JP6492829B2 - 電動駐車制動装置 - Google Patents
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Description
この場合、アクチュエータの使用環境の温度が低温判定温度未満であるときには、同使用環境の温度が低いほど、出力機構で使用されている潤滑剤の粘度が高くなると推定することができる。そのため、目標設定部は、温度取得部によって取得されているアクチュエータの使用環境の温度が低温判定温度よりも低いとき、使用環境の温度が低いほど目標電流値を大きくすることが好ましい。この構成によれば、使用環境の温度が低く、出力機構で使用されている潤滑剤の粘度が高いと推定されるときほど、目標電流値が大きくされるため、モータに流す電流値を大きくすることが可能となる。その結果、使用環境の温度が低いことに起因するアクチュエータからの出力トルクの低下を抑制することができるようになる。
以下、電動駐車制動装置を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1には、電動駐車制動装置40の一部を備えるドラムブレーキ11が図示されている。図1に示すように、ドラムブレーキ11は、車体に支持されている円盤状のバックプレート12と、バックプレート12に組み付けられている一対のブレーキシュー13,14とを備えている。すなわち、これら両ブレーキシュー13,14は、バックプレート12の取付面に沿う方向に変位可能な状態でバックプレート12に支持されている。また、両ブレーキシュー13,14には、車輪と一体回転するブレーキドラムに押し付けられる円弧状のライニング15が設けられている。本明細書では、両ブレーキシュー13,14のうち、図中左側のブレーキシューを第1のブレーキシュー13といい、図中右側のブレーキシューを第2のブレーキシュー14というものとする。
また、ドラムブレーキ11は、第1のブレーキシュー13に傾動可能に支持されているパーキングレバー20を備えている。このパーキングレバー20の図中上部が、ピン21及びクリップ22を通じて第1のブレーキシュー13に連結されている。すなわち、パーキングレバー20は、ピン21を中心に第1のブレーキシュー13に対して傾動可能となっている。こうしたパーキングレバー20の図中下部に、電動駐車制動装置40のアクチュエータ50が連結機構30を通じて連結されている。
図2に示すように、電動駐車制動装置40は、アクチュエータ50と、アクチュエータ50の作動を制御する制御装置100とを備えている。
・使用環境の温度TMPが非常に高く、モータ51に印加される電圧が小さい最悪の環境下であっても、目標電流値ImTrCが、その時点でモータ51に流すことができる電流の上限Im_maxを超えないこと。
・使用環境の温度TMPが非常に低くても、アクチュエータ50からの出力トルクが許容範囲を下回らないこと。
(1)アクチュエータ50の使用環境の温度TMPが低いときには、同使用環境の温度TMPが高いときよりもモータ51に流れる電流値Imが大きくなる。このように電流値Imが大きくなると、モータ51からの出力トルクが大きくなる。そのため、使用環境の温度TMPが低く、出力機構60で使用されている潤滑剤の粘性が高い場合と、使用環境の温度TMPが高く、出力機構60で使用されている潤滑剤の粘性が低い場合とで、アクチュエータ50からの出力トルクXの差が大きくなりにくい。そして、このように使用環境の温度TMPに起因するアクチュエータ50からの出力トルクXの大きさのばらつきを抑えることにより、アクチュエータ50の作動によって車両に付与される制動力の大きさのばらつきを抑えることができる。
次に、電動駐車制動装置40を具体化した第2の実施形態を図5及び図6に従って説明する。なお、第2の実施形態では、目標電流値ImTrを可変させることなく、アクチュエータ50の使用環境の温度TMPに応じてモータ51に流れる電流値Imを可変させるようにしている点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一の部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
制御装置100によって目標電流値ImTrに基づいてモータ51の駆動が制御される場合、制御装置100は、自身の電流モニタによって、モータ51に流れる電流値Imと、抵抗器80に流れる電流値Irとの和である合計電流値を監視することとなる。そのため、合計電流値(=Im+Ir)が目標電流値ImTrに達するなどして停止条件が成立すると、モータ51の駆動が停止される。この点で、本実施形態の電動駐車制動装置40では、制御装置100により、「モータ制御部」の一例が構成される。
(5)本実施形態の電動駐車制動装置40では、アクチュエータ50の使用環境の温度TMPが低いほど、モータ51に対して並列に接続されている抵抗器80に流れる電流値Irが小さくなる。その結果、目標電流値ImTrを可変としなくても、使用環境の温度TMPが低いほどモータ51に流れる電流値Imを大きくすることができる。そのため、使用環境の温度TMPが低い場合におけるアクチュエータ50からの出力トルクXの低下を抑制することができる。
・第1の実施形態において、アクチュエータ50の使用環境の温度TMPが低温判定温度TMPTh未満であるときには使用環境の温度TMPが低温判定温度TMPTh以上であるときよりも目標電流値ImTrを大きくすることができるのであれば、目標電流値ImTrの変化態様を任意に変更してもよい。
(イ)目標設定部は、温度取得部によって取得されているアクチュエータの使用環境の温度が低いほど目標電流値を大きくすることが好ましい。
Claims (5)
- モータ、及び同モータから出力されるトルクを減速して出力する出力機構を有するアクチュエータを備え、
同アクチュエータの作動によって、車両への制動力の付与、及び車両への制動力の付与の解除を行う電動駐車制動装置において、
前記モータに流れる電流値を、前記アクチュエータの使用環境の温度が低いときには同使用環境の温度が高いときよりも大きくする電流調整手段を備え、
前記電流調整手段は、目標電流値に、前記モータに流れる電流値を近づけるモータ制御部と、前記モータに対して並列に接続されている抵抗器と、を有し、
同抵抗器は、低温であるほど電気抵抗が大きくなる特性を有している
ことを特徴とする電動駐車制動装置。 - 前記電流調整手段は、
前記アクチュエータの使用環境の温度を取得する温度取得部と、
取得されている前記使用環境の温度が低いときには同使用環境の温度が高いときよりも目標電流値を大きくする目標設定部と、を有する
請求項1に記載の電動駐車制動装置。 - 前記温度取得部は、前記アクチュエータの使用環境の温度を検出する温度センサを含む
請求項2に記載の電動駐車制動装置。 - 前記アクチュエータの使用環境の温度が低いか否かの判断基準となる温度を低温判定温度とした場合、
前記目標設定部は、前記温度取得部によって取得されている前記アクチュエータの使用環境の温度が前記低温判定温度よりも低いとき、同使用環境の温度が低いほど目標電流値を大きくする
請求項2又は請求項3に記載の電動駐車制動装置。 - 前記アクチュエータの使用環境の温度が低いか否かの判断基準となる温度を低温判定温度とした場合、
前記目標設定部は、前記温度取得部によって取得されている前記アクチュエータの使用環境の温度が前記低温判定温度よりも低いとき、同使用環境の温度が前記低温判定温度以上であるときよりも目標電流値を大きくする
請求項2又は請求項3に記載の電動駐車制動装置。
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