JP6515835B2 - 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法に関する。
LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスの回路線幅はさらに微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ回路パターンを形成するための露光用マスク(ステッパやスキャナで用いられるものはレチクルともいう。)を形成する方法として、優れた解像性を有する電子ビーム描画技術が用いられている。
マスク上に形成されるパターンのLER(Line Edge Roughness、ラインエッジラフネス)は、パターンの面積密度と電子ビームの照射量に依存し、面積密度が高く、かつ照射量が低い場合に、LERが低下することが知られている。マスク描画では、描画時に発生する近接効果や描画後のエッチング工程において発生するローディング効果等に起因する寸法変動を補正するために、パターン面積密度の高い領域の照射量を低くすることが多く、そのような領域ではLERが劣化しやすかった。
LERを改善するために、照射量を全体的に高くする、すなわちベースドーズ(パターン密度100%時のドーズ量)を上げることが考えられる。しかし、ベースドーズを上げると、パターンの寸法ずれや位置ずれを発生させたり、照射時間が増すことでスループットを低下させたりするという問題があった。
特開2000−77364号公報 特開2000−353656号公報 特開2006−73867号公報 特開2012−174812号公報
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、パターンの寸法ずれや位置ずれを防止し、スループットの低下を抑えつつ、LERを向上させることができる荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置は、描画データに基づいて、基板に描画するパターンのパターン面積密度を計算する面積密度計算部と、前記描画データを用いて、荷電粒子ビームのショットを単位として構成され、ショットサイズ、ショット位置及び照射量が定義されたショットデータを生成するショットデータ生成部と、前記ショットデータに定義された照射量が、前記パターン面積密度に対応する照射量下限値以上であるか否か判定する照射量判定部と、前記ショットデータに定義された照射量が前記照射量下限値未満である場合に、該ショットデータの照射量を該照射量下限値に変更する照射量再設定部と、前記照射量再設定部による照射量の変更量に基づいて、前記ショットデータに定義されたショットサイズを変更するショットサイズ調整部と、前記ショットサイズ調整部によるショットサイズの変更量に基づいて、前記ショットデータに定義されたショット位置を変更するショット位置調整部と、前記照射量、前記ショットサイズ、及び前記ショット位置が変更されたショットデータを用いて前記基板上に荷電粒子ビームを照射して描画を行う描画部と、を備えるものである。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置において、荷電粒子ビームの照射量と、描画されるパターンのサイズとの関係を規定した情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記ショットサイズ調整部は、前記情報に基づいて、前記照射量の変更によるパターンサイズの変動量を求め、該変動量を前記ショットサイズの変更量とすることを特徴とする。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置において、前記ショット位置調整部は、ショットの不動点から対角側に、前記ショットサイズの変更量の半分だけショット位置を変更することを特徴とする。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画方法は、描画データに基づいて、基板に描画するパターンのパターン面積密度を計算する工程と、前記描画データを用いて、荷電粒子ビームのショットを単位として構成され、ショットサイズ、ショット位置及び照射量が定義されたショットデータを生成する工程と、前記ショットデータに定義された照射量が、前記パターン面積密度に対応する照射量下限値以上であるか否か判定する工程と、前記ショットデータに定義された照射量が前記照射量下限値未満である場合に、該ショットデータの照射量を該照射量下限値に変更する工程と、前記照射量の変更量に基づいて、前記ショットデータに定義されたショットサイズを変更する工程と、前記ショットサイズの変更量に基づいて、前記ショットデータに定義されたショット位置を変更する工程と、前記照射量、前記ショットサイズ、及び前記ショット位置が変更されたショットデータを用いて前記基板上に荷電粒子ビームを照射して描画を行う工程と、を備えるものである。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画方法は、ショットの不動点から対角側に、前記ショットサイズの変更量の半分だけ前記ショット位置を変更することを特徴とする。
本発明によれば、パターンの寸法ずれや位置ずれを防止し、スループットの低下を抑えつつ、LERを向上させることができる。
本発明の実施形態に係る電子ビーム描画装置の概略図である。 第1成形アパーチャ及び第2成形アパーチャの斜視図である。 第1アパーチャ像と第2成形アパーチャの可変成形開口との重なり位置の例を示す平面図である。 (a)は小寸法の矩形像を形成する例を示し、(b)は大寸法の矩形像を形成する例を示す図である。 描画領域を説明するための概略図である。 照射量とLERとの相関データの作成方法を説明する図である。 照射量とLERとの相関を示すグラフである。 同実施形態による描画方法を説明するフローチャートである。 LER閾値から照射量下限値を計算する方法を説明する図である。 パターン面積密度と照射量下限値との関係を示すグラフである。 照射量の変更に伴う寸法変動を説明するグラフである。 描画位置のずれを説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る電子ビーム描画装置の概略図である。図1に示す電子ビーム描画装置は、制御部100と描画部200とを備えた可変成形型の描画装置である。
描画部200は、電子鏡筒220と描画室230を備えている。電子鏡筒220内には、電子銃201、照明レンズ202、ブランカ203、第1成形アパーチャ204、投影レンズ205、成形偏向器206、第2成形アパーチャ207、対物レンズ208、主偏向器209、及び副偏向器210が配置されている。
描画室230内には、XYステージ211が配置されている。XYステージ211上には、描画対象の基板240が載置されている。基板240には、半導体装置を製造する際の露光用マスク、或いは、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。また、基板240には、レジストが塗布された、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。
電子鏡筒220内に設けられた電子銃201(放出部)から放出された電子ビームBは、ブランカ(ブランキング偏向器)203内を通過する際にブランカ203によって、電子ビームを基板240に照射するか否か切り替えられる。
電子ビームBは、照明レンズ202により、矩形の開口32(図2参照)を有する第1成形アパーチャ204全体に照射される。第1成形アパーチャ204の開口32を通過することで、電子ビームBは矩形に成形される。
第1成形アパーチャ204を通過した第1アパーチャ像の電子ビームBは、投影レンズ205により、開口34(図2参照)を有した第2成形アパーチャ207上に投影される。その際、偏向器206によって、第2成形アパーチャ207上に投影される第1アパーチャ像は偏向制御され、後述の図3の通り、開口34を通過する電子ビームの形状と寸法を変化させる(可変成形を行う)ことができる。
第2成形アパーチャ207の開口34を通過した第2アパーチャ像の電子ビームBは、対物レンズ208により焦点を合わせ、主偏向器209及び副偏向器210によって偏向され、連続的に移動するXYステージ211上に載置された基板240の目標位置に照射される。
図2は、第1成形アパーチャ204及び第2成形アパーチャ207によるビーム成形を説明するための概略的な斜視図である。第1成形アパーチャ204には、電子ビームBを成形するための矩形の開口32が形成されている。
また、第2成形アパーチャ207には、第1成形アパーチャ204の開口32を通過した電子ビームBを所望の形状に成形するための可変成形開口34が形成されている。可変成形開口34は、後述の図3の通り、開口32の一辺に対して平行な辺34a、34eと、直交する辺34b、34hと、開口32の一辺に対して45度又は135度をなす辺34c、34d、34f、34gとが組み合わされた形状を有する。
可変成形開口34は、辺34c〜34gによって囲まれた六角形状部と、辺34a、34b、34hによって囲まれ該六角形状部に連なる四角形状部とを共有した八角形状である。
第1成形アパーチャ204の開口32と第2成形アパーチャ207の可変成形開口34との両方を通過できるビーム形状が、連続的に移動するXYステージ211上に搭載された基板240の描画領域に描画される。
図3は、第1成形アパーチャ204の開口32を通過した第1アパーチャ像50と、第2成形アパーチャ207の可変成形開口34との重なり位置の例を示す平面図である。
電子ビームBを矩形に成形する場合、第1アパーチャ像50は、偏向器206によって偏向されて、#1で示す位置に照射される。可変成形開口34を通過する斜線部分が成形された像となる。
電子ビームBを直角二等辺三角形に成形する場合、第1アパーチャ像50は、偏向器206によって偏向されて、#2〜#5のいずれかの位置に照射される。
図4(a)、(b)に示すように、第1アパーチャ像50の可変成形開口34を通過する部分の大きさを変えることで、矩形を保持したまま像(ショット)の寸法が変化する。図4(a)では第1アパーチャ像50と可変成形開口34との重なりを小さくすることにより小寸法の矩形像を形成している。図4(b)では、第1アパーチャ像50と可変成形開口34との重なりを大きくすることにより大寸法の矩形像を形成している。
このように、第2成形アパーチャ207上での第1アパーチャ像50の照射位置(偏向位置)を変えることで、電子ビーム200を所望の形状・サイズに成形できる。
図5は、描画領域を説明するための概略図である。図5において、基板240の描画領域20は、主偏向器209の偏向可能幅で、例えばy方向に向かって短冊状に複数のストライプ領域22に仮想分割される。また、各ストライプ領域22は、副偏向器210の偏向可能サイズで、メッシュ状に複数のサブフィールド(SF)24に仮想分割される。そして、各SF24の各ショット位置26にショット図形が描画される。
図1に示すように、制御部100は、制御計算機110、制御回路120、記憶部130、132、134及び136を有する。記憶部130には、描画データが外部から入力され、格納されている。
記憶部132には、DL(Dose Latitude)情報が格納されている。DL情報は、基板240に照射する電子ビームの照射量(ドーズ量)と、基板240に形成されるパターンの線幅(CD)との関係を示す情報であり、例えばドーズ量を1%変化させた場合の線幅の変化量を示す。DL情報は異なる複数の面積密度毎に準備される。
記憶部134には、基板240に照射する電子ビームの照射量と、基板240に形成されるパターンのLER(Line Edge Roughness、ラインエッジラフネス)との相関データが外部から入力され、格納されている。相関データは、異なる複数の面積密度毎に準備される。
照射量とLERとの相関データの作成方法について説明する。例えば、図6のように、パターンの面積密度が、約0%のラインパターンと、50%のラインパターンと、100%のラインパターンとが組みになったパターンセットを配置する。そして、電子ビームの照射量Dの値を変えて(D1〜DNまでのN種類の照射量(Nは2以上の整数))、マスクに描画する。次いで、描画したパターンのLERを評価する。例えば、ライン・アンド・スペースのパターン内の1つのエッジについて、寸法SEMでROI(Region Of Interest)内の微細な凹凸を測定した後、それらのばらつきを求めて、エッジラフネスとする。
次に、照射量を横軸にとり、LERを縦軸にとって測定点をプロットした後、関数フィッティングを行う。図7は、ある1つの面積密度についての、照射量とLERとの相関データ(相関関数)を示すグラフである。このような相関データを面積密度毎に求め、記憶部134に格納する。
記憶部136には、基板240に形成するパターンに要求されるLERの閾値(LERの許容値)が外部から入力され、格納されている。
制御計算機110は、面積密度計算部111、照射量計算部112、ショットデータ生成部113、照射量下限値計算部114、照射量判定部115、照射量再設定部116、ショットサイズ調整部117、及びショット位置調整部118を有する。
制御計算機110の各部は、電気回路等のハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、制御計算機110の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを記録媒体に収納し、電気回路を含むコンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
図8は、本実施形態による描画方法を説明するフローチャートである。制御計算機110の各部の機能を、図8に示すフローチャートに沿って説明する。
制御計算機110が、記憶部130から描画データを読み込むと(ステップS101)、面積密度計算部111がチップ領域をメッシュ状の複数の小領域に分割し、各小領域の面積密度を計算し、パターン面積密度マップを作成する(ステップS102)。面積密度は、小領域内部に位置する図形の面積を累積加算した値を、小領域の面積で割った値で示すことができる。パターン面積密度マップは、メモリ(図示略)に格納される。
照射量計算部112は、メモリからパターン面積密度マップを取り出し、公知の方法を用いて、近接効果、かぶり、及びローディング効果に起因する寸法変動を補正する照射量を計算する(ステップS103)。算出された照射量はメモリ(図示略)に格納される。
ショットデータ生成部113は、描画データに対し複数段のデータ変換処理を行って、装置内フォーマットのショットデータを生成する(ステップS104)。ショットデータ生成部113は、描画データに定義された複数の図形パターンを1度の電子ビームで照射可能なサイズ(成形可能なサイズ)のショット図形に変換し、各ショット図形の照射位置、ショット図形サイズ、及びショット図形の種類等が定義されたショットデータを生成する。また、ショットデータには、照射量計算部112により計算された照射量に基づくショット毎の照射量が定義される。
照射量下限値計算部114は、各ショットの照射量下限値を計算する(ステップS105)。照射量下限値計算部114は、図9に示すように、記憶部134に記憶されている照射量とLERとの相関データと、記憶部136に記憶されているLER閾値とから、照射量下限値を計算する。これにより、例えば、パターンの面積密度が、約0%、50%、100%の場合の照射量下限値が求まる。
続いて、照射量下限値計算部114は、図10に示すように、パターン面積密度を横軸にとり、照射量下限値を縦軸にとって、算出した値をプロットした後、関数フィッティングを行う。照射量下限値計算部114は、パターン面積密度マップから各ショットに対応する面積密度を求め、この関数に代入して、各ショットの照射量下限値を計算する。この照射量下限値は、形成されるパターンのLERが許容値を満たすために必要な最低照射量である。
照射量判定部115は、各ショットのショットデータに定義された照射量が、照射量下限値計算部114により算出された照射量下限値以上であるか否かを判定する(ステップS106)。定義された照射量が照射量下限値以上である場合、ショットデータはそのまま制御回路120へ出力される(ステップS106_Yes)。
定義された照射量が照射量下限値未満である場合(ステップS106_No)、照射量再設定部116は、ショットデータに定義された照射量を照射量下限値に変更し(増加させ)、ショットデータの照射量を再設定する(ステップS107)。
電子ビームの照射量を増加させると、仕上がり寸法が大きくなる。そのため、ショットサイズ調整部117は、記憶部132に格納されているDL情報に基づいて、ステップS107における照射量増加に伴う寸法増加量を計算し、ショットデータに定義されたショット図形サイズを寸法増加量分だけ小さくする(ステップS108)。
例えば、図11に示すように、ステップS107において、ショットデータに定義された照射量を、当初の照射量Daから照射量下限値Dbに変更すると、パターンの仕上がり寸法が(x方向、y方向それぞれに)ΔL増加する場合、ショットデータに定義されたショット図形サイズを(x方向、y方向それぞれに)ΔL小さくする。これにより、照射量を変更しても、同一の仕上がり寸法とすることができる。
ショット図形サイズの変更により、図4(a)、(b)に示すように、第1アパーチャ像50の可変成形開口34を通過する部分の大きさが変わる。しかし、可変成形開口34の頂点Cの位置は不動点であるため、このまま描画を行うと、図12に示すように、理想の位置からx方向、y方向にそれぞれΔL/2(ステップS108での寸法変化量の半分)ずれた位置にパターンが形成される。
そのため、ショット位置調整部118は、ショットデータに定義された照射位置を、不動点と対角側に(x方向、y方向それぞれに)ΔL/2だけ変化させる(ステップS109)。これにより、照射量を変更しても、同一の位置にパターンを形成することができる。
このように、ショットデータは、定義された照射量が照射量下限値未満であった場合、照射量、ショットサイズ及びショット位置が変更されて制御回路120へ出力される。
制御回路120は、制御計算機110から、照射量下限値以上の照射量が定義されたショットデータを受け取り、描画部200を制御して基板240にパターンを描画する(ステップS110)。制御回路120は、入力されたショットデータを用いて、各ショット図形に定義された照射量(照射時間t)だけ電子ビームを照射し、照射時間tが経過したら電子ビームを遮蔽するようにブランカ203に偏向電圧を印加する。また、制御回路120は、ショットデータに沿って、定義された描画位置に電子ビームを偏向するための偏向量を演算する。同様に、各ショット図形に定義された図形種及びサイズの図形に成形するための偏向量を演算する。そして、図示しないDACアンプを介して各偏向量の偏向電圧を対応する偏向器206、主偏向器209、及び副偏向器210に印加する。
このように、本実施形態によれば、近接効果、かぶり、ローディング効果等に起因する寸法変動を補正するために照射量が低くなり、所望のLER品質を満たせなくなった場合に、LER品質を満たせる照射量下限値まで照射量を増加させることで、LERを向上させることができる。ショットデータに定義された照射量が照射量下限値より低い場合に照射量を照射量下限値まで増加させるだけなので、ベースドーズを上げる手法と比較して、スループットの低下を抑えることができる。
また、照射量の変更に伴う仕上がりのパターンの寸法や位置の変動を考慮して、ショットデータに定義されるショット図形サイズやショットの照射位置を調整することで、所望の寸法のパターンを所望の位置に形成することができる。
上記実施形態において、図10に示すような、パターン面積密度から照射量下限値を求めるための関数は、描画装置の外部で予め求めておいてもよい。
図8のステップS108においてショット図形サイズを変更(縮小)すると、パターン面積密度が僅かに変わり、照射量下限値(形成されるパターンのLERが許容値を満たすために必要な最低照射量)も僅かに変わり得る。そのため、ショット図形サイズの変更に伴う照射量下限値の変化を考慮して、ショット図形サイズの変更量を決定するようにしてもよい。
上記実施形態において、LERに代えて、LWR(Line Width Roughness、ライン幅ラフネス)を用いてもよい。
上記実施形態では、基板240に電子ビームを照射する構成について説明したが、イオンビーム等の他の荷電粒子ビームを照射してもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100 制御部
110 制御計算機
111 面積密度算出部
112 照射量計算部
113 ショットデータ生成部
114 照射量下限値計算部
115 照射量判定部
116 照射量再設定部
117 ショットサイズ調整部
118 ショット位置調整部
120 制御回路
130、132、134、136 記憶部
200 描画部
201 電子銃
202 照明レンズ
203 ブランカ
204 第1成形アパーチャ
205 投影レンズ
206 成形偏向器
207 第2成形アパーチャ
208 対物レンズ
209 主偏向器
210 副偏向器
211 XYステージ
220 電子鏡筒
230 描画室
240 基板

Claims (5)

  1. 描画データに基づいて、基板に描画するパターンのパターン面積密度を計算する面積密度計算部と、
    前記描画データを用いて、荷電粒子ビームのショットを単位として構成され、ショットサイズ、ショット位置及び照射量が定義されたショットデータを生成するショットデータ生成部と、
    前記ショットデータに定義された照射量が、前記パターン面積密度に対応する照射量下限値以上であるか否か判定する照射量判定部と、
    前記ショットデータに定義された照射量が前記照射量下限値未満である場合に、該ショットデータの照射量を該照射量下限値に変更する照射量再設定部と、
    前記照射量再設定部による照射量の変更量に基づいて、前記ショットデータに定義されたショットサイズを変更するショットサイズ調整部と、
    前記ショットサイズ調整部によるショットサイズの変更量に基づいて、前記ショットデータに定義されたショット位置を変更するショット位置調整部と、
    前記照射量、前記ショットサイズ、及び前記ショット位置が変更されたショットデータを用いて前記基板上に荷電粒子ビームを照射して描画を行う描画部と、
    を備える荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 荷電粒子ビームの照射量と、描画されるパターンのサイズとの関係を規定した情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記ショットサイズ調整部は、前記情報に基づいて、前記照射量の変更によるパターンサイズの変動量を求め、該変動量を前記ショットサイズの変更量とすることを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記ショット位置調整部は、ショットの不動点から対角側に、前記ショットサイズの変更量の半分だけショット位置を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 描画データに基づいて、基板に描画するパターンのパターン面積密度を計算する工程と、
    前記描画データを用いて、荷電粒子ビームのショットを単位として構成され、ショットサイズ、ショット位置及び照射量が定義されたショットデータを生成する工程と、
    前記ショットデータに定義された照射量が、前記パターン面積密度に対応する照射量下限値以上であるか否か判定する工程と、
    前記ショットデータに定義された照射量が前記照射量下限値未満である場合に、該ショットデータの照射量を該照射量下限値に変更する工程と、
    前記照射量の変更量に基づいて、前記ショットデータに定義されたショットサイズを変更する工程と、
    前記ショットサイズの変更量に基づいて、前記ショットデータに定義されたショット位置を変更する工程と、
    前記照射量、前記ショットサイズ、及び前記ショット位置が変更されたショットデータを用いて前記基板上に荷電粒子ビームを照射して描画を行う工程と、
    を備える荷電粒子ビーム描画方法。
  5. ショットの不動点から対角側に、前記ショットサイズの変更量の半分だけ前記ショット位置を変更することを特徴とする請求項4に記載の荷電粒子ビーム描画方法。
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