JP5297949B2 - 注出キャップ - Google Patents
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Description
ところで近年では、注出キャップおよび容器体が互いに異なる材質で形成されている場合に、再資源化等の観点から、容器体と注出キャップとが分別されて廃棄されている。
容器体と注出キャップとを容易に分別するための手段として、例えば下記特許文献1に示されるような、キャップ本体の周壁部に、その下端縁に開口する複数の割り溝を縦設するとともに、このキャップ本体の周壁部において複数の割り溝が形成された部分を径方向の外側から囲繞する円弧状帯体を、破断可能な連結片を介して連結した構成が知られている。
この構成においては、円弧状帯体を摘んで引っ張り、連結片を破断して、円弧状帯体をキャップ本体の周壁部から分離させることにより、割り溝の溝幅が拡開し易くなってキャップ本体を容器体の口部から容易に分別することが可能になる。
その後、継続してキャップ本体を蓋体とともに容器体の口部に対して前記緩み側に回転させることで、キャップ本体および蓋体を容器体の口部から分離した後に、容器体の口部に外挿されている規制部材を口部から取り外すことにより、容器体と注出キャップとが分別される。
このように分別に際し、キャップ本体のみならず蓋体をも容器体の口部に対して回転させるので、注出キャップ全体の高さ寸法を低く抑えても、分別時に要する操作代を十分に確保し易くなり、しかも注出キャップに、前記従来の注出キャップのような、摘み代を確保するために上下方向の幅が大きくされた円弧状帯体を設ける必要がないため、注出キャップが大型になるのを抑制することができる。
また、内容物が充填された容器体の口部に注出キャップを螺着するに際し、キャップ本体の第1係合部に規制部材の第2係合部を係合させておくことにより、キャップ本体および規制部材の相対的な位置が不安定になるのを防ぐことが可能になり、容器体の口部に注出キャップを螺着するのが困難になるのを防ぐことができる。
また、蓋体、キャップ本体および規制部材が一体に形成されているので、注出キャップを容易に形成することができる。
本実施形態に係る注出キャップ1は、図1から図5に示されるように、容器体2の口部2aに螺着されるとともに天壁部11に注出孔17aが形成された有頂筒状のキャップ本体13と、キャップ本体13に第1連結片14を介して連結されるとともに、キャップ本体13が口部2aに対して緩む緩み側Xに向けた回転移動が規制された状態で容器体2の口部2aに外挿されるリング状の規制部材15と、注出孔17aを開閉する有頂筒状の蓋体16と、を備えている。
以下、前記共通軸をキャップ軸Oといい、キャップ軸O方向に沿って蓋体16側を上側、規制部材15側を下側といい、またキャップ軸Oに直交する方向を径方向といい、さらにキャップ軸Oを中心に周回する方向を周方向という。
天壁部11には、上方に向けて延びる注出筒部17と、下方に向けて延在し容器体2の口部2a内に嵌合されたシール筒部18と、が設けられている。注出筒部17の上端部に前記注出孔17aが形成されており、注出孔17aが注出筒部17の内部を通して容器体2の内部に連通している。
ヒンジ部19は、図1および図2に示されるように、一対の第1ヒンジ20と、第1ヒンジ20同士の間に配置された連結板21と、を備えている。
ここで蓋体16の後方部分には、その頂壁部16aから周壁部16bにわたる切欠きが形成されており、この切欠き内に、図1および図2に示されるような上面視で前後方向に長い長方形状を呈する連結板21が配置されている。連結板21は、その長手方向の中間部で屈曲しており、蓋体16が注出孔17aを閉塞した閉塞姿勢にあるときに、前記切欠きを塞ぎ、かつ蓋体16の外形形状に沿うように形成されている。また、図3(a)に示されるように、連結板21の長手方向における両端部はそれぞれ、蓋体16の頂壁部16aの後方部分、およびキャップ本体13の周壁部12の後端部に各別に第2ヒンジ22を介して連結されている。
ここで第1係合部23は、図2および図4(a)に示されるように、キャップ本体13の周壁部12に径方向の外側に向けて突設されるとともに周方向に延在している。また、第1係合部23は、キャップ本体13の周壁部12において、前記第2ヒンジ20が位置する後端部からキャップ軸Oを中心に前記締込側Yにほぼ90°離れた位置に配置されている。なお、キャップ本体13の周壁部12において、前記後端部からキャップ軸Oを中心に前記緩み側Xにほぼ90°離れた位置に第1連結片14が連結されている。
また、キャップ本体13の周壁部12において、第1連結片14および第2連結片25に前記緩み側Xから近接する各部分に、保護用リブ26が突設されている。保護用リブ26は、図5(a)に示されるように、キャップ本体13の周壁部12からその下端開口縁よりも下方に延在している。
以上の構成において、規制部材15、キャップ本体13および蓋体16は全体が同一の材質により一体に形成されている。
その後、継続してキャップ本体13を蓋体16とともに容器体2の口部2aに対して前記緩み側Xに回転させることで、図5(b)に示されるように、キャップ本体13および蓋体16を容器体2の口部2aから分離した後に、容器体2の口部2aに外挿されている規制部材15を口部2aから取り外すことにより、容器体2と注出キャップ1とが分別される。
また、内容物が充填された容器体2の口部2aに注出キャップ1を螺着するに際し、キャップ本体13の第1係合部23に規制部材15の第2係合部24を係合させておくことにより、キャップ本体13および規制部材15の相対的な位置が不安定になるのを防ぐことが可能になり、容器体2の口部2aに注出キャップ1を螺着するのが困難になるのを防ぐことができる。
さらに、蓋体、キャップ本体13および規制部材15が一体に形成されているので、注出キャップ1を容易に形成することができる。
また、保護用リブ26は設けなくてもよい。
さらに、蓋体16は、キャップ本体13に離脱自在に螺着されてもよく、キャップ本体13および規制部材15と別体に形成されてもよい。
2 容器体
2a 口部
11 キャップ本体の天壁部
12 キャップ本体の周壁部
13 キャップ本体
14 第1連結片
15 規制部材
16 蓋体
17a 注出孔
19 ヒンジ部
23 第1係合部
24 第2係合部
25 第2連結片
26 保護用リブ
O キャップ軸
X 緩み側
Y 締込側
Claims (3)
- 容器体の口部に螺着されるとともに天壁部に注出孔が形成された有頂筒状のキャップ本体と、
キャップ本体に第1連結片を介して連結されるとともにキャップ本体の下側に配置され、かつキャップ本体が前記口部に対して緩む緩み側に向けた回転移動が規制された状態で容器体の口部に外挿されるリング状の規制部材と、
前記注出孔を開閉する蓋体と、を備える注出キャップであって、
前記規制部材には、キャップ本体に設けられた第1係合部に上側から係合する第2係合部が第2連結片を介して連結されるとともに、第1連結片および第2連結片は破断可能に形成されていることを特徴とする注出キャップ。 - 請求項1記載の注出キャップであって、
前記キャップ本体の周壁部において、第1連結片および第2連結片に前記緩み側から近接する各部分に、保護用リブが突設されていることを特徴とする注出キャップ。 - 請求項1または2に記載の注出キャップであって、
前記蓋体は、キャップ本体にヒンジ部を介して連結されるとともに、キャップ本体および規制部材と一体に形成されていることを特徴とする注出キャップ。
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JP2009200548A JP5297949B2 (ja) | 2009-08-31 | 2009-08-31 | 注出キャップ |
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