JP6496208B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、コーナリング性能を維持しつつ耐偏摩耗性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
例えば、下記特許文献1には、トレッド部に凹部が設けられた空気入りタイヤが提案されている。このような凹部は、ウェット性能を高めるとともに、トレッド部の外表面積を増加させ、その放熱性を高めるのに役立つ。
一般に、車両旋回時、旋回方向外側のタイヤ(以下、「アウト側タイヤ」という。)に大きな接地圧が作用するので、アウト側タイヤのトレッド部が摩耗し易い。アウト側タイヤのトレッド部には、車両旋回時、重力と、旋回方向外側に向かう遠心力との合力が作用する。このため、車両旋回時において、アウト側タイヤのトレッド部に設けられた凹部は、その内側トレッド端側のエッジに大きな接地圧が作用し、前記エッジが偏摩耗し易いという傾向があった。従って、特許文献1の空気入りタイヤは、耐偏摩耗性能の向上について、さらなる改善の余地があった。
特開2015−58912号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、トレッド部に設けられた凹部の形状等を改善することを基本として、コーナリング性能を維持しつつ耐偏摩耗性能を向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、車両への装着の向きが指定されることにより、外側トレッド端と、内側トレッド端とが定められたトレッド部を有する空気入りタイヤであって、前記トレッド部の踏面には、複数の凹部が設けられており、前記各凹部は、前記トレッド部の表面に、滑らかな曲線からなる閉じた輪郭形状を有し、タイヤ軸方向に沿った断面において、前記外側トレッド端側から前記内側トレッド端側に向かって深さが漸減する傾斜面を有し、前記傾斜面のタイヤ軸方向の長さは、前記凹部のタイヤ軸方向の長さの60%以上を構成していることを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記傾斜面は、前記凹部の長さの70%以上を構成しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記凹部は、トレッド部の平面視において、タイヤ周方向の長さよりもタイヤ軸方向の長さが大きい卵型形状であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記凹部は、トレッド部の平面視において、前記輪郭形状の図心が、凹部のタイヤ軸方向の長さの中心位置よりも前記外側トレッド端側に位置しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部の平面視において、前記凹部のタイヤ周方向の長さは、タイヤ赤道上でのタイヤ外周長さの0.2〜0.8%であり、前記凹部のタイヤ軸方向の長さは、トレッド接地幅の4.0〜7.5%であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記各凹部は、前記凹部をタイヤ軸方向に投影した凹部投影領域が互いに重なることなく配置されているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部は、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間である内側トレッド部と、タイヤ赤道と前記外側トレッド端との間である外側トレッド部とを含み、前記内側トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本の主溝が設けられており、前記凹部は、前記外側トレッド部にのみ設けられており、しかも、前記外側トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびる主溝が設けられていないのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤのトレッド部の踏面には、複数の凹部が設けられている。各凹部は、トレッド部の表面に、滑らかな曲線からなる閉じた輪郭形状を有している。このような閉じた輪郭形状を有する凹部は、トレッド部に接地圧が作用した場合でも、特定の部位への応力集中を防ぐことができる。従って、このような凹部は、トレッド部の剛性を維持しつつ、トレッド部の放熱性を高める。これは、優れたコーナリング性能の発揮に役立つ。
凹部は、タイヤ軸方向に沿った断面において、外側トレッド端側から内側トレッド端側に向かって深さが漸減する傾斜面を有する。傾斜面のタイヤ軸方向の長さは、凹部のタイヤ軸方向の長さの60%以上を構成している。これにより、内側トレッド端側において、トレッド部の踏面と傾斜面との間の角度が大きくなる。このため、車両旋回時、アウト側タイヤの凹部において、内側トレッド端側のエッジに大きな接地圧が作用した場合でも、傾斜面の一部が変形して前記エッジ付近の接地面積を十分に増加させる。従って、内側トレッド端側のエッジの偏摩耗が抑制される。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1の外側トレッド部の拡大図である。 図2の凹部のA−A線断面図である。 図2の凹部のB−B線断面図である。 図2の凹部の拡大平面図である。 図1の内側トレッド部の拡大図である。 比較例の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図7の凹部のC−C線断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1のトレッド部2の展開図である。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、乗用車用として使用され、とりわけ公道走行と、サーキット走行との両方での使用を前提とした高性能タイヤとして好適に使用される。
トレッド部2は、車両への装着の向きが指定されたトレッドパターンを具えている。車両への装着の向きは、例えば、サイドウォール部(図示省略)等に文字やマークで表示されている。図1において、タイヤ1が車両に装着された場合、図1の右側が車両内側に対応し、図1の左側が車両外側に対応している。
車両への装着の向きが指定されることにより、トレッド部2は、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端Te1と、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端Te2とを有している。
各トレッド端Te1、Te2は、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
トレッド部2は、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Te1との間の内側トレッド部5と、タイヤ赤道Cと外側トレッド端Te2との間の外側トレッド部6とを含んでいる。
図2には、図1の外側トレッド部6の拡大図が示されている。図2に示されるように、外側トレッド部6には、複数の凹部10が設けられている。各凹部10は、トレッド部2の表面に、滑らかな曲線からなる閉じた輪郭形状11を有している。このような閉じた輪郭形状11を有する凹部10は、トレッド部2に接地圧が作用した場合でも、特定の部位への応力集中を防ぐことができる。従って、このような凹部10は、トレッド部2の剛性を維持しつつ、トレッド部2の放熱性を高める。これは、優れたコーナリング性能の発揮に役立つ。
図3には、図2の凹部10のA−A線断面図が示されている。図3に示されるように、凹部10は、タイヤ軸方向に沿った断面において、外側トレッド端Te2側(図3では左側であり、以下、同様である。)から内側トレッド端Te1側(図3では右側であり、以下、同様である。)に向かって深さが漸減する傾斜面12を有している。この傾斜面12のタイヤ軸方向の長さL2は、凹部10のタイヤ軸方向の長さL1の60%以上を構成している。
以上のように構成された凹部10は、内側トレッド端Te1側において、トレッド部の踏面2sと傾斜面12との間の角度が大きくなる。このため、車両旋回時、アウト側タイヤの凹部10において、内側トレッド端Te側のエッジ14に大きな接地圧が作用した場合でも、傾斜面12の一部が変形して前記エッジ14付近の接地面積を増加させる。従って、内側トレッド端Te1側のエッジ14の偏摩耗が抑制される。
上述の効果をさらに発揮させるために、傾斜面12の長さL2は、好ましくは凹部10の長さL1の70%以上、より好ましくは75%以上とされる。一方、傾斜面12が過度に大きい場合、凹部10の容積が低下し、ひいてはウェット性能が低下するおそれがある。このため、傾斜面12の長さL2は、好ましくは凹部10の長さL1の90%以下であるのが望ましい。
好ましい態様として、本実施形態の傾斜面12は、一定の割合で深さが漸減している。即ち、傾斜面12は、タイヤ軸方向に沿った断面において、直線状である。このような傾斜面12は、エッジ14に大きな接地圧が作用した場合、より滑らかにエッジ14付近の接地面積を増加させることができる。
凹部10のエッジ14において、トレッド部の踏面2sと傾斜面12との間の角度θ1は、好ましくは150°以上、より好ましくは155°以上である。これにより、エッジ14の偏摩耗がさらに効果的に抑制される。前記角度θ1は、好ましくは170°以下、より好ましくは165°以下である。これにより、凹部10の容積が確保され、ウェット性能の向上が期待できる。
本実施形態の凹部10は、外側トレッド端Te2側に、タイヤ半径方向に沿ってのびる垂直面16を有している。これにより、ウェット走行時、外側トレッド端Te1側のエッジ21が水膜を切断することができ、ハイドロプレーニング現象が抑制される。
図4には、図2の凹部10のB−B線断面図が示されている。図4に示されるように、本実施形態の凹部10は、例えば、タイヤ周方向に沿った断面において、凹部10のタイヤ周方向の中心位置で互いに対称となる壁面22、22を有する。このような凹部10は、タイヤ周方向両側のエッジ23、23の偏摩耗を抑制するのに役立つ。
図5には、図2の凹部10の拡大平面図が示されている。図5に示されるように、本実施形態の凹部10は、トレッド部2の平面視において、例えば、タイヤ周方向の長さL3よりもタイヤ軸方向の長さL1が大きい卵型形状であるのが望ましい。このような凹部10は、タイヤ軸方向に変形し難く、トレッド部2のタイヤ軸方向の過度な変形を抑制し、ひいてはコーナリング性能を高めるのに役立つ。但し、凹部10は、このような輪郭形状に限定されるものではなく、例えば、楕円形状でも良い。
ウェット性能を維持しつつ、上述の効果を発揮させるために、凹部10のタイヤ周方向の長さL3は、好ましくは凹部10のタイヤ軸方向の長さL1の0.50倍以上、より好ましくは0.55倍以上であり、好ましくは0.65倍以下、より好ましくは0.60倍以下である。
凹部10のタイヤ周方向の長さL3は、例えば、タイヤ赤道C上でのタイヤ外周長さLc(図示省略)の0.20〜0.80%であり、より好ましくは0.40〜0.50%である。凹部10のタイヤ軸方向の長さL1は、例えば、トレッド接地幅TW(図1に示す)の4.0〜7.5%であり、より好ましくは6.0〜7.0%である。このような凹部10は、トレッド部2の剛性を維持しつつ、ウェット性能及びトレッド部2の放熱性を高めることができる。なお、図1に示されるように、トレッド接地幅TWは、前記正規状態におけるタイヤ1の内側トレッド端Te1と外側トレッド端Te2との間のタイヤ軸方向の距離である。
図5に示されるように、凹部10が卵型形状又は楕円形状である場合、その長軸17はタイヤ軸方向に対して20°以下の角度θ2(図示省略)で傾斜しても良い。
凹部10は、傾斜面12(図3に示す。)を有しているため、内側トレッド端Te1側の容積が小さく、ウェット性能が低下するおそれがある。この不具合を抑制するために、本実施形態の凹部10は、タイヤ周方向の最大幅位置が、凹部10のタイヤ軸方向の長さの中心位置よりも外側トレッド端Te2側に配されている。これにより、凹部の容積が外側トレッド端Te2側で確保され、ひいてはウェット性能が維持される。従って、本実施形態の凹部10の輪郭形状11の図心18は、凹部10のタイヤ軸方向の長さの中心位置よりも外側トレッド端Te1側に位置している。
図2に示されるように、各凹部10は、例えば、凹部10をタイヤ軸方向に投影した凹部投影領域aが互いに重なることなく配置されているのが望ましい。このような各凹部10の配置は、外側トレッド部6の剛性を維持しつつ、高い放熱性を発揮することができる。
図1に示されるように、外側トレッド部6には、タイヤ周方向に連続してのびる主溝が設けられていないのが望ましい。これにより、外側トレッド部6の剛性が高められ、優れたコーナリング性能が得られる。
図6には、図1の内側トレッド部5の拡大図が示されている。図6に示されるように、内側トレッド部5には、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本の主溝25が設けられている。本実施形態の主溝25は、例えば、タイヤ周方向に沿って直線状にのびている。しかも、本実施形態の主溝25は、例えば、一定の溝幅でのびている。但し、主溝25は、このような態様に限定されるものではなく、ジグザグ状又は波状にのびる態様、若しくは、溝幅が増減しながらのびる態様でも良い。
主溝25は、例えば、タイヤ赤道C側に設けられた第1主溝26を含んでいる。好ましい態様として、タイヤ赤道Cから第1主溝26の溝中心線26cまでのタイヤ軸方向の距離L5は、内側トレッド部5の幅W1の0.10〜0.25倍である。このような第1主溝26は、ウェット走行時、タイヤ赤道C付近の水膜を効果的にタイヤ外方に排出する。なお、内側トレッド部5の幅W1は、タイヤ赤道Cから内側トレッド端Te1までのタイヤ軸方向の長さを意味する。
主溝25は、さらに、第1主溝26と内側トレッド端Te1との間に配された第2主溝27を含んでいるのが望ましい。好ましい態様として、タイヤ赤道Cから第2主溝27の溝中心線27cまでのタイヤ軸方向の距離L6は、内側トレッド部5の幅W1の0.35〜0.75倍である。これにより、第2主溝27の位置が最適化され、タイヤ赤道C付近のパターン剛性と、内側トレッド端Te1付近のパターン剛性とがバランス良く確保される。
内側トレッド部5は、例えば、第1主溝26と第2主溝27との間に、溝及びサイプのいずれもが設けられていないプレーンリブ28を具えているのが望ましい。プレーンリブ28のタイヤ軸方向の幅W2は、例えば、内側トレッド部5の幅W1の0.15〜0.25倍であるのが望ましい。このようなプレーンリブ28は、高い剛性を有し、例えば、サーキット走行時の操縦安定性を高めるのに役立つ。
望ましい態様として、内側トレッド部5には、上述した主溝25に加え、タイヤ軸方向にのびる横溝30が設けられている。横溝30は、例えば、内側トレッド端Te1側に設けられた第1横溝31を含んでいる。
第1横溝31は、例えば、内側トレッド端Te1からタイヤ軸方向内側にのびかつ第2主溝27に至ることなく終端している。このような第1横溝31は、内側トレッド端Te1と第2主溝27との間の陸部の剛性を維持しつつ、ウェット性能を高めることができる。
横溝30は、第1横溝31の他に、タイヤ赤道C側に設けられた第2横溝32を含んでも良い。第2横溝32は、例えば、一端が第1主溝26に連通し、外側トレッド端Te2側にのびている。本実施形態の第2横溝32は、例えば、タイヤ赤道Cを跨り、外側トレッド部6内で終端している。このような第2横溝32は、ウェット性能を高めるとともに、タイヤ赤道C付近の陸部の放熱性を高め、ひいてはトレッドゴムの過度な発熱によるグリップ性能の低下(以下、単に「熱ダレ」という場合がある。)を抑制することができる。
第2横溝32のタイヤ軸方向の長さL8は、例えば、第1横溝31のタイヤ軸方向の長さL7よりも小さいのが望ましい。好ましい態様として、第2横溝32の前記長さL8は、例えば、第1横溝31の前記長さL7の0.70〜0.85倍である。このような第2横溝32は、ウェット性能と操縦安定性とをバランス良く高めるのに役立つ。
第2横溝32のタイヤ周方向のピッチP2は、第1横溝31のタイヤ周方向のピッチP1よりも大きいのが望ましい。好ましい態様として、第2横溝32の前記ピッチP2は、例えば、第1横溝31の前記ピッチP1の1.85〜2.15倍である。このような第2横溝32は、タイヤ赤道C付近の陸部の剛性を維持してサーキット走行時の操縦安定性を維持しつつ、ウェット性能を高めるのに役立つ。
図1に示されるように、内側トレッド部5には、上述の各主溝26、27及び各横溝31、32が設けられることにより、ウェット性能及び放熱性が確保されている。このため、凹部10は、内側トレッド部5には設けられず、外側トレッド部6にのみ設けられている。このような凹部10の配置により、ウェット性能とコーナリング性能とがバランス良く高められる。
以上、本発明の一実施形態の空気入りタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本トレッドパターンを有するサイズ205/55R16の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例1として、図7に示されるように、凹部の輪郭が円形状であり、しかも、図8に示されるように、タイヤ軸方向に沿った断面において、凹部の深さが一定である空気入りタイヤが試作された。各テストタイヤのコーナリング性能、及び、耐偏摩耗性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
リム:16×7.0JJ
タイヤ内圧:200kPa
<コーナリング性能>
上記テストタイヤを装着した下記テスト車両でアスファルトの周回コースを走行したときのコーナリング性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性が優れていることを示す。
テスト車両:排気量2000cc、後輪駆動車
テストタイヤ装着位置:全輪
<耐偏摩耗性能>
上記テスト車両で一定距離走行後、凹部の内側トレッド端側のエッジの摩耗量が測定された。結果は、比較例1を100とする指数であり、数値が小さい程、前記エッジの摩耗量が小さく、耐偏摩耗性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0006496208
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、コーナリング性能及び耐偏摩耗性能がバランス良く向上しているのが確認できた。
2 トレッド部
5 内側トレッド部
6 外側トレッド部
10 凹部
11 輪郭形状
12 傾斜面
Te1 内側トレッド端
Te2 外側トレッド端

Claims (7)

  1. 車両への装着の向きが指定されることにより、外側トレッド端と、内側トレッド端とが定められたトレッド部を有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッド部の踏面には、複数の凹部が設けられており、
    前記各凹部は、前記トレッド部の表面に、滑らかな曲線からなる閉じた輪郭形状を有し、
    タイヤ軸方向に沿った断面において、前記外側トレッド端側から前記内側トレッド端側に向かって深さが漸減する傾斜面を有し、
    前記傾斜面のタイヤ軸方向の長さは、前記凹部のタイヤ軸方向の長さの60%以上を構成していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記傾斜面は、前記凹部の長さの70%以上を構成している請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記凹部は、トレッド部の平面視において、タイヤ周方向の長さよりもタイヤ軸方向の長さが大きい卵型形状である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記凹部は、トレッド部の平面視において、前記輪郭形状の図心が、凹部のタイヤ軸方向の長さの中心位置よりも前記外側トレッド端側に位置している請求項3記載の空気入りタイヤ。
  5. トレッド部の平面視において、前記凹部のタイヤ周方向の長さは、タイヤ赤道上でのタイヤ外周長さの0.2〜0.8%であり、前記凹部のタイヤ軸方向の長さは、トレッド接地幅の4.0〜7.5%である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記各凹部は、前記凹部をタイヤ軸方向に投影した凹部投影領域が互いに重なることなく配置されている請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッド部は、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間である内側トレッド部と、タイヤ赤道と前記外側トレッド端との間である外側トレッド部とを含み、
    前記内側トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本の主溝が設けられており、
    前記凹部は、前記外側トレッド部にのみ設けられており、
    しかも、前記外側トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびる主溝が設けられていない請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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