JP6380785B2 - スイッチトリラクタンスモータの駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチトリラクタンスモータ(以下、SRモータともいう)を可変速駆動する際の振動・騒音の低減に有効な駆動システムに関するものである。
SRモータは、磁石を使用せず、ロータ鉄心の磁気抵抗の変化によるリラクタンストルクを利用した回転機である。
図5は、四相構成のSRモータの概略的な断面図であり、10はロータ、11はロータヨーク、12はロータティース、13は回転軸である。また、20はステータであり、21はステータヨーク、22はステータティース、23はステータティース22に巻かれた励磁巻線である。図示するように、SRモータは、ロータ10をほぼ歯車形状にすることで、隣り合うロータティース12間の磁気抵抗の差を大きくしている。
この種のSRモータは、その駆動方法が一般的な三相交流モータと異なって特殊であり、現状の汎用の電力変換器(インバータ)の主回路構成では駆動することができず、専用の主回路(駆動回路)を必要とすることが知られている。
ここで、一般的なSRモータの駆動方法(シングルパルス駆動方法)について説明する。
図6は、一般的なSRモータの駆動回路30を示しており、Vdcは直流電圧源(その電圧値もVdcとする)、Q,QはIGBT等の半導体スイッチング素子、D,Dはダイオード、23は前述したように一相分の励磁巻線である。
SRモータは、ロータ10の位置変位に対し、インダクタンス分布が正勾配となる期間で励磁巻線23を励磁することによりリラクタンストルクを発生させ、回転力を得る。
シングルパルス駆動方法では、図7(a)に示すように、非対向位置近傍である順電圧印加開始角(励磁開始角)θから上下のスイッチング素子Q,Qを同時にオンすることにより、励磁巻線23に順電圧を印加する。その後、励磁巻線23の励磁を継続し、回転子位置が完全対向位置近傍の転流開始角θに達したら、スイッチング素子Q,Qを同時にオフして励磁巻線23に逆電圧を印加し、電流を零に立ち下げる。この時、ステータティース22に働く半径方向力Fが急峻に変化するため、図7(b)に示すように、ステータ20に振動aが発生する。この振動をモデル化すると、数式1により表すことができる。
Figure 0006380785
数式1において、Fは半径方向力、mは半径方向力Fが働くステータ部の質量、αは前記ステータ部の加速度、ζは減衰係数、ωは固有振動数であり、半径方向力Fの時間二階微分がSRモータの振動発生において支配的であることがわかる。
このように、SRモータのシングルパルス駆動方法では、転流によって印加電圧が順電圧から逆電圧に変化する際に、半径方向力Fの時間変化量が急変することにより固有振動が励起され、騒音の原因となっている。
上述したシングルパルス駆動方法に対し、低速から高速回転域においてSRモータを可変速駆動する場合には可変電圧制御が知られており、特に、パルス幅変調(PWM)制御による可変速駆動方法が一般的に用いられているが、この場合には、PWMキャリアに伴う振動・騒音の発生が問題となる。この解決策として、PWM周波数を高周波化することにより、騒音を人間の可聴域外とする方法が用いられている。
図8は、図6のようなSRモータの駆動回路30に適用されるPWMパターンを示している。図8に示すように、励磁巻線23に正の平均電圧を印加する場合は、一方のスイッチング素子、例えばQをオンし、他方のスイッチング素子QをPWM制御する。また、励磁巻線23に負の平均電圧を印加する場合は、スイッチング素子Qをオフし、スイッチング素子QをPWM制御する。この時、励磁巻線23への印加電圧のPWM周波数は、スイッチング周波数と等しくなる。
図9は、PWM制御における印加電圧のパターンを制御方法別に示した概念図である。
図9(a)の通常のマルチパルス駆動方法では、励磁開始角θ から平均電圧が指令電圧v となるようにPWM制御を行い、転流開始角θ から負の直流電圧(−Vdc)を印加して転流する。なお、図9(b)については後述する。
このPWM制御においても、シングルパルス駆動時と同様に、転流時(転流開始角θ )に印加電圧が順電圧から逆電圧に変化する際、半径方向力Fの時間変化量が急変することにより固有振動が励起されるため、これが騒音の原因となっている。
上記の振動や騒音を低減する従来技術として、転流時の電圧制御方法に焦点を当てた二段階転流方法による振動抑制方法が非特許文献1に提案されている。
図10は、この二段階転流方法によるシングルパルス駆動の概念図を示している。前述した図7の通常のシングルパルス駆動では、上下のスイッチング素子Q,Qを同時にオフすることにより、転流動作を行う。一方、図10に示す二段階転流方法では、転流する際、まず一方のスイッチング素子のみをオフし、零電圧還流ループを用いる。そして対象の固有振動周期Tの半周期経過後に、他方のスイッチング素子をオフすることにより、逆電圧を印加する。
この場合、図10(b)に示すように、順電圧から零電圧へ変化する際に1回目の振動aが発生し、零電圧から逆電圧に変化する際に2回目の振動aが発生する。これらの二つの振動a,aは逆位相の関係になるため、振動が相殺されて低減可能となる。
また、PWM制御時でも、シングルパルス駆動と同様に二段階転流方法を適用することができる。図9(b)は、PWM制御時による二段階転流方法の概念図を示しており、転流開始角θ から固有振動周期Tの半周期の間、零電圧を印加し(この期間を零電圧保持期間という)、その後に負の直流電圧(−Vdc)を印加する。
二段階転流方法によるシングルパルス駆動では、前述したように順電圧から零電圧へ変化する際の振動aを逆電圧印加時の振動aにより相殺することにより、振動を抑制している。この場合、零電圧保持期間の前後で電圧の変化量が等しく、同振幅の振動が発生した時に最も効果的に振動を抑制することができる。特に、シングルパルス駆動では零電圧保持期間の前後の電圧値は直流電圧と等しいため、振動低減効果が大きくなる。
一方、可変電圧制御、例えば前述したPWM制御を行った場合には、順電圧期間では電圧が指令電圧v となるように制御し、逆電圧期間では直流電圧源の値(−Vdc)となるため、零電圧保持期間の前後で電圧の変化量が異なる。この電圧変化量の違いにより、PWM制御下において、二段階転流方法では十分に振動を低減することができず、騒音の抑制が困難になるという問題がある。
なお、特許文献1には、転流開始角θの後の所定期間において、スイッチング素子を所定のデューティによりPWM制御することで振動や騒音を低減するようにしたSRモータの駆動装置が記載されている。
図11は、特許文献1に記載された駆動装置の動作を示す波形図である。図11において、QA+,QA−は、三相の駆動装置における一相分の上下アームのスイッチング素子を示し、a,a,a+aは半径方向力による振動を示している。また、T1はスイッチング素子QA+,QA−のオン期間、T2は期間T1に続くPWM制御期間である。
更に、特許文献2にも、転流開始角θの後もPWM制御を行って電流を緩やかに減少させる、すなわち電圧変化量を小さくして振動や騒音を低減させるようにしたSRモータの駆動回路が記載されている。
図12は、特許文献2に記載された駆動回路の動作を示す波形図である。図12において、QA+,QA−は、前記同様に三相の駆動回路における一相分の上下アームのスイッチング素子を示しており、期間T3ではスイッチング素子QA−をオンしたままスイッチング素子QA+のデューティを徐々に減少させ、期間T4ではスイッチング素子QA−をオフしてスイッチング素子QA+のデューティを徐々に減少させるようにPWM制御している。
特開2000−116183号公報(段落[0019]〜[0022]、図7等) 特開2000−166292号公報(段落[0045]〜[0049]、図4等)
A. Michaelides and C. Pollock:"REDUCTION OF NOISE AND VIBRATION IN SWITCHED RELUCTANCE MOTORS", Industry Applications Conference, 1996. Thirty-First IAS Annual Meeting, LAS ’96., Conference Record of the 1996 IEEE, Vol. 2, p.771-778(1996)
特許文献1に記載された従来技術は、転流時に発生する振動aをPWM制御期間T2の終了後に発生する振動aにより相殺する方法であるため、振動aの減衰量及びモータ電流の減衰量を予測または検出器等により検出して、期間T2の長さやPWM制御のデューティを決める必要がある。
従って、十分な振動低減効果を得るためには非常に高度な振動量予測技術や電流予測技術、転流検出精度が必要になり、駆動装置がコスト高になるおそれがあった。
また、特許文献2に記載された従来技術は、振動(電圧変化量)の要因である半径方向力を抑制することにより十分な振動低減効果が期待できるものの、電流の減少が緩やかになることで、電流が零になるまでの時間が延びてしまう。この場合、特に回転数が高く制御周期が短い場合には、ロータ位置がステータとの完全対向位置を超えて他相の励磁開始角まで電流が流れ続けることになり、これによって負のトルクが発生してしまうため、SRモータのトルク性能に悪影響を及ぼすという問題がある。
そこで、本発明の解決課題は、高度な振動量予測技術や電流予測技術、転流検出精度等を要求されることもなく、しかも短期間に電流を零まで減少させてトルク性能を維持したまま、振動・騒音を十分に抑制可能としたスイッチトリラクタンスモータの駆動システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、多相の励磁巻線がステータに配置されたスイッチトリラクタンスモータと、前記励磁巻線に接続された複数の半導体スイッチング素子を有する駆動回路と、前記半導体スイッチング素子をオン・オフ制御して前記励磁巻線への印加電圧を制御する制御装置と、を備えたスイッチトリラクタンスモータの駆動システムにおいて、
前記制御装置は、
前記スイッチトリラクタンスモータのロータ回転角度が励磁開始角に等しくなった時点以降の所定期間では、前記印加電圧を前記駆動回路の直流電圧値より絶対値が小さい第1の電圧指令値に保ち、
前記ロータ回転角度が転流開始角に等しくなった時点以降の零電圧保持期間では、前記印加電圧を零に保ち、
前記零電圧保持期間の経過後の所定期間では、前記印加電圧を前記第1の電圧指令値とは逆極性で絶対値が等しい第2の電圧指令値に保つように、
パルス幅変調制御により前記半導体スイッチング素子をオン・オフさせることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載したスイッチトリラクタンスモータの駆動システムにおいて、前記零電圧保持期間を、前記スイッチトリラクタンスモータの固有振動周期のほぼ1/2に等しくしたことを特徴とする。
発明によれば、スイッチトリラクタンスモータのロータ回転角度が励磁開始角に等しくなった時点以降の所定期間では、励磁巻線への印加電圧を駆動回路の直流電圧値より絶対値が小さい第1の電圧指令値に保ち、ロータ回転角度が転流開始角に等しくなった時点以降の零電圧保持期間では、前記印加電圧を零に保ち、零電圧保持期間の経過後の所定期間では、前記印加電圧を第1の電圧指令値とは逆極性で絶対値が等しい第2の電圧指令値に保っているため、励磁巻線への印加電圧変化量の調整により二段階転流の効果を十分に発揮することができ、SRモータの振動及びこれに伴う騒音を効果的に低減することができる。
また、零電圧保持期間の前後における印加電圧変化量が等しくなるため、励起される振動による振幅とこれを打ち消すための振動の振幅とが同程度になり、振動及び騒音を効果的に低減することができる。
従来技術において説明したように、半径方向力により励起される振動は、主にSRモータの固有振動である。従って、請求項に係る発明によれば、転流開始角のタイミングで発生する振動の振幅と、零電圧保持期間に続く逆電圧印加時に発生する振動の振幅との位相差が約180度になるので、振動を効果的に抑制することができる。
なお、スイッチトリラクタンスモータを産業機械等のシステム装置に組み込んだ際、振動の主成分はそのシステム装置の系となるものの、通常はスイッチトリラクタンスモータ自体の固有振動数近傍にシステムの固有振動数が遷移するため、最適な零電圧保持期間は、請求項に記載したようにスイッチトリラクタンスモータの固有振動周期のほぼ1/2となる。
更に、請求項に係る発明によれば、PWM制御は一般的な電力変換器において従来から用いられているため、SRモータの可変電圧制御を比較的簡易に実現可能とし、メンテナンス性にも優れるという効果がある。
なお、本発明と特許文献1または特許文献2に係る発明とは、転流後にPWM制御を行って振動を相殺する点で一部共通する。しかしながら、本発明では、高度な振動量予測技術や電流予測技術、転流検出精度を要求されることがなく、また、本発明のように、逆電圧によるPWM制御の開始タイミングを調整することにより、零電圧保持期間の前後の印加電圧変化量を制御する着想は、各特許文献には開示されていない。また、本発明によれば、特許文献2に比べて短時間にて電流を零まで減少させることが可能になるので、トルク性能を維持したままで振動・騒音を十分に低減することができる。
本発明の実施形態に係る駆動システムを示す構成図である。 本発明の実施形態におけるSRモータの電圧制御パターンを概念的に示した図である。 従来技術及び本発明の実施形態による振動測定結果を示す周波数スペクトルである。 従来技術及び本発明の実施形態による騒音測定結果を示す周波数スペクトルである。 SRモータの概略的な断面図である。 一般的なSRモータの一相分の駆動回路を示す図である。 シングルパルス駆動方法を説明するための波形図である。 図6の駆動回路に適用されるPWMパターンを示す図である。 PWM制御における印加電圧のパターンを制御方法別に示した概念図である。 二段階転流方法によるシングルパルス駆動の概念図である。 特許文献1に記載された従来技術を示す波形図である。 特許文献2に記載された従来技術を示す波形図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1はこの実施形態に係るSRモータの駆動システムを示す構成図である。図1において、直流電圧源Vdcの正極及び負極は駆動回路1に接続され、その出力側には、前述した図5と同様に四相のSRモータ2の励磁巻線が接続されている。
SRモータ2のロータの回転角度は、レゾルバ、エンコーダ等の角度検出器3により検出されて制御装置5に入力され、また、各相の励磁巻線に流れる電流は、電流検出器4により検出されて制御装置5に入力されている。
駆動回路1の一相分の構成は、図6と同様である。
すなわち、図6に示した如く、駆動回路1は、例えばIGBT等の2個の半導体スイッチング素子Q,Q及び2個のダイオードD,Dによって一相分が構成されており、制御装置5から入力されるゲート信号によりスイッチング素子Q,Qが駆動され、所望の電圧を励磁巻線23に印加するように構成されている。
制御装置5は、入出力信号を演算するDSP(Digital Signal Processor)等の内部演算装置のほか、ゲート信号を出力・制御するゲートドライブユニット等により構成されている。この制御装置5には、SRモータ2に接続された角度検出器3による回転角度検出情報、または、電圧及び電流から演算した回転角度推定情報、励磁開始角指令値θ 、転流開始角指令値θ 、及び、電流検出器4による電流情報が入力され、SRモータ2の回転数、要求トルクに基づいて後述する電圧指令値v ,v を内部演算し、これらの電圧指令値v ,v を用いたPWM制御によって回転角度に応じたゲート信号を生成する。
なお、図1に示した構成は本発明の一実施形態に過ぎず、SRモータの相数、駆動回路の構成、制御装置の構成、電流検出器及び角度検出器の構成等を限定するものではない。
次に、図2は、この実施形態における、二段階転流方法によるSRモータ2の電圧制御パターンを概念的に示したものである。
制御装置5は、ロータの回転角度情報に基づいて、回転角度が励磁開始角指令値θ に等しくなった時に励磁を開始するようにゲート信号を制御する。その後、駆動回路1に対する電圧指令値v (請求項における第1の電圧指令値)をv =vpwmとしてPWM制御を行うことにより、励磁巻線23への印加電圧を制御する。
また、回転角度が転流開始角指令値θ に等しくなった時に、励磁巻線23に零電圧が印加されるようにゲート信号を制御し、この零電圧を固有振動周期Tの1/2、すなわち期間(T/2)だけ保持する。その後、電圧指令値(請求項における第2の電圧指令値)v をv とは逆極性のv =−vpwmとして再びPWM制御を行うことにより、励磁巻線23への印加電圧を制御する。
なお、電圧指令値v ,v の絶対値は、駆動回路1の直流電圧値Vdcよりも小さい値にすることができる。
上記のように、零電圧保持期間の前後に電圧指令値v ,v による制御期間を設けて励磁巻線23に電圧を印加することにより、SRモータ2の振動を効果的に抑制することができ、騒音を低減することができる。
なお、図2に示した電圧制御パターンはあくまで一例に過ぎず、これによって本発明が限定されないことは言うまでもない。ちなみに、実際の印加電圧波形は、例えばPWM制御によってパルス状となるものである。
図3は本実施形態及び従来技術による振動測定結果を示す周波数スペクトルであり、固有振動数4.4[kHz]のSRモータ(実機)を、従来の二段階転流方法(図3(a))及び本実施形態による制御方法(図3(b))を用いて駆動した時の振動測定結果である。
図3(a)によれば、固有振動数4.4[kHz]近傍において最大13[m/s]程度の振動が発生しているのに対し、図3(b)では約4[m/s]程度に低減できていることがわかる。この相違は、例えば図9(b)では零電圧保持期間の前後で電圧指令値の変化量に差があるのに比べて、図2では差がないことに起因している。
なお、図3における20[kHz]近傍のスペクトルは、PWMキャリア周波数によるものであり、本発明の適用範囲とは異なる。
図4は、図3と同時に取得した騒音測定結果の周波数スペクトルであり、従来の二段階転流方法(図4(a))及び本実施形態による制御方法(図4(b))によるものである。
本発明が騒音低減を意図している固有振動数4.4[kHz]近傍において、図4(a)では最大約70[dB(A)]程度の騒音が発生しているが、図4(b)では60[dB(A)]未満になっており、本発明により騒音を大幅に低減できていることがわかる。
1:駆動回路
2:スイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)
3:角度検出器
4:電流検出器
5:制御装置
10:ロータ
11:ロータヨーク
12:ロータティース
13:回転軸
20:ステータ
21:ステータヨーク
22:ステータティース
23:励磁巻線
dc:直流電圧源
,Q:半導体スイッチング素子
,D:ダイオード

Claims (2)

  1. 多相の励磁巻線がステータに配置されたスイッチトリラクタンスモータと、前記励磁巻線に接続された複数の半導体スイッチング素子を有する駆動回路と、前記半導体スイッチング素子をオン・オフ制御して前記励磁巻線への印加電圧を制御する制御装置と、を備えたスイッチトリラクタンスモータの駆動システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記スイッチトリラクタンスモータのロータ回転角度が励磁開始角に等しくなった時点以降の所定期間では、前記印加電圧を前記駆動回路の直流電圧値より絶対値が小さい第1の電圧指令値に保ち、
    前記ロータ回転角度が転流開始角に等しくなった時点以降の零電圧保持期間では、前記印加電圧を零に保ち、
    前記零電圧保持期間の経過後の所定期間では、前記印加電圧を前記第1の電圧指令値とは逆極性で絶対値が等しい第2の電圧指令値に保つように、
    パルス幅変調制御により前記半導体スイッチング素子をオン・オフさせることを特徴とするスイッチトリラクタンスモータの駆動システム。
  2. 請求項1に記載したスイッチトリラクタンスモータの駆動システムにおいて、
    前記零電圧保持期間を、前記スイッチトリラクタンスモータの固有振動周期のほぼ1/2に等しくしたことを特徴とするスイッチトリラクタンスモータの駆動システム。
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