JP6394277B2 - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6394277B2
JP6394277B2 JP2014217158A JP2014217158A JP6394277B2 JP 6394277 B2 JP6394277 B2 JP 6394277B2 JP 2014217158 A JP2014217158 A JP 2014217158A JP 2014217158 A JP2014217158 A JP 2014217158A JP 6394277 B2 JP6394277 B2 JP 6394277B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
openings
substrate
array antenna
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014217158A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016086260A (ja
Inventor
亮 友廣
亮 友廣
川端 一也
一也 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2014217158A priority Critical patent/JP6394277B2/ja
Publication of JP2016086260A publication Critical patent/JP2016086260A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6394277B2 publication Critical patent/JP6394277B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Structure Of Receivers (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Description

本発明は、複数の放射電極が基板に設けられたアレイアンテナを備えたアンテナ装置に関する。
特許文献1には、導体板の開口部に平面アンテナ(パッチアンテナ)を離間して設けた構成が開示されている。このとき、平面アンテナは、誘電体基板に設けられた単一の放射素子(放射電極)とグランドとを備えている。
特開2007−259373号公報
ところで、特許文献1に記載されたアンテナ装置では、開口部からの音波の放射は考慮しておらず、平面アンテナの周囲は、例えば非金属材料からなる固定部材によって取り囲まれている。このため、開口部から平面アンテナからの電波は放射することができるが、音波を放射することはできない。
これに加えて、特許文献1に記載された平面アンテナは、単一の放射素子を備えたものであり、複数の放射素子を備えたものではない。このため、例えば電波の放射方向を能動的に調整することができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、開口部から電波および音波の放射が可能なアンテナ装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明によるアンテナ装置は、所定波長の電波を放射可能な複数の放射電極とグランド電極とが基板に設けられたアレイアンテナと、前記基板と対向して配置された導体板と、前記複数の放射電極のうち一部の放射電極と対応した位置で前記導体板に設けられた複数の開口部と、前記導体板と前記アレイアンテナとの間に形成され、音波の伝送が可能な音波伝送部とを備え、前記放射電極は、前記所定波長の半分以下の長さ寸法を有し、前記グランド電極は、前記所定波長以上の長さ寸法を有し、前記複数の開口部の間隔寸法は、前記所定波長の半分以上に設定されている。
請求項2の発明では、前記複数の開口部は、前記複数の放射電極と対応した位置にそれぞれ配置されている。
請求項3の発明では、前記導体板には、前記開口部を覆って防塵防水性を有するシート部材を設けている。
請求項4の発明では、前記アレイアンテナの基板は、リジットフレキシブル基板またはフレキシブル基板によって形成している。
請求項1の発明によれば、導体板には複数の開口部を設け、各開口部を一部の放射電極と対応した位置に配置した。このため、放射電極による電波を、開口部を通じて放射することができる。また、導体板とアレイアンテナとの間に音波伝送部を形成したから、音波伝送部を通じて導体板の開口部に音波を伝送することができる。このため、導体板の開口部から電波と音波の両方を放射することができる。さらに、アレイアンテナは複数の放射電極を備えると共に、導体板には複数の開口部を設けたから、複数の開口部を通じて複数の放射電極から電波を放射することができる。このため、例えば複数の放射電極からの電波の位相等を調整することによって、電波の放射方向を能動的に調整することができる。
請求項2の発明によれば、複数の開口部は、複数の放射電極と対応した位置にそれぞれ配置したから、各開口部を放射電極に応じた長さ寸法で開口させることができる。このため、開口部は、放射電極に応じた所定波長の電波を通過し、所定波長よりも長波長の電波を遮断することができる。この結果、所定波長以上の長さ寸法を有するグランド電極によって所定波長よりも長波長の電波が放射されるときでも、この長波長の電波が開口部から出力されるのを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、導体板には、開口部を覆って防塵防水性を有するシート部材を設けたから、開口部から塵埃、水滴等が進入するのをシート部材によって防ぐことができ、アレイアンテナの信頼性、耐久性を高めることができる。また、シート部材は、例えば空気の流通や振動が可能な非導電性材料によって形成されるから、電波および音波は、シート部材を通過することができる。
請求項4の発明によれば、アレイアンテナの基板は、リジットフレキシブル基板またはフレキシブル基板によって形成したから、例えば導体板が屈曲や湾曲しているときでも、導体板の形状に沿ってアレイアンテナを取り付けることができる。
第1の実施の形態によるアンテナ装置が適用されるタブレット端末を示す正面図である。 図1中のタブレット端末を示す背面図である。 図2中のA部を拡大して示す背面図である。 アンテナ装置を図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 図4中の単一の放射電極の周囲を拡大して示す断面図である。 アレイアンテナを単体で示す平面図である。 アレイアンテナを単体で示す底面図である。 第2の実施の形態によるアンテナ装置を示す図3と同様な位置の背面図である。 第3の実施の形態によるアンテナ装置を示す図4と同様な位置の断面図である。 第4の実施の形態によるアンテナ装置を示す図4と同様な位置の断面図である。 変形例によるアンテナ装置を示す図4と同様な位置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態によるアンテナ装置をタブレット端末(タブレット型コンピュータ)に適用した場合を例に挙げて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図7に、第1の実施の形態によるアンテナ装置10が適用されたタブレット端末1を示す。なお、説明の便宜上、図2ないし図4中の矢示X方向を幅方向、矢示Y方向を長さ方向、矢示Z方向を厚さ方向とする。
タブレット端末1は、筐体2、表示装置6、内蔵スピーカ7等を備えている。筐体2は、タブレット端末1の外殻をなし、略直方体の箱型に形成されている。筐体2は、タブレット端末1の表面側を覆う表面側ケース3と、タブレット端末1の裏面側を覆う裏面側ケース4とから構成されている。
表面側ケース3は、四角形の平板状に形成されると共に、その中央部には、四角形の開口からなるディスプレイ取付部5が形成されている。このため、表面側ケース3は、四角形の枠状に形成されている。
表面側ケース3のディスプレイ取付部5には、例えば液晶パネル等からなる表示装置6が嵌め込まれている。この表示装置6は、操作者に各種の情報を表示する。また、表示装置6は、操作者による各種の入力操作が可能なタッチパネル機能を備えている。
裏面側ケース4は、例えば導電性の金属板によって形成され、導体板を構成している。この裏面側ケース4は、表面側が開口した四角形の箱状に形成され、平板状の底面部4Aと、底面部4Aの外周縁から表面に向けて厚さ方向に沿って延びた4辺の側面部4Bとを備えている。
底面部4Aの長さ方向の一側(図1および図2中の下側)には、音波発生装置としての内蔵スピーカ7が取り付けられている。また、底面部4Aには、内蔵スピーカ7の近傍に位置して、内蔵スピーカ7からの音波Sが出力可能な複数の開口部9A,9Bが形成されている。筐体2の内部には、実装基板8が収容されると共に、実装基板8には、複数の開口部9Aと対向した位置に後述のアレイアンテナ11が取り付けられている。内蔵スピーカ7および表示装置6は、マイクロコンピュータ等の処理装置(図示せず)に接続され、処理装置からの信号に基づいて画面表示や音波Sの出力を行う。
開口部9A,9Bは、底面部4Aを厚さ方向に貫通した例えば円形状の開口である。開口部9A,9Bは、底面部4Aの長さ方向の一側(図1および図2中の下側)に位置して、内蔵スピーカ7の近傍に設けられている。このため、開口部9A,9Bは、内蔵スピーカ7からの音波Sを筐体2の外部に出力する。
図3および図4に示すように、開口部9Aは、アレイアンテナ11と対向して設けられ、アレイアンテナ11の放射電極15と対応した位置に配置されている。具体的には、6個の開口部9Aは、例えば、6個の放射電極15と対応した位置にそれぞれ配置されている。このため、各開口部9Aの中心位置と各放射電極15の中心位置とは、略一致している。開口部9Aは、音波Sに加えて、放射電極15からの例えばミリ波やサブミリ波からなる高周波信号RFを筐体2の外部に出力する。即ち、開口部9Aは、電波放射と音波放射を兼ねる。
ここで、複数の開口部9Aは、X方向とY方向で隣合う間隔寸法Lax,Lay(中心位置の間隔寸法)が、アレイアンテナ11から出力される高周波信号RFの波長λの半分(λ/2)以上となるように配置されている。開口部9Aの内径寸法は、放射電極15の外形寸法Lex,Leyよりも大きい値に設定されると共に、グランド電極16の外形寸法Lgx,Lgyよりも小さい値に設定されている。好ましくは、開口部9Aの内径寸法は、例えば高周波信号RFの半波長(λ/2)よりも大きい値で、高周波信号RFの1波長λよりも小さい値に設定されている。
アンテナ装置10は、裏面側ケース4、アレイアンテナ11等を備えている。このアレイアンテナ11は、基板12、放射電極15、グランド電極16等を備えている。アレイアンテナ11は、複数の放射電極15から高周波信号RF(電波)を出力する。また、複数の放射電極15から放射される高周波信号RFは、互いの位相、振幅等が適宜調整される。これにより、アレイアンテナ11は、高周波信号RFの放射方向を能動的に調整することができる。
基板12は、X方向とY方向に広がる平板状に形成された多層基板である。この基板12は、例えば、絶縁層として樹脂層13,14を備え、これら2層の樹脂層13,14が積層されている。なお、基板12として樹脂基板を例示するが、これに限られず、絶縁層として絶縁性のセラミックス層を積層したセラミックス多層基板でもよく、低温同時焼成セラミックス多層基板(LTCC多層基板)でもよい。
放射電極15は、樹脂層13の露出面(図4中の樹脂層13の上面)に、例えば6個形成されている。図3、図6および図7に示すように、6個の放射電極15は、2行3列のマトリクス状に配置されている。このため、3個の放射電極15は、X方向に等間隔で離間して配置され、残余の3個の放射電極15とY方向に離間している。このとき、隣接する放射電極15同士の各中央間の間隔寸法(離間間隔)は、X方向がLx、Y方向がLyとなるように設定されている。
放射電極15は、例えば略四角形状の導体パターンによって形成されている。この導体パターンは、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成されている。放射電極15のX方向とY方向の寸法Lex,Leyは、例えば数mm〜数百μm程度であり、好ましくは1mm以下である。放射電極15のX方向の寸法Lexは、電気長が、例えば給電される高周波信号RFの波長λの半波長(λ/2)以下の長さ寸法となるように設定されている。これにより、放射電極15は、波長λの電波(高周波信号RF)が放射可能となっている。
グランド電極16は、放射電極15と対向すると共に、樹脂層13の略全面を覆うように、樹脂層13と樹脂層14の間に形成されている。グランド電極16は、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成され、外部のグランドに接続されるものである。グランド電極16は、X方向とY方向に対して、高周波信号RFの波長λ以上の長さ寸法Lgx,Lgyを有している。
図5に示すように、グランド電極16には、ビア18を形成するために、例えば円形の開口からなるビア用開口部17が設けられる。ビア用開口部17の開口径は、ビア18の内径よりも大きく形成されている。このため、ビア18とグランド電極16とは、ビア18とビア用開口部17とのクリアランスによって絶縁されている。
ビア18は、内径が数十〜数百μm程度の貫通孔に、例えば、銅、銀等の導電性材料を設けた柱状の導体である。ビア18の一端側は、給電点として放射電極15の中心を除いて例えばX方向の途中位置に接続されている。図6および図7に示すように、ビア18の他端側は、給電線路19に接続されている。
給電線路19は、例えばマイクロストリップ線路であり、樹脂層14の露出面(図4中の樹脂層14の下面)に設けられた細長い帯状のストリップ線20と、グランド電極16とから構成される。給電線路19は、放射電極15に高周波信号RFを供給するものである。このため、給電線路19は、放射電極15およびグランド電極16と共に、パッチアンテナを構成している。
ストリップ線20の先端部は、樹脂層13,14を貫通すると共に、Z方向に伸びるビア18を介して、放射電極15と電気的に接続されている。ストリップ線20の基端部は、基板12の外縁側に配置され、外部接続用のバンプ21を備えている。このバンプ21により、アレイアンテナ11は、実装基板8にフリップチップ実装される。
音波伝送部22は、裏面側ケース4とアレイアンテナ11との間に形成されている。即ち、アレイアンテナ11と裏面側ケース4の底面部4Aとは所定の間隔をもって離間し、裏面側ケース4とアレイアンテナ11との間に形成された空間によって音波伝送部22が形成されている。図4に示すように、音波伝送部22は、内蔵スピーカ7と開口部9A,9Bとに連通し、内蔵スピーカ7と開口部9A,9Bとの間で音波Sを伝送する。
次に、本実施の形態によるアンテナ装置10の作動について説明する。
給電線路19から放射電極15に向けて給電を行うと、放射電極15には、例えばX方向に向けて電流が流れる。これにより、アレイアンテナ11は、放射電極15のX方向の寸法Lexに応じた高周波信号RFを、基板12から裏面側ケース4の底面部4Aに向けて放射する。このとき、アレイアンテナ11は、放射電極15のX方向の寸法Lexに応じた高周波信号RFを受信することもできる。
然るに、裏面側ケース4の底面部4Aには、複数の開口部9Aを設け、複数の開口部9Aを互いに異なる放射電極15と対応した位置に配置した。このため、放射電極15による高周波信号RFを、開口部9Aを通じて筐体2の外部に放射することができる。また、外部の空間を伝搬する高周波信号RFを、開口部9Aを通じて筐体2の内部に入射させて、放射電極15によって受信することができる。
これに加え、複数の開口部9Aは、複数の放射電極15と対応した位置にそれぞれ配置したから、各開口部9Aを、放射電極15に応じた内径寸法をもって開口させることができる。このため、開口部9Aは、放射電極15に応じた波長λの高周波信号RFを通過させ、波長λよりも長波長のノイズとなる電波を遮断することができる。この結果、波長λ以上の長さ寸法Lgx,Lgyを有するグランド電極16によって波長λよりも長波長の電波が放射されるときでも、この長波長の電波を開口部9Aによって遮断することができる。
また、内蔵スピーカ7に近付けて、または、内蔵スピーカ7と一体化させて、アレイアンテナ11を実装することができる。このため、音波と電波の放射を別個に行う場合に比べて、内蔵スピーカ7やアレイアンテナ11の実装空間を小さくすることができ、タブレット端末1を小型化することができる。
一方、裏面側ケース4の底面部4Aとアレイアンテナ11との間に音波伝送部22を形成したから、音波伝送部22を通じて底面部4Aの開口部9A,9Bに音波Sを伝送することができる。このため、開口部9A,9Bから高周波信号RFからなる電波と音声等のような音波Sとの両方を放射することができる。
さらに、アレイアンテナ11は複数の放射電極15を備えると共に、裏面側ケース4には複数の開口部9Aを設けたから、複数の開口部9Aを通じて複数の放射電極15から高周波信号RFを放射することができる。このため、例えば複数の放射電極15からの高周波信号RFの位相等を調整することによって、高周波信号RFの放射方向を能動的に調整することができる。この結果、アレイアンテナ11による放射ビームの方向をX方向やY方向に走査することができる。
なお、第1の実施の形態では、アレイアンテナ11の基板12は、略四角形状に形成するものとしたが、四角形に限らず、各種の多角形、円形、楕円形等のような任意の形状に形成してもよい。また、図6および図7に示すように、基板12には、開口部9Aとの位置決めを行うための切欠き23を設けてもよい。
次に、図8に、本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置31を示す。第2の実施の形態の特徴は、開口部32Aを、複数の放射電極15を臨む大きさに形成したことにある。なお、アンテナ装置31の説明に際し、第1の実施の形態によるアンテナ装置10と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
開口部32A,32Bは、第1の実施の形態による開口部9A,9Bとほぼ同に構成され、内蔵スピーカ7の近傍に設けられている。
但し、開口部32A,32Bは、例えば楕円形状または長円形状の開口である。1個の開口部32Aは、例えば2個の放射電極15を取り囲む大きさをもって形成されている。具体的には、開口部32Aは、Y方向に比べてX方向が長い形状となり、その内部にX方向で隣合う2個の放射電極15が臨む大きさに形成されている。但し、開口部32AのX方向の寸法は、グランド電極16の外形寸法よりも小さい値に設定されている。なお、開口部32Aは、X方向に比べてY方向が長い形状となり、その内部にY方向で隣合う複数(例えば2個)の放射電極15が臨む大きさに形成してもよい。
また、開口部32Aは、アレイアンテナ11と対向して設けられ、アレイアンテナ11の放射電極15と対応した位置に配置されている。開口部32Aは、音波Sに加えて、放射電極15からの例えばミリ波やサブミリ波からなる高周波信号RFを筐体2の外部に出力する。ここで、複数の開口部32Aは、X方向とY方向で隣合う間隔寸法が、アレイアンテナ11から出力される高周波信号RFの波長λの半分(λ/2)以上となるように配置されている。
かくして、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。また、開口部32A,32Bを大きくすることができるから、開口部32A,32Bによる音波放射や電波放射の効率を高めることができる。
なお、第2の実施の形態では、開口部32Aは、2個の放射電極15を臨む大きさに形成するものとしたが、3個、4個、5個の放射電極15を臨む大きさに形成してもよい。即ち、開口部の大きさは、複数の放射電極15を全て臨むものではなく、かつ、グランド電極16よりも小さい大きさであればよい。
次に、図9に、本発明の第3の実施の形態によるアンテナ装置41を示す。第3の実施の形態の特徴は、裏面側ケース4には、開口部9A,9Bを覆って防塵防水性を有するシート部材42を設けたことにある。なお、アンテナ装置41の説明に際し、第1の実施の形態によるアンテナ装置10と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
シート部材42は、防塵防水性を有する材料として、例えば不織布、防水透湿性素材によって形成されている。シート部材42は、裏面側ケース4のうち筐体2の内側または外側に設けられている。シート部材42は、絶縁材料によって形成され、放射電極15からの高周波信号RFを透過させる。また、シート部材42は、空気の流通や振動が可能な膜状に形成され、音波Sによる空気の振動が伝達可能となっている。
かくして、第3の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。また、裏面側ケース4には、開口部9A,9Bを覆うシート部材42を設けたから、開口部9A,9Bから塵埃、水滴等が進入するのをシート部材42によって防ぐことができ、アレイアンテナ11の信頼性、耐久性を高めることができる。一方、シート部材42は、例えば空気の流通や振動が可能な非導電性材料によって形成されるから、高周波信号RF(電波)および音波Sは、シート部材42を通過することができる。
次に、図10に、本発明の第4の実施の形態によるアンテナ装置51を示す。第4の実施の形態の特徴は、アレイアンテナ11の基板52を、リジットフレキシブル基板またはフレキシブル基板によって形成したことにある。なお、アンテナ装置51の説明に際し、第1の実施の形態によるアンテナ装置10と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
基板52は、樹脂層53,54を積層した多層基板によって形成される。樹脂層53の露出面には、複数の放射電極15が形成され、樹脂層53,54間には、グランド電極16が形成されている。基板52は、リジットフレキシブル基板またはフレキシブル基板によって形成されているため、変形可能となっている。
かくして、第4の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。また、アレイアンテナ11の基板52は、フレキシブル基板等によって形成したから、例えば裏面側ケース4の底面部4A1が屈曲や湾曲しているときでも、底面部4A1の屈曲面や湾曲面に沿って、基板52を屈曲させたり、湾曲させたりすることができる。このため、底面部4A1の形状に沿ってアレイアンテナ11を取り付けることができるから、タブレット端末1の筐体2の設計自由度を高めることができ、筐体2のデザイン性を向上させることができる。
なお、前記各実施の形態では、アレイアンテナ11は平面状の放射電極15を備えた平面アンテナを複数備えるものとした。しかし、本発明はこれに限らず、アレイアンテナは、例えばダイポールアンテナ等の線状アンテナを複数備えるものでもよい。また、放射電極15の偏波は、上述したものに限らず、仕様等に応じて適宜設定することができる。
前記各実施の形態では、アレイアンテナ11は、2行3列のマトリクス状に配置された6個の放射電極15を備えるものとしたが、放射電極15の個数や配置は、アレイアンテナ11の仕様等に応じて適宜設定することができる。このため、アレイアンテナの放射電極は、2次元のマトリクス状に限らず、1次元の列状に並べてもよい。
前記各実施の形態では、開口部9A,32Aは、内蔵スピーカ7からの音声等のような音波Sを出力するものとしたが、音波Sは、例えば冷却風のような空気の流れでもよい。
前記各実施の形態では、開口部9A,32Aは、裏面側ケース4の底面部4Aと直交する厚さ方向(Z方向)に延びるものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図11に示す変形例によるアンテナ装置61のように、底面部4Aの直交方向から傾斜した方向に延びる開口部62を備えるものとしてもよい。この場合、高周波信号RFの放射方向を、開口部62の延びる方向に沿って、底面部4Aの直交方向から傾斜させることができる。
前記各実施の形態では、アンテナ装置10,31,41,51は、裏面側ケース4の底面部4Aに設けるものとしたが、例えば裏面側ケース4の側面部4Bに設けてもよい。この場合、筐体2の側面方向への良好な電波放射の実現が可能となる。
前記各実施の形態では、アンテナ装置10,31,41,51は、タブレット端末1に適用した場合を例に挙げて説明したが、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン等の各種のモバイル機器に適用してもよく、例えば無線LAN等の通信機能を備えた固定式の機器に適用してもよい。
前記各実施の形態は例示であり、異なる実施の形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。
2 筐体
3 表面側ケース
4 裏面側ケース(導体板)
7 内蔵スピーカ
9A,9B,32A,32B,62 開口部
10,31,41,51,61 アンテナ装置
11 アレイアンテナ
12,52 基板
15 放射電極
16 グランド電極
22 音波伝送部
42 シート部材

Claims (4)

  1. 所定波長の電波を放射可能な複数の放射電極とグランド電極とが基板に設けられたアレイアンテナと、
    前記基板と対向して配置された導体板と、
    前記複数の放射電極のうち一部の放射電極と対応した位置で前記導体板に設けられた複数の開口部と、
    前記導体板と前記アレイアンテナとの間に形成され、音波の伝送が可能な音波伝送部とを備え、
    前記放射電極は、前記所定波長の半分以下の長さ寸法を有し、
    前記グランド電極は、前記所定波長以上の長さ寸法を有し、
    前記複数の開口部の間隔寸法は、前記所定波長の半分以上に設定されたアンテナ装置。
  2. 前記複数の開口部は、前記複数の放射電極と対応した位置にそれぞれ配置されてなる請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記導体板には、前記開口部を覆って防塵防水性を有するシート部材を設けてなる請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アレイアンテナの基板は、リジットフレキシブル基板またはフレキシブル基板によって形成してなる請求項1ないし3のいずれかに記載のアンテナ装置。
JP2014217158A 2014-10-24 2014-10-24 アンテナ装置 Active JP6394277B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014217158A JP6394277B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014217158A JP6394277B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 アンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016086260A JP2016086260A (ja) 2016-05-19
JP6394277B2 true JP6394277B2 (ja) 2018-09-26

Family

ID=55973890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014217158A Active JP6394277B2 (ja) 2014-10-24 2014-10-24 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6394277B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019026913A1 (ja) * 2017-08-01 2020-03-19 日立金属株式会社 多軸アンテナ、無線通信モジュールおよび無線通信装置
CN112970146B (zh) * 2018-10-31 2024-05-24 株式会社村田制作所 布线基板、天线模块和通信装置
JP6902064B2 (ja) * 2019-04-17 2021-07-14 Nissha株式会社 ディスプレイ装置
KR20210101781A (ko) * 2020-02-11 2021-08-19 삼성전자주식회사 안테나 및 그것을 포함하는 전자 장치
KR20220096387A (ko) * 2020-12-31 2022-07-07 삼성전자주식회사 안테나 및 그것을 포함하는 전자 장치
KR20230040004A (ko) * 2021-09-15 2023-03-22 삼성전자주식회사 안테나 모듈 및 상기 안테나 모듈을 포함하는 전자 장치

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05121935A (ja) * 1991-10-24 1993-05-18 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 平面アンテナ
US6118405A (en) * 1998-08-11 2000-09-12 Nortel Networks Limited Antenna arrangement
JP2002044199A (ja) * 2000-07-04 2002-02-08 Nokia Mobile Phones Ltd 携帯無線端末装置
JP3987419B2 (ja) * 2002-11-18 2007-10-10 シャープ株式会社 スピーカ一体型アンテナ、スピーカ一体型アンテナの実装構造、電子機器及びスピーカ一体型アンテナの実装方法
WO2004070871A1 (en) * 2003-02-10 2004-08-19 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Combined speaker and antenna component
JP2004302732A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Toshiba Corp 電子機器
JP2005252474A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Hitachi Chem Co Ltd トリプレート型平面アレーアンテナ
US9425496B2 (en) * 2012-09-27 2016-08-23 Apple Inc. Distributed loop speaker enclosure antenna

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016086260A (ja) 2016-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6394277B2 (ja) アンテナ装置
JP7162403B2 (ja) プローブ給電誘電体共振器アンテナを有する電子デバイス
US9698487B2 (en) Array antenna
JP2019088003A5 (ja) 携帯型通信装置
JP2018033078A (ja) アンテナモジュール
JP4871949B2 (ja) パッチアンテナ装置
JP5712964B2 (ja) アンテナ装置
CN110854548B (zh) 天线结构及具有该天线结构的无线通信装置
JP7252277B2 (ja) 誘電体共振器アンテナモジュール
US11881630B2 (en) Beam steering antenna structure and electronic device comprising said structure
TW201842712A (zh) 高頻模組
US10530044B2 (en) Mobile device and antenna structure thereof
KR102647883B1 (ko) 안테나 모듈을 포함하는 전자 장치
JP2019134403A (ja) チップアンテナ及びそれを含むチップアンテナモジュール
JP6943350B2 (ja) 通信装置
TWI679807B (zh) 天線結構及具有該天線結構之無線通訊裝置
JP2019115076A (ja) アンテナモジュール及び通信装置
JP6586586B2 (ja) アンテナ
JP2006165779A (ja) アクティブアレイアンテナ
CN112448136A (zh) 天线及移动终端
JP6044232B2 (ja) スロットアンテナ
TW202025555A (zh) 多天線系統及其電子裝置
JP6563820B2 (ja) アンテナおよびアレーアンテナ
JP6562182B2 (ja) 通信機器
JP2017184150A (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6394277

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150