JP6441006B2 - リチウムイオン電池用負極材料の製造方法 - Google Patents

リチウムイオン電池用負極材料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、リチウムイオン電池用負極材料、リチウムイオン電池用負極、およびリチウムイオン電池に関する。
リチウムイオン電池は、一般的に、携帯電話やノートパソコン等の小型携帯機器の電源として使用されている。また、最近では小型携帯機器以外に、電気自動車や電力貯蔵等の電源としてもリチウムイオン電池は使用され始めている。
リチウムイオン電池用負極活物質として、金属シリコンを主体とした活物質が知られている。シリコン系の負極活物質は、高容量のリチウムイオン電池が得られることから、黒鉛等の炭素材料系の負極活物質に代わるものとして研究が進められている(例えば、特許文献1)。
特開2012−33440号公報
ところが、シリコン系の負極活物質は、充放電に伴う体積変化が大きく、炭素材料系の負極活物質に比べてサイクル特性が劣っていた。そのため、シリコン系の負極活物質は、リチウムイオン電池用負極活物質としてはまだまだ満足するものではなかった。
本発明者らは、サイクル特性および充放電容量に優れる負極活物質を提供するため鋭意検討した。その結果、構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料と、硫化リチウムと、を含むものがサイクル特性および充放電容量に優れることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明によれば、
構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料と、硫化リチウムと、を含む、リチウムイオン電池用負極材料を製造するための製造方法であって、
前記リチウムイオン電池用負極材料は、線源としてCuKα線を用いたX線回折により得られるスペクトルにおいて、
折角2θ=20°の位置の強度をバックグラウンド強度Iとし、
折角2θ=26.7±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をIとし、
折角2θ=28.4±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をIとしたとき、
/Iの値が1.1以上3.0以下であり、
/Iの値が1.5以下であり、
構成元素としてLi、P、およびSを含む硫化物系固体電解質材料と、構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料とを粉砕混合する工程を含む、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法が提供される。
さらに、本発明によれば、
上記リチウムイオン電池用負極材料からなる負極活物質層を備えた、リチウムイオン電池用負極が提供される。
さらに、本発明によれば、
上記リチウムイオン電池用負極と、電解質層と、正極とを備えた、リチウムイオン電池が提供される。
本発明によれば、サイクル特性および充放電容量に優れるリチウムイオン電池を実現できるリチウムイオン電池用負極材料、およびこれを用いた負極、並びにサイクル特性および充放電容量に優れるリチウムイオン電池を提供することができる。
本発明に係る実施形態のリチウムイオン電池の構造の一例を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図は概略図であり、実際の寸法比率とは必ずしも一致していない。
[リチウムイオン電池用負極材料(P)]
はじめに、本実施形態のリチウムイオン電池用負極材料(P)(以下、負極材料(P)とも呼ぶ。)について説明する。
負極材料(P)は、構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料(A)と、硫化リチウムと、を含む。これにより、サイクル特性および充放電容量に優れるリチウムイオン電池を実現できる。
負極材料(P)は、例えば、構成元素としてLi、P、およびSを含む硫化物系固体電解質材料(以下、Li-P-S系固体電解質材料とも呼ぶ。)と、構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料(以下、Li-Si系合金材料とも呼ぶ。)と、を特定の割合で粉砕混合することにより製造することができる。
ここで、合金材料(A)は、負極材料(P)の原料の一つであるLi-Si系合金材料が変化した化合物と考えられる。例えば、LiSiにより示される化合物である。合金材料(A)に対するリチウムイオンのインターカレーションおよびデインターカレーションによって生じる合金材料(A)の膨張収縮が抑制され、サイクル特性により一層優れるリチウムイオン電池を実現できる観点から、Pは好ましくは3以上16以下であり、より好ましくは5以上15以下であり、特に好ましくは6以上14以下であり、Qは好ましくは1以上10以下であり、より好ましくは2以上8以下である。具体的な化合物としては、例えば、Li13Si、LiSi、Li12Si等が挙げられる。
負極材料(P)を用いると、サイクル特性および充放電容量に優れるリチウムイオン電池を実現できる。この理由については必ずしも明らかではないが、合金材料(A)はシリコン単体に比べ、充放電によって起こる体積変化が小さい。そのため、負極材料(P)は、充放電によって起こる合金材料(A)の体積変化による各構成材料同士の接触不良が起こりにくいため、これまでに無い良好なサイクル特性を実現できていると推察される。
また、合金材料(A)は、リチウムイオンが負極材料内で自己消費されにくいため、電池の充放電容量に優れていると考えられる。以下、具体的に説明する。
負極材料(P)は、例えば、Li-P-S系固体電解質材料と、Li-Si系合金材料とを粉砕混合することにより得ることができる。
例えば、Li-P-S系固体電解質材料の一種であるLi1112と、Li-Si系合金材料の一種であるLi22Siとを特定の割合で粉砕混合することにより得られたものについて、線源としてCuKα線を用いたX線回折測定をおこなうと、Li1112由来の回折ピークとLi22Si由来の回折ピークは消失し、硫化リチウム(LiS)の回折ピークが検出される。
Li1112とLi22Siのピークが消失していることから、Li1112とLi22Siとは粉砕混合により反応し、ガラス化していることが確認できる。また、硫化リチウムのピークが検出されることから、Li1112とLi22Siとが反応して硫化リチウムが生成していることが確認できる。なお、負極材料(P)中の硫化リチウムは反応が上手く行っていることを示す指標ともなる。
また、Li1112とLi22Siとの反応により硫化リチウムが生成していることから、シリコン単体も同時に生成していると考えられる。しかし、シリコン単体の(111)面のピーク(2θ=28.4±0.3°)は検出されない。
ここで、Li1112とLi22Siとを特定の割合で粉砕混合することにより得られた負極材料(P)について、後述する特定の条件で処理すると、シランが検出される。構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料が含まれていれば、この合金材料のSi成分と水素が反応してシランが生成する。しかし、負極材料がシリコン単体を含み、LiおよびSiを含む合金材料を含まないのであれば、シリコン単体と水素は反応しないためシランは生成しない。
これらの結果から、負極材料(P)は、シリコン単体ではなく、構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料(A)を含んでいることが理解できる。
合金材料(A)はシリコン単体に比べ、充放電によって起こる体積変化が小さい。そのため、負極材料(P)は、充放電によって起こる合金材料(A)の体積変化による各構成材料同士の接触不良が起こりにくいため、これまでに無い良好なサイクル特性を実現できていると推察される。
また、シリコン単体を含むと、Li1112を介してシリコン単体に移動したリチウムイオンは、シリコン単体表面でLi−Si系合金になると同時に、Li1112と反応し、硫化リチウム(LiS)、シリコン単体(Si)およびリン化リチウム(LiP)に変化すると考えられる。この場合、粒子の接触界面に硫化リチウムが析出するため、粒子間の界面抵抗が増加し、サイクル特性の低下を引き起こす。また、リチウムイオンは負極材料内で自己消費され、電池の充放電容量は減少すると考えられる。
これに対し、負極材料(P)は粒子の接触界面に硫化リチウムが析出しにくく、粒子間の界面抵抗が増加しにくいため、サイクル特性の低下が起きにくいと考えられる。
また、リチウムイオンが負極材料内で自己消費されにくいため、電池の充放電容量に優れていると考えられる。
以上の理由から、負極材料(P)を用いると、サイクル特性および充放電容量に優れるリチウムイオン電池を実現できると考えられる。
負極材料(P)は、線源としてCuKα線を用いたX線回折により得られるスペクトルにおいて、回折角2θ=20°の位置の強度をバックグラウンド強度Iとし、回折角2θ=26.7±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をIとしたとき、I/Iの値が好ましくは1.1以上、より好ましくは1.3以上、特に好ましくは1.5以上である。上記I/Iが上記下限値以上であると、リチウムイオン電池の充放電容量をより大きくすることができる。
また、得られる負極のイオン伝導性を向上させる観点から、I/Iの値が好ましくは3.0以下、より好ましくは2.7以下、特に好ましくは2.0以下である。
ここで、回折角2θ=26.7±0.3°の位置に存在する回折ピークは、硫化リチウム由来の回折ピークを表している。したがって、I/Iは、負極材料(P)中の硫化リチウムの含有量の指標を表している。I/Iが大きいほど、負極材料(P)に含まれる硫化リチウムの量が多いことを意味する。
負極材料(P)は、線源としてCuKα線を用いたX線回折により得られるスペクトルにおいて、回折角2θ=20°の位置の強度をバックグラウンド強度Iとし、回折角2θ=28.4±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をIとしたとき、I/Iの値が好ましくは1.5以下、より好ましくは1.2以下である。上記I/Iを上記上限値以下とすることにより、得られるリチウムイオン電池の充放電容量をより大きくすることができるとともに、サイクル特性をより一層向上させることができる。
ここで、回折角2θ=28.4±0.3°の位置に存在する回折ピークは、シリコン単体由来の回折ピークを表している。したがって、I/Iは、負極材料(P)中のシリコン単体の含有量の指標を表している。I/Iが小さいほど、負極材料(P)に含まれるシリコン単体の量が少ないことを意味する。
また、負極材料(P)は特に限定されないが、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量基準粒度分布における平均粒子径d50が、好ましくは1μm以上20μm以下であり、より好ましくは2μm以上10μm以下である。
負極材料(P)の平均粒子径d50を上記範囲内とすることにより、良好なハンドリング性を維持すると共に、より一層高密度の負極を作製することができる。
負極材料(P)は、構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料(A)を含む。ここで、負極材料(P)が合金材料(A)を含むことは、例えば、以下の条件で負極材料(P)を処理したときに発生する気体中にシランが検出されるか否かで判断することができる。
合金材料(A)が含まれていれば、合金材料(A)のSi成分と水素が反応してシランが生成する。一方、合金材料(A)が含まれず、シリコン単体が主に含まれる場合は、シリコン単体と水素は反応しないため、シランは発生しない。
(シランの測定条件)
アルゴン雰囲気下で負極材料(P)30mgをポリプロピレン製容器に入れ、内容積1000mLのセパラブルフラスコの底に設置後、2口のセパラブルフラスコカバーで密閉する。23℃で、セパラブルフラスコカバーの1口からシリンジで水1mlをセパラブルフラスコの底に滴下し、もう一方の口から5分後にセパラブルフラスコ内のシラン濃度を検知管(例えば、光明理化学工業社製北川式No.240S)を用いて測定する。検知管によるガス吸引位置は、セパラブルフラスコの底から15cmの高さとした。
また、上記の条件で負極材料(P)を処理したときに発生する気体中のシランの量は、負極材料(P)30mgあたり、4ppm以上25ppm以下が好ましく、8ppm以上20ppm以下がより好ましい。
このような負極材料(P)によれば、得られるリチウムイオン電池の充放電容量をより大きくすることができるとともに、サイクル特性をより一層向上させることができる。
負極材料(P)は、負極のイオン伝導性を向上させる観点から、リン化リチウムをさらに含むのが好ましい。
ここで、負極材料(P)は、原料であるLi-P-S系固体電解質材がリン化リチウム(LiP)に変化することによってリン化リチウムを含んでいることがさらに好ましい。
Li-P-S系固体電解質材は充放電の際にリチウムイオンと反応し、硫化リチウム(LiS)、シリコン単体(Si)およびリン化リチウム(LiP)に変化すると考えられる。この場合、粒子の接触界面に硫化リチウムが析出するため、粒子間の界面抵抗が増加し、サイクル特性の低下を引き起こすと考えられる。また、リチウムイオンは負極材料内で自己消費され、電池の充放電容量が減少すると考えられる。
これに対し、原料であるLi-P-S系固体電解質材がリン化リチウム(LiP)に変化している負極材料(P)は、Li-P-S系固体電解質材の量が少ないため、上記反応が起こりにくい。そのため、粒子の接触界面に硫化リチウムが析出しにくく、粒子間の界面抵抗が増加しにくいため、サイクル特性の低下が起きにくいと考えられる。
また、リチウムイオンが負極材料内で自己消費されにくいため、電池の充放電容量に優れていると考えられる。
ここで、負極材料(P)がリン化リチウムを含むことは、例えば、以下の条件で負極材料(P)を処理したときに発生する気体中にホスフィンが検出されるか否かで判断することができる。
リン化リチウムが含まれていれば、リン化リチウムと硫酸が反応してホスフィン(PH)が生成する。一方、リン化リチウムが含まれない場合、ホスフィンは生成しない。
(測定条件)
アルゴン雰囲気下で負極材料(P)30mgをポリプロピレン製容器に入れ、内容積1000mLのセパラブルフラスコの底に設置後、2口のセパラブルフラスコカバーで密閉する。23℃で、セパラブルフラスコカバーの1口からシリンジで水1mlをセパラブルフラスコの底に滴下し、もう一方の口から5分後にセパラブルフラスコ内のホスフィン濃度を検知管(例えば、ガステック社製No.7)を用いて測定する。検知管によるガス吸引位置は、セパラブルフラスコの底から15cmの高さとした。
また、負極のイオン伝導性をより一層向上させる観点から、上記の条件で負極材料(P)を処理したときに発生する気体中のホスフィンの量は、負極材料(P)30mgあたり、10ppm以上70ppm以下が好ましく、15ppm以上60ppm以下がより好ましい。
負極材料(P)は、例えば、Li-P-S系固体電解質材料と、Li-Si系合金材料と、を粉砕混合することにより得ることができる。
Li-P-S系固体電解質材料としては、例えば、Liにより示される化合物である。ここで、Xは好ましくは4以上15以下であり、より好ましくは5以上13以下であり、さらに好ましくは7以上12以下であり、特に好ましくは10以上12以下である。Yは好ましくは1以上5以下であり、より好ましくは2以上4以下であり、特に好ましくは2以上3以下である。Zは好ましくは6以上26以下であり、より好ましくは7以上25以下であり、さらに好ましくは9以上24以下である。具体的な化合物としては、例えば、Li1012、Li1112、Li1212、Li12、Li11、Li6、Li7、Li9、Li6、Li1123、Li1115.5、Li1119、Li1122.5等が挙げられる。
ここで、Li-P-S系固体電解質材料は、例えば、LiS、P、必要に応じてLiN等を所定の割合で混合し、メカノケミカル処理等の混合粉砕をおこなうことにより製造することができる。
Li-Si系合金材料としては、例えば、LiSiにより示される化合物である。ここで、負極材料(P)中に含まれるシリコン単体の量を低下させ、負極材料(P)中に合金材料(A)を生成させる観点から、Aは好ましくは14以上25以下であり、より好ましくは18以上24以下であり、特に好ましくは20以上23以下である。
また、負極材料(P)中に含まれるシリコン単体の量を低下させ、負極材料(P)中に合金材料(A)を生成させる観点から、Bは好ましくは3以上7以下であり、より好ましくは4以上6以下である。具体的な化合物としては、例えば、Li22Si等が挙げられる。
Li-Si系合金材料は、例えば、LiとSiを所定の割合で溶融混合し、その後、粉砕することにより製造することができる。
Li-P-S系固体電解質材料に対するLi-Si系合金材料の反応モル比は、負極材料(P)中に含まれるシリコン単体の量を低下させ、負極材料(P)中に合金材料(A)を生成させる観点から、好ましくは1.5以上7.7以下であり、より好ましくは1.9以上3.7以下である。
(炭素材料)
負極材料(P)は、負極の電子伝導性を向上させる観点から、炭素材料をさらに含むのが好ましい。
このような炭素材料としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛等の黒鉛質材料;アセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラック;カーボンファイバー;気相法炭素繊維;カーボンナノチューブ;樹脂炭;活性炭;ハードカーボン;ソフトカーボン;多孔質炭素(例えばCNovel、東洋炭素製)等から選択される一種または二種以上が挙げられる。
これらの中でもハードカーボン、ソフトカーボン、黒鉛質材料が好ましく、黒鉛質材料が特に好ましい。このような炭素材料は負極活物質として機能するとともに導電助剤としても機能する。そのため、負極材料(P)は、炭素材料をさらに含むことにより、得られるリチウムイオン電池の充放電容量をより一層向上させることができる。
Li-P-S系固体電解質材料およびLi-Si系合金材料の合計重量に対する上記炭素材料の混合重量の比は、好ましくは0.01以上1.5以下であり、より好ましくは0.05以上0.70以下であり、さらに好ましくは0.12以上0.40以下である。
また、本実施形態の炭素材料は特に限定されないが、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量基準粒度分布における平均粒子径d50が、好ましくは0.02μm以上30μm以下である。
炭素材料の平均粒子径d50を上記範囲内とすることにより、良好なハンドリング性を維持すると共に、より一層高密度の負極を作製することができる。
(その他の成分)
そして、本実施形態の負極材料は特に限定されないが、その他の成分として、例えば、バインダー、増粘剤、および固体電解質材料等から選択される1種以上の材料を含んでもよい。
本実施形態のバインダーはリチウムイオン電池に通常使用されるバインダーの中で有機溶剤系バインダーであれば特に限定されないが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド等が挙げられる。これらのバインダーは一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態の負極材料は、有機溶媒系バインダーを使用すると比較的粘性が得られ易いため通常は不要であるが、塗布に適したスラリーの流動性を調整する点から、増粘剤を含んでもよい。本実施形態の増粘剤としては膨潤性粘度鉱物のスクメタイト、ポリビニルカルボン酸アミド等が挙げられる。これらの増粘剤は一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
負極材料(P)を全固体型リチウムイオン電池用の負極に用いる場合は、負極材料(P)は固体電解質材料を含んでいるのが好ましい。本実施形態の固体電解質材料としては、イオン伝導性および絶縁性を有するものであれば特に限定されないが、一般的に全固体型リチウムイオン電池に用いられるものを用いることができる。例えば、硫化物系固体電解質材料、酸化物系固体電解質材料等を挙げることができる。これらの中でも、硫化物系固体電解質材料が好ましい。これにより、出力特性に優れた全固体型リチウムイオン電池とすることができる。
上記硫化物系固体電解質材料としては、例えば、LiS−P材料、LiS−SiS材料、LiS−GeS材料、LiS−Al材料、LiS−SiS−LiPO材料、LiS−P−GeS材料、LiS−LiO−P−SiS材料、LiS−GeS−P−SiS材料、LiS−SnS−P−SiS材料等が挙げられる。これらの中でも、リチウムイオン伝導性が優れており、製造方法が簡便である点から、LiS−P材料が好ましい。
上記固体電解質材料の形状としては、例えば粒子状を挙げることができる。粒子状の固体電解質材料は特に限定されないが、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量基準粒度分布における平均粒子径d50が、好ましくは1μm以上20μm以下であり、より好ましくは1μm以上10μm以下である。
固体電解質材料の平均粒子径d50を上記範囲内とすることにより、良好なハンドリング性を維持すると共に、リチウムイオン伝導性をより一層向上させることができる。
負極材料(P)中のバインダー、増粘剤、および固体電解質材料の配合量は、電池の使用用途等に応じて、適宜決定されるため特に限定されず、一般的に公知の情報に準じて設定することができる。
[リチウムイオン電池用負極材料(P)の製造方法]
つづいて、負極材料(P)の製造方法について説明する。
負極材料(P)は、例えば、Li-P-S系固体電解質材料と、Li-Si系合金材料と、必要に応じてその他の材料と、を粉砕混合することにより得ることができる。Li-P-S系固体電解質材料およびLi-Si系合金材料としては前述したものが挙げられる。
以下、具体的に説明する。
はじめに、Li-P-S系固体電解質材料に対するLi-Si系合金材料の混合モル比が好ましくは1.5以上7.7以下、より好ましくは1.9以上3.7以下となるように、Li-P-S系固体電解質材料とLi-Si系合金材料とを混合する。ここで、Li-P-S系固体電解質材料に対するLi-Si系合金材料の混合モル比が、通常は上記反応モル比となる。ここで、本実施形態の混合モル比は、例えば、ICP発光分光分析により求めることができるが、通常は仕込みの重量比から算出できる。
つづいて、Li-P-S系固体電解質材料とLi-Si系合金材料とを粉砕混合する。
Li-P-S系固体電解質材料とLi-Si系合金材料とを粉砕混合する方法としてはLi-P-S系固体電解質材料とLi-Si系合金材料とを均一に粉砕混合できる方法であれば特に限定されないが、例えば、非活性雰囲気下で撹拌またはメカノケミカル処理によりおこなうことができる。非活性雰囲気下でメカノケミカル処理によりおこなうことがより好ましい。メカノケミカル処理を用いると、Li-P-S系固体電解質材料とLi-Si系合金材料とを微粒子状に粉砕しながら混合することができるため、Li-P-S系固体電解質材料と、Li-Si系合金材料との接触面積を大きくすることができる。これにより、Li-P-S系固体電解質材料と、Li-Si系合金材料との反応を促進することができるため、より一層効率良く負極材料(P)を得ることができる。
ここで、メカノケミカル処理とは、混合対象に、せん断力、衝突力または遠心力のような機械的エネルギーを加えつつ混合する方法である。メカノケミカル処理による粉砕混合をおこなう装置としては、ボールミル、ビーズミル、振動ミル等の粉砕・分散機が挙げられる。
また、上記非活性雰囲気下とは、1〜10−5Paの真空雰囲気下または不活性ガス雰囲気下のことである。上記非活性雰囲気下では、水分の接触を避けるために露点が−50℃以下であることが好ましく、−60℃以下であることがより好ましい。上記不活性ガス雰囲気下とは、アルゴンガス、ヘリウムガス、窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気下のことである。これらの不活性ガスは、製品への不純物の混入を防止するために、高純度である程好ましい。混合系への不活性ガスの導入方法としては、混合系内が不活性ガス雰囲気で満たされる方法であれば特に限定されないが、不活性ガスをパージする方法、不活性ガスを一定量導入し続ける方法等が挙げられる。
また、各原料を混合する時に、ヘキサン、トルエン、またはキシレン等の非プロトン性有機溶媒を添加して、溶媒に各原料を分散させた状態で混合してもよい。こうすることにより、より効率良く混合することができる。
Li-P-S系固体電解質材料と、Li-Si系合金材料とを粉砕混合するときの攪拌速度や処理時間、温度、反応圧力、混合物に加えられる重力加速度等の条件は、混合物の処理量によって適宜決定することができる。線源としてCuKα線を用いたX線回折測定において、LiSの回折ピーク(例えば、2θ=26.7±0.3°)が生成し、かつ、Li-P-S系固体電解質材料由来の回折ピーク(例えば、Li1112の場合、2θ=17.7°)およびLi-Si系合金材料由来の回折ピーク(例えば、Li22Siの場合、2θ=40.8°)が検出されない状態になるまで粉砕混合するのが好ましい。
次いで、必要に応じて、得られた負極材料に炭素材料を混合する。なお、炭素材料は、Li-P-S系固体電解質材料とLi-Si系合金材料とを粉砕混合する際に添加して、Li-P-S系固体電解質材料およびLi-Si系合金材料と一緒に粉砕混合することもできる。
Li-P-S系固体電解質材料およびLi-Si系合金材料の合計重量に対する上記炭素材料の混合重量の比は、好ましくは0.01以上1.5以下であり、より好ましくは0.05以上0.70以下であり、さらに好ましくは0.12以上0.40以下である。炭素材料の混合量が上記範囲内であると、得られるリチウムイオン電池の充放電容量をより一層向上させることができる。
Li-P-S系固体電解質材料およびLi-Si系合金材料を混合粉砕することにより得られた負極材料に炭素材料を混合する方法としては、前述したメカノケミカル処理による混合が挙げられる。
次いで、必要に応じて、バインダー、増粘剤、および固体電解質材料等から選択される1種以上の材料を混合する。これらの混合機としては、ボールミル、プラネタリーミキサー等公知のものが使用でき、特に限定されない。混合方法も特に限定されず、公知の方法に準じておこなうことができる。
以上の手順により、本実施形態に係る負極材料を得ることができる。
[リチウムイオン電池用負極]
つぎに、負極材料(P)を含むリチウムイオン電池用負極について説明する。
本実施形態のリチウムイオン電池用負極は、負極材料(P)からなる負極活物質層を備えている。
本実施形態のリチウムイオン電池用負極の厚みや密度は、電池の使用用途等に応じて適宜決定されるため特に限定されず、一般的に公知の情報に準じて設定することができる。
[リチウムイオン電池用負極の製造方法]
つぎに、本実施形態のリチウムイオン電池用負極の製造方法について説明する。
本実施形態のリチウムイオン電池用負極は特に限定されないが、一般的に公知の方法に準じて製造することができる。例えば、負極材料(P)を圧縮成形、ロール成形等によりシート状、ペレット状等に成形して負極活物質層を形成する。そして、必要に応じて、このようにして得られた負極活物質層と集電体とを積層することにより、本実施形態のリチウムイオン電池用負極を得ることができる。
また、本実施形態の負極材料(P)を用いて負極スラリーを作製し、それを集電体に塗布して乾燥することにより、負極を製造することもできる。
負極活物質層は、集電体の片面のみに形成しても両面に形成してもよい。負極活物質層の厚さ、長さや幅は、電池の大きさや用途に応じて、適宜決定することができる。
本実施形態の負極の製造に用いられる集電体としては特に限定されず、銅箔、ニッケル箔等リチウムイオン電池に使用可能な通常の集電体を使用することができる。
本実施形態のリチウムイオン電池用負極は、必要に応じてプレスをおこない、負極の密度を調整してもよい。プレスの方法としては、一般的に公知の方法を用いることができる。
[リチウムイオン電池]
つぎに、本実施形態のリチウムイオン電池100について説明する。図1は、本発明に係る実施形態のリチウムイオン電池の構造の一例を示す断面図である。
本実施形態のリチウムイオン電池100は、例えば、正極110と、電解質層120と、負極130とを備えている。そして、負極130が、本実施形態のリチウムイオン電池用負極である。
本実施形態のリチウムイオン電池100は、一般的に公知の方法に準じて製造される。例えば、正極110、固体電解質層またはセパレーター、および負極130を重ねたものを、円筒型、コイン型、角型、フィルム型、またはその他任意の形状に形成し、必要に応じて、非水電解液を封入することにより作製される。
(正極)
正極110は特に限定されず、リチウムイオン電池に一般的に用いられているものを使用することができる。正極110は特に限定されないが、一般的に公知の方法に準じて製造することができる。例えば、正極活物質を含む正極活物質層をアルミ箔等の集電体の表面に形成することにより得ることができる。
正極活物質層の厚みや密度は、電池の使用用途等に応じて適宜決定されるため特に限定されず、一般的に公知の情報に準じて設定することができる。
本実施形態の正極活物質としては特に限定されず一般的に公知のものを使用することができるが、リチウムイオンを可逆に放出・吸蔵でき、電子輸送が容易におこなえるように電子伝導度が高い材料が好ましい。例えば、リチウムコバルト酸化物(LiCoO)、リチウムニッケル酸化物(LiNiO)、リチウムマンガン酸化物(LiMn)、リチウム−マンガン−ニッケル酸化物(LiNi1/3Mn1/3Co1/3)、オリビン型リチウムリン酸化物(LiFePO)等の複合酸化物;ポリアニリン、ポリピロール等の導電性高分子;LiS、CuS、Li−Cu−S化合物、TiS、FeS、MoS、Li−Mo−S化合物、LiTiS化合物、LiS化合物等の硫化物;硫黄を含浸したアセチレンブラック、硫黄を含浸した多孔質炭素、硫黄と炭素の混合粉等の硫黄を活物質とした材料;等を用いることができる。これらの正極活物質は1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
正極は特に限定されないが、本実施形態の正極活物質以外の成分として、例えば、バインダー、増粘剤、導電助剤、固体電解質材料等から選択される1種以上の材料を含んでもよい。これらの材料としては、とくに限定はされないが、例えば、上述した負極130に用いる材料と同様のものを挙げることができる。
正極中の各種材料の種類、配合割合は、電池の使用用途等に応じて、適宜決定されるため特に限定されず、一般的に公知の情報に準じて設定することができる。
(電解質層)
電解質層120は、正極110および負極130の間に形成される層である。電解質層120とは、セパレーターに非水電解液を含浸させたものや、固体電解質材料を含む固体電解質層が挙げられる。
本実施形態のセパレーターとしては正極110と負極130を電気的に絶縁させ、リチウムイオンを透過する機能を有するものであれば特に限定されないが、例えば、多孔性膜を用いることができる。
多孔性膜としては微多孔性高分子フィルムが好適に使用され、材質としてポリオレフィン、ポリイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル等が挙げられる。特に、多孔性ポリオレフィンフィルムが好ましく、具体的には多孔性ポリエチレンフィルム、多孔性ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。
本実施形態の非水電解液とは、電解質を溶媒に溶解させたものである。
上記電解質としては、公知のリチウム塩がいずれも使用でき、活物質の種類に応じて選択すればよい。例えば、LiClO、LiBF、LiPF、LiCFSO、LiCFCO、LiAsF、LiSbF、LiB10Cl10、LiAlCl、LiCl、LiBr、LiB(C、CFSOLi、CHSOLi、LiCFSO、LiCSO、Li(CFSON、低級脂肪酸カルボン酸リチウム等が挙げられる。
上記電解質を溶解する溶媒としては、電解質を溶解させる液体として通常用いられるものであれば特に限定されず、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、ビニレンカーボネート(VC)等のカーボネート類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等のラクトン類;トリメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、2−エトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等のエーテル類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン等のオキソラン類;アセトニトリル、ニトロメタン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド等の含窒素類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル等の有機酸エステル類;リン酸トリエステルやジグライム類;トリグライム類;スルホラン、メチルスルホラン等のスルホラン類;3−メチル−2−オキサゾリジノン等のオキサゾリジノン類;1,3−プロパンスルトン、1,4−ブタンスルトン、ナフタスルトン等のスルトン類;等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態の固体電解質層は、正極110および負極130の間に形成される層であり、固体電解質材料を含む固体電解質により形成される層である。固体電解質層に含まれる固体電解質材料は、リチウムイオン伝導性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、上述した負極材料(P)に含ませる固体電解質材料と同様のものを用いることができる。
本実施形態の固体電解質層における固体電解質材料の含有量は、所望の絶縁性が得られる割合であれば特に限定されるものではないが、例えば、10体積%以上100体積%以下の範囲内、中でも、50体積%以上100体積%以下の範囲内であることが好ましい。
また、本実施形態の固体電解質層は、バインダーを含有していてもよい。バインダーを含有することにより、可撓性を有する固体電解質層を得ることができる。バインダーとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素含有結着材を挙げることができる。固体電解質層の厚さは、例えば、0.1μm以上1000μm以下の範囲内、中でも、0.1μm以上300μm以下の範囲内であることが好ましい。
(全固体型リチウムイオン電池)
リチウムイオン電池100は電解質層120として、上述した固体電解質層を用いることによって全固体型リチウムイオン電池とすることができる。
本実施形態の全固体型リチウムイオン電池は、例えば、本実施形態の正極110、負極130、および、正極110と負極130との間に固体電解質により形成された固体電解質層を有するものである。
全固体型リチウムイオン電池の負極材料として、負極材料(P)を用いると、充放電容量密度、サイクル特性等の電池特性が良好で、かつ、高い安全性を有するリチウムイオン電池とすることができる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
以下、参考形態の例を付記する。
1.
構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料と、硫化リチウムと、を含む、リチウムイオン電池用負極材料。
2.
1.に記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
線源としてCuKα線を用いたX線回折により得られるスペクトルにおいて、
回折角2θ=20°の位置の強度をバックグラウンド強度I とし、
回折角2θ=26.7±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI としたとき、
/I の値が1.1以上3.0以下である、リチウムイオン電池用負極材料。
3.
1.または2.に記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
線源としてCuKα線を用いたX線回折により得られるスペクトルにおいて、
回折角2θ=20°の位置の強度をバックグラウンド強度I とし、
回折角2θ=28.4±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をI としたとき、
/I の値が1.5以下である、リチウムイオン電池用負極材料。
4.
1.乃至3.いずれか一つに記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
アルゴン雰囲気下で当該リチウムイオン電池用負極材料30mgを内容積1000mLの密閉容器内に設置し、23℃で、水1mlを前記密閉容器内の前記リチウムイオン電池用負極材料に滴下したとき、
前記リチウムイオン電池用負極材料から発生する気体中にシランが検出される、リチウムイオン電池用負極材料。
5.
1.乃至4.いずれか一つに記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
構成元素としてLi、P、およびSを含む硫化物系固体電解質材料と、
構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料と、
を粉砕混合することにより得られる、リチウムイオン電池用負極材料。
6.
5.に記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
前記硫化物系固体電解質材料は、Li (ただし、4≦X≦15、1≦Y≦5、6≦Z≦26である)により示される化合物である、リチウムイオン電池用負極材料。
7.
5.または6.に記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
前記合金材料はLi Si (ただし、14≦A≦25、3≦B≦7である)により示される化合物である、リチウムイオン電池用負極材料。
8.
1.乃至7.いずれか一つに記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
前記硫化物系固体電解質材料に対する前記合金材料の反応モル比が、1.5以上7.7以下である、リチウムイオン電池用負極材料。
9.
1.乃至8.いずれか一つに記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
リン化リチウムをさらに含む、リチウムイオン電池用負極材料。
10.
1.乃至9.いずれか一つに記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
炭素材料をさらに含む、リチウムイオン電池用負極材料。
11.
10.に記載のリチウムイオン電池用負極材料において、
前記炭素材料は黒鉛質材料である、リチウムイオン電池用負極材料。
12.
1.乃至11.いずれか一つに記載のリチウムイオン電池用負極材料からなる負極活物質層を備えた、リチウムイオン電池用負極。
13.
12.に記載のリチウムイオン電池用負極と、電解質層と、正極とを備えた、リチウムイオン電池。
14.
13.に記載のリチウムイオン電池において、
前記電解質層が固体電解質材料により形成された固体電解質層である、リチウムイオン電池。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例・比較例では、「mAh/g」は負極材料1gあたりの容量密度を示す。
[1]測定方法
はじめに、以下の実施例、比較例における測定方法を説明する。
(1)X線回折分析
X線回折装置(リガク社製、RINT2000)を用いて、X線回折分析法により、実施例および比較例で得られた負極材料の回折スペクトルをそれぞれ求めた。なお、線源としてCuKα線を用いた。
ここで、回折角2θ=20°の位置の強度をバックグラウンド強度Iとし、回折角2θ=26.7±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をIとし、回折角2θ=28.4±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をIとし、I/IおよびI/Iをそれぞれ求めた。得られた結果を表1に示す。
(2)充放電試験
実施例および比較例で得られた負極材料15mgについてプレス成型を行い、負極を得た(直径φ=14mm、厚みt=0.15mm)。
次いで、上記方法で得られた負極、固体電解質層(Li1112、150mg、直径φ=14mm、厚みt=0.6mm)、正極(Li14MoS:ケッチェンブラック(KB):Li1112=1:0.5:1.2(重量%)、45mg、直径φ=14mm、厚みt=0.15mm)をこの順で積層させて全固体型リチウムイオン電池を作製した。
次いで、得られた全固体型リチウムイオン電池について、電流値0.1mA、電流密度0.065mA/cm、測定電位0.8−3.4Vの条件で充放電を10回行った。得られた結果を表1に示す。ここで、1回目の放電容量を100%としたときの10回目の放電容量を放電容量変化率[%]とした。なお、実施例、比較例では、「mAh/g」は負極材料1gあたりの容量密度を示す。また、導電助剤であるケッチェンブラックは、市販品を用いた。
(3)シランの検出
アルゴン雰囲気下で負極材料(P)30mgをポリプロピレン製容器に入れ、内容積1000mLのセパラブルフラスコの底に設置後、2口のセパラブルフラスコカバーで密閉する。23℃で、セパラブルフラスコカバーの1口からシリンジで水1mlをセパラブルフラスコの底に滴下し、もう一方の口から5分後にセパラブルフラスコ内のシラン濃度を検知管(光明理化学工業社製北川式No.240S)を用いて測定した。検知管によるガス吸引位置は、セパラブルフラスコの底から15cmの高さとした。
得られた結果を表1に示す。
(4)ホスフィンの検出
アルゴン雰囲気下で負極材料(P)30mgをポリプロピレン製容器に入れ、内容積1000mLのセパラブルフラスコの底に設置後、2口のセパラブルフラスコカバーで密閉する。23℃で、セパラブルフラスコカバーの1口からシリンジで水1mlをセパラブルフラスコの底に滴下し、もう一方の口から5分後にセパラブルフラスコ内のホスフィン濃度を検知管(ガステック社製No.7)を用いて測定した。検知管によるガス吸引位置は、セパラブルフラスコの底から15cmの高さとした。
得られた結果を表1に示す。
[2]材料
つぎに、以下の実施例、比較例において使用した材料について説明する。
(1)正極活物質(Li14MoS化合物)の製造
アルゴン雰囲気下で、Al製ポットに、MoS(和光純薬工業社製、745mg、4.7mmol、平均粒子径:10μm)と、LiS(シグマアルドリッチジャパン社製、1497mg、32.5mmol、平均粒子径:5μm)と、を秤量して加え、さらにZrOボールを入れ、Al製ポットを密閉した。
次いで、Al製ポットを、ボールミル回転台に乗せ97rpmで、4日間処理を行い、混合物を得た。
得られたLi−Mo−S化合物は乳鉢により粉砕し、目開き43μmの篩により分級して、平均粒子径d50が2μmのLi−Mo−S化合物を得た。
Moの含有量に対するLiの含有量のモル比(Li/Mo)は14であり、Moの含有量に対するSの含有量のモル比(S/Mo)は9であった。
(2)Li-P-S系固体電解質材料1(Li1112)の製造
Li-P-S系固体電解質材料であるLi1112を以下の手順で作製した。
原料には、LiS(シグマアルドリッチジャパン製、純度99.9%)、P(関東化学製試薬)を使用した。LiNは、以下の手順で作製した。
まず、窒素雰囲気のグローブボックス中で、Li箔(本城金属社製純度99.8%、厚さ0.5mm)にステンレス製の剣山を使用しφ1mm以下の穴を多数開けた。Li箔は穴の部分から黒紫色に変化し始め、そのまま、常温で24時間放置することでLi箔すべてが黒紫色のLiNに変化した。LiNは、メノウ乳鉢で粉砕後、ステンレス製篩で篩い分けし、75μm以下の粉末を回収し無機固体電解質材料の原料とした。
つづいて、アルゴングローブボックス中で各原料をLiS:P:LiN=67.5:22.5:10.0(モル%)になるように精秤し、これら粉末を20分間メノウ乳鉢で混合した。次いで、混合粉末2gを秤量し、φ10mmのジルコニア製ボール500gとともに、遊星ボールミル(フリッチュ社製、P−7)にて100rpmで1時間混合粉砕した。次いで、400rpmで15時間混合粉砕した。混合粉砕後の粉末はカーボンボートに入れアルゴン気流中で300℃、2時間加熱処理し、Li1112組成のLi-P-S系固体電解質材料1を得た。
(3)Li-Si系合金材料1(Li22Si)の製造
Li-Si系合金材料であるLi22Siを以下の手順で作製した。
アルゴン雰囲気下、マグネシア坩堝中で、Li箔(本城金属社製、1.04g)とSi粉末(古河機械金属社製、0.96g)を300℃、1時間溶融混合した。次いで、その混合物をアルミナ製ボールミルポットに入れ、さらにZrOボールを入れ、アルミナ製ボールミルポットを密閉した。次いで、アルミナ製ボールミルポットを97rpmで、27時間処理を行い、Li22Si組成のLi-Si系合金材料1を得た。
[3]負極材料の製造
<実施例1>
アルゴングローブボックス中で各原料をLi-Si系合金材料1:Li-P-S系固体電解質材料1:炭素材料(ケッチェンブラック)=4:3:1.5(重量比)になるように精秤し、これらを10分間メノウ乳鉢で混合した。次いで、混合粉末1.0gを秤量し、これらをφ10mmのジルコニア製ボール500gとともに、アルミナ製ボールミルポット(内容積400mL)に入れ、97rpmで24時間混合粉砕し、負極材料1を得た。
得られた負極材料1のX線回折スペクトルを測定したところ、Li-P-S系固体電解質材料1であるLi1112およびLi-Si系合金材料1であるLi22Siの回折ピークは消失し、LiSの回折ピークが検出された。また、シリコン単体の回折ピークは検出されなかった。
得られた結果を表1に示す。
<実施例2〜5、比較例1〜4>
Li-P-S系固体電解質材料およびLi-Si系合金材料の種類、各材料の配合比を表1のように変更した以外は実施例1と同様にして負極材料2〜9をそれぞれ調製し、各評価をそれぞれおこなった。
表1の各Li-P-S系固体電解質材料および各Li-Si系合金材料は前述したLi1112の製造およびLi22Siの製造に準じてそれぞれ作製した。
得られた結果を表1に示す。
<比較例5>
Li-Si系合金材料1の代わりに、Si粉末(古河機械金属製、平均粒子径D50:2.0μm)を用いた以外は実施例1と同様にし、負極材料10を得た。
(充放電試験結果)
以上の負極材料1〜10の充放電試験結果を表1に示す。
実施例1〜5で得られた負極材料1〜5は、比較例1〜5で得られた負極材料6〜10に比べて、放電容量変化率および充放電容量に優れていた。
Figure 0006441006
100 リチウムイオン電池
110 正極
120 電解質層
130 負極

Claims (10)

  1. 構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料と、硫化リチウムと、を含む、リチウムイオン電池用負極材料を製造するための製造方法であって、
    前記リチウムイオン電池用負極材料は、線源としてCuKα線を用いたX線回折により得られるスペクトルにおいて、
    折角2θ=20°の位置の強度をバックグラウンド強度Iとし、
    折角2θ=26.7±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をIとし、
    折角2θ=28.4±0.3°の位置に存在する回折ピークの回折強度をIとしたとき、
    /Iの値が1.1以上3.0以下であり、
    /Iの値が1.5以下であり、
    構成元素としてLi、P、およびSを含む硫化物系固体電解質材料と、構成元素としてLiおよびSiを含む合金材料とを粉砕混合する工程を含む、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    アルゴン雰囲気下で当該リチウムイオン電池用負極材料30mgを内容積1000mLの密閉容器内に設置し、23℃で、水1mlを前記密閉容器内の前記リチウムイオン電池用負極材料に滴下したとき、
    前記リチウムイオン電池用負極材料から発生する気体中にシランが検出される、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  3. 請求項1または2に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    前記硫化物系固体電解質材料と前記合金材料とを粉砕混合する工程では、前記硫化物系固体電解質材料と前記合金材料とをメカノケミカル処理する、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    前記硫化物系固体電解質材料は、Li(ただし、4≦X≦15、1≦Y≦5、6≦Z≦26である)により示される化合物である、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    前記合金材料はLiSi(ただし、14≦A≦25、3≦B≦7である)により示される化合物である、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  6. 請求項1乃至5いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    前記硫化物系固体電解質材料に対する前記合金材料の反応モル比が、1.5以上7.7以下である、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    前記リチウムイオン電池用負極材料はリン化リチウムをさらに含む、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  8. 請求項1乃至7いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    前記リチウムイオン電池用負極材料は炭素材料をさらに含む、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  9. 請求項8に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    前記炭素材料は黒鉛質材料である、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
  10. 請求項8または9に記載のリチウムイオン電池用負極材料の製造方法において、
    前記固体電解質材料および前記合金材料の合計重量に対する前記炭素材料の混合重量の比が、0.01以上1.5以下である、リチウムイオン電池用負極材料の製造方法
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