JP6379444B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インフレータおよび基布を用いて袋状に形成されてインフレータからガスを受けて膨張展開するクッションを含むエアバッグ装置に関するものである。
近年の車両にはエアバッグ装置がほぼ標準装備されている。エアバッグ装置は、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧でクッションを膨張展開させ、乗員を受け止めて保護する。エアバッグ装置には、設置箇所や用途に応じて様々な種類がある。例えば、主に前後方向からの衝突から運転席の乗員を守るために、ステアリングの中央にはフロントエアバッグが設けられている。また、側面衝突やそれに続いて起こるロールオーバ(横転)から各座席の乗員を守るために、壁部の天井付近にはサイドウィンドウに沿って膨張展開するカーテンエアバッグが設けられ、座席の側部には乗員のすぐ脇へ膨張展開するサイドエアバッグが設けられている。
エアバッグ装置は、インフレータと呼ばれるガス発生装置を利用して、クッションを膨張展開させて乗員を拘束する。インフレータからのガスの噴出は極めて迅速であり、クッションの内圧は瞬時に増大する。例えば、特許文献1に記載のエアバッグ装置には、円筒形状のインフレータ5が使用されている。インフレータ5は、エアバッグに設けられた筒状のガス導入部3に挿入され、外側から樹脂帯11を巻き締めて取り付けられている。
特開2014−124965号公報
インフレータのガス噴出孔からは、高圧のガスが噴出する。特に、内部にてガス発生剤が燃焼するいわゆるパイロテクニクス系のインフレータでは、ガスは高温高圧になる。そのため、特許文献1に記載のインフレータとクッションの基布とが密着するような構成では、ガスの噴出による負荷が局所的に集中し、基布が損傷したり破裂(バースト)したりするおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、インフレータからのガス圧の局所的な集中を防ぎ、基布の損傷を防ぐことが可能なエアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるエアバッグ装置の代表的な構成は、基布を用いて袋状に形成されたクッションと、クッションに挿入され、クッションに膨張展開用のガスを供給するインフレータと、クッションの内部にてインフレータの周囲に設けられる補強布と、補強布から突出してインフレータとクッションとの間に間隙を形成する突起部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、インフレータとクッションの内面とが密着することを防止できる。したがって、インフレータから噴出するガスの圧力が、補強布およびクッションの基布に対して局所的に集中することを防ぎ、これら基布等の損傷やバーストを防止できる。
上記の突起部は、補強布の表面に設けられ、インフレータに接触することでインフレータとの間に間隙を形成してもよい。この構成によって、インフレータとクッションの内面との間に間隙を効率よく形成することが可能になる。
当該エアバッグ装置はさらに、突起部を設けた補強布を覆う他の補強布を備えてもよい。突起部を他の補強布で覆い、他の補強布ごと突出した形状を形成することによっても、インフレータとクッションとの間に間隙を形成することが可能である。
上記の突起部は、補強布の一部を寄り合わせて接合することで設けられてもよい。このときの接合は、縫製であってもよい。また接合は、接着または熱溶着であってもよい。これら構成によって、突起部を簡潔な構造で実現することができる。
上記のインフレータは、円筒形状であって、突起部は、インフレータの長手方向に間隔をおいた複数個所に設けられてもよい。この構成の突起部によって、インフレータと補強布の内面との間に効率よく間隙を形成することができる。
上記の突起部は、インフレータの周方向に延びていてもよい。また複数の突起部は、それぞれ所定方向に延びていて互いに交差してもよい。これら構成の突起部によっても、インフレータと補強布の内面との間に効率よく間隙を形成することができる。
上記の突起部は、線状であって少なくともインフレータのガス排出孔の両脇それぞれに設けられてもよい。線状の突起部をインフレータのガス排出孔の両脇にガス排出孔を挟むように接触させることで、インフレータと補強布の内面との間に間隙を効率よく形成することが可能になる。
上記の補強布は、インフレータのガス排出孔の周囲に設けられてもよい。この構成によって、クッションの基布をガスの圧力から効率よく保護することができる。
当該エアバッグ装置はさらに、クッションの内部に設けられてインフレータからのガスを整流するディフューザを備え、補強布は、ディフューザの内側に設けられてもよい。この構成によっても、インフレータと補強布の内面との間に間隙を形成し、インフレータのガス圧が局所的に集中することを防止できる。
当該エアバッグ装置はさらに、クッションの内部に設けられてインフレータからのガスを所定方向へ案内するガスガイドを有し、補強布は、ガスガイドの内側に設けられてもよい。この構成によっても、インフレータと補強布の内面との間に間隙を形成し、インフレータのガス圧が局所的に集中することを防止できる。
上記のクッションは、車室内の側部を覆うカーテンエアバッグ用のものであって、当該エアバッグ装置はさらにクッションの上縁の所定箇所に上方へ突出するよう設けられ、インフレータが挿入されて取り付けられるインフレータ取付部を備え、補強布は、インフレータ取付部の内側に設けられてもよい。この構成によっても、インフレータと補強布の内面との間に間隙を形成し、インフレータのガス圧が局所的に集中することを防止できる。
本発明によれば、インフレータからのガス圧の局所的な集中を防ぎ、基布の損傷を防ぐことが可能なエアバッグ装置を実現することができる。
本発明の実施形態にかかるエアバッグ装置を例示した図である。 図1(b)のクッションを単独で例示した図である。 図2のガスガイドを拡大して例示する図である。 図2のガスガイドの内部構造を例示した図である。 図4(a)の第1補強布の斜視図である。 図4のガスガイドの詳細な構成を例示した図である。 図6(b)のガスガイドの変形例を例示した図である。 図4の第1補強布の設置場所の第1変形例を例示した図である。 図4の第1補強布の設置個所の第2変形例を例示した図である。 図6(a)に例示した突起部の変形例を例示した図である。
E1…間隙、L1…中央線、100…カーテンエアバッグ、102…クッション、104…ルーフサイドレール、105…フロントピラー、106…インフレータ、107…ガス排出孔、108…車両、112…前部座席、116…フロントディレーチャンバ、118…後部座席、120…リアメインチャンバ、122…区画部、126…クッションの上縁、128…タブ、130…ストラップ、132…インフレータ取付部、134…ダクト部、136…ガスガイド、137…ガスガイドの基布、138…ガスガイドの上側部分、140…ガスガイドの下側部分、142…第1補強布、143…第1補強布の内面、144、146…縫製ライン、148、150…突起部、152、154…縫製、156…第2補強布、158…第3補強布、160、162…縫製ライン、164…ガスガイドの基布の斜辺、166…ガスガイドの基布の下辺、170…ディフューザ、180、182…交差した突起部、200…変形例のガスガイド、202…第4補強布
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態にかかるエアバッグ装置を例示した図である。本実施形態の一例では、本発明にかかるエアバッグ装置を、カーテンエアバッグ100として具現化している。図1(a)は車両室内を車幅方向の車内側から見た図であって、カーテンエアバッグ100のクッション102の収納形態を例示している。本実施形態では、カーテンエアバッグ100は、車体の右側壁用として実施されている。クッション102は緊急時に膨張展開して乗員を保護する部位であって、図1(b)ではこのクッション102の膨張展開時を例示している。なお、本願において「上」と表現する場合は注目箇所から見て車両天井方向を示し、「下」と表現する場合は注目箇所から見て車両床方向を示す。
図1(a)に例示するように、クッション102は、巻回されて車両前後に長尺なロール状の収納形態となって、車体の側壁の上部(ルーフサイドレール104)に搭載される。通常、ルーフサイドレール104はルーフトリム(図示省略)で覆われる。すなわちクッション102は、ルーフサイドレール104とルーフトリムとの間の空間に収納されていて、乗員のいる車室内からは視認不能である。よって本文中に「車室内からクッション102を見る」なる説明があっても、本来車室内から視認不能なクッション102を、ルーフトリムを図示省略して可視化していることに留意されたい。なお、クッション102の収納形態は、蛇腹状の折り畳みによっても実現することができる。
カーテンエアバッグ100はガス発生装置であるインフレータ106をクッション102の上部に備えていて、クッション102はインフレータ106から供給されるガスの圧力によって膨張して乗員を拘束する。本実施形態で採用しているインフレータ106は、シリンダ型であって、長手の円筒形状を成している。現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、さらにはガス発生剤と圧縮ガスとを両方備えたタイプのものなどがある。インフレータ106としては、いずれのタイプも利用可能である。
図1(b)は、図1(a)のクッション102の膨張展開後の様子を例示した図である。車両108に側面衝突時やロールオーバ(横転)等が発生すると、まず車両108に備えられたセンサ(図示省略)が衝撃を感知し、これに起因してインフレータ106へ信号が発信される。この信号を受けることでインフレータ106は作動し、ガスをクッション102へ供給する。クッション102は、インフレータ106からのガスを受給すると、車体の側壁(図1(a)のサイドウィンドウ110等)に沿うように下方へ向かって膨張展開し、乗員を拘束する。
図2は、図1(b)のクッション102を単独で例示した図である。クッション102は、カーテンエアバッグ用のものとして、車室内の側面に沿って拡がることのできる大きな形状となっている。クッション102は、その表面を構成する2枚の基布を重ねて縫製や接着することや、OPW(One-Piece Woven)を用いての紡織などによって袋状に形成されている。
クッション102の膨張領域は、乗員が接触し得る位置などを考慮して、複数のチャンバに区画されている。例えば、車両前側には、前部座席112(図1(b)参照)の乗員を保護することを目的としてフロントメインチャンバ114およびフロントディレーチャンバ116が設けられている。フロントディレーチャンバ116は、隣接するフロントメインチャンバ114を経由してガスを受給するため、フロントメインチャンバ114の後に膨張展開が完了する。車両後側には、後部座席118の乗員を保護するよう、リアメインチャンバ120等が設けられている。これら各チャンバの間には線状の非膨張領域である区画部122等が設けられ、各チャンバは区画部122によって区画されている。
車両108への取付部位として、クッション102の上縁126付近にはタブ128が複数設けられている。タブ128は帯状であって、ボルト等を使用して、ルーフサイドレール104に取り付けられる。また、クッション102の前端には、紐状のストラップ130が設けられている。ストラップ130は、クッション102をフロントピラー105につなぐ部材であって、クッション102の膨張展開時の揺動を抑えて展開挙動を安定させ、加えてクッション102に車両前後方向への張力を与える働きを有している。
クッション102の上部中央付近には、インフレータ取付部132が設けられている。インフレータ取付部132は、周囲の上縁126よりも上方に突出して設けられていて、インフレータ106(図1(b)参照)がその長手方向を車両前後方向に向け、車両後方から挿し込まれて取り付けられる。インフレータ取付部132は、その下方のダクト部134に通じていて、インフレータ106からのガスをダクト部134へと送る。ダクト部134は、クッション102の上部側にて車両前後方向に延びていて、ガスをクッション102の車両前側および車両後側へと導く。
図2中に破線で例示するように、インフレータ取付部132の内部にはガスガイド136が設けられている。ガスガイド136は、インフレータ106が挿入されてインフレータ106からのガスを最初に受ける部位であり、インフレータ106からのガスを所定方向へ案内する機能、およびインフレータ取付部132付近をガスから保護する機能等を有している。
図3は、図2のガスガイド136を拡大して例示する図である。図3(a)は、ガスガイド136を単独で例示した斜視図である。図3(a)に例示するように、ガスガイド136は、インフレータ106を挿入する上側部分138と、上側部分138からガスを受けてガスを車両前後方向に導く下側部分140とを含んで構成されている。図3(b)は、図2のガスガイド136のA−A断面図である。A−A断面は、クッション102のインフレータ取付部132およびその内部のガスガイド136を縦に切断した断面である。図3(b)に例示するように、ガスガイド136の上側部分138および下側部分140は、共に管状になっている。このガスガイド136をインフレータ取付部132の内部に設けることで、インフレータ取付部132付近の耐圧性や耐熱性等を向上させることができる。
図4は、図2のガスガイド136の内部構造を例示した図である。図4(a)では、図2と同じく車内側からガスガイド136を見て、ガスガイド136の内部構造を例示している。本実施形態では、ガスガイド136の内部には、ガスによる負荷を抑えるために、補強布(第1補強布142)を設置している。
本実施形態では、第1補強布142は、基布を複数回折り畳むこと等によって強度を高めた構造として実現している。第1補強布142は、インフレータ106の先端側のガス排出孔107の周囲に、縫製ライン144、146によってガスガイド136に縫製されている。第1補強布142をこのように限られた範囲にのみ設けることは、クッション102の基布をガスの圧力から効率よく保護できることに加え、材料となる生地の使用枚数を減らすことができるためコストの面でも有益である。
さらに、第1補強布142の内面には、2カ所に突起部148、150が設けられている。図4(b)は、図4(a)のガスガイドのB−B断面図である。図4(b)に例示するように、突起部148、150は、インフレータ106に向かって突出し、インフレータ106に接触する。突起部148、150は、インフレータ106と第1補強布142の内面143との間に間隙E1(中空層)を形成する。この間隙E1を形成することで、当該カーテンエアバッグ100では、インフレータ106と第1補強布142の内面143とが密着することを防止し、そしてクッション102のインフレータ取付部132(図3(b))の基布までの距離を確保している。この構成によって、インフレータ106から噴出するガスの圧力が第1補強布142およびインフレータ取付部132の基布に対して局所的に集中することを防ぎ、これら基布等の損傷、バーストおよび溶融などの不具合を防止可能になっている。
突起部148、150は、インフレータ106の長手方向に間隔をおいた2個所に設けられている。また、図4(a)に例示したように、突起部148、150は、インフレータ106の周方向に延びるよう設けている。この構成の突起部148、150によって、インフレータ106の長手方向にわたって、インフレータ106を効率よく支えてインフレータ106から第1補強布142およびインフレータ取付部132(図3(b)参照)までの距離を安定的に確保している。しかしながら、設置する突起部の数や設ける方向に制限はない。さらに複数の突起部を設けることによって、インフレータ106をより安定して支え、インフレータ106と第1補強布142の内面143との間に効率よく間隙を形成することも可能である。また複数の突起部を互いに異なる方向へ延びるよう設けることも可能である。
図4(a)に例示するように、本実施形態では、突起部148、150は線状であって、少なくともインフレータ106のガス排出孔107の両脇それぞれにガス排出孔107を挟むように、そしてインフレータ106の長手方向にほぼ直交する方向へ延びるように設けられている。これによって、図4(b)に例示するように、線状の突起部148、150をインフレータ106のガス排出孔107の両脇に接触させ、インフレータ106と第1補強布142の内面143との間に間隙E1を効率よく形成することが可能になっている。
図5は、図4(a)の第1補強布142の斜視図である。第1補強布142は、基布を複数回折り畳むことによって形成されている。そして、突起部148、150は、第1補強布142の基布の一部を寄り合わせて接合することで設けられている。例えば本実施形態では、基布の一部を寄り合わせ、縫製152、154を施すことで突起部148、150を設けている。このように、突起部148、150は、簡潔な構成で実現されている。その他、突起部148、150は、基布を接着または熱溶着によって接合することでも実現可能である。接着または熱溶着による接合も、接着剤の塗布や加熱等の処理によって突起部148、150を簡潔に形成させることができる。
図6は、図4のガスガイド136の詳細な構成を例示した図である。図6(a)は、ガスガイド136を開いた状態で例示した図である。ガスガイド136は、一片の基布137の内側に第1補強布142等の複数の布材を設置し、中央線L1で折って斜辺164および下辺166を縫製することで形成されている。
図6(b)は、図6(a)のガスガイド136の分解図である。図6(b)に例示するように、基布137には、表面に設けられた第1補強布142の他にも、その下に第2補強布156および第3補強布158が設置される。第3補強布158は、基布137の車幅方向の全体にわたる、比較的大きな補強布である。第2補強布156は、第3補強布158と第1補強布142との間に設置される、第1補強布142と同じ程度の大きさの補強布である。
図6(c)は、図6(a)のC−C断面図である。図6(c)に例示するように、第3補強布158は縫製ライン160、162と縫製ライン144、146によって基布137に縫製される。図6(c)中には現れていないものの、第2補強布156もまた縫製によって基布137に接合される。これら第1補強布142に加えて複数の補強布を利用することで、ガスガイド136の耐熱性および耐圧性がさらに向上し、高温高圧のガスに対する耐久性が向上し、ガスガイド136およびクッション102の基布の損傷等をより十全に防ぐことが可能になる。また、突起部148、150を有する第1補強布142の下に第2補強布156および第3補強布158を配置することで、全体としての生地の厚みを確保し、縫製作業を行いやすくして製造性を向上させることにもつながる。
(ガスガイドの変形例)
図7は、図6(b)のガスガイド136の変形例を例示した図である。図7(a)に例示するガスガイド200は、第1補強布142に対する他の補強布として、第1補強布142を覆う第4補強布202を備えている。図7(b)は、図6(c)に対応した、図7(a)のガスガイド200の断面図である。図7(b)に例示するように、第4補強布202は、第1補強布142を覆って、縫製ライン製160、162と縫製ライン144、146によって基布137に縫製される。したがって、第1補強布142は、第4補強布202によってガスとの直接的な接触から保護される。
第4補強布202は布材であり、第1補強布142の突起部148、150に沿って突出する。したがって、突起部148、150に沿って突出した第4補強布202でインフレータ106に接触することによっても、インフレータ106との間に間隙を形成することができる。これによって、ガスが各補強布や基布137などに局所的に集中することを防ぎ、これらのバーストおよび溶融などの不具合を防止することができる。
なお、図7(c)に例示するように、第4補強布202は、第1補強布142の突起部148、150の間にて張っていて、第1補強布142との間に隙間が生じている場合もある。しかしながら、その場合においても、ガス圧を受けることで第4補強布202は突起部148、150の間に退避して、インフレータ106との間に間隙を形成することが可能である。
(補強布の設置場所の変形例)
図8は、図4の第1補強布142の設置場所の第1変形例を例示した図である。図4では第1補強布142をガスガイド136に設置していたところ、図8では第1補強布142をクッション102のインフレータ取付部132の内側に直接設けている。この構成によっても、インフレータ106と第1補強布142の内面143との間に間隙E1(図4(b)参照)を形成し、インフレータ106からインフレータ取付部132までの距離を確保することができる。そして、インフレータ106のガス圧が第1補強布142およびインフレータ取付部132の基布に対して局所的に集中することを防止し、これらの損傷等を防止することができる。
図9は、図4の第1補強布142の設置個所の第2変形例を例示した図である。図9(a)では、インフレータ106の周囲に筒状のディフューザ170を設けている。ディフューザ170は、インフレータ106からのガスを所定方向(例えば長手方向)に整流する整流部材であって、例えばサイドエアバッグなどで利用されている。第1補強布142は、このようなディフューザ170の内側に設けることも可能である。
図9(b)は、図9(a)のディフューザ170のD−D断面図である。図9(a)に例示するように、ディフューザ170の内側に第1補強布142を設けることで、この第1補強布142の突起部148、150によって、インフレータ106に第1補強布142の内面143が接触しても、それらの間に間隙(中空層)を確保することができる。この構成によっても、インフレータ106からディフューザ170の基布までの距離を確保し、ガス圧の集中を防いで各基布の損傷等を防止することができる。
図10は、図6(a)に例示した突起部148、150の変形例を例示した図である。図10に例示する第1補強布142では、2つの突起部180、182がそれぞれ交差して設けられている。このように、複数の突起部は、それぞれ異なる方向に延びるよう設けてもよく、一部が交差していてもよい。これら構成の突起部180、182によっても、インフレータ106と第1補強布142の内面143との間に効率よく間隙E1(図4(b)参照)を確保することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、インフレータおよび基布を用いて袋状に形成されてインフレータからガスを受けて膨張展開するクッションを含むエアバッグ装置に利用することができる。

Claims (13)

  1. 基布を用いて袋状に形成されたクッションと、
    前記クッションに挿入され、該クッションに膨張展開用のガスを供給するインフレータと、
    前記クッションの内部にて前記インフレータの周囲に設けられる補強布と、
    前記補強布から突出して前記インフレータと前記クッションとの間に間隙を形成する突起部と、
    前記突起部を設けた補強布を覆う他の補強布と、
    を備えることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 基布を用いて袋状に形成されたクッションと、
    前記クッションに挿入され、該クッションに膨張展開用のガスを供給するインフレータと、
    前記クッションの内部にて前記インフレータの周囲に設けられる補強布と、
    前記補強布から突出して前記インフレータと前記クッションとの間に間隙を形成する突起部と、
    を備え、
    前記突起部は、線状であって少なくとも前記インフレータのガス排出孔の両脇それぞれに設けられることを特徴とするエアバッグ装置。
  3. 当該エアバッグ装置はさらに、
    前記クッションの内部に設けられて前記インフレータからのガスを所定方向へ案内するガスガイドを有し、
    前記補強布は、前記ガスガイドの内側に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグ装置。
  4. 基布を用いて袋状に形成されたクッションと、
    前記クッションに挿入され、該クッションに膨張展開用のガスを供給するインフレータと、
    前記クッションの内部にて前記インフレータの周囲に設けられる補強布と、
    前記補強布から突出して前記インフレータと前記クッションとの間に間隙を形成する突起部と、
    前記クッションの内部に設けられて前記インフレータからのガスを整流するディフューザと、
    を備え
    前記補強布は、前記ディフューザの内側に設けられることを特徴とするエアバッグ装置。
  5. 前記突起部は、前記補強布の表面に設けられ、前記インフレータに接触することで該インフレータとの間に前記間隙を形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記突起部は、前記補強布の一部を寄り合わせて接合することで設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  7. 前記接合は、縫製であることを特徴とする請求項に記載のエアバッグ装置。
  8. 前記接合は、接着または熱溶着であることを特徴とする請求項に記載のエアバッグ装置。
  9. 前記インフレータは、円筒形状であって、
    前記突起部は、前記インフレータの長手方向に間隔をおいた複数個所に設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  10. 前記突起部は、前記インフレータの周方向に延びていることを特徴とする請求項に記載のエアバッグ装置。
  11. 前記複数の突起部は、それぞれ所定方向に延びていて互いに交差することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  12. 前記補強布は、前記インフレータのガス排出孔の周囲に設けられることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  13. 前記クッションは、車室内の側部を覆うカーテンエアバッグ用のものであって、
    当該エアバッグ装置はさらに、
    前記クッションの上縁の所定箇所に上方へ突出するよう設けられ、前記インフレータが挿入されて取り付けられるインフレータ取付部を備え、
    前記補強布は、前記インフレータ取付部の内側に設けられることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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