JP6424697B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、往復印刷用のデータを処理する画像処理装置等に関し、特に、紙種などの印刷条件によらず往路印刷と復路印刷との色差を低減することのできる画像処理装置等に関する。
従来、主走査方向の印刷ヘッドの動作と副走査方向の紙送り動作とが同期して印刷を行うプリンターがある。かかるプリンターでは、印刷速度の向上のため、印刷ヘッドの往路と復路の双方で印刷を行う往復印刷(双方向印刷)が行われることが知られている。この往復印刷は、カラーインクジェットプリンターにおいても多く採用されているが、各色のノズル列の配置により往路と復路でインクの重なる順番が異なり、往路と復路で色の差が生じてしまうという問題があった。
かかる問題に対して、下記特許文献1では、往復印刷における着色剤の重なり順の違いによる色むらを解消する技術について提案され、当該文献には、往路用の色処理ルックアップテーブル(LUT)と復路用の色処理ルックアップテーブル(LUT)の2つのLUTを用いて処理することなどが記載されている。
また、下記特許文献2には、往路移動中に記録される画像の色調と復路移動中に記録される画像の色調とを高精度に整合させる技術について記載され、当該文献には、各噴射圧力の復路画像を往路画像と対比可能に形成することなどが記載されている。
特開2007−136845号公報 特開2004−34435号公報
しかしながら、上述の背景技術などに従って往路印刷と復路印刷における色差を最小に調整しても、印刷媒体である紙の種類(紙種)などの印刷条件を変更した場合には、上記色差が大きくなってしまうという課題がある。当該課題について、上記特許文献1、2は解決策を示していない。
そこで、本発明の目的は、往復印刷用のデータを処理する画像処理装置であって、紙種などの印刷条件によらず往路印刷と復路印刷との色差を低減することのできる画像処理装置、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、第1方向印刷用の画像データを第1の色変換情報によって変換し、第2方向印刷用の画像データを第2の色変換情報によって変換する色変換部を備え、前記色変換部は、印刷条件に応じて、前記第1の色変換情報および前記第2の色変換情報に基づいて生成された第3の色変換情報によって、前記第2方向印刷用の画像データを変換する、ことを特徴とする画像処理装置である。
更に、上記発明において、好ましい態様は、前記第3の色変換情報は、所定の色に対する前記第1の色変換情報による変換後の色データと前記第2色変換情報による変換後の色データとの差分に基づいて生成される、ことを特徴とする。
更に、上記発明において、好ましい態様は、前記第3の色変換情報は、前記印刷条件に応じて予め定められた係数を前記差分に乗じた値を、前記第1の色変換情報による変換後の色データに加えることによって生成される、ことを特徴とする。
更にまた、上記発明において、好ましい態様は、前記印刷条件は、印刷で用いられる紙の種類を含む、ことを特徴とする。
また、上記発明において、好ましい態様は、前記第1の色変換情報、前記第2の色変換情報、及び前記第3の色変換情報に含まれる変換後の色データは、印刷で用いられる色材の量を含む、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、画像処理方法において、第1方向印刷用の画像データを第1の色変換情報によって変換し、第1の印刷条件では、第2方向印刷用の画像データを第2の色変換情報によって変換し、第2の印刷条件では、前記第1の色変換情報および前記第2色変換情報に基づいて生成された第3色変換情報によって、前記第2方向印刷用の画像データを変換する、ことである。
上記の目的を達成するために、本発明の更に別の側面は、第1方向印刷用の画像データを第1の色変換情報によって変換し、第2方向印刷用の画像データを第2の色変換情報によって変換する制御部を備えたコンピューターに、印刷条件に応じて、前記第1の色変換情報および前記第2の色変換情報に基づいて生成された第3の色変換情報によって、前記第2方向印刷用の画像データを変換する、処理を実行させる、ことを特徴とするプログラムである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
本発明を適用した画像処理装置を備える印刷システムの実施の形態例に係る構成図である。 色変換テーブルを3次元で表現した図である。 αテーブル127の一例を示した図である。 キャリッジ224の構成を例示した図である。 印刷媒体(紙)229に対するキャリッジ224の動作を説明するための図である。 印刷システム100における処理手順の一例を示したフローチャートである。 色変換処理の手順を例示したフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した画像処理装置を備える印刷システムの実施の形態例に係る構成図である。図1に示すプリンタードライバー部12が本発明を適用した画像処理装置である。プリンタードライバー部12は、往復印刷(双方向印刷)を行うプリンター2用の印刷データを生成する過程で実行する色変換処理において、復路における色変換処理用のルックアップテーブル(色変換テーブル)を、紙種に応じて、予め定められた往路用色変換テーブル(往路用LUT125)と復路用色変換テーブル(復路用LUT126)から調整して使用する。これにより、各紙種において、プリンター2による往路印刷と復路印刷における色差を低減させることができる。
図1に示すように、本実施の形態例に係る印刷システム100は、ホストコンピューター1と、往復印刷を行うカラーインクジェットプリンターであるプリンター2を備える。
ホストコンピューター1は、プリンター2に対して印刷指示を行うプリンター2のホスト装置であり、例えば、パーソナルコンピューターで構成される。従って、ホストコンピューター1は、図示していないが、CPU、RAM、ROM、HDD、ディスプレイ(表示装置)、操作装置(指示装置)等で構成される。
図1に示すように、ホストコンピューター1は、機能構成として、アプリケーション部11とプリンタードライバー部12を備える。
アプリケーション部11は、プリンター2に対する印刷要求元であり、印刷要求時には、ユーザーのホストコンピューター1に対する指示操作等により、プリンタードライバー部12に対して印刷対象の画像データ(以下、元画像データと称す)を送信する。当該元画像データは、文字、グラフィクスなどの印刷対象をオブジェクト単位で表現した標準フォーマット(例えば、GDI(Graphic Data Interface)に則ったフォーマット)のデータである。また、元画像データにおいては、画像の色は、一例として、RGB(レッド、グリーン、ブルー)の多値(例えば、0〜255の256階調)で表現される。なお、アプリケーション部11は、処理内容を記述したプログラム、当該プログラムに従って処理を実行するCPU、RAMなどによって構成される。
プリンタードライバー部12は、プリンター2用のドライバー機能を担う部分であり、上記アプリケーション部11から出力された元画像データに各種処理を施して、プリンター2用の印刷データを生成し、当該印刷データをプリンター2に送信する。プリンタードライバー部12は、処理内容を記述したドライバープログラム、当該プログラムに従って処理を実行するCPU、処理に使用される各種データ、及び、ドライバープログラムと各種データを記憶するメモリ等で構成される。
図1に示すように、プリンタードライバー部(制御部)12は、機能構成として、レンダリング部121、色変換部122、ハーフトーン処理部123、コマンド生成部124、往路用LUT125、復路用LUT126、及び、調整テーブル(αテーブル)127を備える。
レンダリング部121は、アプリケーション部11から出力された元画像データに対してレンダリング処理を実行する部分であり、元画像データを画素単位の画像データに変換する。すなわち、レンダリング部121は、元画像データを、各画素がRGBの多値(例えば、各0〜255の256階調)を有する画像データに変換する。当該画素単位の画像データを、以下、RGB画素データと称す。
色変換部122は、レンダリング部121で生成されたRGB画素データを、プリンター2で使用されるインク色(一例として、ここではCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック))で表現される色データ(以下、CMYK画素データと称す)に変換する処理(色変換処理)を実行する部分である。CMYK画素データは、各画素がCMYKの多値(例えば、各0〜255の256階調)を有するインク量データである。従って、CMYK画素データは、プリンター2における各インクのインク量を表現するデータである。
色変換部122は、上述の通り、プリンター2の復路印刷用の色変換処理において、プリンター2で使用される印刷媒体である紙の種類(紙種)等の印刷条件に応じた調整を行い、その処理に本印刷システムの特徴がある。当該調整処理を含む色変換処理の具体的な内容については後述する。
ハーフトーン処理部123は、画素単位の画像データを印刷ドットの有無で表現された画像データに変換するハーフトーン処理を実行する部分である。本実施の形態例では、ハーフトーン処理部123は、CMYK画素データをCMYKの各印刷ドットの有無で表現されたデータ(以下、ドットデータと称す)に変換する。印刷ドットは、プリンター2によるインクの吐出によって印刷媒体(紙)上に形成されるドットであり、一例として、大、中、小の大きさの異なる複数ドットが用いられる。この場合、ドットデータは、インクが吐出される印刷媒体の位置毎に、各色の、大ドットの有無、中ドットの有無、小ドットの有無を表す情報を備える。
コマンド生成部124は、印刷対象の画像データを含む印刷要求をプリンター2用のコマンドで表現する部分である。コマンド生成部124が生成した印刷要求は、印刷データとしてホストコンピューター1からプリンター2へ送信される。コマンド生成部124は、印刷要求(印刷データ)を生成する際に、ドットデータをプリンター2用のコマンドで表現して印刷データに含める。
往路用LUT(第1のLUT、第1の色変換情報)125及び復路用LUT(第2のLUT、第2の色変換情報)126は、それぞれ、プリンター2における往路印刷用の色変換テーブル及び復路印刷用の色変換テーブル(色変換情報)である。色変換テーブルは、アプリケーション部11から出力された画像データの色表現を、プリンター2で使用されるインク色の色表現に変換するためのデータを収めたテーブルであり、すなわち、色変換部122による色変換処理のためのテーブルである。本実施の形態例では、RGB色空間の色表現をCMYK色空間の色表現に変換するためのものである。
色変換テーブルは、RGBの各色8ビット(256階調)で表現される3次元データの色値である(R,G,B)を、CMYKの各色8ビット(256階調)で表現される4次元データの色値である(C,M,Y,K)に割り当てる情報を備える。従って、色変換テーブルを利用すると、RGBで表現された任意の色をCMYKで表現することができる。但し、各色8ビット(256階調)で表現される全ての色(約1677万色)について、対応するデータを持っておくと、そのデータ量が膨大となるため、実際には、色変換テーブルは、各色を256より少ない所定数nの階調によって表現した色についてのみデータを備える。
図2は、色変換テーブルを3次元で表現した図である。図2の(a)に示す例は、RGBの各色を18階調(n=18)で表現した場合を示しており、この色変換テーブルでは、RGB色空間におけるRGBの各軸を17分割した各グリッド(R,G,B)に対して、CMYKの値(C,M,Y,K)が割り当てられている。
変換する色がグリッド上にない場合には、色変換部122が「四面体補間」などの補間法を用いて対応する(C,M,Y,K)値を算出する。この場合、例えば、図2の(a)においてO点で示される色について色変換をする場合には、O点を含む単位立方体の8つのグリッド点(A〜H)に対応付けられている(C,M,Y,K)値(図2の(b)に示す値)からO点に対する(C,M,Y,K)値を求めることができる。
なお、往路用LUT125及び復路用LUT126は、それぞれ、プリンター2において、第1の印刷条件の場合、例えば、所定の紙種(以下、標準紙種と称す)の印刷媒体を用いた場合に、往路印刷と復路印刷とで印刷後の色の差が最小になるように調整されたデータを収める。往路用LUT125及び復路用LUT126は、ROM、HDD等に記憶される。
αテーブル127は、印刷条件に対応して、調整値である係数αを収めたテーブルである。本実施形態では、αテーブル127は、プリンター2で使用する印刷媒体の各紙種(印刷条件)について、紙種の識別情報にその紙種の係数αを対応付けた情報を収める。係数αは、プリンター2でそれに対応する紙種の印刷媒体が用いられた場合(第2の印刷条件の場合)に、往路印刷と復路印刷とで印刷後の色の差が最小になるように調整された色変換テーブル(第3のLUT、第3の色変換情報)を生成するための係数である。詳細は後述するが、色変換部122は、第1の印刷条件(標準紙種)の往路用LUT(第1の色変換情報)125及び復路用LUT(第2の色変換情報)126と、この係数αから第3の色変換情報を生成して色変換処理に用いる。
図3は、αテーブル127の一例を示した図である。図3に示す例では、紙種「AA」、「BB」、「CC」、・・・に対して、対応する係数αの値「1.0」、「0.8」、「1.4」、・・・が記憶される。なお、紙種「AA」は標準紙種(第1の印刷条件)である。紙種としては、例えば、普通紙、光沢紙、合成紙、ファイン紙、和紙等と呼ばれる種類があり、普通紙においても、製造メーカーにより紙種が異なる。 なお、各係数αの値は、実際の印刷出力による実験等から相応しい値が予め定められる。また、αテーブル127は、ROM、HDD等に記憶される。
プリンター2は、ホストコンピューター1の印刷指示に従って印刷処理を実行する、カラーインクジェットプリンターである。プリンター2は、インク(色材)を印刷媒体に吐出するノズルを備えた印刷ヘッド225の主走査方向への動作と、印刷媒体である紙の副走査方向への動作を同期させて印刷を行い、印刷ヘッド225の動作の双方向においてインクを吐出する往復印刷(双方向印刷)を行う。
プリンター2は、図1に示されるように、コントローラー部21と印刷機構部22が備える。
コントローラー部21は、印刷指示による印刷データを受信して、当該印刷データに従った印刷処理を印刷機構部22に実行させる部分である。処理内容を記述したプログラム、当該プログラムに従って処理を実行するCPU、RAM、プログラムを格納するROM、ASIC等で構成される。
印刷機構部22は、コントローラー部21の指示に従って印刷媒体(紙)に印刷処理を実行する部分である。印刷機構部22は、図1に示されるように、主走査部221と副走査部222を備える。
主走査部221は、CMYKの各色のインクを吐出するノズル227を備える印刷ヘッド225、印刷ヘッド225を搭載して主走査方向に移動するキャリッジ224、及び、キャリッジ224を駆動するためのキャリッジモーター223等を備える。
図4は、ノズル面側から見た印刷ヘッド225の平面図である。本実施の形態では、印刷ヘッド225には、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロー(M)、シアン(C)の各色に対応した複数のノズル227が、副走査方向(印刷媒体の搬送方向)に沿って、各色に対応してノズル列228として配置される。本実施形態では、各ノズル列228には、それぞれ180dpiのピッチで180個のノズル227が千鳥状に配列される。
印刷ヘッド225は、K→M→Y→Cの順に主走査方向(キャリッジ224の移動方向)に配列されており、往路印刷においては、K→M→Y→Cの順にインクを吐出し、復路印刷においては、C→Y→M→Kの順にインクを吐出する。したがって、往路と復路とにおいてインクの吐出順序が異なるため、インクの重ね順序が変わってしまい、往路と復路で発色特性が変わる。したがって、双方向で同一の色変換処理を行うと、往路印刷領域と復路印刷領域との間に色差(色むら)が生じてしまう。このため、本実施の形態では、色変換処理において、往路印刷用と復路印刷用の2つの色変換テーブル(第1のLUT及び第2のLUT)を用いる。更に、第1のLUT及び第2のLUTを用いた場合、第1の印刷条件では、色差を低減することができるが、第2の印刷条件では、色差を低減できない場合がある。この場合、上述のように、第3のLUTを用いる。本実施形態では、第1の印刷条件と第2の印刷条件では、紙種によるインクの特性の違いがある。
副走査部222は、印刷媒体229を副走査方向に搬送する装置である。副走査部222は、印刷媒体229を印刷ヘッド225の動作に同期して移動させるための紙送りモーター226等を備える。
図5は、印刷媒体229に対するキャリッジ224の動作を説明するための図である。図5では、印刷媒体229とキャリッジ224との相対的な位置関係を示しており、キャリッジ224は印刷媒体229に対して図示矢印の方向に相対移動する。プリンター2は、点線で示した位置を印刷開始位置(ホームポジション)Pから、キャリッジ224を主走査方向に移動させながら印刷を行う。プリンター2は、印刷画像の端まで印刷を終えると一旦キャリッジ224の移動を停止し、副走査方向へ紙を搬送し、キャリッジ224を印刷開始位置P側に移動させながら印刷を行う。そして、プリンター2は、印刷画像の端まで印刷を終えるとまたキャリッジ224の移動を停止し、副走査方向への紙送り後、再度キャリッジ224の主走査方向に移動させながら印刷を行う。
このように、プリンター2は、主走査方向の印刷と副走査方向の紙送り動作とを繰り返しながら、印刷を行う。本実施形態では、キャリッジ224が副走査方向に対して右側主走査方向に移動する際の印刷を「往路印刷」と称し、左側主走査方向に移動する際の印刷を「復路印刷」と称する。また、1回の往路印刷または復路印刷によって印刷される印刷領域の印刷画像に相当する1パス分の画像データを「部分画像データ」と称する。
すなわち、最初の部分画像データ(第1部分画像データ)が最初の往路印刷によって印刷される。また、2番目の部分画像データ(第2部分画像データ)が続く復路印刷によって印刷され、3番目の部分画像データ(第3部分画像データ)が続く往路印刷によって印刷される。つまり、奇数番目の部分画像データが往路印刷、偶数番目の部分画像データが復路印刷で印刷されることとなる。なお、全画像の印刷を終えると、キャリッジ224を、印刷開始位置P まで移動させ、次の印刷指示まで待機する。
以上説明したような構成を有する本実施の形態例に係る印刷システム100では、以下のような手順で処理が実行される。
図6は、印刷システム100における処理手順の一例を示したフローチャートである。アプリケーション部11で印刷要求がなされると、プリンタードライバー部12が元画像データを含む印刷要求を受信する(図6のステップS1)。なお、印刷要求には、印刷条件の一つとして、プリンター2で使用する印刷媒体の紙種の情報(以下、紙種識別情報と称す)が含まれる。
受信された印刷要求の情報は、レンダリング部121に渡され、レンダリング部121は、印刷要求に含まれる元画像データに対してレンダリング処理を施し、RGB画素データを生成する(図6のステップS2)。
生成されたRGB画素データ含む印刷要求は色変換部122に渡され、色変換部122は、色変換処理を実行し、RGB画素データをCMYK画素データに変換する(図6のステップS3)。当該色変換処理において、色変換部122は、往路用LUT(第1の色変換情報)、復路用LUT(第2の色変換情報)、及び、調整テーブル(αテーブル)127を用いて復路用の第3のLUT(第3の色変換情報)を生成し、第3のLUTを用いて紙種識別情報によって示される紙種に相応しい処理を実行する。色変換処理の具体的な内容については後述する。
生成されたCMYK画素データを含む印刷要求はハーフトーン処理部123に渡され、ハーフトーン処理部123は、CMYK画素データに対してハーフトーン処理を実行し、CMYK画素データをドットデータに変換する(図6のステップS4)。
生成されたドットデータを含む印刷要求はコマンド生成部124に渡され、コマンド生成部124は、印刷要求をプリンター2用のコマンドで表現した印刷データを生成する(図6のステップS5)。
ホストコンピューター1は、生成された印刷データをプリンター2へ送信する(図6のステップS6)。
プリンター2は、印刷データを受信し、当該印刷データに含まれるコマンドに従って印刷処理を実行する(図6のステップS7)。具体的には、コントローラー部21は、コマンドを解釈し、その解釈結果に基づいて、印刷機構部22の主走査部221と副走査部222を制御する。印刷機構部22は、当該制御に従って動作し、上述した印刷ヘッド225の往復動作により、紙種識別情報で示される印刷媒体に対してインクを吐出して印刷を行う。
以上のようにして、印刷要求から印刷実行までの処理が行われる。
図7は、色変換部122による色変換処理(図6のステップS3)の手順を例示したフローチャートである。
まず、色変換部122は、往路用LUT125及び復路用LUT126のデータを取得する(図7のステップS31)。
その後、色変換部122は、往路用LUT125と復路用LUT126のインク量(色材量)の差分(以下、DIFとする)を求める(図7のステップS32)。具体的には、色変換部122は、上述した各グリッド点(R,G,B)について、復路用LUT126に収められている(C,M,Y,K)(以下、(C2,M2,Y2,K2)とする)の各色の値(色データ)から、往路用LUT125に収められている(C,M,Y,K)(以下、(C1,M1,Y1,K1)とする)の対応する各色の値を差し引いた値を求める。すなわち、色変換部122は、グリッド点(R,G,B)毎に、ΔC=C2−C1、ΔM=M2−M1、ΔY=Y2−Y1、ΔK=K2−K1を求める。
次に、色変換部122は、αテーブル127を参照して係数αの値を取得する(図7のステップS33)。具体的には、色変換部122は、αテーブル127において、印刷要求に含まれる紙種識別情報の紙種に対して対応付けて収められている係数αの値を読み出す。図3の例において、紙種が「BB」であった場合には、色変換部122は、0.8の値を係数αの値として取得する。
次に、色変換部122は、紙種識別情報が示す紙種に適合した復路印刷用の第3の色変換情報を生成する(図7のステップS34)。色変換部122は、往路用LUT125と復路用LUT126のインク量の差分を、往路用LUT125に対して、取得した係数αの値に比例した割合で反映させることにより第3の色変換情報を生成する。
具体的には、第3の色変換情報の各グリッド点(R,G,B)に対応付ける(C,M,Y,K)(以下、(C3,M3,Y3,K3)とする)を、グリッド点毎に、以下の式によって求める。
C3=C1+α×ΔC
M3=M1+α×ΔM
Y3=Y1+α×ΔY
K3=K1+α×ΔK
なお、往路用LUT125、復路用LUT126、及び第3のLUTにおいて、グリッド点(R,G,B)は同じである。
次に、色変換部122は、往路用LUT125と第3のLUTを用いてRGB画素データをCMYK画素データに変換する(図7のステップS35)。当該変換処理において、色変換部122は、往路印刷で用いられるRGB画素データについては往路用LUT125を用いてCMYK画素データを生成し、復路印刷で用いられるRGB画素データについては第3のLUTを用いてCMYK画素データを生成する。より具体的には、色変換部122は、RGB画素データの各画素について、その画素が持つ(R,G,B)を、その(R,G,B)が色変換テーブル(往路用LUT125又は第3のLUT)のグリッド点である場合には色変換テーブルでそのグリッド点に収められている(C,M,Y,K)に、また、その(R,G,B)が色変換テーブルのグリッド点でない場合にはその周囲のグリッド点に収められている(C,M,Y,K)を用いた上記補間計算により求められる(C,M,Y,K)に変換する。
このように復路印刷については、使用する紙種に応じて、往路印刷と復路印刷での色差が最小になるように調整された色変換テーブル(第3のLUT)が用いられる。
以上説明した内容で色変換処理が実行される。なお、色変換部122は、生成した第3のLUTを次の印刷要求に対する処理まで保持しておくようにしてもよい。この場合、次の印刷要求で指示される紙種が保持しておいた第3のLUTと同じ紙種であれば、色変換部122は、次の印刷要求に対する色変換処理において、ステップS31〜S34の処理を省略し、ステップS35において保持しておいた第3のLUTを用いることができる。
また、以上の説明では、係数αに基づいて復路印刷用の色変換テーブルを変更(調整)したが、紙種に応じて往路印刷用の色変換テーブルを変更してもよい。この場合にも、同様に、紙種毎に予め定めておいた係数を用いて往路用LUT125と復路用LUT126の差分から新たな往路印刷用の色変換テーブルを生成し、生成した色変換テーブルを色変換処理に用いる。
また、各紙種について対応する第3のLUTを予め生成して記憶しておき、色変換処理時にその第3のLUTを使用するようにしてもよい。
また、本実施の形態例における印刷システム100では、ホストコンピューター1側で色変換処理を行ったが、プリンター2側で行う態様としてもよい。
また、本実施の形態例では、印刷条件のうちの紙種に応じて色変換テーブルの調整を行ったが、温度、湿度など他の印刷条件に応じて色変換テーブルの調整を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態例及びその変形例による印刷システムの画像処理装置では、画像データをプリンターで使用するインク色に変換する色変換処理において、往路印刷用又は復路印刷用の色変換テーブルを、使用する紙種などの印刷条件に応じて調整するので、各印刷条件において往路印刷と復路印刷の色差を小さく抑えることができる。
また、色変換テーブルの調整は、印刷条件に応じて予め定めておいた係数により比較的簡単な処理で実行することができる。
なお、本実施の形態例では、RGB色空間からCMYK色空間への色変換処理として記載したが、異なる色空間の色変換処理であっても本発明を適用することができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
1 ホストコンピューター、 2 プリンター、 11 アプリケーション部、 12 プリンタードライバー部、 21 コントローラー部、 22 印刷機構部、 100 印刷システム、 121 レンダリング部、 122 色変換部、 123 ハーフトーン処理部、 124 コマンド生成部、 125 往路用LUT、 126 復路用LUT、 127 調整テーブル、 221 主走査部、 222 副走査部、 223 キャリッジモーター、 224 キャリッジ、 225 印刷ヘッド、 226 紙送りモーター、 227 ノズル、 228 ノズル列、 229 印刷媒体(紙)

Claims (7)

  1. 第1方向印刷用の画像データを第1の色変換情報によって変換し、第2方向印刷用の画像データを第2の色変換情報によって変換する色変換部を備え、
    前記色変換部は、印刷条件に応じて、前記第1の色変換情報および前記第2の色変換情報に基づいて生成された第3の色変換情報によって、前記第2方向印刷用の画像データを変換する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記第3の色変換情報は、所定の色に対する前記第1の色変換情報による変換後の色データと前記第2色変換情報による変換後の色データとの差分に基づいて生成される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記第3の色変換情報は、前記印刷条件に応じて予め定められた係数を前記差分に乗じた値を、前記第1の色変換情報による変換後の色データに加えることによって生成される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記印刷条件は、印刷で用いられる紙の種類を含む
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記第1の色変換情報、前記第2の色変換情報、及び前記第3の色変換情報に含まれる変換後の色データは、印刷で用いられる色材の量を含む
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 画像処理方法であって、
    第1方向印刷用の画像データを第1の色変換情報によって変換し、
    第1の印刷条件では、第2方向印刷用の画像データを第2の色変換情報によって変換し、
    第2の印刷条件では、前記第1の色変換情報および前記第2色変換情報に基づいて生成された第3色変換情報によって、前記第2方向印刷用の画像データを変換する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 第1方向印刷用の画像データを第1の色変換情報によって変換し、第2方向印刷用の画像データを第2の色変換情報によって変換する制御部を備えたコンピューターに、
    印刷条件に応じて、前記第1の色変換情報および前記第2の色変換情報に基づいて生成された第3の色変換情報によって、前記第2方向印刷用の画像データを変換する、処理を実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
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