JP6384429B2 - オゾン供給装置の故障診断システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気側及び排気側のうち一方から延びた内燃通路に対してオゾンを供給するオゾン供給装置の故障診断システムに関する。
従来より、エンジン等の内燃機関の吸気通路や排気通路に対してオゾンを供給するオゾン供給装置が知られている。オゾンが吸気通路に供給される構成では、内燃機関での燃焼性を高めることが期待される。オゾンが排気通路に供給される構成では、排気通路にNOx吸蔵装置が設けられている場合に、NOがオゾンによりNO2に酸化されることでNOx吸蔵装置に対する吸蔵反応が活発になり、NOx吸蔵装置によるNOxの浄化率が高められる。
例えば特許文献1には、オゾン生成手段やオゾン供給通路、ブロア等を有するオゾン供給装置がNOx吸蔵手段と共にNOx後処理装置に組み込まれた構成が開示されている。この構成は、エンジンの回転数を検出する回転数センサと、エンジンの排気温度を検出する排気温度センサとを有しており、NOx後処理装置においては、これらセンサの検出結果に基づいてNOx吸蔵手段へのオゾン供給量が算出される。
特開2014−47670号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構成では、オゾン供給量を適正に調整することができるものの、オゾン供給装置に故障が発生した場合にその故障を検出することは困難になっている。ここで、オゾン供給装置の故障を検出するために例えば専用センサを設置することが考えられるが、この場合、専用センサの設置スペースを確保できないことや、専用センサの分だけコスト負担が増加することなどが想定される。このため、オゾン供給装置を対象とした故障診断に関して改善の余地がある。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、オゾンの供給態様を制御するための構成を利用してオゾン供給装置の故障診断を適正に行うことにある。
以下、課題を達成するための発明の技術的手段について、説明する。なお、発明の技術的手段を開示する特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上述の課題を解決するために開示された発明は、
内燃機関(10)の吸気側及び排気側のうち一方から延びた内燃通路(16)に接続され、当該内燃機関にオゾンを供給するオゾン通路(31)と、
オゾン通路に設けられ、空気からオゾンを生成するオゾン生成部(32)と、
オゾン通路を通じてオゾン生成部に空気を送る送風状態に移行可能な送風部(33)と、
オゾン通路においてオゾン生成部の下流側に設けられ、オゾン通路の通気を遮断する遮断状態に移行可能な通気遮断部(34)と、
オゾン通路の内部圧力を検出する圧力検出部(35)と、
送風部からオゾン通路に送られる空気の流量を検出する流量検出部(36)と、
圧力検出部の検出結果及び流量検出部の検出結果に基づいて、オゾン生成部、送風部及び通気遮断部のそれぞれの動作制御を行うオゾン制御部(41a)と、
を備えているオゾン供給装置(30)に適用される故障診断システムであって、
オゾン供給装置を対象として故障診断を行う故障診断部(41b)を備え、
故障診断部は、
オゾン生成部によるオゾンの生成を停止させる処理(S204)と、通気遮断部を遮断状態に移行させる処理(S105,S605)と、送風部を送風状態に移行させる処理(S106,S606)とを行うことで、オゾン供給装置を故障診断を行うための診断状態に移行させる診断移行部(S105,S106,S204,S605,S606)と、
診断移行部によりオゾン供給装置が診断状態に移行された診断期間(T1)についての圧力検出部の検出結果及び流量検出部の検出結果に基づいて、オゾン供給装置の故障態様を特定する故障特定部(S405,S406,S409,S413,S504,S508,S703,S705,S707,S802,S804,S807)と、
を有していることを特徴とするオゾン供給装置の故障診断システム。
この発明によれば、オゾン供給装置から内燃通路へのオゾン供給量を調整するための構成を利用して、オゾン供給装置を対象とした故障診断を行うことができる。この場合、故障診断を行うための専用センサを設置する必要がないため、オゾン供給装置に対して故障診断システムを構築する上で、構造上の設計負担やコスト負担が増加することを抑制できる。
しかも、オゾン供給装置を診断状態に移行させることで、故障の有無や故障の種類をまとめて特定することができる。例えば、オゾン供給装置に故障が発生していない場合、故障診断が開始されたタイミングで、オゾン通路の空気流量及び空気圧力がいずれも増加し始め、空気圧力がある程度大きくなった頃に空気流量が減少を開始する。そして、空気圧力は上限値で飽和するとともに、空気流量はほぼ「0」まで減少し、オゾン供給装置の診断状態が解除されるまでこの状態が保たれる。
これに対して、オゾン供給装置に故障が発生している場合、故障が発生していない場合とは空気流量及び空気圧力の変化態様が異なる。例えば、通気遮断部が遮断状態に移行しない開故障が生じている場合、故障診断の開始に伴って空気流量が増加するものの空気圧力が上昇せず、空気流量が上限値で飽和した状態になる。一方、送風部が故障で駆動しない場合、故障診断が開始されても空気圧力及び空気流量の両方が増加しない。このように、空気流量及び空気圧力の変化態様に基づいて故障の種類を特定することができる。
以上のように、内燃通路へのオゾンの供給態様を制御するための構成を利用してオゾン供給装置の故障診断を適正に行うことができる。
第1実施形態における燃焼システムの構成を示す図。 オゾン供給装置が正常である場合の通路圧力及び通路流量の変化態様を示す図。 エアポンプ故障が生じている場合の通路圧力及び通路流量の変化態様を示す図。 圧力センサ故障が生じている場合の通路圧力及び通路流量の変化態様を示す図。 流量センサ故障が生じている場合の通路圧力及び通路流量の変化態様を示す図。 大漏れ故障が生じている場合の通路圧力及び通路流量の変化態様を示す図。 小漏れ故障が生じている場合の通路圧力及び通路流量の変化態様を示す図。 故障診断処理の手順を示すフローチャート。 診断準備処理の手順を示すフローチャート。 変動期間処理の手順を示すフローチャート。 安定期間処理の手順を示すフローチャート。 流量不足処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態における故障診断処理の手順を示すフローチャート。 状態特定処理の手順を示すフローチャート。 圧力異常処理の手順を示すフローチャート。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
図1に示す燃焼システムは、エンジン10、過給機11、NOx浄化装置12、DPF13を備えている。燃焼システムは車両に搭載されたものであり、この車両は、エンジン10の出力を駆動源として走行する。エンジン10は、圧縮自着火式のディーゼルエンジンであり、燃焼に用いる燃料には、炭化水素化合物である軽油を用いている。エンジン10には、このエンジン10に空気を供給する吸気通路15と、エンジン10からの排気を放出する排気通路16とが接続されている。なお、エンジン10が内燃機関に相当する。
過給機11は、排気タービン11a、回転軸11b及びコンプレッサ11cを備える。排気タービン11aは、エンジン10の排気通路16に配置され、排気の運動エネルギにより回転する。回転軸11bは、排気タービン11a及びコンプレッサ11cの各インペラを結合することで、排気タービン11aの回転力をコンプレッサ11cに伝達する。コンプレッサ11cは、吸気通路15に配置されており、吸気を圧縮してエンジン10に過給する。
吸気通路15においてコンプレッサ11cの下流側には、このコンプレッサ11cで圧縮された吸気を冷却する冷却器としてのインタークーラ21が設けられている。吸気通路15は、吸気マニホールド22を介してエンジン10の吸気側に接続されており、冷却器により冷却された圧縮吸気は、スロットルバルブ23により流量調整され、エンジン10が有する複数の燃焼室へ分配される。吸気通路15の上流端には、エンジン10に吸入される空気の浄化を行うエアクリーナ24が設けられている。
排気通路16は、排気マニホールド25を介してエンジン10の排気側に接続されている。NOx浄化装置12は、排気通路16において排気タービン11aの下流側に配置されている。DPF13(Diesel Particulate Filter)は、NOx浄化装置12の更に下流側に配置されており、排気に含まれている微粒子を捕集する微粒子捕集装置である。排気通路16を流れる排気は、NOx浄化装置12及びDPF13の両方を通過した後に、排気出口16aから放出される。なお、燃焼システムにおいては、NOx浄化装置12及びDPF13が排気浄化装置を構成している。
NOx浄化装置12は、排気中の窒素酸化物NOxを吸蔵するNOx吸蔵触媒を有している。NOx吸蔵触媒はNOxを吸着する吸着力を有しており、NOx吸蔵触媒においては、一酸化窒素NOに対する吸着力に比べて二酸化窒素NO2に対する吸着力の方が非常に大きくなっている。
燃焼システムは、排気通路16においてNOx浄化装置12の上流側にオゾンO3を供給するオゾン供給装置30を有している。オゾン供給装置30から排気通路16にオゾンが供給された場合、オゾンにより一酸化窒素が二酸化窒素に酸化されることで排気中の二酸化窒素の割合が増加し、その結果、NOx浄化装置12でのNOxの吸蔵効率が向上する。オゾン供給装置30は、排気通路16にオゾンを供給する供給状態と、オゾンを供給しない停止状態とに移行可能になっている。
オゾン供給装置30は、排気通路16に接続されたオゾン通路31と、オゾンを生成するオゾン生成器32と、オゾン通路31を通じてオゾン生成器32に空気を送るエアポンプ33と、オゾン通路31における排気の逆流を遮断する排気遮断弁34と、オゾン通路31の内部圧力を通路圧力として検出する圧力センサ35と、エアポンプ33からオゾン通路31に送られる空気の流量を通路流量として検出する流量センサ36とを有している。なお、排気通路16が内燃機関から延びた内燃通路に相当し、オゾン通路31は内燃通路に接続されていることになる。また、通路圧力が圧力センサ35の検出圧力に相当し、通路流量が流量センサ36の検出流量に相当する。
オゾン通路31においては、その上流端にエアポンプ33が設けられており、エアポンプ33と排気通路16との間にオゾン生成器32が設けられている。オゾン通路31は、複数の配管が接続されることなどにより形成されている。オゾン通路31は、オゾン生成器32の上流側に配置された上流通路部31aと、オゾン生成器32の下流側に配置された下流通路部31bとを有している。上流通路部31aは、オゾン生成器32とエアポンプ33とを接続しており、下流通路部31bは、オゾン生成器32と排気通路16とを接続している。
エアポンプ33は、遠心式のエアポンプであり、電動モータにより駆動されるインペラをケース内に収容して構成される。エアポンプ33は、大気を吸入する吸入口33aを有しており、この吸入口33aはケースに形成されている。エアポンプ33は送風状態に移行する送風部に相当する。なお、エアポンプ33の吸入口33aがオゾン通路31の上流端を形成している。
オゾン生成器32は、その内部に流通路を形成するハウジングを備え、流通路には複数の電極が配置されている。これらの電極は、互いに平行に対向するように配置された平板形状であり、高電圧が印加される電極と接地電圧の電極とが交互に配置されている。オゾン生成器32のハウジングには、エアポンプ33により送風された空気が流入する。この空気は、ハウジング内の流通路に流入し、電極間の通路である電極間通路を流通する。
オゾン生成器32の電極へ通電すると、電極から放出された電子が、電極間通路の空気中に含まれる酸素分子に衝突する。すると、酸素分子からオゾンが生成される。つまり、オゾン生成器32は、放電により酸素分子をプラズマ状態にしてオゾンを生成する。したがって、オゾン生成器32への通電時には、オゾン生成器32から排気通路16に向けて流れる空気にオゾンが含まれる。なお、オゾン生成器32はオゾン生成部やオゾナイザと称することもできる。
排気遮断弁34は、電磁駆動式の開閉弁であり、オゾン通路31においてオゾン生成器32と排気通路16との間に設けられている。この場合、排気遮断弁34は、下流通路部31bの中間位置に配置されていることになる。排気遮断弁34は、通気を可能にする開状態と、通気を遮断する閉状態とに移行可能になっており、閉状態が遮断状態に相当する。排気遮断弁34が開状態にある場合、オゾン通路31の通気量は排気遮断弁34の開度に応じて調整される。オゾン通路31の通気量は、排気遮断弁34が全開状態にある場合に最大になる。なお、排気遮断弁34が通気遮断部に相当する。
オゾン供給装置30においては、エアポンプ33による送風が停止されている場合に、排気通路16を流れる排気がオゾン通路31を逆流することが懸念される。また、エアポンプ33の送風が実施されていても、オゾン生成器32が空気の流れに対する抵抗になることに起因して、オゾン生成器32の下流側の圧力が上流側の圧力より低くなっている場合にも、排気の逆流が懸念される。これに対して、排気遮断弁34が閉状態に移行することで、オゾン通路31における排気の逆流が抑止される。
圧力センサ35は、オゾン通路31の下流通路部31bにおいてオゾン生成器32と排気遮断弁34との間に設けられている。具体的には、圧力センサ35は、オゾン生成器32寄りの位置に配置されている。この場合、圧力センサ35の検出結果に、排気遮断弁34の開閉に伴う圧力変化が反映されやすくなっている。なお、圧力センサ35が圧力検出部に相当する。
流量センサ36は、上流通路部31aにおいてエアポンプ33とオゾン生成器32との間に設けられており、エアポンプ33からの空気の吐出量を検出可能になっている。具体的には、流量センサ36は、エアポンプ33寄りの位置に配置されている。この場合、流量センサ36の検出結果に、エアポンプ33の駆動及び停止に伴う空気の流量変化が反映されやすくなっている。なお、流量センサ36が流量検出部に相当する。
次に、燃焼システムの電気的な構成について説明する。燃焼システムは、ECU等の電子制御ユニット40を有している。電子制御ユニット40は、マイクロコンピュータ等のマイコン41を制御装置として有している。マイコン41は、各種フラグがセットされるメモリと、プログラムを記憶する記憶装置と、記憶されたプログラムに従って演算処理を実行する中央演算処理装置とを有している。電子制御ユニット40は、単位時間当りのエンジン回転数及びエンジン負荷等の各種検出値に基づき、エンジン10の作動を制御する。
電子制御ユニット40には、エンジン回転センサ42、吸気圧センサ43、エアフロメータ44、アクセル開度センサ45及びスロットル開度センサ46が接続されている。エンジン回転数は、エンジン10の出力軸近傍に取り付けられたエンジン回転センサ42により検出される。エンジン負荷を表わす物理量としては、吸気圧、吸気量、アクセルペダル踏込量等が挙げられる。吸気圧は、吸気通路15のうちコンプレッサ11cの下流側部分に取り付けられた吸気圧センサ43により検出される。吸気量は、吸気通路15のうちコンプレッサ11cの上流側部分に取り付けられたエアフロメータ44により検出される。アクセルペダル踏込量は、アクセルペダルに取り付けられたアクセル開度センサ45により検出される。スロットルバルブ23の開度は、スロットルバルブ23に取り付けられたスロットル開度センサ46により検出される。
また、電子制御ユニット40には、排気温度センサ51、排気圧センサ52、圧力センサ35及び流量センサ36が接続されている。電子制御ユニット40は、エンジン回転数やエンジン負荷等のエンジン10の作動状態の検出値に加え、排気温度センサ51、排気圧センサ52、圧力センサ35及び流量センサ36により検出された物理量を取得する。そして、これらの物理量に基づき、オゾン供給装置30の作動を制御する。
排気温度センサ51は、排気通路16に取り付けられて排気温度を検出する。排気圧センサ52は、排気通路16に取り付けられて排気圧力を検出する。排気温度センサ51及び排気圧センサ52は、排気通路16においてNOx浄化装置12と排気タービン11aとの間に配置されている。
さらに、電子制御ユニット40には、オゾン供給装置30のオゾン生成器32、エアポンプ33及び排気遮断弁34がアクチュエータとして接続されている。電子制御ユニット40は、指令信号を出力することでこれらアクチュエータの動作制御を行う。例えば、オゾン生成器32については、電極への電圧印加を制御することでオゾン生成器32によるオゾンの生成量を調整する。また、エアポンプ33については、デューティ制御によりエアポンプ33への供給電力量を制御することでエアポンプ33による送風量を調整する。
オゾン供給装置30は、供給状態及び停止状態に加えて、自身に故障が発生しているか否かを診断するための診断状態に移行可能になっている。電子制御ユニット40のマイコン41は、オゾン供給装置30を供給状態に移行させることが可能なオゾン制御部41aと、オゾン供給装置30を診断状態に移行させるとともにそのオゾン供給装置30を対象とした故障診断を行う故障診断部41bとを有している。なお、オゾン供給装置30は、オゾン制御部41aを含んで構成されている。また、オゾン供給装置30の故障としては、適正な動作を行わない状態や、異常が発生した状態が挙げられる。
オゾン制御部41aは、エンジン10が運転中であるか否かを判定し、運転中でない場合に、オゾン生成器32及びエアポンプ33の運転を行わず、排気遮断弁34を閉状態に保持する。これにより、排気通路16を通っている排気がオゾン通路31を逆流してオゾン通路31の上流端から放出されるということが規制される。
一方、エンジン10が運転状態にある場合、オゾン制御部41aは、排気温度センサ51及び排気圧センサ52の各検出信号に応じて、オゾン供給装置30から排気通路16にオゾンの供給を行うか否かを判定する。この場合、オゾン制御部41aは、排気通路16への供給が必要なオゾン量をオゾン要求量として算出するとともに、このオゾン要求量があらかじめ定められた所定値より大きいか否かを判定し、大きい場合に排気通路16へのオゾンの供給を行うとする。オゾンの供給を行う場合、オゾン生成器32及びエアポンプ33を運転状態に保持するとともに、排気遮断弁34を開状態に保持する。これにより、オゾン供給装置30から排気通路16へのオゾンの供給が行われる。
オゾン制御部41aは、オゾン供給装置30にオゾン供給を実行させている場合に、圧力センサ35及び流量センサ36の各検出信号に基づいて、エアポンプ33からの送風に抗して排気がオゾン通路31を逆流するか否かを判定する。そして、排気の逆流が生じる可能性が高いと判定した場合、オゾン供給装置30を停止状態に移行させる。この場合、オゾン生成器32の運転を停止させ、その停止から所定時間経過後に排気遮断弁34を閉状態に移行させ、その後、エアポンプ33の運転を停止させる。これにより、オゾン供給装置30からのオゾン供給を停止させる際に、オゾン生成器32にて生成されたオゾンがオゾン通路31を逆流してエアポンプ33の吸入口33aから放出されるということが抑止される。
ここで、オゾン供給装置30が正常に動作しない場合、すなわち故障が発生した場合、オゾン生成器32により生成されたオゾンや、排気通路16を通っている排気がオゾン通路31の上流端から屋外や車内に放出されることが懸念される。これに対して、本実施形態では、オゾン供給装置30において、故障診断部41bを含んで故障診断システムが構築されている。この場合、オゾン供給装置30においてオゾンや排気が屋外や車内に放出されている状態が放置されるということを回避できる。
故障診断部41bは、オゾン供給装置30を故障診断を行うための診断状態に移行させ、その診断状態をあらかじめ定められた診断期間(7秒〜15秒程度)に亘って継続させる。オゾン供給装置30が診断状態にある場合、オゾン生成器32の運転が停止され、排気遮断弁34が閉状態に移行され、更にエアポンプ33の運転が行われている。そして、故障診断部41bは、オゾン通路31の圧力変化や空気の流量変化を監視することにより故障診断を行う。
故障診断部41bによる監視結果について、オゾン供給装置30の状態に関連付けながら、図2〜図7の例示を参照しつつ説明する。これら例示においては、あらかじめオゾン供給装置30が停止状態に移行されており、タイミングtaにてエアポンプ33による送風が開始されることでオゾン供給装置39が診断状態に移行する。ここでは、オゾン供給装置39が診断状態にある期間を診断期間T1と称し、圧力センサ35の検出値を通路圧力Ptと称し、流量センサ36の検出値を通路流量Ftと称する。通路圧力Pt及び通路流量Ftは、時間経過に伴って変化することになる。
図2に示すように、オゾン供給装置30が正常である場合、タイミングtaにて、通路圧力Pt及び通路流量Ftの両方が増加し始める。そして、排気遮断弁34が閉状態にあることに起因して、通路圧力Ptの増加率が徐々に低下するとともに、通路圧力Ptがある程度の値に達したタイミングで通路流量Ftが低下し始める。そして、通路圧力Ptの上昇がほぼ飽和し、通路流量Ftはほぼ「0」になる。
診断期間T1においては、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変動が大きい期間を変動期間T2と称し、これら変動が変動期間T2に比べて小さい期間を安定期間T3と称する。変動期間T2は、診断期間T1と共にタイミングtaにて開始され、安定期間T3は、変動期間T2の終了から連続的に開始される。この場合、タイミングtbにて変動期間T2から安定期間T3に切り替わり、タイミングtcにて安定期間T3が終了する。なお、T1=T2+T3になっている。
変動期間T2は、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化率がある程度小さくなるまでに要する時間であり、例えば2〜5秒に設定されている。安定期間T3は、通路圧力Pt及び通路流量Ftが安定状態にあることを確認するための時間であり、変動期間T2より長い例えば5秒〜10秒という期間に設定されている。
オゾン供給装置30が正常である場合、変動期間T2において、通路圧力Ptが第1圧力値P1より大きくなるとともに、通路流量Ftが第1流量値F1より大きくなる。通路圧力Ptは、上昇した後に診断期間T1が終了するまで第1圧力値P1より大きい値で保持される一方で、通路流量Ftは、変動期間T2のうちに第1流量値F1より小さくなり、更に、第2流量値F2より小さくなる。
なお、圧力センサ35の検出値及び流量センサ36の検出値は、いずれもノイズ等により若干の増減を含んでいる。このため、例えば、安定期間T3について第2流量値F2を「0」ではなく、「0」より若干大きい値に設定する。これは、通路流量Ftが「0」に戻るタイミングがタイミングtbに対してずれることを考慮することにもなる。
オゾン供給装置30が正常である場合に対して、オゾン供給装置30に故障が発生している場合、その故障の内容によって、診断期間T1における通路圧力Ptや通路流量Ftの値や変化態様が異なる。
例えば、図3に示すように、エアポンプ33の故障によりエアポンプ33からオゾン通路31への送風が行われない場合、診断期間T1であっても通路流量Ftが増加せず、それに伴って通路圧力Ptも増加しない。つまり、通路流量Ft及び通路圧力Ptはいずれもほぼ「0」のまま診断期間T1が終了する。この場合、診断期間T1の全体において、通路圧力Ptは第2圧力値P2より小さく、通路流量Ftは第2流量値F2より小さくなっている。
図4に示すように、圧力センサ35の故障により圧力センサ35が圧力を検出できない場合、診断期間T1において、通路流量Ftが正常に変動しているにもかかわらず、通路圧力Ptが増加しない。つまり、通路圧力Ptだけがほぼ「0」のまま診断期間T1が終了する。この場合、診断期間T1の全体において、通路圧力Ptは第2圧力値P2より小さくなっている。
図5に示すように、流量センサ36の故障により流量センサ36が流量を検出できない場合、診断期間T1において、通路圧力Ptが正常に変動しているにもかかわらず、通路流量Ftが増加しない。つまり、通路流量Ftだけがほぼ「0」のまま診断期間T1が終了する。この場合、診断期間T1の全体において、通路流量Ftは第2流量値F2より小さくなっている。
図6に示すように、排気遮断弁34が故障により全開状態から閉鎖することができない場合、すなわち開故障が発生した場合、診断期間T1において、通路流量Ftが増加して最大値に達した後に減少せず、それに伴って通路圧力Ptの増加量が小さくなる。この場合、通路圧力Ptは、第1圧力値P1に達しないのはもちろんのこと、第1圧力値P1より小さい第3圧力値P3にも達しない。
ここで、排気遮断弁34の開故障としては、排気遮断弁34が全開状態から少し閉じた開度で保持されてしまう状態も挙げることができる。この状態でも、通路流量Ftが最大値から少し減少した後に第1流量値F1より小さい第3流量値F3を下回らない値で保持されるとともに、通路圧力Ptが第3圧力値P3を上回らない値で保持されることになる。
また、排気遮断弁34が正常に閉状態に移行する場合でも、オゾン通路31において大量の空気が漏れる大漏れ故障が発生していれば、通路流量Ft及び通路圧力Ptの各変化態様が、排気遮断弁34の開故障が発生した場合とほぼ同じになる。ここで、オゾン通路31において大漏れ故障が発生した原因としては、配管の外れや配管の破損などが挙げられる。
図7に示すように、オゾン通路31において、大漏れ故障よりも少ない空気が漏れる小漏れ故障が発生している場合、診断期間T1において、通路流量Ftが増加して最大値に達した後に減少するものの、第2流量値F2より小さくならない。その一方で、通路圧力Ptは、オゾン供給装置30が正常である場合に比べて若干小さいものの、第1圧力値P1より大きい値にまで増加し、その値にて保持される。
オゾン供給装置30の状態と通路圧力Pt及び通路流量Ftの各変化態様との関係は、発明者らが行った試験により得られたものである。また、期間T1〜T3、圧力値P1〜P3、流量値F1〜F3は、試験結果に基づいて設定されたものである。この場合、圧力値P1〜P3が圧力閾値に相当し、流量値F1〜F3が流量閾値に相当する。流量値F1〜F3については、第1流量値F1が第1流量閾値及び第1閾値に相当し、第2流量値F2が第2流量閾値及び第2閾値に相当する。第3流量値F3は、第2流量値F2と共に第2流量閾値に相当する。
ちなみに、排気遮断弁34が故障により閉状態から開放することができない場合、すなわち閉故障が発生している場合、診断期間T1における通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様は、オゾン供給装置30が正常である場合と同じ図2のようになる。これに対して、診断期間T1の終了後に、エアポンプ33の運転が継続された状態で排気遮断弁34の開放処理が行われると、オゾン供給装置30が正常である場合は通路流量Ftが増加するとともに、通路圧力Ptが減少する。一方、排気遮断弁34の閉故障が発生している場合、排気遮断弁34が開放されないため、通路流量Ftが増加せず、通路圧力Ptも減少しない。これにより、オゾン供給装置30が正常である場合と、排気遮断弁34に閉故障が発生している場合とを判別することが可能になる。
故障診断部41bは、オゾン供給装置30の故障診断を行う故障診断処理を実行する。ここでは、故障診断処理について、図8〜図12のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、故障診断部41bは、故障診断処理を所定周期で繰り返し実行する。本実施形態では、診断期間T1において故障診断処理が複数回実行されることで故障診断が行われることになる。
図8において、ステップS101では、故障診断を行うための準備として診断準備処理を行う。診断準備処理については図9を参照しつつ説明する。
図9において、ステップS201では、オゾン制御部41aからのオゾン要求量が「0」か否かを判定する。この判定は、オゾン生成器32にてオゾンを生成する必要がない場合にYES判定され、オゾンを生成する必要がある場合にNO判定される。
ステップS202では、車両電源がON状態にあり且つスタータモータがOFF状態にあるか否かを判定する。車両電源がON状態にあり且つスタータモータがOFF状態にある場合としては、車両がアイドリングストップ状態にある場合が挙げられる。このため、本判定は、アイドリングストップ状態にある場合にYES判定され、アイドリングストップ状態にない場合にNO判定される。
ステップS203では、排気圧センサ52により検出された排気圧があらかじめ定められた許容値より大きいか否かを判定する。許容値は、排気圧について、オゾン供給装置30が供給状態にある状態で排気がオゾン通路31を逆流しない範囲の上限値になっている。このため、本判定は、排気がオゾン通路31を逆流しない場合にYES判定され、排気がオゾン通路31を逆流する可能性がある場合にNO判定される。なお、オゾン制御部41aは、排気圧が上限値を超えた場合に、排気遮断弁34を閉状態に移行させる。
ステップS201〜S203のいずれかがYES判定された場合、ステップS204に進み、オゾン供給装置30を停止状態に移行させる。ここでは、オゾン制御部41aに対してオゾン添加の停止要求を要求信号として出力する。なお、ステップS105,S106,S204が診断移行部に対応する。
図8に戻り、診断準備処理の後、ステップS102では、故障診断が開始されたことを示す診断フラグがセットされているか否かを判定する。診断フラグがセットされていない場合、ステップS103に進み、オゾン供給装置30が停止状態にあるか否かを判定する。ステップS104では、故障診断を実施するか否かを判定する。ここでは、前回の故障診断からあらかじめ定められた所定期間が経過したか否かを判定し、所定期間が経過している場合に故障診断を実施するとする。なお、圧力センサ35や流量センサ36の検出値が許容範囲から外れた値であるか否かを判定し、外れた値である場合に故障診断を実施するとしてもよい。
オゾン供給装置30が停止状態にあり、且つ故障診断を実施する場合、ステップS105,S106にてオゾン供給装置30を診断状態に移行させるための移行処理を行う。ステップS105では、排気遮断弁34を閉状態に移行させ、ステップS106では、エアポンプ33の運転を開始する。ステップS107では、故障診断が開始されたとして診断フラグをメモリにセットする。
診断フラグがセットされている状態では、ステップS108にて、診断フラグをセットしたタイミングで故障診断を開始したとして、故障診断開始からの経過時間Tを算出する。ステップS109では、圧力センサ35から通路圧力Ptを取得し、ステップS110では、流量センサ36から通路流量Ftを取得する。
ステップS111では、変動期間T2を対象とした変動期間処理を行う。変動期間処理については、図10を参照しつつ説明する。
図10において、ステップS301では、経過時間Tが変動期間T2より小さいか否かを判定する。経過時間Tが変動期間T2より小さくない場合、変動期間T2が終了したとして、そのまま本変動期間処理を終了する。経過時間Tが変動期間T2より小さい場合、現在が変動期間T2であるとして、ステップS302に進み、通路流量Ftが適正値にあることを示す流量適正フラグがセットされているか否かを判定する。流量適正フラグがセットされていない場合、ステップS303に進み、通路流量Ftが第1流量値F1より大きいか否かを判定する。通路流量Ftが第1流量値F1より大きい場合、図2、図4、図6、図7のように通路流量Ftが変動期間T2において増加したとして、ステップS304にて流量適正フラグをメモリにセットする。なお、ステップS304が第1流量特定部に対応する。
通路流量Ftが第1流量値F1より大きくない場合、ステップS305に進み、通路流量Ftが第2流量値F2より小さいか否かを判定する。通路流量Ftが第2流量値F2より小さい場合、図3、図5のように通路流量Ftが増加しないか、図2、図4、図6、図7における通路流量Ftの増加途中にあるかのいずれかとして、ステップS306に進む。ステップS306では、通路流量Ftが不足していることを示す流量不足フラグをセットする。
ステップS304の処理後、ステップS307に進み、流量不足フラグがセットされているか否かを判定する。流量不足フラグがセットされている場合、通路流量Ftが第1流量値F1に達する前に流量不足フラグがセットされたとして、ステップS308にて流量不足フラグをクリアする。
また、上述したように、ステップS305における通路流量Ftが第2流量値F2より小さいか否かの判定が、ステップS302において流量適正フラグがセットされていない場合に限って行われる。このため、変動期間T2において通路流量Ftが図2、図4のように変化することで、増加後に減少して第2流量値F2より小さくなっても、流量不足フラグがセットされないことになる。
図8に戻り、変動期間処理の後、ステップS112では、安定期間T3を対象とした安定期間処理を行う。安定期間処理については、図11を参照しつつ説明する。
図11において、ステップS401では、経過時間Tが変動期間T2以上であり且つ診断期間T1より小さいか否かを判定する。すなわち、現在が安定期間T3であるか否かを判定する。現在が安定期間T3である場合、ステップS402に進み、流量適正フラグがセットされているか否かを判定する。流量適正フラグがセットされている場合、変動期間T2において通路流量Ftが図2、図4、図6、図7のような変化をしているとして、ステップS403にて流量適正処理を行う。
ステップS403では、通路圧力Ptが第1圧力値P1より大きいか否かを判定し、ステップS404では、通路流量Ftが第2流量値F2より小さいか否かを判定する。通路圧力Ptが第1圧力値P1より大きく、通路流量Ftが第2流量値F2より小さい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図2に該当するとして、ステップS405に進む。
ステップS405では正常処理を行う。正常処理では、オゾン供給装置30が正常であると特定し、この特定結果を記憶する処理や報知する処理を行う。記憶処理としては、記憶用のフラグをセットする処理などが挙げられ、報知処理としては、インストルメントパンネルの表示装置等に表示する処理などが挙げられる。なお、ステップS405は故障特定部、第2流量特定部及び正常特定部に対応する。
ステップS404の判定処理において、通路流量Ftが第2流量値F2より小さくない場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図7に該当するとして、ステップS406にて小漏れ故障処理を行う。この処理では、オゾン供給装置30において小漏れ故障が発生していると特定し、この特定結果を記憶する処理や報知する処理を行う。なお、ステップS406は故障特定部、第1特定部及び通路特定部に対応する。
通路圧力Ptが第1圧力値P1より大きくない場合、ステップS407にて、通路圧力Ptが第3圧力値P3より小さいか否かを判定し、ステップS408にて、通路流量Ftが第3流量値F3より大きいか否かを判定する。通路圧力Ptが第3圧力値P3より小さく、通路流量Ftが第3流量値F3より大きい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図6に該当するとして、ステップS409にて大漏れ故障処理を行う。この処理では、オゾン供給装置30において大漏れ故障や排気遮断弁34の開故障が発生していると特定し、この特定結果を記憶する処理や報知する処理を行う。なお、ステップS409は故障特定部、第2特定部及び遮断特定部に対応する。
ステップS408の判定処理において、通路流量Ftが第3流量値F3より大きくない場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図2〜図7のいずれにも該当しないとして、ステップS410にて一般故障処理を行う。この処理では、種類を特定できない一般故障が発生していると特定し、この特定結果を記憶する処理や報知する処理を行う。
通路圧力Ptが第3圧力値P3より小さくない場合、ステップS411にて、通路圧力Ptが第2圧力値P2より小さいか否かを判定し、ステップS412にて、通路流量Ftが第2流量値F2より小さいか否かを判定する。通路圧力Ptが第2圧力値P2より小さく、通路流量Ftが第2流量値F2より小さい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図4に該当するとして、ステップS413にて圧力センサ故障処理を行う。この処理では、圧力センサ35の故障が発生していると特定し、この特定結果を記憶する処理や報知する処理を行う。なお、ステップS413は故障特定部、第2流量特定部及び第3特定部に対応する。
通路圧力Ptが第2圧力値P2より小さくない場合、又は通路流量Ftが第2流量値F2より小さくない場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図2〜図7のいずれにも該当しないとして、ステップS414に進む。ステップS414では、ステップS410と同様の一般故障処理を行う。
ステップS402の判定処理において、流量適正フラグがセットされていない場合、変動期間T2において通路流量Ftが図3、図5のような変化をしているとして、ステップS415にて流量不足処理を行う。流量不足処理については、図12を参照しつつ説明する。
図12において、ステップ501では、流量不足フラグがセットされているか否かを判定する。流量不足フラグがセットされている場合、ステップS502にて、通路圧力Ptが第1圧力値P1より大きいか否かを判定し、ステップS503にて、通路流量Ftが第2流量値F2より小さいか否かを判定する。通路圧力Ptが第1圧力値P1より大きく、通路流量Ftが第2流量値F2より小さい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図5に該当するとして、ステップS504にて流量センサ故障処理を行う。この処理では、流量センサ36にて故障が発生していると特定し、この特定結果を記憶する処理や報知する処理を行う。なお、ステップS504は故障特定部、第1特定部及び流量特定部に対応する。
ステップS503の判定処理において、通路流量Ftが第2流量値F2より小さくない場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図2〜図7のいずれにも該当しないとして、ステップS505にて、ステップS410と同様の一般故障処理を行う。
ステップS502の判定処理において、通路圧力Ptが第1圧力値P1より大きくない場合、ステップS506にて、通路圧力Ptが第2圧力値P2より小さいか否かを判定し、ステップS507にて、通路流量Ftが第2流量値F2より小さいか否かを判定する。通路圧力Ptが第2圧力値P2より小さく、通路流量Ftが第2流量値F2より小さい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図3に該当するとして、ステップS508にてエアポンプ故障処理を行う。この処理では、エアポンプ33にて故障が発生していると特定し、この特定結果を記憶する処理や報知する処理を行う。なお、ステップS508は故障特定部、第2特定部及び送風特定部に対応する。
通路圧力Ptが第2圧力値P2より小さくなく、通路流量Ftが第2流量値F2より小さくない場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図2〜図7のいずれにも該当しないとして、ステップS509に進む。ステップS509では、ステップS410と同様の一般故障処理を行う。
図11に戻り、ステップS401の判定処理において、診断期間T1が終了した場合、ステップS416に進み、各種フラグをクリアする。ここでは、診断フラグ、流量適正フラグ及び流量不足フラグのうちセットされているフラグをクリアすることになる。これにより、次回の故障診断処理を適正に行うことができる。
ここまで説明した第1実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第1実施形態によれば、オゾン制御部41a及び故障診断部41bの両方が電子制御ユニット40に含まれている。このため、これらオゾン制御部41a及び故障診断部41bの両方によりエアポンプ33及び排気遮断弁34といったアクチュエータの動作制御を行うことができる。また、これらオゾン制御部41a及び故障診断部41bの両方により圧力センサ35及び流量センサ36の検出結果を取得することができる。このため、オゾン供給装置30を対象とした故障診断を故障診断部41bにより行う上で、例えば専用センサや専用アクチュエータを設置する必要がない。このため、排気通路16へのオゾンの供給量を調整するためのエアポンプ33等を利用して、オゾン供給装置30を対象とした故障診断を適正に行うことができる。
第1実施形態によれば、診断期間T1に変動期間T2及び安定期間T3の両方が含まれているため、通路圧力Ptの変化態様と通路流量Ftの変化態様とが異なることを適正に把握できる。この場合、変動期間T2及び安定期間T3の両方において、通路圧力Ptの変化態様と通路流量Ftの変化態様とを比較することで、オゾン供給装置30の故障診断をきめ細かく行うことができる。これにより、故障診断部41bによる診断精度を高めることができる。例えば、変動期間T2及び安定期間T3のうち一方が診断期間T1に含まれていない構成では、通路圧力Ptの変化態様と通路流量Ftの変化態様との変化態様を比較する期間が短くなるため、故障診断の精度が低下してしまう。
第1実施形態によれば、通路流量Ftについて、変動期間T2に対して設定された第1流量値F1と、安定期間T3に対して設定された第2流量値F2とが互いに異なる値になっている。このため、オゾン供給装置30が正常な場合には診断開始後に通路流量Ftが増加して減少するという特性を基準として、診断期間T1における通路流量Ftの変化態様を適正に把握できる。例えば、通路流量Ftの変化態様が、変動期間T2においては許容範囲に含まれている一方で、安定期間T3においては許容範囲から外れている、ということを把握できる。したがって、通路流量Ftの変化態様を用いた故障診断の精度を高めることができる。
第1実施形態によれば、通路流量Ftが変動期間T2にて第1流量値F1より大きくなったか否かの判定(ステップS303)が行われるとともに、安定期間T3にて第2流量値F2より小さくなったか否かの判定が(ステップS404等)が行われる。このため、通路流量Ftの変化が変動期間T2及び安定期間T3の両方において適正な状態になっているか否かを把握できる。この場合、通路流量Ftが変動期間T2にて第1流量値F1より大きくなっていても、安定期間T3にて第2流量値F2より小さくなっているか否かによって大漏れ故障と小漏れ故障とを判別できる。このように、故障の種類に加えて故障の程度を特定することができる。
第1実施形態によれば、通路圧力Ptについて、圧力値P1〜P3が変動期間T2及び安定期間T3の両方を対象として設定されている。この場合、オゾン供給装置30が正常な場合には診断開始後に通路圧力Ptが上限値で飽和するという特性を基準として、診断開始後の通路圧力Ptの増加速度に関係なく、通路圧力Ptの変化態様を適正に把握できる。このため、通路圧力Ptを用いた故障診断の精度を高めることができる。
第1実施形態によれば、変動期間T2が安定期間T3より短い期間に設定されているため、故障診断の開始直後の通路流量Ftや通路圧力Ptの大きな変化を適正に把握できる。しかも、変動期間T2が短く設定されることで診断期間T1が短縮化されるため、故障診断を短時間で済ませることができる。この場合、排気通路16へのオゾン供給を行っていない期間を狙って、故障診断を適切なタイミングで頻繁に実施することができる。このため、故障診断の実施によって排気通路16へのオゾン供給が阻害されるということを回避できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、診断期間T1の間に通路圧力Pt及び通路流量Ftを取得しながら故障の種類等を特定する処理(ステップS405等)を行っていたが、第2実施形態では、診断期間T1の終了後に故障の種類等を特定する処理を行っている。本実施形態では、上記第1実施形態との相違点を中心に説明を行う。
本実施形態の故障診断処理について、図13〜図15のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、故障診断処理が1回実行されることで診断期間T1についての故障診断が行われることになる。
図13において、ステップS601〜S607の処理は、上記第1実施形態のステップS101〜S107の処理と同じになっている。なお、ステップS605,S606が診断移行部に対応する。
ステップS608〜S611では、診断期間T1が終了するまで通路圧力Pt及び通路流量Ftの取得を繰り返し行う。ステップS611の判定処理において診断期間T1が終了した場合、ステップS612に進み、オゾン供給装置30の状態を特定する状態特定処理を行う。状態特定処理については図14を参照しつつ説明する。
図14において、ステップS701では、診断期間T1にて取得された全ての通路圧力Ptの値に基づいて、通路圧力Ptの変化態様が正常であるか否かを判定する。ここでは、変動期間T2及び安定期間T3のいずれにおいても通路圧力Ptが第1圧力値P1より大きくなっているか否かの判定を行い、大きくなっている場合に通路圧力Ptの変化態様が許容範囲に含まれているとして、ステップS702に進む。
ステップS702では、診断期間T1にて取得された全ての通路流量Ftの値に基づいて、通路流量Ftの変化態様が正常であるか否かを判定する。ここでは、変動期間T2において通路流量Ftが第1流量値F1より大きくなったか否かの判定と、安定期間T3において通路流量Ftが第2流量値F2より小さくなっているか否かの判定とを行う。これら判定がいずれも肯定された場合、通路流量Ftの変化態様が許容範囲に含まれているとして、ステップS703に進む。
ステップS703では、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図2に該当するとして、上記第1実施形態のステップS405と同様に、正常処理を行う。なお、ステップS703が故障特定部及び正常特定部に対応する。
通路流量Ftの変動対応が正常でない場合、ステップS704に進み、変動期間T2の全体において通路流量Ftが第2流量値F2より小さいか否かを判定する。変動期間T2の全体において通路流量Ftが第2流量値F2より小さい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図5に該当するとして、ステップS705に進み、上記第1実施形態のステップ504と同様に、流量センサ故障処理を行う。なお、ステップS705が故障特定部、第1特定部及び流量特定部に対応する。
変動期間T2において通路流量Ftが第2流量値F2より小さくない期間がある場合、ステップS706に進み、安定期間T3の全体において通路流量Ftが第2流量値F2より大きいか否かを判定する。安定期間T3の全体において通路流量Ftが第2流量値F2より大きい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図7に該当するとして、ステップS707に進む。ステップS707では、上記第1実施形態のステップS406と同様に、小漏れ故障処理を行う。なお、ステップS707が故障特定部、第1特定部及び通路特定部に対応する。
安定期間T3において通路流量Ftが第2流量値F2より大きくない期間がある場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図2〜図7のいずれにも該当しないとして、ステップS708に進む。ステップS708では、上記第1実施形態のステップS410等と同様に、一般故障処理を行う。
ステップS701の判定処理において、通路圧力Ptの変化態様が正常でない場合、ステップS709に進み、圧力異常処理を行う。圧力異常処理については図15を参照しつつ説明する。
図15において、ステップS801では、通路流量Ftの変化態様が正常であるか否かを判定する。通路圧力Ptの変化態様が正常でなく、通路流量Ftの変化態様が正常である場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図4に該当するとして、ステップS802に進み、上記第1実施形態のステップS413と同様に、圧力センサ故障処理を行う。なお、ステップS802が故障特定部及び第3特定部に対応する。
通路流量Ftの変化態様が正常でない場合、ステップS803に進み、変動期間T2の全体において通路流量Ftが第2流量値F2より小さいか否かを判定する。変動期間T2の全体において通路流量Ftが第2流量値F2より小さい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図3に該当するとして、ステップS804に進み、上記第1実施形態のステップS508と同様に、エアポンプ故障処理を行う。なお、ステップS804が故障特定部、第2特定部及び送風特定部に対応する。
変動期間T2において通路流量Ftが第2流量値F2より小さくない期間がある場合、ステップS805に進む。ステップS805では、安定期間T3の全体において通路流量Ftが第3流量値F3より小さいか否かを判定し、ステップS806では、安定期間T3の全体において通路圧力Ptが第3圧力値P3より小さいか否かを判定する。安定期間T3の全体において、通路流量Ftが第3流量値F3より小さく、通路圧力Ptが第3圧力値P3より小さい場合、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図6に該当するとして、ステップS807に進む。ステップS807では、上記第1実施形態のステップ409と同様に、大漏れ故障処理を行う。なお、ステップS807が故障特定部、第2特定部及び遮断特定部に対応する。
安定期間T3において、通路流量Ftが第3流量値F3より小さくない期間がある場合、又は通路圧力Ptが第3圧力値P3より小さくない期間がある場合、ステップS808に進む。ステップS808では、通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が図2〜図7のいずれにも該当しないとして、上記第1実施形態のステップS410等と同様に、一般故障処理を行う。
第2実施形態によれば、診断期間T1の全体について通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様が正常であるか否かの判定が行われる。このため、ノイズ等の誤差により通路圧力Ptや通路流量Ftの値が一時的に異常値になったとしても、その一時的な異常値を除外して異常診断を行うことができる。特に、オゾン供給装置30が正常でない場合のパターンが、通路圧力Pt及び通路流量Ftの両方の変化態様が正常でない場合と、通路圧力Ptの変化態様だけが正常でない場合と、通路流量Ftの変化態様だけが正常でない場合とに分けられている。この場合、故障態様が少なくとも3つに分類されるため、故障診断の精度を高めることができる。
通路圧力Pt及び通路流量Ftの両方の変化態様が正常でない場合は、エアポンプ33の故障又はオゾン通路31の大漏れ故障であり、通路流量Ftの変化態様だけが正常でない場合は、流量センサ36の故障又はオゾン通路31の小漏れ故障である。また、通路圧力Ptの変化態様だけが正常でない場合は、圧力センサ35の故障である。
第2実施形態によれば、診断期間T1の全体について通路流量Ftの変化態様だけが正常でない場合、通路流量Ftの変化態様を診断することで、故障態様を流量センサ36の故障及びオゾン通路31の小漏れ故障のうち一方に特定できる。このため、通路流量Ftの変化態様が正常でない場合についての故障をきめ細かく診断することができる。
第2実施形態によれば、診断期間T1の全体について通路圧力Pt及び通路流量Ftの両方の変化態様が正常でない場合、通路流量Ftの変化態様を診断することで、故障態様をエアポンプ33の故障及びオゾン通路31の大漏れ故障のうち一方に特定できる。このため、通路圧力Pt及び通路流量Ftの両方の変化態様が正常でない場合についての故障を更にきめ細かく診断できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
変形例1では、通路流量Ftについて設定された閾値が3つでなくてもよい。例えば、1つの閾値として、第2流量値F2と第3流量値F3との間の値である第4流量値だけが設定された構成とする。この構成では、小漏れ故障と大漏れ故障との判別が困難になる可能性があるが、圧力センサ35、流量センサ36及びエアポンプ33の各故障についての特定精度は適正に保持される。また、通路流量Ftについての閾値が4つ以上設定された構成では、これら閾値により故障診断の精度を高めることができる。
変形例2では、通路流量Ftについて設定された閾値が3つでなくてもよい。例えば、1つの閾値として、第1圧力値P1と第3圧力値P3との間の値である第4圧力値だけが設定された構成とする。この構成では、変形例1と同様に、小漏れ故障と大漏れ故障との判別が困難になる可能性があるが、圧力センサ35、流量センサ36及びエアポンプ33の各故障についての特定精度は適正に保持される。また、通路圧力Ptについての閾値が4つ以上設定された構成では、これら閾値により故障診断の精度を高めることができる。
変形例3では、安定期間T3が変動期間T2と同じ又はそれより短い期間とされていてもよい。この場合、診断期間T1を短縮化できるため、故障診断の実施が排気通路16へのオゾン供給を阻害するということを更に確実に回避できる。
変形例4では、変動期間T2及び安定期間T3のうち一方だけが診断期間T1に含まれていてもよい。例えば変動期間T2だけが診断期間T1に含まれた構成とする。この構成では、圧力センサ35の故障と大漏れ故障との判別が困難になる可能性はあるが、小漏れ故障や流量センサ36の故障、エアポンプ33の故障を特定することはできる。
変形例5では、故障診断の対象が小漏れ故障、大漏れ故障、エアポンプ33の故障、圧力センサ35の故障、流量センサ36の故障とされていなくてもよい。例えば、通路流量Ftについて第2流量値F2が設定されていない構成では、エアポンプ33及び流量センサ36の各故障が故障診断の対象に含まれる一方で、小漏れ故障、大漏れ故障及び圧力センサ35の故障が故障診断の対象から外れることになる。
変形例6では、故障診断の開始に際して、エアポンプ33の運転開始と排気遮断弁34の閉状態への移行とのうち一方が、故障診断の開始タイミングに合わせて行われればよい。
変形例7では、オゾン供給装置30において圧力センサ35及び流量センサ36の配置が変更されてもよい。例えば、オゾン通路31において、圧力センサ35が排気遮断弁34の下流側やオゾン生成器32の上流側に配置されてもよく、流量センサ36がオゾン生成器32の下流側に配置されてもよい。
変形例8では、故障診断部41bが通路圧力Pt及び通路流量Ftの変化態様に基づいて故障診断を行うのではなく、診断期間T1の所定タイミングにおける通路圧力Pt及び通路流量Ftの各値に基づいて故障診断を行ってもよい。例えば、所定タイミングとして、タイミングtb,tcとされた構成とする。この構成でも、オゾン供給装置30が正常である場合のタイミングtb,tcのそれぞれにおける通路圧力Pt及び通路流量Ftの各値を基準にすることで、故障診断を行うことが可能になる。
変形例9では、排気浄化装置がNOx還元触媒や酸化触媒を有していてもよい。例えば、排気浄化装置がNOx還元触媒を有している場合、このNOx還元触媒はNOx浄化装置12に含まれていることになる。
変形例10では、オゾン供給装置30から吸気通路15にオゾンが供給されてもよい。例えば、オゾン通路31が排気通路16ではなく吸気通路15に接続された構成とする。この構成では、エンジン10にオゾンが供給されることでエンジン10での燃焼性が高められる。この場合でも、故障診断部41bによりオゾン供給装置30を対象とした故障診断が行われることで、オゾンが屋外や車内に放出されている状態が放置されるということを回避できる。なお、吸気通路15が内燃通路に相当する。
変形例11では、オゾン供給装置30を含んだ燃焼システムがエンジン10としてディーゼルエンジンではなく、ガソリンエンジンを有していてもよい。
変形例12では、車両の燃焼システムにオゾン供給装置30が含まれているのではなく、定置式の燃焼システムにオゾン供給装置30が含まれていてもよい。
10…エンジン、16…排気通路、30…オゾン供給装置、31…オゾン通路、32…オゾン生成器、33…エアポンプ、34…排気遮断弁、35…圧力センサ、36…通気遮断弁、41a…オゾン制御部、41b…故障診断部、F1…第1流量値、F2…第2流量値、F3…第3流量値、P1…第1圧力値、P2…第2圧力値、P3…第3圧力値、T1…診断期間、T2…変動期間、T3…安定期間。

Claims (9)

  1. 内燃機関(10)の吸気側及び排気側のうち一方から延びた内燃通路(16)に接続され、当該内燃機関にオゾンを供給するオゾン通路(31)と、
    前記オゾン通路に設けられ、空気からオゾンを生成するオゾン生成部(32)と、
    前記オゾン通路を通じて前記オゾン生成部に空気を送る送風状態に移行可能な送風部(33)と、
    前記オゾン通路において前記オゾン生成部の下流側に設けられ、前記オゾン通路の通気を遮断する遮断状態に移行可能な通気遮断部(34)と、
    前記オゾン通路の内部圧力を検出する圧力検出部(35)と、
    前記送風部から前記オゾン通路に送られる空気の流量を検出する流量検出部(36)と、
    前記圧力検出部の検出結果及び前記流量検出部の検出結果に基づいて、前記オゾン生成部、前記送風部及び前記通気遮断部のそれぞれの動作制御を行うオゾン制御部(41a)と、
    を備えているオゾン供給装置(30)に適用される故障診断システムであって、
    前記オゾン供給装置を対象として故障診断を行う故障診断部(41b)を備え、
    前記故障診断部は、
    前記オゾン生成部によるオゾンの生成を停止させる処理(S204)と、前記通気遮断部を前記遮断状態に移行させる処理(S105,S605)と、前記送風部を前記送風状態に移行させる処理(S106,S606)とを行うことで、前記オゾン供給装置を前記故障診断を行うための診断状態に移行させる診断移行部(S105,S106,S204,S605,S606)と、
    前記診断移行部により前記オゾン供給装置が前記診断状態に移行された診断期間(T1)についての前記圧力検出部の検出結果及び前記流量検出部の検出結果に基づいて、前記オゾン供給装置の故障態様を特定する故障特定部(S405,S406,S409,S413,S504,S508,S703,S705,S707,S802,S804,S807)と、
    を有していることを特徴とするオゾン供給装置の故障診断システム。
  2. 前記診断期間には、
    前記オゾン供給装置の前記診断状態への移行に伴って前記圧力検出部による検出圧力及び前記流量検出部による検出流量の変化が大きくなる変動期間(T2)と、
    前記変動期間の後において、前記検出圧力及び前記検出流量の変化が前記変動期間に比べて小さい安定期間(T3)と、
    が含まれており、
    前記故障特定部は、前記変動期間及び前記安定期間のそれぞれについての前記検出圧力及び前記検出流量に基づいて前記オゾン供給装置の故障態様を特定するものであることを特徴とする請求項1に記載のオゾン供給装置の故障診断システム。
  3. 前記故障特定部が前記オゾン供給装置の故障態様を特定するために、前記検出流量に対して流量閾値(F1,F2,F3)が設定されており、
    前記流量閾値として、前記変動期間について設定された第1流量閾値(F1)と、前記安定期間について設定された第2流量閾値(F2,F3)とは、互いに異なる値になっていることを特徴とする請求項2に記載のオゾン供給装置の故障診断システム。
  4. 前記故障特定部は、
    前記変動期間において、前記検出流量が前記第1流量閾値(F1)より大きい場合に、前記変動期間での前記検出流量が適正状態であると特定する第1流量特定部(S304,)と、
    前記安定期間において、前記検出流量が前記第2流量閾値(F2)より小さい場合に、前記安定期間での検出流量が適正状態であるとして特定する第2流量特定部(S405,S413)と、
    を有していることを特徴とする請求項3に記載のオゾン供給装置の故障診断システム。
  5. 前記故障特定部が前記オゾン供給装置の故障態様を特定するために、前記検出圧力に対して圧力閾値(P1,P2,P3)が前記変動期間と前記安定期間とについて共通で設定されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載のオゾン供給装置の故障診断システム。
  6. 前記安定期間が前記変動期間より長い期間とされていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載のオゾン供給装置の故障診断システム。
  7. 前記故障特定部は、
    前記圧力検出部及び前記流量検出部の各検出結果がそれぞれ許容範囲に含まれている場合に、前記オゾン供給装置に異常が発生していないと特定する正常特定部(S405,S703)と、
    前記圧力検出部及び前記流量検出部のうち前記流量検出部の検出結果が許容範囲に含まれていない場合に、前記オゾン通路及び前記流量検出部の少なくとも一方に異常が発生していると特定する第1特定部(S406,S504,S705,S707)と、
    前記圧力検出部及び前記流量検出部の各検出結果がそれぞれ許容範囲に含まれていない場合に、前記通気遮断部及び前記送風部の少なくとも一方に異常が発生していると特定する第2特定部(S409,S508,S804,S807)と、
    前記圧力検出部及び前記流量検出部のうち前記圧力検出部の検出結果が許容範囲に含まれていない場合に、前記圧力検出部に異常が発生していると特定する第3特定部(S413,S802)と、
    を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のオゾン供給装置の故障診断システム。
  8. 前記第1特定部は、
    前記流量検出部による検出流量があらかじめ定められた第1閾値(F1)を越えた期間がある場合に、前記オゾン通路に異常が発生していると特定する通路特定部(S406,S707)と、
    前記検出流量が前記第1閾値より大きい期間がない場合に、前記流量検出部に異常が発生していると特定する流量特定部(S504,S706)と、
    を有していることを特徴とする請求項7に記載のオゾン供給装置の故障診断システム。
  9. 前記第2特定部は、
    前記流量検出部による検出流量があらかじめ定められた第2閾値(F2)を越えた期間がある場合に、前記通気遮断部に異常が発生していると特定する遮断特定部(S409,S807)と、
    前記検出流量が前記第2閾値より大きい期間がない場合に、前記送風部に異常が発生していると特定する送風特定部(S508,S804)と、
    を有していることを特徴とする請求項7又は8に記載のオゾン供給装置の故障診断システム。
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