の側辺7c(縦梁部)の下半部は、下方に向かって次第に離間幅が狭まるように傾斜している。そして、左右の側辺7cの上端部同士は、左右方向に略水平に延出する上辺7aによって連結され、左右の側辺7cの下端部同士は、上辺7aよりも延出長さの短い下辺7bによって連結されている。背受支持体7の上辺7aと下辺7bは肉厚のブロック状に形成され、左右両側の側辺7cは薄肉の板状に形成されている。左右の側辺7cは、図5,図7に示すように、側辺本体部7c−1が幅方向の内側から外側に向かって前方側に傾斜して延出しており、幅方向内側の端部には、前方側に突出する補強リブ7c−2が突設されている。
背受体6の背板枠18は、上辺18aの左右方向に離間した3箇所と下辺18bの中央の1箇所で背受支持体7に固定されている。具体的には、図3に示すように、背板枠18の上辺18aは、後に詳述する係合突起22による係止によって背受支持体7の上辺7aに固定され、背板枠18の下辺18bは、ボルト23による締結によって背受支持体7の下辺7bに固定されている。
背受支持体7は、側面視では、側辺7cの高さ方向の下から3分の1程度の高さ位置が前方側に最も膨出するように湾曲して形成されている。この最も前方に膨出する前方膨出部21は、背板枠18の前方膨出部20とほぼ対応した位置に設定されている。ただし、背受支持体7の前方膨出部21の膨出高さは、背板枠18の前方膨出部20の膨出高さよりも低く設定されている。
また、背受支持体7の左右の側辺7cの前方膨出部21と背板枠18の前方膨出部20の間には、背板枠18の前方膨出部20の膨出高さを変えることによって背受体6の側縁の湾曲形状を変更する形状変更機構24が介装されている。なお、図中符号24aは、形状変更機構24の操作レバーである。
ところで、背板枠18の上辺18aの後面18a−1には、図6に示すように、3つの係合突起22が左右方向に等間隔に離間して突設され、背受支持体7の上辺7aの前面7a−1のうちの、背板枠18の各係合突起22に対応する位置には、図7に示すように、係合突起22が挿入される3つの挿入孔25が形成されている。
背板枠18に突設される各係合突起22は、図8にも示すように、上下方向の厚みに対し突出方向の長さと左右方向の幅が広い矩形板状の挿入板部22aと、挿入板部22aの先端部に接続されて左右方向に張り出す張り出し係止部22bと、を備えている。張り出し係止部22bは、挿入板部22aと同厚みの板状に形成されている。張り出し係止部22bと挿入板部22aの幅方向の中央位置には、長孔状の肉抜き孔30が連続して形成されている。この肉抜き孔30は、張り出し係止部22bに側方から外力が加えられたときに、張り出し係止部22bを幅方向内側に撓み易くするための撓み許容部を構成している。なお、肉抜き孔30は、張り出し係止部22bを幅方向内側により撓み易くするためには、この実施形態のように張り出し係止部22bと挿入板部22aに連続するように形成されていることが望ましいが、少なくとも張り出し係止部22bの範囲に形成されていれば、張り出し係止部22bを幅方向内側に撓ませることができる。また、張り出し係止部22bの左右両側の端部には、前方側に向かって内向きに傾斜するテーパ面22b−1が形成されている。
図8に示すように、背受支持体7の上辺7aの前面7a−1は、背板枠18の上辺18aの傾斜形状に沿うように、上部後方側に向かって傾斜して形成されている。背板枠18の上辺18aの後面18a−1と背受支持体7の上辺7aの前面7a−1は、背板枠18に前方側から荷重が加えられたときに相互に当接する対向面とされている。係合突起22と挿入孔25は、前後方向に略水平に延出するように形成されている。したがって、係合突起22と挿入孔25は、前記対向面と直交する方向に対しては、水平方向に近づく方向に傾斜している。
また、背受支持体7の上辺7aに形成される各挿入孔25は、係合突起22の挿入板部22aの断面形状よりも若干大きい横長の矩形断面形状に形成されている。ただし、挿入孔25内の上下面は、前方側(背板枠18の上辺18aの後面18a−1に対向する側)がテーパ状に拡がるように離間幅が拡大している。
背受支持体7の上辺7aの下面には、図5に示すように上方側に向かって凹状に窪む3つの開口部31が設けられている。これらの開口部31は、各挿入孔25に対応して設けられ、各底部内に対応する挿入孔25が連通するようになっている。開口部31の底部は挿入孔25の左右方向の幅よりも広く形成され、係合突起22が背受支持体7の前方側から挿入孔25に挿入されたときに、係合突起22の張り出し係止部22bが開口部31の底部内に収容されるようになっている。開口部31の底部前方側に開口する挿入孔25の開口縁は、挿入孔25から突出した張り出し係止部22bと係合して係合突起22の抜けを規制する抜け規制部29を構成している。各開口部31は、係合突起22と抜け規制部29の係合方向と略直交する方向から張り出し係止部22bを視認し得るようになっている。
また、背受支持体7の上辺7aの下面のうちの幅方向の中央領域には、左右方向に長い略長方形状の窪み部32が形成されている。この窪み部32は、背受支持体7の上辺7aの中央部が後方から把手として把持されるときに、把持する人の親指以外の4本の指が挿入し得る広さに形成されている。また、背受支持体7の上辺7aの下面のうちの、窪み部32の前方側には、窪み部32の開口縁に対して上方側に窪む段差部33が形成されている。この段差部33は、窪み部32よりも左右方向に広い幅に亙って形成されている。
ここで、背受支持体7の上辺7aの下面に形成される3つの開口部31のうちの、左右の2つの開口部31は、上辺7aの下面に直接開口している。これに対し、中央の開口部31は、図8に示すように窪み部32内の底部中央に開口している。なお、背受支持体7の上辺7aの後面には、ヘッドレスト等の追加機能部品を係止固定するための係止凹部35(支持部)が形成されている。この係止凹部35内の両端部に対応する位置には、追加機能部品をねじ止めするための図示しない取付孔とナットが設けられている。この係止凹部35は、追加機能部品を取り付けない場合には、図2〜図4に示すように閉塞キャップ40によって塞がれる。
実際に、背受体6を背受支持体7に取り付ける場合には、背受体6の背板枠18の上辺18aの3つの係合突起22を背受支持体7の上辺7aの対応する挿入孔25に挿入する。このとき、係合突起22の張り出し係止部22bの先端側が挿入孔25内に押し入れられると、張り出し係止部22bがテーパ面22b−1を通して挿入孔25の内壁から押圧力を受け、張り出し係止部22bが肉抜き孔30方向に押し縮められる。こうして係合突起22の挿入が進んで、張り出し係止部22bが挿入孔25から開口部31の底部側に突出すると、張り出し係止部22bが開口部31内で弾性的に形状復帰して開口部31内の抜け規制部29と当接するようになる。この結果、背受体6の上辺部分が背受支持体7の上辺7aに連結される。この後、背受体6の背板枠18は、ボルト23によってその下辺18bが背受支持体7の下辺7bに締結固定される。
一方、このようにして背受支持体7に取り付けられた背受体6を、修理や部品交換等のために背受支持体7から取り外す場合には、背受支持体7の後方側から上辺7aの下面の各開口部31内に作業者の指先や工具を差し込み、開口部31の底部側に位置されている張り出し係止部22bを左右方向の内側につまみ、張り出し係止部22bを弾性変形させつつ挿入孔25内に押し戻す。こうして張り出し係止部22bが挿入孔25内に押し戻されると、張り出し係止部22bと抜け規制部29の係合が解除されることになる。こうしてすべての係合突起22の係合が解除されると、その後に背受体6と背受支持体7の下辺同士のボルト締結を解除することにより、背受支持体7から背受体6が完全に取り外される。
以上のように、この実施形態の椅子1においては、背受支持体7の上辺7aに、係合突起22の係合方向と略直交する方向から張り出し係止部22bを視認できる開口部31が設けられているため、背受体6と背受支持体7が上辺同士で連結されて着座時に執務姿勢をとり易い構造でありながら、背受体6の取り外し時には、開口部31を利用して張り出し係止部22bと抜け規制部29の係止を容易に解除することができる。したがって、背受体6を背受支持体7から容易に取り外すことができる。
また、特に、この実施形態の場合、開口部31が背受支持体7の上辺7aの下面側に設けられているため、通常使用時に、開口部31の内側が見えにくく、見栄えの低下を招くこともない。
また、この実施形態の椅子1では、係合突起22に張り出し係止部22bの張り出し幅を狭める方向の撓み変形を許容する撓み許容部として肉抜き孔30が設けられているため、係合突起22の張り出し係止部22bを挿入孔25内に押し戻すように操作するときに、張り出し係止部22bを側方からつまむだけで、張り出し係止部22bと抜け規制部29の係合を容易に解除することができる。この実施形態においては、係合突起22に肉抜き孔30を形成することによって撓み容易部を構成しているが、撓み容易部は、例えば、張り出し係止部22bの幅方向の中央領域を凹状に切り欠いた構成としても良い。
さらに、この実施形態の場合、係合突起22が、上下方向の厚みに対し突出方向の長さと左右方向の幅の広い板状であって背板枠18の本体部側に接続される略矩形板状の挿入板部22aと、挿入板部22aの先端部に接続されて挿入板部22aよりも左右方向に張り出す張り出し係止部22bと、を備えた構造とされているため、背受支持体7の上辺7a内における係合突起22の上下方向の占有スペースを小さくすることができる。また、係合突起22が上記の構造であることから、着座者が後方に反り返る場合等に着座者の背部から背受体6に上下方向に略沿う荷重が入力されたときに、係合突起22の挿入板部22aが板厚方向で上下に撓み、背受体6の上下方向の微小量の変位を許容する。このため、着座者の背部の挙動に背受体6をしなやかに追従させ、それによって良好な着座感を得ることができる。
また、この実施形態の椅子1においては、背受体6の背板枠18の上辺18aと背受支持体7の上辺7aが後部上方側に傾斜するとともに、これらの後面18a−1と前面7a−1とが相互に当接可能な当接面とされ、さらに係合突起22と挿入孔25とが上記当接面と直交する方向に対し水平方向に近づく方向に傾斜して形成されているため、背受支持体7の上辺7aが限られた小さな断面形状であっても、係合突起22との挿入孔25の前後方向の延出長を容易に長く確保することができる。このため、係合突起22と挿入孔25の内面との接触部長さを長く確保し、背受体6の支持強度を高めることができる。また、この実施形態の場合、係合突起22の前後方向の延出長を容易に長く確保できることから、着座者の背部から背受体6に係合突起22と交差する方向の荷重が入力されたときには、係合突起22がその荷重入力方向に沿って撓み変形し易くなる。このため、着座者の背部の挙動に背受体6をよりしなやかに追従させることができる。特に、この実施形態のように係合突起22が上下方向の肉厚の薄い薄板状であるときには、この効果をより多く享受することができる。
また、この実施形態の椅子1の場合、背受支持体7側の挿入孔25が、上下壁の離間幅が前方側に向かって拡大するように、テーパ状に形成されているため、着座者の背部から背受体6に上下方向に沿う方向の荷重が入力されたときに、係合突起22の付根部側が挿入孔25のテーパ状に拡がった部分でより撓み変形し易くなる。したがって、上記の構成により、着座者の背部の挙動に背受体6をよりしなやかに追従させることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、背板枠18に張材19が張設されて背受体6が構成されているが、背受体は、内側に大きな開口のない板状部材にクッション材と張材を付設した構造や、柔軟性を有する板状部材の単体から成る構造であっても良い。
また、上記の実施形態においては、背板枠18の下辺19bがボルト23による締結によって背板支持体7の下辺7bに固定されているが、背板枠(背受体)の下辺は、必ずしも剛的に固定する必要はなく、背受支持体と背板枠(背受体)の下辺の間に、前後方向の過大な変位を規制する規制機構を設けるようにしても良い。このようにした場合には、背受体の取り外しがより容易になる。
1 椅子
6 背受体
7 背受支持体
7a−1 前面(対向面)
18a−1 後面(対向面)
22 係合突起
22a 挿入板部
22b 張り出し係止部
25 挿入孔
29 抜け規制部
30 肉抜き孔(撓み許容部)
31 開口部
50 背凭れ部

Claims (3)

  1. 着座者の背部の荷重を受け止める背受体と、
    該背受体の裏面側に配置されて当該背受体を支持する背受支持体と、を有し、
    前記背受体の上端部と前記背受支持体の上端部とが相互に連結された背凭れ部を備える椅子において、
    前記背受体の上端部の背面には、前記背受支持体に向かって突出する係合突起が設けられ、
    前記係合突起の先端には、当該係合突起の突出方向と略直交する方向に張り出す張り出し係止部が設けられ、
    前記背受支持体には、前記係合突起が前面側から挿入される挿入孔と、当該挿入孔から突出した前記張り出し係止部と当接して前記係合突起の抜けを規制する抜け規制部と、前記挿入孔から突出した前記張り出し係止部の収容領域に向かって窪み、前記係合突起の係合方向と略直交する方向から前記張り出し係止部を視認できる開口部と、が設けられ
    前記係合突起は、上下方向の厚みに対し突出方向の長さと左右方向の幅が広い板状に形成されるとともに、前記背受体の本体部に接続される略矩形板状の挿入板部と、当該挿入板部の先端部から左右方向に張り出し当該挿入板部と略同一厚みに連続して形成された前記張り出し係止部と、を備え、
    前記係合突起の少なくとも前記張り出し係止部には、前記抜け規制部に係止された前記張り出し係止部の係止を解除する解除作業時に、前記張り出し係止部の張り出し幅を狭める方向の撓み変形を許容する肉抜き孔が形成されていることを特徴とする椅子。
  2. 着座者の背部の荷重を受け止める背受体と、
    該背受体の裏面側に配置されて当該背受体を支持する背受支持体と、を有し、
    前記背受体の上端部と前記背受支持体の上端部とが相互に連結された背凭れ部を備える椅子において、
    前記背受体の上端部の背面には、前記背受支持体に向かって突出する係合突起が設けられ、
    前記係合突起の先端には、当該係合突起の突出方向と略直交する方向に張り出す張り出し係止部が設けられ、
    前記背受支持体には、前記係合突起が前面側から挿入される挿入孔と、当該挿入孔から突出した前記張り出し係止部と当接して前記係合突起の抜けを規制する抜け規制部と、前記挿入孔から突出した前記張り出し係止部の収容領域に向かって窪み、前記係合突起の係合方向と略直交する方向から前記張り出し係止部を視認できる開口部と、が設けられ、
    前記背受体の上端部の後面と前記背受支持体の上端部の前面は、上部後方側に向かって傾斜して相互に当接可能な対向面とされており、
    前記係合突起と前記挿入孔とは、前記対向面と直交する方向に対し水平方向に近づく方向に傾斜して形成されていることを特徴とする椅子。
  3. 前記挿入孔は、前記背受体の本体部に対向する側がテーパ状に拡がって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
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