JP6497315B2 - 描画装置及び描画装置の描画方法 - Google Patents

描画装置及び描画装置の描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、描画装置及び描画装置の描画方法に関するものである。
従来、爪にネイルデザインを描画する描画装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、爪の表面に色や絵柄等のネイルデザインを描画する描画装置(ネイルプリント装置)として、描画を施す筆記具(描画用具であるペン)を搭載したプロッタ方式の描画装置を用いることも検討されている。
ペンを用いて描画を施す場合には、インクジェット方式のように小液滴のインクを吐出させる描画装置と比べて、使用可能なインクの粘度やインクに含まれる色材の粒径等に制約が少なく、粒径の大きな色材を含んだ発色のよいインクや光硬化型のインクのような高粘度のインクも用いることができる。このため、ネイルサロンで施されるものと同様の各種のネイルデザインを描画することが可能となる。
特表2003−534083号公報
しかしながら、ペンを用いた描画装置の場合、ペンは爪の表面に接触した状態で描画を施すものであるため、描画対象である爪に欠けや割れ等の欠損部があって、そこに描画しようとすると、ペン先が当該欠損部に引っかかったり、ペン先が嵌ったりしてしまうことが生じうる。
このような状態でペンを移動させると、例えば、引っかかったペン先によって爪が更に割れたり、爪が剥がれたりして、大きな事故(怪我)につながるおそれがある。
また、欠けや割れ等の欠損部がある爪に描画を行うとイメージ通りのネイルデザインにならず、美しい仕上がりとならない場合も多い。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、描画対象である爪の状態を判断することで、安全に描画処理を行うことができるとともに、所定の描画品質を確保することのできる描画装置の描画方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の描画装置は、
描画対象となる爪を撮影した撮影画像から、前記爪の外周の実際の形状を示す実輪郭線を検出する爪形状検出部と、
前記撮影画像から、前記爪の外周の輪郭を滑らかに補間した補間輪郭線を作成し、前記補間輪郭線と前記実輪郭線との比較に基づいて、前記爪に欠損部があるか否かを判定する欠損部判定部と、
を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、描画対象である爪の状態を判断することで、安全に描画処理を行うことができるとともに、所定の描画品質を確保することができる。
(a)は、本実施形態における描画装置の正面図であり、(b)は、(a)に示された描画装置の内部構成を示す側面図である。 (a)は、本実施形態における描画ヘッドの上面図であり、(b)は、本実施形態における描画ヘッドの側面図である。 本実施形態に係る描画装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 (a)は、爪の実輪郭線と補間輪郭線とを比較した状態を示す説明図であり、(b)は、実輪郭線と補間輪郭線との差分部分を示す説明図である。 本実施形態に係る描画装置の欠損部判定処理及び描画処理を示すフローチャートである。 (a)は、ネイルデザインを欠損部のある爪に描画した状態を示す爪の平面図であり、(b)は、ネイルデザインを、欠損部を避けた位置に移動する補正を行って爪に描画した状態を示す爪の平面図である。
図1から図5を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置(描画装置)及びネイルプリント装置(描画装置)における描画方法の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、ネイルプリント装置1は手の指の爪を描画対象として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を描画対象としてもよい。
図1(a)は、ネイルプリント装置の内部構成を示すネイルプリント装置の正面図であり、図1(b)は、図1(a)に示されたネイルプリント装置の内部構成を示す側面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、描画ヘッド43が描画用具であるペン41とインクジェット描画部71とを備え、プロッタ方式とインクジェット方式とを併用して印刷指U1の爪Tに描画を施す描画装置である。
このネイルプリント装置1は、ケース本体2と、このケース本体2に収容される装置本体10とを備えている。
ケース本体2の側面上部一端には、後述する描画部40のペン41及びインクジェット描画部71を交換するために開閉可能に構成された蓋部23が設けられている。蓋部23は、例えばヒンジ等を介して、図1に示すように閉状態から開状態まで回動自在となっている。
ケース本体2の上面(天板)には操作部25(図3参照)が設置されている。
操作部25は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部25には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない操作釦が配置されている。
また、ケース本体2の上面(天板)のほぼ中央部には表示部26が設置されている。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部26には、例えば、印刷指U1を撮影して得た爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
また、本実施形態では、後述するように、爪Tに欠損部Ba(図4(a)参照)がある場合に、表示部26にその旨を表示させてユーザに報知、警告するようになっており、表示部26は報知手段として機能する。
なお、表示部26の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。
装置本体10は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置された下部機枠11と、この下部機枠11の上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている上部機枠12とを備えている。
まず、下部機枠11について説明する。
下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113a,113b、X方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115及び隔壁116を有する。
側板113a,113bの下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113a,113bが底板112に対して立てられた状態に設けられている。
背面板111の下部は、前方(指挿入方向手前側)に向かって2段に窪むように形成されている。背面板111の下端部は底板112の前端部に連結されており、背面板111は、底板112と側板113a,113bによって囲われた領域を前後に区切っている。
この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がX方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115(図1(b)参照)となっている。X方向移動ステージ収容部114内には、描画部40が前方(指挿入方向手前側)に移動した際に描画部40のX方向移動ステージ45が収容される。また、Y方向移動ステージ収容部115内には、描画部40のY方向移動ステージ47が配置されている。
また、隔壁116は、下部機枠11の内部前方側の空間(背面板111、底板112及び側板113a,113bによって囲われた指挿入方向手前側の空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。隔壁116はほぼ水平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113a,113bにそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。
この下部機枠11には、指固定部30(図1(b)参照)が一体的に設けられている。
指固定部30は、描画を施す爪T(すなわち描画対象)に対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部31と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部32と、から構成されている。
指受入部31は、隔壁116の上側であって、例えば、下部機枠11の幅方向の中央より少し右に配置されている。また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部31に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部32に挿入する。
指受入部31は、下部機枠11の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する指載置部となっている。指載置部は、描画を施す爪Tの指(印刷指U1)をXY平面上に載置するものである。
また、指受入部31の上側は、開口しており、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの表面(すなわち、描画対象面)が露出するようになっている。
また、隔壁116の上面であって下部機枠11の前面側の両側部には、下部機枠11の前面側を塞ぐ前壁31f(図1(a)参照)が立設されている。また、隔壁116の上面には、この前壁31fの中央部寄りの端部から前記指受入部31に向けて狭窄し、印刷指U1を指受入部31内に案内する一対のガイド壁31g(図1(a)参照)が立設されている。
ユーザは指受入部31に挿入した印刷指U1と指退避部32に挿入した非印刷指U2との間に隔壁116を挟むことができる。そのため、指受入部31内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
下部機枠11の上面であって、指受入部31の側方(ケース本体2の媒体挿出口24に対応する位置であり、本実施形態では、図1(a)において左側)には、後述する描画ヘッド43による描画可能範囲内に、後述するペン41のペン先(先端部)413の書き出し時のかすれ等を無くすための慣らし書きを行う慣書部61が設けられている。
慣書部61は、平板状の部分であり、前述のケース本体2の媒体挿出口24から挿入された図示しない描画媒体が載置されるようになっている。
慣書部61に載置される描画媒体は、ペン先(先端部)413の慣らし書きを行うことができるものであればよく、例えば紙片である。
下部機枠11の上面であって、指受入部31を挟んで慣書部61の逆側(本実施形態では、図1(a)において右側)には、後述する描画ヘッド43の移動可能範囲内に、後述するペンホルダ42に対応する数(本実施形態では1つ)だけペンキャップ62が設置されている。
ペンキャップ62は、例えばゴムによって形成されており、描画部40にペン41が装着されている状態で描画を行っていないとき(非描画時)には、ペン41を下降させて、ペン先413をペンキャップ62に収容することにより、ペン先413の乾燥を防止するようになっている。
また、ペン先413がペンキャップ62に収容されたときにインクジェット描画部71が配置される位置に対応する位置には、インクジェット保守部63が設けられている。インクジェット保守部63は、例えば後述するインクジェット描画部71のインク吐出部(ノズル面)をクリーニングするためのクリーニング機構やインク吐出部(ノズル面)の保湿状態を保つためのキャップ機構等(いずれも図示せず)で構成されている。
なお、ペンキャップ62、インクジェット保守部63等の配置はここで例示したものに限定されない。
描画部40は、描画ヘッド43、描画ヘッド43を支持するユニット支持部材44、描画ヘッド43をX方向(図1(a)におけるX方向、描画装置1の左右方向)に移動させるためのX方向移動ステージ45、X方向移動モータ46、描画ヘッド43をY方向(図1(b)におけるY方向、描画装置1の前後方向)に移動させるためのY方向移動ステージ47、Y方向移動モータ48等を備えて構成されている。
図2(a)は、本実施形態における描画ヘッドの上面図であり、図2(b)は、描画ヘッドの側面図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態の描画ヘッド43には、ペン41を保持するペンホルダ42とインクジェット描画部71を保持するインクジェットホルダ72とが隣り合って配置されている。
インクジェット描画部71は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける描画対象(爪T)に対向する面(本実施形態では、図1(a)等における下面)に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。インク吐出部は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えており、インクジェット描画部71は、インクを微滴化し、インク吐出部から描画対象(爪T)の被描画面に対して直接にインクを吹き付けて描画を行う。なお、インクジェット描画部71は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出部を備えていてもよい。
本実施形態のペンホルダ42には、1本のペン41が装着可能となっている。
ペン41は、爪Tの表面を描画対象面とし、先端部が描画対象面である爪Tの表面に接触して描画を施す描画用具である。
図2(b)等に示すように、ペン41は、棒状のペン軸部411の先端側(図2(b)において下側)にペン先413が設けられたものである。
ペン軸部411の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。
ペン軸部411の内部に収容されるインクとしては、各種のインクが適用可能である。インクの粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されず、例えば、金銀のラメ入りのインクや白色のインク、UV硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用インク、トップコート用インクやマニキュア液等も用いることができる。
本実施形態において、ペン41は、例えばペン先413を爪Tの表面に押し当てることでペン軸部411内に収容されているインクが染み出して描画する、ペン先413がボールペンタイプとなったペンである。
なお、ペン41は、ボールペンタイプのものに限定されない。例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。
また、ペン先413の太さも各種のものを用意することができる。
ペンホルダ42に保持されるペン41は、全て同じタイプのペン先413を有するペンでもよいし、異なるタイプのペン先413を有するペンであってもよい。
ペン41はペンホルダ42に上方から挿通するだけで保持されている。このため、ケース本体2に設けられている蓋部23を開けて、例えば手やピンセットでペン軸部411の上端部を摘み上げ引き出す等により、容易に交換が可能である。
これにより、ユーザは、ペンホルダ42に装着するペン41を、描画したいネイルデザインに応じて色やペン先413の種類やインクの種類の異なるペン41に適宜入れ替えることで、幅広いネイルデザインを実現することができる。
ペンホルダ42は、上下に開口し内部にペン41が挿通される筒状部材421と、筒状部材421の下側(図2(b)における下側)の開口を塞ぐように配置されたペン係止部材422と、ペン41とともに上下動する補助軸部材423とを備えている。
ペン係止部材422には、ペン41のペン軸部411における先端側を係止する係止孔422aが形成されている。ペン41は、ペン軸部411の先端側がペン係止部材422の係止孔422aに嵌め込まれることによってペンホルダ42内に係止される。なお、ペン軸部411の先端側の外周面に図示しないねじ溝を形成し、係止孔422aの内周面に軸部のねじ溝と螺合可能な図示しないねじ溝を形成し、係止孔422a側のねじ溝にペン軸部411側のねじ溝を螺着させることでペン41を係止孔422aに係止させてもよい。
本実施形態において、補助軸部材423はペン41を挟むように2本配置されている。各補助軸部材423の下端部はペン係止部材422に嵌め込まれており、これにより、補助軸部材423はペン41のペン軸部411と平行するように固定されている。
補助軸部材423には、ペン41の軸中心から離れる方向に突出する係止突起424が設けられている。
また、補助軸部材423の軸周りには、コイルバネ425が巻回されている。コイルバネ425は、外力が加わらない状態において補助軸部材423を上方向に付勢するものであり、非描画状態においてペン41の位置を、ペン先413が爪Tに当接しない位置に保持する。
ペンホルダ42の近傍には、ステッピングモータからなるペン上下用モータ426と、ペン上下用モータ426の回転軸に取り付けられた歯車427に歯合するギア428と、このギア428の回転に追従して回動する板バネ429とが設けられている。本実施形態では、これらペン上下用モータ426、歯車427、ギア428、板バネ429等によりペン41の昇降機構が構成されている。
非描画時においては、係止突起424に対して板バネ429が外力(押圧力)を加えない状態となっており、この状態では、ペン41は、コイルバネ425の付勢力により、上方向(図1(a)及び図2(b)において上方向)に押し上げられている。このため、ペン41の先端部であるペン先413は描画対象面である爪Tの表面から離れ、当該表面に当接しない高さに保持されている。
これに対して、描画時には、ペン上下用モータ426を所定のステップ数で回転させることにより板バネ429が回動すると、板バネ429は、補助軸部材423に設けられた係止突起424に係合して、係止突起424を下方へと押し下げる。これにより、ペン41はコイルバネ425の付勢力に抗して下方向へと押し下げられて、ペン先413が爪Tの表面に接触する。板バネ429は適度に撓むため、ペン41の上下動による衝撃が吸収されるとともに、ペン先413に概ね一定の適度な筆圧がかかった状態を維持したままペン41が爪Tの高さに追従して上下動する。このため、描画対象である爪Tの表面に所望のネイルデザインを綺麗に描画することができる。
また、ユニット支持部材44は、X方向移動ステージ45に取り付けられたX方向移動部451に固定されている。X方向移動部451は、X方向移動モータ46の駆動によりX方向移動ステージ45上を図示しないガイドに沿ってX方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、X方向(図1(a)におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動するようになっている。
また、X方向移動ステージ45は、Y方向移動ステージ47のY方向移動部471に固定されている。Y方向移動部471は、Y方向移動モータ48の駆動によりY方向移動ステージ47上を図示しないガイドに沿ってY方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、Y方向(図1(b)におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動するようになっている。
なお、本実施形態において、X方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47は、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとを組み合わせることで構成されている。
本実施形態では、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48等により、ペン41を備える描画ヘッド43をX方向及びY方向に駆動するXY駆動部としてのヘッド移動部49が構成されている。
描画部40におけるペン上下用モータ426、インクジェット描画部71、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、後述する制御装置80の描画制御部815(図3参照)に接続され、該描画制御部815によって制御されるようになっている。
また、撮影部50は、撮像装置51と、照明装置52とを備えている。
この撮影部50は、指受入部31内に挿入されて上部の開口から見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明する。そして、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、印刷指U1の爪Tの撮影画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を取得するものである。
本実施形態では、撮像装置51及び照明装置52は、描画部40の描画ヘッド43の側方(図1(a)において描画ヘッド43の左側)に固定配置されている。
すなわち、図2(a)に示すように、描画部40の描画ヘッド43は、上面の一端側(図2(a)において左側)に、側方に張り出す張出部401を有しており、この張出部401に基板53が取り付けられている。撮影部50を構成する撮像装置51及び照明装置52は、この基板53の下面に、隔壁116に対向するように設けられている。
なお、基板53の大きさや基板53に取り付けられている撮像装置51及び照明装置52の位置は特に限定されない。
撮像装置51は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮像素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。
本実施形態では、撮像装置51によって取得された撮影画像(爪画像)に基づいて、爪形状検出部812(図3参照)が爪Tの外周の実際の形状を示す実輪郭線La(図4(a)参照)を検出する。また、爪形状検出部812は、撮影画像(爪画像)に基づいてxy平面上における爪Tの位置や、爪Tの垂直位置等、その他の爪情報を検出する。
なお、撮像装置51は、印刷指U1の爪Tの湾曲形状等を検出するために、ヘッド移動部49による移動によって、異なる位置・角度から爪Tを撮影して複数枚の撮影画像(爪画像)を取得することが好ましい。
撮像装置51により複数枚の撮影画像(爪画像)が取得された場合には、これらの撮影画像(爪画像)に基づいて、爪形状検出部812(図3参照)が爪Tの湾曲形状を検出することができる。
照明装置52は、例えば白色LED等の光源である。
本実施形態では、照明装置52は撮像装置51の側方(図1(a)及び図2(a)において撮像装置51の左側)に配置されている。照明装置52は、下方に向けて光を照射して、少なくとも撮像装置51の下方の撮影範囲を照明する。撮像装置51に対する照明装置52の位置は一定となっている。なお、照明装置52を設ける数や、その配置等は図示例に限定されない。
この撮影部50は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図3参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
なお、撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
制御装置80は、例えば上部機枠12に配置された基板13等に設置されている。
図3は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図3に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像(撮影画像)から爪Tの外周の実際の形状を示す実輪郭線を検出するための実輪郭検出プログラム、爪画像(撮影画像)から爪Tの補間輪郭線を作成する補間輪郭線作成プログラム、爪Tの幅方向における湾曲形状、爪の幅、爪の面積等の各種の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、爪Tに欠損部があるか否かを判定する欠損部判定プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像(撮影画像)を記憶する爪画像記憶領域821、爪形状検出部812によって検出された爪情報(爪Tの外周の実際の形状を示す実輪郭線や爪Tの湾曲形状等)、欠損部判定部813により作成された爪Tの補間輪郭線が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823等が設けられている。
制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、爪形状検出部812、欠損部判定部813、描画データ生成部814、描画制御部815、表示制御部816等を備えている。これら撮影制御部811、爪形状検出部812、欠損部判定部813、描画データ生成部814、描画制御部815、表示制御部816等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
撮影制御部811は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して撮像装置51により、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を含む指の画像である爪画像(撮影画像)を撮影させるものである。
本実施形態では、ヘッド移動部49を制御する描画制御部815によって撮影部50を爪Tの幅方向に移動させながら、撮影制御部811が、撮像装置51により爪Tの幅方向における複数の位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から爪Tを撮影して、複数枚の爪画像(撮影画像)を取得させる。
なお、1つの爪Tについて何枚の撮影画像を取得させるかは特に限定されないが、爪Tの幅方向における異なる位置において2枚以上の撮影画像を取得させた方が爪Tの湾曲形状まで精密に検出することが可能となるため好ましい。
撮影部50により取得された爪画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
爪形状検出部812は、撮像装置51によって撮影された指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像(撮影画像)に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
本実施形態では、爪形状検出部812は、撮影画像に基づいて爪Tの外周の実際の形状を示す実輪郭線La(図4(a)において実線で示す)を爪情報として検出する。
実輪郭線Laとは、例えば、爪Tに欠けた部分や割れ等がある場合には爪Tの輪郭に凹凸が現れ、当該凹凸を含んだ爪領域の外周の実際の形状を示す輪郭線である。
爪Tの実輪郭線Laを検出する手法は特に限定されないが、例えばエッジ検出処理等の画像処理により行うことができる。
なお、爪形状検出部812によって取得される爪情報は実輪郭線Laに限定されず、例えば、爪Tの水平位置のXY座標、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)、爪Tの幅方向における形状、すなわち、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの湾曲形状、爪Tの傾斜角度)等を含んでいてもよい。
爪形状検出部812によって取得された爪情報は、記憶部82の爪情報記憶領域822に記憶される。
欠損部判定部813は、撮像装置51によって撮影された指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像(撮影画像)から爪Tの補間輪郭線Lb(図4(a)において破線で示す)を作成する。
補間輪郭線Lbは、爪Tの外形の輪郭を滑らかに補間した輪郭線であり、例えば、爪形状検出部812によって抽出された実際の爪Tの輪郭のうち、数点を抜き出し、抜き出した点同士を滑らかに繋ぐように補間することにより、本来あるべき爪Tの輪郭に近い滑らかな輪郭線を作成する。
なお、点同士を補間する手法は特に限定されず、例えば、線形補間や3次スプライン補間等の手法を用いることができる。
欠損部判定部813は、補間輪郭線Lbを作成すると、当該作成した補間輪郭線Lbと爪形状検出部812により検出された実輪郭線Laとを比較することにより爪Tに欠損部Ba(図4(a)参照)があるか否かを判定する。
ここで、欠損部判定部813による爪Tに欠損部Baがあるか否かの判定について詳細に説明する。
欠けや割れがない正常な爪Tは、輪郭に凹凸がなく滑らかな曲線になっているが、欠けや割れがある場合には、輪郭に凹凸が生じる。
このため、欠損部判定部813は、爪Tの補間輪郭線Lbと爪領域の実際の形状を示す輪郭線である実輪郭線Laとを比較して両者の差分を検出することで爪Tに欠損部Baがあるか否かを判定する。
すなわち、爪Tに欠けや割れがない場合には、実輪郭線Laは全体に滑らかな実線となり、補間輪郭線Lbと比較してもほとんど差分が現れない。これに対して、爪Tに欠けや割れがある場合には、実輪郭線Laには凹凸が現れるのに対して、輪郭を滑らかに補間した補間輪郭線Lbでは欠けや割れに対応した凹凸は消えてしまうため、両者を比較した場合に差分が現れる。
本実施形態の欠損部判定部813は、差分を検出すると、まず、検出した差分部分S(図4(a)及び図4(b)参照)が一定の面積以上であるか否かを判断し、差分部分Sが一定の面積以上である場合には、さらに当該差分部分Sの周囲長と当該差分部分Sの面積との比率を加味して爪Tに欠損部Baがあるか否かを判定する。
ここで、ペン41は爪Tの表面に接触した状態で描画を施すものであるため、爪Tに欠けや割れ等があり、そこに描画しようとすると、ペン先413が当該欠け部分に引っかかったり、嵌ってしまったりすることが生じうる。特に、本実施形態で想定するようなペン先413がボールペンタイプとなったペン41の場合には、ペン先413が当該欠け部分に引っかかったような状態でペン41を移動させると、引っかかったペン先413によって爪Tが更に割れたり、剥がれたりして、ユーザが怪我をするおそれがある。
この点、欠けや割れの生じている部分がペン先413の径よりも小さい場合には、ペン先413が欠け部分に引っかかったり、嵌ってしまったりするおそれが少ない。したがって、この場合にはそのまま描画処理を行っても支障がない。
このため、「一定の面積」は、ペン41のペン先413の面積以上とすることが好ましい。例えば本実施形態では、ボールペンタイプであるペン41のペン先413のボール径が1mm程度のものを想定しているため、「一定の面積」は、例えば1mmに設定される。
なお、ペン先413が引っかかったり、嵌ってしまったりするおそれのある欠け部分の大きさは、ペン41のペン先413の大きさや種類等によって異なるため、「一定の面積」は、描画に用いるペン41のペン先413の大きさや種類等に応じて適宜設定されることが好ましい。
また、差分部分Sの面積が大きくても、それが、爪Tの外縁に沿うような比較的なだらかな形状のものであれば、ペン先413が欠け部分に引っかかったり嵌ったりするおそれが少ないため、そのまま描画処理を行っても支障がない。そこで、描画処理を行うと危険である欠損部Baがあるか否かを適切に判断するためには欠け部分の形状も加味することが好ましい。
この点、同じ面積でも差分部分Sの周囲長が長いほど差分部分Sが長細くなだらかな形状をしていると判断できる。このため、本実施形態では、検出した差分部分Sが一定の面積以上であって、かつ、当該差分部分の周囲長と当該差分部分の面積との比率が一定の条件を満たした場合(すなわち、差分部分Sの周囲長を当該差分部分Sの面積で除した値が所定値よりも小さい場合、若しくは、当該差分部分Sの面積を差分部分Sの周囲長で除した値が所定値よりも大きい場合)に、欠損部判定部813は爪Tに欠損部Baがあると判定する。
なお、「所定値」は、ペン41の種類やペン先413の形状等に応じて、引っかかりが生じにくい程度のなだらかな形状と言える値が適宜設定される。
このように、差分部分Sがあってもそれが一定の条件を満たさないと欠損部Baがあると判定しないことにより、微細な凹凸や滑らかな欠けがあるに過ぎず、描画に支障のない場合には、描画処理を行うことが可能となる。
なお、差分部分Sが複数個所検出された場合には、欠損部判定部813は、すべての差分部分Sについて上記の基準に基づき、当該差分部分Sが欠損部Baに該当するか否かを判定する。そして、すべての差分部分Sが欠損部Baに該当しないと判断される場合に、欠損部Baは無いと判定する。
欠損部判定部813により爪Tに欠損部Baがあると判定された場合には、例えば表示部26にその旨のメッセージ等を表示させることにより、ユーザに描画処理を行うのに危険な程度の欠損部Baがあることを報知する。この場合、表示部26は、ユーザに欠損部Baがある旨を報知する報知手段として機能する。なお、報知手段は表示部26に限定されない。例えば報知手段としてスピーカ等の音声出力部を備え、音声によりユーザに欠損部Baがある旨を報知してもよい。また、表示及び音声の両方により欠損部Baがある旨をユーザに報知してもよい。
また、本実施形態では、欠損部Baがあると判定された場合は、その後の描画処理が中止される。
描画データ生成部814は、爪形状検出部812により検出された爪情報に基づいて、描画ヘッド43により印刷指U1の爪Tに施される描画用の描画データを生成する。
具体的には、描画データ生成部814は、爪形状検出部812により検出された爪Tの形状(実輪郭線La)等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等することにより爪Tの形状に合わせ込む合せ込み処理を行う。
また、描画データ生成部814は、爪形状検出部812により検出された爪Tの湾曲形状に応じて、爪Tに描画するように指定されたネイルデザインの画像データに適宜曲面補正等を行う画像データ補正部としても機能する。
これにより、ペン41やインクジェット描画部71によって描画されるネイルデザインの描画用のデータが生成される。
描画制御部815は、描画データ生成部814によって生成された描画データに基づいて描画部40に制御信号を出力し、爪Tに対してこの描画データにしたがった描画を施すように描画部40のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48、ペン上下用モータ426、インクジェット描画部71等を制御する制御部である。
具体的には、描画制御部815は、ペン41の非描画時にはペン上下用モータ426を制御して、板バネ429により係止突起424が押し下げられない状態を維持し、描画時にはペン上下用モータ426を動作させて、板バネ429により係止突起424を押し下げ、ペン41の先端部(ペン先413)が爪Tの表面に当接するようにペン上下用モータ426の動作を制御する。
なお、爪Tの高さが大きく変化して板バネ429が撓み変形(弾性変形)するのみでは対応できない個所では、描画制御部815は適宜ペン上下用モータ426のステップ数を増減してペン41の筆圧を調整し、筆圧が概ね一定になるように調整することが好ましい。
表示制御部816は、表示部26を制御して表示部26に各種の表示画面を表示させるものである。本実施形態では、表示制御部816は、例えばネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影して取得した爪画像、各種の指示画面、操作画面等を表示部26に表示させるようになっている。
また、本実施形態では、前述のように、ユーザに欠損部Baがある旨を報知する報知手段として表示部26を機能させるようになっており、表示制御部816は、欠損部判定部813により爪Tに欠損部Baがあると判定された場合に表示部26にその旨のメッセージ等を表示させる。
次に、図5を参照しつつ、本実施形態におけるネイルプリント装置1による欠損部判定方法及び描画方法について説明する。
このネイルプリント装置1により描画を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置80を起動させる。
表示制御部816は、表示部26にデザイン選択画面を表示させ、ユーザは操作部25の操作釦等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択する。これにより、操作部25から選択指示信号が出力されて爪Tに描画すべきネイルデザインが選択される。
次に、図5に示すように、表示制御部816は、印刷指U1を指受入部31にセットするよう促す指示画面を表示部26に表示させる(ステップS1)。ユーザは、印刷指U1を指受入部31に挿入し、非印刷指U2を指退避部32に挿入して、印刷指U1を固定した上で、操作部25の図示しない描画スイッチを操作する。
描画スイッチから指示が入力されると、描画動作を開始する前に、まず描画制御部815がヘッド移動部49を制御して撮影部50を所定の撮影位置に移動させる(ステップS2)。例えば、爪Tを真上から撮影する場合には撮影部50が爪Tの真上に来るようにヘッド移動部49を制御する。
そして、撮影制御部811が撮影部50を制御して、照明装置52により印刷指U1を照明しながら撮像装置51により印刷指U1を撮影させる。これにより、撮影制御部811は、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの撮影画像(爪画像)を取得する(ステップS3)。なお、異なる位置で複数枚の撮影画像を取得する場合には、ヘッド移動部49により撮影部50を適宜移動させて撮影を行う。
撮影画像(爪画像)が取得されると、爪形状検出部812は、爪画像(撮影画像)に基づいて爪Tの外形の実際の形状である実輪郭線Laを検出する(ステップS4)。また、爪形状検出部812は、爪画像(撮影画像)に基づいて、爪Tの湾曲形状、その他の爪情報を検出する。
次いで、欠損部判定部813は、爪画像(撮影画像)に基づいて当該爪Tの補間輪郭線Lbを作成する(ステップS5)とともに、作成した補間輪郭線Lbと、爪形状検出部812により検出された爪Tの実輪郭線Laとを比較して両者に差分かあるか否かを判断する(ステップS6)。
そして、両者に差分がある場合(ステップS6;YES)には、さらに、欠損部判定部813は、当該差分部分Sの面積を算出し、当該面積が一定以上(例えば1mm以上)であるか否かを判断する(ステップS7)。
差分部分Sの面積が一定以上である場合(ステップS7;YES)には、さらに、欠損部判定部813は、当該差分部分Sの周囲長を検出し(ステップS8)、差分部分Sの面積と差分部分Sの周囲長との比率が所定の条件を満たすか否かを判断する(ステップS9)。すなわち、周囲長/面積<所定値であるか、面積/周囲長>所定値である場合には、欠損部判定部813は、所定の条件を満たすと判断する。
そして、差分部分Sの面積と差分部分Sの周囲長との比率が所定の条件を満たす場合(ステップS9;YES)には、欠損部判定部813は、当該差分部分Sは欠損部Baであると判断し、爪Tに欠損部Baがあると判定する(ステップS10)。この場合、表示制御部816は、表示部26に欠損部Baがある旨の警告を表示させ、制御部81は描画処理を中止する(ステップS11)。
他方、補間輪郭線Lbと実輪郭線Laとに差分がない場合(ステップS6;NO)、差分があっても当該差分部分Sの面積が一定の面積よりも小さい場合(ステップS7;NO)、及び差分部分Sの面積が一定以上であっても差分部分Sの面積と差分部分Sの周囲長との比率が所定の条件を満たさない場合(ステップS9;NO)には、欠損部判定部813は、当該差分部分Sは欠損部Baではないと判断し、爪Tには欠損部Baがないと判定する(ステップS12)。そしてこの場合には、ユーザが選択したネイルデザインを描画部40により爪Tに描画する描画処理を行う(ステップS13)。すなわち、描画データ生成部814によりネイルデザインの描画データが生成され、描画制御部815は、描画データを描画部40に出力し、ヘッド移動部49を動作させて適宜描画ヘッド43を移動させながら、爪Tにペン41やインクジェット描画部71による描画が行われる。
なお、ステップS6において複数の差分部分Sが検出された場合には、全ての差分部分SについてステップS7からステップS9までの処理を繰り返し、その結果、差分部分Sのうち1つでも欠損部Baであると判断された場合には、ステップS10に進んで当該爪Tに欠損部Baがあると判断し、表示部26に警告を表示させるとともに、描画処理を中止する。
以上のように、本実施形態によれば、爪Tの撮影画像から爪Tの外形の実際の形状である実輪郭線Laを検出するとともに、爪Tの補間輪郭線Lbを作成して、実輪郭線Laと補間輪郭線Lbとを比較することにより、爪Tに欠損部Baがあるか否かを判定する。このため、爪Tに割れや欠けがある場合にはこれを欠損部Baとして検出することができ、描画対象である爪Tの状態を判断することができるので、安全に描画処理を行うことができる。また、欠損部Baのある爪Tに描画を行うとイメージ通りのネイルデザインにならない場合も多いが、本実施形態のように欠損部Baの有無を判定することで、ネイルデザインの仕上がりを担保して所定の描画品質を確保することもできる。
また、本実施形態では、補間輪郭線Lbと実輪郭線Laとを比較して両者の差分を検出し、検出した差分部分Sが一定の面積以上である場合に、当該差分部分Sの周囲長と当該差分部分Sの面積との比率を加味して爪Tに欠損部Baがあるか否かを判定する。微細な欠けや割れが生じている程度であれば、描画を行うのに支障がないところ、このように差分部分Sの面積や差分部分の面積と周囲長との比率を加味することにより、差分部分Sの大きさや形状を考慮して欠損部Baの判定を行うことができる。このため、必要以上に欠損部Baありとの判定がなされて描画を行うことができなくなる事態を避けることができる。
また、本実施形態では、欠損部判定部813により爪Tに欠損部Baがあると判定された場合に、その旨を表示部26に表示させて、ユーザに報知(警告)するようになっている。これにより、ユーザは自分の爪Tが描画を行うと怪我をするおそれのある危険な状態であることを知ることができ、適宜爪Tの欠けている部分を削って整える等の対応をすることができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、欠損部判定部813は、爪Tの実輪郭線Laと補間輪郭線Lbとを比較して両者に差分があれば、欠損部Baがあると判定してもよい。
爪Tの輪郭に凹凸があれば、補間輪郭線Lbと比較した場合に差分が現れるため、このような判定を行った場合には、凹凸のある部分を広く欠損部Baとして検出することができる。
また、例えば、欠損部判定部813は、爪Tの実輪郭線Laと補間輪郭線Lbとを比較して両者に差分があり、検出した差分部分Sが一定の面積以上である場合には爪Tに欠損部Baがあると判定してもよい。
差分部分Sの面積がある程度大きい場合には、ペン41のペン先413も当該欠け部分に引っかかりやすく、また、描画を行った場合にイメージ通りのネイルデザインにならない場合も多い。このため、そのような面積の大きな差分部分Sがある場合には差分部分Sの形状を見るまでもなく欠損部Baと判定することにより、描画処理の安全性を確保するとともに、ネイルデザインの仕上がりを担保して所定の描画品質を確保することができる。
また本実施形態では、図5のステップS6において欠損部判定部813により差分部分Sが検出された場合、当該差分部分Sの位置に関わらず、ステップS7以降の処理を行う場合を例示したが、欠損部Baが爪Tにおけるペン41で描画予定の領域(描画対象領域)に含まれていない場合には、この欠損部Baにペン41のペン先413が引っかかることはなく、特に危険はない。このため、ユーザによって選択されたネイルデザインによる爪Tの描画対象領域内に欠損部Baが位置する場合のみ、ユーザへの報知や描画の中止等の処理を行うようにしてもよい。
この場合には、欠損部判定部813は欠け等による差分部分Sが検出されると、当該差分部分Sがユーザによって選択されているネイルデザインによる爪Tの描画対象領域内に位置するか否かを判定し、描画対象領域外に位置する場合にはそのまま描画処理を行い、描画対象領域内に位置すると判定したときのみ、ステップS7以降の処理を行うようにする。
また、本実施形態では、欠損部判定部813により爪Tに欠損部Baがあると判定された場合には、その旨をユーザに報知して描画処理を中止するとの対応をとる場合を例示したが、欠損部Baがあると判定された場合の対応はこれに限定されない。
例えば、欠損部判定部813により爪Tに欠損部Baがあると判定された場合には、描画データ生成部814において欠損部Baを避けて描画するようにネイルデザインの描画データを補正するようにしてもよい。
例えば、図6(a)の左側に示すような爪先付近に花柄を描くネイルデザインDが選択されており、爪Tの先端部左側に欠損部Baがある場合に、ネイルデザインDの画像データをそのまま爪Tに合わせ込むと、図6(a)の右側に示すように花柄の一部が欠損部Baにかかってしまう。このような場合(すなわち、描画対象領域内に欠損部Baがある場合)には、例えば、図6(b)に示すように、ネイルデザインDを欠損部Baにかからない位置まで下げるように画像データを補正する。これにより、欠損部Baにペン先413が引っかかるおそれがなくなり、安全に所望のネイルデザインを描画することができる。
また、描画対象領域が欠損部Baにかからない程度までネイルデザインDを縮小したり、変形したりする等の補正を行うことによっても、同様に、欠損部Baにペン先413が引っかかるおそれを回避することができ、安全に所望のネイルデザインDを描画することができる。
なお、このようにネイルデザインの描画データを補正・加工することで対応する場合には、補正・加工後の描画データに基づいて描画を行った場合の仕上がり予想を表示部26等に表示させて、当該補正後の描画データによる描画処理を行うか否かの選択をユーザに求めてもよい。
また、例えば、ネイルデザイン記憶領域823に複数種類のネイルデザインの画像データが記憶されている場合、欠損部判定部813により爪Tに欠損部Baがあると判定された場合には、当該欠損部Baを避けて描画することのできるネイルデザインを表示部26に提示させてもよい。
この場合、例えば、爪Tの先端中央部に欠損部Baがある場合、爪Tの中央部にワンポイント側を描くようなネイルデザイン等、当該欠損部Baが描画対象領域内に含まれていないネイルデザインを表示部26等に表示させてユーザに提示する。この場合、表示部26はユーザにネイルデザインを提示するデザイン提示手段として機能する。
そして、ユーザが表示部26に表示された中からネイルデザインを選択し直すことにより、当該選択されたネイルデザインについて描画処理を行う。
この場合には、爪Tの状態に合ったネイルデザインの中からユーザが任意に選択することができ、ユーザの好みに合うネイルデザインを安全に描画することができる。
なお、欠損部判定部813により爪Tに欠損部Baがあると判定された場合における上記のような対応は、ユーザにより選択可能となっていてもよい。
すなわち、欠損部Baがある旨を表示部26に表示させて報知した場合に、そのまま描画処理を行わずに終了するか、選択したネイルデザインを描画可能な状態に補正・加工して描画処理を行うか、描画可能な他のネイルデザインを表示部26等のデザイン提示手段に提示させてネイルデザインの選択をやり直すか、をユーザが操作部25等から選択可能とし、当該選択に応じた処理を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、欠損部判定部813が、爪Tに差分部分Sがある場合に、その面積、及び面積と周囲長との比率によって当該差分部分Sが欠損部Baに該当するか否かを判定する場合を例示したが、差分部分Sが欠損部Baにあたるか否かを判定する手法や判定基準、判定に用いるファクターは、差分部分Sがペン41による描画を行う際に、ペン先413が引っかかる等の問題を生じないレベルであるか否かを適切に判断できるものであればよく、本実施形態で例示したものに限定されない。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置(描画装置)1の描画ヘッド43に描画用のペン41を保持するペンホルダ42の他、インクジェット描画部71を備える構成としたが、インクジェット描画部71を備えることは必須の構成ではなく、ペン41のみにより描画を行う描画装置であってもよい。
また、本実施形態では、描画ヘッド43にペンホルダ42を1つ備えている場合を例示したが、描画ヘッド43に設けられるペンホルダ42の数は1つに限定されない。例えば2つ以上のペンホルダ42を備え、描画用のペン41が2本以上保持されていてもよい。
また、本実施形態では、ペンホルダ42に保持させるペン41を、ユーザが適宜手動で交換する場合を例示したが、例えば、ホームエリア60等にペン41を待機させておく待機スペースを設けて、図示しないペン交換機構により必要なペン41を自動的に待機スペース内から取得してペンホルダ42に差し替えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、描画ヘッド43に撮像装置51や照明装置52が搭載されている場合を例示したが、撮像装置51や照明装置52を設ける位置はこれに限定されない。
例えば描画ヘッド43を移動させる機構とは別に撮影部50を移動させる機構を別途設けてもよい。
また、本実施形態では、指を1本ずつ装置に挿入して順次描画を行うネイルプリント装置1を例としたが、複数本の指に対して、各指を抜き差しすることなく、連続的に描画を行うことのできる構成とすることも可能である。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
描画対象となる爪を撮影した撮影画像から、前記爪の外周の実際の形状を示す実輪郭線を検出する爪形状検出部と、
前記撮影画像から、前記爪の外周の輪郭を滑らかに補間した補間輪郭線を作成し、前記補間輪郭線と前記実輪郭線との比較に基づいて、前記爪に欠損部があるか否かを判定する欠損部判定部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。
<請求項2>
前記欠損部判定部は、前記実輪郭線に対して線形補間及び3次スプライン補間の少なくとも何れかを適用して、前記補間輪郭線を作成することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記欠損部判定部は、前記補間輪郭線と前記実輪郭線とを比較して両者の差分である差分部分を検出し、前記差分部分が一定の面積以上である場合に前記爪に欠損部があると判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記欠損部判定部は、前記補間輪郭線と前記実輪郭線とを比較して両者の差分である差分部分を検出し、前記差分部分が一定の面積以上である場合に、当該差分部分の周囲長と当該差分部分の面積との比率を加味して前記爪に欠損部があるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項5>
選択されたネイルデザインの描画を前記爪に施す描画部を備え、
前記欠損部判定部は、前記補間輪郭線と前記実輪郭線とを比較して両者の差分部分を検出し、前記爪における前記描画部により前記ネイルデザインの描画が施される予定の描画対象領域内に前記差分部分が存在しているときに、前記差分部分を前記欠損部として、前記欠損部があると判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項6>
前記欠損部判定部が、前記描画対象領域内に前記差分部分が存在していて前記爪に前記欠損部があると判定した場合に、前記欠損部を避けて描画することのできる他のネイルデザインを提示するデザイン提示手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載の描画装置。
<請求項7>
前記欠損部判定部が、前記描画対象領域内に前記差分部分が存在していて前記爪に前記欠損部があると判定した場合に、前記欠損部を避けて描画するように前記ネイルデザインの描画データを補正する描画データ生成部を備えていることを特徴とする請求項5に記載の描画装置。
<請求項8>
前記描画部は、前記爪に接触して前記爪に前記描画を施す描画用具を有していることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の描画装置。
<請求項9>
前記欠損部判定部が前記爪に前記欠損部があると判定した場合に、その旨を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の描画装置。
<請求項10>
描画装置の描画方法であって、
描画対象となる爪を撮影した撮影画像から、前記爪の外周の実際の形状を示す実輪郭線を検出し、
前記撮影画像から、前記爪の外周の輪郭を滑らかに補間した補間輪郭線を作成し、
前記補間輪郭線と前記実輪郭線との比較に基づいて、前記爪に欠損部があるか否かを判定することを特徴とする描画装置の描画方法。
1 ネイルプリント装置
31 指受入部
40 描画部
41 ペン
43 描画ヘッド
49 ヘッド移動部
50 撮影部
81 制御部
82 記憶部
812 爪形状検出部
813 欠損部判定部
Ba 欠損部
La 実輪郭線
Lb 補間輪郭線
S 差分部分
T 爪
U1 印刷指

Claims (10)

  1. 描画対象となる爪を撮影した撮影画像から、前記爪の外周の実際の形状を示す実輪郭線を検出する爪形状検出部と、
    前記撮影画像から、前記爪の外周の輪郭を滑らかに補間した補間輪郭線を作成し、前記補間輪郭線と前記実輪郭線との比較に基づいて、前記爪に欠損部があるか否かを判定する欠損部判定部と、
    を備えていることを特徴とする描画装置。
  2. 前記欠損部判定部は、前記実輪郭線に対して線形補間及び3次スプライン補間の少なくとも何れかを適用して、前記補間輪郭線を作成することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
  3. 前記欠損部判定部は、前記補間輪郭線と前記実輪郭線とを比較して両者の差分である差分部分を検出し、前記差分部分が一定の面積以上である場合に前記爪に欠損部があると判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
  4. 前記欠損部判定部は、前記補間輪郭線と前記実輪郭線とを比較して両者の差分である差分部分を検出し、前記差分部分が一定の面積以上である場合に、当該差分部分の周囲長と当該差分部分の面積との比率を加味して前記爪に欠損部があるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
  5. 選択されたネイルデザインの描画を前記爪に施す描画部を備え、
    前記欠損部判定部は、前記補間輪郭線と前記実輪郭線とを比較して両者の差分部分を検出し、前記爪における前記描画部により前記ネイルデザインの描画が施される予定の描画対象領域内に前記差分部分が存在しているときに、前記差分部分を前記欠損部として、前記欠損部があると判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
  6. 前記欠損部判定部が、前記描画対象領域内に前記差分部分が存在していて前記爪に前記欠損部があると判定した場合に、前記欠損部を避けて描画することのできる他のネイルデザインを提示するデザイン提示手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載の描画装置。
  7. 前記欠損部判定部が、前記描画対象領域内に前記差分部分が存在していて前記爪に前記欠損部があると判定した場合に、前記欠損部を避けて描画するように前記ネイルデザインの描画データを補正する描画データ生成部を備えていることを特徴とする請求項5に記載の描画装置。
  8. 前記描画部は、前記爪に接触して前記爪に前記描画を施す描画用具を有していることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の描画装置。
  9. 前記欠損部判定部が前記爪に前記欠損部があると判定した場合に、その旨を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の描画装置。
  10. 描画装置の描画方法であって、
    描画対象となる爪を撮影した撮影画像から、前記爪の外周の実際の形状を示す実輪郭線を検出し、
    前記撮影画像から、前記爪の外周の輪郭を滑らかに補間した補間輪郭線を作成し、
    前記補間輪郭線と前記実輪郭線との比較に基づいて、前記爪に欠損部があるか否かを判定することを特徴とする描画装置の描画方法。
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