JP6412759B2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ワイパ装置に関する。
車両用ワイパ装置は、車両のウインドウガラス表面の雨水や汚れを払拭清掃するための装置として利用されており、回動動作するアームの移動端側にブレードを設け、これらのウインドウガラス表面上で往復移動させて上記ウインドウガラスの払拭清掃を行っている。
また、払拭清掃をより効果的なものとするために、ウインドウガラス表面に洗浄液を噴射供給する機構も設けられている。近年では、洗浄液をウインドウガラスのより適切な位置や領域に噴射させるためにブレード自体から洗浄液を噴射する構成も用いられている。
例えば、特許文献1には、洗浄液をウインドウガラス面に向かって吹き付ける構造を有するワイパブレードが開示されている。この技術によれば、ブレード本体に相当するブレードラバーに通常設けられるパッキン部材自体に洗浄液の供給通路を形成している。これにより、別途チューブや吹き付け用のノズルを設ける必要がなく、構造の簡略化、構造の容易化が図られている。
特開平5−97017号公報
上記の背景技術のように、ブレード自体に洗浄液を噴射する機能を有する場合、ウインドウガラスに対して広範囲で適切な位置にかつ比較的均等に洗浄液を噴射を行うことが可能になる。しかし、一方でブレードは通常その回動方向前方に常に相当量の洗浄液が存在する状況で略円運動で移動することから、洗浄液はその移動に伴う作用によってブレードの移動領域の半径方向の外側方向に飛び出す傾向がある。
このような状況は、特にウインドウガラスも中央上部領域の下方の領域をその移動領域として含むブレード(第2ブレード)においては、その移動動作中に洗浄液をウインドウガラスの中央上部領域に押し出してしまうこととなる。そして、ウインドウガラスの中央上部領域に押し出された洗浄液は、もはや当該第2のブレードでは払拭できない。
したがって、ウインドウガラスの中央上部領域をその移動領域として含むブレード(第1のブレード)が次に払拭動作を行うまで残存することになる。このようにウインドウガラスの中央上部領域に洗浄液が残存する状況では、後に下方に垂れて来ることもあり、前方の視界を良好に確保する上で好ましい状況ではない。
また、特に近年実用されている前方の状況を撮像し、このデータに基づいた種々の運転の補助を行う車両においては、上記ウインドウガラスの中央上部領域にカメラなどの撮像装置が設置されることから、上記洗浄液の残存状態は撮像装置の機能に悪影響を与えることとなる。
図11はウインドウガラス100の中央上部領域にカメラ等の撮像装置が設置される車両における問題点を説明する図である。
第1のブレード12及び第2のブレード14はそれぞれ所定範囲を往復動してウインドウガラス100を払拭する。第1のブレード12の動作エリアE1はウインドウガラス100の中央上部領域を含むエリアであり、第2のブレード14の動作エリアE2はウインドウガラス100の中央上部領域の下方を含むエリアである。
撮像装置16−1、16−2の画角に相当する領域であるウインドウガラス100上の特定領域101内に往復運動する第2のブレード14から半径方向(矢印220で示す)に飛び散った洗浄液が入ってくる様子を示している。このように、特定領域101に洗浄液が残存する状況では、撮像装置16−1、16−2の機能に悪影響を及ぼす。
従って、それ自体で洗浄液を噴射する機能を有するブレードにおいて、可及的にウインドウガラスの中央上部領域に洗浄液が残存しないようにしたいという課題が存する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウインドウガラス中央上部領域に洗浄液が残存することを有効に防止することができるブレードを用いた車両用ワイパ装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る車両用ワイパ装置は、回動アームの先端に取り付けられるブレードであって、車両ウインドウガラスの中央上部領域を稼動範囲に含む第1のブレード及び該第1のブレードの稼動範囲の下方領域を稼動範囲とする第2のブレードと、前記回動アームを介して前記各ブレードを前記各稼動範囲にてウインドウガラス上で往復移動させるブレード駆動部と、を含む車両用ワイパ装置であって、前記第2のブレードの動作を制御する制御部を備え、前記第2のブレードのブレードラバーを保持するホルダは、前記回動アームに連結される長尺状のホルダ本体と、前記ホルダ本体の長手方向に対して屈曲可能なホルダ先端部とを有し、前記制御部は、前記ホルダ本体の幅方向中央を通基準軸芯の延長線が、前記中央上部領域の予め特定した特定領域を通過する際に、前記ホルダ先端部を前記基準軸芯に対して移動方向の前方側又は後方側に屈曲させることを特徴とする。
また、請求項3に係る車両用ワイパ装置は、回動アームの先端に取り付けられるブレードであって、車両ウインドウガラスの中央上部領域を稼動範囲に含む第1のブレード及び該第1のブレードの稼動範囲の下方領域を稼動範囲とする第2のブレードと、前記回動アームを介して前記各ブレードを前記各稼動範囲にてウインドウガラス上で往復移動させるブレード駆動部と、を含む車両用ワイパ装置であって、前記第2のブレードの動作を制御する制御部を備え、前記第2のブレードは、ブレードラバーを保持する長尺状のホルダを備え、長手方向の中央部が前記回動アームの先端に支持軸によって回動自在に支持され、前記制御部は、前記第2のブレードが前記支持軸周りに回転していない基準状態において前記ホルダの幅方向中央を通る基準軸芯の延長線が、前記中央上部領域の予め特定した特定領域を通過する際に、前記第2のブレードの先端が前記基準軸芯に対して移動方向の前方又は後方を向くように前記第2のブレードを回動させることを特徴とする。
この構成によれば、回動アームの先端に取り付けられる第2のブレードは、そのブレードの基準軸芯の延長線が特定領域を通過する移動の際、先端が往復運動の移動方向の前方又は後方を向くように制御することで、その領域における第2のブレードからの洗浄液の飛び出す方向が制御される。これにより、第2のブレードからウインドウガラスの中央上部の特定領域への洗浄液の飛散が抑制され、特定領域に洗浄液が残存することが有効的に防止できる。
請求項に係る車両用ワイパ装置は、請求項1に記載の車両用ワイパ装置において、前記制御部は、前記第2のブレードのホルダ先端部を移動方向の後方側に屈曲させることを特徴とする。また、請求項4に係る車両用ワイパ装置は、請求項3に記載の車両用ワイパ装置において、前記制御部は、前記第2のブレードの先端が移動方向の後方を向くように前記第2のブレードを回動させることを特徴とする。
この構成によれば、第2のブレードの先端が移動方向後方を向くように、第2のブレードの先端部を屈曲させる又は第2のブレードを回動させることで、先端が移動方向前方を向く場合に比べ、第2のブレードがウインドウガラス等に摺接する際の反力、すなわち抵抗が少なくなり容易に屈曲又は回動させることができる。
請求項に係る車両用ワイパ装置は、請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記特定領域は、前記ウインドウガラスの内側車室内上部に撮像装置を有する車両における該撮像装置の画角範囲に相当する領域であることを特徴とする。
この構成によれば、撮像装置の設けられた車両のウインドウガラスにおいて、当該撮像装置の画角、すなわち、撮影範囲に存在するウインドウガラスの領域方向への洗浄液の第2ブレードによる洗浄液の飛び出しが抑制することができる。したがって、撮像装置による撮影範囲に相当するウインドウガラス上に洗浄液が残存することを効果的に防止することができ、撮像機能の信頼性が向上する。
本発明の車両用ワイパ装置によれば、第2のブレードからウインドウガラスの中央上部の特定領域への洗浄液の飛散が抑制され、特定領域に洗浄液が残存することが有効的に防止できる。
第1実施形態における車両用ワイパ装置の概略構成図である。 図1の車両用ワイパ装置に係る特別制御領域の説明図である。 ワイパ装置の概要説明図である。 アクチュエータの概要を示す図3のIV部断面拡大図である。 車両用ワイパ装置の第2ワイパの動作説明図である。 車両用ワイパ装置の第2ワイパ装置の動作説明図である。 第2実施の形態におけるワイパ装置の概略構成図である。 車両用ワイパ装置の第2ワイパの動作説明図である。 車両用ワイパ装置の第2ワイパの動作説明図である。 アクチュエータの他の例を模式的に示す図である。 ウインドウガラスの中央上部領域にカメラ等の撮影装置が設置された車両における問題点を示す説明図である。
以下、本発明の車両用ワイパ装置の一実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態の車両用ワイパ装置10の概略構成図であり、右ハンドル車両のフロントのウインドウガラス100を外方から見た図である。図示のように、ウインドウガラス100上には、図示右側の助手席側に、回転アーム11の先端に取り付けられた第1のブレード12が、左側の運転席側に回動可能に設けられた回動アーム13の先端に第2のブレード14が設けられる。なお、左ハンドル車の場合には左右反転した構成になるが、以下説明を省略する。
第1のブレード12は回動アーム11の動作によって、所定範囲を往復回動し、第2のブレード14は回動アーム13の動作によって所定範囲を往復動する。第1のブレード12の動作エリアE1はウインドウガラス100の中央上部領域を含むエリアであり、第2のブレード14の動作エリアE2はウインドウガラス100の中央上部領域の下方を領域を含むエリアとなっており、一部において重複する。
この往復動する第2のブレード14の回動方向と直交する第2のブレード14の長さ方向中心14cを通る仮想線を基準軸芯Lと称する。
また、ウインドウガラス100の車室内側には、前方の状況を確認するための撮像装置として一対のカメラ16−1、16−2が設置されており、図上2点鎖線で示した領域は、カメラ16−1、16−2の撮影範囲である画角である。この領域を特定領域101と定義する。このカメラ16−1、16−2で取得した画像情報に基づいて、前方の物体等の存在や距離を認識、判例を行い、車両の運転の補助制御が行われる。
また、本実施の形態の車両用ワイパ装置10では、ブレード12、14自体に洗浄液噴射部(図示せず)が形成されており、洗浄液が噴射される。この洗浄液の噴射は、制御部20によって制御される噴射ポンプ22a、22bによって各ブレード12、14に洗浄液を供給することによって行われる。洗浄液供給部は、噴射ポンプ22a、22bを含み、洗浄液タンク(図示せず)に溜められた洗浄液を各ブレード12、14の洗浄液噴射部に供給する。
第2のブレード14の概要を図3及び図4を参照して説明する。図3は第2のブレード14の概要を示す概要説明図、図4はアクチュエータの概要を示す図3のIV部の断面説明図である。
第2のブレード14の、その先端14aを含む先端領域14Aが屈曲手段15及びアクチュエータ18によってウインドウガラス100に沿って第2のブレード14の回動方向、すなわち往復運動の移動方向の前方又は後方に屈曲可能に構成される。屈曲手段15は、第2のブレード14のブレードラバー16を保持するホルダ17を、回動アーム11の先端に連結されるホルダ本体部17Aとホルダ先端部17Bに分断し、ホルダ本体部17Aの先端にホルダ先端部17Bの基端を軸17bにより回動自在に連結する。ホルダ先端部17Bの基端から第2のブレード14の各回動方向に第1アーム部17c及び第2アーム部17dが突出形成される。ホルダ本体部17Aに対し先端部17Bを軸17bを中心に回動することで、その回動に従ってブレードラバー16の先端領域16Aが揺動する。
なお、図示を省略するが、ホルダ本体部17Aとホルダ先端部17Bとの間にホルダ先端部17Bを基準軸芯L上に付成するスプリング等の付勢手段が設けられる。
一方、アクチュエータ18は、図4に示すように回動アーム13の基端近傍に設けられた一対の第1リニアソレノイド19A及び第2リニアソレノイド19Bによって構成される。
第1リニアソレノイド19Aは、ケーシング19Aa内にコア19Abが軸方向に摺動可能に収納されるとともにソレノイド19Ad及びリターンスプリング19Aeが収納されており、コア19Abの軸部19Acがケーシング19Aaから突出している。軸部19Acの先端が、第2のブレード14の先端部17Bに形成された第1アーム部17cの先端にワイヤ等の連結材19aを介して連結される。
コア19Abは、ソレノイド19Adが消勢されているときは、リターンスプリング19Aeの付勢力により先端側に保持され、ソレノイド19Adが付勢されると基端側に移動し、連結部材19aを介して先端部17Bの第1アーム部17cを牽引して第2のブレード14の先端領域14Aを回動する。
同様に、第2リニアソレノイド19Bは、ケーシング19Ba内にコア19Bbが軸方向に摺動可能に収納されるとともにソレノイド19Bd及びリターンスプリング19Beが収納されており、コア19Bbの軸部19Bcがケーシング10Baから突出している。軸部19Bcの先端が、第2のブレード14の先端部17Bの第2アーム部17dの先端にワイヤ等の連結材19bを介して連結される。
コア19Bbは、ソレノイド19Bdが消勢されているときは、リターンスプリング19Beの付勢力により先端側に保持され、ソレノイド19Bdが付勢されると基端側に移動し、連結部材19bを介して先端部17Bの第2アーム部17dを牽引して第2のブレード14の先端領域14Aを回動する。
上述の各ブレード12、14を稼動するための回動アーム11、13の回動動作は、制御部20によって制御される駆動モータ24a、24bによって行われ、洗浄液の噴射及び屈曲手段15による先端範囲14Aの屈曲及び伸長は制御部20によって制御されるアクチュエータ18によって行われる。
図2は、図1における第2のブレード14の特別制御領域Sの説明図である。
特定領域101は、前述にように、ウインドウガラス10の内側車室内上部に映像装置を有する車両における映像装置であるカメラ16−1、16−2の画角範囲に相当する領域である。前記2のブレード14が作業エリアE2内を移動する際に該第2ブレード14の基準軸芯Lが特定領域101を通過する領域を特別制御領域Sと定義する。第2のブレード14が特別制御領域Sを通過する際に、制御部20がアクチュエータ18を制御する。
図5及び図6は第2のブレード14の動作説明図であり、図5は第2のブレード14が動作エリアE2内で下反転位置R1から上反転位置R2まで移動する様子を示し、図6は上反転位置R2から下反転位置R1まで移動する様子を模式的に示す。動作エリアE2内で示され各直線は、所定時間経過毎の第2のブレード14の位置及び状態を模式的に示す。第2のブレード14の先端14aに示される矢印Fは、洗浄液の移動方向を表したものである。なお、図5及び図6では、特別制御領域Sに進入する際に制御される第2のブレード14の先端領域14Aの動作が理解されやすいように、特別制御領域Sの進入時位置において制御部20が軸17bを中心に先端領域14Aを揺動させた状態を記載している。
すなわち、第2のブレード14は下反転位置R1から上反転位置R2に向かって回動の際に、洗浄液を第2のブレード14の回動方向前方に噴射すると、ウインドウガラス100上で、洗浄液の一部は、回動する第2のブレード14のブレードラバー16に沿って流れ、第2のブレード14の先端14aからブレードラバー16の延在方向に飛ばされ、或いは流れる
ここで、仮に第2のブレード14が直線状に、すなわち、ホルダ先端部17Bが基準軸芯L上に保持された状態では、洗浄液は第2のブレード14により飛ばされた洗浄液は、第2のブレード14の先端領域14Aの沿って流れる延在方向、即ち第2のブレード14の延在方向に流れるので、特別制御領域S内を第2ブレード14が移動する際に、第2のブレード14によって飛ばされた洗浄液は特定領域101に流入することとなる。
そこで、図5に示すように、制御部20は、特別制御領域S内を第2ブレード14が移動する際、より詳細には基準軸芯Lが特別制御領域Sに進入する際に、制御部20はアクチュエータ18の第1リニアソレノイド19Aのソレノイド19Adを付勢し、コア19Abの軸部19Acが連結材19aを介してホルダ先端部17Bの第1アーム部17dcを牽引してホルダ先端部18Bを回動して第2のブレード14の先端領域14Aが第2のブレード14の移動方向後方に揺動して先端14aを下反転位置R1側に向ける。すなわち、第2のブレード14の先端14aの向きが特定領域101を通過する時間が極めて短縮される。
また、先端領域14Aを第2のブレード14の移動方向後方に揺動することで、先端領域14Aを移動方向前方に揺動する場合に比べ、揺動によるウインドウガラス100等の摺接による反力、すなわち抵抗が少なくなり容易に揺動することができる。
また、第2のブレード14の延在方向に流れて移動する洗浄液が、先端領域14Aに沿って移動して、先端14aから飛散する洗浄液が特定領域101に流入することが抑制される。
制御部20は、特別制御領域S内を第2のブレード14の基準軸芯Lが通過すると、アクチュエータ18の第1リニアソレノイド19Aのソレノイド19Adを消勢し、リターンスプリング19Aeの付勢力によりホルダ先端部17Bを先端側にとなる基準軸芯L上に保持し、第2のブレード14を直線状に復帰する。
一方、第2のブレード14が上反転位置R2から下反転位置R1に向かって回動の際に、洗浄液を第2のブレード14の回動方向前方に噴射すると、ウインドウガラス100上で、洗浄液の一部は、回動する第2のブレード14のブレードラバー16に沿って流れ、第2のブレード14の先端14aからブレードラバー16の延在方向に飛ばされ、或いは流れる。
そこで、図6に示すように、制御部20は、特別制御領域S内を第2のブレード14が移動する際、より詳細には基準軸芯Lが特別制御領域Sに進入する際に、制御部20はアクチュエータ18の第2リニアソレノイド19Bのソレノイド19Bdを付勢し、コア19Bbの軸部19Bcが連結材19bを介してホルダ先端部17Bの第1アーム部17bを牽引してホルダ先端部17Bを回動して第2のブレード14の先端領域14Aを第2のブレード14の移動方向後方に揺動して先端14aを上反転位置R2側に向ける。すなわち、第2のブレード14の先端14aの向きが特定領域101を通過する時間が極めて短縮される。
また、第2のブレード14の延在方向に流れて移動する洗浄液が、先端領域14Aに沿って移動して、先端14aから飛散する洗浄液が特定領域101に流入することが抑制される。
制御部20は、特別制御領域S内を第2のブレード14の基準軸芯Lが通過すると、アクチュエータ18の第2リニアソレノイド19Bのソレノイド19Bdを消勢し、リターンスプリング19Beの付勢力によりホルダ先端部17Aを先端側にとなる基準軸芯L上に保持し、第2のブレード14を直線状に復帰する。
すなわち、第2のブレード14が下反転位置R1から上反転位置R2或いは上反転位置R2から下反転位置R1に移動する際、第2のブレード14の基準軸芯Lが特定領域101を通過する移動の際、第2のブレード14の先端14aが移動方向後方を向くように制御することで、第2のブレード14からの洗浄液の押し出す及び飛び出し方向が制御され、第2のブレード14からウインドウガラス100の中央上部の特定領域101への洗浄液の飛散が防止され、特定領域に洗浄液が残存することが有効的に防止できる。
なお、上記実施の形態では、第2のブレード14の先端領域14Aを第2のブレード14の移動方向後方を向くように制御したが、前方に向くように制御することもできる。
(第2実施の形態)
図7乃至図9を参照して第2実施の形態を図7乃至図9を参照して説明する。なお、第1実施の形態とブレードが異なるのみで他の構成は同一であり、異なる構成を主に説明し、対応する部位には同一符号を付すことで該部の詳細な説明を省略する。
図7は第2のブレード14の概要を示す図であり、図8及び図9は作動説明図である。
第2のブレード14は、ブレードラバー16を保持するホルダ17を、その長さ方向中央部が回動アーム11先端に軸17eにより回動自在に支持され、ホルダ17の中央部に、第2のブレード14の回動方向に第1アーム部17c及び第2アーム部17dが突出形成される。なお、図示を省略するが、ホルダ17と回動アーム11間に第2のブレード14を基準軸芯L上に付成するスプリング等の付勢手段が設けられる。一方、アクチュエータ18は、回動アーム13の基端近傍に設けられた一対の第1リニアソレノイド19A及び第2リニアソレノイド19Bによって構成される。このアクチュエータ18は第1実施の形態と同一であり詳細な説明を省略する。
図8及び図9は第2のブレード14の動作説明図であり、図8は第2のブレード14が動作エリアE2内で下反転位置R1から上反転位置R2まで移動する様子を示し、図9は上反転位置R2から下反転位置R1まで移動する様子を模式的に示す。動作エリアE2内で示され各直線は、所定時間経過毎の第2のブレード14の位置及び状態を模式的に示す。なお、図8及び図9では、特別制御領域Sに進入する際に制御される第2のブレード14の動作が理解されやすいように、特別制御領域Sの進入時位置において、制御部20が軸17eを中心に第2のブレード14を回動させた状態を記載している。
すなわち、第2のブレード14は下反転位置R1から上反転位置R2に向かって回動の際に、洗浄液を第2のブレード14の回動方向前方に噴射すると、ウインドウガラス100上で、洗浄液の一部は、回動する第2のブレード14のブレードラバー16に沿って流れ、第2のブレード14の先端14aからブレードラバー16の延在方向に飛ばされ、或いは流れる
図8に示すように、制御部20は、特別制御領域S内を第2ブレード14が移動する際、より詳細には基準軸芯Lが特別制御領域Sに進入する際に、制御部20はアクチュエータ18の第1リニアソレノイド19Aのソレノイド19Adを付勢し、コア19Abの軸部19Acが連結材19aを介して第2のブレード14の第1アーム部17cを牽引して第2のブレード14を回動して第2のブレード14の先端14aを第2のブレード14の移動方向後方に揺動して先端14aが下反転位置R1側に向ける。すなわち、第2のブレード14の先端14aの向きが特定領域101を通過する時間が極めて短縮される。また、第2のブレード14の延在方向に流れて先端14aから飛散する洗浄液が特定領域101に流入することが抑制される。
制御部20は、特別制御領域S内を第2のブレード14の基準軸芯Lが通過すると、アクチュエータ18の第2リニアソレノイド19Aのソレノイド19Adを消勢し、リターンスプリング19Beの付勢力により第2のブレード14を直線状に復帰する。
一方、第2のブレード14が上反転位置R2から下反転位置R1に向かって回動の際に、洗浄液を第2のブレード14の回動方向前方に噴射すると、ウインドウガラス100上で、洗浄液の一部は、回動する第2のブレード14のブレードラバー16に沿って流れ、第2のブレード14の先端14aからブレードラバー16の延在方向に飛ばされ、或いは流れる。
そこで、図9に示すように、制御部20は、特別制御領域S内を第2ブレード14が移動する際、より詳細には基準軸芯Lが特別制御領域Sに進入する際に、制御部20はアクチュエータ18の第2リニアソレノイド19Bのソレノイド19Bdを付勢し、連結材19bを介して第1アーム部17cを牽引して第2のブレード14を回動して第2のブレード14の先端14aを第2のブレード14に移動方向後方に揺動して先端14aを上反転位置R2側に向ける。すなわち、第2のブレード14の先端14aの向きが特定領域101を通過する時間が極めて短縮される。
また、先端14aを第2のブレード14の移動方向後方に揺動することで、先端14aを移動方向前方に揺動する場合に比べ、ウインドウガラス100等に摺接する反力、すなわち抵抗がすくなく容易に揺動することができる。
また、第2のブレード14の延在方向に流れて移動し、先端14aから飛散する洗浄液が特定領域101に流入することが防止乃至抑制される。
制御部20は、特別制御領域S内を第2ブレード14の基準軸芯Lが通過すると、アクチュエータ18の第2リニアソレノイド19Bのソレノイド19Bdを消勢し、リターンスプリング19Beの付勢力により第2のブレード14を直線状に復帰する。
即ち、第2のワイパブレード14が下反転位置R1から上反転位置R2或いは上反転位置R2から下反転位置R1に移動する際、第2のブレード14の基準軸芯Lが特定領域101を通過する移動の際、第2のブレード14の先端14aが第2のブレード14の移動方向後方を向く方に制御することで、第2のブレード14からの洗浄液の押し出す及び飛び出し方向が制御され、第2のブレード14からウインドウガラス100の中央上部の特定領域101への洗浄液の飛散が防止され、特定領域に洗浄液が残存することが有効的に防止できる。
なお、上記実施の形態では、第2のブレード14の先端14aを第2のブレード14の移動方向後方を向くように制御したが、移動方向前方を向くように制御することもできる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態ではアクチュエータ18として第1リニアソレノイド19A及び第2リニアソレノイド19Bにより構成したが、例えば図10に要部を模式的に示すように、回動アーム13の基端、いわゆるピボット近傍にカム山31aを有するカム面31が形成されたカム30を設け、回動アーム13にプッシュロッドスプリング34により基端32aがカム面31方向に付勢されるプッシュロッド32を設け、プッシュロッド32の先端にプッシュロッド32の往復動に連動してブレード14の先端領域14A或いはブレード14を揺動せしめる揺動機構(図示せず)に連結し、回動アーム11の回動に伴うプッシュロッド32の往復動によりブレード14の先端領域14A或いはブレード14を回動するように構成することもできる。
更に、ステッピングモータ等によってアクチュエータを構成することもできる。
10 車両用ワイパ装置
11 回動アーム
12 第1のブレード
13 回動アーム
14 第2のブレード
14a 先端
14A 先端領域
16−1、16−2 カメラ(撮像装置)
20 制御部
16 ブレードラバー
17 ホルダ
18 アクチュエータ
100 ウインドウガラス
101 特定領域

Claims (5)

  1. 回動アームの先端に取り付けられるブレードであって、車両ウインドウガラスの中央上部領域を稼動範囲に含む第1のブレード及び該第1のブレードの稼動範囲の下方領域を稼動範囲とする第2のブレードと、前記回動アームを介して前記各ブレードを前記各稼動範囲にてウインドウガラス上で往復移動させるブレード駆動部と、を含む車両用ワイパ装置であって、
    前記第2のブレードの動作を制御する制御部を備え、
    前記第2のブレードのブレードラバーを保持するホルダは、前記回動アームに連結される長尺状のホルダ本体と、前記ホルダ本体の長手方向に対して屈曲可能なホルダ先端部とを有し、
    前記制御部は、前記ホルダ本体の幅方向中央を通基準軸芯の延長線が、前記中央上部領域の予め特定した特定領域を通過する際に、前記ホルダ先端部を前記基準軸芯に対して移動方向の前方側又は後方側に屈曲させることを特徴とするワイパ装置。
  2. 前記制御部は、前記第2のブレードのホルダ先端部を移動方向の後方側に屈曲させることを特徴とする請求項1に記載の車両用ワイパ装置。
  3. 回動アームの先端に取り付けられるブレードであって、車両ウインドウガラスの中央上部領域を稼動範囲に含む第1のブレード及び該第1のブレードの稼動範囲の下方領域を稼動範囲とする第2のブレードと、前記回動アームを介して前記各ブレードを前記各稼動範囲にてウインドウガラス上で往復移動させるブレード駆動部と、を含む車両用ワイパ装置であって、
    前記第2のブレードの動作を制御する制御部を備え、
    前記第2のブレードは、ブレードラバーを保持する長尺状のホルダを備え、長手方向の中央部が前記回動アームの先端に支持軸によって回動自在に支持され、
    前記制御部は、前記第2のブレードが前記支持軸周りに回転していない基準状態において前記ホルダの幅方向中央を通る基準軸芯の延長線が、前記中央上部領域の予め特定した特定領域を通過する際に、前記第2のブレードの先端が前記基準軸芯に対して移動方向の前方又は後方を向くように前記第2のブレードを回動させることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 前記制御部は、前記第2のブレードの先端が移動方向の後方を向くように前記第2のブレードを回動させることを特徴とする請求項3に記載の車両用ワイパ装置。
  5. 前記特定領域は、前記ウインドウガラスの内側車室内上部に撮像装置を有する車両における該撮像装置の画角範囲に相当する領域であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置。
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