JP6423207B2 - 水力発電装置及び水力発電装置の組立方法 - Google Patents

水力発電装置及び水力発電装置の組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、水流により電力を発生させる水力発電装置と、その組立方法に関するものである。
従来から、水車が備えるブレードを水流によって回転運動させ、この回転運動を発電機に伝達することで電力を発生させる水力発電装置が知られている。この種の水力発電装置には、ペルトン水車やフランシス水車、プロペラ水車等の種々の形式が存在しており、水車を設置する場所の地形等に合わせた水車が採用されている。例えば、低落差である河川や海などには、プロペラ水車が設置されている。下記特許文献1には、河川に設置される、水平軸を中心とする円周上に2枚以上の水平直線翼が配置された水力発電装置が開示されている。
特開2008−190396号公報
しかしながら、河川や海などに設置されるプロペラ水車は重量が重たく、水車を組立・設置するためには、大型の重機が必要であった。そのため、水車の設置場所は、大型の重機を搬入することができる場所に限られてしまい、組立・設置コストが高くなってしまうという課題があった。
また、例えば山間部のように足場が悪い場所であっても、容易に組立・設置をすることができる水車の実現が望まれていた。
そこで、本発明は上述した課題の存在に鑑みて成されたものであり、その目的は、大型の重機を使用することなく、容易に組立・設置することができる水力発電装置と、その組立方法を提供することにある。
本発明に係る水力発電装置は、水流により回転するブレードと、前記ブレードの回転に伴って回転する軸体と、前記軸体を回転可能に支持する軸受を備える軸受サポート部と、前記軸体の回転駆動力により電力を発生する発電機と、を有する水力発電装置であって、少なくとも前記ブレード、前記軸体、前記軸受サポート部、及び前記発電機のそれぞれモジュール化されたユニットとして構成され、前記軸受サポート部は、中空軸と、前記中空軸と前記軸体とを摩擦締結する摩擦締結手段と、を備えることを特徴とするものである。
なお、本明細書における「モジュール化されたユニット」とは、水力発電装置100が持つ機能を分割し、モジュール化したものを指している。すなわち、少なくとも前記ブレード、前記軸体、前記軸受サポート部、及び前記発電機のそれぞれが「モジュール化されたユニット」であり、これら分割されたユニットを単に組み立てるだけで、水力発電装置100という製品装置が細かな調整作業等を行うことなく好適に完成するように構成されている。
また、本発明に係る水力発電装置の組立方法は、水流により回転するブレードと、前記ブレードの回転に伴って回転する軸体と、前記軸体を回転可能に支持する軸受を備える軸受サポート部と、前記軸体の回転駆動力により電力を発生する発電機と、を有する水力発電装置の組立方法であって、少なくとも前記ブレード、前記軸体、前記軸受サポート部、及び前記発電機のそれぞれがモジュール化されたユニットとして構成されており、前記軸受サポート部が有する中空軸に対して前記軸体を圧入し、前記軸体の端部に前記軸受サポート部が嵌合された状態とする工程と、前記軸体及び前記軸受サポート部に摩擦締結手段を嵌合し、前記軸受サポート部が有する前記中空軸と前記軸体とを摩擦締結する工程と、組立てられた前記軸受サポート部及び前記軸体の上部に前記発電機を設置するとともに、前記軸受サポート部及び前記軸体の下部に前記ブレードを設置する工程と、を含む工程を実行することを特徴とするものである。
本発明によれば、大型の重機を使用することなく、容易に組立・設置することができる水力発電装置と、その組立方法を提供することができる。
本実施形態に係る水力発電装置の全体の構成例を示す図である。 本実施形態に係る水力発電装置のブレードを示す図である。 本実施形態に係る水力発電装置の軸体を示す図である。 本実施形態に係る水力発電装置の軸受サポート部を示す図である。 本実施形態に係る水力発電装置の摩擦締結手段を示す図である。 本実施形態に係る水力発電装置の発電機を示す図である。 本実施形態に係る水力発電装置のカップリングを示す図である。 本実施形態に係る水力発電装置のアダプタを示す図である。 本実施形態に係る軸体と軸受サポート部との組立方法を説明するための図であり、図中の分図(a)は、軸体及び軸受サポート部を示す図であり、図中の分図(b)は、軸受サポート部に軸体を圧入した状態を示す図である。 本実施形態に係る軸体を軸受サポート部に対して相対的に引き上げるための治具を説明するための図であり、図中の分図(a)は、軸受サポート部に治具を設置した状態を示す図であり、図中の分図(b)は、治具に第一ボルトを挿入した状態を示す図であり、図中の分図(c)は、第一ボルトによって軸体を軸受サポート部に対して相対的に引き上げた状態を示す図であり、図中の分図(d)は、治具に第二ボルトを挿入した状態を示す図であり、図中の分図(e)は、第二ボルトによって軸体を軸受サポート部に対して相対的に引き上げた状態を示す図である。 本実施形態に係る軸体と軸受サポート部とを組立てた状態を示す図である。 本実施形態に係る摩擦締結手段の中空軸への固定を説明するための要部拡大図である。 本実施形態に係る摩擦締結手段によって中空軸と軸体とが摩擦締結された状態を示す図であり、図中の分図(a)は、中空軸及び軸体の全体を示す図であり、図中の分図(b)は、中空軸及び軸体の一部拡大図である。 モジュール化されたユニットの組立方法を説明するための図であり、図中の分図(a)は、モジュール化されたユニットを示す図であり、図中の分図(b)は、すべてのユニットを組み立てることで、完成した水力発電装置を示す図である。 ブレードの第一の変形例を示す図である。 ブレードの第二の変形例を示す図である。 ブレードの第三の変形例を示す図であり、図中の分図(a)は、ブレードの第三の変形例の全体を示す図であり、図中の分図(b)は、ブレード構成部材を示す図である。 ブレードの第四の変形例を示す図である。 ブレードの第五の変形例を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、図1〜図8を用いて、本実施形態に係る水力発電装置100の構成例について、説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る水力発電装置の全体の構成例を示す図であり、図2は、本実施形態に係る水力発電装置のブレードを示す図である。また、図3は、本実施形態に係る水力発電装置の軸体を示す図であり、図4は、本実施形態に係る水力発電装置の軸受サポート部を示す図である。さらに、図5は、本実施形態に係る水力発電装置の摩擦締結手段を示す図であり、図6は、本実施形態に係る水力発電装置の発電機を示す図である。そして、図7は、本実施形態に係る水力発電装置のカップリングを示す図であり、図8は、本実施形態に係る水力発電装置のアダプタを示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る水力発電装置100は、水流により回転するブレード10と、ブレード10の回転に伴って回転する軸体20と、軸体20を回転可能に支持する軸受を備える軸受サポート部30と、軸体20の回転駆動力により電力を発生する発電機50と、を有して構成される。そして、本実施形態に係る水力発電装置100は、例えば用水路Cに設置される。
本実施形態に係るブレード10は、図1及び図2に示すように、例えば、円盤形状をした一対の板部11と、一対の板部11を接続する複数の羽根部13と、を備え、一対の板部11と複数の羽根部13とが一体構造となるように構成される。
板部11は、2枚の板材12,12から構成される。本実施形態に係る羽根部13は、略コの字形状に形成されるとともにコーナー部分に面取りされた曲線形状部Rを有している。複数の羽根部13の両端には、羽根部13と一対の板部11とを一体構造とするために、板部11の円盤形状の円周に合うように固定部15が形成されている。固定部15は、2枚の板材12,12によって挟み込まれ、例えばボルトによって2枚の板材12,12の間に接合されるようになっている。そして、本実施形態に係るブレード10は、略コの字形状に一体形成された羽根部13及び固定部15をブレード構成部材17としている。
以上のように、本実施形態に係るブレード10は、ブレード構成部材17の両端、すなわち固定部15のそれぞれを、2枚の板材12,12からなる板部11によって挟み込み、例えばボルト等によって固定して接合されているので、複数の羽根部13と一対の板部11とは、分離不能な状態で一体構造とされている。また、本実施形態に係るブレード10は、略コの字形状に一体形成されたブレード構成部材17を組み合わせて形成された、かご型構造となっており、一対の板部11と羽根部13とでブレード10の強度を維持することができるようになっている。したがって、本実施形態に係るブレード10によれば、従来技術では必須であったブレード10の回転中心軸であるとともにブレード10の強度を維持するための回転軸を、ブレード10に取付ける必要がなくなることとなる。よって、本実施形態に係るブレード10によれば、ブレード10に必要な強度を維持しながらもブレード全体の軽量化を実現することが可能となっている。
さらに、本実施形態に係るブレード10は、水力発電装置100におけるモジュール化されたユニットの1つとして構成される。ブレード10がモジュール化されたユニットとして構成されるとともにブレード10の軽量化の実現によって、水力発電装置100の運搬・組立が容易となる。したがって、例えば山間部など、水力発電装置100の設置場所へのアクセスが悪く、従来の水力発電装置では組立・設置が困難であった場所でも、本実施形態に係る水力発電装置100によれば、容易に水力発電装置100の組立・設置を行うことができるようになる。
そして、ブレード10は、図1に示すように、水中に配置され、水流により羽根部13が推力を受け、ブレード10の中心(板部11の中心)を中心軸Aとして回転するようになっている。
軸体20は、その下端がブレード10の上端と接続されることで、ブレード10の回転に伴って回転するユニットである。軸体20は、ブレード10の中心軸Aと回転中心軸とが同軸となるように設置され、例えばボルト及びナットによってブレード10と締結される。そして、軸体20は、後述する軸受サポート部30に備えられる軸受31,32により回転可能に支持される。なお、軸体20の端部には、後述するカップリング51と接続するためのキー溝21と、後述する組立・設置の際に使用するボルトを挿入するためのネジ孔22とが形成されている。
軸受サポート部30は、図1に示すように、軸体20を回転可能に支持する軸受31,32を備えるユニットである。本実施形態に係る軸受サポート部30は、軸受31,32と、中空軸33と、中空軸33と軸体20とを摩擦締結する摩擦締結手段39と、を備えてモジュール化されたユニットとして構成される。そして、軸受サポート部30は、軸受サポート部30を支持する支持板60の上面に配置される。支持板60は、図1に示すように、用水路Cの両岸の間に架け渡されて、水力発電装置100と軸受サポート部30とを支持する。
本実施形態に係る軸受31,32には、図4に示すように、ラジアル軸受31,31とアンギュラ玉軸受32,32とが用いられている。ラジアル軸受31,31は、ラジアル荷重を受けることができ、軸体20を支持することができる。一方、アンギュラ玉軸受32,32は、ラジアル荷重及びアキシャル荷重を支持することができるように構成されている。本実施形態に係る水力発電装置100において、ブレード10の荷重が集中して掛かる箇所に、アンギュラ玉軸受32を配置することによって、ラジアル荷重及びアキシャル荷重を支持することができるとともに大きな荷重に耐えられるようになっている。つまり、本実施形態に係る水力発電装置100は、外部荷重に対して理想的な部材配置がなされているので、水力発電装置100は、軽量化をしても水力発電装置100の強度の維持が可能となっている。
また、軸体20に、中空軸33を嵌合させることによって、ブレード10の中心軸Aと軸体20の回転中心軸と軸受サポート部30(中空軸33)の中心軸とが同軸となるように構成されている。したがって、本実施形態に係る水力発電装置100によれば、軸体20と軸受サポート部30とを微調整を行うことなく容易に組み立てることができるようになっている。
図1に示すように、本実施形態に係る水力発電装置100において、ブレード10の荷重が集中して掛かる部分Xの嵌め合い寸法については、軸体20と中空軸33とを締り嵌め(又は止り嵌め)とし、それ以外の部分Yの嵌め合い寸法については、軸体20と中空軸33とを隙間嵌めとしている。ここで、締り嵌めとは、穴と軸との間に締め代のある嵌合をいい、隙間嵌めとは、穴と軸との間に隙間のある嵌合をいい、止り嵌めとは、隙間嵌めと締り嵌めとの中間で、公差によって隙間又は締め代ができる嵌合をいう。すなわち、締り嵌めとは、中空軸33の軸径よりも軸体20の軸径の方が小さく形成されて嵌合されていることをいい、隙間嵌めとは、中空軸33の軸径よりも軸体20の軸径の方が大きく形成されて嵌合されていることをいい、止り嵌めとは、それらの中間をいう。X部分では、軸体20と中空軸33とが締り嵌め又は止り嵌めとなっていることにより軸体20と軸受サポート部30とが固定されるようになっている。また、Y部分では、軸体20と中空軸33との間に隙間を有して嵌合されているので、後述する摩擦締結手段39によって摩擦締結される。そして、本実施形態に係る中空軸33の端部には、後述する摩擦締結手段39を嵌合可能とするスリット34と(図12参照)、摩擦締結手段39を固定するためのネジ孔35が形成されている。
本実施形態に係る軸受サポート部30は、軸受31,32と中空軸33とがハウジング37によって保持されるとともに、図5に示された摩擦締結手段39が中空軸33に固定される。
摩擦締結手段39は、中空軸33と軸体20とを摩擦締結するためのものである。図5に示すように、摩擦締結手段39には、ネジを挿入するためのネジ孔40が形成される。摩擦締結手段39は、中空軸33に設置される端部に向けて断面楔形状に形成される突出部39aが、中空軸33の端部に形成されたスリット34に差込まれ(図12参照)、さらに、ネジ孔40に挿入されたネジがネジ孔35に締結され、中空軸33に固定される。そして、中空軸33に固定された摩擦締結手段39は、中空軸33と、図1のYで示した部分の軸体20(中空軸33と隙間嵌めを有して嵌合される軸体20)とを、前記突出部39aの作用によって得られる摩擦力に基づき、摩擦締結するように構成されている。
軸体20の回転は、軸受サポート部30によって支持され、発電機50に伝達され、発電機50が電力を発生させることとなる。本実施形態に係る発電機50は、軸体20の回転駆動力を発電機50の駆動軸53に伝達するためのカップリング51と、軸体20の回転駆動力により回転する駆動軸53と、駆動軸53の回転を増速させる増速装置55と、軸受サポート部30と発電機50とを接合するアダプタ57と、を含んでモジュール化されたユニットとして構成される。
カップリング51は、軸体20の回転駆動力を発電機50の駆動軸53に伝達するためのものである。カップリング51は、軸体20に形成されたキー溝21と、発電機50の駆動軸53に形成されたキー溝54とを連結結合することで、軸体20の回転駆動力を発電機50の駆動軸53に伝達し、発電機50の駆動軸53を回転させることができるようになっている。
増速装置55は、駆動軸53の回転を増速させるためのものである。増速装置55には、例えば遊星歯車装置を用いることができる。
アダプタ57は、軸受サポート部30と発電機50とを接合するためのものである。アダプタ57は、図1に示すように、軸受サポート部30と発電機50との間に配置されるとともに、その内部にカップリング51と増速装置55とが収容されるケーシングとして機能する部材である。
発電機50は、カップリング51によって軸体20からの回転駆動力が駆動軸53に伝達され、増速装置55によって駆動軸53の回転を増速させて、電力を発生させることとなる。なお、発電機50は、カップリング51及びアダプタ57によって、ブレード10及び軸体20と同軸となるように設置される。
そして、本実施形態に係る水力発電装置100は、少なくともブレード10、軸体20、軸受サポート部30、及び発電機50のそれぞれをモジュール化されたユニットとして構成し(図2〜図8参照)、すべてのユニットを組み立てることで、図1に示すような水力発電装置100が、微調整等を行うことなく完成させることができる。
したがって、本実施形態に係る水力発電装置100によれば、モジュール化されたユニットごとに設置場所に運搬することができるため、大型の重機を使用する必要がなく、水力発電装置100の設置場所が大型の重機を搬入することができる場所に限定されてしまうという従来の課題を解決することができる。また、本実施形態に係る水力発電装置100によれば、組立工数を減らすことができ、迅速に組立・設置することができ、設置コストの削減効果が得られることとなる。さらに、本実施形態に係る水力発電装置100は、水力発電装置100の設置場所にて、ブレード10、軸体20、軸受サポート部30、及び発電機50を同軸とするための微調整を行う必要がない。従来の水力発電装置は、装置が組み上がった状態で設置現場に持ち込むため、移動の際の振動等により当該設置現場にて水力発電装置の微調整作業を行う必要があった。よって、本実施形態に係る水力発電装置100によれば、従来技術に比べて設置工事の際の作業を簡略化することができる。また例えば、ブレード10、軸体20、軸受サポート部30、または発電機50のいずれかに不具合が生じた場合があったとしても、そのユニットを取り外して、メンテナンスを行うことができるので、高いロバスト性を有する水力発電装置100を提供することができる。
以上、本実施形態に係る水力発電装置100の全体の構成例について、説明した。次に、本実施形態に係る水力発電装置100の組立方法の例について、図9〜図14を用いて、説明する。ここで、図9は、本実施形態に係る軸体と軸受サポート部との組立方法を説明するための図であり、図中の分図(a)は、軸体及び軸受サポート部を示す図であり、図中の分図(b)は、軸受サポート部に軸体を圧入した状態を示す図である。図10は、本実施形態に係る軸体を軸受サポート部に対して相対的に引き上げるための治具を説明するための図であり、図中の分図(a)は、軸受サポート部に治具を設置した状態を示す図であり、図中の分図(b)は、治具に第一ボルトを挿入した状態を示す図であり、図中の分図(c)は、第一ボルトによって軸体を軸受サポート部に対して相対的に引き上げた状態を示す図であり、図中の分図(d)は、治具に第二ボルトを挿入した状態を示す図であり、図中の分図(e)は、第二ボルトによって軸体を軸受サポート部に対して相対的に引き上げた状態を示す図である。図11は、本実施形態に係る軸体と軸受サポート部とを組立てた状態を示す図である。図12は、本実施形態に係る摩擦締結手段の中空軸への固定を説明するための要部拡大図である。図13は、本実施形態に係る摩擦締結手段によって中空軸と軸体とが摩擦締結された状態を示す図であり、図中の分図(a)は、中空軸及び軸体の全体を示す図であり、図中の分図(b)は、中空軸及び軸体の一部拡大図である。図14は、モジュール化されたユニットの組立方法を説明するための図であり、図中の分図(a)は、モジュール化されたユニットを示す図であり、図中の分図(b)は、すべてのユニットを組み立てることで、完成した水力発電装置を示す図である。
まず、本実施形態に係る水力発電装置100の組立は、図9の分図(a)に係る軸受サポート部30に対して軸体20を圧入し、図9の分図(b)に示すように、軸体20の端部に軸受サポート部30が嵌合された状態とする。そして、図10に示すように、軸体20を軸受サポート部30内に引き上げるための治具41によって軸体20を中空軸33に対して相対的に引き上げていくこととなる。
本実施形態に係る治具41は、鍔を有した円筒形状となっている。図10の分図(a)に示すように、治具41は、中空軸33の端部に形成されたネジ孔35にボルトを挿入することによって中空軸33に固定設置される。そして、図10の分図(b)に示すように、治具41のネジ孔42及び軸体20のネジ孔22に、軸体20を引き上げるための第一ボルト43が挿入される。第一ボルト43は、図10の分図(b)に示すように、軸体20のネジ孔22に僅かに挿入したときに、第一ボルト43の頭が治具41によって軸体20の軸方向に動かないように軸方向での移動が規制されるとともに、軸体20のネジ孔22に対して、図10の分図(b)の両矢印で示された符号αの距離分短くなっている。したがって、図10の分図(b)の状態から更に第一ボルト43を締付けることにより、第一ボルト43の頭が軸方向に移動規制された第一ボルト43は、図10の分図(b)の両矢印で示された距離分軸体20のネジ孔22にねじ込まれることによって、軸体20が、中空軸33に対して相対的に引き上げられる。そして、第一ボルト43が軸体20のネジ孔22の底面に到達すると、図10の分図(c)に示された状態となる。
図10の分図(c)の状態となったら、第一ボルト43は治具41及び軸体20から外される。そして、図10の分図(d)に示すように、治具41のネジ孔42及び軸体20のネジ孔22に、第一ボルト43により引き上げられた軸体20をさらに引き上げるための第二ボルト45が挿入される。この第二ボルト45は、第一ボルト43よりも長さの短いボルトである。第二ボルト45は、第一ボルト43と同様に、軸体20のネジ孔22に僅かに挿入したときに、第二ボルト45の頭が治具41によって軸体20の軸方向に動かないように移動規制されているとともに、軸体20のネジ孔22に対して、図10の分図(d)の両矢印で示された符号βの距離分短くなっている。したがって、図10の分図(d)の状態から更に第二ボルト45を締付けることにより、第二ボルト45は、図10の分図(d)の両矢印で示された距離分軸体20のネジ孔22にねじ込まれることによって、軸体20が中空軸33に対して相対的に引き上げられる。そして、第二ボルト45が軸体20のネジ孔22の底面に到達すると、図10の分図(e)に示された状態となる。
さらに、軸体20と軸受サポート部30とが所望の位置となるまで、上述したように、適切な治具41とボルトを用いて軸体20を中空軸33に対して相対的に引き上げて、軸体20と軸受サポート部30とを嵌合し、図11に示された状態とする。
図11に示すように、所望の位置となった軸体20及び軸受サポート部30に、図5に示された摩擦締結手段39を嵌合していく。図12に示すように、中空軸33の端部には、摩擦締結手段39を嵌合するためのスリット34が形成されている。一方、摩擦締結手段39は、中空軸33に設置される端部に向けて断面形状が楔形状の突出部39aが形成されている。図12に示すように、スリット34に対して摩擦締結手段39の突出部39aを挿入し、ネジ孔40に挿入されたネジがネジ孔35に締結され、摩擦締結手段39と中空軸33とは固定される。すると、図13に示すように、中空軸33に固定された摩擦締結手段39は、前記突出部39aの作用によって得られる摩擦力に基づき、中空軸33と軸体20とを摩擦締結できる。
また、本実施形態において、軸体20と中空軸33とは、複数の嵌め合い寸法を有して嵌合される。図1に示すように、本実施形態に係る水力発電装置100において、ブレード10の荷重が集中して掛かる部分Xの嵌め合い寸法については、軸体20と中空軸33とを締り嵌め又は止り嵌めとし、それ以外の部分Yの嵌め合い寸法については、軸体20と中空軸33とを隙間嵌めとしている。
本実施形態に係る水力発電装置100は、隙間嵌めを有して嵌合されていることによって軸受サポート部30の中空軸33内に軸体20を好適に圧入することができるようになっている。すなわち、隙間嵌めの部分Yは、容易に軸受サポート部30の中空軸33内に軸体20を挿入することができ、締り嵌め又は止り嵌めの部分Xにおいて軸受サポート部30の中空軸33内に軸体20を圧入するように構成される。また、本実施形態に係る水力発電装置100は、締り嵌め(止り嵌め)を有して嵌合されていることによって軸受サポート部30の中空軸33内に軸体20を固定することができるようになっているとともに、水流による荷重に耐えることができるようになっている。
このような構成により、軸受サポート部30と軸体20とは容易に組立をすることができるようになっている。また、本実施形態に係る水力発電装置100によれば、軸体20と軸受サポート部30の中空軸33との嵌合の位置は、嵌め合い寸法を変更することによって任意に調整することができる。さらに、本実施形態に係る水力発電装置100は、中空軸33と軸体20とを、締り嵌め又は止り嵌めの嵌め合い寸法により固定し、中空軸33と軸体20とが隙間嵌めとされている部分Yを摩擦締結手段39により摩擦締結するという構成を採用している。したがって、軸体20と中空軸33との嵌め合い寸法や嵌め合いの位置を変更することによって、様々な長さの軸体20を容易に設置することが可能である。したがって、本実施形態に係る水力発電装置100によれば、所望の長さを有する軸体20を用いることができる。
次に、組立てられた軸受サポート部30及び軸体20と、モジュール化されたユニットとして構成されたブレード10と、モジュール化されたユニットとして構成された発電機50と、を組立てる。図14の分図(a)に示すように、軸体20及び軸受サポート部30の上部に発電機50を設置し、軸体20及び軸受サポート部30の下部にブレード10を設置する。
発電機50については、軸体20の先端に、カップリング51を含む発電機50を設置することにより組立てられる。まず、カップリング51によって軸体20に形成されたキー溝21と、発電機50の駆動軸53に形成されたキー溝54と、を結合する。これによって、軸体20の回転駆動力を発電機50の駆動軸53に伝達し、発電機50の駆動軸53を回転させることができる。そして、発電機50と軸受サポート部30との間に、カップリング51及び増速装置55を収容するようにアダプタ57を設置する。
ブレード10については、ブレード10の中心軸Aと軸体20の回転中心軸とが同軸となるように配置され、例えばボルト及びナットによって軸体20と締結される。
このように、ブレード10、軸体20、軸受サポート部30、及び発電機50のそれぞれをモジュール化されたユニットとして構成し、すべてのユニットを組み立てることで完成した水力発電装置100は、例えば河川などに設置されることとなる。
本実施形態に係る水力発電装置100によれば、モジュール化されたユニットごとに設置場所に運搬することができるため、大型の重機を使用する必要がなく、水力発電装置100の設置場所が大型の重機を搬入することができる場所に限定されてしまうという従来の課題を解決することができるようになる。また、本実施形態に係る水力発電装置100は、予めモジュール化されたユニットとして形成されたユニットを組立てることで完成するため、組立工数を減らすことができ、迅速に組立・設置することができる。さらに、水力発電装置100の設置場所にて、ブレード10、軸体20、軸受サポート部30、及び発電機50を同軸とするための微調整を行う必要がないので、例えば山間部のように足場が悪い場所であっても、容易に組立・設置をすることができる。また、本実施形態に係る水力発電装置100によれば、大型の重機を必要としないとともに迅速かつ容易に組立・設置することができるので、組立・設置コストを安価にすることができる。さらに、例えばブレード10、軸体20、軸受サポート部30、または発電機50のいずれかに不具合が生じた場合があったとしても、そのユニットを取り外して、メンテナンスを行うことができるので、高いロバスト性を有する水力発電装置100を提供することができる。
以上、本実施形態に係る水力発電装置100の組立方法の例について、説明した。次に、ブレード10の変形例について、図15〜図19を用いて、説明する。ここで、図15は、ブレードの第一の変形例を示す図であり、図16は、ブレードの第二の変形例を示す図である。また、図17は、ブレードの第三の変形例を示す図であり、図中の分図(a)は、ブレードの第三の変形例の全体を示す図であり、図中の分図(b)は、ブレード構成部材を示す図である。図18は、ブレードの第四の変形例を示す図であり、図19は、ブレードの第五の変形例を示す図である。なお、上述した実施形態と同一又は類似する構成については、同一符号を付して、説明を省略する場合がある。
[ブレードの第一の変形例]
第一の変形例に係るブレード110は、図15に示すように、円盤形状をした一対の板部111と、一対の板部111を接続する5枚の羽根部113と、を備え、一対の板部111と5枚の羽根部113とが一体構造となっている。
第一の変形例に係る羽根部113は、略コの字形状に形成されるとともにコーナー部分に曲線形状部Rを有している。5枚の羽根部113は、一対の板部111の周方向に均等の間隔を有するように配置される。羽根部113の両端には、羽根部113と一対の板部111とを一体構造とするために、板部111の円盤形状に合わせた固定部115が形成されている。第一の変形例に係るブレード110は、略コの字形状に一体形成された羽根部113及び固定部115をブレード構成部材117としている。
第一の変形例に係るブレード110は、ブレード構成部材117の両端、すなわち固定部115のそれぞれを、2枚の板材112,112からなる板部111によって挟み込み、例えばボルト等によって固定して接合することにより、5枚の羽根部113と一対の板部111は一体構造とされる。そして、第一の変形例に係るブレード110は、略コの字形状に形成されたブレード構成部材117を組み合わせて形成されたかご型構造となっており、一対の板部111と羽根部113とでブレード110の強度を維持している。
[ブレードの第二の変形例]
第二の変形例に係るブレード210は、図16に示すように、円盤形状をした一対の板部211と、一対の板部211を接続する3枚の羽根部213と、一対の板部211の中心部を接続する回転軸219と、を備え、一対の板部211と3枚の羽根部213と回転軸219とが一体構造となっている。
回転軸219は、例えばFRPなどの軽量部材で形成されるとともに、上側の板部211の下側の板材212と下側の板部211の上側の板材212(内側の板材212)の間に一体として形成される。
第二の変形例に係る羽根部213は、略コの字形状に形成されるとともにコーナー部分に曲線形状部Rを有している。3枚の羽根部213は、一対の板部211の周方向に均等の間隔を有するように配置される。羽根部213の両端には、上述した場合と同様に、羽根部213と一対の板部211とを一体構造とするために、板部211の円盤形状に合わせた固定部215が形成されている。第二の変形例に係るブレード210は、略コの字形状に一体形成された羽根部213及び固定部215をブレード構成部材217としている。
第二の変形例に係るブレード210は、回転軸219と一体形成された上側の板部211の下側の板材212a及び下側の板部211の上側の板材212bの外方に、羽根部213及び固定部215を有するブレード構成部材217を配置し、外側の板材212(上側の板部211の上側の板材212cと下側の板部211の下側の板材212d)によって挟み込み、例えばボルト等によって固定して接合することにより、3枚の羽根部213と一対の板部211は一体構造とされる。そして、第二の変形例に係るブレード210は、略コの字形状に形成されたブレード構成部材217を組み合わせて形成されたかご型構造となっており、羽根部213と回転軸219とで、ブレード210の強度を確保している。
[ブレードの第三の変形例]
第三の変形例に係るブレード310は、図17の分図(a)に示すように、円盤形状をした一対の板部311と、一対の板部311を接続する3枚の羽根部313と、一対の板部311の中心部を接続する回転軸319と、を備え、一対の板部311と3枚の羽根部313と回転軸319とが一体構造となっている。
第三の変形例に係るブレード310は、図17の分図(b)に示すように、枠型形状のブレード構成部材317を組み合わせて形成される。この枠型形状をしたブレード構成部材317は、羽根部313と回転軸319を、回転軸319の中心から回転軸319の軸方向に3分の1分割した回転軸分割体319’とで構成されている。したがって、3つのブレード構成部材317を組み合わせることにより、3枚の羽根部313と回転軸319が完成する。そして、この状態から回転軸319の両端に対して、一対の板部311をそれぞれ接続することで、第三の変形例に係るブレード310が完成する。なお、第三の変形例に係るブレード310を構成する各部材については、例えばボルトによって固定して接合される。
第三の変形例に係るブレード310は、枠型形状のブレード構成部材317を組み合わせて形成された枠組み構造となっており、枠型形状のブレード構成部材317により羽根部317の強度を高めるとともに枠型形状の1辺を回転軸319の一部として用いることによって、ブレード310の強度を確保している。
[ブレードの第四の変形例]
第四の変形例に係るブレード410は、図18に示すように、円盤形状をした一対の板部411と、一対の板部411を接続する5枚の羽根部413と、を備え、一対の板部411と5枚の羽根部413とが一体構造となっている。
第四の変形例に係る羽根部413は、曲線形状部Rと直線形状部Sとから構成される。5枚の羽根部413は、一対の板部411の周方向に均等の間隔を有するように配置される。羽根部413の曲線形状部Rの両端には、羽根部413と一対の板部411とを一体構造とするために、板部411の円盤形状に合わせた固定部415が形成されている。第四の変形例に係るブレード410は、一体形成された羽根部413及び固定部415をブレード構成部材417としている。
第四の変形例に係るブレード410は、ブレード構成部材417の両端、すなわち固定部415のそれぞれを、2枚の板材412,412からなる板部411によって挟み込み、例えばボルト等によって固定して接合することにより、5枚の羽根部413と一対の板部411は一体構造とされる。そして、第四の変形例に係るブレード410は、略コの字形状に形成された5つのブレード構成部材417を組み合わせて形成されたかご型構造となっており、一対の板部411と羽根部413とでブレード410の強度を維持している。なお、第四の変形例に係る羽根部413は、曲線形状部Rと直線形状部Sとから構成されているため、羽根部413の曲線形状部Rに隣接して板部411が配置される構造となっている。すなわち、第四の変形例に係る羽根部413は、板部411と曲線形状部Rとで連結されており、第一の変形例に係る羽根部113とは異なり、板部411と直線形状部Sとで連結されていない。
[ブレードの第五の変形例]
第五の変形例に係るブレード510は、図19に示すように、円盤形状をした一対の板部511と、一対の板部511を接続する5枚の羽根部513と、を備え、一対の板部511と5枚の羽根部513とが一体構造となっている。
第五の変形例に係る羽根部513は、直線形状部Sから構成される。5枚の羽根部513は、一対の板部511の周方向に均等の間隔を有するように配置される。羽根部513の両端には、羽根部513と一対の板部511とを一体構造とするために、不図示のネジ孔が形成されており、このネジ孔が第五の変形例に係る固定部515として機能する。第五の変形例に係るブレード510は、直線形状に一体形成された羽根部513及び固定部515をブレード構成部材517としている。
第五の変形例に係るブレード510は、ブレード構成部材517の両端、すなわち固定部515のそれぞれを、2枚の板材512,512からなる板部511に対して、例えばボルト等によって固定して接合することにより、5枚の羽根部513と一対の板部511は一体構造とされる。そして、第五の変形例に係るブレード510は、直線形状に形成されたブレード構成部材517と、一対の板部511とを組み合わせて形成されたかご型構造となっており、一対の板部511と羽根部513とでブレード510の強度を維持している。なお、第五の変形例に係る羽根部513は、直線形状部Sから構成されており、板部511と羽根部513とが略90°で接合されている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、羽根部(13,113,213,313,413,513)の枚数は任意に変更することができる。
また、例えば、本実施形態に係る摩擦締結手段39は、中空軸33とは別に形成されるとともに中空軸33に固定されているが、中空軸33に対して摩擦締結手段39を形成してもよい。
さらに、本実施形態に係る発電機50は、軸体20の上方に設置され、直列接続されているが、例えば、軸体20の先端部及び発電機50の駆動軸53の先端部に、それぞれプーリを設置し、例えばタイミングベルトなどを介してプーリを接続させ、軸体20と発電機50とを平行に配置し、並列接続とすることができる。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 水力発電装置、10,110,210,310,410,510 ブレード、11,111,211,311,411,511 板部、12,212,312,412,512 板材、13,113,213,313,413,513 羽根部、15,115,215,315,415,515 固定部、17,117,217,317,417,517 ブレード構成部材、219,319 回転軸、20 軸体、21 (軸体の)キー溝、22 (軸体の)ネジ孔、30 軸受サポート部、31 ラジアル軸受、32 アンギュラ軸受、33 中空軸、34 スリット、35 (中空軸の)ネジ孔、37ハウジング、39 摩擦締結手段、39a 突出部、40 (摩擦締結手段の)ネジ孔、41 治具、42 (治具の)ネジ孔、43 第一ボルト、45 第二ボルト、50 発電機、51 カップリング、53 駆動軸、54 (駆動軸の)キー溝、55 増速装置、57 アダプタ、60 支持板、C 用水路、A 中心軸、R 曲線形状部、S 直線形状部。

Claims (4)

  1. 水流により回転するブレードと、
    前記ブレードの回転に伴って回転する軸体と、
    前記軸体を回転可能に支持する軸受を備える軸受サポート部と、
    前記軸体の回転駆動力により電力を発生する発電機と、
    を有する水力発電装置において、
    少なくとも前記ブレード、前記軸体、前記軸受サポート部、及び前記発電機のそれぞれモジュール化されたユニットとして構成され、
    前記軸受サポート部は、
    中空軸と、
    前記中空軸と前記軸体とを摩擦締結する摩擦締結手段と、
    を備えることを特徴とする水力発電装置。
  2. 請求項に記載の水力発電装置において、
    前記中空軸と前記軸体とは、複数の嵌め合い寸法を有して嵌合されることを特徴とする水力発電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の水力発電装置において、
    前記ブレードは、
    円盤形状をした一対の板部と、
    前記一対の板部を接続する複数の羽根部と、
    を備え、
    前記一対の板部と前記複数の羽根部とが一体構造となっていることを特徴とする水力発電装置。
  4. 水流により回転するブレードと、
    前記ブレードの回転に伴って回転する軸体と、
    前記軸体を回転可能に支持する軸受を備える軸受サポート部と、
    前記軸体の回転駆動力により電力を発生する発電機と、
    を有する水力発電装置の組立方法であって、
    少なくとも前記ブレード、前記軸体、前記軸受サポート部、及び前記発電機のそれぞれがモジュール化されたユニットとして構成されており、
    前記軸受サポート部が有する中空軸に対して前記軸体を圧入し、前記軸体の端部に前記軸受サポート部が嵌合された状態とする工程と、
    前記軸体及び前記軸受サポート部に摩擦締結手段を嵌合し、前記軸受サポート部が有する前記中空軸と前記軸体とを摩擦締結する工程と、
    組立てられた前記軸受サポート部及び前記軸体の上部に前記発電機を設置するとともに、前記軸受サポート部及び前記軸体の下部に前記ブレードを設置する工程と、
    を含む工程を実行することを特徴とする水力発電装置の組立方法。
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