JP6380369B2 - 車両用ピラー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ピラー構造に関する。
下記特許文献1に記載のフロントピラーでは、フロントピラーが透明の樹脂材によって構成されている。これにより、運転者に対してフロントピラーによって遮られる死角領域の発生が抑制される。
特開2013−75661号公報 特開2007−196749号公報
しかしながら、上記フロントピラーは中実構造を成しているため、フロントピラーを介して視認される車両外側の対象物に対する視認性が低下する可能性がある。すなわち、フロントピラーが中実構造を成していることで、光が透過される透明樹脂部分の厚みが厚くなる。このため、透明樹脂部分を透過する光の屈折によって生じる対象物の歪みが大きくなる可能性がある。これにより、対象物に対する視認性が低下する。したがって、車両用ピラー構造では、視認性を向上できる構造にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を向上することができる車両用ピラー構造を提供することが目的である。
請求項1に記載の車両用ピラー構造は、ウィンドシールドガラスの車幅方向外側端部に沿って延在され且つ長手方向から見て閉断面を成すピラー部を有する車両用ピラー構造であって、前記ピラー部は、前記ピラー部における車両外側の壁部を構成する外側壁と、前記ピラー部における車室側の壁部を構成する内側壁と、前記外側壁と前記内側壁とを連結する一対の側壁と、を含んで構成され、前記外側壁の少なくとも一部が透明の外側透明部とされ、前記内側壁の少なくとも一部が、透明で且つ運転者から見て前記外側透明部とラップして配置された内側透明部とされており、前記一対の側壁は、それぞれが前記閉断面の内側へ張出されて形成されている。
請求項1に記載の車両用ピラー構造では、ピラー部を有しており、当該ピラー部は、ウィンドシールドガラスの車幅方向外側端部に沿って延在されると共に、長手方向から見て閉断面を成している。すなわち、ピラー部が中空構造に構成されている。また、ピラー部は、ピラー部における車両外側の壁部を構成する外側壁と、ピラー部における車室側の壁部を構成する内側壁と、外側壁と内側壁とを連結する一対の側壁と、を含んで構成されている。
ここで、外側壁の少なくとも一部が透明の外側透明部とされると共に、内側壁の少なくとも一部が透明の内側透明部とされている。また、内側透明部が、運転者から見て、外側透明部とラップして配置されている。このため、運転者が、内側透明部及び外側透明部を介して車両外側の対象物を視認することができる。そして、ピラー部は、上述のように、中空構造を成しているため、ピラー部が仮に中実状に構成された場合と比べて、内側透明部及び外側透明部の板厚を薄くすることができる。これにより、内側透明部及び外側透明部を透過する光の屈折によって生じる対象物の歪みが大きくなることを抑制できる。したがって、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を向上することができる。
請求項2に記載の車両用ピラー構造は、請求項1に記載の車両用ピラー構造において、前記ピラー部における前記外側透明部及び前記内側透明部を除く部分が、前記外側透明部及び前記内側透明部よりも曲げ強度の高い高強度部とされている。
請求項2に記載の車両用ピラー構造では、ピラー部における外側透明部及び内側透明部を除く部分が、外側透明部及び内側透明部よりも曲げ強度の高い高強度部とされているため、ピラー部を中空構造に構成しても、ピラー部の曲げ強度を確保することができる。
請求項3に記載の車両用ピラー構造は、請求項2に記載の車両用ピラー構造において、一方の前記側壁には、前記ウィンドシールドガラスの車幅方向外側端部を保持する第1保持部が形成され、他方の前記側壁には、シール部材を保持する第2保持部が形成されており、前記高強度部が不透明の材料で構成されている。
請求項3に記載の車両用ピラー構造では、ピラー部における一方の側壁に、第1保持部が形成されており、第1保持部は、ピラー部の閉断面の内側へ張出されて、ウィンドシールドガラスの車幅方向外側端部を保持している。また、ピラー部における他方の側壁には、第2保持部が形成されており、第2保持部は、ピラー部の閉断面の内側へ張出されて、シール部材を保持している。すなわち、第1保持部及び第2保持部が、高強度部として構成されている。
ここで、高強度部が不透明の材料で構成されている。このため、第1保持部におけるウィンドシールドガラスを保持している部分及び第2保持部におけるシール部材を保持している部分が、車室内側から視認されることを抑制できる。これにより、車両に対する車室内側から見た意匠性を向上しつつ、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を向上することができる。
請求項4に記載の車両用ピラー構造は、請求項3に記載の車両用ピラー構造において、前記外側壁及び前記内側壁における一対の前記側壁に接続される幅方向外側端部が、前記高強度部で構成されている。
請求項4に記載の車両用ピラー構造では、外側壁の幅方向外側端部が高強度部で構成されている。そして、高強度部は上述のように不透明の材料で構成されている。このため、外側壁の幅方向外側端部によって、第1保持部及び第2保持部が車両外側から視認されることを抑制できる。また、内側壁の幅方向外側端部が高強度部で構成されている。このため、内側壁の幅方向外側端部によって、第1保持部及び第2保持部が車室内側から視認されることを抑制できる。以上により、車両に対する車両外側及び車室内側から見た意匠性を一層向上しつつ、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を向上することができる。
請求項5に記載の車両用ピラー構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用ピラー構造において、前記外側透明部及び前記内側透明部の板厚が0.5mm以上で且つ5mm以下に設定されている。
請求項5に記載の車両用ピラー構造では、外側透明部及び内側透明部の板厚が0.5mm以上で且つ5mm以下に設定されているため、ピラー部の強度を確保しつつ、内側透明部及び外側透明部を透過する光の屈折によって生じる対象物の歪みが大きくなることを抑制できる。したがって、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を効果的に向上することができる。
請求項6に記載の車両用ピラー構造は、請求項5に記載の発明において、車両上側から見た平断面視で、前記外側透明部が車両外側へ凸となる湾曲状に形成され、前記内側透明部が車室内側へ凸となる湾曲状に形成されており、前記外側透明部及び前記内側透明部の曲率半径が500mm以上に設定されている。
請求項6に記載の車両用ピラー構造では、外側透明部及び内側透明部の曲率半径が500mm以上に設定されているため、外側透明部及び内側透明部を略平板状に形成することができる。これにより、外側透明部及び内側透明部を介して車両外側の対象物を視認するときに、ピラー部の車両外側の対象物が歪んで視認されることを一層抑制することができる。
請求項7に記載の車両用ピラー構造は、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両用ピラー構造において、前記外側透明部及び前記内側透明部が、透明の樹脂材で構成されており、前記高強度部が、炭素繊維入り強化プラスチックで構成されている。
請求項7に記載の車両用ピラー構造では、外側透明部、内側透明部、及び高強度部が、樹脂材で構成されているため、外側透明部及び前記内側透明部と高強度部とを容易に一体化することができる。
請求項1に記載の車両用ピラー構造によれば、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を向上することができる。
請求項2に記載の車両用ピラー構造によれば、ピラー部の曲げ強度を確保しつつ、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を向上することができる。
請求項3及び請求項4に記載の車両用ピラー構造によれば、車両に対する意匠性を向上しつつ、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を向上することができる。
請求項5及び請求項6に記載の車両用ピラー構造によれば、ピラー部の車両外側の対象物に対する運転者から見た視認性を一層向上することができる。
請求項7に記載の車両用ピラー構造では、例えば、外側透明部及び内側透明部と高強度部とを接着等で接合する場合と比べて、ピラー部の体格の大型化を抑制しつつ、外側透明部及び内側透明部と高強度部とを良好に接合することができる。
図1は、本実施の形態に係る車両用ピラー構造が適用されたフロントピラーにおけるピラー部を示す平断面図(図3の1−1線断面図)である。 図2は、図1に示されるフロントピラーが適用された自動車のキャビン内の前部を示す模式的な平面図である。 図3は、図2に示される車両の全体を示す右側から見た側面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る車両用ピラー構造Sについて説明する。なお、図面において、適宜示される矢印FRは、車両用ピラー構造Sが適用された車両(自動車)Vの車両前側を示し、矢印UPは車両上側を示し、矢印RHは車両右側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両左右方向(車幅方向)の左右、を示すものとする。
以下、始めに車両用ピラー構造Sが適用された自動車Vの概略構成について説明する。図2には、自動車VにおけるキャビンC内(車室内)の前部が模式的な平面図にて示されている。この図に示されるように、キャビンCの前部における右側部には、運転席用の車両用シート10が配設されている。この車両用シート10は、乗員P(以下、「運転者P」という)が着座するシートクッション10Aと、運転者Pの背部を支えるシートバック10Bと、を含んで構成されており、シートバック10Bの下端部がシートクッション10Aの後端部に連結されている。
また、キャビンCの前部における左側部には、助手席用の車両用シート12が配設されている。この車両用シート12は、車両用シート10と同様に、シートクッション12Aと、シートバック12Bと、を含んで構成されている。以上により、自動車Vは、右ハンドル仕様の車両とされている。
自動車VのキャビンCの前端部には、ウィンドシールドガラス14が設けられている。このウィンドシールドガラス14は、透明板状に形成されると共に、側面視で上側へ向かうに従い後側へ傾斜して配置されている(図3参照)。また、ウィンドシールドガラス14は、車幅方向の中央部が前側へ凸に若干膨らむ湾曲形状に形成されている。そして、ウィンドシールドガラス14の車幅方向外側端部14Aが、後述するフロントピラー30のピラー部32に保持されている。また、ウィンドシールドガラス14の下端部が、車両幅方向に沿って延在されたカウル16に接着剤(図示省略)で固定されており、カウル16は、キャビンCの前部を構成する図示しないダッシュパネルの上端部に沿って配設されている。また、ウィンドシールドガラス14の上端部は、キャビンCの上部を構成するルーフ18の前端部において、車両幅方向に沿って配設されたフロントヘッダ20に接着剤(図示省略)で固定されている。
また、図3に示されるように、キャビンCの側部には、透明板状のサイドドアガラス22が設けられている。そして、サイドドアガラス22の前端部22Aとウィンドシールドガラス14の車幅方向外側端部14Aとの間に、フロントピラー30が配設されている。
次に、本発明の要部であるフロントピラー30について説明する。図2に示されるように、フロントピラー30は、ウィンドシールドガラス14の車幅方向両側に一対設けられている。そして、運転席側(右側)のフロントピラー30に、本実施の形態の車両用ピラー構造Sが適用されている。このため、以下の説明では、主として右側のフロントピラー30について説明する。
フロントピラー30は樹脂製とされている。また、フロントピラー30はピラー部32を有しており、ピラー部32は、ウィンドシールドガラス14の車幅方向外側に配置されて、ウィンドシールドガラス14の車幅方向外側端部14Aに沿って延在されている。そして、詳細については後述するが、ピラー部32は中空の柱状に形成されている。また、ピラー部32の上端側には、フロントピラー30の上端部を構成する上側取付部(図示省略)が設けられており、上側取付部が、フロントヘッダ20にブラケット等を介して取付けられている。また、ピラー部32の下端側には、フロントピラー30の下端部を構成する下側取付部(図示省略)が設けられており、下側取付部が、略上下方向に延在された金属製のフロントピラーロア(図示省略)の上端部に、取付けられている。
ピラー部32は、上述のように、ウィンドシールドガラス14の車幅方向外側端部14Aに沿って延在されている。このため、ピラー部32は、側面視で上側へ向かうに従い後側へ傾斜して配置されると共に、運転者Pから見て、前斜め右側に配置されている。これにより、運転者Pに対して前斜め右側の視界がピラー部32によって遮られて、当該遮られた領域が死角領域BSとなっている。具体的には、ピラー部32に対して車両外側の領域であって、運転者PのアイポイントEP(運転者Pの両眼の中間点であり、運転者Pの両眼を結ぶ線の中央点)から延出され且つピラー部32の外形に接する一対の接線L1の間の領域が、死角領域BSとされている。そして、以下の説明では、平面視で運転者PのアイポイントEPの位置において運転者Pとピラー部32とが対向する方向を対向方向(図1及び図2の矢印A及び矢印Bを参照)と称し、平面視で対向方向に直交する方向を対向直交方向(図1及び図2の矢印C及び矢印をD参照)と称する。なお、運転者PのアイポイントEPの位置は、例えば、ダミー(一例として、欧米人型男性の体格の小さいほうから50%をカバーするAM50のダミー)を用いて、車両用シート10に着座したダミーの運転姿勢におけるアイポイントEPの位置に基づいて設定される。また、後述するドアシール56も運転者Pから見たときに死角を形成する要因となるが、ここでは図2に示されるように、自動車Vを俯瞰したときの「ピラー部32」に着目しているため、ドアシール56の影響については除外した記載になっている。
図1に示されるように、ピラー部32は、平断面視で、略対向直交方向を長手方向とする略楕円形状の閉断面34を有する中空構造に構成されている。具体的には、ピラー部32は、ピラー部32における車両外側(図1の矢印A方向側)の壁部を構成する外側壁36と、ピラー部32におけるキャビンC側(図1の矢印B方向側)の壁部を構成する内側壁38と、を含んで構成されており、外側壁36及び内側壁38が略対向方向に対向するように配置されている。また、ピラー部32は、外側壁36及び内側壁38を連結する一対の側壁40、42を有しており、一対の側壁40、42が略対向直交方向に対向するように配置されている。そして、本実施の形態では、内側壁38と側壁40との境界部分を除いて、ピラー部32の板厚が一定の板厚(5mm)に設定されている。なお、図1は、アイポイントEPの位置におけるピラー部32の平断面図である。
外側壁36は、車両上側から見た平断面視で、車両外側(詳しくは、前斜め右側)へ凸に若干膨らむ湾曲状に形成されており、外側壁36の曲率半径が500mm以上に設定されている(本実施の形態では、外側壁36の曲率半径が500mmに設定されている)。一方、内側壁38は、平断面視で、キャビンC側(詳しくは、後斜め左側)へ凸に若干膨らむ湾曲状に形成されており、内側壁38の曲率半径が500mm以上に設定されている(本実施の形態では、内側壁38の曲率半径が1000mmに設定されている)。なお、外側壁36及び内側壁38の曲率半径は、自動車Vの意匠等によって適宜変更可能であり、例えば、ピラー部32の外側壁36及び内側壁38の曲率半径が、ピラー部32の上端側から下端側へ向かうに従い大きくなるように徐変されていてもよい。また、外側壁36及び内側壁38の曲率半径の上限は特に規定していないが、例えば、外側壁36及び内側壁38の曲率半径の上限を1000mmと設定してもよい。
また、ピラー部32における車幅方向内側(換言すると、ウィンドシールドガラス14側)の側壁40には、ウィンドシールドガラス14を保持するための第1保持部40Aが形成されている。この第1保持部40Aは、平断面視で、前側且つ車幅方向内側へ開放された略逆L字形状に形成されると共に、外側壁36及び内側壁38の車幅方向内側端に対してピラー部32の閉断面34の内側へ張出されている。また、第1保持部40Aにおける内側壁38に接続される壁部が、ウィンドシールドガラス14を保持する保持壁40A1とされており、保持壁40A1は、平断面視で、略前後方向を板厚方向にして配置されている。
保持壁40A1の前面には、ウレタンシーラント等の接着剤50が直接塗布されており、当該接着剤50を介して、ウィンドシールドガラス14の車幅方向外側端部14Aが保持されている。この接着剤50は、伸縮性を有しており、ウィンドシールドガラス14とフロントピラー30との間をシールすると共に伸縮性を利用して気温の変化によるウィンドシールドガラス14とフロントピラー30との伸縮差を吸収する。さらに、ウィンドシールドガラス14の車幅方向外側端部14Aと保持壁40A1との間には、接着剤50に対して車幅方向外側の位置において、モールディング52が配設されている。そして、当該モールディング52によってウィンドシールドガラス14と保持壁40A1との間の隙間が埋められるようになっている。
一方、ピラー部32における車幅方向外側(換言すると、サイドドアガラス22側)の側壁42には、後述するドアシール56を保持するための第2保持部42Aが形成されている。第2保持部42Aは、平断面視で、後側且つ車幅方向外側へ開放された略L字形状に形成されると共に、外側壁36及び内側壁38の車幅方向外側端に対してピラー部32の閉断面34の内側へ張出されている。
第2保持部42Aには、帯状のステンレス鋼等を折り曲げて形成されたリテーナ54が設けられており、当該リテーナ54は平断面視で車幅方向外側且つ後側へ開口された略U字状に形成されている。そして、当該リテーナ54の底壁が、外側壁36に接続された第2保持部42Aの壁部に、図示しないネジ等の締結部材によって固定されている。
そして、「シール部材」としてのドアシール56がリテーナ54に装着されている。このドアシール56は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等の弾性部材で形成されている。これにより、ドアシール56が、リテーナ54を介して第2保持部42Aに保持されると共に、サイドドアガラス22の前端部22Aがドアシール56を介して第2保持部42Aに保持される構成になっている。
ここで、フロントピラー30(ピラー部32)は、透明の樹脂材(本実施の形態では、繊維入り強化プラスチックであり、例えば、曲げ強度が120MPaのガラス繊維入りのポリカーボネート)で構成された透明部44と、不透明の樹脂材(本実施の形態では、炭素繊維入り強化プラスチックであり、例えば、曲げ強度が400MPaの炭素繊維入りのポリカーボネート)で構成された高強度部46と、を含んで構成されている。
透明部44は、外側壁36における幅方向中間部(すなわち、外側壁36の幅方向外側端部36A、36Bを除く部分)を構成しており、この外側壁36に形成された透明部44が外側透明部44Aとされている。そして、外側透明部44Aが、ピラー部32の長手方向全体に亘って延在されている。また、透明部44は、内側壁38における幅方向中間部(すなわち、内側壁38の幅方向外側端部38A、38Bを除く部分)を構成しており、この内側壁38に形成された透明部44が内側透明部44Bとされている。そして、内側透明部44Bが、ピラー部32の長手方向全体に亘って延在されている。また、ピラー部32では、外側透明部44A及び内側透明部44Bを除く部分が、高強度部46とされており、外側透明部44A及び内側透明部44Bと高強度部46とが一体に形成されている。そして、上述のように、高強度部46を構成する樹脂材の曲げ強度が、外側透明部44A及び内側透明部44Bを構成する樹脂材の曲げ強度よりも高く設定されているため、ピラー部32全体の曲げ強度を主として高強度部46によって確保するように構成されている。
また、外側透明部44A及び内側透明部44Bは、運転者Pから見て互いにラップして配置されている。すなわち、外側透明部44A及び内側透明部44Bは、略対向方向において対向して配置されている。これにより、死角領域BSに存在する対象物を、運転者Pが外側透明部44A及び内側透明部44Bを介して視認できるように構成されている。すなわち、上述した死角領域BSにおいて、ピラー部32に対して車両外側領域を視認できる視界領域FVが外側透明部44A及び内側透明部44Bによって形成される構成になっている。換言すると、ピラー部32では、ピラー部32によって生じる死角領域BSを外側透明部44A及び内側透明部44Bによって狭くするように構成されている。
ここで、視界領域FVとは、運転者PのアイポイントEPと外側透明部44Aにおける車幅方向外側端とを結ぶ基準線L2と、運転者PのアイポイントEPと外側透明部44Aにおける車幅方向内側端とを結ぶ基準線L3と、の間の領域である。そして、フロントピラー30における視界領域FVの幅寸法Wが、一例として65mm以上に設定されている。
また、前述したピラー部32の第1保持部40Aは、基準線L2よりも側壁42側(図1の矢印D方向側)へ突出しないように配置されており、第1保持部40Aによって視界領域FVが狭くならないように構成されている。そして、本実施の形態では、第1保持部40Aにおいて閉断面34内へ最も張出された部分が、基準線L2に接するように配置されている。さらに、前述したピラー部32の第2保持部42Aは、基準線L3よりも側壁40側(図1の矢印C方向側)へ突出しないように配置されており、第2保持部42Aによって視界領域FVが狭くならないように構成されている。そして、本実施の形態では、第2保持部42Aにおいて閉断面34内へ最も張出された部分が、基準線L3に接するように配置されている。
また、内側壁38の幅方向外側端部38Aは、基準線L2よりも側壁42側へ突出しないように配置されており、幅方向外側端部38Aによって視界領域FVが狭くならないように構成されている。換言すると、第1保持部40AがキャビンC側から視認されることを、内側壁38の幅方向外側端部38Aによって抑制する構成になっている。さらに、内側壁38の幅方向外側端部38Bは、基準線L3よりも側壁40側へ突出しないように配置されており、内側壁38の幅方向外側端部38Bによって視界領域FVが狭くならないように構成されている。換言すると、第2保持部42AがキャビンC側から視認されることを、内側壁38の幅方向外側端部38Bによって抑制する構成になっている。
以上のように、本実施の形態では、内側透明部44B及び外側透明部44Aをピラー部32に設けることで、ピラー部32によって遮られた死角領域BSにおいて視界領域FVを形成して、車両外側の対象物を内側透明部44B及び外側透明部44Aを介して視認可能に構成されている。このため、本実施の形態では、運転者Pが内側透明部44B及び外側透明部44Aを介して車両外側の対象物を見たときに、当該対象物を視認できるように、内側透明部44B及び外側透明部44Aが透明に構成されている。すなわち、一例として、内側透明部44B及び外側透明部44Aのそれぞれにおける透過率が50%以上に設定されている。
次に、本実施の形態に係る車両用ピラー構造Sの作用・効果について説明する。
上記のように構成された車両用ピラー構造Sでは、フロントピラー30がピラー部32を有しており、ピラー部32は、ウィンドシールドガラス14の車幅方向外側端部14Aに沿って延在されている。これにより、ピラー部32が運転者Pに対して前斜め右側に配置されているため、運転者Pに対して、ピラー部32によって遮られる死角領域BSが発生する。また、ピラー部32は、その長手方向から見て閉断面34を有している。すなわち、ピラー部32が中空構造を成している。そして、ピラー部32は、ピラー部32における車両外側の壁部を構成する外側壁36と、ピラー部32におけるキャビンC側の壁部を構成する内側壁38と、外側壁36と内側壁38とを連結する一対の側壁40、42と、を含んで構成されている。
ここで、外側壁36の幅方向中間部が透明の外側透明部44Aとされており、外側透明部44Aがピラー部32の長手方向全体に亘って延在されている。また、内側壁38の幅方向中間部が透明の内側透明部44Bとされており、内側透明部44Bがピラー部32の長手方向全体に亘って延在されている。さらに、内側透明部44Bが、運転者Pから見て、外側透明部44Aとラップして配置されている。このため、ピラー部32によって遮られる死角領域BSにおいて、運転者Pがピラー部32の車両外側の領域を視認できる視界領域FVが形成される。これにより、ピラー部32に対して車両外側の対象物を、内側透明部44B及び外側透明部44Aを介して視認することができる。
さらに、ピラー部32は、上述のように、中空構造を成している。このため、仮にピラー部32が中実状に構成された場合(詳しくは、外側透明部44A及び内側透明部44Bが一体に形成されて、透明部44が中実状に形成された場合)に比べて、内側透明部44B及び外側透明部44Aの板厚を薄くすることができる。これにより、内側透明部44B及び外側透明部44Aを透過する光の屈折によって生じる対象物の歪みが大きくなることを抑制できる。したがって、フロントピラー30では、ピラー部32が仮に中実状に構成された場合に比べて、ピラー部32の車両外側の対象物に対する運転者Pから見た視認性を向上することができる。
また、ピラー部32では、外側透明部44A及び内側透明部44Bを除く部分が、外側透明部44A及び内側透明部44Bよりも曲げ強度の高い高強度部46とされている。これにより、ピラー部32を中空構造に構成しても、ピラー部32全体の曲げ強度を確保することができる。したがって、ピラー部32の曲げ強度を確保しつつ、ピラー部32の車両外側の対象物に対する運転者Pから見た視認性を向上することができる。
また、ピラー部32におけるウィンドシールドガラス14側の側壁40に、第1保持部40Aが形成されており、第1保持部40Aは、ピラー部32の閉断面34の内側へ張出されて、ウィンドシールドガラス14の車幅方向外側端部14Aを保持している。また、ピラー部32におけるサイドドアガラス22側の側壁42に、第2保持部42Aが形成されており、第2保持部42Aは、ピラー部32の閉断面34の内側へ張出されて、ドアシール56を保持している。そして、第1保持部40A及び第2保持部42Aが高強度部46とされており、高強度部46が不透明の炭素繊維入り強化プラスチックで構成されている。このため、第1保持部40Aにおけるウィンドシールドガラス14を保持している部分、及び第2保持部42Aにおけるドアシール56を保持している部分(すなわち、リテーナ54を介してドアシール56を保持している部分)が、キャビンC側(より詳しくは、運転者P)から視認されることを抑制できる。したがって、自動車Vに対するキャビンC側から見た意匠性を向上しつつ、ピラー部32の車両外側の対象物に対する運転者Pから見た視認性を向上することができる。
また、外側壁36の幅方向外側端部36A、36B及び内側壁38の幅方向外側端部38A、38Bが、高強度部46として構成されており、高強度部46が、上述のように、不透明の炭素繊維入り強化プラスチックで構成されている。このため、対向方向において、第1保持部40A及び第2保持部42Aが車両外側から視認されることを外側壁36の幅方向外側端部36A、36Bによって抑制できる。また、対向方向において、第1保持部40A及び第2保持部42AがキャビンC側から視認されることを内側壁38の幅方向外側端部38A、38Bによって抑制できる。これにより、自動車Vに対する車両外側及びキャビンC側から見た意匠性を一層向上しつつ、ピラー部32の車両外側の対象物に対する運転者Pから見た視認性を向上することができる。
また、内側壁38と側壁40との境界部分を除く、ピラー部32の板厚(すなわち、外側透明部44A及び内側透明部44Bの板厚)が5mmに設定されている。これにより、ピラー部32の強度を確保しつつ、内側透明部44B及び外側透明部44Aを透過する光の屈折によって生じる対象物の歪みが大きくなることを抑制できる。したがって、ピラー部32の車両外側の対象物に対する運転者Pから見た視認性を効果的に向上することができる。
また、外側壁36(すなわち、外側透明部44A)及び内側壁38(すなわち、内側透明部44B)の曲率半径が500mm以上に設定されている。このため、外側透明部44A及び内側透明部44Bを略平板状に形成することができる。これにより、内側透明部44B及び外側透明部44Aを介して車両外側の対象物を視認するときに、当該対象物が歪んで視認されることを一層抑制できる。
また、外側透明部44A及び内側透明部44Bが、繊維入り強化プラスチック(ガラス繊維入りのポリカーボネート)で構成されており、高強度部46が、炭素繊維入り強化プラスチック(炭素繊維入りのポリカーボネート)で構成されている。このため、外側透明部44A及び内側透明部44B及び高強度部46を、一体成形等の手法によって容易に一体化することができる。これにより、例えば、外側透明部44A及び内側透明部44Bと高強度部46とを接着等で接合する場合と比べて、ピラー部32の体格の大型化を抑制しつつ、外側透明部44A及び内側透明部44Bと高強度部46とを良好に接合することができる。すなわち、外側透明部44A及び内側透明部44Bと高強度部46とが、異種材料で構成された場合には、外側透明部44A及び内側透明部44Bと高強度部46とを接着等で接合することが考えられる。この場合には、両者の接合面積を大きくして、接合力を確保する必要があるため、ピラー部32の体格が大型化する可能性がある。これに対して、本実施の形態では、外側透明部44A及び内側透明部44Bと高強度部46とが何れも樹脂材で構成されているため、両者を一体成形等の手法によって容易に一体化することができる。これにより、例えば、外側透明部44A及び内側透明部44Bと高強度部46とを接着等で接合する場合と比べて、ピラー部32の体格の大型化を抑制しつつ、外側透明部44A及び内側透明部44Bと高強度部46とを良好に接合することができる。
なお、本実施の形態では、外側壁36の幅方向中間部が外側透明部44Aとして構成され、外側壁36の幅方向外側端部36A、36Bが高強度部46として構成されているが、外側壁36の全体を外側透明部44Aとして構成してもよい。また、本実施の形態では、内側壁38の幅方向中間部が内側透明部44Bとして構成されて、内側壁38の幅方向外側端部38A、38Bが高強度部46として構成されているが、内側壁38の全体を内側透明部44Bとして構成してもよい。
また、本実施の形態では、外側透明部44A及び内側透明部44Bがピラー部32の長手方向全体に亘って延在されている。つまり、外側透明部44A及び内側透明部44Bがピラー部32の長手方向に連続的に延在されている。これに代えて、外側透明部44A及び内側透明部44Bをピラー部32の長手方向に断続的に延在するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、ピラー部32(すなわち、外側透明部44A及び内側透明部44B)の板厚が5mmに設定されているが、外側透明部44A及び内側透明部44Bの板厚は任意に変更可能である。例えば、外側透明部44A及び内側透明部44Bの厚みを高強度部46の厚みよりも薄く設定してもよい。この場合には、外側透明部44A及び内側透明部44Bの成形性や曲げ強度などを考慮して、外側透明部44A及び内側透明部44Bの板厚を0.5mm以上で且つ5mm以下に設定してもよい。また、外側透明部44A及び内側透明部44Bを透過率の高い樹脂材で構成する場合には、フロントピラー30の重量等を考慮して、外側透明部44A及び内側透明部44Bの厚みを5mmよりも厚い所定の厚みに設定してもよい。すなわち、外側透明部44A及び内側透明部44Bの厚み寸法を高強度部46の厚み寸法よりも厚く設定してもよい。
また、本実施の形態では、外側壁36(外側透明部44A)及び内側壁38(内側透明部44B)の板厚が、同じ板厚に設定されているが、外側壁36(外側透明部44A)及び内側壁38(内側透明部44B)の板厚を異なる板厚に設定してもよい。例えば、外側壁36(外側透明部44A)の板厚を内側壁38(内側透明部44B)の板厚よりも厚く構成してもよい。これにより、外側壁36(外側透明部44A)の曲げ強度を、内側壁38(内側透明部44B)の曲げ強度に比べて高くすることができる。換言すると、内側壁38(内側透明部44B)の曲げ強度を外側壁36(外側透明部44A)の曲げ強度に比べて低くすることができる。その結果、例えば自動車Vのオフセット前面衝突時にピラー部32側へ移動する運転者Pが仮にピラー部32に衝突した場合における運転者Pに対する加害性を低減しつつ、フロントピラー30(ピラー部32)全体の曲げ強度を、外側壁36(外側透明部44A)によって確保することができる。
また、本実施の形態では、外側透明部44A及び内側透明部44Bがガラス繊維入り強化プラスチックで構成されており、高強度部46が、炭素繊維入り強化プラスチックで構成されているが、外側透明部44A、内側透明部44B、及び高強度部46の材料はこれに限らない。例えば、外側透明部44A及び内側透明部44Bを、繊維を含まない透明の樹脂材で構成してもよい。また、外側透明部44A及び内側透明部44Bの一方を繊維入り強化プラスチックで構成し、外側透明部44A及び内側透明部44Bの他方を、繊維を含まない透明の樹脂材で構成してもよい。さらに、例えば、外側透明部44A及び内側透明部44Bをガラス等のセラミックで構成して、高強度部46を、外側透明部44A及び内側透明部44Bよりも曲げ強度の高い、ガラス等のセラミックや金属等で構成してもよい。
また、本実施の形態では、高強度部46の曲げ強度が、外側透明部44A及び内側透明部44Bの曲げ強度よりも高く構成されているが、高強度部46の曲げ強度を、外側透明部44A及び内側透明部44Bの曲げ強度よりも低く構成してもよい。この場合には、例えば、補強部材を側壁40、42に設けて、高強度部46を補強してもよい。
また、本実施の形態では、車両用ピラー構造Sを運転席側のフロントピラー30に適用して例として説明したが、車両用ピラー構造Sの適用はこれに限らない。例えば、助手席側のフロントピラー30に適用させてもよい。これにより、運転者Pに対して助手席側のフロントピラー30によって遮られる死角領域に存在する対象物を外側透明部44A及び内側透明部44Bによって視認することができる。また、図示は省略するが、キャビンCの後部に設けられたリヤのウィンドシールドガラスと、キャビンCの側部に設けられたサイドドアガラスとの間に配設されたリヤピラーに、車両用ピラー構造Sを適用させてもよい。
また、本実施の形態では、車両用ピラー構造Sが右ハンドル仕様の自動車Vに適用されているが、車両用ピラー構造Sを左ハンドル仕様の自動車に適用してもよい。
14 ウィンドシールドガラス
14A ウィンドシールドガラスの車幅方向外側端部
32 ピラー部
34 閉断面
36 外側壁
36A 外側壁の幅方向外側端部
36B 外側壁の幅方向外側端部
38 内側壁
38A 内側壁の幅方向外側端部
38B 内側壁の幅方向外側端部
40 側壁
40A 第1保持部
42 側壁
42A 第2保持部
44A 外側透明部
44B 内側透明部
46 高強度部
56 ドアシール(シール部材)
S 車両用ピラー構造

Claims (7)

  1. ウィンドシールドガラスの車幅方向外側端部に沿って延在され且つ長手方向から見て閉断面を成すピラー部を有する車両用ピラー構造であって、
    前記ピラー部は、
    前記ピラー部における車両外側の壁部を構成する外側壁と、
    前記ピラー部における車室側の壁部を構成する内側壁と、
    前記外側壁と前記内側壁とを連結する一対の側壁と、
    を含んで構成され、
    前記外側壁の少なくとも一部が透明の外側透明部とされ、
    前記内側壁の少なくとも一部が、透明で且つ運転者から見て前記外側透明部とラップして配置された内側透明部とされており、
    前記一対の側壁は、それぞれが前記閉断面の内側へ張出されて形成されている車両用ピラー構造。
  2. 前記ピラー部における前記外側透明部及び前記内側透明部を除く部分が、前記外側透明部及び前記内側透明部よりも曲げ強度の高い高強度部とされている請求項1に記載の車両用ピラー構造。
  3. 一方の前記側壁には、前記ウィンドシールドガラスの車幅方向外側端部を保持する第1保持部が形成され、
    他方の前記側壁には、シール部材を保持する第2保持部が形成されており、
    前記高強度部が不透明の材料で構成されている請求項2に記載の車両用ピラー構造。
  4. 前記外側壁及び前記内側壁における一対の前記側壁に接続される幅方向外側端部が、前記高強度部で構成されている請求項3に記載の車両用ピラー構造。
  5. 前記外側透明部及び前記内側透明部の板厚が0.5mm以上で且つ5mm以下に設定されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用ピラー構造。
  6. 車両上側から見た平断面視で、前記外側透明部が車両外側へ凸となる湾曲状に形成され、前記内側透明部が車室内側へ凸となる湾曲状に形成されており、
    前記外側透明部及び前記内側透明部の曲率半径が500mm以上に設定されている請求項5に記載の車両用ピラー構造。
  7. 前記外側透明部及び前記内側透明部が、透明の樹脂材で構成されており、
    前記高強度部が、炭素繊維入り強化プラスチックで構成されている請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両用ピラー構造。
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