JP6455362B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、編組シールドを備えたワイヤハーネスに関する。
従来、例えばインバータとモータとの間を接続するワイヤハーネスとして、電磁波吸収効果を有する編組シールドを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のワイヤハーネスは、導体を絶縁体で被覆してなる電線本体、及び電線本体の外周に編組線からなるシールド層及びシースが設けられたシールド電線と、電線本体の外周を囲繞する金属製のハウジングとを備えている。ハウジングは、電線本体を挿通させる筒状の本体部と、車両の駆動力を発生させるモータを収容するシールドケースへの固定のためのフランジ部とを有している。シールドケース内には、モータを冷却するための油が充填され、この油の漏出を防止するための2つのOリングがハウジングの内外に配置されている。
また、特許文献1に記載のワイヤハーネスは、シールド電線が導出されるハウジングの開口端が熱収縮チューブによって覆われ、熱収縮チューブの内側には、ハウジング内に水が浸入することを防止するための接着剤が塗布されている。
特開2014−99408号公報
ハウジングの開口端における外周面とシールド電線の外周面との間には段差があるので、熱収縮チューブが収縮する際には、熱収縮チューブを段差のハウジング側からシールド電線側に移動させる力が発生する。特許文献1に記載のものでは、この熱収縮チューブの移動を抑制するため、ハウジングの本体部の外周におけるフランジ部の近傍に溝状の括れ部が形成され、熱収縮チューブの一端部がこの括れ部に収容されるように構成されている。
しかし、特許文献1に記載のものでは、この括れ部の分だけ、ハウジングの本体部における軸方向の長さが増大してしまう。これによるハウジングの大型化は、ワイヤハーネスが車両の駆動源としてのモータに電流を供給するために用いられる場合に、車両への搭載性を低下させる要因となり得る。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シールド電線を挿通させるハウジングの小型化が可能なワイヤハーネスを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、線状の導体を絶縁体で被覆してなる電線本体、及び前記電線本体の長手方向における一部の外周に設けられた編組シールドを有するシールド電線と、前記編組シールドに覆われていない前記電線本体を挿通させる小径筒状部、及び前記小径筒状部の内径よりも大きい内径を有して前記編組シールドの端部を含む前記シールド電線の一部を収容する大径筒状部を有する金属製のハウジングと、前記大径筒状部の内周面と前記編組シールドから露出した前記電線本体の外周面との間に介在する環状のリテーナと、前記大径筒状部の内周面及び前記電線本体の外周面に弾接する弾性体からなる環状のシール部材と、を備え、前記シール部材は、前記大径筒状部と前記小径筒状部との間の段差面と前記リテーナとの間に配置され、前記シール部材の内側における前記電線本体の撓みが前記リテーナによって規制される、ワイヤハーネスを提供する。
本発明に係るワイヤハーネスによれば、シールド電線を挿通させるハウジングの小型化が可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスを示す断面図である。 第1の実施の形態に係るワイヤハーネスの各構成部材をシールド電線の軸方向に沿って分解して示す斜視図である。 取付対象部材であるシールドケースにワイヤハーネスのハウジングが固定された状態を示す断面図である。 比較例に係るワイヤハーネスを示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るワイヤハーネスを示す断面図である。
[第1実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るワイヤハーネスを示す断面図である。図2は、ワイヤハーネスの各構成部材をシールド電線の軸方向に沿って分解して示す斜視図である。このワイヤハーネスは、電気自動車や所謂ハイブリッド車等の電動モータを駆動源として有する車両に搭載される車両用のワイヤハーネスであり、車両の走行用の駆動源としての電動モータとインバータとを接続するために用いられる。
ワイヤハーネス1は、シールド電線2と、金属製のハウジング3と、ハウジング3に収容された環状のリテーナ4及びOリング5と、ハウジング3に収容された円筒状のフェルール6及びスペーサ7とを有している。リテーナ4及びOリング5は、シールド電線2の軸方向に並んで配置され、スペーサ7はフェルール6の内側に配置されている。このOリング5は、本発明の「シール部材」の一態様である。
シールド電線2は、図2に示すように、線状の導体21を絶縁体22で被覆してなる電線本体20、及び電線本体20の長手方向における一部の外周に設けられた編組シールド23を有する。導体21は、例えば銅からなる複数の素線を撚り合わせて構成されている。また、編組シールド23は、例えば錫メッキ銅線からなる複数のシールド素線を筒状に編み組みして構成され、その一方の端部が電線本体20の長手方向に沿うように外側に折り返されている。
ハウジング3は、例えばアルミニウム合金のダイキャスト成形もしくは黄銅の鍛造成形によって構成され、電線本体20を挿通させる円筒状の本体部30と、取付対象部材への固定のためのフランジ部31とを一体に有している。ハウジング3の本体部30は、編組シールド23に覆われていない電線本体20を挿通させる小径筒状部301と、編組シールド23の端部を含むシールド電線2の一部を収容する大径筒状部302と、小径筒状部301と大径筒状部302との間の介在部303とを有している。編組シールド23は、大径筒状部302の内部で折り返されている。
大径筒状部302は、小径筒状部301の内径よりも大きい内径を有している。介在部303では、小径筒状部301側から大径筒状部側302に向かって徐々に内径が大きくなっている。小径筒状部301の内径は、電線本体20の外径よりもやや大きく形成されている。
ハウジング3のフランジ部31は、本体部30における小径筒状部301の介在部303側の端部の外周面から外方に突出して形成されている。フランジ部31には、取付対象部材に螺合するボルト(後述)の軸部を挿通させるボルト挿通孔31aが形成されている。また、小径筒状部301の外周面には周方向溝301aが形成され、この周方向溝301aにOリング32が嵌着されている。
リテーナ4は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂等の比較的硬質な樹脂からなり、大径筒状部302の内周面と、大径筒状部302の内部において編組シールド23から露出した電線本体20の外周面との間に介在して配置されている。また、リテーナ4は、後述する電線本体20の撓み抑制効果を十分に発揮するため、その外周面が大径筒状部302の内周面に全周に亘って接すると共に、その内周面が電線本体20の外周面に全周に亘って接することが望ましい。
Oリング5は、大径筒状部302の内周面及び電線本体20の外周面に弾接する環状の弾性体からなる。Oリング5は、リテーナ4よりも剛性が低い部材からなり、本実施の形態では、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)やシリコンゴムからなる。また、Oリング5は、大径筒状部302と小径筒状部301との間の段差面303a(介在部303の内周面)と、リテーナ4との間に配置されている。なお、本実施の形態では、段差面303aが大径筒状部302側ほど内径が大きくなるテーパ状であるが、段差面303aがハウジング3の本体部30の中心軸方向に対して直交する環状の平坦面であってもよい。
フェルール6は、黄銅等の良導電性の金属からなり、ハウジング3の本体部30における大径筒状部302内で折り返された編組シールド23を大径筒状部302の内周面との間に挟む円筒状である。ハウジング3の本体部30は、大径筒状部302の加締めによって、折り返された編組シールド23がフェルール6の外周面に押し付けられている。これにより、編組シールド23とハウジング3及びフェルール6とが電気的に導通している。
スペーサ7は、フェルール6よりも柔軟で低い弾性を有する円筒状の部材であり、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)やゴムからなる。スペーサ7は、径方向に圧縮された状態でフェルール6と折り返されていない部分の編組シールド23との間に介在し、その復元力によって編組シールド23を電線本体20の外周面に向かって押し付けている。
フェルール6及びスペーサ7は、リテーナ4よりもハウジング3の本体部30における大径筒状部302の開口端302a側に配置されている。フェルール6の厚みは例えば0.5〜2.0mmであり、スペーサ7の厚みは例えばフェルール6の厚みの2倍である。また、電線本体20の外径は例えば10mmであり、大径筒状部302の外径は例えば12〜13mmである。
ワイヤハーネス1は、例えば次のような手順で組み立てられる。すなわち、シールド電線2の電線本体20を覆う編組シールドの一部を除去すると共に、除去されずに残った部分の編組シールド23の端部を折り返し、折り返された部分の編組シールド23の内側にフェルール6及びスペーサ7を配置する。次に、電線本体20が内側に挿通されたリテーナ4及びOリング5、ならびにフェルール6及びスペーサ7をハウジング3の大径筒状部302内に収容し、フェルール6の外方にあたる大径筒状部302を外側から加締める。また、小径筒状部301の外周面に形成された周方向溝301aには、大径筒状部302の加締め前又は加締め後にOリング32が嵌着される。これにより、ワイヤハーネス1が組み立てられる。
図3は、取付対象部材であるシールドケース8にハウジング3が固定された状態を示す断面図である。このシールドケース8には、例えば電動モータもしくはインバータが収容される。図3では、ハウジング3が固定される部分の周辺におけるシールドケース8の一部をその断面で示している。
シールドケース8には、ハウジング3の小径筒状部301が嵌合される貫通孔8aが形成されている。貫通孔8aの内周面とハウジング3の小径筒状部301との間は、Oリング32によって封止される。ハウジング3のフランジ部31は、ボルト81によってシールドケース8に固定される。ボルト81は、雄ねじが形成された軸部811と、軸部811の端部に設けられた頭部812とを有し、軸部811がフランジ部31のボルト挿通孔31aに挿通されてシールドケース8のねじ孔8bに螺合する。
シールド電線2は、車両に搭載されると、その配索経路に沿って例えば図3に示すように湾曲する。この場合、仮にワイヤハーネス1がリテーナ4を有さず、ハウジング3の大径筒状部302がリテーナ4の分だけ短く形成されていると、図3に仮想線(二点鎖線)で示すように電線本体20を大きく湾曲させることができるが、湾曲の外側においてOリング5の圧縮率が低下し、シール性が低下してしまう。しかし、本実施の形態では、Oリング5の内側における電線本体20の撓みがリテーナ4によって規制され、Oリング5の圧縮率が適切な範囲に維持されてシール性が良好に保たれる。
つまり、電線本体20が撓んで湾曲する場合、リテーナ4よりも小径筒状部301側では、電線本体20の撓みがリテーナ4によって規制され、電線本体20の姿勢が直線状に保たれる。これにより、大径筒状部302の内周面と電線本体20の外周面との径方向隙間が電線本体20の湾曲の外側で大きく開いてしまうことがなく、Oリング5によるシール性が保たれる。このため、大径筒状部302の開口端302aからシールドケース8内への異物の侵入をOリング5によって確実に防ぐことが可能となる。
また、リテーナ4は、Oリング5への編組シールド23の接触を防止する機能をも有している。つまり、リテーナ4がOリング5と編組シールド23の折り返し部との間に介在することにより、シールド電線2の振動等によってOリング5が編組シールド23との接触部において摩耗してしまうことが抑止され、Oリング5によるシール性が保たれる。
(比較例)
次に、比較例に係るワイヤハーネス11を、図4を参照して説明する。図4において、上記第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1と共通又は対応する部材等については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
このワイヤハーネス11は、シールド電線2と、ハウジング3と、フェルール6と、熱収縮チューブ9とを有している。シールド電線2は、電線本体20と、ハウジング3内で折り返された編組シールド23と、編組シールド23を覆うシース24とを有している。ハウジング3は、本体部30とフランジ部31とを有し、本体部30は、小径筒状部301、大径筒状部302、及び介在部303を有している。また、比較例に係るハウジング3には、小径筒状部301におけるフランジ部31よりも大径筒状部302側の外周面に、大径筒状部302の外径よりも小さい外径を有する括れ部301bが形成されている。
熱収縮チューブ9は、ハウジング3のフランジ部31側の一方の端部が括れ部301bに収容され、他方の端部における内面は、シールド電線2のシース24の外周面に密着している。ハウジング3の大径筒状部302における開口端302a側の端部の内側には、ホットメルト接着剤Gが充填されている。ホットメルト接着剤Gは、シース24の外周面と大径筒状部302の内周面との間の隙間からの小径筒状部301側への異物の侵入を阻止している。
ワイヤハーネス11の製造時には、大径筒状部302における開口端302a側の端部の内側に固形状態のホットメルト接着剤Gを配置し、その外側に収縮前の熱収縮チューブ9を配置する。そして、ホットメルト接着剤G及び熱収縮チューブ9を加熱することにより、ホットメルト接着剤Gを溶融させると共に熱収縮チューブ9を収縮させる。この際、溶融したホットメルト接着剤Gの漏出は、熱収縮チューブ9の収縮によって抑止される。
また、ワイヤハーネス11の製造時には、大径筒状部302の開口端302a付近の熱収縮チューブ9が収縮することにより、大径筒状部302が熱収縮チューブ9から押し出される方向の力を受け、この反力として、熱収縮チューブ9に小径筒状部301側から大径筒状部302側への移動力が作用する。しかし、この方向への熱収縮チューブ9の移動は、ハウジング3の括れ部301bに熱収縮チューブ9の一方の端部が収容されることにより抑制される。
この比較例に係るワイヤハーネス11では、小径筒状部301におけるフランジ部31よりも大径筒状部302側の外周面に括れ部301bを形成する必要があるので、ハウジング3の本体部30の軸方向におけるフランジ部31から大径筒状部302における開口端302aまでの長さL11が、第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1の同部分の寸法L(図1に示す)よりも長くなる。換言すれば、第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1では、括れ部301bを設ける必要がないので、シールドケース8から突出する部分のハウジング3の突出長さを短くすることができ、車両への搭載性が向上する。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下に述べる作用及び効果が得られる。
(1)Oリング5の内側における電線本体20の撓みがリテーナ4によって規制されるので、ハウジング3の大径筒状部302の内周面と電線本体20の外周面との間をOリング5によって確実に封止することができる。このため、例えば比較例に係るワイヤハーネス11のホットメルト接着剤G、及びこのホットメルト接着剤Gの漏出を抑止する熱収縮チューブ9が不要となり、ハウジング3に括れ部301bを設ける必要がなくなることから、ハウジング3の本体部30の軸方向長さを短くすることができ、車両への搭載性が向上する。
(2)第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1は、比較例に係るワイヤハーネス11のシールド電線2のシース24を有していないので、比較例に係るワイヤハーネス11に比較して、シールド電線2を細径化できると共にシールド電線2を柔軟に屈曲させることができる。したがって、車両への搭載性がさらに向上する。
(3)編組シールド23は、ハウジング3の大径筒状部302内で折り返され、折り返された編組シールド23が大径筒状部302の内周面とフェルール6との間に挟まれるので、編組シールド23を確実にハウジング3に電気的に接続させることが可能となる。
(4)折り返されていない部分の編組シールド23は、スペーサ7によって電線本体20の外周面に向かって弾性的に押し付けられているので、電線本体20の外周面を編組シールド23が滑ることによる編組シールド23の軸方向のずれが抑制される。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5を参照して説明する。第2の実施の形態に係るワイヤハーネス1Aは、第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1と大略同様に構成されているが、第2の実施の形態に係るワイヤハーネス1Aのシールド電線2は、編組シールド23の外周にシース24を備え、このシース24の端部がフェルール6の内側に配置された構成が異なる。シース24は、例えば柔軟性及び耐久性に優れた軟質ポリウレタンからなり、その厚みはフェルール6の厚みよりも厚く、折り返されていない部分の編組シールド23を電線本体20の外周面に向かって弾性的に押し付けている。
第2の実施の形態に係るワイヤハーネス1Aのその他の構成は、第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1と同様であるので、図5において、第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1と共通する部材等については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
第2の実施の形態に係るワイヤハーネス1Aによっても、第1の実施の形態について説明した(1)〜(3)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。また、折り返されていない部分の編組シールド23とフェルール6との間にシース24の端部が介在して配置されるので、電線本体20の外周面を編組シールド23が滑ることによる編組シールド23の軸方向のずれが抑制される。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]線状の導体(21)を絶縁体(22)で被覆してなる電線本体(20)、及び前記電線本体(20)の長手方向における一部の外周に設けられた編組シールド(23)を有するシールド電線(2)と、前記編組シールド(23)に覆われていない前記電線本体(20)を挿通させる小径筒状部(301)、及び前記小径筒状部(301)の内径よりも大きい内径を有して前記編組シールド(23)の端部を含む前記シールド電線(2)の一部を収容する大径筒状部(302)を有する金属製のハウジング(3)と、前記大径筒状部(302)の内周面と前記編組シールド(23)から露出した前記電線本体(20)の外周面との間に介在する環状のリテーナ(4)と、前記大径筒状部(302)の内周面及び前記電線本体(20)の外周面に弾接する弾性体からなる環状のシール部材(Oリング5)と、を備え、前記シール部材(5)は、前記大径筒状部(302)と前記小径筒状部(301)との間の段差面(303a)と前記リテーナ(4)との間に配置され、前記シール部材(5)の内側における前記電線本体(20)の撓みが前記リテーナ(4)によって規制される、ワイヤハーネス(1,1A)。
[2]前記編組シールド(23)は、その端部が前記大径筒状部(302)内で折り返され、前記折り返された前記編組シールド(23)を前記大径筒状部(302)の内周面との間に挟む円筒状のフェルール(6)をさらに備えた、前記[1]に記載のワイヤハーネス(1,1A)。
[3]前記フェルール(6)の内側に配置され、前記フェルール(6)よりも低い弾性を有する円筒状のスペーサ(7)をさらに備え、前記スペーサ(7)が前記フェルール(6)と前記編組シールド(23)との間に介在している、前記[2]に記載のワイヤハーネス(1)。
[4]前記シールド電線(2)は、前記編組シールド(23)の外周に設けられたシース(24)をさらに備え、前記フェルール(6)と前記編組シールド(23)との間に前記シース(24)の端部が介在している、前記[2]に記載のワイヤハーネス(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、各部材の材質や寸法は、上記したものに限らず、用途等に適合したものを適宜採用することが可能である。また、上記実施の形態では、リテーナと隣接して配置されるシール部材としてOリング5を用いた場合について説明したが、このシール部材としては、Oリングに限らず、例えば断面四角形の角リングや、断面十字状のXリング等を用いることも可能である。
1,1A…ワイヤハーネス
2…シールド電線
20…電線本体
21…導体
22…絶縁体
23…編組シールド
24…シース
3…ハウジング
301…小径筒状部
302…大径筒状部
303a…段差面
4…リテーナ
5…Oリング(シール部材)
6…フェルール
7…スペーサ

Claims (4)

  1. 線状の導体を絶縁体で被覆してなる電線本体、及び前記電線本体の長手方向における一部の外周に設けられた編組シールドを有するシールド電線と、
    前記編組シールドに覆われていない前記電線本体を挿通させる小径筒状部、及び前記小径筒状部の内径よりも大きい内径を有して前記編組シールドの端部を含む前記シールド電線の一部を収容する大径筒状部を有する金属製のハウジングと、
    前記大径筒状部の内周面と前記編組シールドから露出した前記電線本体の外周面との間に介在する環状のリテーナと、
    前記大径筒状部の内周面及び前記電線本体の外周面に弾接する弾性体からなる環状のシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、前記大径筒状部と前記小径筒状部との間の段差面と前記リテーナとの間に配置され、
    前記シール部材の内側における前記電線本体の撓みが前記リテーナによって規制される、
    ワイヤハーネス。
  2. 前記編組シールドは、その端部が前記大径筒状部内で折り返され、
    前記折り返された前記編組シールドを前記大径筒状部の内周面との間に挟む円筒状のフェルールをさらに備えた、
    請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記フェルールの内側に配置され、前記フェルールよりも低い弾性を有する円筒状のスペーサをさらに備え、
    前記スペーサが前記フェルールと前記編組シールドとの間に介在している、
    請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記シールド電線は、前記編組シールドの外周に設けられたシースをさらに備え、
    前記フェルールと前記編組シールドとの間に前記シースの端部が介在している、
    請求項2に記載のワイヤハーネス。
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