JP6525822B2 - サーマルヘッドおよびサーマルプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、サーマルヘッドおよびサーマルプリンタに関する。
従来、ファクシミリあるいはビデオプリンタ等の印画デバイスとして、種々のサーマルヘッドが提案されている。例えば、基板、基板上に設けられた発熱部、および、基板上に設けられ、発熱部と電気的に接続された電極を有するヘッド基体と、ヘッド基体の電極と電気的に接続された配線導体を有する配線基板と、ヘッド基体および配線基板の下方に配置された放熱板と、電極と配線導体を電気的に接続するための導電部材と、導電部材を被覆するための被覆部材とを備えたサーマルヘッドが知られている(特許文献1参照)。上記のサーマルヘッドは、基板が放熱板に接合されており、基板と配線基板の当接部の側面部分を覆うように被覆部材が塗布されている。それにより、配線基板の接合強度を向上している。
実開平07−28650号公報
しかしながら、放熱板は、基板に比べて熱膨張係数が大きく、製造時あるいは駆動時の温度サイクルにより、接着された基板の側面に応力が集中する。そのため、基板の側面部分を覆うように被覆部材が配置されていると、被覆部材に応力が集中し、被覆部材にクラックが生じる可能性がある。
本発明の一実施形態に係るサーマルヘッドは、基板、前記基板上に設けられた発熱部、および、前記基板上に設けられ、前記発熱部と電気的に接続された電極を有するヘッド基体と、前記ヘッド基体の前記電極と電気的に接続された配線導体を有する配線基板と、前記ヘッド基体および前記配線基板の下方に配置された放熱板と、前記電極と前記配線導体を電気的に接続するための導電部材と、前記導電部材を被覆するための被覆部材とを備えている。また、前記配線基板は、主面が矩形状をなしており、主走査方向に延びる第1側面と、副走査方向に延びる第2側面とを有しており、前記第2側面に前記第1側面と離間した切欠部が設けられている。また、前記被覆部材は、前記切欠部上に設けられているとともに、前記切欠部上に設けられた前記被覆部材が、前記放熱板と接合されており、前記放熱板上に設けられた前記被覆部材が、前記ヘッド基体と離間している。
本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタは、上記に記載のサーマルヘッドと、前記発熱部上に記録媒体を搬送する搬送機構と、前記発熱部上に前記記録媒体を押圧するプラテンローラとを備える。
配線基板の接合強度を向上しつつ、被覆部材にクラックが生じる可能性を低減することができる。
第1の実施形態に係るサーマルヘッドの概略を示す分解斜視図である。 図1に示すサーマルヘッドを示す平面図である。 図2に示すI−I線断面図である。 第1の実施形態に係るサーマルヘッドを示し、(a)は配線基板を拡大して示す平面図、(b)は図4(a)に示すII−II線断面図、(c)は図4(a)に示すIII−III線断面図である。 第1の実施形態に係るサーマルプリンタを示す概略図である。 第2の実施形態に係るサーマルヘッドを示し、(a)は配線基板を拡大して示す平面図、(b)は図6(a)に示すIV−IV線断面図である。
<第1の実施形態>
以下、サーマルヘッドX1について図1〜4を参照して説明する。図1は、サーマルヘッドX1の構成を概略的に示している。図2は、保護層25、および被覆層27を省略して示しており、被覆部材29は一点鎖線で示しており、配線導体6bの図示を省略している。
サーマルヘッドX1は、ヘッド基体3と、配線基板6と、放熱板1と、接着部材14と、導電部材16と、被覆部材29と、フレキシブル配線基板5(以下、FPC5と称する)と、コネクタ31とを有している。ヘッド基体3および配線基板6は、接着部材14により放熱板1に固定されている。駆動IC11は、配線基板6上に設けられており、導電部材16を介してヘッド基体3と電気的に接続されている。駆動IC11は、被覆部材29により封止されており、被覆部材29の一部は放熱板1上に配置されている。FPC5は、配線基板6と電気的に接続されており、コネクタ31を介して外部と電気的に接続されている。
放熱板1は、平板形状をなしており、ヘッド基体3および配線基板6が載置されている。放熱板1は、例えば、銅、鉄またはアルミニウム等の金属材料で形成されており、ヘッド基体3の発熱部9で発生した熱のうち、印画に寄与しない熱を放熱する機能を有している。放熱板1は、金属材料により形成されているため、熱膨張係数が9〜11ppm/℃程度となっている。
ヘッド基体3は、平面視して、長方形状に形成されており、ヘッド基体3の基板7上にサーマルヘッドX1を構成する各部材が設けられている。ヘッド基体3は、外部より供給された電気信号に従い、記録媒体(図5参照)に印字を行う機能を有する。
配線基板6は、図3に示すように、基材6aと、配線導体6bと、カバー部材6cとを有している。配線基板6は、主走査方向に長い矩形板形状をなしており、矩形状の主面に駆動IC11が載置されている。駆動IC11からは、ボンディングワイヤにより形成された導電部材16が引き出されており、導電部材16が、ヘッド基体3に電気的に接続されている。なお、図示していないが、駆動IC11からは配線基板6に向けて導電部材16が引き出されており、配線基板6に設けられた配線導体6bと電気的に接続されている。
配線導体6bは、基材6a上にパターニングされており、配線導体6bを介してFPC5とヘッド基体3とを電気的に接続している。配線基板6としては、硬質なリジッド基板、あるいはPCB等を例示することができる。そのため、配線基板6は、熱膨張係数が18〜20ppm/℃程度となっている。
FPC5は、基材5aと、配線導体5bと、カバー部材5cとを有している。基材5aおよびカバー部材5cは、可撓性のあるフレキシブルプリント配線板により形成されてお
り、配線導体5bは、金属の薄膜により形成されている。コネクタ31は、FPC5に電気的に接続されており、FPC5と外部電源とを電気的に接続している。
図3に示すように、配線基板6とFPC5とは、接合部材23により接合されている。接合部材23は、例えば、はんだ、あるいは電気絶縁性の樹脂中に導電性粒子が混入された異方性導電接着剤等を例示することができる。なお、接合部材23と配線導体5bとの間にNi、Au、あるいはPdによるめっき層(不図示)を設けてもよい。
接着部材14は、放熱板1上に配置されており、ヘッド基体3および配線基板6と、放熱板1とを接合している。それにより、ヘッド基体3、配線基板6、および放熱板1は、一体化されている。接着部材14としては、両面テープ、あるいは樹脂性の接着剤を例示することができる。
被覆部材29は、駆動IC11を被覆するように設けられており、主走査方向に長く形成されている。被覆部材29は、ヘッド基体3、配線基板6、および放熱板1上に設けられており、駆動IC11を保護するとともに、ヘッド基体3、配線基板6、および放熱板1を接合している。被覆部材29は、例えば、エポキシ系の熱硬化性の樹脂、紫外線硬化性の樹脂、あるいは可視光硬化性の樹脂により形成することができる。
以下、ヘッド基体3を構成する各部材について、図2,3を用いて説明する。
基板7は、放熱板1上に配置されており、平面視して、矩形状をなしている。そのため、基板7は、一方の長辺7aと、他方の長辺7bと、一方の短辺7cと、他方の短辺7dとを有している。基板7は、例えば、アルミナセラミックス等の電気絶縁性材料あるいは単結晶シリコン等の半導体材料等によって形成されている。そのため、基板7は、熱膨張係数が6〜8ppm/℃程度となっており、放熱板1よりも熱膨張係数が小さくなっている。
基板7上には蓄熱層13が設けられている。蓄熱層13は、基板7の上方へ向けて突出した***部13aを備えている。***部13aは、基板7の一方の長辺7aに隣り合うように配置されており、複数の発熱部9の配列方向に沿って帯状に延び、断面が略半楕円形状をなしている。また、***部13aは、印画する記録媒体P(図7参照)を、発熱部9上に形成された保護層25に良好に押し当てるように機能している。***部13aは、基板7からの高さが15〜90μmで設けられることが好ましい。
蓄熱層13は、熱伝導性の低いガラスで形成されており、発熱部9で発生する熱の一部を一時的に蓄積する。そのため、発熱部9の温度を上昇させるのに要する時間を短くすることができ、サーマルヘッドX1の熱応答特性を高めるように機能する。蓄熱層13は、例えば、ガラス粉末に適当な有機溶剤を混合して得た所定のガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷等によって基板7の上面に塗布し、これを焼成することで形成される。
電気抵抗層15は、基板7の上面および蓄熱層13の上面に設けられており、電気抵抗層15上には、ヘッド基体3を構成する各種電極が設けられている。電気抵抗層15は、ヘッド基体3を構成する各種電極と同形状にパターニングされており、共通電極17と個別電極19との間に電気抵抗層15が露出した露出領域を有する。各露出領域は発熱部9を構成しており、***部13a上に列状に配置されている。
複数の発熱部9は、説明の便宜上、図2では簡略化して記載しているが、例えば、100dpi〜2400dpi(dot per inch)等の密度で配置される。電気抵抗層15は、例えば、TaN系、TaSiO系、TaSiNO系、TiSiO系、TiSiCO系また
はNbSiO系等の電気抵抗の比較的高い材料によって形成されている。そのため、発熱部9に電圧が印加されたときに、ジュール発熱によって発熱部9が発熱する。
共通電極17は、主配線部17aと、副配線部17bと、リード部17cと、接続部17dとを備えている。共通電極17は、複数の発熱部9と、コネクタ31とを電気的に接続している。主配線部17aは、基板7の一方の長辺7aに沿って延びている。副配線部17bは、基板7の一方の短辺7cおよび他方の短辺7dのそれぞれに沿って延びている。リード部17cは、主配線部17aから各発熱部9に向かって個別に延びている。接続部17dは、導電部材16(図1)に電気的に接続されている。
複数の個別電極19は、発熱部9と駆動IC11との間を電気的に接続している。また、個別電極19は、複数の発熱部9を複数の群に分けており、各群の発熱部9と各群に対応して設けられた駆動IC11とを電気的に接続している。個別電極19の端部には、パッド4が設けられている。パッド4は、上方に配置された駆動IC11と、接合部材23を介して電気的に接続されている。
複数のIC−IC接続電極26は、隣り合う駆動IC11を電気的に接続している。複数のIC−IC接続電極26は、それぞれIC−コネクタ接続電極21に対応するように設けられており、各種信号を隣り合う駆動IC11に伝えている。
上記のヘッド基体3を構成する各種電極は、例えば、各々を構成する材料層を蓄熱層13上に、例えばスパッタリング法等の従来周知の薄膜成形技術によって順次積層した後、積層体を従来周知のフォトエッチング等を用いて所定のパターンに加工することにより形成される。なお、ヘッド基体3を構成する各種電極は、同じ工程によって同時に形成することができる。
駆動IC11は、図2に示すように、複数の発熱部9の各群に対応して配置されている。図3に示すように、駆動IC11は、個別電極19のパッド4と導電部材16を介して電気的に接続されており、配線導体6bと導電部材16を介して電気的に接続されている。駆動IC11は、各発熱部9の通電状態を制御する機能を有している。駆動IC11としては、内部に複数のスイッチング素子を有する切替部材を用いればよい。
図3に示すように、基板7上に設けられた蓄熱層13上には、発熱部9、共通電極17の一部および個別電極19の一部を被覆する保護層25が形成されている。
保護層25は、発熱部9、共通電極17および個別電極19の被覆した領域を、大気中に含まれている水分等の付着による腐食、あるいは印画する記録媒体との接触による摩耗から保護するためのものである。保護層25は、SiN、SiO、SiON、SiC、あるいはダイヤモンドライクカーボン等を用いて形成することができ、保護層25を単層で構成してもよいし、これらの層を積層して構成してもよい。このような保護層25はスパッタリング法等の薄膜形成技術あるいはスクリーン印刷等の厚膜形成技術を用いて作製することができる。
また、図3に示すように、基板7上には、保護層25および個別電極19を部分的に被覆する被覆層27が設けられている。被覆層27は、被覆した領域を、大気との接触による酸化、あるいは大気中に含まれている水分等の付着による腐食から保護する機能を有する。
図4を用いて、配線基板6と、ヘッド基体3と、放熱板1との接合について説明する。なお、図4は、放熱板1と、接着部材14と、基板7と、配線基板6と、被覆部材29と
を示しており、その他の部材は省略して示している。また、配線基板6において、基材6a、配線導体6b、およびカバー部材6cの構成を省略して示している。また、図4(a)では、理解を容易にするために、被覆部材29は斑点で示している。
基板7および配線基板6は、接着部材14により放熱板1上に接合されている。基板7および配線基板6は、副走査方向に並んで配置されており、主走査方向に長く形成されている。基板7の主走査方向の長さは、配線基板6の主走査方向のおける長さよりも長く構成されており、基板7の他方の長辺7cの一部と、他方の短辺7dとが、被覆部材29から露出している。
配線基板6は、主面が矩形状をなしており、主走査方向に沿った第1側面6dと、副走査方向に沿った第2側面6eとを有している。第1側面6dは、基板7の他方の長辺7cに向かい合うように配置されている。
第2側面6eは、直線部6fと、切欠部6gとを有している。直線部6fは、切欠部6gと第1側面6dとを連結しており、副走査方向に延びて形成されている。切欠部6gは、第2側面6eの一部を切欠くように形成されており、平面視して、半円形状をなしている。切欠部6gは、第1側面6dと離間した状態で設けられている。
被覆部材29は、ワイヤ(図1参照)を被覆するように設けられており、基板7および配線基板6上に形成されている。配線基板6上に配置された被覆部材29の一部は、図4(b)に示すように、切欠部6gに流れ込んでおり、切欠部6gを通じて放熱板1上に流動被覆部材29aとして流れ出している。それにより、流動被覆部材29aが放熱板1と接触されており、接着部材14に加えて流動被覆部材29aにより配線基板6を放熱板1に接合することができ、配線基板6の接合強度を向上させることができる。
ここで、放熱板1は、基板7よりも熱膨張係数が大きく、サーマルヘッドX1の製造時あるいは駆動時の温度サイクルにより、基板7の側面に応力が集中する問題がある。特に、基板7が主走査方向に長く形成されている場合、主走査方向における両端部の側面、すなわち他方の長辺7cを構成する側面、および他方の長辺7dを構成する側面に大きな応力が生じることとなる。そのため、被覆部材29が、基板7の側面に隣り合う空間8に配置されると、被覆部材29に応力が集中することとなり、被覆部材29にクラックが生じるおそれがある。
これに対して、配線基板6が第1側面6dから離間した切欠部6gを有しており、配線基板6上に設けられた被覆部材29の一部は、切欠部6gの毛細管現象により切欠部6g上に設けられ、切欠部6g上に設けられた流動被覆部材29aが、放熱板1と接合されている。そのため、配線基板6の接合強度を向上させることができるとともに、被覆部材29の基板7側の空間8への流入を低減することができ、被覆部材29への応力集中を低減することができる。その結果、被覆部材29の接合強度を向上させつつ、被覆部材29におけるクラック発生を低減することができる。
なお、切欠部6g上に設けられた流動被覆部材29aと、放熱板1とが接合されているとは、流動被覆部材29aと放熱板1とが接着部材14を介して接合されていることを含んでいる。
配線基板6の第2側面6eは、平面視して、切欠部6gと基板7との間に直線部6fが設けられている。この直線部6fは、配線基板6の第2側面6eと主面の交差線であり、角部となっている。そのため、図4(c)に示すように、配線基板6上に設けられた被覆部材29は、配線基板6上から基板7上の空間8側に流動しようとする際に、直線部6f
上で表面張力が働き、直線部6f上で堰きとめられることとなる。それゆえ、基板7側の空間8に、被覆部材29が設けられ難くすることができる。
すなわち、被覆部材29は、主走査方向に流動し直線部6fに到達すると、直線部6f以降は、配線基板6が設けられていないため、被覆部材29は、配線基板6よりも濡れ性の低い空気に囲まれる構成となる。その結果、被覆部材29に表面張力が働き、配線基板6上から基板7上の空間8に流れにくくなる。それゆえ、被覆部材29を直線部6fにより堰きとめることができる。
直線部6fの副走査方向における長さは、図4(a)に示すように、切欠部6gと基板7との距離よりも長くなっている。そのため、切欠部6gにより放熱板1上に、流動被覆部材29aが配置されても、基板7との距離が十分にあり、基板7側の空間8に流れ込みにくいこととなる。その結果、被覆部材29の接合強度を向上させつつ、被覆部材29におけるクラックの発生を低減することができる。
直線部6fの副走査方向における長さは、例えば、0.3〜1.5mmとすることができ、切欠部6gと基板7との距離は、例えば、0.3〜1.5mmとすることができる。また、基板7の副走査方向における長さが、0.3〜1.0mmの時、被覆部材29の副走査方向における長さは、例えば、1.5〜3.5mmとすることができる。
サーマルヘッドX1の配線基板6と、ヘッド基体3と、放熱板1との接合について説明する。
まず、駆動IC11(図1参照)が実装された配線基板6の第2側面6eに、ドリル等により切欠部6gを形成する。次に、放熱板1に接着部材14を接合する。次に、接着部材14上に基板7および配線基板6を載置する。この際、基板7の他方の長辺7cにより形成される側面と、配線基板6の第1側面6dとを向かい合わせて載置する。
次に、導電部材16(図1参照)を被覆するように、被覆部材29をディスペンサーにより塗布する。被覆部材29は、主走査方向にディスペンサーのヘッドを動かしながら、樹脂を塗布して形成される。ディスペンサーのヘッドは、切欠部6gに被覆部材が設けられるように、第2側面6e近傍では、塗布する被覆部材の量を多くする。塗布された被覆部材29の一部は、毛細管現象により切欠部6gに導かれて、流動被覆部材29aが放熱板1上に形成される。続いて、被覆部材29を乾燥、硬化して、配線基板6と、ヘッド基体3と、放熱板1とを接合することができる。
次に、サーマルプリンタZ1について、図5を参照しつつ説明する。
図5に示すように、本実施形態のサーマルプリンタZ1は、上述のサーマルヘッドX1と、搬送機構40と、プラテンローラ50と、電源装置60と、制御装置70とを備えている。サーマルヘッドX1は、サーマルプリンタZ1の筐体(不図示)に設けられた取付部材80の取付面80aに取り付けられている。なお、サーマルヘッドX1は、後述する記録媒体Pの搬送方向Sに直交する方向である主走査方向に沿うようにして、取付部材80に取り付けられている。
搬送機構40は、駆動部(不図示)と、搬送ローラ43,45,47,49とを有している。搬送機構40は、感熱紙、インクが転写される受像紙等の記録媒体Pを図5の矢印S方向に搬送して、サーマルヘッドX1の複数の発熱部9上に位置する保護層25上に搬送するためのものである。駆動部は、搬送ローラ43,45,47,49を駆動させる機能を有しており、例えば、モータを用いることができる。搬送ローラ43,45,47,
49は、例えば、ステンレス等の金属からなる円柱状の軸体43a,45a,47a,49aを、ブタジエンゴム等からなる弾性部材43b,45b,47b,49bにより被覆して構成することができる。なお、図示しないが、記録媒体Pがインクが転写される受像紙等の場合は、記録媒体PとサーマルヘッドX1の発熱部9との間に、記録媒体Pとともにインクフィルムを搬送する。
プラテンローラ50は、記録媒体PをサーマルヘッドX1の発熱部9上に位置する保護膜25上に押圧する機能を有する。プラテンローラ50は、記録媒体Pの搬送方向Sに直交する方向に沿って延びるように配置され、記録媒体Pを発熱部9上に押圧した状態で回転可能となるように両端部が支持固定されている。プラテンローラ50は、例えば、ステンレス等の金属からなる円柱状の軸体50aを、ブタジエンゴム等からなる弾性部材50bにより被覆して構成することができる。
電源装置60は、上記のようにサーマルヘッドX1の発熱部9を発熱させるための電流および駆動IC11を動作させるための電流を供給する機能を有している。制御装置70は、上記のようにサーマルヘッドX1の発熱部9を選択的に発熱させるために、駆動IC11の動作を制御する制御信号を駆動IC11に供給する機能を有している。
サーマルプリンタZ1は、プラテンローラ50によって記録媒体PをサーマルヘッドX1の発熱部9上に押圧しつつ、搬送機構40によって記録媒体Pを発熱部9上に搬送しながら、電源装置60および制御装置70によって発熱部9を選択的に発熱させることにより、記録媒体Pに所定の印画を行う。なお、記録媒体Pが受像紙等の場合は、記録媒体Pとともに搬送されるインクフィルム(不図示)のインクを記録媒体Pに熱転写することによって、記録媒体Pへの印画を行う。
<第2の実施形態>
図6を用いてサーマルヘッドX2について説明する。なお、サーマルヘッドX1と同一の部材については同じ符号を付しており、以下同様とする。なお、図6は、図4と同様に、放熱板1と、接着部材14と、基板7と、配線基板106と、被覆部材129とを示しており、その他の部材は省略して示している。また、図4と同様に、図6(a)では、被覆部材129を斑点で示している。
配線基板106は、基材106aと、配線導体106bと、カバー部材106cとにより形成されており、第1側面106dと、第2側面106eと、主面に形成された凹部110とを有している。
第1側面106dは、基板7の他方の長辺7cにより形成される側面と向かい合うように配置されている。第2側面106eは、直線部106fと、切欠部106gとを有している。
凹部110は、第1側面106dおよび第2側面106eから離間した状態で、配線基板106の主面に設けられており、配線基板106の上面が凹むように設けられている。そのため、凹部110の縁は、第1側面106dおよび第2側面106eと離間して配置されている。凹部110は、カバー部材106cを切欠いて形成されており、凹部110内には基材106aおよび配線導体112が露出している。
配線基板106は、第2側面106eから離間した凹部110を有し、凹部110と基板7との距離が、切欠部106gと基板7との距離よりも短く構成されている。そのため、配線基板106上に設けられた被覆部材129が、配線基板106上から基板7上の空間8側に流動しようとした際に、凹部110の縁上で表面張力が働き、図6(a)に示す
ように、凹部110の縁上で堰きとめられることとなる。それゆえ、基板7側の空間8への被覆部材129の流入を低減することができる。
また、配線基板106上に設けられた被覆部材129の塗布量が多かった場合においても、凹部110の内部に被覆部材129を収容することができ、余剰の被覆部材129が基板7側の空間8に流出することを低減できる。
さらに、余剰の被覆部材129が配線基板106の表面上にあると、被覆部材129の高さが高くなり、記録媒体P(図5参照)と接触する可能性があるが、凹部110の内部に被覆部材129を収容することで、被覆部材129の高さを低くできる。その結果、被覆部材129が記録媒体Pと接触する可能性を低減することができる。
また、凹部110の縁と基板7との距離が、切欠部106gと基板7との距離よりも短く構成されているため、凹部110の縁上により堰きとめられた被覆部材129は、切欠部106gに流出しやすくなる。その結果、切欠部106gから放熱板1上に流動被覆部材129aが広がることとなり、配線基板106の接合強度を向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、第1の実施形態であるサーマルヘッドX1を用いたサーマルプリンタZ1を示したが、これに限定されるものではなく、サーマルヘッドX2をサーマルプリンタZ1に用いてもよい。
例えば、電気抵抗層15を薄膜形成することにより、発熱部9の薄い薄膜ヘッドを例示して示したが、これに限定されるものではない。各種電極をパターニングした後に、電気抵抗層15を厚膜形成することにより、発熱部9の厚い厚膜ヘッドに本発明を用いてもよい。
また、発熱部9が基板7上に形成された平面ヘッドを例示して説明したが、発熱部9が基板7の端面に設けられた端面ヘッドに本発明を用いてもよい。
また、蓄熱層13が***部13a以外の領域に、下地部を形成してもよい。また、蓄熱層13上に共通電極17および個別電極19を形成し、共通電極17と個別電極19との間の領域のみに電気抵抗層15を形成することにより、発熱部9を形成してもよい。
X1〜X2 サーマルヘッド
Z1 サーマルプリンタ
1 放熱板
3 ヘッド基体
5 フレキシブル配線基板
6,106 配線基板
6a,106a 基材
6b,106b 配線導体
6c,106c カバー部材
6d,106d 第1側面
6e,106e第2側面
6f,106f直線部
6g,106g 切欠部
7 基板
9 発熱部
11 駆動IC
13 蓄熱層
14 接着部材
16 導電部材
17 共通電極
19 個別電極
23 接合部材
29,129 被覆部材
29a,129a 流動被覆部材
31 コネクタ
40 搬送機構
50 プラテンローラ

Claims (5)

  1. 基板、前記基板上に設けられた発熱部、および、前記基板上に設けられ、前記発熱部と電気的に接続された電極を有するヘッド基体と、
    平面視して前記ヘッド基体に並んで位置し、前記電極と電気的に接続された配線導体を有する配線基板と、
    前記ヘッド基体および前記配線基板の下方に配置された放熱板と、
    前記電極および前記配線導体を電気的に接続するための導電部材と、
    前記導電部材を被覆するとともに、前記基板の一部および前記配線基板の一部上に設けられた被覆部材と、を備え、
    前記配線基板は、主面が矩形状をなしており、主走査方向に延び、前記ヘッド基体に面する第1側面と、副走査方向に延びる第2側面とを有しており、前記第2側面に前記第1側面と離間した切欠部が設けられており、
    前記放熱板は、前放熱板上における、前記ヘッド基体よりも前記副走査方向、かつ、前記切欠部よりも前記基板側に位置する前記第2側面の前記主走査方向の重なる領域に、前記被覆部材がないことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 前記第2側面は、平面視して、前記切欠部と前記基板との間に直線部が設けられている、請求項1に記載のサーマルヘッド。
  3. 前記放熱板は、前記被覆部材の前記切欠部に相当する位置に、前記配線基板上に位置する前記被覆部材と繋がる前記被覆部材が位置する、請求項1または2に記載のサーマルヘッド。
  4. 前記配線基板の前記主面に、前記第2側面から離間した凹部を有し、
    前記凹部と前記基板との距離が、前記切欠部と前記基板との距離よりも短い、請求項1〜3のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のサーマルヘッドと、
    前記発熱部上に記録媒体を搬送する搬送機構と、
    前記発熱部上に前記記録媒体を押圧するプラテンローラと、を備えることを特徴とするサーマルプリンタ。
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