JP6402679B2 - 電源装置 - Google Patents

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本発明は、車両の駆動力を発生することができる第1電動機及び同車両の駆動力を発生することができる第2電動機を搭載した同車両に適用され、蓄電池と、コンバータと、第1インバータと、第2インバータと、を備える電源装置に関する。
コンバータ、第1インバータ及び第2インバータを含む電源装置において、これら各回路を構成するスイッチング素子に所定閾値以上の電流である過電流が発生する場合がある。過電流が発生したときには、電源装置の内外において機器破壊が起こらないように、これら回路内の各スイッチング素子を強制的に停止(以下、「シャットダウン」とも称呼する。)する保護制御を行う電源装置が知られている。
例えば、従来の電源装置の一つ(以下、「従来装置」と称呼する。)は、その第1インバータ内に過電流(第1所定閾値Ith1以上の電流)が流れたことを検出する第1過電流検出部を備える。従来装置において、第1過電流検出部は過電流を検出すると、その出力である第1過電流検出信号FIV1の値を「0」から「1」へと変化させるとともに第1インバータを構成する各スイッチング素子をシャットダウンする。
更に、従来装置は、第2インバータ内に過電流(第2所定閾値Ith2以上の電流)が流れたことを検出する第2過電流検出部を備える。従来装置において、第2過電流検出部は過電流を検出すると、その出力である第2過電流検出信号FIV2の値を「0」から「1」へと変化させるとともに第2インバータを構成する各スイッチング素子をシャットダウンする。
加えて、従来装置は、コンバータ内に過電流(所定閾値Ith3以上の電流)が流れたことを検出する第3異常検出部を備える。従来装置において、第3異常検出部は過電流を検出すると、その出力である第3異常検出信号FCVの値を「0」から「1」へと変化させるとともにコンバータを構成する各スイッチング素子をシャットダウンする(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2013−207831号公報
このような電源装置において、第1インバータの電流及び第2インバータの電流がコンバータの回路内に流れ込むことがある。この第1インバータ及び第2インバータからコンバータに流れ込む電流(以下、「流入電流」と称呼する。)の大きさが、所定閾値Ith3以上を超えた場合、第3異常検出信号FCVが発生(その値が「0」から「1」へ変化)する。即ち、この場合、コンバータの動作異常ではないにもかかわらず、第3異常検出部がコンバータを構成する各スイッチング素子をシャットダウンしてしまう。その結果、コンバータに昇圧動作を行わせながら退避走行を行うことができないという問題があった。
本発明は上記問題に対処するために為されたものである。即ち、本発明の目的の一つは、第1インバータ又は第2インバータにて発生した過電流がコンバータへ流れ込んだ結果、コンバータが「過電流故障」であると判定される場合に、コンバータに昇圧動作を行わせながら車両に退避走行を行わせることができる電源装置を提供することにある。
本発明の電源装置(以下、「本発明装置」と称呼する。)は、車両の駆動力を発生することができる第1電動機及び同車両の駆動力を発生することができる第2電動機を搭載した同車両に適用され、蓄電池と、コンバータと、第1インバータと、第2インバータと、制御部と、第1異常検出部と、第2異常検出部と、第3異常検出部と、を備える。
前記コンバータは、前記蓄電池から印加される電圧を昇圧して同昇圧した電圧を前記第1コンバータ及び前記第2コンバータに印加する昇圧動作を行うように構成される。
前記第1インバータは、前記コンバータから印加される直流電圧を交流電圧に変換して前記第1電動機に印加する第1直流交流変換動作を行うように構成される。
前記第2インバータは、前記コンバータから印加される直流電圧を交流電圧に変換して前記第2電動機に印加する第2直流交流変換動作を行うように構成される。
なお、コンバータは、前記昇圧動作とともに、同第1インバータ及び同第2インバータから印加される電圧を降圧して同降圧した電圧を同蓄電池に印加する降圧動作を行うことができるものであってもよい。
第1インバータは、前記第1直流交流変換動作とともに、前記第1電動機から供給される交流電力を直流電力へと変換する動作を行うことができるものであってもよい。
第2インバータは、前記第2直流交流変換動作とともに、前記第2電動機から供給される交流電力を直流電力へと変換する動作を行うことができるものであってもよい。
前記制御部は、前記第1インバータに前記第1直流交流変換動作を行わせ、前記第2インバータに前記第2直流交流変換動作を行わせ、且つ前記コンバータに前記昇降圧動作を行わせるように構成される。
前記第1異常検出部は、前記第1インバータ内の部品の故障を検出したときに、同第1インバータ内の同部品が故障したことを示す信号である「第1異常検出信号」を発生するように構成される。
前記第2異常検出部は、前記第2インバータ内の部品の故障を検出したときに、同第2インバータ内の同部品が故障したことを示す信号である「第2異常検出信号」を発生するように構成される。
前記第3異常検出部は、前記コンバータ内を流れる電流が所定閾値以上であるときに、同コンバータが異常であることを示す信号である「第3異常検出信号」を発生するように構成される。
更に前記制御部は、
(1)前記第3異常検出信号が発生した場合に前記第1異常検出信号の発生が確認されないときには、前記コンバータの前記昇圧動作を停止させるとともに、前記蓄電池の電力を前記第2インバータに供給し、変換された交流電力を前記第2電動機に供給し、前記第2電動機を動作させることにより前記車両を走行させ、
前記コンバータの前記昇圧動作を停止させてから所定時間経過後に前記コンバータの前記昇圧動作を再開させた時点において前記第1異常検出信号の発生が確認されるときには、前記第1インバータの前記第1直流交流変換動作を停止させるとともに、前記コンバータと前記第2インバータとを用いて前記第2電動機へ交流電圧を印加させることにより前記車両を走行させる。
(2)前記第3異常検出信号が発生した場合に前記第2異常検出信号の発生が確認されないときには、前記コンバータの前記昇圧動作を停止させるとともに、前記蓄電池の電力を前記第2インバータに供給し、変換された交流電力を前記第2電動機に供給し、前記第2電動機を動作させることにより前記車両を走行させ、
前記コンバータの前記昇圧動作を停止させてから所定時間経過後に前記コンバータの前記昇圧動作を再開させた時点において前記第2異常検出信号の発生が確認されるときには、前記第2インバータの前記第2直流交流変換動作を停止させるとともに、前記コンバータと前記第1インバータとを用いて前記第1電動機へ交流電圧を印加させることにより前記車両を走行させる。
より具体的には、先ず、第3異常検出部によってコンバータ内の各スイッチング素子を流れる電流が所定閾値以上となったと判定されると、第3異常検出信号が発生する。その後、第1異常検出信号が発生したときは、制御部は第1インバータ内の部品故障により過電流が発生し、その過電流がコンバータに流れ込んだと判断する。つまり、制御部は、コンバータ及び第2インバータは正常であるが、第1インバータが異常であると判断する。この場合、制御部は、コンバータ及び第2インバータを動作させ、車両の走行モードを「コンバータによる昇圧動作及び第2インバータによる第2直流交流変換動作により第2電動機を駆動する退避走行モード」に移行させる。
同様に、第3異常検出信号の発生後、第2異常検出信号の発生が確認されるときは、制御部は第2インバータの部品故障により過電流が発生し、その過電流がコンバータに流れ込んだと判断する。つまり、制御部は、コンバータ及び第1インバータは正常であるが、第2インバータが異常であると判断する。この場合、制御部は、コンバータ及び第1インバータを動作させ、車両の走行モードを「コンバータによる昇圧動作及び第1インバータによる第1直流交流変換動作により第1電動機を駆動する退避走行モード」に移行させる。
このように、本電源装置は、第1又は第2インバータからコンバータへの過電流が流れ込んで第3異常検出信号が発生した場合には、コンバータと異常が発生していない「第1及び第2インバータの何れか一方」とを用いて車両を退避走行させることができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の各実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る「電源装置」が適用された車両の概略構成図である。 図2は、図1に示した電源装置の作用を説明するタイムチャートであり、第2インバータが異常の場合であってリトライ回数が1回の場合のタイムチャートである。 図3は、図1に示した電源装置の作用を説明するタイムチャートであり、第2インバータが異常の場合であってリトライ回数が2回の場合のタイムチャートである。 図4は、図1に示した電源装置の作用を説明するタイムチャートであり、第1インバータが異常の場合のタイムチャートである。 図5は、実施形態に係る電源装置の「走行モード決定ルーチン」を示したフローチャートである。 図1に示した電源装置の作用の変形例を説明するタイムチャートであり、図2と同様に第2インバータが異常の場合のタイムチャートである。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る「電源装置」について説明する。本実施形態に係る「電源装置」はハイブリッド自動車に適用されている。
(構成)
図1に示したように、ハイブリッド車両(以下、「車両」とも称呼する。)10は、本発明の実施形態に係る電源装置11、負荷装置12及び駆動装置13等を備えている。
電源装置11は、蓄電池21、第1電圧センサ22、第2電圧センサ23、コンバータ30、第1インバータ40、第2インバータ60、制御部100、第1異常検出部101、第2異常検出部102、第3異常検出部103、及びシステムメインリレーSMR1〜3を備えている。
負荷装置12は、第1発電電動機81、第2発電電動機82及び内燃機関83を備えている。
駆動装置13は、動力分割機構90、減速機構91、車軸92、ディファレンシャルギア93及び駆動輪94を備えている。
蓄電池21は充放電が可能な二次電池(リチウムイオン電池)を複数組み合わせることにより構成されている。なお、二次電池はニッケル水素電池及び他の二次電池であってもよい。蓄電池21の正極端子(P1)及び負極端子(N1)は、一対の給電線(PL1,NL1)のそれぞれの一端と接続されている。一対の給電線(PL1,NL1)のそれぞれの他端はコンバータ30の一対の低圧側端子部(P2,N2)とそれぞれ接続されている。
システムメインリレー(以下、「リレー」と称呼する。)SMR1〜3は、図示しない「車両10のパワースイッチ」と連動して蓄電池21とコンバータ30との間の回路の接続又は遮断を行う装置である。リレーSMR1は、端子N1と「一端が端子N2に接続された抵抗RLの他端」との間に接続される。リレーSMR2は、端子N1と端子N2との間に接続される。リレーSMR3は、端子P1と端子P2との間に接続される。リレーSMR1〜3は、電子制御装置(以下、「制御部」とも称呼する。)100からの信号によって開閉させられる。
コンバータ30は、前述した一対の低圧側端子部(P2,N2)と、一対の高圧側端子部(P3,N3)と、電圧変換部と、を備えている。本明細書において、一対の低圧側端子部(P2,N2)間の電圧は一次側電圧VLと称呼され、一対の高圧側端子部(P3,N3)間の電圧は二次側電圧VHと称呼される。電圧変換部は、一次側電圧VLを二次側電圧VHへと、及び、その逆へと変換することができる。
コンバータ30の電圧変換部は、コンデンサ31、リアクトル32、第1のIGBT33、ダイオード34、第2のIGBT35、ダイオード36及びコンデンサ37を備えている。
コンデンサ31は、リレーSMR1〜3よりも高圧端子部(P3,N3)側において、一対の給電線(PL1,NL1)と接続された一対の電力線の間に挿入されている。コンデンサ31は、一次側電圧VLを平滑化する。
リアクトル32は、コンデンサ31よりも高圧側端子部(P3,N3)側において給電線PL1と接続された電力線に直列に挿入されている。
第1のIGBT33にはダイオード34が逆並列接続され、第2のIGBT35にはダイオード36が逆並列接続されている。第1のIGBT33及び第2のIGBT35は、ダイオード34のアノードとダイオード36のカソードとが中間接続点Qにおいて接続されるように互いに直列に接続され、一対の高圧側端子部(P3,N3)間に挿入されている。この中間接続点Qには、リアクトル32が接続されている。
第1のIGBT33とダイオード34とによって構成される回路は、上アーム30aと称呼される。第2のIGBT35とダイオード36とによって構成される回路は、下アーム30bと称呼される。即ち、上アーム30aと下アーム30bとは直列に接続されている。
コンデンサ37は、一対の高圧側端子部(P3,N3)間に挿入されている。コンデンサ37は、二次側電圧VHを平滑化する。
コンバータ30は、第1のIGBT33が後述する制御部100からのPWM(パルス幅変調)信号に基づいてスイッチングされる(オン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えられる)ことによって、二次側電圧VHを一次側電圧VLに変換する降圧動作を実行する。この場合において、コンバータ30は、一次側電圧VLを蓄電池21に印加する。
又、コンバータ30は、第2のIGBT35が後述する制御部100からのPWM信号に基づいてスイッチングされる(オン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えられる)ことによって、一次側電圧VLを二次側電圧VHに変換する昇圧動作を実行する。この場合において、コンバータ30は、二次側電圧VHを第1インバータ40及び第2インバータ60に印加する。なお、コンバータ30において、IGBTの代わりにパワーMOSFET等を使用することもできる。
第1インバータ40は、一対の入力端子部(P4,N4)と、直流交流変換部と、第1電流センサ47と、を備える。一対の入力端子部(P4,N4)は、コンバータ30の一対の高圧側端子部(P3,N3)にそれぞれ接続されている。第1インバータ40の直流交流変換部は、U相レグ、V相レグ及びW相レグを含んでいる。これらのレグは、それぞれが一対の入力端子部(P4,N4)間に挿入され、互いに並列に接続されている。
第1インバータ40のU相レグは、IGBT41及びIGBT42を備える。IGBT41及びIGBT42には、ダイオード51及びダイオード52がそれぞれ逆並列接続されている。IGBT41とIGBT42とは、ダイオード51のアノードとダイオード52のカソードとが接続されるように、互いに直列に接続されている。IGBT41とIGBT42との接続点は、第1発電電動機81の図示しないU相コイルに接続されている。
第1インバータ40のV相レグは、IGBT43及びIGBT44を備える。IGBT43及びIGBT44には、ダイオード53及びダイオード54がそれぞれ逆並列接続されている。IGBT43とIGBT44とは、ダイオード53のアノードとダイオード54のカソードとが接続されるように、互いに直列に接続されている。IGBT43とIGBT44との接続点は、第1発電電動機81の図示しないV相コイルに接続されている。
第1インバータ40のW相レグは、IGBT45及びIGBT46を備える。IGBT45及びIGBT46には、ダイオード55及びダイオード56がそれぞれ逆並列接続されている。IGBT45とIGBT46とは、ダイオード55のアノードとダイオード56のカソードとが接続されるように、互いに直列に接続されている。IGBT45とIGBT46との接続点は、第1発電電動機81の図示しないW相コイルに接続されている。
第1電流センサ47は、第1発電電動機81に流れる電流(第1発電電動機電流Img1)を検出するように設けられる。第1発電電動機電流Img1は三相電流であり、その瞬時値の和が「0」であるので、第1電流センサ47は、図1に示したように二相分の電流(V相電流及びW相電流)を検出するように配設されれば足りる。
第2インバータ60は、一対の入力端子部(P6,N6)と、直流交流変換部と、第2電流センサ67と、を備える。一対の入力端子部(P6,N6)は、コンバータ30の一対の高圧側端子部(P3,N3)にそれぞれ接続されている。第2インバータ60の直流交流変換部は、U相レグ、V相レグ及びW相レグを含んでいる。これらのレグは、それぞれが一対の入力端子部(P6,N6)間に挿入され、互いに並列に接続されている。なお、第2インバータ60のU相レグ、V相レグ及びW相レグの構成は、第1インバータ40のそれぞれのレグの構成と同様であるので、説明を省略する。
第2電流センサ67は、第2発電電動機82に流れる電流(第2発電電動機電流Img2)を検出するように設けられる。第2発電電動機電流Img2は三相電流であり、その瞬時値の和が「0」であるので、第2電流センサ67は、第1電流センサ47と同様に二相分の電流(V相電流及びW相電流)を検出するように配設されれば足りる。なお、第1インバータ40及び第2インバータ60において、IGBTの代わりにパワーMOSFET等の他のスイッチング素子を使用することもできる。
第1インバータ40及び第2インバータ60は、それらの各IGBTが制御部100からのPWM信号に基づいてスイッチングされることによって制御される。
より具体的に述べると、第1インバータ40は、第1の態様にてIGBT41〜46が制御部100からのPWM信号に基づいてスイッチングされる(オン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えられる)ことによって、入力端子部(P4,N4)間の直流電力を三相交流電力へと変換する。この態様において、第1インバータ40は、この三相交流電力の電圧をU相、V相及びW相の各レグにおける二つのIGBTの接続点から第1発電電動機81へ出力する。
更に、第1インバータ40は、第2の態様にてIGBT41〜46が制御部100からのPWM信号に基づいてスイッチングされる(オン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えられる)ことによって、U相、V相及びW相の各レグにおける二つのIGBTの接続点から入力される第1発電電動機81からの三相交流電力を直流電力へと変換する。この態様において、第1インバータ40は、この直流電力の電圧を二次側電圧VHとして入力端子部(P4,N4)間に出力する。このように、第1インバータ40が第1の態様にて行う直流電力から交流電力への変換動作及び第2の態様にて行う交流電力から直流電力への変換動作を「第1直流交流変換動作」と称呼する。
同様に、第2インバータ60は、第1の態様にてIGBT61〜66が制御部100からのPWM信号に基づいてスイッチングされる(オン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えられる)ことによって、入力端子部(P6,N6)間の直流電力を三相交流電力へと変換する。この態様において、第2インバータ50は、この三相交流電力の電圧をU相、V相及びW相の各レグにおける二つのIGBTの接続点から第2発電電動機82へ出力する。
更に、第2インバータ60は、第2の態様にてIGBT61〜66が制御部100からのPWM信号に基づいてスイッチングされる(オン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えられる)ことによって、U相、V相及びW相の各レグにおける二つのIGBTの接続点から入力される第2発電電動機82からの三相交流電力を直流電力へと変換する。この態様において、第2インバータ60は、この直流電力の電圧を二次側電圧VHとして入力端子部(P6,N6)間に出力する。このように、第2インバータ60が第1の態様にて行う直流電力から交流電力への変換動作及び第2の態様にて行う交流電力から直流電力への変換動作を「第2直流交流変換動作」と称呼する。
第1発電電動機81及び第2発電電動機82は、いずれも内部に永久磁石を有するロータと、三相コイルが巻回されたステータを含む。第1発電電動機81及び第2発電電動機82は、発電電動機として動作するとともに発電機として動作することも可能である。第1発電電動機81は、主に発電機として用いられ、更に、内燃機関83の始動時には内燃機関83のクランキングを行う。第2発電電動機82は、主として発電電動機として用いられ、車両10の駆動力を発生させる。なお、第1発電電動機81及び第2発電電動機82は、回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサを備え、回転位置検出センサからの信号が制御部100に送られる。
内燃機関83は、ガソリン燃料機関であり、制御部100によって吸入空気量及び燃料噴射量等が制御されることによってトルクを発生する。
動力分割機構90は遊星歯車機構を備え、内燃機関83、第1発電電動機81及び第2発電電動機82からのトルクを変換し、そのトルクを減速機構91及び車軸92を介してディファレンシャルギア93に出力するようになっている。ディファレンシャルギア93に出力されたトルクは、駆動輪94に伝達される。なお、動力分割機構90及びその制御方法は周知であり、特開2009−126450号公報(米国公開特許番号 US2010/0241297)、及び、特開平9−308012号公報(米国出願日 1997年月10日の米国特許第6,131,680号)等に詳細に記載されている。これらは、参照することにより本願明細書に組み込まれる。
コンバータ30の一対の低圧側端子部(P2,N2)の間には、DC/DCコンバータ95を介して補機蓄電装置96が接続されている。補機蓄電装置96に蓄積された電力は、図示しない前照灯等の電装機器の駆動の他、制御部100を動作させるためにも用いられる。
制御部100は、CPU、ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータを主要部品として有する電子制御ユニットである。なお、制御部100は、車両10のシステム全体を制御するコントローラ、内燃機関83を制御するエンジンコントローラ、第1インバータ40及び第2インバータ60等を制御するMGコントローラ、蓄電池21の監視等を行う電池コントローラ、図示しない制動装置を制御するブレーキコントローラ等の複数の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit )から構成されていてもよい。これらのコントローラは互いに通信線を通じて情報を交換する。
制御部100は、リレーSMR1〜3に対して指令を送り、蓄電池21とコンバータ30とを電気的に接続したり遮断したりすることができる。
制御部100は、車両10の走行速度(車速)、アクセルペダルの踏込量、内燃機関83の回転速度、第1発電電動機81の回転速度、第2発電電動機82の回転速度及び蓄電池21の残容量(SOC:State Of Charge )等を図示を省略したセンサからの信号に基づいて取得するようになっている。更に、制御部100は、第1電圧センサ22により計測される一次側電圧VL、第2電圧センサ23により計測される二次側電圧VH、第1電流センサ47により計測される第1発電電動機電流Img1及び第2電流センサ67により計測される第2発電電動機電流Img2等を取得するようになっている。
なお、制御部100は、内燃機関83を停止した状態において、第1発電電動機81及び第2発電電動機82の少なくとも一方を作動させながら車両10を走行させるEV走行モード、並びに内燃機関83、第1発電電動機81及び第2発電電動機82の少なくとも一つを作動させながら車両10を走行させるHV走行モード、のいずれかを選択的に実現することができる。制御部100は、蓄電池21の残容量、車速及び図示しないアクセルペダルの踏込量等に基づいて何れのモードによって走行するかを決定する。
係るHV走行モード及びEV走行モードによるハイブリッド車両の走行制御は周知であり、例えば、特開2009−126450号公報(米国公開特許番号 US2010/0241297)及び特開平9−308012号公報(米国出願日 1997年3月10日の米国特許第6,131,680号)等に詳細に記載されている。これらは、参照することにより本願明細書に組み込まれる。
第1異常検出部101は、第1インバータ40内の部品の故障を検出したときに、第1インバータ40内の部品が故障したことを示す信号である第1異常検出信号(以下、「第1インバータ異常信号」とも称呼する。)DIV1を発生する(その値が「0」から「1」へ変化する)。部品の故障とは、例えば、第1電流センサ47の感度低下故障及びIGBT41〜IGBT46の短絡故障等が挙げられる。
更に、第1異常検出部101は、第1インバータ40内の各スイッチング素子(IGBT41〜IGBT46)に過電流を検知する図示しないセンサを備えている。この場合、第1異常検出部101は、IGBT41〜IGBT46のうち少なくとも1つのスイッチング素子において過電流が検出されると(電流値が第1電流閾値Ith1を超えると)過電流異常であると判定する。
第1インバータ40において発生する過電流の原因の一つは、第1インバータ40内の第1電流センサ47の故障である。例えば、第1電流センサ47の感度が低下すると、第1電流センサ47の出力値(第1計測電流値)は実際の電流値(実電流値)よりも小さくなる。よって、実電流値が制御部100が指令する「指令電流値」を超えていても、計測電流値が「指令電流値」を超えない場合がある。この場合、第1インバータ40の電流フィードバック制御を行う制御部100は、計測電流値を「指令電流値」に到達させようとして電流を増加させる。従って、第1電流センサ47の感度低下の度合いと「指令電流値」の設定条件によっては、実電流値が第1所定閾値Ith1に達することがある。
そこで、上述した第1電流センサ47の故障を検出するために、第1異常検出部101は、第1電流センサ47により計測される「第1計測電流値」と、第1インバータ40及び第1発電電動機81の制御情報から推定される「第1推定電流値」と、の比較結果に基づいて、「第1電流センサ異常」の有無を判定する。
具体的には、「第1推定電流値」は第1インバータ40の制御情報(二次側電圧VH及び制御部100からの「指令電圧値」等)及び第1発電電動機81の制御情報(回転数等)から演算することができる。例えば、これらの制御情報を変数とする第1推定電流値を求める演算式に従って演算すること、又は予め作成された「これらの制御情報と第1推定電流値との関係を規定するルックアップテーブル」に実際の制御情報を適用すること、によって第1推定電流値を演算することができる。
よって、「第1推定電流値」に対する「第1計測電流値」の比率が小さいとき、実際に第1インバータ40に流れる「実電流」は、制御部100による電流フィードバック制御によって、制御部100が指令する「指令電流値」よりも大きくなる。上記「比率」が小さいほど、「実電流」が「指令電流値」から乖離する程度は大きくなり、過電流異常が発生する確率が高くなる。
つまり、第1インバータ40において、「第1推定電流値」に対する「第1計測電流値」の比率が「所定の比率」以下であるときには、後述する「コンバータ30が異常であることを示す信号である第3異常検出信号(以下、「コンバータ異常信号」とも称呼する。)FCV」の発生原因が第1インバータ40の過電流異常である蓋然性が高いと言える。第1異常検出部101は、「第1推定電流値」に対する「第1計測電流値」の比率が「所定の比率」以下であるときに第1電流センサ47の故障と判断して第1インバータ異常信号DIV1を発生する。
本実施形態において、第1異常検出部101はIGBT41〜IGBT46及び第1電流センサ47の他、第1インバータ40内の故障診断対象となっている部品のうち、いずれの部品の故障が認められた場合においても過電流異常の原因となる可能性があると判断して第1インバータ異常信号DIV1を発生する。この第1インバータ異常信号DIV1は、制御部100に入力するようになっている。更に、第1異常検出部101は、回路保護のために第1インバータ40の第1直流交流変換動作を停止する(即ち、IGBT41〜IGBT46をオフ状態とする)。
第2異常検出部102は、第2インバータ60内の部品の故障を検出したときに、第2インバータ60内の部品が故障したことを示す信号である第2異常検出信号(以下、「第2インバータ異常信号」とも称呼する。)DIV2を発生する(その値が「0」から「1」へ変化する。)。部品の故障とは、第1異常検出部101と同様、例えば、第2電流センサ67の感度低下故障及びIGBT61〜IGBT66の短絡故障等が挙げられる。
更に、第2異常検出部102は、第2インバータ60内の各スイッチング素子(IGBT61〜IGBT66)に過電流を検出する図示しないセンサを備えている。第2異常検出部102は、IGBT61〜IGBT66のうち少なくとも1つのスイッチング素子において過電流が検出されると第2インバータ60が「過電流異常」であると判定する。
第2異常検出部102は、第2電流センサ67により計測される「第2計測電流値」と、第2インバータ60及び第2発電電動機82の制御情報から推定される「第2推定電流値」と、の比較結果に基づいて、「第2電流センサ故障」の有無を判定する。具体的な構成は、第1異常検出部101の構成と同様である。
第2インバータ異常信号DIV2は、制御部100に入力するようになっている。更に、第2異常検出部102は、回路保護のために第2インバータ60の第2直流交流変換動作を停止する(即ち、IGBT61〜IGBT66をオフ状態とする)。
第3異常検出部103は、コンバータ30内を流れる電流が所定閾値Ith3以上であるときに、コンバータ30が「過電流異常」であると判定する。具体的には、第3異常検出部103は、コンバータ30内の各スイッチング素子(IGBT33及びIGBT35)に過電流を検出する図示しないセンサを備えている。第3異常検出部103は、IGBT33を流れる電流又はIGBT35を流れる電流が所定閾値Ith3以上であるときに、コンバータ30が「過電流異常」であると判定する。
更に、第3異常検出部103は、コンバータ30内の各スイッチング素子(IGBT33及びIGBT35)の過熱を検出する図示しないセンサを備えている。第3異常検出部103は、IGBT33の温度又はIGBT35の温度が所定温度以上であるときに、コンバータ30が「過熱異常」であると判定する。
つまり、第3異常検出部103は、コンバータ30の「過電流異常」及び「過熱異常」(以下、「過電流異常等」と称呼する。)を検出する。第3異常検出部103は、コンバータ30の「過電流異常等」を検出すると、コンバータ30が異常であることを示す信号である第3異常検出信号(以下、「コンバータ異常信号」とも称呼する。)FCVを発生する(その値を「0」から「1」へと変化させる)。コンバータ異常信号FCVは、制御部100に入力するようになっている。更に、第3異常検出部73は、回路保護のためにコンバータ30の昇降圧動作を停止する(即ち、IGBT33及びIGBT35をオフ状態とする)。
(作動)
以下、電源装置11の作動について、図2〜図4を参照しながら説明する。図2〜図4には、コンバータ30内(IGBT33又はIGBT35)を流れる電流Icv、コンバータ異常信号(第3異常検出信号)FCV、第1インバータ異常信号(第1異常検出信号)DIV1、第2インバータ異常信号(第2異常検出信号)DIV2、カウンタc、コンバータ30の作動−強制停止状態、第1インバータ40の作動−強制停止状態及び第2インバータ60の作動−強制停止状態についてのタイムチャートが示される。
上記「作動状態」とは、以下に定義される状態をいう。
・コンバータ30の場合:
上アーム30aのスイッチング素子(IGBT33)の状態をオフ状態とするとともに下アーム30bのスイッチング素子(IGBT35)の状態をオン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えることにより蓄電池21からコンバータ30に印加される一次側電圧VLを昇圧する昇圧動作を行っている状態。又は、下アーム30bのスイッチング素子(IGBT35)の状態をオフ状態とするとともに上アーム30aのスイッチング素子(IGBT33)の状態をオン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えることにより二次側電圧VHを降圧する降圧動作を行っている状態。
・第1インバータ40の場合:
複数のレグのスイッチング素子(IGBT41〜46)の各状態を第1の態様にてオン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えることにより二次側電圧VHを交流電圧へと変換している状態。又は、IGBT41〜46の各状態を第2の態様にてオン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えることにより第1発電電動機81から供給される交流電力を直流電力へと変換している状態。
・第2インバータ60の場合:
複数のレグのスイッチング素子(IGBT61〜66)の各状態を第1の態様にてオン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えることにより二次側電圧VHを交流電圧へと変換している状態。又は、IGBT61〜66の各状態を第2の態様にてオン状態とオフ状態との間で繰り返し切り替えることにより第2発電電動機82から供給される交流電力を直流電力へと変換している状態。
上記「強制停止状態」とは、以下に定義される状態をいう。
コンバータ30、第1インバータ40及び第2インバータ60において、各スイッチング素子の状態を常にオフに維持している状態。
なお、以下に述べる「通常動作」とは、コンバータ30、第1インバータ40及び第2インバータ60が総て「作動状態」にあることをいう。更に、以下に述べる「通常走行」とは、電源装置11が「通常動作」している状態において電源装置11を搭載した車両10が走行していることをいう。
(1)先ず、コンバータ30に過電流異常等が発生した(コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化した)原因が第2インバータ60にて発生した過電流の流入である場合について図2を参照しながら説明する。
時刻t0は、まだ電源装置11に何らの異常も発生しておらず、電源装置11が通常動作している状態である。この場合、コンバータ30を流れるコンバータ電流Icvは所定閾値Ith3よりも低い。時刻t0において、コンバータ異常信号FCV、第1インバータ異常信号DIV1及び第2インバータ異常信号DIV2の値はいずれも「0」である。
カウンタcの値は、電源装置11が正常動作している場合には「0」に設定されている。従って、カウンタcの値は時刻t0において「0」である。更に、時刻t0において、コンバータ30、第1インバータ40及び第2インバータ60はすべて「作動状態」である。なお、カウンタcの値は、コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化した時点からインクリメントされ始め、その値がcmax となるまでインクリメントされ続ける。
通常動作が行われている場合に、何等かの原因により第2インバータ60に過電流が発生してその過電流がコンバータ30に流入し、コンバータ電流Icvが上昇を開始し時刻t1にて所定閾値Ith3を超える(過電流状態となる)。このとき、コンバータ30の過電流異常を検出する第3異常検出部103がコンバータ異常信号FCVを出力するとともにカウンタcの値が「1」ずつ増大され始める(インクリメントされ始める)。
その後、時刻t2において、コンバータ30は第3異常検出部103によって「作動状態」から「強制停止状態」へと移行させられる。その結果、第1インバータ40及び第2インバータ60のみが「作動状態」となる。この場合、制御部100は、車両10の走行モードを退避走行モードの一つである「MD放電走行モード」(第1退避走行モード)へ移行させる。なお、MD放電走行モードにおいては、コンバータ30が「強制停止状態」となったことによってコンバータ30内に過電流が流れなくなるので、時刻t2において、コンバータ異常信号FCVの値は「1」から「0」へと変化する。
この「MD放電走行モード」は、蓄電池21の電力を用いて第2発電電動機82を電動機としてのみ動作させ、第2発電電動機82から動力分割機構90を介して車軸92へ伝達されるトルクを用いて走行することができる退避走行モード(MD(Motor Drive)放電走行モード)を行うモードである。このとき、第2発電電動機82は運転者からの要求駆動力が得られるように運転される。「MD放電走行モード」においては、コンバータ30が停止した状態においても、ダイオード34を経由して蓄電池21に蓄えられた電力を放電しながら第2インバータ60に供給することが可能である。
その後、時刻t3になると、第2インバータ60内の部品故障が検出され、第2インバータ異常信号DIV2が発生(その値が「0」から「1」へと変化)する。この部品故障は、例えば第2電流センサ67の故障である。第2電流センサ67の故障判定は、前述したように、第2電流センサ67により計測される「第2計測電流値」と、第2インバータ60及び第2発電電動機82の制御情報から推定される「第2推定電流値」と、の比較結果に基づいて行われる。よって、実際に過電流が発生する時期と部品の故障判定がされる時期とは必ずしも一致しない。なお、第2インバータ異常信号DIV2の値は時刻t4においても「1」を維持する。
その後、カウンタcが所定値cmax となる時刻t4において、制御部100は、コンバータ30の昇降圧動作を再び開始させる(再び「作動状態」へと移行させる)「リトライ制御」を実行する。本例においては、時刻t4においても、第2インバータ60には依然として大電流が生じている。よって、この「リトライ制御」によってコンバータ30を再び「作動状態」へと移行させたとき、コンバータ30には第2インバータ60から大電流が流れ込むので、再び過電流が発生する(コンバータ電流Icvが再び所定閾値Ith3を超える。)。その結果、コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化する。カウンタcは時刻t4において一旦リセットされ、その値が「0」に設定された後、コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化するので、再びインクリメントされ始める。
時刻t4の経過後、コンバータ異常信号FCVの値は「1」、第1インバータ異常信号DIV1の値は「0」、第2インバータ異常信号DIV2の値は「1」となる。この結果から、制御部100は、「コンバータ異常信号FCVの発生は、第2インバータ60にて発生した過電流がコンバータ30に流れ込んだことが原因であり、第2インバータ60のみが異常な状態にある」と判定する。
そして、制御部100は、時刻t5において、第2インバータ60を「強制停止」状態に移行させる。第2インバータ60が「強制停止」状態になったことによってコンバータ電流Icvが所定閾値Ith3を下回るとともに、コンバータ異常信号FCVの値が「1」から「0」へと変化する。時刻t5において、制御部100は、車両10の走行モードをコンバータ30による昇圧が可能な第1発電電動機81を用いた退避走行モード(GD(Generator Drive )走行モード;第2退避走行モード)へと移行させる。
このGD走行モードは、第1インバータ40を作動させて第1発電電動機81を発電機として動作させるとともに、車両10を内燃機関83から動力分割機構90を介して車軸92へ伝達されるトルク(以下、「内燃機関直行トルク」とも称呼する。)を用いて走行することができる退避走行モードである。このとき、内燃機関83は運転者からの要求駆動力が得られるように運転される。
GD走行モードにおいては、第1発電電動機81を駆動することによって内燃機関83の回転速度NEが所望の回転速度に維持される。具体的には、第1発電電動機81の回転速度が内燃機関83の回転速度NEよりも高い場合、第1発電電動機81は回生駆動される。この場合、第1発電電動機81が回生駆動されることによって生じる交流電力は、第1インバータ30にて直流電力に変換され、コンバータ30にて電圧が降圧されて蓄電池21に蓄えられる。一方、第1発電電動機81の回転速度が内燃機関83の回転速度NEよりも低い場合、第1発電電動機81は力行駆動される。この場合、第1発電電動機81は、蓄電池21から供給される電力によって力行駆動される。
このように、コンバータ30の「強制停止状態」においては、MD放電走行モードによる退避走行となるが、リトライ制御後にGD走行モードへ移行すると、コンバータ30に昇圧動作を行わせながらの退避走行が可能となる。即ち、MD放電走行モードは、コンバータ30による昇圧動作が行われるまでの過渡的な(一時的な)退避走行モードであると言える。なお、時刻t6において、カウンタcの値がcmax に到達するが、このとき、コンバータ30は「作動状態」にあるためリトライ制御されることはなく、カウンタcの値は「0」に設定される。
(2)次に、コンバータ30に過電流異常等が発生した(コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化した)原因が第2インバータ60にて発生している過電流の流入であるが、上記(1)の場合と異なり、リトライ制御を2回行う場合を図3を参照しながら説明する。
この場合は、図2に示した場合と比べて、第2インバータ異常信号DIV2の発生時期(その値が「0」から「1」へと変化する時期)が遅くなっている。図3に示したように、時刻t4において1回目のリトライ制御を実行したとき、コンバータ30には過電流が流れてコンバータ異常信号FCVの値は「0」から「1」へと変化するのに対し、第2インバータ異常信号DIV2の値は「0」のままである。従って、この場合、制御部100は、コンバータ30の異常であると判定して、時刻t5においてコンバータ30を「強制停止状態」へと移行させる。即ち、制御部100は、車両10の走行モードを「MD放電走行モード」(第1退避走行モード)へ移行させる。
その後、時刻t8において、第2インバータ異常信号DIV2の値が「0」から「1」へと変化するので、カウンタcの値がcmax に到達する時刻t6にて2回目のリトライ制御を実行すると、制御部100は、第2インバータ60の過電流異常であると判定する。そして、時刻t7において、第2インバータ60を「強制停止状態」とし、車両10の走行モードを「GD走行モード」(第2退避走行モード)へ移行させる。
(3)次に、コンバータ30に過電流異常等が発生した(コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化した)原因が第1インバータ40にて発生している過電流の流入である場合について図4を参照しながら説明する。
上記と同様に、通常動作が行われている場合に、何等かの原因により第1インバータ40に過電流が発生してその過電流がコンバータ30に流入すると、コンバータ30は、時刻t1にて過電流状態となる。その後、時刻t2において、コンバータ30は第3異常検出部103によって「作動状態」から「強制停止状態」へと移行させられ、第1インバータ40及び第2インバータ60のみが「作動状態」となる。この場合、制御部100は、車両10の走行モードを退避走行モードの一つである「MD放電走行モード」(第1退避走行モード)へ移行させる。
図4に示したように、時刻t3において第1インバータ異常信号DIV1が発生する(その値が「0」から「1」へ変化する)と、時刻t4において行われる1回目のリトライ制御において、コンバータ異常信号FCV及び第1インバータ異常信号DIV1が検出される。従って、制御部100は第1インバータ40に発生した異常により過電流が発生し、コンバータ30に過電流が流れ込んだことが原因であると判断する。
よって、制御部100は、時刻t5において第1インバータ40を「強制停止」させ、車両10の走行モードを「コンバータ30による昇圧が可能な第2発電電動機82を用いた退避走行モード」(第3退避走行モード)へと移行させる。この場合、コンバータ30による昇降圧動作及び第2コンバータ60による直流交流変換動作が可能であるので、通常走行時と同等の駆動力をもって退避走行が可能である。但し、この場合、第1発電電動機81において発生する電力を蓄電池21に供給することができないので、車両10の走行距離は制限される。
<具体的作動>
次に、電源装置11の具体的作動について、図5を参照しながら説明する。図5は、制御部100のCPUが実行する「走行モード決定ルーチン」を示している。
以下、
(A)通常走行中である(過電流が発生していない)場合、
(B)通常走行中にコンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化した直後であり、インバータ内部品の故障が検出されていない場合、
(C)コンバータ強制停止後にコンバータの再起動を行ったところ(リトライ制御後)、第2インバータの部品故障があった場合、
(D)コンバータ異常信号FCVの値の「0」から「1」への変化に基づくコンバータ強制停止後にコンバータの再起動を行ったところ(リトライ制御後)、第1インバータの部品故障があった場合、
(E)コンバータ異常信号FCVの値の「0」から「1」への変化に基づくコンバータ強制停止後にコンバータの再起動を行ったところ(リトライ制御後)、コンバータの異常もインバータの異常も検出されなかった場合、
(F)インバータ強制停止中にコンバータ異常信号FCVが発生した場合。
について場合分けをして説明する。
以下において、リトライ制御実行フラグXretry は、コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」に変化すると、その値が「1」に設定されるフラグである。インバータ異常検出フラグXinv は、第1インバータ異常信号DIV1又は第2インバータ異常信号DIV2が発生したときに、その値が「1」に設定されるフラグである。
(A)通常走行中である場合。
CPUは図5に示した「走行モード決定ルーチン」を所定時期の経過毎に実行するようになっている。従って、適当なタイミングにてCPUは図5のステップ500から処理を開始し、ステップ505に進んでコンバータ30が作動中であるか否かを判定する。前述の仮定によれば、車両10は通常走行中であり、コンバータ30は作動中である。従って、CPUはステップ505にて「Yes」と判定してステップ510に進み、コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へ変化したか否かを判定する。
車両10は通常走行中であるので、コンバータ30に異常は発生していない。よって、コンバータ異常信号FCVの値は「0」を維持しており、その値は「0」から「1」へと変化していない。従って、CPUはステップ510にて「No」と判定してステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。即ち、この場合、車両10の通常走行が継続される。
(B)通常走行中にコンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化した直後であり、インバータ内部品の故障が検出されていない場合。
適当なタイミングにてCPUは図5のステップ500から処理を開始し、ステップ505にて「Yes」と判定してステップ510に進む。前述の仮定によれば、現時点において、コンバータ異常信号FCVの値は「0」から「1」へと変化している。従って、CPUはステップ510にて「Yes」と判定してステップ515に進み、インバータ異常検出フラグXinv の値が「0」であるか否かを判定する。
前述の仮定によれば、現時点において第1インバータ異常信号DIV1も第2インバータ異常信号DIV2も発生していないので、インバータ異常検出フラグXinv の値は「0」である。従って、CPUはステップ515にて「Yes」と判定してステップ520に進み、リトライ制御実行フラグXretry の値を「1」に設定してステップ525に進み、インバータ異常検出フラグXinv の値が「1」であるか否かを判定する。
前述したように、現時点において第1インバータ異常信号DIV1も第2インバータ異常信号DIV2も発生していない。即ち、インバータ異常検出フラグXinv の値は「0」である。従って、CPUはステップ525にて「No」と判定してステップ570に進み、コンバータ異常信号FCVの値が「1」であるか否かを判定する。現時点において、コンバータ異常信号FCVの値は「1」に変化した直後である(ステップ510にて「Yes」と判定)。従って、CPUはステップ570にて「Yes」と判定してステップ575に進み、コンバータ30を強制停止させるとともに車両10の走行モードを「MD放電走行モード」(第1退避走行モード)へと移行させる。その後、CPUはステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
(C)コンバータ強制停止後にコンバータの再起動を行ったところ(リトライ制御後)、第2インバータの部品故障があった場合。
適当なタイミングにてCPUは図5のステップ500から処理を開始する。コンバータ30は強制停止状態であるので、CPUはステップ505にて「No」と判定してステップ550に進み、リトライ制御実行フラグXretry の値が「1」であるか否かを判定する。現時点において、リトライ制御実行フラグXretry の値は「1」である。従って、CPUはステップ550にて「Yes」と判定してステップ555に進み、カウンタcの値を「0」から1つインクリメントして「1」としてステップ560に進み、カウンタcの値がcmax 以上であるか否かを判定する。現時点において、カウンタcの値は「1」であり所定値cmax よりも小さい。従って、CPUはステップ560にて「No」と判定してステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
その後、CPUは適当なタイミングになると図5に示したルーチンを再び実行する。即ち、所定のタイミングにて、CPUは再びステップ500から処理を開始し、ステップ505にて「No」と判定してステップ550に進み、カウンタcの値を「2」に設定してステップ560に進む。現時点において、カウンタcの値は「2」に設定されているので、所定値cmax よりも小さい。よって、CPUはステップ560にて「No」と判定してステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
以上から理解されるように、カウンタcの値が所定値cmax 以上とならない期間において、CPUはステップ500、ステップ550〜ステップ560及びステップ595の処理を繰り返し実行する。よって、カウンタcの値は、適当なタイミングになると「1」ずつ増大し、その後、所定値cmax 以上となる。
カウンタcの値が所定値cmax 以上となると、CPUはステップ560に進んだとき、そのステップ560にて「Yes」と判定してステップ565に進み、強制停止されているコンバータ30を再起動する。即ち、リトライ制御を実行する。その後、CPUはステップ525に進む。この場合、前述の仮定によれば、第2インバータ異常信号DIV2が発生しているので、CPUはステップ525にて「Yes」と判定してステップ530に進み、第1インバータ40内の部品故障があるか(第1インバータ異常信号DIV1が発生しているか)否かを判定する。
前述の仮定によれば、第1インバータ異常信号DIV1は発生していない。従って、CPUはステップ530にて「No」と判定してステップ545に進み、第2インバータ60を強制停止状態にするとともに車両10の走行モードを「GD走行モード」(第2退避走行モード)へと移行させ、ステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
(D)コンバータ強制停止後にコンバータの再起動を行ったところ(リトライ制御後)、第1インバータの部品故障があった場合。
前述の(C)と同様に、カウンタcの値が所定値cmax 以上となるまで、CPUはステップ500、ステップ550〜ステップ560及びステップ595の処理を繰り返し実行する。カウンタcの値が所定値cmax 以上となると、CPUはステップ560に進んだとき、そのステップ560にて「Yes」と判定してステップ565に進み、強制停止されているコンバータ30を再起動する。
その後、CPUはステップ525に進む。この場合、前述の仮定によれば、第1インバータ異常信号DIV1が発生しているので、CPUはステップ525にて「Yes」と判定してステップ530に進み、そのステップ530でも「Yes」と判定する。そしてCPUはステップ535に進み、第1インバータ40を強制停止状態に移行するとともに車両10の走行モードを「コンバータ30による昇圧が可能な第2発電電動機82を用いた退避走行モード」(第3退避走行モード)へと移行させ、ステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
(E)コンバータ強制停止後にコンバータの再起動を行ったところ(リトライ制御後)、コンバータの異常もインバータの異常も検出されなかった場合。
前述の(C)及び(D)と同様に、カウンタcの値が所定値cmax 以上となるまで、CPUはステップ500、ステップ550〜ステップ560及びステップ595の処理を繰り返し実行する。カウンタcの値が所定値cmax 以上となると、CPUはステップ560に進んだとき、そのステップ560にて「Yes」と判定してステップ565に進み、強制停止されているコンバータ30を再起動する。
その後、CPUはステップ525に進む。前述の仮定によれば、インバータの異常(第1インバータ40及び第2インバータ60の異常)は発生していない。従って、CPUはステップ525にて「No」と判定してステップ570に進む。前述の仮定によれば、コンバータ30の異常も発生していないので、コンバータ異常検出信号FCVの値は「0」である。従って、CPUはステップ570にて「No」と判定してステップ580に進み、車両10の走行モードを「通常走行モード」へと移行させ、ステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
このように、コンバータ30が強制停止された後であっても、リトライ制御後、異常が検出されなければ、通常走行モードにすぐに復帰することができる。
(F)インバータ強制停止中に、コンバータ異常信号が発生した場合。
第2インバータ60を強制停止させた状態にて行われる退避走行(第2退避走行モード)及び第1インバータ40を強制停止させた状態にて行われる退避走行(第3退避走行モード)は、コンバータ30を作動させた状態にて実行されている。従って、これらの退避走行のうちのいずれかが実行されているとき、CPUはステップ505にて「Yes」と判定してステップ510に進む。
前述の仮定によれば、コンバータ異常信号FCVの値が「0」から「1」へと変化する。従って、CPUはステップ510にて「Yes」と判定してステップ515に進む。このとき、インバータ異常フラグXinv の値は「1」であるので、CPUはステップ515にて「No」と判定してステップ540に進み、コンバータ30、第1インバータ40及び第2インバータ60の総てを「強制停止状態」とし、インバータ異常フラグXinv の値及びXretry の値を「0」に設定し、ステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
この状態は、コンバータ30、第1インバータ40及び第2インバータ60のうち、少なくとも2つが異常となっている状態である。この場合、CPUは退避走行を行うための制御が困難であると判断する。
次に、CPUが再び図5のステップ500から処理を開始すると、CPUはステップ505にて「No」と判定してステップ550に進む。現時点においてリトライ制御実行フラグXretry の値は「0」である。従って、CPUはステップ550にて「No」と判定してステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
上記実施形態において、第1異常検出部101は、第1インバータ40内の各スイッチング素子(IGBT41〜IGBT46)の「過熱異常」を検出して第1インバータ異常信号DIV1を出力するようにしてもよい。
第1異常検出部101は、第1インバータ40内の各スイッチング素子の焼損を防ぐために、これらの過熱異常を検出するようになっている。第1異常検出部101は、第1インバータ40内の各スイッチング素子の温度が所定温度を超えている場合に第1インバータ40が「過熱異常」であると判定する。具体的には、各スイッチング素子の温度は、各スイッチング素子の近傍にそれぞれ配設される図示しないサーミスタ等の温度センサによって検出される。よって、これらの温度センサによって検出された各スイッチング素子のそれぞれの温度(又は、何れかの温度)が所定温度閾値よりも高くなったときに「過熱異常」であると判定することができる。
各スイッチング素子の温度が高い状態は、各スイッチング素子(又はその何れか)において、電流が多く流れていることを意味している。つまり、各スイッチング素子(又はその何れか)の温度が所定温度閾値よりも高い場合には、第1インバータ40からコンバータ30へ大電流が流れている蓋然性が高く、更には、コンバータ30の所定閾値Ith3を超えて電流が流れている蓋然性が高い。
つまり、第1インバータ40において、各スイッチング素子の何れかの「過熱異常」があると認められるときには、コンバータ異常信号FCVの発生原因が第1インバータ40の各スイッチング素子の何れかの過熱異常である蓋然性が高いと言える。従って、第1異常検出部101は、各スイッチング素子の何れかの温度が所定温度閾値を超えたときに第1インバータ異常信号DIV1を出力するようにしてもよい。
第2異常検出部102も同様に、第2インバータ60の各スイッチング素子の温度(何れかの温度)が所定温度閾値を超えたときに第2インバータ異常信号DIV2を出力するようにしてもよい。
上記実施形態において、コンバータ異常信号FCVが発生した後、コンバータ30が「強制停止状態」へと移行させられたが、第1インバータ40及び第2インバータ60も併せて「強制停止状態」へと移行させられてもよい。この場合は、「強制停止」後のリトライ制御によって、コンバータ30、第1インバータ40及び第2インバータ60すべてが再起動される(図6参照。)。
上記実施形態においてコンバータ30が「強制停止状態」へ移行したときは、前述したように、車両10の走行モードは退避走行モード(MD放電走行モード)へ移行させられる。本変形例の場合、コンバータ30が「強制停止状態」へ移行したときは、駆動力を発生することはできないが、リトライ制御の間隔tint は数百ミリ秒程度であるので、退避走行上特に支障はない。
本発明はハイブリッド自動車への適用に限らず、複数のインバータによってそれぞれ個別に制御される複数の発電電動機を車両駆動力の発生源(駆動源)として有する電動車両にも適用することができる。この「電動車両」とは例えば、図1に示した構成とは異なるパワートレーン構成を有するハイブリッド車両、内燃機関を搭載しない電気自動車、或いは内燃機関の代わりに燃料電池を搭載する燃料電池車等である。
10…車両、11…電源装置、12…負荷装置、13…駆動装置、21…蓄電池、30…コンバータ、40…第1インバータ、60…第2インバータ、81…第1発電電動機、82…第2発電電動機、83…内燃機関、94…駆動輪、100…電子制御装置、101…第1異常検出部、102…第2異常検出部、103…第3異常検出部。

Claims (1)

  1. 車両の駆動力を発生することができる第1電動機及び同車両の駆動力を発生することができる第2電動機を搭載した同車両に適用され、
    蓄電池と、コンバータと、第1インバータと、第2インバータと、制御部と、第1異常検出部と、第2異常検出部と、第3異常検出部と、を備えた電源装置であって、
    前記コンバータは、前記蓄電池から印加される電圧を昇圧して同昇圧した電圧を前記第1インバータ及び前記第2インバータに印加する昇圧動作を行うように構成され、
    前記第1インバータは、前記コンバータから印加される直流電圧を交流電圧に変換して前記第1電動機に印加する第1直流交流変換動作を行うように構成され、
    前記第2インバータは、前記コンバータから印加される直流電圧を交流電圧に変換して前記第2電動機に印加する第2直流交流変換動作を行うように構成され、
    前記制御部は、前記第1インバータに前記第1直流交流変換動作を行わせ、前記第2インバータに前記第2直流交流変換動作を行わせ且つ前記コンバータに前記昇圧動作を行わせるように構成され、
    前記第1異常検出部は、前記第1インバータ内の部品の故障を検出したときに第1異常検出信号を発生するように構成され、
    前記第2異常検出部は、前記第2インバータ内の部品の故障を検出したときに第2異常検出信号を発生するように構成され、
    前記第3異常検出部は、前記コンバータ内を流れる電流が所定閾値以上であるときに第3異常検出信号を発生するように構成された電源装置において、
    前記制御部は、
    前記第3異常検出信号が発生した時点において前記第1異常検出信号の発生が確認されないときには、前記コンバータの前記昇圧動作を停止させるとともに、前記蓄電池の電力を前記第2インバータに供給し、変換された交流電力を前記第2電動機に供給し、前記第2電動機を動作させることにより前記車両を走行させ、
    前記コンバータの前記昇圧動作を停止させてから所定時間経過後に前記コンバータの前記昇圧動作を再開させた時点において前記第1異常検出信号の発生が確認されるときには、前記第1インバータの前記第1直流交流変換動作を停止させるとともに、前記コンバータと前記第2インバータとを用いて前記第2電動機へ交流電圧を印加させることにより前記車両を走行させ、
    前記第3異常検出信号が発生した時点において前記第2異常検出信号の発生が確認されないときには、前記コンバータの前記昇圧動作を停止させるとともに、前記蓄電池の電力を前記第2インバータに供給し、変換された交流電力を前記第2電動機に供給し、前記第2電動機を動作させることにより前記車両を走行させ、
    前記コンバータの前記昇圧動作を停止させてから所定時間経過後に前記コンバータの前記昇圧動作を再開させた時点において前記第2異常検出信号の発生が確認されるときには、前記第2インバータの前記第2直流交流変換動作を停止させるとともに、前記コンバータと前記第1インバータとを用いて前記第1電動機へ交流電圧を印加させることにより前記車両を走行させる、
    ように構成された電源装置。
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