JP6465610B2 - エアバッグ - Google Patents

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本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置のためのエアバッグに関し、詳細には、初期展開時に乗員が正規の着座位置で無い場合でも衝撃から乗員を守ることのできるエアバッグに関する。
車両が衝突した時の衝撃から乗員を保護する乗員保護用の安全装置として、車両へのエアバッグ装置搭載が普及している。エアバッグ装置としては、車両の衝突などの衝撃を受けたときの急激な減速を検知するセンサ、センサからの信号を受けて膨出用の高圧ガスを発生するインフレータ、インフレータからの膨出用の高圧ガスにより、展開、膨張して乗員の衝撃を緩和するエアバッグ、および、エアバッグシステムが正常に機能しているか否かを判断する診断回路を、通常備えている。そして、エアバッグには、ガス抜き穴として排気口を、通常備えている。
特許文献1および2には、パーツ(裁断片ともいう)の重ねや縫製の有無により排気口を形成するエアバッグが記載されている。特許文献1においては、パーツを重ね合わせて、縫製の無い箇所を設けることにより、排気口を形成している。この方法によれば追加パーツや特別な作業も必要無く排気口を形成することができる。
また、特許文献2においてはパーツを一部延長し排気口近くに縫製を設けることで、乗員の衝突により排気口を開閉させるエアバッグを提供している。
しかし、これらのエアバッグは最初に乗員方向に展開するため、乗員が正規の着座位置でなかった場合にはエアバッグと乗員との接触時に乗員が怪我をするおそれがある。そのため、乗員が正規の着座位置でない場合でもエアバッグの衝撃から乗員を守るための、低加害性のエアバッグ開発が進められている。
例えば、特許文献3においては、袋状の周壁の部位に、周壁を構成する基布を重ならせるラップ部を配設させることにより、膨張途中での保護対象物との干渉時に、内圧上昇を抑えることができるエアバッグが開示されている。
しかし、この方法ではラップ部よりガスが抜けやすい構造となり、展開形状が変わりウインドシールドがバッグの所望の位置に当たらない場合や通常展開時の乗員からの荷重が大きすぎる場合にはラップ部が開口してしまう恐れがあり、展開時に乗員を十分に保護出来ない可能性がある。
特開平9-11845号公報 特開平8-20305号公報 特開2006−96322号公報
本発明は、前記課題を解決するものであり、初期展開時に乗員が近接位置にいる場合であっても、エアバッグの衝撃から乗員を守ることのできる低加害性のエアバッグを簡単な構造にて提供することを目的とする。
すなわち本発明は、エアバッグを構成する裁断片の端部同士が相向かいに重ねられて結合され、裁断片の重ね合わせ部に形成された可変排気口を通ってガスがエアバッグ内部からエアバッグ外部へと流出可能な可変排気部を有し、可変排気部の可変排気口からのガス流出方向と可変排気部が受ける膨張方向が略垂直であり、可変排気部が、ガス流出方向上流側にある内側可変排気口とガス流出方向下流側にある外側可変排気口とを有し、展開時に、内側可変排気口と外側可変排気口からなる可変排気部が筒状となり可変排気部から排気可能であることを特徴とするエアバッグエアバッグに関する。
また、重ね合わせ部の重ね合わせる長さL(mm)と内側可変排気口幅w1(mm)、外側可変排気口幅w2(mm)において、L÷(w1+w2)が0.5〜4.0の範囲であることが好ましい。
また、可変排気口が狭くなるよう可変排気口結合部により結合されていることが好ましい。
本発明によれば、初期展開時に乗員がエアバッグに近接している場合でも、可変排気部が弛み可変排気口が開口し、その可変排気口からガスが適度に抜けることにより、乗員への衝撃をやわらげ、安全、かつ、ソフトに保護することができる。また、可変排気口を形成するための裁断片やセンサ等の特別な装置を追加する必要が無く、簡単な構造であるため作製における作業工数も少ない。
本発明のエアバッグにおける通常展開時の(a)模式斜視図および(b)可変排気部の模式断面図である。 本発明のエアバッグにおける近接展開時の(a)模式斜視図および(b)可変排気部の模式断面図である。 可変排気部の(a)模式平面図および(b)D−D’における模式断面図である。 可変排気部の(a)折りたたみ時の模式断面図および(b)展開初期時の模式断面図である。
本発明のエアバッグは、裁断片の端部同士が相向かいに重ねられて結合され、裁断片の重ね合わせ部(以下、ラップ部ともいう)に形成された可変排気口を通ってガスがエアバッグ内部からエアバッグ外部へと流出可能な可変排気部を有し、可変排気部の可変排気口からのガス流出方向と可変排気部が受ける膨張方向が略垂直である。
以下、本発明の実施形態の一例について図面を参照しながら説明する。
図1(a)に示すように、エアバッグ(エアバッグ本体ともいう)1は、長方形のセンターパネル2および2枚のサイドパネル4からなり、センターパネル2の下面(図1で影になる部分)にインフレータ取付口(図示せず)を有している。
センターパネル2の長手方向の両端部を相向かいに重ねて、重ね合わせたラップ部の短手方向の両端部を縫製にて結合し、可変排気部5を形成している。また、センターパネル2の短手方向の両端部はサイドパネル4の外周縁に縫製されている。可変排気部5は、ガス流出方向G上流側にある内側可変排気口51とガス流出方向G下流側にある外側可変排気口52を有する。図1(a)のA−A’(外側可変排気口52側の可変排気口結合部53と同一線上)における断面を図1(b)に示す。センターパネル2の長手方向における一方の端部21の上に、他方の端部22を相向かいにした状態から重ね合わせ、可変排気口結合部53にて縫製され、外側可変排気口52および内側可変排気口51が形成されている。
エアバッグ本体1の通常展開時には、可変排気部5におけるガス流出方向Gと可変排気部5が受ける膨張方向が略垂直であるため、ガスの流出が抑えられ、また、展開が進んだ後は、可変排気部5の裁断片端部21、22に張力がかかることで、可変排気口51、52が閉口する(図1(a)(b)参照)。通常通り展開した後に乗員が衝突すると、排気口6により排気され、乗員を保護することができる。なお、図1には、手前のサイドパネル4のみに排気口6を図示しているが、奥のサイドパネル4にも排気口6の向かい側の位置に排気口(図示せず)を設けている。
図2(a)に、近接展開時のエアバッグの状態、(b)に、A−A’(図示せず。可変排気口結合部53と同一線上)における可変排気部の断面図を示す。初期展開時に乗員がエアバッグと近接する位置にいる場合には、図2(a)のように、エアバッグ本体1が乗員に接触して屈曲するため、可変排気部5が弛み、可変排気口51、52が開口し(図2(b)参照)、可変排気口51、52から十分にガスが排出され、エアバッグ本体1にて乗員を柔らかく保護することができる。
図3(a)に、可変排気部5の模式平面図、図3(b)にD−D’における模式断面図における可変排気部5の断面図を示す。可変排気部5は、必要に応じて、可変排気口結合部53により内側可変排気口51と外側可変排気口52の幅を調整することができる。
可変排気口51、52の幅を調整する際、可変排気口結合部53の個数については特に限定されないが、排気のバランスを考えると2個で有ることが好ましく、また、左右対称の位置に設置することが好ましい。また、可変排気口結合部53はサイドパネル4との結合部から垂直方向に設置することが好ましい。
可変排気口幅の調整について、図3(a)を用いて説明する。重ね合わせる長さ(ラップ長さ)L(mm)と内側可変排気口幅w1(mm)、外側可変排気口幅w2(mm)は適宜設定できる。なかでも、重ね合わせる長さLと、内側可変排気口幅w1と外側可変排気口幅w2との和である合計可変排気口幅(w1+w2)との関係は、L÷(w1+w2)が0.5〜4.0の範囲であると好ましい。より好ましくは0.8〜2.0、さらに好ましくは1.0〜1.5である。0.5〜4.0の範囲であれば、排気が適度になされ、通常展開時、近接展開時のいずれにおいても、乗員を保護することができる。
可変排気部5は、乗員が近接位置にいる場合に、可変排気部5に弛みが生じる位置に設置する。また、外側可変排気口52が設定される場所については、排気される際に乗員に高温のガスが直撃しない様に乗員側では無く、乗員側とは反対側に設定されるのが好ましい。
本実施形態では、センターパネル2とサイドパネル4が別パーツである例を説明したが、センターパネル2とサイドパネル4を一体化し、一枚のパネルにしてもよい。また、センターパネル2、サイドパネル4は複数枚で構成してもよい。
また、本実施形態では、サイドパネル4に通常の排気に使用される排気口6を設けているが、本発明の思想を妨げなければ他の場所に排気口を設けてもよい。
エアバッグを収納する際の折り畳みは、運転席用バッグのように中心から左右および上下対称の屏風折り、あるいはエアバッグの外周から中心に向かって多方位から押し縮める多軸折り、助手席バッグのようなロール折り、蛇腹折り、屏風状のつづら折り、あるいはこれらの併用や、シート内蔵型サイドバッグのようなアリゲーター折りなどにより折り畳めばよい。
折り畳む方向は、可変排気部5のガス流出を遮る方向でなく、ガス流出方向Gと同じ方向に折り目がつくように折り畳むとよい。なぜなら、初期展開時に乗員が近接位置にいた場合にも適度に排気することができるためである。
エアバッグの折り畳み形状については特に限定はされないが、図4(a)のように可変排気部5の一方の端部21と他方の端部22の間に空間を設けるように端部21と端部22を別々に分けて折り畳むことが好ましい。このように折り畳むことで、図4(b)のように展開初期から可変排気部5の裁断片端部21、22に張力がかかるまでは可変排気口51、52が適度に開口した状態で、乗員が衝突した際には十分に排気がされやすくなる。なお、図4(b)は、図2(b)と同様、外側可変排気口52側の可変排気口結合部53における可変排気部5の断面図である。断面初期展開時に乗員からの干渉が無い場合には、展開の勢いにより可変排気部5の裁断片端部21、22に張力がかかり、可変排気口51、52が閉じる。
なお、裁断片の結合は、上述した縫製の他、接着、溶着、製織、製編あるいはこれらの併用など、いずれの方法によってもよい。なかでも、コスト面や工数が短いという点により、縫製によって結合することが好ましい。縫製強度は700〜1300N/10cmの範囲内であることが好ましいが、特に限定はされない。
本発明のエアバッグは、運転席用、助手席用、側面衝突用および後部座席用などに使用することができ、とくに限定されないが、運転席や助手席といった前方からの衝突に対してのエアバッグであると、エアバッグが車体側に固定された場所から乗員までの距離が長く、可変排気部が設置しやすいため、本発明の効果が得やすく好ましい。
1 エアバッグ本体
2 センターパネル
21 センターパネルの一方の端部
22 センターパネルの他方の端部
4 サイドパネル
5 可変排気部
51 内側可変排気口
52 外側可変排気口
53 可変排気口結合部
w1 内側可変排気口幅
w2 外側可変排気口幅
6 排気口
G ガス流出方向
L 重ね合わせ長さ(ラップ長さ)

Claims (3)

  1. エアバッグを構成する裁断片の端部同士が相向かいに重ねられて結合され、裁断片の重ね合わせ部に形成された可変排気口を通ってガスがエアバッグ内部からエアバッグ外部へと流出可能な可変排気部を有し、
    可変排気部の可変排気口からのガス流出方向と可変排気部が受ける膨張方向が略垂直であり、
    可変排気部が、ガス流出方向上流側にある内側可変排気口とガス流出方向下流側にある外側可変排気口とを有し、展開時に、内側可変排気口と外側可変排気口からなる可変排気部が筒状となり可変排気部から排気可能であることを特徴とするエアバッグ。
  2. 重ね合わせ部の重ね合わせる長さL(mm)と内側可変排気口幅w1(mm)、外側可変排気口幅w2(mm)において、L÷(w1+w2)が0.5〜4.0の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
  3. 可変排気口が狭くなるよう可変排気口結合部により結合されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のエアバッグ。
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