JP6464600B2 - ゴム組成物、ゴム組成物金属積層体、及び加硫ゴム製品 - Google Patents

ゴム組成物、ゴム組成物金属積層体、及び加硫ゴム製品 Download PDF

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Description

本発明は、ゴム組成物、ゴム組成物金属積層体、及び加硫ゴム製品に関し、詳しくは、ロジンエステルを含有するゴム組成物、ゴム組成物金属積層体及び加硫ゴム製品に関する。
従来、ゴム層と金属との複合体としての空気入りラジアルタイヤのベルト層に使用するスチールコード被覆用ゴム組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このゴム組成物においては、所定量の有機酸コバルト及びロジンを含有することにより、スチールコードに対する接着性を付与すると共に、耐水接着性を向上させている。
特開2010−59234号公報
ところで、ゴム組成物と金属との複合体としては、表面がブラスめっきされた補強層を一対のゴム層で挟持した油圧ホース及び高圧ホースがある。これらのホースの製造方法としては、スチームでゴム組成物を加熱して加硫するスチーム加硫方式と、オーブンでゴム組成物を加熱して加硫する熱風加硫方式(オーブン加硫方式)とがある。オーブン加硫方式は、連続的に加硫を行うことができるので、ホースの生産性を向上できる。
しかしながら、熱風加硫方式でゴム組成物の加硫を行った場合、加硫時に水分の蒸発が著しく、ゴム層と補強層との十分な接着性が必ずしも得られないことがある。このため、熱風加硫方式で加硫する場合であっても、補強層との接着性に優れるゴム層が得られるゴム組成物が望まれている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、熱風加硫方式で加硫する場合であっても、補強層との接着性に優れたゴム組成物、ゴム組成物金属積層体、及び加硫ゴム製品を提供することを目的とする。
本発明のゴム組成物は、硫黄加硫可能なジエン系重合体を100質量部と、硫黄を0.5質量部以上1.5質量部以下と、ロジンエステルを0.1質量部以上20質量部以下と、を含有することを特徴とする。
本発明のゴム組成物においては、前記ジエン系重合体は、クロロプレンゴムの含有量が40質量%以上100質量%以下であって、スチレンブタジエンゴムの含有量が0質量%以上60質量%以下であることが好ましい。
本発明のゴム組成物においては、前記ロジンエステルの軟化点が50℃以上150℃以下であることが好ましい。
本発明のゴム組成物においては、前記ロジンエステルの酸価が50以下であることが好ましい。
本発明のゴム組成物金属積層体は、金属表面を有する補強層と、前記補強層上に設けられ、上記ゴム組成物を含むゴム層と、を備えたことを特徴とする。
本発明のゴム組成物金属積層体においては、前記金属表面が、ブラスめっきされてなることが好ましい。
本発明のゴム組成物金属積層体においては、前記補強層が、ワイヤを編み上げた編組構造、及び/又は、スパイラル構造を有することが好ましい。
本発明の加硫ゴム製品は、上記ゴム組成物金属積層体の前記ゴム層が加硫されて前記補強層と接着されてなることを特徴とする。
本発明の加硫ゴム製品においては、ホースであることが好ましい。
本発明の加硫ゴム製品においては、前記ホースは、熱風加硫方式により加硫されてなることが好ましい。
本発明によれば、熱風加硫方式で加硫する場合であっても、補強層の金属表面との接着性に優れたゴム組成物、ゴム組成物金属積層体、及び加硫ゴム製品を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態に係るホースの一例を示す模式的な斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るゴム組成物を用いたホースの製造工程の説明図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るゴム組成物を用いたホースの加硫工程の説明図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るゴム組成物を用いたホースの製造工程の加硫装置に投入されるマンドレル周囲の層構造の一例を示す部分断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施可能である。
本実施の形態に係るゴム組成物は、硫黄加硫可能なジエン系重合体を100質量部と、硫黄を0.5質量部以上1.5質量部以下と、ロジンエステルを0.1質量部以上20質量部以下と、を含有する。
このゴム組成物によれば、硫黄加硫可能なジエン系重合体に対して、所定量のロジンエステルを含有するので、熱風加硫方式による加硫時にロジンエステルの少なくとも一部が加水分解する。これにより、加水分解によって生じたアルコール成分及びカルボン酸成分に基づいて補強層の金属表面と硫黄との反応が促進されるので、加硫後のゴム組成物と補強層の金属表面との接着強度が向上する。以下、本実施の形態に係るゴム組成物の各種構成要素について詳細に説明する。
<ジエン系重合体>
ジエン系重合体としては、クロロプレンゴム(CR)を含有するものを用いることが好ましい。クロロプレンゴム(CR)とは、クロロプレン単量体の単独重合体(以下、「クロロプレン系単量体」という)、又はクロロプレン単量体とそれと共重合可能な他の単量体1種以上との混合物を重合させて得られた共重合体である。
クロロプレンゴムは、分子量調節剤の種類により、イオウ変性タイプ、メルカプタン変性タイプ、及びキサントゲン変性タイプに分類される。クロロプレンゴムとしては、いずれの変性タイプも使用可能である。これらの中でも、メルカプタン変性タイプ及びキサントゲン変性タイプは、イオウ変性タイプに対してポリマー自体の耐熱性に優れるので、より耐熱性が要求される場合に好ましい。
イオウ変性タイプのクロロプレンゴムは、イオウとクロロプレン単量体又はクロロプレン系単量体を共重合したポリマーをチウラムジスルフィドで可塑化し、所定のムーニー粘度に調整するものである。
メルカプタン変性タイプのクロロプレンゴムは、n−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、オクチルメルカプタンなどのアルキルメルカプタン類を分子量調節剤に使用するものである。
キサントゲン変性タイプのクロロプレンゴムは、アルキルキサントゲン化合物を分子量調節剤に使用するものである。アルキルキサントゲン化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。アルキルキサントゲン化合物としては、例えば、ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジエチルキサントゲンジスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィド、ジイソブチルキサントゲンジスルフィド、などが挙げられる。
アルキルキサントゲン化合物の使用量としては、クロロプレンゴムの分子量(あるいは、ムーニー粘度)が適正となるように選定される限り、特に制限はなく、目的(アルキル基の構造や目標とする分子量)に応じて適宜選択することができる。アルキルキサントゲン化合物の使用量としては、クロロプレン単量体又はクロロプレン系単量体100質量部に対して、0.05質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.3質量部以上1.0質量部以下がより好ましい。
ジエン系重合体としては、本発明の効果を奏する範囲で、クロロプレンゴム以外の他の硫黄加硫可能なジエン系重合体を用いてもよい。ここで、硫黄加硫可能とは、硫黄を媒介として架橋構造が形成される性質を意味する。他のジエン系重合体としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム(BR)、及びエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)が挙げられる。これらを用いることにより、ゴム組成物に要求されるホース用としての諸物性を高次元で発揮できる。これらのジエン系重合体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本実施の形態においては、ゴム組成物の耐熱性及び補強層の金属表面との接着性の観点から、クロロプレンゴム(CR)の含有量が40質量%以上100質量%以下であって、スチレンブタジエンゴム(SBR)の含有量が0質量%以上60質量%以下のものを用いることが好ましい。
ジエン系重合体の配合量としては、ゴム混合加工性が良好となる観点及びゴム外観が良好になる観点から、ゴム組成物全体に対して20質量%以上70質量%以下が好ましい。
<ロジンエステル>
本実施の形態に係るゴム組成物は、ジエン系共重合体に対して、所定量のロジンエステルを含有する。このロジンエステルを含有することにより、熱風加硫方式で加熱加硫する場合にロジンエステルがゴム組成物中の水分と反応してカルボン酸成分とアルコール成分とに分解する。これにより、加水分解によって生じたアルコール成分及びカルボン酸成分に基づいて補強層の金属表面と硫黄との反応が促進されるので、加硫後のゴム組成物と補強層の金属表面との接着強度が向上する。したがって、熱風加硫方式で加硫する場合であっても、補強層の金属表面との接着性を向上することが可能となる。
本実施の形態に係るゴム組成物は、ロジンエステルを含有する。このロジンエステルは、ロジンとアルコール化合物又はエポキシ化合物とをエステル化反応させてロジンをエステル化変性したものである。ロジンエステルとしては、本発明の効果を奏する範囲で各種ロジンエステルを用いることが可能であり、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン及びペンタエリスリトールなどのロジンエステルが挙げられる。
ロジンエステルの原料として用いられるアルコール化合物としては、特に制限はなく、各種公知の多価アルコールが挙げられる。アルコール化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、オクタンジオール及びジプロピレングリコールなどの飽和アルコール化合物、不飽和の2価アルコール、ビスフェノールAに酸化エチレン又は酸化プロピレンを付加して得られた2価アルコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの3価アルコール、ペンタエリスリトール、ジグリセリンなどの4価アルコール、ジペンタエリスリトールなどの6価アルコール、エチレングリコールやグリセリンなどの脂肪族多価アルコールを開始剤とした酸化エチレン、酸化プロピレン及びテトラヒドロフランなどの重合体や共重合体などのポリエーテルポリオール類などが挙げられる。これらのアルコール化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ロジンエステルの原料として用いられるエポキシ化合物としては、特に制限はなく、各種公知のモノエポキシ化合物及び多価エポキシ化合物などが挙げられる。
モノエポキシ化合物としては、例えば、n−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテルなどのアルキルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテルなどのアリールグリシジルエーテル、バーサティック酸グリシジルエステル、ロジンのグリシジルエステルなどのモノカルボン酸グリシジルエステル、スチレンオキサイド、シクロへキセンオキサイドなどが挙げられる。
ジエポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルなどの非環状脂肪族ジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジグリシジルエーテル、ビスフェノールA系高分子量エポキシ樹脂、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジグリシジルエーテル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタンジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンジグリシジルエーテル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−(β−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパンジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテルなどの芳香族又は環状脂肪族ジグリシジルエーテル、無水フタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロ無水フタル酸ジグリシジルエステルなどの芳香族又は環状脂肪族ジグリシジルエステル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロへキセンジオキサイドなどの環状脂肪族環状オキシランなどのジエポキシ化合物が挙げられる。
トリエポキシ化合物としては、例えば、トリメチロールエタントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレートトリグリシジルエーテル、トリヒドロキシビフェニルトリグリシジルエーテル、トリメリット酸トリグリシジルエステルなどが挙げられる。またテトラエポキシ化合物としては、例えば、1,1,2,2−テトラ(4−ヒドロキシフェニル)エタンテトラグリシジルエーテル、ビスレゾルシノールテトラグリシジルエーテルなどが挙げられる。その他のポリエポキシ化合物としては、ソルビトールポリグリシジルエーテル、フェノールノボラック型樹脂のポリグリシジルエーテルなどが挙げられる。これらエポキシ化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ロジンエステルとしては、市販品を用いることもできる。ロジンエステルの市販品としては、商品名「ハリマック(登録商標)R−80」(ハリマ化成社製)、商品名「ハリマック(登録商標)M−453」(ハリマ化成社製)などが挙げられる。
ロジンエステルとしては、補強層の金属表面との接着性に優れたゴム組成物を得る観点から、軟化点が50℃以上であるものが好ましく、60℃以上であるものがより好ましく、70℃以上であるものが更に好ましく、また150℃以下であるものが好ましく、140℃以下であるものがより好ましく、130℃以下であるものが更に好ましい。以上を考慮すると、ロジンエステルの軟化点は、50℃以上150℃以下が好ましく、60℃以上140℃以下がより好ましく、70℃以上130℃以下が更に好ましい。なお、本実施の形態において、軟化点とは、環球式軟化点測定装置(JIS K 6220−1:2001)によって測定される値である。
ロジンエステルとしては、酸価が5以上であるものが好ましく、10以上であるものがより好ましく、15以上であるものが更に好ましく、また50以下であるものが好ましく、35未満であるものがより好ましく、30以下であるものが更に好ましい。以上を考慮すると、ロジンエステルの酸価は、5以上50以下が好ましく、10以上35以下がより好ましく、15以上30以下が更に好ましい。なお、本実施の形態において、酸価とは、中和滴定法又は電位滴定法(JIS K 0070:1992)によって測定される値である。
ロジンエステルの配合量としては、補強層の金属表面との接着性に優れたゴム組成物を得る観点から、ジエン系重合体100質量部に対して、0.1質量部以上であり、0.5質量部以上が好ましく、1.0質量部以上がより好ましく、3.0質量部以上が更に好ましく、また20質量部以下であり、15質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましく、7質量部以下が更に好ましい。以上を考慮すると、ロジンエステルの配合量としては、ジエン系重合体100質量部に対して、0.1質量部以上20質量部以下であり、0.5質量部以上15質量部以下が好ましく、1.0質量部以上10質量部以下がより好ましく、3.0質量部以上7.0質量部以下が更に好ましい。
<その他のロジン類>
本実施の形態に係るゴム組成物においては、本発明の効果を奏する範囲でその他のロジン類を含有してもよい。その他のロジン類としては、例えば、天然ロジン、重合ロジン、水添ロジン、マレイン化ロジン、不均化ロジン、及びこれらの誘導体などが挙げられる。
その他のロジン類としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、及びトールロジンなどの未変性ロジン(天然ロジン)、未変性ロジンをマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸及びアクリル酸などの不飽和カルボン酸で変性した不飽和カルボン酸変性ロジン(例えば、マレイン化ロジン及びアクリル化ロジンなど)、未変性ロジンを水素化した水素化ロジン(水添ロジン)、未変性ロジンを重合した重合ロジン、未変性ロジンを不均化した不均化ロジン、未変性ロジンをフェノール類で変性したフェノール変性ロジン、未変性ロジンをホルマリン処理したホルミル化ロジンなどの変性ロジン(ロジン誘導体)が挙げられる。これらの変性ロジンには、その他、分子内にロジン骨格と水酸基とを各々2個有するロジン含有ジオール(ロジンジオール)なども含まれる。
<加硫剤>
本実施の形態に係るゴム組成物は、加硫剤として硫黄を含有する。硫黄としては、粉末硫黄、沈降性硫黄、高分散性硫黄、表面処理硫黄、及び不溶性硫黄が挙げられる。
硫黄の含有量は、ジエン系重合体100質量部に対して、0.5質量部以上1.5質量部以下である。硫黄の含有量が0.5質量部以上1.5質量部以下であれば、ゴム組成物を用いたゴム層と補強層との接着性に優れると共に、耐熱性が良好なゴム組成物が得られる。硫黄の含有量は、ジエン系重合体100質量部に対して、0.55質量部以上が好ましく、0.6質量部以上がより好ましく、0.7質量部以上が更に好ましく、0.8質量部以上がより更に好ましく、また1.3質量部以下が好ましく、1.2質量部以下がより好ましく、1.1質量部以下が更に好ましく、1.0質量部以下がより更に好ましい。以上を考慮すると、硫黄の含有量は、ジエン系重合体100質量部に対して、0.55質量部以上1.3質量部以下が好ましく、0.6質量部以上1.2質量部以下がより好ましく、0.7質量部以上1.1質量部以下が更に好ましく、0.8質量部以上1.0質量部以下がより更に好ましい。
本実施の形態に係るゴム組成物においては、本発明の効果を奏する範囲内で、硫黄以外の加硫剤を含んでいてもよい。硫黄以外の加硫剤としては、例えば、硫黄系、有機過酸化物系、金属酸化物系、フェノール樹脂、キノンジオキシムなどの加硫剤が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。硫黄系の加硫剤としては、例えば、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ジモルフォリンジサルファイド、アルキルフェノールジサルファイドなどの有機硫黄含有化合物を挙げることができる。
有機過酸化物系の加硫剤としては、例えば、ジクミルペルオキシド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ(パーオキシルベンゾエート)が挙げられる。
その他の加硫剤としては、例えば、亜鉛華、酸化マグネシウム、フェノール樹脂などの樹脂、p−キノンジオキシム、p−ジベンゾイルキノンジオキシム、ポリ−p−ジニトロソベンゼン、及びメチレンジアニリンなどが挙げられる。
<加硫促進剤>
本実施の形態に係るゴム組成物は、加硫促進剤を含有することが好ましい。加硫促進剤としては、チウラム系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、チオ尿素系加硫促進剤、アルデヒド−アンモニア系加硫促進剤、アルデヒド-アミン系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤、及びキサントゲン酸塩系加硫促進剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
チウラム系加硫促進剤としては、例えば、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド(TS)、及びテトラメチルチウラムジスルフィド(TT)、テトラエチルチウラムジスルフィド(TETD)、テトラブチルチウラムジスルフィド(TBTD)、テトラベンジルチウラムジスルフィド、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィドなどが挙げられる。
グアニジン系加硫促進剤としては、例えば、N,N’−ジフェニルグアニジン、N,N’−ジオルトトリルグアニジンなどが挙げられる。
スルフェンアミド系加硫促進剤としては、例えば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CZ)、及びN−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(NS)、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドなどが挙げられる。
チオ尿素系加硫促進剤としては、例えば、エチレンチオ尿素(2−メルカプトイミダゾリン)、N,N’−ジエチルチオ尿素、トリメチルチオ尿素、N,N’−ジブチルチオ尿素などが挙げられる。
加硫促進剤の含有量としては、補強層とゴム組成物を含むゴム層との接着性の観点から、ジエン系重合体100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、0.75質量部以上がより好ましく、1.0質量部以上が更に好ましく、また3.0質量部以下が好ましく、2.5質量部以下がより好ましく、2.0質量部以下が更に好ましい。
[その他添加剤]
また、ゴム組成物は、本発明の効果を奏する範囲で、必要に応じて、その他の添加剤を含有することができる。その他の添加剤としては、例えば、充填材、可塑剤、軟化剤、老化防止剤、有機系活性剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、架橋促進助剤、加硫遅延剤、オゾン劣化防止剤、アロマオイル及び接着助剤が挙げられる。
充填材としては、例えば、カーボンブラック、シリカ(ホワイトカーボン)、クレー、タルク、酸化鉄、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン、酸化バリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、硫酸バリウム、マイカ(雲母)、及びケイソウ土などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本実施の形態に係るゴム組成物においては、カーボンブラックを含有することが好ましい。カーボンブラックを含有すると、ゴムの引張強さ、耐摩耗性などのゴム性能が向上する。カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、サーマルブラックが挙げられる。
ファーネスブラックとしては、例えば、SAF(Super Abrasion Furnace)、ISAF(Intermediate Super Abrasion Furnace)、IISAF−HS(Intermediate ISAF−High Structure)、HAF(High Abrasion Furnace)、FEF(Fast Extruding Furnace)、GPF(General Purpose Furnace)、SRF(Semi−Reinforcing Furnace)が挙げられる。
サーマルブラックとしては、例えば、FT(Fine Thermal)、MT(Medium Thermal)が挙げられる。
カーボンブラックとしては、補強性、ゴム押出し加工性の観点から、ISAF級カーボンブラック、HAF級カーボンブラック、FEF級カーボンブラック、GPF級カーボンブラック、SRF級カーボンブラックが好ましく、FEF級カーボンブラック、GPF級カーボンブラック、SRF級カーボンブラックがより好ましい。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シリカとしては、例えば、結晶性シリカ、沈殿シリカ、非晶質シリカ(例えば、高温処理シリカ)、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、及び溶融シリカなどが挙げられる。特に、シリカは、カーボンブラックと同様に、カーボンゲル(バウンドラバー)を生成することが知られており、必要に応じて好適に用いることができる。クレーとしては、ハードクレー、ろう石クレー、カオリンクレー、及び焼成クレーなどが挙げられる。
可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、コハク酸イソデシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、トリメリット酸エステル、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、及びアジピン酸ブチレングリコールポリエステル、ナフテンオイルなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
軟化剤としては、具体的には、例えば、アロマ系オイル、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル、石油樹脂、植物油、及び液状ゴムなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
老化防止剤としては、例えば、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン(6PPD)、N,N’−ジナフチル−p−フェニレンジアミン(DNPD)、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン(IPPD)、スチレン化フェノール(SP)、及び2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合物(RD)などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
有機系活性剤としては、例えば、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸亜鉛などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
酸化防止剤としては、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)が挙げられる。
帯電防止剤としては、例えば、第四級アンモニウム塩、ポリグリコール、エチレンオキサイド誘導体などの親水性化合物が挙げられる。
難燃剤としては、例えば、クロロアルキルホスフェート、ジメチル・メチルホスホネート、臭素・リン化合物、アンモニウムポリホスフェート、ネオペンチルブロマイド−ポリエーテル、及び臭素化ポリエーテルなどが挙げられる。また、非ハロゲン系難燃剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、トリクレジル・ホスフェート、及びジフェニルクレジル・ホスフェートが挙げられる。
架橋促進助剤としては、一般的なゴム用助剤を併せて用いることができる。ゴム用助剤としては、例えば、亜鉛華、酸化マグネシウム、ステアリン酸、オレイン酸、これらのZn塩を用いることができる。
加硫遅延剤としては、例えば、無水フタル酸、安息香酸、サリチル酸、アセチルサリチル酸などの有機酸、N−ニトロソ−ジフェニルアミン、N−ニトロソ−フェニル−β−ナフチルアミン、N−ニトロソ−トリメチル−ジヒドロキノリンの重合体などのニトロソ化合物、トリクロルメラニンなどのハロゲン化物、2−メルカプトベンツイミダゾール、及びN−(シクロヘキシルチオ)フタルイミド(PVI)などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
接着助剤としては、例えば、トリアジンチオール系化合物(例えば、2,4,6−トリメルカプト−1,3,5−トリアジン、6−ブチルアミノ−2,4−ジメルカプト−1,3,5−トリアジン)、レゾルシン、クレゾール、レゾルシン−ホルマリンラテックス、モノメチロールメラミン、モノメチロール尿素、エチレンマレイミド、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、バーサチック酸コバルト、及びドデカン酸コバルトなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、又は2種以上を併用してもよい。
<ゴム組成物の製造方法>
本実施の形態に係るゴム組成物は、従来公知の製造方法により製造できる。本実施の形態に係るゴム組成物の製造方法としては、例えば、まず、硫黄加硫可能なジエン系重合体を100質量部、硫黄を0.5質量部以上1.5質量部以下、及びロジンエステルを0.1質量部以上20質量部以下と、必要に応じてその他のジエン系重合体及びジエン系重合体以外の重合体と上記各種添加剤などとを配合する。そして、バンバリーミキサー、及びニーダーなどの密閉式混合機、ロールなどの混練ロール機、押出し機、及び二軸押出機などを用いて混練する製造方法が挙げられる。
[ゴム組成物金属積層体]
本実施の形態に係るゴム組成物金属積層体は、上記ゴム組成物と表面を金属めっきしたワイヤ補強層との積層体である。この積層体としては、例えば、高圧ホース及び油圧ホースなどのホースが挙げられる。図1は、本実施の形態に係るホースの一例を示す一部破断斜視図である。図1に示すように、ホース1は、円筒状に形成され、内部を流体が通過する内部ゴム層11と、内部ゴム層11の外側に設けられる補強層12と、補強層12の外側に設けられる外部ゴム層13とを有する。補強層12は、内部ゴム層11と外部ゴム層13との間に挟みこまれるように配設されている。内部ゴム層11、補強層12、及び外部ゴム層13は、内部ゴム層11及び外部ゴム層13の加硫により接着固定される。
<ゴム層>
上述したように、内部ゴム層11及び/又は外部ゴム層13は、上記実施の形態に係るゴム組成物を用いたゴム層である。ホースの耐候性の観点から、少なくとも外部ゴム層13を上記実施の形態に係るゴム組成物を用いて形成するのが好ましい。内部ゴム層11は、耐油性に優れたアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)を主成分とするゴム組成物を用いて形成することが好ましい。
上記内部ゴム層11の厚みは、例えば、0.2mm以上4.0mm以下が好ましく、0.5mm以上2.0mm以下がより好ましい。同様に、上記外部ゴム層13の厚みは、例えば0.2mm以上4.0mm以下が好ましく、0.5mm以上2.0mm以下がより好ましい。
<補強層>
補強層12は、鋼線材が編みこまれたワイヤブレードであり、ワイヤの表面がブラスめっきされている。ホース1の強度保持の観点から内部ゴム層11と外部ゴム層13との間に設けられる層である。なお、図1に示した例では、補強層12を一層としているが、層間に中間ゴム層が配置された複数の補強層12を設けるようにしてもよい。補強層12は、ワイヤブレードのほか、内部ゴム層11周囲に鋼線材ワイヤをらせん状に巻きつけたスパイラルワイヤとして形成されたものであってもよい。補強層12を形成する材料及び編み方や織り方又は巻き付け方は用途に応じて、例えば、耐圧力に応じて、適宜選択することができる。ホースなどにおいては、ワイヤブレードにより補強層12を形成することが好ましい。
ワイヤ材料としては、例えば、ピアノ線(炭素鋼)、硬鋼線及びステンレス鋼線などが挙げられる。ワイヤ材料としては、加工性及び強度などの観点からピアノ線(炭素鋼)及び硬鋼線が特に好ましい。
補強層12は、ゴム層との接着性を高めるために、表面が金属めっきされることが接着性に優れるため好ましい。この金属めっきは、ピアノ線及び硬鋼線にブラス(真鍮)コーティングが施されたものである。ブラスコーティングでは、銅が鋼ワイヤ上にめっきされ、亜鉛が銅の上にめっきされ、熱拡散処理を加えてブラスコーティングを形成する。
<加硫ゴム製品>
上記ゴム組成物と補強層12とのゴム組成物金属積層体は、硫黄の存在下で架橋、すなわち加硫されることによって、内部ゴム層11及び外部ゴム層13を形成するゴムの分子間が硫黄によって架橋される。この架橋により、内部ゴム層11及び外部ゴム層13に弾性と引っ張り強さが付与されると共に、補強層12との界面でブラスコーティングを構成する金属(銅、亜鉛)と硫黄とが結合して内部ゴム層11及び外部ゴム層13と補強層12とが接着される。
硫黄は、ゴム組成物としてのコンパウンドを形成する際に、他の材料とともに配合しておくことが好ましい。なお、硫黄の配合は、硫黄によりジエン系重合体を形成する分子鎖同士が硫黄により架橋され、内部ゴム層11及び外部ゴム層13と補強層12との界面における金属(銅、亜鉛)と硫黄との結合などにより内部ゴム層11及び外部ゴム層13と補強層12とが接着される限りにおいては、コンパウンド調製時の配合に限定されない。
加硫方法としては、硫黄の存在下でゴム組成物を所定温度で所定時間加熱処理する方法が挙げられる。加硫温度としては、130℃以上180℃以下が好ましい。加硫時間としては、30分以上240分以下が好ましい。この範囲の温度と時間との組み合わせによって、加硫ゴム製品として所望の物性、例えば弾性、引張強度、外観、ゴム−金属界面の接着性及びゴム−金属界面のゴム付きを得ることができる。
本実施の形態における加硫ゴム製品は、ホースなどとして好適に用いることができる。ホースなどの製造方法としては、例えば、高圧容器内にゴム組成物金属積層体を封入して蒸気缶内で架橋するスチーム加硫方式と、ゴム組成物金属積層体をナイロン布などで覆ったものを熱風乾燥炉内で加硫するオーブン加硫方式(熱風加硫方式)とが挙げられる。一般的に、スチーム加硫方式はバッチ式処理であり、オーブン加硫方式は連続式処理である。ホースの製造方法としては、連続式処理であるオーブン加硫方式が好ましい。
<加硫ゴム製品の製造方法>
以下に、本実施の形態に係る加硫ゴム製品の製造方法について説明する。ここでは加硫ゴム製品としてホースを製造する場合を例として説明する。
図2及び図3を参照して、本実施の形態に係るホースの製造方法について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るゴム組成物を用いたホースの製造工程の説明図であり、図3は、本発明の実施の形態に係るゴム組成物を用いたホースの加硫工程の説明図である。
<ホース製造工程>
図2に示すように、ゴムホースは、内部ゴム層11を形成するゴム材の押出し工程(ステップS101)、補強層12の編上げ工程(ステップS102)、外部ゴム層13の押出し・加硫工程(ステップS103)、及び、マンドレル101の抜出し工程(ステップS104)により得られる。製造されたゴムホースは、水圧検査、さらに検査巻取り工程を経て、梱包、出荷される。
まず、ステップS101においては、巻出機100から繰り出したマンドレル101の外周面に、第1押出機102により未加硫の内部ゴム層11を被覆する。内部ゴム層11を被覆したホース103は、巻取捲出機104に巻き取る。
次に、ステップS102において、巻取捲出機104から繰り出したホース103を構成する内部ゴム層11を覆うように、編組機105により編組して補強層12を形成したホース106を巻取捲出機107に巻き取る。この補強層12のコードには、金属ワイヤが用いられる。金属ワイヤは、ゴムとの接着性を良好にするために真鍮をめっきした鋼線が用いられる。なお、補強層12は、金属ワイヤをマンドレル101の周囲に形成した内部ゴム層11の周囲にスパイラルに巻き回すことにより形成してもよい。
次に、ステップS103においては、巻取捲出機107から繰り出したホース106の補強層12の上に、第2押出機108により未加硫の外部ゴム層13を被覆してホース本体109を形成し、形成したホース本体109を巻取機110に巻き取る。本実施の形態においては、ホース本体109が、第2押出機108を出てから巻取機110に巻き取られる間に、加硫装置111により加硫工程を実施して加硫したホース112を巻取機110で巻き取っているが、加硫工程は、ホース本体109を巻取機110で巻き取ったあとに設けてもよい。また、加硫装置111の前後には、ナイロン布などの保護布をホース本体109へ脱着するためのラッピング装置113及びアンラッピング装置114が設けられている。なお、図2においては、ラッピング装置113によりナイロン布が巻かれた加硫前のホース115は、加硫後、ナイロン布を取り外す前のホース116となる。加硫工程については後述する。
次に、ステップS104においては、加硫後、巻取機110から巻き出したアンラッピングしたホース116からマンドレル抜出装置117により、マンドレル101を抜き取ってホース118が完成する。
<加硫工程>
図3に示すように、第2押出機108を出たホース本体109は、ラッピング装置113によって周囲にナイロン布119が巻き回される。ナイロン布119で被覆されたホース本体109は、加硫装置111内に搬入される。加硫装置111は、熱風120により加硫を進行させる熱風循環型の連続加硫装置である。この加硫方式は、オーブン加硫方式である。
図4は、加硫装置に投入されるマンドレル101周囲の層構造の一例を説明する部分断面図である。図4に示すように、マンドレル101周囲には、内部ゴム層11が形成されて、更にその周囲には補強層12が形成され、更にその周囲には外部ゴム層13が形成されている。外部ゴム層13の周囲には、ナイロン布119が巻き付けられており、この状態で加熱されて加硫工程が進行する。
上述したように、加硫温度は130℃以上180℃以下、加硫時間すなわち加硫装置111内における加硫時間は30分以上240分以下であることが好ましい。この温度範囲及び加硫時間において、内部ゴム層11及び外部ゴム層13と補強層12との接着性が良好なホースが得られる。ここでは、上記実施の形態に係るゴム組成物を用いて内部ゴム層11及び/又は外部ゴム層13を形成することにより、内部ゴム層11及び/又は外部ゴム層13と金属製の補強層12との接着性が良好なホースを製造することができる。
なお、ゴム組成物によれば、加硫直前まで適度な水分を組成物中に安定に保持できるため、水分蒸発の大きなオーブン加硫方式においても、水分不足による接着不良及び接着性の低下を抑制できる。しかしながら、上記実施の形態に係るゴム組成物は、従来公知の他の加硫方式によるゴム製品の製造にも好適に使用できることはいうまでもない。他の加硫方式としては、例えば、プレス加硫、蒸気加硫、及び温水加硫などを挙げることができる。
また上記実施の形態においては、連続処理方式による製造工程を例示したが、ゴム層と補強層とを別工程で製造した後貼り合わせる方法によっても加硫ゴム製品を製造できる。
本実施の形態に係る製造方法によって製造されるホースは、様々な用途に適用することができる。ホースの用途としては、例えば、自動車用エアコンホース、パワーステアリングホース、建設車両の油圧系などに用いられる油圧ホースなどとして好適に用いることができる。
また、本実施の形態においては、ゴム組成物金属積層体及び加硫ゴム製品としてホースを用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、コンベヤベルトなど他のゴム積層体においても同様に用いることができる。
以上のように、ゴム組成物金属積層体、加硫ゴム製品、及び加硫ゴム製品の製造方法によれば、オーブン加硫方式による連続生産方式においても、ゴム層と補強層との接着性が良好な加硫ゴム製品を提供することができる。とりわけ乾燥状態で長期保管された後に使用される場合であっても、補強層との接着性が良好なゴム製品を形成する組成物を提供することができる。この加硫ゴム製品は、油圧ホース、高圧ホースなどに好適に用いることができる。
以下、本発明の効果を明確にするために行った実施例を参照して本発明をより詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施例及び比較例によって何ら限定されるものではない。
<ゴム組成物の作製>
参考例1)
クロロプレンゴム(商品名「デンカクロロプレンS−41」、電気化学工業社製、メルカプタン変性タイプクロロプレンゴム、ムーニー粘度(ML1+4,125℃)47)50質量%及びスチレンブタジエンゴム(商品名「Nipol 1502」、日本ゼオン社製、乳化重合SBR、結合スチレン含有量23.5質量%、ムーニー粘度(ML1+4,100℃)52)50質量%を含有するジエン系重合体100質量部に対して、5質量部のロジンA(ロジンエステル、商品名「ハリマック(登録商標)R−80」、ハリマ化成社製)と、0.75質量部の硫黄(細井化学工業社製)と、0.75質量部の加硫促進剤A(テトラメチルチウラムモノスルフィド、商品名「サンセラーTS−G」、三新化学工業社製)と、0.75質量部の加硫促進剤B(N,N’−ジフェニルグアニジン、商品名「ソクシノールD−G」、住友化学社製)と、45質量部のカーボンブラックA(FEF級カーボンブラック:商品名「HTC#100」、新日化カーボン社製)と、45質量部のカーボンブラックB(ISAF級カーボンブラック:商品名「ショウブラックN220」、昭和キャボット社製)と、20質量部のナフテンオイルと、10質量部のアロマオイル(商品名「A−OMIX」、三共油化工業社製)と、2質量部の脂肪酸エステル(ジオクチルアジペート、商品名「DIACIZER DOA」、三菱化成ビニル社製)と、2質量部の老化防止剤(商品名「オゾンノン6C」、精工化学社製)と、1.6質量部のパラフィンワックスAと、2.4質量部のパラフィンワックスBと、2質量部の加硫遅延剤と、5質量部の酸化亜鉛(酸化亜鉛3種、正同化学工業社製)と、3質量部のステアリン酸(日油社製)とを配合し、バンバリーキミサーで混練してゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(実施例
ロジンAに代えて5質量部のロジンB(ロジンエステル、商品名「ハリマック(登録商標)M−453」、ハリマ化成社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例1)
ロジンAを配合しなかったこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例2)
ロジンAに代えて5質量部のロジンC(ガムロジン、商品名「ガムロジンWW」、荒川化学工業社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例3)
ロジンAに代えて5質量部のロジンD(ガムロジン、商品名「ガムロジンX」、ハリマ化成社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例4)
ロジンAに代えて5質量部のロジンE(トールロジン、商品名「ハートールR−WW」、ハリマ化成社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例5)
ロジンAに代えて5質量部のロジンF(アクリル化ロジン、商品名「ハリマック(登録商標)T−80、ハリマ化成社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例6)
ロジンAに代えて5質量部のロジンG(水添ロジン、商品名「ハリタック(登録商標)F」、ハリマ化成社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例7)
ロジンAに代えて5質量部のロジンH(水添ロジン、商品名「ハイベール(登録商標)」、荒川化学工業社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例8)
ロジンAに代えて5質量部のロジンI(重合ロジン、商品名「アラダイム(登録商標)R−95」、荒川化学工業社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
(比較例9)
ロジンAに代えて5質量部のロジンJ(不均化ロジン、商品名「ロンヂス(登録商標)R」、荒川化学工業社製)を配合したこと以外は、参考例1と同様にしてゴム組成物を作製して評価した。各成分の配合量を下記表1に示し、評価結果を下記表2に示す。
Figure 0006464600
なお、表1に記載した各成分の詳細は以下のとおりである。
・CR:商品名「デンカクロロプレンS−41」、電気化学工業社製、メルカプタン変性タイプクロロプレンゴム、ムーニー粘度(ML1+4,125℃)47
・E−SBR:商品名「Nipol 1502」、日本ゼオン社製、乳化重合SBR、結合スチレン含有量23.5質量%、ムーニー粘度(ML1+4,100℃)52
・ロジンA:ロジンエステル、商品名「ハリマック(登録商標)R−80」、ハリマ化成社製
・ロジンB:ロジンエステル、商品名「ハリマック(登録商標)M−453」、ハリマ化成社製
・ロジンC:ガムロジン、商品名「ガムロジンWW」、荒川化学工業社製
・ロジンD:ガムロジン、商品名「ガムロジンX」、ハリマ化成社製
・ロジンE:トールロジン、商品名「ハートールR−WW」、ハリマ化成社製
・ロジンF:アクリル化ロジン、商品名「ハリマック(登録商標)T−80」、ハリマ化成社製
・ロジンG:水添ロジン、商品名「ハリタック(登録商標)F、ハリマ化成社製
・ロジンH:水添ロジン、商品名「ハイベール(登録商標)」、荒川化学工業社製
・ロジンI:重合ロジン、商品名「アラダイム(登録商標)R−95」、荒川化学工業社製
・ロジンJ:不均化ロジン、商品名「ロンヂス(登録商標)R」、荒川化学工業社製
・硫黄:細井化学工業社製
・加硫促進剤A:テトラメチルチウラムモノスルフィド、商品名「サンセラーTS−G」、三新化学工業社製
・加硫促進剤B:N,N’−ジフェニルグアニジン、商品名「ソクシノールD−G」、住友化学社製
・カーボンブラックA:FEF級カーボンブラック、商品名「HTC#100」、新日化カーボン社製
・カーボンブラックB:ISAF級カーボンブラック:商品名「ショウブラックN220」、昭和キャボット社製
・ナフテンオイル:商品名「コスモレックス H22(YR)」、JX日鉱エネルギー社製
・アロマオイル:商品名「A−OMIX」、三共油化工業社製
・脂肪酸エステル:ジオクチルアジペート、商品名「DIACIZER DOA」、三菱化成ビニル社製
・老化防止剤:商品名「オゾンノン6C」、精工化学社製
・パラフィンワックスA:商品名「OZOACE−0015A」、日本精蝋社製
・パラフィンワックスB:商品名「OZOACE−0037」、日本精蝋社製
・加硫遅延剤:商品名「キョーワマグ 150」、協和化学工業社製
・酸化亜鉛:酸化亜鉛3種、正同化学工業社製
・ステアリン酸:日油社製
<酸価の測定>
JIS K 0700:1992に準拠して測定した。試料を溶剤に溶かし、電位差滴定装置を用い、水酸化カリウムエタノール溶液で電位差滴定を行って酸価を求めた。
<軟化点の測定>
JIS K 6220−1:2001に準拠して測定した。試料を試験条件下で加熱した場合に、試料が規定距離までたれ下がるときの温度を求める。
<接着性試験>
表1に示す配合のゴム組成物を常法に従って混練りし、幅120mm×長さ120mm×厚さ1.2mmの方形状の未加硫ゴムシートを作製し、以下の条件によりブラスめっきワイヤとの接着性を評価した
(接着性評価)
作製した未加硫ゴムシート表面に直径0.6mm、長さ100mmのブラスめっきワイヤを5本1組で並べたものを3組配置し、それらの両端をテープで貼り付けて固定した。次に、固定した上記未加硫ゴムシートを143℃、135分間の条件で熱風加硫装置内で加硫した後、外部ゴム層とワイヤとの界面から剥離速度50mm/分で外部ゴム層を剥離し、剥離に要した単位幅(25mm)あたりの力の大きさ(N)である接着力(N/25mm)を測定した。また、ワイヤをゴムシートから剥がし、剥がしたワイヤの表面の状態を目視で観察した。ゴム付きの評価は、ワイヤ表面にゴムが付着したワイヤが、未加硫ゴムシートに貼り付けたワイヤの全組数に占める割合を算出することにより実施した。接着力(N/25mm)及びゴム付き(%)の数値は、4回測定した平均値である。
Figure 0006464600
表2から分かるように、ジエン系重合体に対して、所定量の硫黄と、所定量のロジンエステルを含有する実施例1に係るゴム組成物は、接着力及びゴム付きが良好であった。これに対して、ロジンを含有しない場合(比較例1)及びロジンエステル以外のロジン類を含有する場合(比較例2−9)には、接着力及びゴム付きが著しく低下した。この結果は、ロジンエステルを含有しない場合には、加熱加硫時のエステルの加水分解に基づく接着力向上の効果が発現しなかったためと考えられる。
1 ホース
11 内部ゴム層
12 補強層
13 外部ゴム層
100 巻出機
101 マンドレル
102 第1押出機
103 ホース
104 巻取捲出機
105 編組機
106 ホース
107 巻取捲出機
108 第2押出機
109 ホース本体
110 巻取機
111 加硫装置
112 ホース
113 ラッピング装置
114 アンラッピング装置
115 ホース
116 ホース
117 マンドレル抜出装置
118 ホース
119 ナイロン布
120 熱風

Claims (8)

  1. 硫黄加硫可能なジエン系重合体を100質量部と、
    硫黄を0.5質量部以上1.5質量部以下と、
    ロジンエステルを0.1質量部以上20質量部以下と、を含有すると共に、
    前記ロジンエステルの軟化点が105℃以上150℃以下であり、
    前記ジエン系重合体は、クロロプレンゴムの含有量が40質量%以上100質量%以下であって、スチレンブタジエンゴムの含有量が0質量%以上60質量%以下である、ことを特徴とする、ゴム組成物。
  2. 前記ロジンエステルの酸価が50以下である、請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 金属表面を有する補強層と、前記補強層上に設けられ、請求項1又は請求項2に記載のゴム組成物を含むゴム層と、を備えたことを特徴とする、ゴム組成物金属積層体。
  4. 前記金属表面が、ブラスめっきされてなる、請求項に記載のゴム組成物金属積層体。
  5. 前記補強層が、ワイヤを編み上げた編組構造、及び/又は、スパイラル構造を有する、請求項又は請求項に記載のゴム組成物金属積層体。
  6. 請求項から請求項のいずれか1項に記載のゴム組成物金属積層体の前記ゴム層が加硫されて前記補強層と接着されてなることを特徴とする、加硫ゴム製品。
  7. ホースである、請求項に記載の加硫ゴム製品。
  8. 前記ホースは、熱風加硫方式により加硫されてなる、請求項に記載の加硫ゴム製品。
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