JP6454942B2 - 制御装置、空気環境制御システム、プログラム、空気環境制御方法 - Google Patents

制御装置、空気環境制御システム、プログラム、空気環境制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、においを除去する装置を制御する制御装置、空気環境制御方法、この制御装置を用いた空気環境制御システム、およびコンピュータをこの制御装置として機能させるためのプログラムに関する。
従来、加熱調理機器の使用時において屋内の空気を換気するレンジフードがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、加熱調理機器の運転を検知する検知手段が加熱調理機器に設けられており、検知手段の情報を用いてレンジフードと加熱調理機器の運転を連動させる構成が記載されている。
特開2006−266608号公報
しかし、調理によって発生したにおいをレンジフードでは排気しきれず、キッチンとは異なる場所に設置された換気扇などによって生じる気流により、においが部屋に拡散するおそれがあった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、調理によって発生するにおいの拡散を防止することができる制御装置を提供することにある。また、本発明の目的は、この制御装置を用いた空気環境制御システム、コンピュータを制御装置として機能させるためのプログラム、および調理によって発生するにおいの拡散を防止することができる空気環境制御方法を提供することにある。
本発明の制御装置は、コンロを有する加熱調理器との間で情報を授受する第1接続部と、風量が可変に構成され、風量の大きさに応じて空気清浄能力が変化する空気清浄機との間で情報を授受する第2接続部と、前記第1接続部を介して前記加熱調理器の動作状態の変化を取得しており、前記加熱調理器に所定の動作状態の変化が発生した場合、前記第1接続部を介して取得した前記加熱調理器の動作状態の変化に応じた前記空気清浄機の風量を選択する処理部と、前記第2接続部を介して、前記処理部が選択した風量で前記空気清浄機を運転させる指示部とを備えることを特徴とする。
本発明の空気制御システムは、上記制御装置と、コンロを有し、前記制御装置との間で情報を授受する加熱調理器と、風量が可変に構成され、風量の大きさに応じて空気清浄能力が変化し、前記制御装置との間で情報を授受する空気清浄機とを備えることを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータを上記制御装置として機能させる。
本発明の空気制御方法は、第1接続部が、コンロを有する加熱調理器との間で情報を授受し、第2接続部が、風量が可変に構成され風量の大きさに応じて空気清浄能力が変化する空気清浄機との間で情報を授受し、処理部が、前記第1接続部を介して前記加熱調理器の動作状態の変化を取得しており、前記加熱調理器に所定の動作状態の変化が発生した場合、前記第1接続部を介して取得した前記加熱調理器の動作状態の変化に応じた前記空気清浄機の風量を選択し、指示部が、前記第2接続部を介して、前記処理部が選択した風量で前記空気清浄機を運転させることを特徴とする。
本発明では、調理によって発生するにおいの拡散を防止することができるという効果がある。
実施形態1の制御装置および空気環境制御システムを示すブロック図である。 実施形態1の第1動作例を示す図である。 実施形態1の第2動作例を示す図である。 実施形態1の第3動作例を示す図である。 実施形態2の制御装置および空気環境制御システムを示すブロック図である。 実施形態2における加熱調理器の開始予定時刻、停止予定時刻を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態に係る制御装置1、および制御装置1を用いた空気環境制御システム10の構成を図1に示す。本実施形態の制御装置1は、HEMS(Home Energy Management System)のコントローラであり、HEMSのデバイス機器である加熱調理器2、空気清浄機3とで空気環境制御システム10を構成している。制御装置1と、加熱調理器2および空気清浄機3とは、電波を伝送媒体とする無線通信、通信線を伝送媒体とする有線通信などから選択される通信方式を用いて、互いに通信可能に構成されている。
まず、加熱調理器2の構成について説明する。本実施形態の加熱調理器2は、キッチンに備え付けられたIHクッキングヒーター(IH: Induction Heating)で構成されており、電力を用いた加熱を行う調理器具である。加熱調理器2は、コンロ21、グリル22、操作部23、制御部24を備える。コンロ21は、天板の下に設けられたコイルの電磁誘導により、天板に載置された鍋、フライパン等を加熱可能に構成されており、例えば煮る、炒める、蒸す、焼く、揚げる等の調理を可能とする。グリル22は、引出し式の加熱庫であり、ヒーターを用いた炙り焼き等の調理を可能とする。操作部23は、押しボタンスイッチ、ボリュームスイッチ、タッチパネル等で構成されており、ユーザーからの操作を受け付ける。制御部24は、操作部23が受け付けた操作内容に基づいて、コンロ21およびグリル22を制御することで、コンロ21およびグリル22の加熱開始、加熱停止、加熱温度の調整などを行う。ここで、コンロ21、グリル22のいずれか一方が加熱開始(動作開始)することを加熱調理器2のオンといい、コンロ21、グリル22の両方が加熱停止(動作停止)することを加熱調理器2のオフという。
また、制御部24は、調理メニューに従って加熱時間、加熱温度などを自動的に調整する自動調理機能を可能とする加熱調整部25を備えている。加熱調整部25は、予め決められた加熱時間、加熱温度を示す調理メニューが複数設定されており、複数の調理メニューの中から選択された調理メニューに従って加熱時間、加熱温度を調整する。調理メニューの例として、炊飯、ハンバーグ、焼き魚などがあり、それぞれ異なる加熱時間、加熱温度が決められている。そして、加熱調整部25は、ユーザーが操作部23を用いて選択した調理メニューに従って、コンロ21またはグリル22の加熱時間、加熱温度を調整する自動調理機能を実行する。
さらに、加熱調理器2は、HEMSのデバイス機器であり、通信インターフェースである接続部26を備えており、接続部26を用いてHEMSのコントローラである制御装置1と通信可能に構成されている。そして、加熱調理器2は、ユーザーによって操作部23が操作され加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生した際に、動作状態の変化を示す信号を制御装置1に送信する。ここでいう加熱調理器2の所定の動作状態の変化とは、コンロ21、グリル22の動作停止から動作開始への変化であるコンロ21、グリル22のオン、コンロ21、グリル22の動作中から動作停止への変化であるコンロ21、グリル22のオフを示す。さらには、加熱調理器2の所定の動作状態の変化として、自動調理機能の実行がある。例えば、加熱調理器2は、コンロ21がオンした場合、コンロ21のオンを示す信号を制御装置1に送信し、コンロ21がオフした場合、コンロ21のオフを示す信号を制御装置1に送信する。同様に、加熱調理器2は、グリル22がオンした場合、グリル22のオンを示す信号を制御装置1に送信し、グリル22がオフした場合、グリル22のオフを示す信号を制御装置1に送信する。また、加熱調理器2は、調理メニューが選択され自動調理機能が実行された場合、選択された調理メニューを示す信号を制御装置1に送信する。
次に空気清浄機3の構成について説明する。本実施形態の空気清浄機3は、キッチンの天井に埋込設置された設備型の空気清浄機で構成されている。空気清浄機3は、吸気および排気を行うファン31と、ファン31を制御する制御部32と、空気環境を測定するセンサ33とを備え、空気清浄を行うことで空気環境を改善する。ここでいう空気環境とは、空気の状態を示しており、具体的には、空気中に含まれる塵埃、ハウスダスト、花粉、微粒子、および微生物の量、煙の濃度、においの大きさ(臭気成分の濃度)などを示す。ファン31が回転することによって、筐体内に吸入された空気がフィルターで濾過され筐体外に排出される。これにより、空気中に含まれる塵埃、ハウスダスト、花粉、微粒子、微生物(細菌、ウイルスなど)、におい、煙などを除去する空気清浄が行われ空気環境が改善する。制御部32は、ファン31を制御しており、ファン31の回転数を変化させることで風量が可変に構成される。ファン31による給気および排気の風量が大きくなるほど、フィルターを通過する空気量が増加するので、空気清浄能力が大きくなる。本実施形態では、ファン31の風量の大きさが弱、中、強、ターボの4段階に設定されており、弱、中、強、ターボの順に風量が大きくなる。
また、空気清浄機3は、運転モードとして、風量を一定に維持するマニュアル運転と、風量を自動調整する自動運転とを備えている。マニュアル運転では、ファン31の風量が弱、中、強、ターボの中からユーザーによって選択された風量を維持するように、制御部32がファン31を制御する。すなわち、マニュアル運転とは、ファン31の風量が一定に維持される運転である。自動運転では、センサ33による空気環境の測定結果に基づいて、制御部32がファン31の風量を弱、中、強、ターボの中から切り替える。すなわち、自動運転とは、空気環境に応じて風量の大きさが自動的に調整される運転である。したがって、自動運転では、空気が汚れている場合(例えば空気中に含まれる臭気成分の濃度が高い場合)、風量が大きくなり、空気が清浄されている場合(例えば空気中に含まれる臭気成分の濃度が低い場合)、風量が小さくなる。なお、マニュアル運転と自動運転との切り替え、およびマニュアル運転時の風量選択は、リモコン34を用いて行うことができる。
さらに、空気清浄機3は、HEMSのデバイス機器であり、通信インターフェースである接続部35を備えており、接続部35を用いてHEMSのコントローラである制御装置1と通信可能に構成されている。そして、空気清浄機3は、現在の運転モード(マニュアル運転、自動運転)、および現在の風量を示す信号を制御装置1に送信する。また、制御部32は、制御装置1からの制御信号に基づいてファン31を制御する。すなわち、空気清浄機3は、制御装置1からの指示によって運転が制御される。なお、制御装置1による空気清浄機3の運転制御については後述する。
次に、制御装置1の構成について説明する。制御装置1は、コンピュータを主なハードウェア要素としており、このコンピュータを以下に説明する制御装置1として機能させるためのプログラムを実行することによって構成されている。このプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を用いて提供されることが望ましい。
本実施形態の制御装置1は、HEMSのデバイス機器である加熱調理器2、空気清浄機3を監視および制御するHEMSのコントローラである。制御装置1は、第1接続部11、第2接続部12、および制御部13を備え、加熱調理器2の動作状態の変化に基づいて、空気清浄機3の運転を制御する。
第1接続部11は、通信インターフェースであり、加熱調理器2の接続部26に接続され、接続部26との間で信号を送受信することで、加熱調理器2との間で情報を授受する。第2接続部12は、通信インターフェースであり、空気清浄機3の接続部35と接続され、接続部35との間で信号を送受信することで、空気清浄機3との間で情報を授受する。
制御部13は、処理部14および指示部15を備え、第1接続部11および第2接続部12との間でデータを授受する。
処理部14は、第1接続部11を介して加熱調理器2からの信号を受信することで、加熱調理器2の動作状態の変化を示すデータを取得する。さらに、処理部14は、第2接続部12を介して空気清浄機3からの信号を受信することで、空気清浄機3の運転モードおよび風量を示すデータを取得する。そして、処理部14は、加熱調理器2の動作状態に変化が発生した場合、取得した加熱調理器2の動作状態の変化、および空気清浄機3の運転モード、風量に基づいて、空気清浄機3の風量を弱、中、強、ターボの中から選択する。
具体的には、処理部14は、加熱調理器2の動作状態に変化が発生した場合、空気清浄機3の運転モードを確認する。処理部14は、空気清浄機3の運転モードがマニュアル運転である場合、マニュアル運転に設定されている現在の空気清浄機3の風量を選択する。
また、処理部14は、空気清浄機3の運転モードが自動運転である場合、加熱調理器2の動作状態の変化に応じた風量と、現在の空気清浄機3の風量とを比較し、大きい方の風量を選択する。ここで、加熱調理器2の動作状態の変化に応じた風量とは、加熱調理器2の動作状態の変化に予め対応付けられた風量の大きさである。本実施形態では、加熱調理器2(コンロ21、グリル22)のオンおよびオフという加熱調理器2の動作状態の変化に対して、風量「中」が対応付けられている。また、自動調理機能の実行という加熱調理器2の動作状態の変換対して、選択された調理メニューごとに推定されるにおいの大きさなどに基づいた風量の大きさが対応付けられている。例えば、においが比較的小さい調理メニュー(例えば、炊飯など)には、風量「中」が対応付けられ、においが比較的大きい調理メニュー(例えば、焼き魚など)には、風量「強」が対応付けられる。なお、調理メニューに対応付けられた風量の大きさは、一例であり上記に限定されない。
指示部15は、第2接続部12を介して空気清浄機3の制御部32に制御信号を送信することで、処理部14が選択した風量で空気清浄機3を運転させる。
さらに、指示部15は、加熱調理器2がオンまたはオフした場合、空気清浄機3に対して加熱調理器2のオン、オフに対応付けられた風量である「中」以上を監視期間T1維持させるパトロール運転を実行させる。このパトロール運転時における風量「中」は、空気清浄機3の最小風量「弱」よりも大きい風量である監視風量に相当する。なお、監視期間T1は、例えば5分、10分、15分などから選択される。また、指示部15は、調理メニューが選択された場合、空気清浄機3に対して、自動調理機能の実行中において調理メニューに対応した風量以上を維持する運転を実行させる。
以下に、制御装置1による空気清浄機3の制御について、図2〜図4に示す第1〜第3動作例を用いて具体的に説明する。図2〜図4は、加熱調理器2の動作状態、空気清浄機3の風量を示している。
図2に示す第1動作例では、時刻t0において、加熱調理器2が動作停止しており、空気清浄機3の運転モードが自動運転で風量が「弱」であるとする。そして、時刻t1において、ユーザーの操作により、加熱調理器2のコンロ21がオンする。したがって、時刻t1において、処理部14は、加熱調理器2(コンロ21)のオンに対応付けられた風量「中」を選択し、指示部15は、処理部14が選択した風量「中」で空気清浄機3を運転(パトロール運転)させる。空気清浄機3の風量が最小風量である「弱」よりも大きい風量「中」(監視風量)に設定されることによって、部屋の空気が撹拌され、より多くの空気を吸入してセンサ33が空気環境を測定しやすい状態となる。すなわち、本実施形態では、加熱調理器2がオンした際に、少なくとも監視期間T1中は、空気清浄機3の風量が大きくなり空気環境の変化を検知しやすくなる。これにより、例えば調理によって発生するにおいを素早く検知することができ、においの拡散を防止することができる。
そして、時刻t2において、空気清浄機3のセンサ33が、調理によって発生したにおいを検知し、風量が「強」に調整されている。これにより、においが部屋に拡散することが防止される。時刻t3において、空気清浄機3によってにおいが除去され、センサ33の測定結果に基づいた風量の大きさが「弱」となる。ここで、時刻t3は、加熱調理器2がオンした時刻t1から監視期間T1中であるので、処理部14は、センサ33の測定結果に基づいた風量「弱」よりも大きい風量「中」(監視風量)を選択し、指示部15が、風量「中」で空気清浄機3を運転させる。そして、時刻t1から監視期間T1を経過した時刻t4において、処理部14は、センサ33の測定結果に基づいた風量である「弱」を選択し、指示部15が、風量「弱」で空気清浄機3を運転させる。
時刻t5において、ユーザーの操作により、加熱調理器2のコンロ21がオフする。このとき、処理部14は、空気清浄機3の風量が「弱」であったので、加熱調理器2(コンロ21)のオフに対応付けられた風量「中」を選択し、指示部15は、処理部14が選択した風量「中」(監視風量)で空気清浄機3を運転(パトロール運転)させる。このように、本実施形態では、加熱調理器2がオフした際にも、空気清浄機3の風量が大きくなり空気環境の変化を検知しやすくなるパトロール運転が実行される。これにより、加熱調理器2のオフ後において、調理によって発生したにおいが部屋に残っていた場合に、これを素早く検知し除去することができる。
また、時刻t5から監視期間T1中の時刻t6において、加熱調理器2のグリル22がオンする。このとき、処理部14はグリル22のオンに対応付けられた風量「中」を選択し、指示部15は、時刻t6から監視期間T1の間は風量「中」(監視風量)以上を維持させるパトロール運転を実行させる。すなわち、空気清浄機3がパトロール運転中に、加熱調理器2がオンまたはオフした場合、パトロール運転の時間が再設定される。これにより、例えば加熱調理器2が再びオンした際に、パトロール運転の実行期間が短くなることが防止され、調理によるにおいを検知して拡散を防止することができる。
図3に示す第2動作例では、時刻t10において、加熱調理器2が動作停止しており、空気清浄機3の運転モードが自動運転で風量が「弱」であるとする。そして、時刻t11において、ユーザーの操作により、自動調理機能の調理メニューが選択され、加熱調理器2がオンする。ここでは、風量「強」が対応付けられた調理メニュー「焼き魚」が選択されたとする。したがって、時刻t11において、処理部14は、調理メニュー「焼き魚」に対応した風量「強」を選択し、指示部15は、処理部14が選択した風量「強」で空気清浄機3を運転させる。さらに、指示部15は、自動調理機能の実行期間T2は、風量「強」以上を維持させる。このように、におい、煙が比較的多い調理メニューが選択された場合、予め空気清浄機3の風量を大きく設定しておくことで、調理によって発生するにおいが拡散することをより防止することができる。
そして、時刻t12において、空気清浄機3のセンサ33が、調理によって発生したにおいを検知し、風量が「ターボ」に調整されている。時刻t13において、自動調理が完了し加熱調理器2がオフする。このとき、調理によって発生したにおいが残っており、空気清浄機3の風量が「ターボ」に調整されている。したがって、処理部14は、加熱調理器2のオフに対応付けられた風量「中」よりも大きい「ターボ」を選択し、指示部15は、処理部14が選択した風量「ターボ」で空気清浄機3を運転させる。そして、時刻t14において、空気清浄機3によりにおいの除去が完了し、センサ33の測定結果に基づいた風量の大きさが「弱」となる。時刻t14は、加熱調理器2がオフした時刻t13から監視期間T1中であるので、処理部14は、センサ33の測定結果に基づいた風量「弱」よりも大きい風量「中」(監視風量)を選択し、指示部15が、風量「中」で空気清浄機3を運転させる。そして、時刻t13から監視期間T1が経過した時刻t15において、処理部14は、センサ33の測定結果に基づいた風量である「弱」を選択し、指示部15が、風量「弱」で空気清浄機3を運転させる。
図4に示す第3動作例では、時刻t20において、加熱調理器2が動作停止しており、空気清浄機3の運転モードがマニュアル運転で風量が「弱」であるとする。そして、時刻t21において、ユーザーの操作により、加熱調理器2のコンロ21がオンする。処理部14は、空気清浄機3の運転モードがマニュアル運転であるので、マニュアル運転に設定された現在の空気清浄機3の風量「弱」を選択し、指示部15は、処理部14が選択した風量「弱」で空気清浄機3を運転させる。すなわち、空気清浄機3の運転モードがマニュアル運転である場合、空気清浄機3の風量が維持され、パトロール運転も実行されない。したがって、風量を一定に維持するマニュアル運転時に、空気清浄機3の風量が変化することを防止される。
なお、図2〜図4を用いて説明した第1〜第3動作例は一例であり、上記に限定されない。
また、加熱調理器2の動作状態の変化に対応付けられた風量の大きさは、一例であり上記に限定されない。また、本実施形態では、加熱調理器2のオン時、オフ時に実行されるパトロール運転の風量(監視風量)が「中」に設定されているが、空気清浄機3の最小風量「弱」より大きい風量であればよい。また、コンロ21のオン、オフに対応付けられた風量と、グリル22のオン、オフに対応付けられた風量とが、互いに同一の「中」に設定されているが、互いに異なる風量であってもよい。例えば、グリル22を用いた調理はにおい、煙が比較的発生しやすいため、グリル22のオン、オフには風量「強」が対応付けられていてもよい。また、コンロ21およびグリル22のオンに対応付けられた風量と、コンロ21およびグリル22のオフに対応付けられた風量とが互いに異なる風量に設定されていてもよい。例えば、コンロ21およびグリル22のオンには風量「強」が対応付けられ、コンロ21およびグリル22のオフには風量「中」が対応付けられていてもよい。さらに、監視期間T1は、コンロ21のオン時、オフ時、およびグリル22のオン時、オフ時それぞれに異なる期間が設定されていてもよい。
また、加熱調理器2の所定の動作状態の変化の例として、コンロ21、グリル22のオン、オフ、および自動調理機能の実行を示したが上記に限定しない。例えば、加熱調理器2の所定の動作状態の変化は、コンロ21、グリル22の火力(加熱量)の変化でもよい。この場合、処理部14は、コンロ21、グリル22の火力が変化した際、コンロ21、グリル22の変化後の火力の大きさに基づいた風量を選択する。具体的には、処理部14は、コンロ21、グリル22の火力が大きくなるにつれて、大きい風量を選択する。
また、本実施形態の空気清浄機3は、風量の大きさが4段階に切り替え可能に構成されているが、段階数は4に限定されず、さらには風量の大きさが連続的に変化可能に構成されていてもよい。また、空気清浄機3は、天井に埋込設置される設備型を例に示したが、床に置かれる据置型の空気清浄機であってもよい。また、空気清浄機3の設置場所は、キッチンに限定せず、例えばキッチンと空間が連続したダイニング、リビングなどに設置されていてもよい。
また、本実施形態の加熱調理器2は、IHクッキングヒーターで構成されているが、これに限定しなし。例えばガスを用いた加熱を行うコンロを有するガスレンジ、シーズヒーターなどの電熱線を用いた加熱を行うコンロを有する電熱調理器など、他の加熱調理器で構成されていてもよい。
このように、本実施形態の制御装置1は、第1接続部11と第2接続部12と処理部14と指示部15とを備える。第1接続部11は、コンロ21を有する加熱調理器2との間で情報を授受する。第2接続部12は、風量が可変に構成され風量の大きさに応じて空気清浄能力が変化する空気清浄機3との間で情報を授受する。処理部14は、第1接続部11を介して加熱調理器2の動作状態の変化を取得しており、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生した場合、加熱調理器2の動作状態の変化に応じた空気清浄機3の風量を選択する。指示部15は、第2接続部12を介して、処理部14が選択した風量で空気清浄機3を運転させる。
また、空気環境制御システム10は、制御装置1と、コンロ21を有し制御装置1との間で情報を授受する加熱調理器2と、風量が可変に構成され風量の大きさに応じて空気清浄能力が変化し、制御装置1との間で情報を授受する空気清浄機3とを備える。
上記構成、および上述した空気環境制御方法により、加熱調理器2に所定の動作状態が変化した際に、その動作状態に応じた風量で空気清浄機3が運転するので、調理によって発生するにおいを除去し拡散を防止することができる。
また、処理部14は、加熱調理器2の動作状態が動作中から動作停止に変化した場合、加熱調理器2の動作中から動作停止への変化に応じた空気清浄機3の風量を選択する。これにより、加熱調理器2がオフした際にも、加熱調理器2のオフに対応付けられた風量で空気清浄機3が運転するので、調理後に残っているにおいを除去し拡散することを防止することができる。
また、処理部14は、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生した場合、空気清浄機3の最小風量「弱」よりも大きい風量である監視風量「中」を選択する。指示部15は、監視風量「中」で空気清浄機3を所定の監視期間T1運転させる。これにより、空気清浄機3の風量が最小風量である「弱」よりも大きい風量「中」に設定されることによって、部屋の空気が撹拌され、より多くの空気を吸入してセンサ33が空気環境を測定しやすい状態となる。したがって、調理によって発生するにおいを素早く検知し拡散を防止することができる。
また、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生してから監視期間T1内に、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が再発生したとする。この場合、指示部15は、加熱調理器2の所定の動作状態の変化の再発生から監視期間T1、監視風量「中」で空気清浄機3を運転させる。上記構成により、加熱調理器2の動作状態の変化が再発生した際に、監視期間T1が再設定されるので、空気清浄機3が監視風量「中」で動作する期間が短くなることが防止され、調理によるにおいを検知して拡散を防止することができる。
また、空気清浄機3が、空気環境を測定するセンサ33の測定結果に基づいて風量の大きさを調整する自動運転中である場合、処理部14は、空気清浄機3の風量を以下のように選択する。空気清浄機3が自動運転中である場合、処理部14は、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生した際に、加熱調理器2の動作状態の変化に応じた風量と、空気清浄機3の風量とのうち大きい方の風量を選択する。これにより、加熱調理器2の動作状態の変化時に、においなどによって空気清浄機3の風量が大きく設定されている場合に、空気清浄機3の風量が小さく切り替えられることを防止することができる。
また、空気清浄機3が、空気環境を測定するセンサ33の測定結果に基づいて風量の大きさを調整する自動運転中である場合、処理部14は、空気清浄機3の風量を以下のように選択する。空気清浄機3が自動運転中である場合、処理部14は、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生した際に、監視風量「中」と、空気清浄機3の風量とのうち大きい方の風量を選択する。さらに、処理部14は、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生してから監視期間T1内に、センサ33の測定結果に基づいた風量の大きさが監視風量「中」よりも小さくなった際に、監視風量「中」を選択する。これにより、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生してから監視期間T1中は、監視風量「中」以上が維持されるので、調理によって発生するにおいを検知し拡散を防止することができる。
また、空気清浄機3が、風量の大きさを一定に維持するマニュアル運転中である場合、処理部14は、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生した際に、マニュアル運転に設定されている風量を選択する。これにより、加熱調理器2の動作状態の変化時に、ユーザーが設定した空気清浄機3の風量が切り替えられることを防止することができる。
また、本実施形態の加熱調理器2は、グリル22を有している。そして、処理部14は、加熱調理器2の動作状態が、グリル22の動作停止状態から動作開始に変化した場合、グリル22の動作停止から動作開始への変化に応じた空気清浄機3の風量を選択する。これにより、空気清浄機3がグリル22のオンに対応付けられた風量で運転するため、におい、煙が比較的発生しやすいグリル22を用いた調理を行う場合であっても、においの拡散を防止することができる。
また、処理部14は、加熱調理器2が複数の調理メニューの中から選択された調理メニューに従って加熱を開始した場合、選択された調理メニューに応じた空気清浄機3の風量を選択する。これにより、空気清浄機3が調理メニューに応じた風量で運転するので、におい、煙が比較的多い調理メニューが選択された場合であっても、においの拡散を防止することができる。
(実施形態2)
本実施形態の制御装置1A、および制御装置1Aを用いた空気環境制御システム10Aの構成を図5に示す。本実施形態の制御装置1Aは、実施形態1の制御装置1の構成に加えて、第3接続部16、推定部17、始動部18、記憶部19をさらに備える。また、本実施形態の空気環境制御システム10Aは、実施形態1の空気環境制御システム10の構成に加えて、HEMSのデバイス機器であるレンジフード4を備えて構成される。なお、実施形態1と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
レンジフード4は、加熱調理器2の上方に設置された換気扇であり、ファン41、制御部42、および操作部43を備える。レンジフード4は、ファン41が回転することによって、主に調理によって発生するにおい、煙などを屋外に排出する。操作部43は、押しボタンスイッチ、タッチパネル等で構成されており、ユーザーからの操作を受け付ける。制御部42は、操作部43が受け付けた操作内容に基づいて、ファン31の回転を制御する。また、レンジフード4は、HEMSのデバイス機器であり、通信インターフェースである接続部44を備えており、接続部44を用いてHEMSのコントローラである制御装置1Aと通信可能に構成されている。そして、レンジフード4は、ユーザーによって操作部43が操作されレンジフード4の動作状態が変化した際に、動作状態の変化を示す信号を制御装置1Aに送信する。ここでいうレンジフード4の動作状態とは、ファン41の回転状態を示しており、ファン41の回転が停止している状態をレンジフード4の動作停止、ファン41が回転している状態をレンジフード4の動作中という。そして、レンジフード4は、動作停止から動作開始に変化した場合、すなわちファン41の回転が開始した場合、レンジフード4のオンを示す信号を制御装置1Aに送信する。また、レンジフード4は、動作中から動作停止に変化した場合、すなわちファン41の回転が停止した場合、レンジフード4のオフを示す信号を制御装置1Aに送信する。
本実施形態の制御装置1Aは、第1接続部11と第2接続部12と第3接続部16と制御部13Aと記憶部19とを備え、加熱調理器2およびレンジフード4の動作状態の変化に基づいて、空気清浄機3の運転を制御する。
第3接続部16は、通信インターフェースであり、レンジフード4の接続部44と接続され、接続部44との間で信号を送受信することで、レンジフード4との間で情報を授受する。
制御部13Aは、実施形態1で説明した処理部14、指示部15に加えて、推定部17、始動部18をさらに備え、第1接続部11、第2接続部12、第3接続部16との間でデータを授受する。
本実施形態の処理部14は、第3接続部16を介してレンジフード4からの信号を受信することで、レンジフード4の動作状態の変化を示すデータをさらに取得する。処理部14は、加熱調理器2のオン、オフと同様に、レンジフード4のオン、オフに対応付けられた空気清浄機3の風量を選択する。本実施形態では、レンジフード4のオン、およびオフというレンジフード4の動作状態の変化に対して、空気清浄機3の最小風量「弱」よりも大きい風量である見張風量「中」が対応付けられている。
そして、指示部15は、レンジフード4がオンまたはオフした場合、空気清浄機3に対して、処理部14が選択した見張風量「中」以上を見張期間維持させるパトロール運転を実行させる。また、実施形態1と同様に、空気清浄機3がパトロール運転中に、加熱調理器2がオン、オフした場合またはレンジフード4がオン、オフした場合、パトロール運転の時間が再設定される。具体的には、レンジフード4がオンまたはオフしてから見張期間内に、加熱調理器2がオンまたはオフした場合、指示部15は、加熱調理器2がオンまたはオフしてから監視期間T1、監視風量「中」で空気清浄機3を運転(パトロール運転)させる。また、加熱調理器2がオンまたはオフしてから監視期間T1内に、レンジフード4がオンまたはオフした場合、指示部15は、レンジフード4がオンまたはオフしてから見張期間、見張風量「中」で空気清浄機3を運転(パトロール運転)させる。
すなわち、本実施形態の制御装置1Aは、加熱調理器2の動作状態の変化時に加えて、レンジフード4の動作状態の変化時も、レンジ―フードの動作状態の変化に応じた風量で空気清浄機3を運転させる。これにより、調理によって発生したにおいが拡散することをより防止することができる。また、空気清浄機3がパトロール運転中に、加熱調理器2がオンまたはオフした場合、およびレンジフード4がオンまたはオフした場合、パトロール運転の時間が再設定される。これにより、空気清浄機3が監視風量または見張風量で動作する期間が短くなることが防止され、調理によるにおいを検知して拡散を防止することができる。
なお、本実施形態では、加熱調理器2およびレンジフード4がオンまたはオフした際に実行されるパトロール運転において、監視風量と見張風量との風量の大きさが、互いに同一の風量「中」に設定されているが、互いに異なる風量の大きさであってもよい。また、監視期間T1と見張期間とが、互いに同一の時間長さに設定されていてもよいし、互いに異なる時間長さに設定されていてもよい。
また、制御装置1Aは、リアルタイムクロックのような内蔵時計を備えており、記憶部19には、加熱調理器2が動作を開始(オン)した開始時刻の履歴が格納される。さらに、記憶部19には、加熱調理器2が動作を停止(オフ)した停止時刻の履歴も格納される。また、記憶部19に格納される開始時刻、および停止時刻には、曜日情報も対応付けられている。
推定部17は、加熱調理器2に格納された開始時刻の履歴に基づいて、加熱調理器2の動作が開始される開始予定時刻を推定する。例えば、推定部17は、開始時刻の履歴を記憶部19から抽出し、開始時刻の分布を求める。そして、推定部17は、求めた分布から開始時刻の頻度が最も高い時刻を、加熱調理器2の動作が開始される開始予定時刻と推定する。また、推定部17は、開始予定時刻の推定と同様に、加熱調理器2の動作が停止される停止予定時刻も推定する。図6に、推定部17が推定した開始予定時刻、停止予定時刻の一例を示す。図6に示す例では、開始予定時刻が、7時、12時、18時であり、停止予定時刻が、7時45分、12時30分、19時30分である。
始動部18は、推定部17が推定した開始予定時刻の所定時間(例えば、5分、10分、15分などから選択される)前に、空気清浄機3の運転を開始させる。本実施形態では、始動部18は、開始予定時刻の10分前に空気清浄機3の運転を開始させる。すなわち、図6に示す例では、始動部18は、6時50分、11時50分、17時50分に、空気清浄機3の運転を開始させる。このとき、制御装置1Aは、空気清浄機3の監視風量「中」以上を監視期間T1維持させるパトロール運転、または空気清浄機3を見張風量「中」以上を見張期間維持させるパトロール運転を開始させてもよい。
また、本実施形態では、空気清浄機3は、加熱調理器2のオフ時にパトロール運転を実行し、パトロール運転後ににおいの除去が完了していると判断した場合に、運転を停止(オフ)するように構成されている。したがって、空気清浄機3が動作を停止する停止時刻は、加熱調理器2の停止予定時刻よりも早くなる、または遅くなる場合がある。なお、図6に示す例では、空気清浄機3は、7時55分、12時30分、20時ににおいの除去が完了していると判断し、運転を停止している。
すなわち、本実施形態の制御装置1Aは、加熱調理器2における開始時刻の過去の履歴から推定した開始予定時刻よりも前に、空気清浄機3の運転を開始させる。これにより、調理開始前に空気清浄機3が予め運転した状態となるので、調理によってにおいが発生した場合により素早くにおいを除去し拡散することを防止することができる。
なお、推定部17は、曜日ごとの開始時刻の履歴を記憶部19から抽出し、曜日ごとの開始予定時刻を推定するように構成されていてもよい。これにより、例えば平日と休日とで加熱調理器2の動作開始時刻が異なる場合であっても、それぞれに対応した開始予定時刻が推定されるので、開始予定時刻の推定精度が高くなる。また、推定部17は、求めた開始時刻の分布から、頻度が最も高い時刻を開始予定時刻と推定しているが、推定方法はこれに限定されない。例えば、推定部17は、頻度が所定の閾値以上の時刻のうち、最も早い時刻を開始予定時刻と推定してもよい。これにより、加熱調理器2の開始時刻にばらつきがある場合でも、開始時刻のばらつき範囲のうち早い時刻が開始予定時刻と推定されるので、加熱調理器2が動作を開始する前に、空気清浄機3の運転を開始させることができる。
このように、本実施形態の制御装置1Aは、レンジフード4との間で情報を授受する第3接続部16をさらに備える。そして、処理部14は、第3接続部16を介してレンジフード4の動作状態の変化を取得しており、レンジフード4の動作状態に変化が発生した場合、レンジフード4の動作状態の変化に応じた空気清浄機3の風量を選択する。
上記構成により、加熱調理器2の動作状態の変化時に加えて、レンジフード4の動作状態の変化時も、レンジ―フードの動作状態に応じた風量で空気清浄機3が運転するので、調理によって発生するにおいが拡散するのをより防止することができる。
また、処理部14は、第3接続部16を介してレンジフード4の動作状態の変化を取得しており、レンジフード4の動作状態に変化が発生した場合、見張風量「中」を選択する。指示部15は、見張風量「中」で空気清浄機3を見張期間運転させる。さらに指示部15は、レンジフード4の動作状態の変化が発生してから見張期間内に、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生した場合、加熱調理器2に所定の動作状態の変化が発生してから監視期間T1、監視風量「中」で空気清浄機3を運転させる。これにより、レンジフード4の動作状態の変化が発生してから見張期間内に加熱調理器2の動作状態に変化が発生した際に、パトロール運転の時間(監視期間T1)が再設定される。したがって、空気清浄機3が監視風量「中」で動作する期間が短くなることが防止され、調理によるにおいを検知して拡散を防止することができる。
また、本実施形態の制御装置1Aは、記憶部19と推定部17と始動部18とを備える。記憶部19は、加熱調理器2が動作を開始した開始時刻の履歴を格納する。推定部17は、記憶部19に格納された開始時刻の履歴に基づいて、加熱調理器2の動作が開始される開始予定時刻を推定する。始動部18は、推定部17が推定した開始予定時刻の所定時間前に、空気清浄機3の運転を開始させる。
上記構成により、加熱調理器2における開始時刻の過去の履歴から推定された開始予定時刻よりも前に、空気清浄機3の運転が開始されるので、調理によってにおいが発生した場合により素早くにおいを除去し拡散することを防止することができる。
なお、上述した実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんのことである。
1、1A 制御装置
10、10A 空気環境制御システム
11 第1接続部
12 第2接続部
14 処理部
15 指示部
16 第3接続部
17 推定部
18 始動部
19 記憶部
2 加熱調理器
21 コンロ
22 グリル
3 空気清浄機
33 センサ
4 レンジフード

Claims (14)

  1. コンロを有する加熱調理器との間で情報を授受する第1接続部と、
    風量が可変に構成され、風量の大きさに応じて空気清浄能力が変化する空気清浄機との間で情報を授受する第2接続部と、
    前記第1接続部を介して前記加熱調理器の動作状態の変化を取得しており、前記加熱調理器に所定の動作状態の変化が発生した場合、前記第1接続部を介して取得した前記加熱調理器の動作状態の変化に応じた前記空気清浄機の風量を選択する処理部と、
    前記第2接続部を介して、前記処理部が選択した風量で前記空気清浄機を運転させる指示部とを備える
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記処理部は、前記加熱調理器の動作状態が動作中から動作停止に変化した場合、前記加熱調理器の動作中から動作停止への変化に応じた前記空気清浄機の風量を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 前記処理部は、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化が発生した場合、前記空気清浄機の最小風量よりも大きい風量である監視風量を選択し、
    前記指示部は、前記監視風量で前記空気清浄機を監視期間運転させる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の制御装置。
  4. 前記指示部は、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化が発生してから前記監視期間内に、前記加熱調理器の前記所定の動作状態の変化が再発生した場合、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化の再発生から前記監視期間、前記監視風量で前記空気清浄機を運転させる
    ことを特徴とする請求項3記載の制御装置。
  5. 前記空気清浄機が、空気環境を測定するセンサの測定結果に基づいて風量の大きさを調整する自動運転中である場合、前記処理部は、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化が発生した際に、前記加熱調理器の動作状態の変化に応じた風量と、前記空気清浄機の風量とのうち大きい方の風量を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記空気清浄機が、空気環境を測定するセンサの測定結果に基づいて風量の大きさを調整する自動運転中である場合、前記処理部は、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化が発生した際に、前記監視風量と、前記空気清浄機の風量とのうち大きい方の風量を選択し、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化が発生してから前記監視期間内に、前記センサの測定結果に基づいた風量の大きさが前記監視風量よりも小さくなった際に、前記監視風量を選択する
    ことを特徴とする請求項3または4記載の制御装置。
  7. 前記空気清浄機が、風量の大きさを一定に維持するマニュアル運転中である場合、前記処理部は、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化が発生しても、前記マニュアル運転に設定されている風量を維持する
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の制御装置。
  8. レンジフードとの間で情報を授受する第3接続部をさらに備え、
    前記処理部は、前記第3接続部を介して前記レンジフードの動作状態の変化を取得しており、前記レンジフードの動作状態に変化が発生した場合、前記レンジフードの動作状態の変化に応じた前記空気清浄機の風量を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の制御装置。
  9. レンジフードとの間で情報を授受する第3接続部をさらに備え、
    前記処理部は、前記第3接続部を介して前記レンジフードの動作状態の変化を取得しており、前記レンジフードの動作状態に変化が発生した場合、前記空気清浄機の最小風量よりも大きい風量である見張風量を選択し、
    前記指示部は、前記見張風量で前記空気清浄機を見張期間運転させ、
    さらに前記指示部は、前記レンジフードの動作状態の変化が発生してから前記見張期間内に、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化が発生した場合、前記加熱調理器に前記所定の動作状態の変化が発生してから前記監視期間、前記監視風量で前記空気清浄機を運転させる
    ことを特徴とする請求項3、4、6のうちいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記加熱調理器は、グリルを有しており、
    前記処理部は、前記加熱調理器の動作状態が、前記グリルの動作停止から動作開始に変化した場合、前記グリルの動作停止から動作開始への変化に応じた前記空気清浄機の風量を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記処理部は、前記加熱調理器が複数の調理メニューから選択された前記調理メニューに従って加熱を開始した場合、選択された前記調理メニューに応じた前記空気清浄機の風量を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 請求項1〜11のうちいずれか1項に記載の制御装置と、
    コンロを有し、前記制御装置との間で情報を授受する加熱調理器と、
    風量が可変に構成され、風量の大きさに応じて空気清浄能力が変化し、前記制御装置との間で情報を授受する空気清浄機とを備える
    ことを特徴とする空気環境制御システム。
  13. コンピュータを、請求項1〜11のうちいずれか1項に記載の制御装置として機能させるためのプログラム。
  14. 第1接続部が、コンロを有する加熱調理器との間で情報を授受し、
    第2接続部が、風量が可変に構成され風量の大きさに応じて空気清浄能力が変化する空気清浄機との間で情報を授受し、
    処理部が、前記第1接続部を介して前記加熱調理器の動作状態の変化を取得しており、前記加熱調理器に所定の動作状態の変化が発生した場合、前記第1接続部を介して取得した前記加熱調理器の動作状態の変化に応じた前記空気清浄機の風量を選択し、
    指示部が、前記第2接続部を介して、前記処理部が選択した風量で前記空気清浄機を運転させる
    ことを特徴とする空気環境制御方法。
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