JP6499558B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、左リヤフレームおよび右リヤフレームが車幅方向外側に設けられ、各リヤフレームに補強用のブレースが連結される車体後部構造に関する。
車体後部構造のなかには、左リヤフレームおよびリヤクロスメンバに左傾斜ブレースが傾斜状に架け渡され、右リヤフレームおよびリヤクロスメンバに右傾斜ブレースが傾斜状に架け渡されることにより、各傾斜ブレースが略V字状に配置されるものが知られている。
さらに、各傾斜ブレースの車幅方向内側には左ブレースおよび右ブレースが設けられる。具体的には、左ブレースが左リヤフレームおよび左フロアフレームに架け渡される。また、右ブレースが右リヤフレームおよび右フロアフレームに架け渡される。
この車体後部構造によれば、左右の傾斜ブレースや左右のブレースが設けられることにより、車体後部構造のねじれに対する剛性が各ブレースで確保される(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1の車体後部構造は、左傾斜ブレースの前端部と、左ブレースの後端部とが車体前後方向に間隔をおいて締結される。よって、車体後部構造に車体後方から衝撃荷重が入力した場合、入力した衝撃荷重がリヤクロスメンバから左傾斜ブレースを経て左リヤフレームに傾斜状に入力する。
傾斜状に入力する衝撃荷重のうち、車幅方向の分力で左リヤフレームに曲げモーメントが発生する。左リヤフレームと同様に、右リヤフレームにも車幅方向の分力による曲げモーメントが発生する。
このため、特許文献1の車体後部構造では、車体後方から入力する衝撃荷重に対して剛性を確保することが難しく、この観点から改良の余地が残されている。
特開2009−120100号公報
本発明は、リヤフレームへの曲げモーメントの発生を抑えることにより剛性を確保できる車体後部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、左右のリヤフレームが車幅方向外側において車体前後方向に延びるように設けられ、各リヤフレームの車体前方にフロントフロアが設けられ、前記フロントフロアの車体後方で、かつ各リヤフレーム間に後支持部が設けられる車体後部構造において、前記フロントフロアに前端部が連結され、車体後方かつ車幅方向外側へ傾斜状に延びる左右のフロアブレースと、
前記フロアブレースの後端部から車体後方かつ車幅方向内側へ傾斜状に延び、前記後支持部に後端部が連結される左右のリヤブレースと、前記リヤフレームの底部に取り付けられる前取付部および後取付部を有するサブフレームと、前記サブフレームの後取付部が連結され、車幅方向に延びるリヤクロスメンバと、前記リヤクロスメンバが車幅方向中央部で接合される物品収納フロアと、を備え、前記リヤブレースの前端部と前記フロアブレースの後端部とが前記リヤフレームに直接または連結部材を介して連結され、前記フロアブレースおよび前記リヤブレースが平面視略V字状に配置され、前記リヤクロスメンバ、または該リヤクロスメンバに設けられた支持ブラケットで前記後支持部が形成されることを特徴とする車体後部構造を提供する。
このように、フロントフロアからフロアブレースを車体後方かつ車幅方向外側へ傾斜状に延ばした。また、フロアブレースの後端部からリヤブレースを車体後方かつ車幅方向内側へ傾斜状に延ばした。さらに、リヤブレースの前端部とフロアブレースの後端部とをリヤフレームに連結して、フロアフレームおよびリヤブレースを平面視略V字状に配置した。
この状態において、車体後部構造に車体後方から衝撃荷重が入力した場合、入力した衝撃荷重がリヤブレースの後端部からリヤブレースを経てフロアブレースに入力する。よって、リヤブレースからリヤフレームに車幅方向外向きの分力(すなわち、外向き分力)が作用する。一方、フロアブレースからリヤフレームに車幅方向内向きの分力(すなわち、内向き分力)が作用する。
ここで、外向き分力と内向き分力とが、車体前後方向においてリヤフレームの同部位に作用する。よって、外向き分力でリヤフレームに作用する曲げモーメントと、内向き分力でリヤフレームに作用する曲げモーメントとが互いに相殺される。
これにより、リヤフレームに曲げモーメントが作用することを防止でき、車体後方から入力する衝撃荷重に対するリヤフレーム(すなわち、車体後部構造)の剛性を確保できる。
また、フロアブレースをフロントフロアから傾斜状に延ばし、フロアブレースの後端部をリヤフレームに連結した。よって、フロントフロアがフロアブレースを介してリヤフレームに連結される。ここで、リヤフレームは車体骨格を形成する剛性の高い部材である。
よって、フロントフロアをリヤフレームで補強することができる。これにより、フロントフロアの剛性を高め、乗員の乗り心地を向上させることができる。
請求項2に係る発明では、好ましくは、前記フロントフロアの下面に設けられることにより前記フロントフロアとともに閉断面を形成し、かつ、車体前後方向に延びる左右のフロアフレームを備え、前記フロアブレースの前端部が、前記フロントフロアおよび前記フロアフレームに連結される。
このように、フロントフロアの下面にフロアフレームを車体前後方向へ延ばし、フロアフレームおよびフロントフロアで閉断面を形成した。よって、フロアフレームおよびフロントフロアの剛性が高められる。さらに、閉断面のフロアフレームおよびフロントフロアにフロアブレースを連結した。
よって、閉断面のフロアフレームおよびフロントフロアでフロアブレースの剛性を高めることができ、車体後部構造の剛性を確保できる。
請求項3に係る発明では、好ましくは、前記後支持部は閉断面に形成される。
ここで、リヤブレースの後端部が後支持部に連結されている。この後支持部が閉断面に形成されている。よって、後支持部の剛性が高められる。剛性の高い後支持部でリヤブレースの剛性を高めることができ、車体後部構造の剛性を確保できる。
請求項4に係る発明では、好ましくは、前記連結部材は、前記フロアブレースと前記リヤブレースとを平面視略V字状に連結するブレース連結部と、前記リヤフレームに連結するフレーム連結部と、を備える。
このように、連結部材のブレース連結部でフロアブレースとリヤブレースとを略V字状に連結した。よって、フロアブレースとリヤブレースとをブレース連結部で強固に連結できる。これにより、フロアブレースとリヤブレースとの剛性を高めることができ、車体後部構造の剛性を確保できる。
ここで、リヤフレームは車体後部構造の下部に設けられている。このため、リヤフレームにフロアブレースやリヤブレースを個別に連結する場合、各ブレースの連結に手間がかかる。
そこで、請求項4において、連結部材にブレース連結部とフレーム連結部とを備えた。よって、ブレース連結部でフロアブレースとリヤブレースとを連結した状態において、フレーム連結部をリヤフレームに連結することができる。
これにより、フロアブレースとリヤブレースとをリヤフレームに一本ずつ連結する場合に比べて製造工程の簡略化を図ることができる。
請求項5に係る発明では、好ましくは、前記連結部材は、さらに、前記ブレース連結部と前記フレーム連結部との間に介在され、かつ上下方向に延びる脚部を備える。
このように、連結部材に脚部を備え、脚部を上下方向に延ばした状態で、ブレース連結部とフレーム連結部との間に介在させた。よって、ブレース連結部とフレーム連結部との高さ位置を異ならせることができる。
これにより、リヤフレームに対して、フロアブレースやリヤブレースの高さ位置を異ならせることが可能になり、フロアブレースやリヤブレースの高さ位置を決める際に設計の自由度を高めることができる。
また、上下方向に延びる脚部をブレース連結部とフレーム連結部との間に介在させることにより、連結部材を断面略クランク状に形成できる。よって、連結部材の剛性を高めることができる。
剛性の高い連結部材でフロアブレースやリヤブレースを連結することにより、フロアブレースやリヤブレースの剛性を確保できる。
請求項6に係る発明では、好ましくは、前記ブレース連結部は、前記フロアブレースおよび前記リヤブレースの上方に配置される上ブレース連結部と、前記フロアブレースおよび前記リヤブレースの下方に配置される下ブレース連結部と、を備え、前記上ブレース連結部および前記下ブレース連結部で、前記フロアブレース、前記リヤブレースを上下方向から挟み込むことにより連結する。
このように、ブレース連結部に上ブレース連結部と下ブレース連結部とを備えた。また、上ブレース連結部および下ブレース連結部でフロアブレースやリヤブレースを上下方向から挟み込むことにより連結するようにした。
これにより、フロアブレースやリヤブレースをブレース連結部で強固に支持し、各ブレースの剛性を高めることができる。
請求項7に係る発明では、好ましくは、前記サブフレームの前取付部の近傍に前記連結部材が連結される。
このように、リヤフレームの底部にサブフレームの前取付部を取り付け、前取付部の近傍に連結部材を連結した。よって、サブフレームの前取付部からリヤフレームの底部に入力した荷重を連結部材に伝え、連結部材に伝えられた荷重をフロアブレースやリヤブレースへ効率よく分散させることができる。
これにより、サブフレームの前取付部からリヤフレームの底部に入力した荷重を、フロアブレースやリヤブレースで支えて車体後部構造の剛性を高めることができる。
請求項に係る発明では、前記車体後部構造は、さらに、前記サブフレームの後取付部が連結され、車幅方向に延びるリヤクロスメンバと、前記リヤクロスメンバが車幅方向中央部で接合される物品収納フロアと、を備え、前記リヤクロスメンバ、または該リヤクロスメンバに設けられた支持ブラケットで前記後支持部が形成される。
このように、サブフレームの後取付部をリヤクロスメンバに連結し、リヤクロスメンバの車幅方向中央部を物品収納フロアに接合させた。これにより、物品収納フロアをリヤクロスメンバで補強することができ、物品収納フロアの剛性を確保できる。
さらに、リヤクロスメンバ、またはリヤクロスメンバに設けられた支持ブラケットで後支持部を形成した。後支持部はリヤブレースを連結する部位である。また、サブフレームの後取付部がリヤクロスメンバに連結されている。サブフレームの後取付部からリヤクロスメンバに入力した荷重をリヤブレースへ効率よく分散させることができる。
これにより、サブフレームの後端部からリヤクロスメンバに入力した荷重を、リヤブレースで支えて車体後部構造の剛性を高めることができる。
請求項に係る発明では、好ましくは、前記リヤフレームは、該リヤフレームの底部に、車体の持上力を支える車体持上部を備え、前記車体持上部の車幅方向内側に前記フレーム連結部が設けられる。




このように、リヤフレームの底部に車体持上部を備え、車体持上部で車体の持上力を支えるようにした。また、車体持上部の車幅方向内側にフレーム連結部(すなわち、連結部材)を設けた。よって、連結部材に干渉させることなく車体持上部にリフタ(車体持上手段)を配置できる。
これにより、車体の製造工程において、フロアブレースやリヤブレースを連結部材でリヤフレームに取り付けた後工程で、車体持上部に持上力をリフタで作用させて車体を持ち上げることができる。
本発明によれば、リヤフレームに衝撃荷重が入力した際に、入力した衝撃荷重でリヤフレームに曲げモーメントが発生することを抑えることにより車体後部構造の剛性を確保できる。
本発明に係る車体後部構造を示す底面図である。 図1の車体後部構造を示す分解底面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の車体後部構造の左側部を示す拡大図である。 図1の車体後部構造からサブフレームを外して車体前下方から見た状態を示す斜視図である。 図4の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 図5の車体後部構造を示す分解斜視図である。 図4の車体後部構造からサブフレームを外した左側部を示す斜視図である。 図9の車体後部構造の左側部を示す分解斜視図である。 図9の11−11線断面図である。 図9の12−12線断面図である。 図4の13部拡大図である。 本発明に係る車体を製造工程において持ち上げる例を説明する図である。 本発明に係る車体後部構造に車体後方から入力した衝撃荷重を左リヤフレームで支える例を説明する図である。 本発明に係るサブフレームから左リヤフレームやリヤクロスメンバに伝えられた荷重を支える例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る車体後部構造10について説明する。
図1、図2に示すように、車体後部構造10は、車体Veの後部を構成する部位である。車体後部構造10は、車体前後方向中央の左右外側に設けられる左サイドシル13および右サイドシル13と、各サイドシル13間に設けられるフロントフロア14と、フロントフロア14の左右側に設けられる左フロアフレーム15および右フロアフレーム15と、左サイドシル13および右サイドシル13の各後端部13aに架け渡されるフロントフロアクロスメンバ16とを備える。
また、車体後部構造10は、左サイドシル13から車体後方に延びる左リヤフレーム21と、右サイドシル13から車体後方に延びる右リヤフレーム21と、左リヤフレーム21および右リヤフレーム21間に設けられるリヤフロア22と、リヤフロア22の車体後方に設けられる物品収納フロア(タイヤパン)23と、物品収納フロア23およびフロントフロアクロスメンバ16間の略中央に設けられるリヤフロアクロスメンバ24とを備える。
さらに、車体後部構造10は、リヤフロアクロスメンバ24の車体後方に設けられるリヤクロスメンバ27と、リヤクロスメンバ27の車幅方向中央に設けられる後支持部28と、左リヤフレーム21および右リヤフレーム21に下方から設けられるサブフレーム31と、サブフレーム31の下方に配置されるブレース手段32とを備える。
後支持部28は車体後方に設けられる部材であり、以下、後支持部28を「支持ブラケット28」という。
なお、車体後部構造10は左右略対称の構造である。よって、車体後部構造10の左側部材および右側部材に同じ符号を付して左側部材について詳説し、右側部材の説明を省略する。
左サイドシル13は、車体前後方向の中央において車幅方向左外側に配置された状態で車体前後方向へ延出され、車体骨格を構成する剛性の高い部材である。
フロントフロア14は、左サイドシル13および右サイドシル13間に設けられ、車体前方側の床部を形成するフロアパネルである。換言すれば、左リヤフレーム21および右リヤフレーム21間の車体前方にフロントフロア14が設けられる。
図3に示すように、左フロアフレーム15は、フロントフロア14において車幅方向中央14aの左側で、かつ、フロントフロア14の下面14bに設けられる。左フロアフレーム15は、車体前後方向へ向けて延出され、底部35、内壁36、外壁37、内フランジ38および外フランジ39を有する。
底部35は、フロントフロア14の下面14bの下方に間隔をおいて配置される。内壁36は、底部35の内辺から下面14bまで上向きに折り曲げられる。外壁37は、底部35の外辺から下面14bまで上向きに折り曲げられる。
内フランジ38は、内壁36の上辺から車幅方向内側に張り出される。外フランジ39は、外壁37の上辺から車幅方向内側に張り出される。
底部35、内壁36、外壁37、内フランジ38および外フランジ39で左フロアフレーム15が断面略ハット状に形成される。内フランジ38および外フランジ39がフロントフロア14の下面14bにスポット溶接で接合される。
これにより、フロントフロア14および左フロアフレーム15で閉断面が形成される。
また、図1に示すように、左サイドシル13および右サイドシル13の各後端部13aにフロントフロアクロスメンバ16が架け渡されることにより車幅方向に延出される。フロントフロアクロスメンバ16は、フロントフロア14に接合され、フロントフロア14とともに閉断面を形成する。
図2、図4に示すように、左サイドシル13から左リヤフレーム21が車体後方へ延出される。左リヤフレーム21は、断面略矩形状に形成され、車体前後方向の後部において車幅方向左外側に配置された状態で車体骨格を構成する剛性の高い部材である。
左リヤフレーム21は、前端部21aの底部を形成する前底部41と、前底部41に設けられる車体持上部42およびブレース支え部43と、車体持上部42およびブレース支え部43から車体後方へ延びるフレーム湾曲部44と、フレーム湾曲部44から車体後方へ延びるフレーム後半部45とを有する。
前底部41のうち車幅方向外側に車体持上部42が設けられ、車幅方向外側にブレース支え部43が設けられる。
車体持上部42は、製造工程においてリフタ(車体持上手段)が下方から押し当てられる部位である。車体持上部42にリフタが下方から押し当てられることにより、車体持上部42に車体の持上力が上向きに作用する。車体持上部42で持上力を支えることにより車体がリフタで持ち上げられる。
車体持上部42の車幅方向内側にブレース支え部43が設けられる。ブレース支え部43には、後述する連結部材98のフレーム連結部113が設けられる。
また、左リヤフレーム21のフレーム湾曲部44において車幅方向外側に左リヤホイールハウス47が設けられる。また、左リヤホイールハウス47の車体後方に左サイドパネル48が設けられる。
同様に、右リヤフレーム21のフレーム湾曲部44に右リヤホイールハウス47が設けられる。また、右リヤホイールハウス47の車体後方に右サイドパネル48が設けられる。
リヤフロア22は、フロントフロア14の車体後方で、かつ、左リヤフレーム21および右リヤフレーム21間に設けられる。リヤフロア22は、車体後方側の床部を形成するフロアパネルである。リヤフロア22の車体後方に物品収納フロア23が設けられる。
物品収納フロア23は、下方に向けて凸状に膨出されることにより車内側が凹状に形成される。物品収納フロア23にスペアタイヤ、工具類、タイヤ修理キットなどが収納される。
物品収納フロア23およびフロントフロアクロスメンバ16間の略中央にリヤフロアクロスメンバ24が設けられる。具体的には、リヤフロアクロスメンバ24は、左リヤフレーム21および右リヤフレーム21間に架け渡されることにより車幅方向に延出される。リヤフロアクロスメンバ24は、リヤフロア22に接合され、リヤフロア22とともに閉断面を形成する。
図4、図5に示すように、リヤフロアクロスメンバ24の車体後方にリヤクロスメンバ27が設けられる。リヤクロスメンバ27は、左リヤフレーム21および右リヤフレーム21(図2参照)間に架け渡されることにより車幅方向に延出される。
リヤクロスメンバ27の左端部27aに、サブフレーム31(後述する)の左後取付部83が連結される。同様に、リヤクロスメンバ27の右端部27bに、サブフレーム31の右後取付部83(図1参照)が連結される。
リヤクロスメンバ27は、車幅方向中央で、かつ物品収納フロア23の前中央に位置するクロス中央部(車幅方向中央部)51と、クロス中央部51の左側部を形成するクロス左側部52と、クロス中央部51の右側部を形成するクロス右側部53とを有する。
図6に示すように、クロス中央部51は、断面略L字状に形成される中央前部55と、中央前部55の上辺から車体前方へ向けて張り出される上フランジ56と、中央前部55の後辺から下方へ向けて張り出される後フランジ57とを有する。
上フランジ56および後フランジ57が物品収納フロア23の前段部61に接合される。よって、クロス中央部51および前段部61で閉断面に形成される。これにより、前段部61(すなわち、物品収納フロア23)がクロス中央部51で補強され、物品収納フロア23の剛性が確保される。
また、図7に示すように、クロス左側部52の上前フランジ52aおよび上後フランジ52bが物品収納フロア23に接合される。よって、クロス左側部52および物品収納フロア23で閉断面に形成される。
同様に、クロス右側部53の上前フランジ53aおよび上後フランジ53bが物品収納フロア23に接合される。よって、クロス右側部53および物品収納フロア23で閉断面に形成される。
すなわち、リヤフロアクロスメンバ24は、物品収納フロア23とともに閉断面に形成される。
図5、図8に示すように、リヤフロア22の車体後方で、かつ左リヤフレーム21および右リヤフレーム21(図1参照)間に支持ブラケット28が設けられる。具体的には、リヤクロスメンバ27のクロス中央部51に支持ブラケット28が設けられる。
支持ブラケット28は、クロス中央部51および物品収納フロア23の収納前部62に接合される支持壁部65と、支持壁部65の下端部65aに設けられる支持底部66とを備える。
支持壁部65は、前壁68、左壁69、右壁71および支持フランジ72を有する。
前壁68は、クロス中央部51の車体前方に配置される。左壁69は、前壁68の左辺から車体後方へ折り曲げられる。右壁71は、前壁68の右辺から車体後方へ折り曲げられる。支持フランジ72は、前壁68、左壁69および右壁71の各上辺から支持壁部65の外側に張り出される。
前壁68、左壁69および右壁71で支持壁部65が断面略U字状に形成される。
支持フランジ72が、物品収納フロア23の収納前部62、クロス中央部51の中央前部55に接合される。すなわち、支持壁部65が収納前部62および中央前部55に接合される。
支持壁部65の下端部65aに支持底部66が接合される。支持底部66は、支持壁部65の下端部65aに配置される底部75と、底部75の前辺、左辺および右辺から上方へ向けて張り出される上フランジ76と、底部75の後辺から車体後方へ向けて張り出される後フランジ77(図6も参照)とを有する。
図6、図7に示すように、支持壁部65の下端部65aに沿って上フランジ76が下方から収納され、上フランジ76が下端部65aに接合される。また、後フランジ77がクロス中央部51の中央前部55(具体的には、中央前部55の底部55a)に接合される。
よって、支持壁部65の下端部65aが支持底部66で閉塞される。これにより、支持ブラケット28がクロス中央部51および収納前部62に接合される。
ここで、支持壁部65が物品収納フロア23の収納前部62およびクロス中央部51の中央前部55に接合されている。これにより、支持ブラケット28、クロス中央部51および収納前部62により閉断面が形成される。支持ブラケット28が閉断面に形成されることにより、支持ブラケット28の剛性が高められる。
図2、図4に示すように、左リヤフレーム21および右リヤフレーム21の各底部21bにサブフレーム31が下方から設けられる。
サブフレーム31は、平面視略矩形状に形成されるフレーム本体81と、フレーム本体81の左前部81aに連結される左前取付部(前取付部)82と、フレーム本体81の右前部81aに連結される右前取付部(前取付部)82と、フレーム本体81の左後部81bに連結される左後取付部(後取付部)83と、フレーム本体81の右後部81bに連結される右後取付部(後取付部)83とを備える。
フレーム本体81は、左リヤフレーム21の下方に配置される左フレーム85と、右リヤフレーム21の下方に配置される右フレーム85と、左フレーム85および右フレーム85の前端部81aに架け渡されるフロントメンバ86と、左フレーム85および右フレーム85の後端部81bに架け渡されるリヤメンバ87とを備える。
左フレーム85、右フレーム85、フロントメンバ86およびリヤメンバ87でサブフレーム31が平面視略矩形状に形成される。
左フレーム85の前端部81aがフレーム湾曲部44の底部44aに左前取付部82の後端部82aとともにボルト88で締結される。フレーム湾曲部44の底部44aは、左リヤフレーム21の底部21bのうちフレーム湾曲部44を形成する部位である。
この状態において、左前取付部82が、フレーム湾曲部44の底部44aに沿って車体前方で、かつ、車幅方向外側へ向けて傾斜状に延ばされる。左前取付部82の前端部82bが、フレーム湾曲部44の底部44aで、かつ、車体持上部42やブレース支え部43の車体後方の近傍に複数のボルト91で連結される。
右フレーム85の前端部81aおよび右前取付部82が、左フレーム85の前端部81aおよび左前取付部82と同様に、右リヤフレーム21のフレーム湾曲部44の底部44aに連結される。
また、左フレーム85の後端部81bが、左リヤフレーム21の底部21bのうちフレーム後半部45の底部45aに、左後取付部83の外端部83aとともにボルト92で締結される。この状態において、左後取付部83が、リヤクロスメンバ27(具体的には、クロス左側部52)の底部52cに沿って車幅方向内側に延ばされる。
左後取付部83の内端部83bが、クロス左側部52の底部52c(すなわち、リヤクロスメンバ27の左端部27a)で、かつ、フレーム後半部45の近傍に複数のボルト93で連結される。
右フレーム85の後端部81bおよび右後取付部83が、左フレーム85の後端部81bおよび左後取付部83と同様に、左リヤフレーム21のフレーム後半部45の底部45a、リヤクロスメンバ27の右端部27b(クロス右側部53の底部53c)に連結される。
これにより、左リヤフレーム21および右リヤフレーム21の各底部21bにサブフレーム31が下方から取り付けられる。この状態において、サブフレーム31の左側部に左リヤサスペンションが支持され、サブフレーム31の右側部に右リヤサスペンションが支持される。
サブフレーム31の下方にブレース手段32が配置される。ブレース手段32は、車幅方向左側に設けられる左ブレース部95と、車幅方向右側に設けられる右ブレース部95とを備える。
左ブレース部95は、左フロアフレーム15から車体後方へ向けて外向き傾斜状に延びるフロアブレース96と、フロアブレース96から車体後方へ向けて内向き傾斜状に延びるリヤブレース97と、フロアブレース96およびリヤブレース97を連結する連結部材98とを備える。
図3、図9に示すように、フロアブレース96は、略矩形状の閉断面に形成される補強部材である。フロアブレース96は、左フロアフレーム15の後端部15aおよびフロントフロア14の後端部14cに連結され、車体後方かつ車幅方向外側へ傾斜状に延出される。
ここで、フロントフロア14および左フロアフレーム15で閉断面が形成されている。また、左フロアフレーム15の後端部15aの底部35と、フロントフロア14の後端部14cとの間にカラー101が介在される。さらに、フロントフロア14の上面14dで、かつ、カラー101と同軸上にナット102が溶接される。
左フロアフレーム15の後端部15aの底部35に下方からフロアブレース96の前端部96aが接触される。この状態において、フロアブレース96の前端部96aや左フロアフレーム15の底部35を貫通するボルト103がカラー101に差し込まれる。カラーを貫通したボルト103がフロントフロア14の上面14dから突出してナット102にねじ結合される。
これにより、左フロアフレーム15の後端部15aおよびフロントフロア14の後端部14cにフロアブレース96の前端部96aが連結される。
ここで、フロントフロア14および左フロアフレーム15で閉断面が形成されている。よって、左フロアフレーム15およびフロントフロア14の剛性が高められる。さらに、閉断面の左フロアフレーム15およびフロントフロア14にフロアブレース96の前端部96aが連結される。
よって、閉断面の左フロアフレーム15およびフロントフロア14でフロアブレース96の剛性を高めることができ、車体後部構造10の剛性が確保される。
図4、図10に示すように、フロアブレース96の後端部96bからリヤブレース97が車体後方かつ車幅方向内側へ傾斜状に延出される。リヤブレース97は、フロアブレース96と同様に、略矩形状の閉断面に形成される補強部材である。
リヤブレース97が車体後方かつ車幅方向内側へ傾斜状に延出されることにより、リヤブレース97の後端部97aが支持ブラケット28に連結される。
具体的には、図6、図7に示すように、支持ブラケット28(具体的には、支持底部66)の底部75の内面75aにナット105が溶接される。この状態において、底部75に下方からリヤブレース97の後端部97aが接触される。リヤブレース97の後端部97aや底部75をボルト106が貫通してナット105にねじ結合される。
これにより、支持ブラケット28の支持底部66にリヤブレース97の後端部97aが連結される。
ここで、支持ブラケット28がクロス中央部51および収納前部62に接合され、閉断面が形成されている。よって、支持ブラケット28の剛性が高められる。これにより、剛性の高い支持ブラケット28でリヤブレース97の剛性が高められ、車体後部構造10の剛性が確保される。
このように、フロアブレース96が車幅方向外側へ傾斜状に延出され、リヤブレース97が車幅方向内側へ傾斜状に延出される。これにより、フロアブレース96およびリヤブレース97が平面視略V字状に配置される。
この状態において、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bが連結部材98(図10参照)で連結される。
図10、図11に示すように、連結部材98は、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bを連結するブレース連結部111と、ブレース連結部111から上方へ立ち上げられる脚部112と、脚部112の上辺から車幅方向外側に張り出されるフレーム連結部113とを備える。
すなわち、ブレース連結部111とフレーム連結部113との間に脚部112が介在される。この状態において脚部112が上下方向へ延出される。
また、連結部材98は、下挟持部材115および上挟持部材116の2部材で構成される。下挟持部材115は、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bを下方から支える部材である。また、上挟持部材116は、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bを上方から支える部材である。
具体的には、下挟持部材115は、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bの下方に配置される下ブレース連結部121と、下ブレース連結部121の外辺から上方へ立ち上げられる外脚部122と、外脚部122の上辺から車幅方向外側に張り出される下フレーム連結部123とを備える。
下ブレース連結部121、外脚部122および下フレーム連結部123がクランク状に折り曲げられて下挟持部材115が形成される。
上挟持部材116は、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bの上方に配置される上ブレース連結部125と、上ブレース連結部125の外辺から上方へ立ち上げられる内脚部126と、内脚部126の上辺から車幅方向外側に張り出される上フレーム連結部127とを備える。
上ブレース連結部125、内脚部126および上フレーム連結部127がクランク状に折り曲げられて上挟持部材116が形成される。
下ブレース連結部121および上ブレース連結部125でブレース連結部111が構成される。また、外脚部122および内脚部126で脚部112が構成される。
さらに、下フレーム連結部123および上フレーム連結部127でフレーム連結部113が構成される。
図10、図12に示すように、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bが、上ブレース連結部125と下ブレース連結部121で上下方向から挟み込まれる。
この状態において、下ブレース連結部121、フロアブレース96の後端部96bおよび上ブレース連結部125がボルト131、ナット132で締結される。また、下ブレース連結部121、リヤブレース97の前端部97bおよび上ブレース連結部125が複数のボルト131、ナット132で締結される。
すなわち、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bがブレース連結部111で挟持された状態で連結される。よって、フロアブレース96やリヤブレース97がブレース連結部111で強固に支持される。これにより、フロアブレース96やリヤブレース97の剛性が高められる。
また、フロアブレース96の後端部96bおよびリヤブレース97の前端部97bがブレース連結部111で挟持された状態において、フロアブレース96およびリヤブレース97が平面視略V字状に連結される(図9も参照)。
図10、図11に示すように、脚部112は、内脚部126の車幅方向外側に外脚部122が重ね合わされる。また、フレーム連結部113は、下フレーム連結部123の上方に上フレーム連結部127が重ね合わされ、左リヤフレーム21のブレース支え部43に複数のボルト134で連結される。
よって、フロアブレース96の後端部96bとリヤブレース97の前端部97bとが左リヤフレーム21のブレース支え部43に連結部材98を介して連結される。これにより、フロアブレース96およびリヤブレース97が左リヤフレーム21のブレース支え部43に平面視略V字状に連結される。
また、脚部112が、ブレース連結部111とフレーム連結部113との間に介在され、上下方向に向けて配置されている。よって、連結部材98が断面略クランク状に形成される。これにより、連結部材98に複数の稜線部98a,98bが形成され、連結部材98の剛性が高められる。
このように、剛性の高い連結部材98でフロアブレース96やリヤブレース97を連結することにより、フロアブレース96やリヤブレース97の剛性が確保される。
図11、図13に示すように、連結部材98のフレーム連結部113が左リヤフレーム21のブレース支え部43に複数のボルト134で連結される。ブレース支え部43は、フレーム湾曲部44の底部44aの前部位44bより車体前方側で、かつ、前部位44bの近傍に位置する。前部位44bに、左前取付部82の前端部82bが複数のボルト91で連結される。
換言すれば、サブフレーム31の左前取付部82の近傍にブレース支え部43(すなわち、連結部材98)が連結される。
ここで、左リヤフレーム21は車体後部構造10の下部に設けられている。このため、左リヤフレーム21にフロアブレース96やリヤブレース97を一本ずつ個別に連結する場合、フロアブレース96やリヤブレース97の連結に手間がかかる。
そこで、連結部材98にブレース連結部111とフレーム連結部113とをそれぞれ備えるようにした。よって、ブレース連結部111でフロアブレース96とリヤブレース97とを連結した状態において、フレーム連結部113をリヤリヤフレーム21に連結できる。
これにより、フロアブレース96とリヤブレース97とを左リヤフレーム21に一本ずつ連結する場合に比べて製造工程の簡略化を図ることができる。
また、ブレース連結部111とフレーム連結部113との間に脚部112が介在されている。さらに、脚部112は上下方向を向いて配置されている(図11も参照)。よって、ブレース連結部111とフレーム連結部113との高さ位置を脚部112で異ならせることができる。
すなわち、左リヤフレーム21に対して、フロアブレース96やリヤブレース97の高さ位置を異ならせることが可能になる。これにより、フロアブレース96やリヤブレース97の高さ位置を決める際に設計の自由度を高めることができる。
さらに、フロアブレース96が左フロアフレーム15の後端部15aから左リヤフレーム21のブレース支え部43に向けて延出される、この状態において、フロアブレース96の後端部96bがブレース支え部43に連結部材98を介して連結される。
すなわち、左フロアフレーム15がフロアブレース96を介して左リヤフレーム21に連結される。ここで、左リヤフレーム21は車体骨格を形成する剛性の高い部材である。
よって、左フロアフレーム15が左リヤフレーム21で補強される。これにより、左フロアフレーム15の剛性が高められ、乗員の乗り心地を向上させることができる。
つぎに、車体の製造工程において車体持上部42にリフタ(車体持上手段)141を配置し、リフタ141で車体を持ち上げる例を図14に基づいて説明する。
図14に示すように、車体持上部42の車幅方向内側にブレース支え部43が設けられている。このブレース支え部43に連結部材98のフレーム連結部113が連結される。よって、フレーム連結部113(すなわち、連結部材98)が車体持上部42の車幅方向内側に設けられる。
これにより、車体の製造工程において、フロアブレース96やリヤブレース97を連結部材98でブレース支え部43に取り付けた後工程で、連結部材98に干渉させることなく車体持上部42にリフタ141を矢印Aの如く配置できる。
車体持上部42にリフタ141を配置することにより、車体持上部42にリフタ141で持上力を作用させて車体Veを持ち上げることができ、製造工程の最適化が図れる。
ついで、車体後部構造10に車体後方から入力した衝撃荷重F1を左リヤフレーム21で支える例を図15に基づいて説明する。
図15に示すように、フロアブレース96が左フロアフレーム15の後端部15aから車体後方かつ車幅方向外側へ傾斜状に延出される。また、リヤブレース97がフロアブレース96の後端部96bから車体後方かつ車幅方向内側へ傾斜状に延出される。
さらに、リヤブレース97の前端部97bとフロアブレース96の後端部96bとが左リヤフレーム21のブレース支え部43に連結部材98を介して連結される。この状態において、左フロアフレーム15およびリヤブレース97が平面視略V字状に配置される。
この車体後部構造10に車体後方から衝撃荷重F1が入力する。入力した衝撃荷重F1がリヤクロスメンバ27および支持ブラケット28を経てリヤブレース97の後端部97aに荷重F2として入力する。リヤブレース97の後端部97aに入力した衝撃荷重F2が、リヤブレース97および連結部材98を経てフロアブレース96にF3として入力する。
よって、リヤブレース97から左リヤフレーム21に車幅方向外向きの分力(すなわち、外向き分力)F4が作用する。一方、フロアブレース96から左リヤフレーム21に車幅方向内向きの分力(すなわち、内向き分力)F5が作用する。
ここで、外向き分力F4と内向き分力F5とが、車体前後方向において左リヤフレーム21の同部位(すなわち、ブレース支え部43)に作用する。よって、外向き分力F4で左リヤフレーム21に作用する曲げモーメントM1と、内向き分力F5で左リヤフレーム21に作用する曲げモーメントM2とが互いに相殺される。
これにより、左リヤフレーム21に曲げモーメントが作用することを防止でき、衝撃荷重F1に対する左リヤフレーム21(すなわち、車体後部構造10)の剛性を確保できる。
つぎに、サブフレーム31の左前取付部82から左リヤフレーム21に伝えられた荷重F6をフロアブレース96やリヤブレース97で支える例を図16に基づいて説明する。
図16に示すように、サブフレーム31の前端部81aや左前取付部82がフレーム湾曲部44の底部44aに連結される。また、サブフレーム31の左前取付部82の車体前方側の近傍に、左リヤフレーム21のブレース支え部43が設けられる。このブレース支え部43に連結部材98が連結される。
この状態において、サブフレーム31に荷重が入力する。入力した荷重がサブフレーム31の左前取付部82からフレーム湾曲部44の底部44aに荷重F6として入力する。入力した荷重F6が連結部材98に伝えられる。
連結部材98に伝えられた荷重F6が、フロアブレース96に荷重F7として、また、リヤブレース97に荷重F8として分散する。フロアブレース96に分散された荷重F6をフロアブレース96で支える。また、リヤブレース97に分散された荷重F8をリヤブレース97で支える。
このように、サブフレーム31の左前取付部82からフレーム湾曲部44の底部44aに入力した荷重F6を、フロアブレース96やリヤブレース97で効率よく支えることができる。これにより、荷重F6に対する車体後部構造10の剛性をフロアブレース96やリヤブレース97で高めることができる。
ついで、サブフレーム31の左後取付部83からリヤクロスメンバ27に伝えられた荷重F9をリヤブレース97で支える例を図16に基づいて説明する。
図16に示すように、リヤクロスメンバ27のクロス中央部51に支持ブラケット28が設けられ、支持ブラケット28にリヤブレース97の後端部97aが連結されている。
また、サブフレーム31の左後取付部83の内端部83bがクロス左側部52の底部52c(すなわち、リヤクロスメンバ27の左端部27a)に連結される。
この状態において、サブフレーム31に荷重が入力する。入力した荷重がサブフレーム31の左後取付部83からリヤクロスメンバ27の左端部27aに荷重F9として入力する。入力した荷重F9が支持ブラケット28を経てリヤブレース97へ荷重F10として分散する。
よって、サブフレーム31の左後取付部83からリヤクロスメンバ27に入力した荷重F9を、リヤブレース97で支えることができる。これにより、荷重F9に対する車体後部構造10の剛性をリヤブレース97で高めることができる。
なお、本発明に係る車体後部構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、リヤクロスメンバ27に支持ブラケット28を設けて後支持部28とした例について説明したが、これに限らないで、リヤクロスメンバ27のクロス中央部51を後支持部とすることも可能である。
この場合も、クロス中央部51および前段部61で閉断面が形成されることによりクロス中央部(すなわち、後支持部)51の剛性が高められる。これにより、実施例と同様に、剛性の高いクロス中央部51でリヤブレース97の剛性を高め、車体後部構造10の剛性を確保できる。
さらに、クロス中央部51を後支持部として利用することにより、後支持部を個別に用意する必要がなく部品点数を減らすことができる。
また、前記実施例では、フロアブレース96、リヤブレース97を略矩形状の閉断面に形成した例について説明したが、これに限らないで、フロアブレース96、リヤブレース97を平板材などの他の形状に形成することも可能である。
さらに、前記実施例で示した車体、車体後部構造、フロントフロア、左右のフロアフレーム、左右のリヤフレーム、物品収納フロア、リヤクロスメンバ、支持ブラケット、サブフレーム、車体持上部、左右の前取付部、左右の後取付部、フロアブレース、リヤブレース、連結部材、脚部、フレーム連結部、下ブレース連結部および上ブレース連結部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、左右のリヤフレームが車幅方向外側に設けられ、各リヤフレームに補強用のブレースが連結される車体後部構造を備えた自動車への適用に好適である。
Ve 車体
10 車体後部構造
14 フロントフロア
14a フロントフロアの下面
15 左右のフロアフレーム
21 左右のリヤフレーム
21b 左右のリヤフレームの底部
23 物品収納フロア
27 リヤクロスメンバ
28 支持ブラケット(後支持部)
31 サブフレーム
42 車体持上部
51 クロス中央部(リヤクロスメンバの車幅方向中央部、後支持部)
82 左右の前取付部(前取付部)
83 左右の後取付部(後取付部)
96 フロアブレース(左右のフロアブレース)
96a フロアブレースの前端部
96b フロアブレースの後端部
97 リヤブレース(左右のリヤブレース)
97a リヤブレースの後端部
97b リヤブレースの前端部
98 連結部材
111 ブレース連結部
112 脚部
113 フレーム連結部
121 下ブレース連結部
125 上ブレース連結部

Claims (8)

  1. 左右のリヤフレームが車幅方向外側において車体前後方向に延びるように設けられ、各リヤフレームの車体前方にフロントフロアが設けられ、前記フロントフロアの車体後方で、かつ各リヤフレーム間に後支持部が設けられる車体後部構造において、
    前記フロントフロアに前端部が連結され、車体後方かつ車幅方向外側へ傾斜状に延びる左右のフロアブレースと、
    前記フロアブレースの後端部から車体後方かつ車幅方向内側へ傾斜状に延び、前記後支持部に後端部が連結される左右のリヤブレースと、
    前記リヤフレームの底部に取り付けられる前取付部および後取付部を有するサブフレームと、
    前記サブフレームの後取付部が連結され、車幅方向に延びるリヤクロスメンバと、
    前記リヤクロスメンバが車幅方向中央部で接合される物品収納フロアと、を備え、
    前記リヤブレースの前端部と前記フロアブレースの後端部とが前記リヤフレームに直接または連結部材を介して連結され、
    前記フロアブレースおよび前記リヤブレースが平面視略V字状に配置され、
    前記リヤクロスメンバ、または該リヤクロスメンバに設けられた支持ブラケットで前記後支持部が形成されることを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記フロントフロアの下面に設けられることにより前記フロントフロアとともに閉断面を形成し、かつ、車体前後方向に延びる左右のフロアフレームを備え、
    前記フロアブレースの前端部が、前記フロントフロアおよび前記フロアフレームに連結される請求項1記載の車体後部構造。
  3. 前記後支持部は閉断面に形成される請求項1または2記載の車体後部構造。
  4. 前記連結部材は、
    前記フロアブレースと前記リヤブレースとを平面視略V字状に連結するブレース連結部と、
    前記リヤフレームに連結するフレーム連結部と、
    を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体後部構造。
  5. 前記連結部材は、さらに、
    前記ブレース連結部と前記フレーム連結部との間に介在され、かつ上下方向に延びる脚部を備える請求項4記載の車体後部構造。
  6. 前記ブレース連結部は、
    前記フロアブレースおよび前記リヤブレースの上方に配置される上ブレース連結部と、
    前記フロアブレースおよび前記リヤブレースの下方に配置される下ブレース連結部と、を備え、
    前記上ブレース連結部および前記下ブレース連結部で、前記フロアブレース、前記リヤブレースを上下方向から挟み込むことにより連結する請求項4記載の車体後部構造。
  7. 前記サブフレームの前取付部の近傍に前記連結部材が連結される請求項1〜6のいずれか1項に記載の車体後部構造。
  8. 前記リヤフレームは、
    該リヤフレームの底部に、車体の持上力を支える車体持上部を備え、
    前記車体持上部の車幅方向内側に前記フレーム連結部が設けられる請求項4または請求項6記載の車体後部構造。
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