JP6490215B2 - サイクリン依存性キナーゼ(cdk)阻害剤としての2−h−インダゾール誘導体およびその治療上の使用 - Google Patents

サイクリン依存性キナーゼ(cdk)阻害剤としての2−h−インダゾール誘導体およびその治療上の使用 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2014年7月24日に提出された米国仮出願番号第62/028,427号に対して米国特許法第119条(e)項に基づく優先権を主張するものであり、その開示は、全体として参照により本明細書中に組み込まれる。
発明の分野
本発明は、特定のサイクリン依存性キナーゼ(CDKs)を介してもたらされる疾患、障害または病状の治療または予防のための化合物、組成物および方法の分野に関する。この疾患には、種々の癌が含まれる。
発明の背景
サイクリン依存性キナーゼは、細胞***および増殖を調節するプロテインキナーゼの一種である。細胞周期の進行は、サイクリンおよび、CDK1、CDK2、CDK3、CDK4およびCDK6等の関連サイクリン依存性キナーゼによって制御され、CDK7、CDK8およびCDK9等の他のCDKは転写に重要である。サイクリンに結合するCDKは、セリンおよびトレオニン残基上のそれらの基質をリン酸化するヘテロ二量体複合体を形成し、これは次に細胞周期の転写および進行に必要な事象を開始する。制御されていない細胞増殖は癌の顕著な特徴であり、ほとんどの癌細胞はCDKの脱制御を示すため、CDKの阻害は種々の癌の潜在的な治療法として浮上している。CDKに対し、様々な程度の選択性を有する阻害剤が報告されている。しかし、選択的CDK4/6阻害剤は、細胞増殖の調節におけるCDK4/6の重要な役割、およびCDKファミリーの他の要素の阻害に関連する毒性作用の両方に起因して、現在、潜在的な抗癌剤または抗炎症剤の有望な種類として評価されている。
近年、いくつかの種類のアミノピリミジン誘導体が選択的CDK4/6阻害剤であることが報告されている。例えば、国際公開第2003/062236号、国際公開第2007/140222号、および米国特許出願公開第2010/0160340号を参照。これらの種類の分子の各々は、2−アミノ基を介してアリールまたはヘテロアリール環系に結合した2−アミノピリミジン部分を含む。新規な抗癌剤および/または抗炎症剤としての、新しいCDK4/6阻害剤の開発が必要とされている。
本発明は、選択的CDK阻害剤として有効であり、特定のCDK、特にCDK4およびCDK6を介してもたらされる、様々な種類の癌および炎症に関連する状態等の疾患、障害または病状の治療または予防に有用な2−アミノピリミジン置換インダゾール誘導体に関する。
本発明の一態様は、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグに関し:
式中、
は、水素、直鎖または分岐のC−Cアルキル、およびC−Cシクロアルキルからなる群から選択され;
およびRは、独立して水素、直鎖または分岐のC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、およびシクロアルキルメチルからなる群から選択され;
は、水素、ハロゲン、直鎖または分岐のC−Cアルキル、およびC−Cシクロアルキルからなる群から選択され;かつ
は、水素またはハロゲンである。
本発明の他の態様は、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ;アジュバント、希釈剤等の一種以上の薬学的に許容される賦形剤;および/または担体;を含む医薬組成物に関する。
本発明の他の態様は、少なくとも一種のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)、特にCDK4、CDK6またはそれらの組み合わせを介してもたらされる疾患、障害または症状の治療方法に関し、当該治療方法は、それが必要な被験者に、治療上有効量の式(I)の化合物、薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを投与することを含む。
本発明の他の態様は、少なくとも一種のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)、特にCDK4、CDK6またはそれらの組み合わせを介してもたらされる疾患、障害または症状の治療方法に関し、当該治療方法は、それが必要な被験者に、式(I)の化合物、薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ;アジュバント、希釈剤等の一種以上の薬学的に許容される賦形剤;および/または担体を含む、治療上有効量の医薬組成物を投与することを含む。
一実施形態において、一種以上のサイクリン依存性キナーゼ、特にCDK4、CDK6またはそれらの組み合わせと関連する疾患、障害または症状は、癌を含み、肺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、乳癌、前立腺癌、大腸癌、神経膠芽細胞腫、マントル細胞リンパ腫、慢性骨髄性白血病および急性骨髄性白血病、ならびにそれらの合併症が挙げられるが、これらに限定されない。他の実施形態において、上記疾患、障害、または症状は、例えば、関節炎、例えば関節リウマチ等の炎症に関連する疾患および症状、ならびに嚢胞性線維症を含む。
本発明の他の態様は、有効量の式(I)の化合物、塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、またはその組成物で細胞を処理することを含む、細胞増殖を阻害する方法に関する。
本発明の他の態様は、有効量の式(I)の化合物、塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、またはその組成物でキナーゼを処理することを含む、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)、特にCDK4、CDK6またはそれらの組み合わせを阻害する方法に関する。
本発明の他の態様は、生物学的および病理学的現象におけるCDKの研究および新しいキナーゼ阻害剤の比較評価のための本発明の化合物の使用に関する。
本発明の他の態様は、CDK活性に関連する疾患または障害の治療のための医薬の製造における、本明細書に記載の任意の実施形態による式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、またはそれらの組成物の使用に関する。上記CDK活性は、好ましくは、CDK4、CDK6またはそれらの組み合わせの活性である。
本発明のさらに別の態様は、本明細書において実質的に開示および記載される式(I)の化合物を合成する方法に関する。
当分野で一般的に知られている知識および技術と組み合わせて以下の詳細な説明および特許請求の範囲を考慮すれば、本発明の他の態様または利点は、当業者には明らかであろう。
発明の詳細な説明
本発明は、CDK阻害剤として有用な、新規な2−アミノピリミジン置換2H−インダゾール誘導体を提供する。
一態様において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを提供する:
式中、
は、水素、C−Cアルキル、およびC−Cシクロアルキルからなる群から選択され;
およびRは、独立して水素、直鎖または分岐のC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、およびC−Cシクロアルキルメチルからなる群から選択され;
は、水素、ハロゲン、直鎖または分岐のC−Cアルキル、およびC−Cシクロアルキルからなる群から選択され;かつ
は、水素またはハロゲンである。
本態様の一実施形態において、Rは、C−Cアルキルである。
本態様の他の実施形態において、Rは、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである。
本態様の他の実施形態において、Rは、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキルメチルである。
本態様の他の実施形態において、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロペンチルメチルである。
本態様の他の実施形態において、Rは、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルである。
本態様の他の実施形態において、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである。
ある実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを提供し、式(Ia)におけるように、式中、R置換基はインダゾール部分の7位に置換される:
式中:
は、水素、C−Cアルキル、またはC−Cシクロアルキルであり;
およびRは、独立して水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、およびシクロアルキルメチルからなる群から選択され;
は、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、およびC−Cシクロアルキルからなる群から選択され;かつ
は、水素またはハロゲンである。
本態様の他の実施形態において、Rは、水素またはハロゲンである。
本態様の他の実施形態において、Rは、水素またはフッ素である。
本態様の他の実施形態において、Rは、メチルまたはエチルであり;Rは、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、またはシクロペンチルであり;Rは、メチルまたはエチルであり;Rは、水素またはフッ素であり;かつ、Rは、水素またはフッ素である。
本態様のある好ましい実施形態において、R置換基は、インダゾール部分の7位に置換され、Rはフッ素であり、式(Ib)で表される:
式中、
は、好ましくは水素またはハロゲンであり;かつRが、ハロゲンであるとき、好ましくは塩素またはフッ素であり、より好ましくはフッ素である。
本態様のある好ましい実施形態において、本発明は、以下の式からなる群から選択される式で表される化合物、その薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを提供する:
式中、
、R、およびRは、それぞれ、本明細書中に記載された実施形態のいずれかにおいて定義される。
本態様のある好ましい実施形態において、本発明は、表1(以下)に挙げられた化合物、その薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、およびそれらのプロドラッグを提供する。
他の態様において、本発明は、本明細書中に記載された任意の実施形態による式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)または(Ie)の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ;一種以上の薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤;および/または担体;を含む医薬組成物を提供する。
他の態様において、本発明は、少なくとも一種のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)の活性を介してもたらされる疾患、障害または症状の治療方法を提供し、当該方法は、上記治療方法が必要な被験者に、治療上有効量の本明細書中に記載された任意の実施形態による式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)または(Ie)の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを投与することを含む。
本態様の一実施形態において、本発明は、少なくとも一種のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)の活性を介してもたらされる疾患、障害または症状の治療方法を提供し、当該方法は、上記治療方法が必要な被験者に、治療上有効量の本明細書中に記載された任意の実施形態による式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)または(Ie)の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ;一種以上の薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤;および/または担体を含む医薬組成物を投与することを含む。
本態様の好ましい一実施形態において、上記少なくとも一種のCDKは、CDK4、CDK6、またはそれらの組み合わせである。
本態様の好ましい他の実施形態において、上記疾患または障害は、癌または炎症に関連する疾患もしくは症状である。
本態様の好ましい他の実施形態において、上記炎症に関連する疾患または症状は、関節リウマチ等の関節炎、または嚢胞性線維症である。
本態様の好ましい他の実施形態において、上記癌は、大腸癌、乳癌、肺癌、特に非小細胞肺癌(NSCLC)、前立腺癌、神経膠芽細胞腫、マントル細胞リンパ腫(MLC)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML)およびそれらの合併症から選択されるが、これらに限定されない。
本態様の他の実施形態において、本発明の化合物は、被験者に第2の治療剤の投与と組み合わせて、それを必要とする被験者に投与されてもよい。
他の実施形態において、上記第2の治療剤は、異なるCDK阻害剤、ヒト上皮成長因子受容体(例えば、HER2)阻害剤、哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)阻害剤等のセリン/トレオニンキナーゼ阻害剤、または上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤である。
他の態様において、本発明は、細胞増殖を阻害する方法を提供し、当該方法は、有効量の、開示された任意の実施形態による式(I)の化合物、その塩、溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ、またはそれらの組成物で上記細胞を処理することを含む。当該細胞増殖を阻害する方法は、例えば被験者の体内といったin vivoで、または、例えば被験者の増殖性細胞を含有する生物学的サンプル内といったin vitroで起こりうる。
本態様の好ましい実施形態において、上記増殖性細胞は、大腸癌細胞、乳癌細胞、肺癌細胞、特に非小細胞肺癌(NSCLC)細胞、前立腺癌細胞、神経膠芽細胞腫細胞、マントル細胞リンパ腫(MLC)細胞、慢性骨髄性白血病(CML)細胞、急性骨髄性白血病(AML)細胞またはそれらの合併症の細胞等の癌細胞であるが、これらに限定されない。
他の態様において、本発明は、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)を阻害する方法を提供し、当該方法は、前記キナーゼを有効量の、本明細書中に記載された任意の実施形態による式(I)の化合物、その塩、溶媒和物、もしくはそれらのプロドラッグ、またはそれらの組成物で処理することを含む。当該CDKを阻害する方法は、例えば被験者の体内といったin vivoで、または、例えば被験者の増殖性細胞を含有する生物学的サンプル内といったin vitroで起こりうる。
本態様の好ましい実施形態において、上記サイクリン依存性キナーゼは、CDK4、CDK6、またはそれらの組み合わせである。
他の態様において、本発明は、CDK活性に関連する疾患または障害の治療のための医薬の製造における、本明細書中に記載された任意の実施形態による式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)または(Ie)の化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、プロドラッグ、またはそれらの組成物の使用を提供する。上記CDK活性は、好ましくは、CDK4、CDK6、またはそれらの組み合わせの活性である。
本態様の一実施形態において、上記疾患または障害は、大腸癌、乳癌、肺癌、特に非小細胞肺癌(NSCLC)、前立腺癌、神経膠芽細胞腫、マントル細胞リンパ腫(MLC)、慢性骨髄性白血病(CML)、および急性骨髄性白血病(AML)からなる群から選択される。
本態様の他の実施形態において、上記疾患または障害は、関節炎、特に、関節リウマチといった炎症に関連する疾患もしくは症状、または嚢胞性線維症である。
他の態様において、本発明は、式(I)の化合物の調製方法を提供し、当該方法は、中間体Eと中間体Gとをカップリングする工程を含む:
式中、
〜Rは、本明細書中に記載の任意の実施形態により定義され、かつ、Xは、Cl、BrまたはIである。
本態様の一実施形態において、上記方法は、中間体Cを中間体Dに変換し、中間体Dとピリミジン化合物Hとをカップリングし、中間体Eを形成する工程をさらに含む:
式中、
およびRは、独立してアルキル、アリール、シクロアルキルであるか、または連結してアルキレン基を形成し、それぞれがC〜Cアルキル、ハロゲンまたはフェニルから独立して選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;かつ、X、X、およびXは、それぞれ独立してCl、BrまたはIである。上記は、中間体Dが、XサイトよりもXサイトにおいて選択的にピリミジン化合物Hとカップリングする条件下でおこなわれ、90:10よりも高い選択性を有していると好ましく、95:5の選択性を有しているとより好ましく、Xサイトにおいて独占的であると最も好ましい。
本態様の一実施形態において、上記方法は、出発原料S1を中間体Aに変換し、中間体Aを中間体Cに変換する工程をさらに含む:
式中、
は、Cl、Br、IまたはMeSO であり;かつRおよびRは、本明細書中に記載された任意の実施形態により定義される。
本態様の他の実施形態において、上記方法は、中間体Aを中間体Cに変換することをさらに含む代わりに、中間体Aをアルコール中間体Bに変換し、続いてアルコール中間体Bを還元して中間体Cを形成することを含む:
式中、
2aおよびR2bは、それぞれ独立して水素、アルキル、シクロアルキルであるか、または、上記中間体Cにおいて形成されている置換基:
が、本明細書中に記載された任意の実施形態により定義されるRとなるように連結してアルキレン基を形成する。
本態様の一実施形態において、上記方法は、ピリジンアルデヒド化合物S2とピペラジン化合物S3とをカップリングして中間体Fを形成し、続いて中間体Fを中間体Gに変換することで中間体Gを形成する工程をさらに含む:
式中、
は、Cl、Br、Iおよび−NOからなる群から選択され;かつ、
上記中間体Fを上記中間体Gに変換する工程は、XがCl、BrまたはIであるときには、−Xを−NHに置換することを含み;または、Xが−NOであるときには、ニトロ基(−NO)をアミノ基(−NH)に還元することを含む。
本発明により提供される化合物は、生物学的および病理学的現象におけるキナーゼの研究、かようなキナーゼによりもたらされる変換経路(transduction pathways)の研究、および新しいキナーゼ阻害剤の比較評価のためにもまた有用である。
特にことわりのない限り、本明細書中で用いられる「アルキル」の用語は、1〜8個の炭素、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素を含む分枝状および直鎖の飽和脂肪族炭化水素基の両方を含むことが意図される。この用語は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシルなどを含むが、これらに限定されない。
特にことわりのない限り、本明細書中で用いられる「アルキレン」の用語は、2つの水素原子を除去することによってアルカンから誘導された2価の飽和脂肪族基を指す。例としては、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)などが挙げられるが、これらに限定されない。
特にことわりのない限り、本明細書中で単独で、または別の基の一部として用いられる「シクロアルキル」の用語は、環を形成する3〜8個の炭素を有する飽和環状炭化水素ラジカルを含む。例としては、シロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
特にことわりのない限り、本明細書中で単独で、または別の基の一部として用いられる「アリール」の用語は、環状部分(例えば、フェニルならびに1−ナフチルおよび2−ナフチルを含むナフチル)中に6〜10個の炭素を含む単環式または二環式芳香族ラジカルをいう。
本明細書中で用いられる「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)およびヨード(I)を指す。
さらに、上記アルキル、アルキレン、シクロアルキル、およびシクロアルキルメチル基は、独立して、1個以上、好ましくは1〜3個の、ハロゲンおよびC−Cアルキルからなる群から独立して選択される置換基でさらに置換されていてもよい。
本発明の化合物は一般に、酸、特に薬学的に許容される酸と反応し、薬学的に許容される塩を形成することができる有機塩基として認識される。
本明細書中で用いられる「薬学的に許容される塩(pharmaceutically acceptable salt)」の用語は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー性反応等を伴わずにヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、かつ、合理的な利益/リスク比に見合う塩をいう。薬学的に許容される塩は、当技術分野において周知である。例えば、S. M. Berge et al., J. Pharm. Sci., 1977, 66, 1-19を参照。そして、当該文献は、参照により本明細書中に組み込まれる。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、適切な無機および有機酸に由来するものを含む。薬学的に許容される、非毒性酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸等の無機酸、もしくは酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸またはマロン酸等の有機酸と共に形成されるアミノ基の塩、またはイオン交換のような当技術分野において用いられる他の方法を用いることにより形成されるアミノ基の塩が挙げられる。他の薬学的に許容される塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩(camphorsulfonate)、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホネート、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられる。好ましい薬学的に許容される塩は、塩酸塩を含む。
本明細書で使用される「溶媒和物(solvate)」の用語は、本発明の化合物と化学量論量または非化学量論量の溶媒分子との物理的会合を意味する。例えば、1つの化合物は、1個以上、好ましくは1〜3個の溶媒分子と会合する。複数(例えば、1.5または2個)の化合物分子が1つの溶媒分子を共有することも可能である。この物理的会合には、水素結合が含まれうる。場合によっては、溶媒和物は結晶性固体として単離することができる。溶媒和物中の溶媒分子は、規則的な配列および/または非規則的な配列で存在しうる。例示的な溶媒和物としては、水和物、エタノラート(ethanolates)、メタノラート(methanolates)、およびイソプロパノラート(isopropanolates)等が挙げられるが、これらに限定されない。溶媒和の方法は、当技術分野で一般的に知られている。
本明細書中で使用される「プロドラッグ(prodrug)」の用語は、例えば血中での加水分解によって、in vivoで変換されて親化合物を得ることができる化合物の誘導体をいう。本発明におけるプロドラッグの一般的な例としては、例えば式(II)の化合物のような、活性アミン化合物のアミドまたはホスホルアミド(phosphoramide)の形態が挙げられるが、これらに制限されない:
式中、
は、アシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ホルミル等)またはホスホリル[例えば、−P(=O)(OH)]基である;あるいは、活性化合物におけるRまたはRが水素であるとき、対応するアミドまたはホスホルアミド化合物は、プロドラッグとして機能しうる。かようなアミドまたはホスホルアミドプロドラッグ化合物は、当技術分野で公知の従来の方法に従って調製することができる。
治療において用いるために、治療的に有効な量の、本発明の化合物または薬学的に許容される塩またはその溶媒和物が化学物質(the raw chemical)として投与されうることが可能である場合、医薬組成物としての有効成分を示すことができる。よって、本開示は、本発明の任意の化合物、または薬学的に許容される塩、それらの溶媒和物、および、1種以上、好ましくは1〜3種の、薬学的に許容される担体、希釈剤または他の賦形剤を含む医薬組成物をさらに提供する。担体、希釈剤または他の賦形剤は、製剤の他の成分と適合性があり、治療される被験者に有害でないという意味において許容可能でなければならない。
本明細書で用いられる「薬学的に許容される(pharmaceutically acceptable)」の用語は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー性反応、または合理的な利益/リスク比に見合った他の問題もしくは合併症を伴わずに患者の組織と接触して使用するのに適しており、かつ、意図された使用に有効であるこれらの化合物、材料、組成物および/または剤形の特性を指す。
医薬製剤は、単位用量当たり所定量の活性成分を含む単位用量形態で提供されうる。典型的には、本開示の医用物品は、1日〜5日ごとに、1日につき約1〜5回、または連続注入として投与される。かような投与は、慢性または急性の治療として使用することができる。単一の剤形を製造するために担体材料と組み合わせることができる活性成分の量は、治療される症状、症状の重症度、投与時間、投与経路、患者の***速度、使用される化合物、治療期間、ならびに患者の年齢、性別、体重、および症状に依存して変化する。好ましい単位投与製剤は、活性成分の本明細書において上記で記載したような、活性成分の1日用量または副用量、またはその適切な比率を含むものである。一般に、治療は、化合物の最適用量よりも実質的に少ない少量で開始される。その後、状況下における最適な効果に達するまで、用量を少しずつ増加させる。一般に、化合物は、実質的に害をおよぼす、または有害な副作用を引き起こすことなく効果的な結果を一般にもたらす濃度レベルで投与されることが最も望ましい。
本開示の組成物が本開示の化合物と、1種以上、好ましくは1または2種の追加の治療薬または予防剤との組み合わせを含む場合、化合物および追加の薬剤の両方は、通常、単独療法の投薬計画で通常投与される容量の、約10〜150%の間、より好ましくは約10〜80%の投与レベルで存在する。
医薬製剤は、任意の適切な経路による投与に適合させることができ、例えば、経口(頬側または舌下を含む)、直腸、鼻内、局所(頬側、舌下、または経皮を含む)、膣内、または非経口(皮下、皮内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内、くも膜下腔内、病巣内、静脈内、または皮内注射または注入)経路が挙げられる。かような製剤は、例えば、活性成分を担体または賦形剤と会合させることにより、薬学分野で公知の任意の方法によって調製することができる。経口投与または注射による投与が好ましい。
経口投与に適した医薬製剤は、カプセルまたは錠剤;粉末または顆粒;水溶液または非水性または非水液体中の溶液または懸濁液;食用フォームまたはホイップ;または水中油型液体エマルジョンもしくは油中水型エマルジョンのような別個の単位として提供されうる。
例えば、錠剤またはカプセルの形態の経口投与のために、活性薬物成分は、エタノール、グリセロール、水などのような経口、非毒性の薬学的に許容される不活性担体と組み合わせることができる。粉末は、化合物を適切な微細なサイズに微粉砕し、同様に粉砕された、食用炭水化物(例えば、デンプンまたはマンニトール)のような医薬担体と混合することによって調製される。香味料、防腐剤、分散剤および着色剤も存在してもよい。
カプセルは、上述のように、粉末混合物を調製し、形成されたゼラチン被覆に充填することによって作製される。充填操作の前に、コロイダルシリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、または固体ポリエチングリコールなどの流動促進剤および潤滑剤を粉末混合物に添加することができる。寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムのような崩壊剤または可溶化剤を添加して、カプセルが摂取されたときの薬剤の効能を改善することもできる。
さらに、所望する場合または必要な場合には、適切な結合剤、潤滑剤、崩壊剤および着色剤もまた混合物に組み込むことができる。適切な結合剤には、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはベータ−ラクトースなどの天然糖、コーン甘味料、アカシア、トラガカント(tragacanth)またはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。これらの製剤に使用される潤滑剤には、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。崩壊剤としては、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト(betonite)、キサンタンガムなどが挙げられるが、これらに限定されない。錠剤は、例えば、粉末混合物を調製し、造粒またはスラッギングし(slugging)、潤滑剤および崩壊剤を添加し、さらに錠剤へ圧縮することによって製剤化される。粉末混合物は、適切に粉砕された化合物を上記の希釈剤または基剤と、場合により、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩(an aliginate)、ゲル化剤またはポリビニルピロリドン等の結合剤、パラフィンのような溶解遅延剤、四級塩等の吸収促進剤、および/またはベントナイト(betonite)、カオリンまたはリン酸二カルシウムなどの吸収剤と混合することにより調製される。粉末混合物は、シロップ、デンプンペースト、アカシア(acadia)粘液、またはセルロース材料もしくはポリマー材料の溶液などの結合剤で濡らし、スクリーンを通すことにより、顆粒化することができる。造粒する代わりに、粉末混合物を打錠機に通してもよく、結果として、顆粒に粉砕されるスラグが不完全に形成される。錠剤を形成するダイへの粘着を防止するため、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルク、または鉱油を添加する手段によって、顆粒を潤滑化してもよい。次いで、潤滑化された混合物を圧縮して錠剤とする。本開示の化合物は、自由流動性のある不活性担体と組み合わせて、造粒またはスラッギング工程を経ることなく、直接、錠剤に圧縮してもよい。セラック(shellac)のシーリングコート、糖またはポリマー材料のコーティング、およびワックスのポリッシュコーティングからなる透明または不透明の保護コーティングを提供することができる。異なる単位用量を区別するために、これらのコーティングに染料を加えてもよい。
溶液、シロップおよびエリキシル剤のような経口液剤は、所定の量があらかじめ定められた量の化合物を含むような容量単位形態で調製することができる。シロップは、適切な風味の水溶液に化合物を溶解することによって調製することができ、一方、エリキシル剤は、無毒の賦形剤を用いて調製される。エトキシ化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテル等の可溶化剤および乳化剤、保存料、ペパーミント油または天然甘味料等の香味用添加剤、またはサッカリンもしくは他の人工甘味料なども添加することができる。
適切な場合には、経口投与用の容量単位製剤をマイクロカプセル化することができる。製剤はまた、放出を延長または持続させるために、例えば、ポリマー、ワックス等の中に粒状材料を被覆させたり、または埋め込んだりすることによって、調製することもできる。
上記で特に言及した成分に加えて、製剤は、問題の製剤のタイプを考慮して当技術分野において慣用される他の薬剤を含んでいてもよく、例えば、経口投与のために適した薬剤は香味剤を含んでいてもよいことが理解されるべきである。
「被験者(subject)」または「患者(patient)」の用語は、ヒトおよび他の哺乳動物の両方、好ましくはヒトを含む。
「治療的に有効な量(therapeutically effective amount)」の用語は、疾患の治療のために被験者に投与される際、その疾患の治療に十分である、化合物または組成物の量をいう。「治療的に有効な量(therapeutically effective amount)」は、とりわけ、化合物に関して、疾患およびその疾患の重症度、ならびに治療される被験者の年齢、体重、またはその他の因子に依存して変化しうる。単独で投与される個々の活性成分に適用される場合、この用語はその成分のみに言及する。組み合わせに適用される場合、この用語は、組み合わせて、連続して、または同時に投与されるかに関わらず、治療効果をもたらす有効成分の総量に言及する。
ある実施形態において、「治療する(treating)」または「治療(treatment)」の用語は、(i)疾患、障害または症状を阻害すること、すなわちその発症を抑止すること;(ii)疾患、障害または症状を緩和すること、すなわち疾患、障害および/または症状の退行を引き起こすこと;または、(iii)疾患、障害および/または症状に罹りやすいが、まだこれを有すると診断されていない被験者において、疾患、障害または症状が発生するのを予防することをいう。したがって、ある実施形態において、「治療する(treating)」または「治療(treatment)」は、治療されている被験者によってはおそらく見分けがたいが、一つ以上の物理的パラメータを改善することを含みうる、疾患または障害を改善することをいう。ある実施形態において、「治療する(treating)」または「治療(treatment)」は、物理的(例えば、識別可能な症状の安定化)もしくは生理学的(例えば、物理的パラメータの安定化)またはその両方のいずれかで、疾患または障害を調節することを含む。さらにある実施形態において、「治療する(treating)」または「治療(treatment)」は、疾患または障害の発症を遅らせることを含む。
方法
略語
本願において、以下の略語が用いられうる:
pin=ビス(ピナコラト)ジボロン
MeOH=メタノール
LDA=リチウムジイソプロピルアミド
LiHMDS=リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド[LiN(SiMe3)2]
Pd(dppf)Cl=[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Pd(dba)=トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
Xantphos=4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン
nBuP=トリ−n−ブチルホスフィン
DCM=ジクロロメタン
THF=テトラヒドロフラン;
DIEA=DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン;
sat.=飽和水溶液;
aq.=水性
FCC=シリカを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィー;
TFA=トリフルオロ酢酸;
r.t.=室温;
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド;
DMSO=ジメチルスルホキシド;
DMA=N,N−ジメチルセトアミド;
EtOAc=酢酸エチル;
h=時間。
化学合成
式(I)の化合物の合成
式(I)の化合物の合成は、一般的な合成スキーム1〜4において例示される:
1.インダゾール中間体Cの合成(スキーム1)
適切な5−ハロ−2−ニトロベンズアルデヒド出発原料S1(X=Cl、BrまたはI)を、ホスフィン、例えば、トリブチルホスフィンの存在下、1級アミン(RNH)と反応させ、インダゾール誘導体A(Genung, N. E. et al. Org. Lett. 2014 16, 3114-3117)を形成し、これを、次に強塩基、例えば、LDAを用いて3位において脱プロトン化し、続いて、アルキル化試薬RX(X=例えば、Cl、Br、Iまたはメタンスルホネート)と反応させ、適当な位置に所望のR、RおよびRを有する中間体Cを形成する。あるいは、脱プロトン化された化合物Aをアルデヒドまたはケトンと反応させてアルコール付加物を形成させ、これを(例えばジアルキルシランによって)還元して所望の中間体Cを形成してもよい。
2.ピリミジン置換インダゾール中間体Eの合成(スキーム2)
中間体Cを、触媒(例えば、パラジウム触媒)の存在下、ホウ素化反応させてボロネート中間体Dを形成し、これを、ハロゲン置換ピリミジン誘導体Hとカップリングさせ、5−(ピリミジン−3−イル)−インダゾール中間体Eを形成する。
3.2−アミノ−5−ピペラジニルメチル−ピリジン中間体Gの合成(スキーム3)
6−ハロゲンまたは6−ニトロ置換ピリジン−3−カルバルデヒド出発原料S2および1−R−置換ピペラジン出発原料S3を、還元的アミノ化反応させて2−アミノ−5−ピペラジニルメチル−ピリジン中間体Fを形成し、これを、次にハロゲン置換またはピリジン環上のニトロ基の還元を経て2−アミノ−5−ピペラジニルメチル−ピリジン中間体Gに変換する。
4.式(I)の化合物の合成(スキーム4)
触媒(例えば、パラジウム触媒)の存在下、ピリミジン置換インダゾール中間体Eと、2−アミノ−5−ピペラジンメチル−ピリジン中間体Gとをカップリングさせることにより、式(I)の化合物を得る。
実施例
以下の非限定的な実施例は、本発明の特定の態様をさらに説明する。これらの化合物は、上記の一般的な合成スキームに従って調製される。
実施例1.N−(5−((4−エチルピペラジン−イル)メチル)ピリジン−2−イル−5−フルオロ−4−(3−イソプロピル−2−メチル−2H−インダゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン
化合物1の合成
示された例として、中間体E、中間体G、および化合物1の合成は、それぞれスキーム5−7に示される。以下の反応スキームにおいて、いくつかの特定の試薬または反応条件は、より良い理解のためにのみ提供されるが、そのような特定の試薬または条件は、一切の制限を意図するものではない。当業者であれば、反応スキームの任意の特定のステップが、試薬、温度、触媒、および/または溶媒などの様々な態様における種々の等価な条件を用いて達成することができることを理解するであろう。
中間体A
窒素の不活性雰囲気でパージして維持された500mL丸底フラスコに、5−ブロモ−2−ニトロベンズアルデヒド(30.0g、130.4mmol、1.0当量)、メタンアミン(71.5mL、1.1当量)、およびプロパン−2−オール(300mL)を加えた。得られた溶液を、80℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、トリブチルホスフィン(98mL、3.0当量)を加えた。得られた溶液を、80℃で12時間撹拌し、その後、500mLの酢酸エチルで抽出した。得られた混合物を、300mLのNHCl(aq.)および300mLの食塩水で連続して洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム上に注入し、酢酸エチル/石油エーテル(1:4)で溶出させた。これにより、32g(crude)の5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾールAを赤色オイルとして得た:MS m/z MH=211。
中間体B
窒素の不活性雰囲気でパージして維持された1L三口丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(300mL)中、5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾールA(32.0g、128.9mmol、1.0当量、85%)を加えた。この溶液にLDA(97.5mL、1.5当量、2M)を−78℃で添加した。この溶液を0〜5℃で10分間撹拌し、その後、−78℃に冷却した。この溶液に、プロパン−2−オン(11.3g、194.7mmol、1.5当量)を加えた。得られた溶液を、25℃で12時間撹拌した。100mLの炭酸水素ナトリウム水溶液で反応を停止させた。得られた溶液を、3×500mLの酢酸エチルで抽出し、有機層をまとめ、無水NaSOで乾燥させ、濾過した。減圧下で濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム上に注入し、酢酸エチル/石油エーテル(1:10〜1:2)で溶出させた。これにより、20g(58%)の2−(5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−オールBを黄色オイルとして得た:MS m/z M=269。
中間体C
500mL丸底フラスコに、2−(5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−オールB(20.0g、74.3mmol、1.0当量)、トリエチルシラン(86.6g、744.4mmol、10.0当量)、トリフルオロ酢酸(85.0g、752.0mmol、10.0当量)、およびジクロロメタン(200mL)を加えた。得られた溶液を25℃で12時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。炭酸水素ナトリウム(aq,2M)を用いて、溶液のpHを8となるように調節した。得られた溶液を、3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層をまとめ、1×100mLの食塩水で洗浄した。混合物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム上に注入し、酢酸エチル/石油エーテル(1:20〜1:10)で溶出させた。これにより、8g(43%)の5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾールCを黄色オイルとして得た:MS[M+1]=253&255、[M+CHCN+H]=294&296。
中間体D
窒素の不活性雰囲気でパージして維持された100mL丸底フラスコに、5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾール(1.9g、7.5mmol、1.0当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.3g、9.0mmol、1.2当量)、KOAc(1.47g、15.0mmol、2.0当量)、1,4−ジオキサン(40mL)、および水(10mL)を加えた。この溶液に、Pd(dppf)Cl(612mg、0.75mmol、0.1当量)を加えた。得られた溶液を90℃で12時間撹拌し、その後、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム上に注入し、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)で溶出させた。これにより、2.5g(crude)の2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−インダゾールDを白色固体として得た:MS m/z MH=301。
中間体E
窒素の不活性雰囲気でパージして維持された100mL丸底フラスコに、2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−インダゾール(2.5g、7.5mmol、1.0当量、90%)、2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン(1.7g、9.9mmol、1.2当量)、炭酸カリウム(2.3g、16.7mmol、2.0当量)、1,4−ジオキサン(40mL)、および水(10mL)を加えた。この溶液に、Pd(dppf)Cl(680mg、0.83mmol、0.10当量)を加えた。得られた溶液を80℃で2時間撹拌し、その後、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム上に注入し、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)で溶出させた。これにより、1.2g(48%)の5−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾールEをオフホワイト色の固体として得た:MS m/z MH=305;H NMR(300MHz,CDCl,ppm):δ 1.58(d,6H),3.48−3.57(m,1H),4.19(s,3H),7.24(d,1H),8.03−8.07(m,1H),8.47(d,1H),8.68(s,1H)。
中間体F
NaBH(OAc)(14.4g、68.0mmol、1.1当量)を、150mLのメチレンクロライド中にN−エチルピペラジン(7.7g、67.5mmol、1.1当量)および6−ブロモピリジン−3−カルバルデヒド(11.6g、62.5mmol、1.0当量)を含む溶液に30分かけて段階的に加えた。反応混合物を48時間撹拌し、その後、CHClおよび過剰量の2N NaOH(aq.)で希釈した。層分離し、水相をCHClで抽出した。CHCl抽出分をまとめ、乾燥させ(NaSO)、濃縮し、1−(6−ブロモ−ピリジン−3−イルメチル)−4−エチル−ピペラジンFを油状物として得た:MS m/z MH=285。
中間体G
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)(1MのTHF溶液、12.7mL、12.7mmol、1.2当量)を、15mLのTHF中に中間体F(3.0g、10.6mmol、1.0当量)、ジシクロヘキシルホスフィノビフェニル(0.227g、0.64mmol、0.06当量)、およびPd(dba)(0.291g、0.32mmol、0.03当量)を含む溶液に添加した。この混合物を50℃で3時間加熱した後、室温に冷却し、Dicalite(登録商標)濾材を用いて濾過した。濾液を濃縮し、残留物をCHCl中に入れ、10%HCl(aq.)で抽出した。HCl抽出分をまとめ、EtOAcで洗浄し、水相を1.0N NaOHで塩基性化し、CHClで4回抽出した。有機抽出分をまとめ、NaSOで乾燥させ、濃縮して、1.2gの5−(4−エチル−ピペラジニル−1−イルメチル)−ピリジン−2−イルアミンGを褐色固体として得た:MS m/z MH=221。
化合物1
10mLの1,4−ジオキサン中に5−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾール(E)(700mg、2.3mmol、1.3当量)、5−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチルピリジン−2−アミン(G)(389mg、1.8mmol、1.0当量)、CsCO(2.3g、7.2mmol、4.0当量)、Pd(dba)(0.164g、0.18mmol、0.1当量)およびキサントホス(Xantphos)(0.104g、0,18mmol、0.1当量)を含む混合物を、Nで脱気し、その後、110℃で4時間、撹拌しながら加熱した。この混合物を室温に冷却し、その後、Dicalite(登録商標)濾材を用いて濾過し、このフィルターパッドをCHClで完全に洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによってCHCl−2%NH/MeOHグラジエント(gradient)を用いて精製し、0.475gのN−(5−((4−エチルピペラジン−イル)メチル)ピリジン−2−イル−5−フルオロ−4−(3−イソプロピル−2−メチル−2H−インダゾール−5−イル)ピリミジン−2−アミン(1)を得た。MS m/z MH 489;H NMR(300 MHz,CDCl,ppm):δ 0.97(t,3H,J=7.1Hz),1.51(d,2H,J=7.0Hz),2.27−2.51(overlapping m,10H),3.33(s,3H),3.54−3.68(m,1H),4.15(s,3H),7.64−8.71(overlapping m,7H),10.00(s,1H)。
本発明の化合物1および他の選択された実施例(化合物2−31)を、表1にまとめる。これらのすべての化合物は、上記方法によって調製されるか、または調製することができる。
生物学的アッセイ
式Iの化合物は、以下に記載される手順に従ってその活性について評価されているか、または評価されうる新規なCDK4/6阻害剤である。
生化学アッセイ
新しく調製した反応緩衝液[20mM Hepes(pH 7.5)、10mM MgCl、1mM EGTA、0.02%Brij 35、0.02mg/mL BSA、0.1mM NaVO、2mM DTT、1%DMSO]にサイクリン(Cyclin)D1を添加した。CDK4またはCDK6を基質溶液に移し、穏やかに混合した。10μMから3倍希釈で、10点のIC50モードで化合物を試験した。DMSO中で希釈した化合物を、音響技術(Acoustic technology)(Echo550;ナノリットル範囲)によってキナーゼ反応混合物に添加し、室温で20分間インキュベートした。33P−ATP(1iM)を反応混合物に加え、反応を開始させた。キナーゼ反応を室温で2時間インキュベートした。反応物をP81イオン交換紙上にスポットし、キナーゼ活性を、フィルター結合法(filter-binding method)により検出した。4つのパラメータロジスティック式(GraphPad Prism)を用いて、曲線を非線形回帰曲線に当てはめた。これらの条件下、CDK4およびCDK6アッセイの両方において、化合物1のIC50値は1.0nM未満(IC50値<1.0nM)であると決定された。
細胞アッセイ
MCF7ヒト腫瘍細胞を、全容積90μL/wellで透明ポリスチレン96−wellマイクロカルチャープレート(Corning(登録商標)Costar(登録商標)96ウェル平底プレート、カタログ番号3997)に播種した。5%COおよび95%空気を含む37℃の加湿インキュベーターで24時間インキュベートした後、増殖培地中、10μLの10倍に段階希釈した化合物1を2回ずつ、各ウェルに添加した(10点用量反応)。加湿インキュベーターで37℃、5%COおよび95%空気の雰囲気中、72時間培養した後、プレート中の細胞およびCell Titer−Glo(登録商標)(Promega G7571)試薬を室温にして、30分間平衡化させた。100μLのCell Titer−Glo(登録商標)試薬を各ウェルに加えた。プレートを2分間振とうし、次いで10分間平衡化させた。Tecan GENiosマイクロプレートリーダー上で発光を読み取る前に、培地/Cell Titer Glo(登録商標)試薬を、白色ポリスチレン96−wellマイクロカルチャープレート(Corning(登録商標)Costar(登録商標)96−well平底プレート、カタログ番号3917)に移した。未処理コントロールウェルと比較して、細胞増殖の阻害率を計算した。すべての試験は、各濃度レベルで2回ずつ行った。試験薬剤のIC50値は、以下の4つのパラメータ−ロジステック式を用いてデータをカーブフィッティングすることにより、Prism 6.05を使用して推定した:
式中、Topは、コントロールの吸光度の最大%であり、Bottomは、薬剤の最高濃度におけるコントロールの吸光度の最小%であり、Yは、コントロールの吸光度の%であり、Xは、薬剤濃度であり、IC50は、コントロール細胞と比較して、細胞増殖を50%阻害する薬剤の濃度であり、nは、曲線の傾きである。これらの条件下、化合物1のIC50値は2μM未満(IC50値<2μM)であると決定された。
表2は、3つの報告されたCDK4/6阻害剤32,33および34についての生化学的な、MCF7細胞に基づくデータをまとめたものである。データは、本明細書に記載のアッセイ条件の下で得られた。
当業者は、本発明の精神から逸脱することなく、本発明の化合物、組成物および/または方法に多くの様々な改変を施すことができることを理解するであろう。したがって、本明細書に記載された本発明の様々な実施形態は、例示的なものに過ぎず、いかなる方法においても本発明の範囲を限定するものではない。本明細書で引用した全ての参考文献は、その全体が参照により援用される。

Claims (32)

  1. 式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物:

    式中、
    は、水素、C−Cアルキル、またはC−Cシクロアルキルであり;
    およびRは、独立して水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキルメチルであり;
    は、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、またはC−Cシクロアルキルであり;かつ
    は、水素またはハロゲンである。
  2. は、C−Cアルキルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  3. は、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  4. は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキルメチルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  5. は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロプロピルメチルまたはシクロペンチルメチルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  6. は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  7. は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  8. は、インダゾール環の7位に位置し、式Iaで表される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物:
  9. は、水素またはハロゲンである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  10. は、水素またはフッ素である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  11. は、メチルまたはエチルであり;Rは、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、またはシクロペンチルであり;Rは、メチルまたはエチルであり;Rは、水素またはフッ素であり;かつ、Rは、水素またはフッ素である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。
  12. 以下の式からなる群から選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物:
  13. 以下の化合物1〜31からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物。





  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物;
    一種以上の薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤;および/または担体;を含む医薬組成物。
  15. 少なくとも一種のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)の活性を介してもたらされる疾患、障害または症状治療するための、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、または請求項14に記載の医薬組成物の使用
  16. 前記少なくとも一種のCDKは、CDK4、CDK6またはそれらの組み合わせである、請求項15に記載の使用
  17. 前記疾患または障害は、癌である、請求項15に記載の使用
  18. 前記癌は、大腸癌、乳癌、肺癌、特に非小細胞肺癌(NSCLC)、前立腺癌、神経膠芽細胞腫、マントル細胞リンパ腫(MLC)、慢性骨髄性白血病(CML)、および急性骨髄性白血病(AML)ならびにそれらの合併症からなる群から選択される、請求項17に記載の使用
  19. 前記疾患または障害は、関節炎および嚢胞性線維症から選択される炎症に関連する疾患または症状である、請求項15に記載の使用
  20. 2の治療剤の使用と組み合わせられる、請求項15〜19のいずれか1項に記載の使用
  21. 前記第2の治療剤が、異なるCDK阻害剤、HER2阻害剤、mTOR阻害剤、またはEGFR阻害剤である、請求項20に記載の使用
  22. 求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、またはそれらの組成物増殖性細胞を含む生体試料に接触させることを含む、細胞増殖を阻害する方法。
  23. 求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、またはそれらの組成物サイクリン依存性キナーゼ(CDK)を含む生体試料に接触させることを含む、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)を阻害する方法。
  24. 前記サイクリン依存性キナーゼは、CDK4、CDK6、またはそれらの組み合わせである、請求項23に記載の方法。
  25. CDK活性に関連する疾患または障害の治療のための医薬の製造における、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは溶媒和物、または請求項14に記載の医薬組成物の使用。
  26. 前記CDKは、CDK4、CDK6、またはそれらの組み合わせである、請求項25に記載の使用。
  27. 前記疾患または障害は、大腸癌、乳癌、肺癌、特に非小細胞肺癌(NSCLC)、前立腺癌、神経膠芽細胞腫、マントル細胞リンパ腫(MLC)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML)、ならびに炎症に関連する疾患および症状からなる群から選択される、請求項25または26に記載の使用。
  28. 中間体Eと中間体Gとをカップリングする工程を含む、式(I)の化合物の調製方法:

    式中、
    〜Rは、請求項1〜13のいずれか1項と同様に定義され、かつ、Xは、Cl、BrまたはIである。
  29. 中間体Cを中間体Dに変換し、前記中間体Dが、XサイトよりもXサイトにおいて選択的にピリミジン化合物Hとカップリングする条件下で、前記中間体Dと、前記ピリミジン化合物Hとをカップリングし、前記中間体Eを形成する工程をさらに含む、請求項28に記載の方法:

    式中、
    およびRは、独立してアルキル、アリール、シクロアルキルであるか、または連結してアルキレン基を形成し、それぞれがC〜Cアルキル、ハロゲンまたはフェニルから独立して選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;かつ、
    、X、およびXは、それぞれ独立してCl、BrまたはIである。
  30. 出発原料S1を中間体Aに変換し、前記中間体Aを前記中間体Cに変換する工程をさらに含む、請求項28または29に記載の方法:

    式中、
    Xは、Cl、Br、IまたはMeSO であり;かつRおよびRは、請求項28または29と同様に定義される。
  31. 前記中間体Aを前記中間体Cに変換する工程が、代わりに、前記中間体Aをアルコール中間体Bに変換し、続いて前記アルコール中間体Bを還元して前記中間体Cを形成することを含む、請求項30に記載の方法:

    式中、
    2aおよびR2bは、それぞれ独立して水素、アルキル、シクロアルキルであるか、または、前記中間体Cにおいて形成されている置換基:

    が、請求項30と同様に定義されるRとなるように連結してアルキレン基を形成する。
  32. ピリジンアルデヒド化合物S2とピペラジン化合物S3とをカップリングして中間体Fを形成し、続いて前記中間体Fを前記中間体Gに変換することで前記中間体Gを形成する工程をさらに含む、請求項28〜31のいずれか1項に記載の方法:

    式中、
    は、Cl、Br、Iおよび−NOからなる群から選択され;かつ、
    前記中間体Fを前記中間体Gに変換する工程は、XがCl、BrまたはIであるときには、−Xを−NHに置換することを含み、;またはXがNOであるときには、ニトロ基(−NO)をアミノ基(−NH)に還元することを含む。
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