JP6488983B2 - 車両の音響装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の音響装置に関する。
特許文献1には、車両のドアに設けられたブザーを備え、そのドアを開くときにブザーから車室内に向けて報知音を発するようにした車両の警報装置が記載されている。また、こうした警報装置のブザーを特許文献2に示されるスピーカに交換し、そのスピーカから車室内に向けて正相音が出力されるよう同スピーカをドアに配置すれば、上記報知音といったドアの開閉に関係する音(以下、機能音という)をより良好な音質で車室内に向けて出力することができる。
特開2014−58814号公報 特開2012−46059号公報
ところで、乗降時などユーザーが車両の外側にいる場合などには、ドアの開閉に関係する機能音を車両の外側に向けて出力したいという要望がある。しかし、上記警報装置では、ドアの開閉に関係する機能音を車両の外側に向けて出力することについては考慮されていないため、その機能音を良好な音質で車両の外側に向けて出力することができなかった。
本発明の目的は、ドアの開閉に伴う機能音を良好な音質で車室内側に出力することができるとともに、機能音を車両の外側に向けて出力すべきときには同機能音を車両の外側に向けて良好な音質で出力することができる車両の音響装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両の音響装置は、車両のドアに設けられて車室内に向けて正相音が出力されるスピーカを備え、ドアの開閉に繋がるユーザーの操作に基づき、上記スピーカからドアの開閉に関係する機能音を出力させる。同装置は、ドアに設けられて上記スピーカからの逆相音に基づき振動することにより同逆相音を車両の外側に向けて出力するアウタパネルも備える。更に、同装置は、上記機能音として、正相音を車室内に向けて出力すべくスピーカを駆動したり、逆相音を車外に向けて出力すべくスピーカを駆動したりする制御部も備える。この制御部は、ドアの開閉に関係するユーザーの操作が上記機能音としてスピーカから正相音を車室内に向けて出力すべき操作であるときには、上記機能音として正相音を車室内に向けて出力すべくスピーカを駆動する。また、上記制御部は、前記ドアの開閉に関係するユーザーの操作が上記機能音としてスピーカから逆相音を車両の外側に向けて出力すべき操作であるときには、上記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべく前記スピーカを駆動する。
上記構成によれば、車室内に向って上記機能音を出力すべきときに同機能音を車室内に向って良好な音質で出力することができ、且つ、車両の外側に向って上記機能音を出力すべきときにも上記機能音を良好な音質で車両の外側に向って出力することができる。
上述したドアの開閉に関係するユーザーの操作としては、ドアの車室内側に設けられたインサイドハンドルの操作、及び、ドアの車外側に設けられたアウトサイドハンドルの操作があげられる。この場合、上記制御部は、ユーザーによるインサイドハンドルの操作がなされたことに基づき上記機能音として正相音を前記車室内に向けて出力すべくスピーカを駆動する一方、ユーザーによるアウトサイドハンドルの操作がなされたことに基づき上記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべくスピーカを駆動するよう構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、ユーザーによるインサイドハンドルの操作が行われたときには同ユーザーが車室内にいることから、上記操作に基づいて、ドアの開閉に関係する機能音を車室内に向けて出力すべき状況であると判断できる。一方、ユーザーによるアウトサイドハンドルの操作が行われたときには同ユーザーが車両の外側にいることから、上記操作に基づいて、上記機能音を車両の外側に向けて出力すべき状況であると判断できる。従って、ユーザーが車室内にいるときに上記機能音を車室内に向って良好な音質で出力することができ、且つ、ユーザーが車両の外側にいるときにも上記機能音を良好な音質で車両の外側に向って出力することができる。
上述したドアの開閉に関係するユーザーの操作としては、車室内における運転席回りに取り付けられた室内スイッチに対するドアを開閉させるための操作、及び、車外に持ち出して操作されるワイヤレススイッチに対するドアを開閉させるための操作があげられる。この場合、上記判断部は、ユーザーによる室内スイッチの操作がなされたことに基づき上記機能音として正相音を車室内に向けて出力すべくスピーカを駆動する一方、ユーザーによるワイヤレススイッチの操作がなされたことに基づき上記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべくスピーカを駆動するよう構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、ユーザーによる室内スイッチの操作が行われたときには同ユーザーが車室内にいることから、上記操作に基づいて、ドアの開閉に関係する機能音を車室内に向けて出力すべき状況であると判断できる。一方、ユーザーによるワイヤレススイッチの操作が行われたときには、上記操作に基づいて、上記機能音を車両の外側に向けて出力すべき状況であると判断できる。従って、ユーザーが車室内にいるときに上記機能音を車室内に向って良好な音質で出力することができ、且つ、ユーザーが車両の外側にいるときにも上記機能音を良好な音質で車両の外側に向って出力することができる。
なお、上記制御部は、ユーザーによって室内スイッチが操作されたとしても、車両における運転席以外の座席に対し着座がなされていないときには、上記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべくスピーカを駆動するよう構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、運転席のユーザーによって室内スイッチの操作がなされたとしても、運転席以外の座席に対し着座がなされていなければ、上記操作は他のユーザーを乗車させるべくドアを開くための操作である可能性が高く、上記他のユーザーが車両の外側にいる状況である可能性が高い。こうした状況のときに上記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべくスピーカを駆動することができ、そのスピーカの駆動を通じて上記機能音を良好な音質で車両の外側に向けて出力することができる。
なお、上記ワイヤレススイッチについては、車両の電子キーに設けられているものとすることが考えられる。この場合、上記制御部は、ユーザーによってワイヤレススイッチが操作されたとしても、上記電子キーが車室内に存在しているときには、上記機能音として正相音を車室内に向けて出力すべくスピーカを駆動するよう構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、ユーザーが電子キーのワイヤレススイッチを操作したとしても、その電子キーが車室内に存在していれば、上記ユーザーが車室内にいる状況であることが分かる。こうした状況のときに上記機能音として正相音を車室内に向けて出力すべくスピーカを駆動することができ、そのスピーカの駆動を通じて上記機能音を良好な音質で車室内に向けて出力することができる。
本発明によれば、ドアの開閉に伴う機能音を車両の外側に向けて出力すべき状況のときにも、同機能音を良好な音質で車両の外側に向けて出力することができる。
音響装置が適用される車両全体を示す略図。 同車両のスライドドアの構造を示す断面図。 音響装置の電気的構成を示すブロック図。 ドアの開閉に伴う機能音を車室内もしくは車両の外側に出力する手順を示すフローチャート。 ドアの開閉に伴う機能音を車室内もしくは車両の外側に出力する手順を示すフローチャート。 ドアの開閉に伴う機能音を車室内もしくは車両の外側に出力する手順を示すフローチャート。
[第1実施形態]
以下、車両の音響装置の一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、車両1における車室2内の前部(図1の左側部分)には運転席3及び助手席4が設けられており、同車室2内の後部(図1の右側部分)には後部座席5,6が設けられている。これら運転席3、助手席4、及び後部座席5,6にはそれぞれ、ユーザーの着座を検出するための着座センサ3a,4a,5a,6aが設けられている。また、車両1の側部には、同車室2の後部(後部座席5,6)を車外に対し開放したり閉塞したりすべく、上記車両1の前後方向に移動することが可能なスライドドア7が設けられている。このスライドドア7の移動はモータ8の駆動を通じて実現される。
上記スライドドア7の車室2側にはインサイドハンドル9が設けられており、スライドドア7の車外側にはアウトサイドハンドル10が設けられている。更に、スライドドア7には、ユーザーによるインサイドハンドル9の操作の有無を検出する第1ハンドルスイッチ11、及び、ユーザーによるアウトサイドハンドル10の操作の有無を検出する第2ハンドルスイッチ12が設けられている。そして、スライドドア7が閉じた状態でインサイドハンドル9もしくはアウトサイドハンドル10の操作が行われたときには、スライドドア7が開き方向(図中の右方向)に移動するよう上記モータ8が駆動される。また、スライドドア7が開いた状態でインサイドハンドル9もしくはアウトサイドハンドル10の操作が行われたときには、スライドドア7が閉じ方向(図中の左方向)に移動するよう上記モータ8が駆動される。
スライドドア7の開閉(前後方向への移動)は、運転席3回りに取り付けられた室内スイッチ13を同運転席3に着座したユーザーが操作することによっても行われる。更に、スライドドア7の開閉は、ユーザーが携帯して使用する車両1の電子キー17に設けられたワイヤレススイッチ18をユーザーが操作することによっても行われる。すなわち、スライドドア7が閉じた状態で、運転席3のユーザーが室内スイッチ13を操作したとき、もしくは車室2内及び車外にいるユーザーが電子キー17のワイヤレススイッチ18を操作したときには、スライドドア7が開き方向に移動するよう上記モータ8が駆動される。また、スライドドア7が開いた状態で、運転席3のユーザーが室内スイッチ13を操作したとき、もしくは車室2内及び車外にいるユーザーが電子キー17のワイヤレススイッチ18を操作したときには、スライドドア7が閉じ方向に移動するよう上記モータ8が駆動される。
図2に示すように、スライドドア7は、車室2側に位置するインナパネル14、車外側に位置するアウタパネル15、及び、インナパネル14とアウタパネル15との間に設けられたスピーカ16を備えている。インナパネル14とアウタパネル15との間の上記スピーカ16は、車室2内に向けて正相音が出力されるようスライドドア7に設けられている。また、上記アウタパネル15は、上記スピーカ16からの逆相音に基づき振動することにより、上記逆相音を車両の外側に向けて出力するよう構成されている。
次に、車両1の音響装置の電気的構成について説明する。
図3に示すように、車両1は、スライドドア7を駆動制御するとともに車室2内の音響を制御する電子制御装置21を備えている。
電子制御装置21には、着座センサ3a,4a,5a,6aからの検出信号、第1ハンドルスイッチ11及び第2ハンドルスイッチ12からの検出信号、並びに、室内スイッチ13からの操作信号が入力される。また、電子制御装置21は、車両1のユーザーが携帯して使用する電子キー17と電波を用いた相互通信が可能となっている。そして、電子制御装置21には、電子キー17に設けられたワイヤレススイッチ18からの操作信号が入力される。
電子制御装置21は、上述した各種のセンサ及びスイッチからの信号に基づき、スライドドア7を開閉するためのモータ8の駆動回路に指令信号を出力して同モータ8を駆動制御する。また、電子制御装置21は、上述した各種のセンサ及びスイッチからの信号に基づき、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内もしくは車両1の外側に出力すべく、スピーカ16を駆動させるためのアンプ19に指令信号を出力して同スピーカ16を駆動制御する。
電子制御装置21は、スライドドア7の開閉に関係するユーザーの操作が上記機能音としてスピーカ16から正相音を車室2内に向けて出力すべき操作であるときには、上記機能音として正相音を車室2内に向けて出力すべくスピーカ16を駆動する。一方、スライドドア7の開閉に関係するユーザーの操作が上記機能音としてスピーカ16から逆相音を車両1の外側に向けて出力すべき操作であるときには、上記機能音として逆相音を車室2内に向けて出力すべくスピーカ16を駆動する。なお、このときの電子制御装置21は、スピーカ16を駆動する制御部としての役割を担う。
ちなみに、上記スライドドア7の開閉に関係するユーザーの操作としては、例えばインサイドハンドル9、アウトサイドハンドル10、室内スイッチ13、及びワイヤレススイッチ18の操作があげられる。
図4は、スライドドア7の開閉に伴う上記機能音を出力するための機能音出力処理の実行手順を示すフローチャートである。この機能音出力処理は、スライドドア7の開き方向への移動、もしくは閉じ方向への移動が行われたときに電子制御装置21を通じて開始される。
電子制御装置21は、機能音出力処理のステップ101(S101)として、スライドドア7を移動(開閉)させるための操作として、インサイドハンドル9もしくはアウトサイドハンドル10の操作が行われたか否かを判断する。ここで肯定判断であればS102に進む。
電子制御装置21は、S102の処理として、インサイドハンドル9の操作が行われたか否かを判断する。ここで、インサイドハンドル9が操作されたと判断された場合には同操作を行ったユーザーが車室2内にいることから、上記インサイドハンドル9の操作が行われたことに基づき、スライドドア7の開閉に関係する機能音を車室2内に向けて出力すべき状況であると判断できる。この場合にはS103に進む。電子制御装置21は、S103の処理として、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内に向けて出力する。すなわち、電子制御装置21は、スピーカ16からの正相音を上記機能音として出力することを目的に同スピーカ16を駆動する。
一方、S102で否定判断である場合、スライドドア7を移動(開閉)させるための操作として、アウトサイドハンドル10の操作が行われたことを意味する。このようにアウトサイドハンドル10の操作が行われた場合には同操作を行ったユーザーが車両1の外側にいることから、上記アウトサイドハンドル10の操作が行われたことに基づき、スライドドア7の開閉に関係する機能音を車両1の外側に向けて出力すべき状況であると判断できる。この場合にはS104に進む。電子制御装置21は、S104の処理として、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車両1の外側に向けて出力する。すなわち、電子制御装置21は、スピーカ16からの逆相音を上記機能音として出力することを目的に同スピーカ16を駆動する。なお、電子制御装置21は、S103またはS104の処理を実行した後、機能音出力処理を終了する。
また、上述したS101の処理で否定判断がなされた場合には、S105に進む。電子制御装置21は、S105の処理として、スライドドア7を移動(開閉)させるための操作として、室内スイッチ13もしくはワイヤレススイッチ18の操作が行われたか否かを判断する。ここで否定判断であれば、電子制御装置21は機能音出力処理を終了する。一方、S105で肯定判断であればS106に進む。
電子制御装置21は、S106の処理として、室内スイッチ13の操作が行われたか否かを判断する。ここで、室内スイッチ13が操作されたと判断された場合には同操作を行ったユーザーが車室2内にいることから、上記室内スイッチ13の操作が行われたことに基づき、スライドドア7の開閉に関係する機能音を車室2内に向けて出力すべき状況であると判断できる。この場合にはS107に進む。電子制御装置21は、S107の処理として、上記S103の処理と同様にスライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内に向けて出力する。すなわち、電子制御装置21は、スピーカ16からの正相音を上記機能音として出力することを目的に同スピーカ16を駆動する。
一方、S106で否定判断である場合、スライドドア7を移動(開閉)させるための操作として、ワイヤレススイッチ18の操作が行われたことを意味する。このようにワイヤレススイッチ18の操作が行われた場合には、同操作を行ったユーザーが車両1の外側にいると判断できることから、上記ワイヤレススイッチ18の操作が行われたことに基づき、スライドドア7の開閉に関係する機能音を車両1の外側に向けて出力すべき状況であると判断できる。この場合にはS108に進む。電子制御装置21は、S108の処理として、上記S104の処理と同様にスライドドア7の開閉に伴う機能音を車両1の外側に向けて出力する。すなわち、電子制御装置21は、スピーカ16からの逆相音を上記機能音として出力することを目的に同スピーカ16を駆動する。なお、電子制御装置21は、S107またはS108の処理を実行した後、機能音出力処理を終了する。
次に、車両1の音響装置の作用について説明する。
スライドドア7の開閉に繋がるユーザーの操作がスライドドア7の開閉に関係する機能音としてスピーカ16から正相音を車室2内に向けて出力すべき操作であるときには、上記機能音として正相音を車両1の外側に向けて出力することを目的にスピーカ16が駆動される。このようにスピーカ16を駆動することにより、上記機能音を良好な音質で車室2内に向けて出力することができる。
一方、スライドドア7の開閉に繋がるユーザーの操作がスライドドア7の開閉に関係する機能音としてスピーカ16から逆相音を車両1の外側に向けて出力すべき操作であるときには、上記機能音として逆相音を車両1の外側に向けて出力することを目的にスピーカ16が駆動される。このようにスピーカ16を駆動してアウタパネル15を振動板として振動させることにより、上記機能音を良好な音質で車両1の外側に向けて出力することができる。
従って、車室2内に向って上記機能音を出力すべきときに同機能音を車室2内に向って良好な音質で出力することができ、且つ、車両1の外側に向って上記機能音を出力すべきときにも上記機能音を良好な音質で車両1の外側に向って出力することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内に向けて出力すべきときだけでなく、上記機能音を車両1の外側に向けて出力すべきときにも、その機能音を良好な音質で車両1の外側に向けて出力することができる。
(2)スライドドア7の開閉に関係するユーザーの操作としてインサイドハンドル9の操作が行われたときには、ユーザーが車室2内にいることから、同操作に基づき上記機能音を車室2内に向けて出力すべき状況であると判断できる。そして、この状況のときには、上記機能音としてスピーカ16から正相音が車室2内に向って出力される。一方、スライドドア7の開閉に関係するユーザーの操作としてアウトサイドハンドル10の操作が行われたときには、ユーザーが車両1の外側にいることから、上記操作に基づき上記機能音を車両1の外側に向けて出力すべき状況であると判断できる。そして、この状況のときには、上記機能音としてスピーカ16から逆相音が車両1の外側に向って出力される。従って、ユーザーが車室2内にいるときに上記機能音を車室2内に向って良好な音質で出力することができ、且つ、ユーザーが車両1の外側にいるときにも上記機能音を良好な音質で車両1の外側に向って出力することができる。
(3)スライドドア7の開閉に関係するユーザーの操作として室内スイッチ13の操作が行われたときには、ユーザーが車室2内にいることから、同操作に基づき上記機能音を車室2内に向けて出力すべき状況であると判断できる。そして、この状況のときには、上記機能音としてスピーカ16から正相音が車室2内に向って出力される。一方、スライドドア7の開閉に関係するユーザーの操作としてワイヤレススイッチ18の操作が行われたときには、ユーザーが車両1の外側にいると判断できることから、同操作に基づき上記機能音を車両1の外側に向けて出力すべき状況であると判断できる。そして、この状況のときには、上記機能音としてスピーカ16から逆相音が車両1の外側に向って出力される。従って、ユーザーが車室2内にいるときに上記機能音を車室2内に向って良好な音質で出力することができ、且つ、ユーザーが車両1の外側にいるときにも上記機能音を良好な音質で車両1の外側に向って出力することができる。
[第2実施形態]
次に、車両の音響装置の第2実施形態について図5を参照して説明する。
図5は、この実施形態における機能音出力処理の実行手順を示すフローチャートである。この機能音出力処理では、第1実施形態における機能音出力処理(図4)のS101〜S108に相当する処理(S201〜S206、S208、S209)に対し、S207の処理を追加している。なお、この実施形態における機能音出力処理も、スライドドア7の開き方向への移動、もしくは閉じ方向への移動が行われたときに電子制御装置21を通じて開始される。
電子制御装置21は、S201〜S204の処理を通じて、スライドドア7を移動(開閉)させるための操作として、インサイドハンドル9の操作が行われたか、あるいはアウトサイドハンドル10の操作が行われかに応じて、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内、あるいは車両1の外側に向けて出力する。
詳しくは、スライドドア7を開閉させる操作としてインサイドハンドル9の操作が行われた場合(S202:YES)には、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内に向けて出力する(S203)。すなわち、電子制御装置21は、スピーカ16からの正相音を上記機能音として出力することを目的に同スピーカ16を駆動する。
一方、スライドドア7を開閉させる操作としてアウトサイドハンドル10の操作が行われた場合(S202:NO)には、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車両1の外側に向けて出力する(S204)。すなわち、電子制御装置21は、スピーカ16からの逆相音を上記機能音として出力することを目的に同スピーカ16を駆動する。
電子制御装置21は、S205〜S209の処理を通じて、スライドドア7を移動(開閉)させるための操作として、室内スイッチ13の操作が行われたか、あるいはワイヤレススイッチ18の操作が行われたかに応じて、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内、あるいは車両1の外側に向けて出力する。
詳しくは、スライドドア7を開閉させる操作として、室内スイッチ13の操作が行われた場合(S206:YES)、S207に進む。電子制御装置21は、S207の処理として、着座センサ4a,5a,6aからの検出信号に基づき、運転席3以外の座席、すなわち助手席4及び後部座席5,6のうちの少なくとも一つに対し着座がなされているか否かを判断する。ここで肯定判断であればS208に進む。このS208の処理では、S203と同様、スライドドア7の開閉に伴う機能音が車室2内に向けて出力される。
一方、S207で否定判断であればS209に進む。また、スライドドア7を開閉させる操作として、ワイヤレススイッチ18の操作が行われた場合(S206:NO)も、S209に進む。このS209の処理では、S204と同様、スライドドア7の開閉に伴う機能音が車両1の外側に向けて出力される。
以上詳述した本実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(3)の効果に加え、以下に示す効果が得られるようになる。
(4)スライドドア7を開閉させるための操作として運転席3のユーザーにより室内スイッチ13の操作がなされたとしても、運転席3以外の座席に対し着座がなされていなければ、上記操作は他のユーザーを乗車させるべくスライドドア7を開くための操作である可能性が高く、上記他のユーザーが車両1の外側にいる状況である可能性が高い。こうした状況のときにスライドドア7の開閉に伴う機能音として逆相音を車両1の外側に向けて出力すべくスピーカ16を駆動することができ、そのスピーカ16の駆動を通じて上記機能音を良好な音質で車両1の外側に向けて出力することができる。
[第3実施形態]
次に、車両の音響装置の第3実施形態について図6を参照して説明する。
図6は、この実施形態における機能音出力処理の実行手順を示すフローチャートである。この機能音出力処理では、第1実施形態における機能音出力処理(図4)のS101〜S108に相当する処理(S301〜S306、S308、S309)に対し、S307の処理を追加している。なお、この実施形態における機能音出力処理も、スライドドア7の開き方向への移動、もしくは閉じ方向への移動が行われたときに電子制御装置21を通じて開始される。
電子制御装置21は、S301〜S304の処理を通じて、スライドドア7を移動(開閉)させるための操作として、インサイドハンドル9の操作が行われたか、あるいはアウトサイドハンドル10の操作が行われかに応じて、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内、あるいは車両1の外側に向けて出力する。
詳しくは、スライドドア7を開閉させる操作としてインサイドハンドル9の操作が行われた場合(S302:YES)には、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内に向けて出力する(S303)。一方、スライドドア7を開閉させる操作としてアウトサイドハンドル10の操作が行われた場合(S302:NO)には、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車両1の外側に向けて出力する(S304)。
電子制御装置21は、S305〜S309の処理を通じて、スライドドア7を移動(開閉)させるための操作として、室内スイッチ13の操作が行われたか、あるいはワイヤレススイッチ18の操作が行われたかに応じて、スライドドア7の開閉に伴う機能音を車室2内、あるいは車両1の外側に向けて出力する。
詳しくは、スライドドア7を開閉させる操作として室内スイッチ13の操作が行われた場合(S306:YES)、S308に進む。このS308の処理では、S303と同様、スライドドア7の開閉に伴う機能音が車室2内に向けて出力される。一方、スライドドア7を開閉させる操作としてワイヤレススイッチ18の操作が行われた場合(S306:NO)、S307に進む。電子制御装置21は、S307の処理として、ワイヤレススイッチ18を有する電子キー17が車室2内に存在しているか否かを判断する。なお、電子制御装置21は、電子キー17からの電波の強さに基づき、同電子キー17が車室2内に存在しているか否かを判断することができる。そして、S307で肯定判断であればS308に進む。一方、S307で否定判断であればS309に進む。このS309の処理では、S304と同様、スライドドア7の開閉に伴う機能音が車両1の外側に向けて出力される。
本実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(3)の効果に加え、以下に示す効果が得られるようになる。
(5)スライドドア7を開閉させるための操作として、ユーザーが電子キー17のワイヤレススイッチ18を操作したとしても、その電子キー17が車室2内に存在していれば、上記ユーザーが車室2内にいる状況であることが分かる。こうした状況のときにスライドドア7の開閉に伴う機能音として正相音を車室2内に向けて出力すべくスピーカ16を駆動することができ、そのスピーカ16の駆動を通じて上記機能音を良好な音質で車室2内に向けて出力することができる。
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、第2実施形態における機能音出力処理のS206(図5)で否定判断がなされたとき、第3実施形態の機能音出力処理のS307(図6)の処理が実行される。そして、同S307の処理において、肯定判断であれば図5のS208に進み、否定判断であれば図5のS209に進む。
・第1実施形態の機能音出力処理(図4)において、S101〜S104の処理を省略してS105〜S108の処理のみを実行するようにしてもよい。また、それとは逆に、S105〜S108の処理を省略してS101〜S104の処理のみを実行するようにしてもよい。
・第2実施形態の機能音出力処理(図5)において、S201〜S204の処理を省略してS205〜S209の処理のみを実行するようにしてもよい。
・第3実施形態の機能音出力処理(図6)において、S301〜S304の処理を省略してS305〜S309の処理のみを実行するようにしてもよい。
・スライドドア7以外のドア、例えばヒンジを利用した回転動作を通じて開閉するサイドドアもしくはバックドアに本発明を適用してもよい。
1…車両、2…車室、3…運転席、3a…着座センサ、4…助手席、4a…着座センサ、5…後部座席、5a…着座センサ、6…後部座席、6a…着座センサ、7…スライドドア、8…モータ、9…インサイドハンドル、10…アウトサイドハンドル、11…第1ハンドルスイッチ、12…第2ハンドルスイッチ、13…室内スイッチ、14…インナパネル、15…アウタパネル、16…スピーカ、17…電子キー、18…ワイヤレススイッチ、19…アンプ、21…電子制御装置。

Claims (5)

  1. 車両のドアに設けられて車室内に向けて正相音が出力されるスピーカを備え、前記ドアの開閉に繋がるユーザーの操作に基づき、前記スピーカから前記ドアの開閉に関係する機能音を出力させる車両の音響装置において、
    前記ドアに設けられて前記スピーカからの逆相音に基づき振動することにより前記逆相音を車両の外側に向けて出力するアウタパネルと、
    前記ドアの開閉に関係するユーザーの操作が前記機能音として前記スピーカから正相音を前記車室内に向けて出力すべき操作であるときには、前記機能音として正相音を前記車室内に向けて出力すべく前記スピーカを駆動する一方、前記ドアの開閉に関係するユーザーの操作が前記機能音として前記スピーカから逆相音を前記車両の外側に向けて出力すべき操作であるときには、前記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべく前記スピーカを駆動する制御部と、を備え
    前記制御部は、ユーザーの操作に応じた前記機能音を車室内と車外とで切替えるように出力処理することを特徴とする車両の音響装置。
  2. 前記ドアの開閉に関係するユーザーの前記操作は、前記ドアの車室内側に設けられたインサイドハンドルの操作、及び、前記ドアの車外側に設けられたアウトサイドハンドルの操作であり、
    前記制御部は、ユーザーによる前記インサイドハンドルの操作がなされたことに基づき前記機能音として正相音を前記車室内に向けて出力すべく前記スピーカを駆動する一方、ユーザーによる前記アウトサイドハンドルの操作がなされたことに基づき前記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべく前記スピーカを駆動するよう構成されている
    請求項1記載の車両の音響装置。
  3. 前記ドアの開閉に関係するユーザーの操作は、前記車室内における運転席回りに取り付けられた室内スイッチに対する前記ドアを開閉させるための操作、及び、車外に持ち出して操作されるワイヤレススイッチに対する前記ドアを開閉させるための操作であり、
    前記制御部は、ユーザーによる前記室内スイッチの操作がなされたことに基づき前記機能音として正相音を前記車室内に向けて出力すべく前記スピーカを駆動する一方、ユーザーによる前記ワイヤレススイッチの操作がなされたことに基づき前記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべく前記スピーカを駆動するよう構成されている
    請求項1又は2記載の車両の音響装置。
  4. 前記制御部は、ユーザーによって前記室内スイッチが操作されたとしても、車両における運転席以外の座席に対し着座がなされていないときには、前記機能音として逆相音を車両の外側に向けて出力すべく前記スピーカを駆動するよう構成されている
    請求項3記載の車両の音響装置。
  5. 前記ワイヤレススイッチは、車両の電子キーに設けられており、
    前記制御部は、ユーザーによって前記ワイヤレススイッチが操作されたとしても、前記電子キーが車室内に存在しているときには、前記機能音として正相音を前記車室内に向けて出力すべく前記スピーカを駆動するよう構成されている
    請求項3又は4記載の車両の音響装置。
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