JP3016147B1

JP3016147B1 - ネイルア―ト装置

Info

Publication number: JP3016147B1
Application number: JP10376517A
Authority: JP
Inventors: 富夫高見
Original assignee: 株式会社アトラス
Priority date: 1998-12-25
Filing date: 1998-12-25
Publication date: 2000-03-06
Anticipated expiration: 2018-12-25
Also published as: US6525724B1; JP2000194838A; KR100327189B1; KR20000075428A

Abstract

【要約】【課題】爪部の凹凸まで含めた輪郭・形状を正確に把
握し、その三次元データを取得することで、あらゆる爪
に所望の模様等が鮮明に印刷できるようにし、加えて、
利用者自らが模様や図柄を書き込んだり、持参した模様
等を印刷可能とすることで、オリジナリティの高いネイ
ルアート装置を安価にて提供すること。【解決手段】輪郭認識手段によってその輪郭が認識さ
れ、且つ、凹凸認識手段によってその凹凸が認識された
爪部は、三次元表示手段によってその形状等が立体的に
分析且つ表示され、選択された模様等や利用者が座標入
力装置によって書き込んだ模様等を、前記三次元表示手
段による合成情報を確認した上で、印刷手段によって前
記爪部に印刷するネイルアート装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、爪部に様々な模様な文
字等を印刷するネイルアート装置に係り、美容やファッ
ションの分野において利用されるものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ネイルアートは美容室が提供する
専門的なサービスであり、さもなくば、自らが爪部に模
様等を描いて楽しむ程度に過ぎなかった。しかしなが
ら、最近になって爪部の装飾にも気を遣う若者が増え、
それに呼応するかのように、様々な模様が描かれた付け
爪やネイルシールなどが出回るようになってきた。ま
た、一部では、記憶媒体に収納された複数の模様の中か
ら、希望とする模様を選択し、爪部に印刷できる装置も
開発されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、美容室での
爪部の装飾は時間が掛かるうえに費用が高いため、日常
的なファッション・アイテムとして広く浸透するには無
理があった。また、付け爪やネイルシールは安価にて購
入できるものの、水仕事がやりずらいとか、剥がれたり
落下し易いといった難点があった。加えて、予めプリン
トされた模様や図柄に限られるため、選択の自由度も低
かった。

【０００４】また、最近開発されている装置について
も、予め記憶媒体に収納された模様等しか印刷できない
ため、やはり、オリジナリティや選択の自由度が低いと
いった難点があった。仮に、爪部の輪郭を計測して確定
し、その上に特殊なプリンターで直接印刷できたとして
も、爪部の凹凸や立体形状について計測が行われないた
め、爪部の中心付近は鮮明に印刷できるものの、爪部の
周辺付近などの低く湾曲した部分は印刷がぼやけてしま
うなどの問題点があった。

【０００５】そこで、本発明では、爪部の凹凸までを含
めた輪郭・形状を正確に把握し、その三次元データを取
得することで、いかなる爪部であっても所望とする模様
等が鮮明に印刷できるようにし、加えて、利用者自らが
模様や図柄を書き込めるようにすることで、オリジナリ
ティや自由度を高め、誰もが気軽に利用できるネイルア
ート装置を、安価且つ安全にて提供することを課題とし
て、開発されたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、如上の課題を
解決するための手段として、先ず、請求項１の発明で
は、指先の爪部に模様等を印刷する印刷手段と、前記爪
部の輪郭を認識する輪郭認識手段と、前記爪部の凹凸を
認識する凹凸認識手段と、前記認識された爪部の輪郭・
形状を立体的に表示する三次元表示手段とを備えたネイ
ルアート装置を提案する。

【０００７】請求項２の本発明では、請求項１の発明に
おいて、利用者自らが模様等を選択し且つ書き込めるデ
ータ入力手段を備えたネイルアート装置を提案する。

【０００８】請求項３の本発明では、請求項１又は請求
項２の発明において、模様等又は模様等と爪部の組合せ
若しくは模様等が印刷された爪部の画像データなど、様
々な画像データをプリントアウトするプリント供給手段
を備えたネイルアート装置を提案する。

【０００９】請求項４の本発明では、請求項１乃至請求
項３の発明において、硬貨やコイン等により装置を作動
させるオペレート手段を備えたネイルアート装置を提案
するものである。

【００１０】請求項５の本発明では、請求項１乃至請求
項４の発明において、前記輪郭認識手段は、爪部の情報
を入手するための撮影手段と、該撮影された爪部輪郭の
明暗を数値化する演算手段とからなるネイルアート装置
について提案する。

【００１１】請求項６の本発明では、請求項１乃至請求
項５の発明において、前記凹凸認識手段は、爪部と接触
せずに凹凸を識別するための非接触計測手段と、識別さ
れた凹凸を数値化する演算手段とからなるネイルアート
装置について提案する。

【００１２】請求項７の本発明では、請求項１乃至請求
項６の発明において、前記三次元表示手段は、爪部の輪
郭・形状をサーフェスモデル化し且つ立体化する演算手
段と、爪部の立体画像又はマッピング画像等、各種情報
を画像表示する表示手段とからなるネイルアート装置に
ついて提案する。

【００１３】請求項８の本発明では、請求項１乃至請求
項７の発明において、前記データ入力手段に座標入力手
段を備えた液晶モニターを用いたネイルアート装置を提
案するものである。

【００１４】請求項９の本発明では、請求項１乃至請求
項８の発明において、爪に印刷を行なう指を載置するた
めの溝又はその他の支持具を設けたネイルアート装置を
提案するものである。

【００１５】請求項１０の本発明では、請求項１乃至請
求項９の発明において、前記した指を載置するための溝
又は支持具に加えて、又は、これに代えて、該指を載置
することで自動的にその一部をロックするホルダーを設
けたネイルアート装置を提案するものである。

【００１６】請求項１１の本発明では、請求項１乃至請
求項１０の発明において、利用者が持参した模様や利用
者自身の画像データを入手するための撮影機を備えたネ
イルアート装置を提案するものである。

【００１７】

【作用】本発明に係るネイルアート装置は、従来の装置
では爪部の輪郭しか考慮されなかったものが、爪部の凹
凸まで測定されるため、爪部の湾曲した周辺部や凹凸部
であっても鮮明に模様等を印刷することが可能である。

【００１８】また、本発明に係るネイルアート装置は、
従来の装置では予め記憶媒体に収納された中からしか模
様や図柄を選択できなかったものが、利用者自らが所望
とする模様や図柄、文字等を書き込めるため、オリジナ
リティや自由度を著しく広げることができる。

【００１９】更に、本発明に係るネイルアート装置は、
模様等の選択に当たり、従来の装置では印刷パターンを
平面的にしか画像確認できなかったものが、立体的に印
刷パターンを確認できるため、模様等の選択や印刷の位
置確認がより現実的に且つ納得のゆくまで行えるように
なった。

【００２０】なお、前記した模様等の選択や印刷の位置
決定に際して、本発明に係るネイルアート装置では、爪
部の三次元画像をマッピング表示することもできるた
め、より詳細な模様選択や印刷位置決めが行える。

【００２１】加えて、本発明に係るネイルアート装置で
は、印刷状況も画像確認できるため、機械内部に指を挿
入することに伴う不安心理を無くし、その結果、急な不
安にかられて、あわてて指を引き抜く際に生ずる怪我や
事故も未然に防止することができる。

【００２２】また、本発明に係るネイルアート装置は、
爪部に印刷を行なう指を載置するための溝や支持具、又
は、指をロックするためのホルダーが設けてあるため、
印刷中に不用意に指が移動することに伴う印刷ムラを抑
制することができる。

【００２３】

【実施例】以下、本発明に係るネイルアート装置の望ま
しい実施例を図面に基づいて説明する。図１は本発明に
係るネイルアート装置の外観を示す概略斜視図であり、
図２は本発明に係るネイルアート装置における各構成要
素とその相関関係を示すシステム概略図である。先ず、
本発明に係るネイルアート装置の外観について説明する
と、以下のとおりである。本発明に係るネイルアート装
置は通常、図１に示すように、その本体１には、表示手
段としてのモニター２と、指又は手首を挿入するための
挿入口３が存在している。

【００２４】また、利用者自らが模様等を書き込めるデ
ータ入力手段を備えた請求項２記載の本発明では、図２
に示すように、モニター２と一体として視認される座標
入力装置４と、入力ペン５が存在する。なお、様々な指
令を入力ペン５を用いて行うタイプでは、模様等を利用
者が書き込めるか否かに拘わらず、座標入力装置４を備
えたモニター２と入力ペン５も存在することになる。

【００２６】挿入口３の奥には、爪に印刷を行なう指が
安定的に支持されるような溝１４又はその他の支持具が
設けられている。その他の支持具とは、例えば、指の何
れかの部分と当接してその動きを制するものや、指を差
し込んでホールドするものなど、様々のタイプが考えら
れる。

【００２７】この点に関連して、例えば、図６（ａ）〜
（ｃ）に示すように、前記溝１４や支持具に加えて、又
は、これに代えて、指を載置することで自動的に該指の
一部をロックするホルダー１６を設けることも予定して
いる。

【００２８】また、図２に示す実施例では、利用者が持
参した模様等を爪に印刷するタイプであるため、そのデ
ータを撮影機１２で入手する際に用いるステージ１３が
存在する。なお、利用者自身の画像データを撮影するタ
イプでは、このようなステージは存在しない。

【００２９】また、様々な画像データをプリントアウト
するプリント供給手段を備えた請求項３記載の本発明で
は、画像プリントが排出される排出口（図示しない）が
視認され、また、コイン等により装置を作動させるオペ
レート手段を備えた請求項４記載の本発明では、コイン
等を投入する投入口（図示しない）が視認される。

【００３０】次に、本発明に係るネイルアート装置の内
部構成について説明すると、以下のとおりである。本発
明に係るネイルアート装置は通常、図２に示すように、
爪部の情報を入手する撮影手段としてのカメラ７と、模
様データを入手するための撮影機１２と、爪部の輪郭と
凹凸を数値化する演算手段としてのＰＣボード８、各種
情報を画像表示する表示手段としてのモニター２、及
び、爪部に模様等を印刷するためのプリンタ６から構成
される。なお、装置作動時に適当なＢＧＭや音声アナウ
ンスを流すスピーカー１０や、印刷に際して爪部を明る
く照らし出す照明９を設けておくことが望ましい。

【００３１】本発明では通常、モニター２（座標入力装
置４を備えたものも含む）、プリンタ６、カメラ７、撮
影機１２、照明９がそれぞれＰＣボード８と接続され、
入力ペン５による座標入力装置４へのポインティングに
より各構成要素のＯＮ／ＯＦＦが行われ、且つ、カメラ
７によって入手された爪部情報の演算処理、及び、その
画像データの表示等が連関して行われることになる。

【００３２】なお、各種の画像データをプリントアウト
するプリント供給手段を備えた請求項３記載の本発明
と、コイン等により装置を作動させるオペレート手段を
備えた請求項４記載の本発明では、第２のプリンタであ
るプリント供給手段１６と、オペレート手段としての課
金装置１１もＰＣボード８と接続されている。

【００３３】

【発明の実施の形態】次に、本発明に係るネイルアート
装置を用いて爪部に模様等を印刷する手順を図２及び図
３に従って説明すると、以下のとおりである。先ず、電
源をＯＮにし、起動システムを立ち上げることで、ＰＣ
ボード８で初期設定処理が行われ、モニター２にてアド
バタイズ表示が行われる。

【００３４】続いて、入力ペン５を用いてモニター２と
一体的に設けられた座標入力装置４に所望とする作業を
指示し、クレジットが成立すると、選択・決定すべき模
様等がモニター２に表示される。その際、コイン等によ
り装置を作動させるオペレート手段を備えたタイプで
は、作動に必要となるコイン等を投入口（図示しない）
に投入することで、作動を開始し、クレジット成立によ
り模様等がモニター２上に表示されることになる。

【００３５】次いで、挿入口３に指又は手首を挿入し、
印刷を行なう指を内部に設けられた溝１４に載置し、安
定的に印刷を行なうための最適な印刷ポジションを決定
する。図２に示す実施例では、指を支持する手段として
溝１４が用いられているが、前記したとおり、指の何れ
かの部分と当接してその動きを制するものや、指を挿入
してホールドするリングなど、様々なタイプが考えら
れ、また、性別や年齢等に応じた指の型台を複数設けた
り、これをアタッチメント式にしても良い。なお、溝１
４を設けたタイプの実施例では、通常、挿入口３の奥に
指の先端が当接するよう高さが持たせてあり、他の指は
折り曲げた状態で、所望とする指だけを挿入することに
なる。

【００３６】また、前記溝１４や支持具に加えて、又
は、これに代えて、図６（ａ）に示すようなホルダー１
６を設けたタイプとすることもできる。図６（ａ）のタ
イプでは、爪部に印刷を行なう指を作動部１７上に載置
すると、図６（ｂ）に示すように、これが下方に移動し
て、一部がホルダー１６本体とで係止されている羽根状
の支持部材１８の下部を押圧するため、該支持部材１８
の上部が矢印方向に移動し、その間隔が狭まることで、
指先をのばした状態で前記指が安定的にホールドされる
ことになる。このホルダー１６を用いた場合、通常、指
のホールドは第１関節から第２関節にかけて行なわれ
る。

【００３７】更に、このタイプでは、図６（ｃ）に示す
ように、ホルダー１６全体が手動により前後にスライド
し得るような構成とすることも予定される。その場合、
指の定位置へのスライドを感知するセンサーを指又は爪
の先端が当接するストッパー１９に設けることで、セン
サーの働きにより、指又は爪の先端がストッパー１９に
触れている間はプリンタ６による印刷が続行可能であ
り、また、離れた場合は印刷を中止し又は待機すること
を、ＰＣボード８内のコンピュータによって判断させる
こともできる。

【００３８】かくして、爪に印刷が行なえるよう最適な
ポジションに指がホールドされると、爪部の情報がカメ
ラ７によって撮影され、輪郭や凹凸が計測された爪部情
報はＰＣボード８の演算手段によって数値化された後、
爪部や模様等に関する各種の情報がモニター２に画像表
示されることになる。また、模様等を自由に書き込める
データ入力手段を備えたタイプでは、利用者が入力ペン
５を用いてモニター２と一体で設けられた座標入力装置
４に所望とする模様等を書き込むことができ、その際、
一旦、指を挿入口３から引き抜き、必要な書き込みを行
なった後、再び指をセットし直すことができる。なお、
指のホールドは、印刷の終了により解除される。

【００３９】また、利用者が持参した模様等を爪部に印
刷する場合は、ステージ１３にセットされた模様等を撮
影機１２で撮影し、該撮影情報がＰＣボード８を介して
モニター２に画像表示されることになる。

【００４０】なお、爪部の輪郭を認識する手段として
は、カメラ７によって撮影された爪部情報の明暗を識別
することによって行い、爪部の凹凸の識別は非接触計測
手段によって行なわれることになる。非接触計測手段と
しては、スポット光投影法やスリット光投影法、ステッ
プ光投影法、空間コード化パターン光投影法などがあ
り、本体１の大きさや形状又はコスト等に応じて選択さ
れる。

【００４１】また、数値化された爪部情報は、図４
（ｂ）に示すように、爪部をサーフェスモデル化した画
像や、図４（ｄ）に示すように所望とする模様（ｃ）が
マッピングされた立体画像として表示されるため、所望
とする模様等の爪部への印刷位置を微細に調整したり、
印刷後のシュミレーション画像などを予め確認すること
ができる。

【００４２】ところで、爪部への印刷を行なうプリンタ
６はインクジェットプリンタが予定されるが、通常の用
紙等の平面への印刷はプリンタヘッドの移動及びインク
ジェットノズルからのカラーインクの噴射をコンピュー
タ制御によって作動させ、記憶されたデータどおりの模
様等を描く（インクを用紙等に真上から噴き付ける）の
であるが、実際の爪部は、図５（ａ）に示すように、断
面が必ず湾曲しているため、用紙等の場合と同じ印刷制
御によって爪部への印刷を試みた場合、爪部の中心付近
は鮮明に印刷できるものの、爪部の周辺付近など低く湾
曲した部分は印刷がぼやけてしまう。そのため、本発明
では以下の補正が行なわれる。

【００４３】図５（ａ）に示すように、爪部は左右断面
で見ると、その左右が低く湾曲しているが、爪部の形状
を前記サーフェスモデル化し、爪面を多角形が近似的に
捉えることにより、実際は曲面である爪の断面が、図５
（ｂ）に示すような多角形状の折れ線として認識され
る。そこで、図５（ｃ）のように、この断面に沿ってプ
リンタヘッドが移動し、真上からカラーインクを噴き付
ける際に、各折れ線の傾き（角度θ１、θ２・・・）に
応じてカラーインクの噴出の度合いを段階的に調節する
ことになる。

【００４４】すなわち、図５（ｂ）のような場合、各折
れ線を長さ１とすると、等速で横方向に移動するプリン
タヘッド及びインクリボンノズルが長さ１の断面に噴出
するインクの量を、折れ線の真上から見た長さｃｏｓθ
１、ｃｏｓθ２・・・に濃縮して噴出することで、前述
の模様等のぼやけを補正することができる。つまり、コ
ンピュータによって数値的に補正を制御することが可能
である。

【００４５】なお、通常のインクジェットプリンターの
カラーインクでは、爪に印刷した際、こすると滲み易い
ので、或る程度の粘度を有する専用のカラーインクで印
刷を行なう必要がある。また、爪に印刷された模様等を
長期にわたって保つためには、印刷前に爪への下塗り
（ベースコート）と、印刷後の爪への上塗り（トップコ
ート）が必要となる。ベースコートは爪の表面の凹凸を
埋めて滑らかにし、色素沈着などから爪を守り、又は、
インクの乗りを良くするなどの効果があり、トップコー
トはカラーインクに光沢や弾力を与え、又は、外部のシ
ョックから爪を守るなどの効果がある。

【００４６】かくして、模様等の選択が終了したら、入
力ペン５で印刷するか否かの指示を入力し、印刷を指示
した場合はカウントダウン後に爪部への印刷が開始され
ることになる。印刷開始後、何らかのトラブルが発生し
た場合は、作業を中止するか否かの確認を行い、問題が
ない場合は印刷作業が続行されることになる。なお、選
択し又は書き込んだ模様等が気に入らない場合や、印刷
開始後にトラブルが発生して印刷を中止した場合は、印
刷指示を繰り返し入力することができる。

【００４７】爪部への印刷が終了すると、選択し又は書
き込んだ模様等や印刷パターン等を登録し保存するか否
かを決定し、全ての作業が終了する。本発明に係るネイ
ルアート装置を用いて印刷した場合、図４（ｅ）に示す
ように、左右端部の色が濃く見えるが、実際の爪面に沿
って見ると均一に仕上げられていることが理解できる。
なお、プリント供給手段を設けたタイプでは、選択し書
き込んだ模様等や、該模様等と爪部との組合せ、又は、
模様等が印刷された爪部の画像データなど、各種の画像
データをプリントアウトすることができ、その指示は、
各作業工程中に行うことができる。

【００４８】なお、如上の実施例は、装置本体１にプリ
ンター、液晶モニター、ＰＣボード等を搭載したオート
マチックタイプのネイルアート装置であるが、他の実施
例として、パソコン本体、ＴＶモニター、キーボード、
プリンタ等を別個に設置し、配線接続した有人オペレー
タータイプのネイルアート装置でも構わない。

【００４９】

【発明の効果】本発明に係るネイルアート装置は、爪部
の輪郭のみならず、凹凸についても計測が行われるた
め、爪部の低く湾曲した部分であってもムラなく印刷す
ることができる。

【００５０】また、データ入力手段を備えた本発明で
は、利用者自らが書き込んだ模様や図柄を印刷できるた
め、記憶媒体に収納された模様等の中からしか選択でき
なかった従来の装置に比べ、著しくオリジナリティや選
択の自由度を高めることができた。

【００５１】また、各種の画像データをプリントアウト
するプリント供給手段を備えた本発明では、選択した模
様等や、これと爪部を組み合わせた画像、又は、模様等
を爪部に印刷した画像などをプリントアウトし、参照し
たり、他人に見せることができる。

【００５２】更に、本発明では、爪部の輪郭・形状をサ
ーフェスモデル化したり、立体化することができ、これ
をマッピング表示したり立体表示することができるた
め、より詳細に印刷ポジションを調整したり、印刷後の
爪部の状況をより現実的にシュミレーション確認するこ
とができる。

【００５３】加えて、本発明では、爪部への装飾が自動
的に行えるため、それまで美容室などで長時間掛けてい
たネイルアートが大幅に時間短縮され、且つ、低料金に
て提供できるようになり、その結果、誰もが気軽にネイ
ルアートを楽しめるようになった。

【００５４】また、本発明では、指を印刷に最適なポジ
ションにホールドする溝や支持具、又は、ホルダーを設
けてあるため、安定的に爪部屁の模様等の印刷を行なう
ことができる。

【００５５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るネイルアート装置の外観を示す概
略斜視図である。

【図２】本発明に係るネイルアート装置の各構成要素の
相関関係を示すシステム概略図である。

【図３】本発明に係るネイルアート装置を用いて印刷作
業を行なう場合の手順を示すフローチャートである。

【図４（ａ）】人間の爪部の平面図である。

【図４（ｂ）】図４（ａ）の爪部をサーフェスモデル化
したパターン図である。

【図４（ｃ）】図４（ａ）の爪部に印刷される模様の平
面図である。

【図４（ｄ）】図４（ｂ）の爪部に図４（ｃ）の模様を
マッピングした立体図である。

【図４（ｅ）】図４（ａ）の爪部に図４（ｃ）の模様を
印刷した完成図である。

【図５（ａ）】人間の爪部の左右断面図である。

【図５（ｂ）】図５（ａ）の断面曲線を等間隔の折れ線
で示した多角形図である。

【図５（ｃ）】図５（ｂ）の多角形図とプリンタヘッド
の相関関係を示す概略図である。

【図６（ａ）】本発明に係るネイルアート装置における
ホルダーの概略斜視図である。

【図６（ｂ）】前記ホルダーの正面断面図である。

【図６（ｃ）】前記ホルダーとストッパーを本発明に係
るネイルアート装置に組み込んだ状態を示す概略斜視図
である。

【００４９】

【符号の説明】

１本体２モニター３挿入口４座標入力装置５入力ペン６プリンタ７カメラ８ＰＣボード９照明１０スピーカー１１課金装置１２撮影機１３ステージ１４溝１５プリント供給装置１６ホルダー１７作動部１８支持部材１９ストッパー

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】指先の爪部に模様等を印刷する印刷手段
と、前記爪部の輪郭を認識する輪郭認識手段と、前記爪
部の凹凸を認識する凹凸認識手段と、前記認識された爪
部の輪郭・形状を立体的に表示する三次元表示手段とを
備えたネイルアート装置。
【請求項２】模様等を選択し且つ書き込む操作が可能
なデータ入力手段を備えた請求項１記載のネイルアート
装置。
【請求項３】模様等又は模様等と爪部の組合せ若しく
は模様等が印刷された爪部の画像データなど、様々な画
像データをプリントアウトするプリント供給手段を備え
た請求項１又は請求項２記載のネイルアート装置。
【請求項４】硬貨やコイン等により装置を作動させる
オペレート手段を備えた請求項１乃至請求項３記載のネ
イルアート装置。
【請求項５】前記輪郭認識手段は、爪部の情報を入手
するための撮影手段と、該撮影された爪部情報の明暗を
数値化する演算手段とからなる請求項１乃至請求項４記
載のネイルアート装置。
【請求項６】前記凹凸認識手段は、爪部と接触せずに
凹凸を識別するための非接触計測手段と、識別された凹
凸を数値化する演算手段とからなる請求項１乃至請求項
５記載のネイルアート装置。
【請求項７】前記三次元表示手段は、爪部の輪郭・形
状をサーフェスモデル化し且つ立体化等を行う演算手段
と、爪部の立体画像又はマッピング画像等、各種情報を
画像表示する表示手段とからなる請求項１乃至請求項６
記載のネイルアート装置。
【請求項８】前記データ入力手段は、座標入力手段を
備えた液晶モニターである請求項１乃至請求項７記載の
ネイルアート装置。
【請求項９】前記印刷手段の周辺には、爪に印刷を行
なう指を所定位置に載置するための溝又はその他の支持
具若しくは指の一部をロックするためのホルダーが設け
てある請求項１乃至請求項８記載のネイルアート装置。
【請求項１０】前記溝又は支持具若しくはその周辺に
は、指が所定位置に載置されたことを検知する検知手段
が備えてあり、該検知手段の指の検知により前記印刷手
段を作動させる請求項１乃至請求項９記載のネイルアー
ト装置。
【請求項１１】利用者が持参した模様又は利用者自身
の画像データを入手するための撮影機を備えた請求項１
乃至請求項１０記載のネイルアート装置。