JP6187187B2 - 動力伝達機構の潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の内燃機関に好適に用いられる動力伝達機構の潤滑構造に関する。
従来、自動二輪車のエンジンにおいて、所謂湿式多板クラッチや複数のギア列を含む変速機構が広く知られている。このようなエンジンには、クラッチ等に潤滑用のオイルを供給するための潤滑構造が構成されている。
例えば、特許文献1には、遠心クラッチのクラッチアウタに設けられて多板クラッチ側に向けて開口する第二給油孔および間隙と、軸方向視で多板クラッチの上方においてクラッチ室の上壁部から下方に延びるリブと、を備えた動力伝達機構のオイル供給構造が開示されている。このオイル供給構造は、第二給油孔等を介して遠心クラッチに供給されたオイルを多板クラッチに供給するように構成されている。また、このオイル供給構造は、遠心クラッチが掻き揚げたオイルをリブによって捕獲し、捕獲したオイルをリブから多板クラッチに滴下するように構成されている。
特開2011−214610号公報
しかしながら、特許文献1に記載のオイル供給構造では、多板クラッチの一部分にのみオイルを滴下させるため、多板クラッチに対して均一オイルを供給することが困難であった。このため、多板クラッチの潤滑および冷却を適切に行うことができない虞があった。また、リブからオイルを滴下させる場合、リブを多板クラッチに近づける必要がある。このため、多板クラッチの回転に伴いリブに衝突するオイルが、多板クラッチの回転抵抗(オイル攪拌による摩擦)となる虞もあった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、クラッチを含む動力伝達機構に対して過不足なくオイルを供給する動力伝達機構の潤滑構造を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関に設けられるクランク軸と変速機構との間の動力伝達を断続するクラッチを含む動力伝達機構の潤滑構造であって、前記クランク軸と前記変速機構とを収容するクランク室と、前記クランク室に隣接し前記クラッチを収容するクラッチ室と、に亘って配設されるオイル供給部材を備え、前記オイル供給部材は、内部に導入したオイルを前記クラッチに対して外側から噴射するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、オイル供給部材から噴射されたオイルは、クラッチに対し、クラッチの外側から供給される。オイルは噴射されるため、クラッチに対してオイルを略均一に供給することができる。これにより、クラッチの潤滑および冷却を適切に行うことができる。また、例えば、クラッチの外側から供給されたオイルは、クラッチの回転に伴う遠心力によって飛散する。これにより、クラッチに対するオイルの過剰供給が抑制され、オイルの粘性による抵抗力(引き摺りトルク)の増加を防止することができる。さらに、例えば、オイルを滴下させる部材と比較して、オイルを噴射するためのオイル供給部材は、クラッチから引き離して配設することができる、これにより、オイルがクラッチの回転抵抗となることを抑制することができる。
この場合、前記オイル供給部材は、内部に導入したオイルを、前記変速機構および前記クラッチに向けて霧状に噴射可能な複数のノズルを有していることが好ましい。
この構成によれば、オイルは、オイル供給部材に形成される複数のノズルから、変速機構およびクラッチに向けて噴霧される。これにより、変速機構およびクラッチに対して、適量のオイルを略均一に供給することができ、変速機構およびクラッチの潤滑・冷却を行うことができる。
この場合、前記オイル供給部材は、前記クラッチの上側において前記クランク室を構成するクランクケースに支持されていることが好ましい。
また、この場合、前記オイル供給部材は、その一端部を、前記クラッチの上側において前記クラッチ室を構成するクラッチカバーに支持されていることが好ましい。
これらの構成によれば、オイル供給部材は、クランク室とクラッチ室とに亘ってクラッチの上側に架け渡された状態で設けられる。オイル供給部材から噴射されたオイルは、自然落下しながら拡散してクラッチ等に供給される。これにより、クラッチ等に対してオイルを略均一に供給することができる。
この場合、前記オイル供給部材は、前記クラッチ室側の一端部に接続される供給通路からオイルを導入するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、オイル供給部材の上流側にクラッチが配置されることとなる。これにより、オイルの供給圧力を容易に調整することができるため、クラッチに対するオイルの供給量を柔軟に調整することができる。
この場合、供給通路を介して前記オイル供給部材に接続され、前記変速機構による変速動作に応じて前記供給通路を開閉可能に構成されるシフトカムを更に備え、前記シフトカムは、前記変速機構をニュートラルにしたときに前記供給通路を閉塞するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、変速機構をニュートラルにすると、供給通路はシフトカムによって閉塞される。このため、クラッチ等に対するオイルの供給が停止される。これにより、クラッチに対するオイルの過剰供給による引き摺りトルクの増加を防止することができる。また、引き摺りトルクの増加を防止することで、変速機構のギアの駆動を繋げるドグの噛み合わさる力(ドグ抜け荷重)を低減することができ、変速機構の変速動作を円滑に行うことができる。
本発明によれば、クラッチを含む動力伝達機構に対して過不足なくオイルを供給することができる。
本発明の第1実施形態に係る自動二輪車を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンを示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンの変速機構を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンの変速機構を示す断面図である。 図4におけるV−V断面図である。 本発明の第1実施形態に係る動力伝達機構の潤滑構造を模式的に示す系統図である。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達機構の潤滑構造を模式的に示す系統図である。 本発明の第3実施形態に係る動力伝達機構の潤滑構造を模式的に示す系統図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1実施形態)
まず、図1ないし図4を参照して、第1実施形態に係る自動二輪車1について説明する。ここで、図1は自動二輪車1を示す側面図である。図2はエンジン3を示す断面図である。図3および図4はエンジン3の変速機構30を示す側面図および断面図である。なお、各図に矢印で示す「Fr」は、自動二輪車1の前方を示している。
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2に搭載されたエンジン3と、を備えて概略構成されている。
車体フレーム2の前部に設けられるヘッドパイプ2aには、一対のフロントフォーク4が左右操舵可能に支持されている。一対のフロントフォーク4の下部には前輪5が回転可能に支持され、一対のフロントフォーク4の上部には、前輪5を操舵するためのハンドルバー6が設けられている。なお、ハンドルバー6の一端部には、クラッチレバー6aが設けられている。
車体フレーム2の前側上部には、燃料タンク7が設けられている。車体フレーム2の後側上部には、着座シート8を取り付けるシートレール(図示せず)が延設されている。
燃料タンク7の下側には、例えば、単気筒4サイクル空冷のエンジン3が配設され、車体フレーム2に固定されている。車体フレーム2の下部に設けられるブラケット2bには、後輪10を支持するスイングアーム9の前端部が、固定ボルト2cによってエンジン3と共締めされている。スイングアーム9は、固定ボルト2cによる固定部分を中心として上下方向に揺動可能に支持されている。
図1および図2に示すように、エンジン3は、クランクケース11の上面に前傾して設けられるシリンダー12と、シリンダー12の内部に往復動可能に設けられるピストン14と、コネクティングロッド15を介してピストン14が接続されるクランク軸16と、クランク軸16の回転を後輪10に伝達可能に構成される動力伝達機構17と、を含んで構成されている。
図2に示すように、クランクケース11は、左側ケース11aと右側ケース11bとによって左右方向に二分割可能に構成されている。クランクケース11の内部には、クランク室S1が形成されている。左側ケース11aの外側には左側カバー11cが固定され、右側ケース11bの外側にはクラッチカバー11dが固定されている。
図1に示すように、シリンダー12は、クランクケース11側から順にシリンダーブロック12a、シリンダーヘッド12bおよびヘッドカバー12cによって構成されている。
図示は省略するが、シリンダーヘッド12bの後側には、燃料供給装置を介してエアークリーナーに接続される吸気ポートが設けられ、シリンダーヘッド12bの前側には、排気マフラー13(図1参照)に接続される排気ポートが設けられている。吸気ポートおよび排気ポートは、それぞれ動弁機構(図示せず)によって所定のタイミングで開閉される。吸気ポートからの混合気は、シリンダーブロック12aとシリンダーヘッド12bとの間の燃焼室(図示せず)に供給され、燃焼室からの排気は、排気ポートから排出される。
図2に示すように、ピストン14は、ピストンピン(図示せず)を介してコネクティングロッド15の小端部15aに連結されている。
クランク軸16は、クランク室S1に収容され、複数のベアリング20に回転可能に支持されている。クランク軸16の軸方向中間部には、中心軸から偏心してクランクピン21が形成されている。クランクピン21には、コネクティングロッド15の大端部15bが、ベアリング22を介して連結されている。クランク軸16には、クランクピン21の反対方向に延びるバランスウェイト23が形成されている。
クランク軸16の軸方向左端部には、電磁誘導作用による発電を行うマグネトー24が取り付けられている。マグネトー24は、左側カバー11cによって覆われるマグネトー室S2に収容されている。一方、クランク軸16の軸方向右側には、プライマリードライブギア26が固定されている。
図2ないし図4に示すように、動力伝達機構17は、変速機構30と、クラッチ31と、を含んで構成されている。
変速機構30は、カウンター軸32と、ドライブ軸33と、シフト機構34(図3参照)と、を含んで構成されている。変速機構30は、クランク室S1に収容されている。カウンター軸32はクランク軸16の後方に配設され、ドライブ軸33はカウンター軸32の後方に配設されている。各軸16,32,33は、互いに平行となるように車両幅方向に延設されている。
カウンター軸32は、左右一対のベアリング32aに回転可能に支持されている。カウンター軸32の右側には、プライマリードライブギア26と噛み合うプライマリードリブンギア35が、スペーサー35aを介して回転可能に支持されている。カウンター軸32には、左右一対のベアリング32aの間に変速ギアA1〜A5が設けられている。
ドライブ軸33は、左右一対のベアリング33aに回転可能に支持されている。ドライブ軸33には、左右一対のベアリング33aの間に変速ギアB1〜B5が設けられる。ドライブ軸33の左端部には、ドライブスプロケット36が固定されている。ドライブスプロケット36と後輪10に固定されるドリブンスプロケット37との間には、ドライブチェーン38が掛け渡されている(図1参照)。
変速ギアA1とB1、A2とB2、A3とB3、A4とB4、A5とB5は、それぞれ、対となって常に噛み合う5段変速の所謂ドグミッションを構成している。噛み合う一対の変速ギアのうち、一方は対応する軸32,33に対してフリーとなって相対回転し、他方は対応する軸32,33に固定されて一体回転するように構成されている。また、図示は省略するが、カウンター軸32には、スプライン係合して軸方向にスライド可能なドグが設けられている。同様に、ドライブ軸33には、2つのドグが設けられている。
図3および図4に示すように、シフト機構34は、各軸32,33と平行に配設されるシフトカム40と、シフトカム40係合可能に設けられる複数(例えば3つ)のシフトフォーク41と、を有している。
シフトカム40は、中空円筒状に形成され、カウンター軸32の略真下に配設されている。シフトカム40の軸方向両端部には、それぞれ、各ケース11a,11bの軸受け部11e,11fに回転可能に支持される軸支部40a,40bが形成されている。シフトカム40の外周面には、カム溝42が凹設されている。
1つのシフトフォーク41は、シフトカム40の上方に配設されるフォークシャフト43に支持され、シフトカム40とカウンター軸32との間に配置されている。2つのシフトフォーク41は、シフトカム40の斜め上後方に配設されるフォークシャフト43に支持され、シフトカム40とドライブ軸33との間に配置されている。各シフトフォーク41は、フォークシャフト43に沿って軸方向に移動するように構成されている。
各シフトフォーク41には、フォークシャフト43に支持された位置からカム溝42に係合するシフトピン44が突設されている。各シフトフォーク41には、フォークシャフト43を挟んでシフトピン44の反対側に、略U字状のフォーク係合部45が形成されている。各フォーク係合部45は、各軸32,33に設けられたドグに係合している。
以上のように構成されたシフト機構34は、シフトカム40を回転させることで変速段(シフトポジション)を1速〜5速およびニュートラルのいずれかに切り替えることができる。具体的には、搭乗者がシフトペダル(図示せず)を操作してシフトカム40を回転させると、各シフトピン44がカム溝42に沿って相対的に移動し、所定のシフトフォーク41が軸方向に移動する。シフトフォーク41を軸方向に移動させることで、フォーク係合部45に係合するドグが軸方向に移動する。これにより、両軸32,33間の動力伝達に用いる変速ギアA1〜A5,B1〜B5が切り替えられる。つまり、シフトポジションを一段ずつ切り替える変速動作が行われる。
図2に示すように、クラッチ31は、所謂湿式多板クラッチであって、クラッチハウジング50と、クラッチハブ51と、プレッシャープレート52と、複数のクラッチプレート53と、複数のフリクションプレート54と、を備えている。上記した変速機構19による変速動作は、クラッチ31を遮断することで円滑に行われる。
クラッチ31は、クラッチカバー11dによって覆われ、クランク室S1に隣接するクラッチ室S3に収容されている。クラッチ31は、クランク軸16と変速機構30との間の動力伝達を断続するために、カウンター軸32の右端部に設けられている。
クラッチハウジング50は、プライマリードリブンギア35の右側面に固定されている。各クラッチプレート53は、クラッチハウジング50の内周に軸方向に移動可能に組み込まれている。クラッチハウジング50と各クラッチプレート53とは、プライマリードリブンギア35と一体となって回転するように構成されている。
クラッチハブ51は、カウンター軸32の右端部に形成されるスプライン軸部(図示せず)に取り付けられている。各フリクションプレート54は、クラッチハブ51の外周に軸方向に移動可能に組み込まれている。クラッチハブ51と各フリクションプレート54とは、プライマリードリブンギア35と一体となって回転するように構成されている。
各クラッチプレート53と各フリクションプレート54とは、交互に重ねられるように配置されている。プレッシャープレート52はクラッチスプリング55によって左側に付勢されているため、全てのクラッチプレート53と全てのフリクションプレート54とは、クラッチハブ51側に押し付けられている。
また、クラッチ31には、クラッチレバー6aの操作に連動してクラッチ31の断続を制御するクラッチレリーズ機構56が接続されている。クラッチレリーズ機構56は、プレッシャープレート52に連結するクラッチレリーズラック57と、クラッチレリーズラック57に噛合するクラッチレリーズピニオン58と、を有している。
クラッチレリーズラック57は、カウンター軸32と同一軸線上に配置され、軸方向に移動可能な状態でクラッチカバー11dに支持されている。クラッチレリーズラック57の左端部は、プレッシャープレート52に連結されている。
クラッチレリーズピニオン58は、軸心を中心として回転可能にクラッチカバー11dに支持されている。クラッチレリーズピニオン58は、図示を省略するワイヤー(または油圧を作用させるチューブ)を介してクラッチレバー6aに接続されている。
搭乗者がクラッチレバー6aを握ると、クラッチレリーズピニオン58の回転に伴ってクラッチレリーズラック57が右方向に移動する。クラッチレリーズラック57は、クラッチスプリング55の付勢力に抗してプレッシャープレート52を右方向に移動させる。これにより、各プレート53,54間の摩擦係合が解除され、カウンター軸32に対する回転の伝達が遮断される。つまり、クラッチ31が切れた状態となる。
この状態から、クラッチレバー6aを離すと、クラッチスプリング55の付勢力によってプレッシャープレート52が左方向に移動し、各プレート53と各プレート54とが摩擦係合する。つまり、クラッチ31が接続される。ピストン14の往復運動は、コネクティングロッド15を介してクランク軸16の回転運動に変換され、クランク軸16の回転は、各ギア26,35を介してクラッチ31を回転させる。すなわち、各プレート53,54間で生じる摩擦力によってクラッチハウジング50とクラッチハブ51とが一体回転する。これにより、クランク軸16の回転がカウンター軸32およびドライブ軸33(ドライブスプロケット36)に伝達され、ドライブチェーン38を介して後輪10(ドリブンスプロケット37)を回転させる。
次に、図2ないし図6を参照して、第1実施形態に係るエンジン3に搭載される動力伝達機構17の潤滑構造60について説明する。ここで、図5は、図4におけるV−V断面図である。図6は動力伝達機構17の潤滑構造60を模式的に示す系統図である。
図6に示すように、動力伝達機構17の潤滑構造60は、潤滑用のオイルを流通させるためのオイル通路61と、クランク室S1とクラッチ室S3とに亘って配設されるオイル供給部材としてのオイル供給レール62と、を備えている。
オイル通路61は、クランクケース11の下部に設けられるオイルパン63に貯留されたオイル(潤滑油)を、クランク軸16、シリンダー12、動弁機構(図示せず)、動力伝達機構17等に供給するために構成されている。
オイル通路61は、上流側(オイルパン63側)から順に、第1オイル通路64と、第2オイル通路65と、第3オイル通路66と、第4オイル通路67と、を有している。また、オイル通路61は、第2オイル通路65から分岐する供給通路68を有している。
オイルパン63内のオイルは、プライマリードリブンギア35の回転によって駆動されるオイルポンプ71によってSUMPフィルター70を介して吸い上げられ、第1オイル通路64のオイルフィルター72に供給される。
オイルフィルター72で異物が除去されたオイルは、第2オイル通路65を通ってクランク軸16のクランクピン21とコネクティングロッド15の大端部15bとの間のベアリング22に供給される。また、ベアリング22に供給されたオイルは、シリンダー12の内部で霧状に拡散し、シリンダー12の内壁およびコネクティングロッド15の小端部15aに供給される。これにより、シリンダー12内でのピストン14の往復運動を円滑に行うことができる。また、異物除去されたオイルは、第2オイル通路65から分岐して延びる第3オイル通路66を通って動弁機構に供給され、この動弁機構を潤滑する。
異物除去されたオイルは、第2オイル通路65に連なる第4オイル通路67を通って、カウンター軸32およびドライブ軸33に供給される。第4オイル通路67を通過したオイルは、カウンター軸32の各ベアリング32aと、カウンター軸32(の中空部内壁)と、プライマリードリブンギア35のスペーサー35aと、に供給される。また、第4オイル通路67を通過したオイルは、ドライブ軸33の各ベアリング33aと、ドライブ軸33(の中空部内壁)と、に供給される。さらに、オイルは、各変速ギアA1〜A5と各変速ギアB1〜B5との噛み合い部分等にも供給される。これにより、各軸32,33等が円滑に回転することができる。
供給通路68は、クラッチカバー11dに内設されている。図5および図6に示すように、供給通路68は、上流側から順に、流入通路73と流出通路74とを有している。流入通路73の下流端部と流出通路74の上流端部とは、シフトカム40の右側の軸支部40bに接続されている。軸支部40bと右側ケース11bの軸受け部11fとの間には、流入通路73と流出通路74を連通させる環状の弁内通路75が形成されている。
図5に示すように、軸支部40bの外周面の一部には、径方向に外側に向けて突出する弁体部76が形成されている。シフトカム40は、シフトカム40を回転させて変速機構30(の変速段)をニュートラルにしたときに、弁体部76によって流出通路74を閉塞するように構成されている。つまり、シフトカム40は、変速機構30による変速動作に応じて供給通路68を開閉可能に構成されている。
図2および図3に示すように、オイル供給レール62は、断面円形のパイプ状に形成されている。オイル供給レール62は、カウンター軸32の前方で、カウンター軸32と平行となるように車両幅方向に延設されている。
オイル供給レール62は、動力伝達機構17の上側においてクランク室S1を構成するクランクケース11と、クラッチ室S3を構成するクラッチカバー11dとに支持されている。詳細には、オイル供給レール62は、側面視でクラッチ31の斜め上前方に配設されている(図3参照)。オイル供給レール62の左端部は、左側ケース11aに支持され、オイル供給レール62の軸方向略中央部は、右側ケース11bに支持されている。また、オイル供給レール62の右端部は、クラッチカバー11dに支持されている。なお、オイル供給レール62は、例えば、クランクケース11にのみ支持させてもよいし、オイル供給レール62の一端部をクラッチカバー11dにのみ(片持ち)支持させてもよい。
オイル供給レール62は、供給通路68(流出通路74)を介してシフトカム40に接続されている。オイル供給レール62は、右端部(クラッチ室S3側)に接続される流出通路74からオイルを導入するように構成されている。なお、オイル供給レール62の左端部は閉塞されている。
オイル供給レール62は、内部に導入したオイルを、動力伝達機構17(クラッチ31および変速機構30)に向けて霧状に噴射可能な複数のノズル77を有している。
クラッチ31に対応する位置では、複数のノズル77は、軸方向に等ピッチで並んで開口する2本のノズル列L1,L2を形成している。2本のノズル列L1,L2は、前後方向に離間して、互いに軸方向に半ピッチずれて形成されている(図2参照)。ノズル列L1を構成するノズル77は、略下方に向けて貫通形成され、ノズル列L2を構成するノズル77は、斜め下後方に向けて貫通形成されている(図3参照)。つまり、複数のノズル77は、オイル供給レール62の下側面に千鳥状に配設されている。
また、変速機構30に対応する位置では、複数のノズル77は、軸方向に等ピッチで並んで開口する1本のノズル列L3を形成している。ノズル列L3は、略後方に向けて貫通形成されている(図2参照)。
ここで、図6を参照して、オイル供給レール62から動力伝達機構17に対するオイルの供給について説明する。
例えば、自動二輪車1が走行中である等、シフトポジションが1速〜5速のいずれかである(ニュートラルではない)場合、弁体部76は、流出通路74を開放する位置にある。このため、オイルポンプ71によって圧送されたオイルは、第2オイル通路65から分岐して流入通路73に流入し、弁内通路75および流出通路74を通ってオイル供給レール62に流入する。
オイル供給レール62に導入されたオイルは、各ノズル列L1,L2を構成する複数のノズル77からクラッチ31に向けて噴霧される。同様に、オイルは、ノズル列L3を構成する複数のノズル77から変速機構30に向けて噴霧される。霧状に噴射されたオイルは、クラッチ31および変速機構30の潤滑(冷却)に用いられる。
上記したようにオイル供給レール62は、クランク室S1とクラッチ室S3とに亘って、クラッチ31等の上側に架け渡された状態で設けられる。オイル供給レール62(の各ノズル77)から噴射されたオイルは、自然落下しながら拡散してクラッチ31等に供給される。これにより、クラッチ31等に対してオイルを略均一に供給することができる。なお、各部材の潤滑に用いられたオイルは、自然落下して、再びオイルパン63に戻されるようになっている。
一方、例えば、自動二輪車1が停止中である等、シフトポジションがニュートラルである場合、弁体部76は、流出通路74を閉塞する位置にある(図5参照)。このため、オイルポンプ71によって圧送されたオイルは、第2オイル通路65から分岐して流入通路73に流入し、弁内通路75で塞き止められる。すなわち、流出通路74へのオイルの流入が停止し、オイル供給レール62に対するオイルの流入が停止する。
以上説明した第1実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造60によれば、オイル供給レール62から噴射されたオイルは、クラッチ31および変速機構30に対し、クラッチ31等の外側(上側)から供給される。詳細には、オイルは、複数のノズル77から、クラッチ31および変速機構30に向けて噴霧される。これにより、クラッチ31および変速機構30に対して適量のオイルを略均一に供給することができ、クラッチ31および変速機構30の潤滑および冷却を適切に行うことができる。
また、例えば、クラッチ31の外側から供給されたオイルは、クラッチ31の回転に伴う遠心力によって飛散する。これにより、クラッチ31に対するオイルの過剰供給が抑制され、オイルの粘性による抵抗力(引き摺りトルク)の増加を防止することができる。さらに、例えば、オイルを滴下させる部材と比較して、オイルを噴射するためのオイル供給部材は、クラッチから引き離して配設することができる、これにより、オイルがクラッチの回転抵抗となることを抑制することができる。
また、第1実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造60によれば、オイル供給レール62の上流側にクラッチ31が配置されることとなる。これにより、オイルの供給圧力を容易に調整することができるため、クラッチ31に対するオイルの供給量を柔軟に調整することができる。
また、第1実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造60によれば、変速機構30をニュートラルにすると、供給通路68はシフトカム40(弁体部76)によって閉塞される。このため、クラッチ31および変速機構30に対するオイルの供給が停止される。これにより、例えば、クラッチ31に対するオイルの過剰供給による引き摺りトルクの増加を防止することができる。また、引き摺りトルクの増加を防止することで、変速機構30の変速ギアA1〜A5,B1〜B5の駆動を繋げるドグの噛み合わさる力(ドグ抜け荷重)を低減することができ、変速機構30の変速動作を円滑に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図7を参照して、第2実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造80について簡単に説明する。図7は動力伝達機構17の潤滑構造80を模式的に示す系統図である。なお、上記した第1実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造60と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態に係る潤滑構造80では、オイル供給レール62の軸方向両端部からオイルを供給するように構成されている。具体的には、例えば、第4オイル通路67から分岐する第2供給通路81が更に設けられ、第2供給通路81の下流端部が、オイル供給レール62の左端部に接続されている。したがって、オイル供給レール62の内部には、供給通路68と第2供給通路81とを通じて左右両端部からオイルが導入される。
以上説明した第2実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造80によっても、上記した第1実施形態に係る潤滑構造60と同様の効果を得ることができる。また、クラッチ31および変速機構30に対して、更に均一で安定したオイルの噴射(噴霧)を行うことができる。
なお、上記した第1および第2実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造60,80では、オイル供給レール62は、クラッチ31および変速機構30にオイルを供給していたが、本発明はこれに限定されない。図示は省略するが、例えば、変速機構30には第4オイル通路67を用いてオイルを供給し、オイル供給レール62は、クラッチ31にのみオイルを供給するようにしてもよい。すなわち、オイル供給レール62は、内部に導入したオイルを、クラッチ31および変速機構30のうち、少なくともクラッチ31に対して外側から噴射するように構成されていればよい。
(第3実施形態)
次に、図8を参照して、第3実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造90について簡単に説明する。図8は動力伝達機構17の潤滑構造90を模式的に示す系統図である。なお、上記した第1実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造60と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態に係る潤滑構造90では、第4オイル通路67が省略され、オイル供給レール62(各ノズル77)からのみ、クラッチ31および変速機構30にオイルを供給するように構成されている。この場合、供給するオイル量を確保するために、ノズル77の形成数を多くしてもよい。
以上説明した第3実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造90によっても、上記した第1実施形態に係る潤滑構造60と同様の効果を得ることができる。なお、上記した第2実施形態に係る構成(オイル供給レール62の左右両端部からオイルを導入)を、第3実施形態に係る潤滑構造90に適用してもよい。
なお、上記した第1〜第3実施形態に係る動力伝達機構17の潤滑構造60,80,90では、変速機構30による変速動作に応じて供給通路68を開閉するように構成されていたが、本発明はこれに限定されない。図示は省略するが、シフトポジションに関係なく、オイルをオイル供給レール62に圧送するようにしてもよい。この場合、弁体部76を省略してもよいし、シフトカム40を介さず供給通路68をオイル供給レール62に接続してもよい。
なお、オイル供給レール62は、上側に設けられていればよい。すなわち、オイル供給レール62は、クラッチ31の上側半分(側面視で9時から3時までの範囲)に向けてオイルを噴射できるように配設されていればよい。
なお、上記した第1〜第3実施形態の説明では、一例として、本発明を自動二輪車1に適用した場合を示したが、これに限らず、例えば、四輪車等の車両に対して本発明を適用してもよい。
なお、上記した本発明の第1〜第3実施形態等の説明は、本発明に係る動力伝達機構17の潤滑構造60,80,90における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
3 エンジン(内燃機関)
11 クランクケース
11d クラッチカバー
16 クランク軸
17 動力伝達機構
30 変速機構
31 クラッチ
40 シフトカム
60,80,90 潤滑構造
62 オイル供給レール(オイル供給部材)
68 供給通路
77 ノズル
81 第2供給通路
S1 クランク室
S3 クラッチ室

Claims (4)

  1. 内燃機関に設けられるクランク軸と変速機構との間の動力伝達を断続するクラッチを含む動力伝達機構の潤滑構造であって、
    前記クランク軸と前記変速機構とを収容するクランク室と、前記クランク室に隣接し前記クラッチを収容するクラッチ室と、に亘って車両幅方向に配設されるオイル供給部材を備え、
    前記オイル供給部材は、パイプ状に形成され、一端部が前記クランク室を構成するクランクケースに支持され、他端部が前記クラッチ室を構成するクラッチカバーに支持され、
    前記オイル供給部材は、
    前記クラッチに対応する位置で軸方向に並んで開口する複数のノズルで形成されているノズル列と、
    前記変速機構に対応する位置で軸方向に並んで開口する複数のノズルで形成されているノズル列と、を有し、
    その内部に導入されたオイルを前記各ノズルから前記クラッチおよび前記変速機構に噴射することを特徴とする動力伝達機構の潤滑構造。
  2. 前記クラッチに対応する位置に形成された前記ノズル列は、オイルを噴射する方向が異なるように前記オイル供給部材の前後方向に離間して複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構の潤滑構造。
  3. 前記オイル供給部材は、前記クラッチ室側の一端部に接続される供給通路からオイルを導入するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の動力伝達機構の潤滑構造。
  4. 供給通路を介して前記オイル供給部材に接続され、前記変速機構による変速動作に応じて前記供給通路を開閉可能に構成されるシフトカムを更に備え、
    前記シフトカムは、前記変速機構をニュートラルにしたときに前記供給通路を閉塞するように構成されていることを特徴とする請求項1ないしいずれかに記載の動力伝達機構の潤滑構造。
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